田中真紀子 民主党小選挙区公認候補に内定

民主党は30日、党本部で臨時常任幹事会を開き、次期衆院選小選挙区公認候補として、田中真紀子元外相(新潟5区)ら34人を内定した。昨年末の衆院選で落選した97人が申請し、一定の条件を満たした「勝てる候補」に絞り込んだ。党本部は近く内定者を各小選挙区の総支部長に決め、月50万円の活動資金を支給する。
選考基準は、2016年1月現在で満70歳以下▽党員・サポーターの募集実績▽昨年の衆院選惜敗率−−など。民主党馬淵澄夫選対委員長は常幹後、記者団に対し「民主党が政権を担うために、ともに戦える方だ」と説明した。
内定者には、平野博文官房長官(大阪11区)▽樽床伸二総務相(大阪12区)▽鉢呂吉雄経済産業相(北海道4区)▽城島光力財務相(神奈川10区)▽平岡秀夫元法相(山口2区)−−など知名度のある閣僚経験者が顔をそろえた。党本部は年内に「2次」の公認内定者を決める。
ただ、選考基準には不透明な部分も残る。田中氏や三井辨雄厚生労働相(北海道2区)らは「満70歳以下」の年齢基準を満たしておらず、前回衆院選小選挙区での惜敗率が50%台と惨敗した候補も内定。今回外れた候補からは「内定者を絞り込み過ぎだ」「今後の活動に熱が入らない」との執行部批判が強まっている。【笈田直樹、影山哲也】<<