辻元清美らへの投票を呼びかけるビラを配った元加古川市議に有罪判決

2009年の衆院選で特定候補者への投票を呼びかけるチラシを有権者に郵送したとして、公職選挙法違反(法定外文書の頒布)罪に問われた前兵庫県加古川市議の井筒高雄被告(41)に対し、神戸地裁の三宅康弘裁判官は25日、求刑通り罰金50万円を言い渡した。
判決によると、井筒被告は09年8月、衆院選に立候補していた田中康夫氏(兵庫8区)や辻元清美氏(大阪10区)ら3候補と新党日本への投票を呼びかけるチラシを加古川市内の有権者40人に郵送した。
事件をめぐっては、井筒被告と元高砂市議(45)が罰金の略式命令を受けた後に正式裁判を求め、元高砂市議は有罪判決が確定。井筒被告は「違反文書との認識はなかった」と無罪を主張していたが、三宅裁判官は「犯罪の成立には違法性の認識は必要ない」と述べた。(佐藤卓史)

過去の報道の通り、井筒被告は元ピースボートスタッフ。また記事中で元高砂市議とあるのは辻元清美氏の元秘書の井奥雅樹氏。