辻元清美民主党入党 了承 他

民主党は27日の常任幹事会で、社民党を離党後、無所属で活動していた辻元清美首相補佐官衆院大阪10区)の入党を正式に了承した。辻元氏は大阪10区支部長に就任する。

かつて我が国には、一民間人でありながら、北方領土返還交渉に尽力し、北方四島を最も“日本に近づけた”人物がいた。四島一括返還という大原則を曲げることなく旧ソ連、ロシアと渡り合い、そのぶれない姿勢で相手から敬意すら獲得していた。「ミスター北方領土」と呼ばれた故・末次一郎氏である。
2001(平成13)年78歳で逝去するまで、戦後、一貫して在野にあって日本の将来を担う青年の育成と、領土問題などの戦後処理に生涯を捧げた。「歴代総理の指南役」とも「最後の国士」とも言われた。沖縄返還問題では、沖縄、アメリカ、日本政府の3者に働きかけ、72(昭和47)年の本土復帰に重要な役割を果たした。
北方領土問題では、時の首相に直接アドバイスするなど、ソ連通(ロシア通)として北方領土返還運動を陰から支えた。我々は今、彼から何を学ぶべきなのか。生前の末次氏と親交を結び、その逝去の際には葬儀委員長を務めた元首相の中曽根康弘氏がその比類なき精神を振り返る。

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