「芙蓉咲く畑の隅でかまわれず」
私の大好きな夏の花、芙蓉があちこちで咲き始めている。もっとも季語としては秋に入っているが。この花は、その花の品や美しさに比べて、扱いがぞんざいで、大いに冷遇されていると常々感じている。まあ花の遅い八重の芙蓉ともいうべき酔芙蓉は、ちょっぴり大切にされているかもだが。
牡丹や薔薇のように庭のメインになることなど更になく、そのある場所といったら、畑の隅とか、門に通じる路地脇や塀脇とか...。でも同じアオイ科でもタチアオイのようには半野生化していることはなく、人が植えなければそこにないのだが、先に書いたようにその扱いは雑というか冷ややかそのもの。それでも毎年けなげに花を咲かせ、楽しませてくれるが。