辻元清美 社民党離党の意向表明 / 鈴木宗男 永年議員表彰の資格を得る

社民党辻元清美衆院議員(大阪10区)は26日夜、重野安正同党幹事長と会い、離党する意向を伝えた。27日記者会見し、正式表明する。辻元氏は従来、福島瑞穂党首を中心とした党運営に不満を持っているとされ、参院選で同党が議席を減らしたのを機に、離党を決断したとみられる。
辻元氏は鳩山由紀夫前政権で、国土交通副大臣を務めたが、社民党の連立離脱に伴い、辞任した。辻元氏が離党すれば、社民党衆院議席は7議席から6議席へと減少。参院の4議席と合わせても国会議員は計10人の小規模所帯となる。

社民党辻元清美衆院議員が26日夜、都内で記者団に語った内容は次の通り。
わたしの思いを(重野安正)幹事長に伝えた。党の在り方とか連立離脱以降どう考えているかを幹事長に話した。
−離党するのか。
そのことも含めて話した。あした午後、地元の大阪で会見を開きたい。地元(の支持者)とも相談したい。今晩、考えをまとめてしっかり対応したい。
−離党の意思を伝えたのか。
 そのことも含めて思いを伝えた。
−離党届は出したか。
出していない。
−幹事長から慰留はあったか。
きょうは思いを伝えた。幹事長は慰留というよりも話を聞いていた。わたし自身も社民党は大切な党だと思うし、しっかり話をしたかった。
民主党との連立に復帰すべきだという話をしたのか。
(連立離脱した)あの時点では、ああいう方向性しかなかった。この間、党に対して思ってきたこと、党改革の議論、選挙総括に対し、思っていることを伝えた。ただ、わたしはかなり危機感を持っている。

鈴木宗男衆院外務委員長が永年在職議員表彰の対象になり、26日の衆院議院運営委員会理事会で報告された。鈴木氏は2002年にあっせん収賄事件で逮捕され、一審で懲役2年の実刑、二審で控訴棄却の判決を受け、最高裁に上告中。理事会で異論は出ず、本人が受ける意思を示せば、近く表彰される見通しだ。
永年在職議員表彰は衆院議員を25年務めた議員が対象になる。鈴木氏は1983年に初当選。当選同期の伊吹文明自民党幹事長らはすでに表彰されたが、鈴木氏は1度立候補を見送ったため、8月から表彰資格が得られる。
松本剛明議運委員長は26日、記者団に「判決が出るまでは無罪だから」と容認する考えを示した。過去に、小泉純一郎元首相や菅直人首相らが表彰を辞退したことがある。

判決前に表彰するのか。