日露首脳会談開催

【ホノルル時事】野田佳彦首相は12日午後(日本時間13日午前)、ホノルル市内のホテルでロシアのメドベージェフ大統領と初めて会談し、北方領土問題について、「静かな環境」で解決に向けて実質的な議論を進めることで一致した。大統領は首相のロシア訪問を招請し、首相は「感謝する。検討したい」と応じた。
首相は「領土問題を解決し、平和条約を締結する必要性がある。交渉は、日ロ両国で達成された諸合意に基づき行う必要がある」と指摘。両首脳は、相手国を尊重して協議していくことを確認した。

アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため米ホノルルを訪問中のロシアのメドベージェフ大統領は12日、APEC加盟国の企業トップの会合に出席、北方領土を含む千島列島(クリール諸島)を日露で共同開発するため日本に投資を呼び掛けた。
大統領は「われわれは日本の投資家を待っている」と述べ、「われわれ(日露)の関係にのしかかる問題がある。それは平和条約がないことと領土問題だ」と指摘。北方領土はロシア領であると主張しつつ「この問題を大げさにしたり、ヒステリックになったりする必要はない」と従来の主張を繰り返した。<<