ロシア国旗 侮辱の事実無し / 日露戦略対話開催

北方領土の日」の2月7日、東京のロシア大使館近くで日本の右翼活動家がロシア国旗を侮辱したとされる問題で、日本外務省が同月下旬までに同大使館や在モスクワ日本大使館を通じて、ロシア側に「外国国章損壊罪(刑法92条)に当たる事実は確認されていない」と伝えていたことが分かった。
ロシア側の情報によると、日本の警察当局が捜査した結果「侮辱されたのはロシア国旗を模した手製の物体。大使館に掲揚されている国旗を侮辱したのなら罪に問われるが、そうではない」と判断したという。

日露両政府は2日、都内の外務省飯倉公館で両国の外務省次官級による日露戦略対話を開いた。昨年1月以来で、同11月のメドベージェフ露大統領の北方領土訪問後は初めて。北方領土問題に関しては双方の主張は平行線をたどったとみられる。日本からは佐々江賢一郎外務事務次官ら、ロシアからデニソフ第1外務次官らが出席。両国間の経済協力のあり方や北朝鮮情勢についても意見交換した。<<