ロシア軍 北方領土近海で対潜訓練 他

ロシア海・空軍が北海道周辺で挑発を繰り返している問題で、10日にロシア軍のIL38哨戒機が10回にわたり日本領空に接近し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)による対処を迫られていたことが12日、分かった。9日に宗谷海峡を通過した24隻のロシア海軍艦艇は10日、北方領土の北にある海域で対潜水艦戦訓練を実施し、領空接近したIL38もこの訓練に参加したとみられる。
緊急発進は領空侵犯に備える措置で、領空外側の防空識別圏への侵入があると空自戦闘機が緊急発進し、針路変更などを勧告する。8日にロシア空軍の長距離爆撃機TU95が日本を1周した際には、空自は北部・中部・西部の3航空方面隊と南西航空混成団の各戦闘機部隊が順次エリアごとに緊急発進した。

これに対し、空自はIL38が防空識別圏に侵入する度にスクランブルをかけていたとのことです。

川端達夫沖縄北方担当相兼総務相は13日の記者会見で、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記の北方領土訪問について「わが国の立場とは相いれない。極めて遺憾だ」と批判した。
同時に「北方領土返還というわが国の揺るぎない方針の下で、国民にこういう意識をしっかり持っていただくことが大事だ」と述べた。

【モスクワ時事】ロシア外務省は13日、声明を発表し、パトルシェフ安全保障会議書記の北方領土訪問に日本政府が抗議したことについて、「神経質な反応に驚いている」とした上で、「(四島は)ロシアの領土であり、われわれの主権に疑問や議論の余地はない」と反論した。<<