ペダルレビュー

季節の変わり目は必ず体調を崩してしまう。例によって熱出して寝込んでいたら「ニチレイ 本格炒めチャーハン」がダンボールで届いた。目を白黒させていると、差出人にサウンドハウスの文字。さすが業界最安値、この徹底した経費削減の姿勢があの価格に繋がるのか。それにしても、びっくりした。

M-AUDIO SP-2

http://www.m-audio.jp/images/global/product_pics/big/m-audio_sp-2_sustainpedal.jpg
ダンパーペダル。一切問題なし。ただしデフォルト設定ではRoland鍵盤と極性が逆。しかし極性反転スイッチが搭載されているため問題とはならない。見た目も良し。

YAMAHA FC7

http://www.yamaha.com/yamahavgn/Images/Accessories/Product/Main/FC7.gif
エクスプレッションペダル。Roland鍵盤と組み合わせると問題あり。MIDIパラメータの下限値が39までしか取れない上、ストロークの中域にしかパラメータ変化が反応しないため、ストロークの上と下にものすごい遊びがある状態で、中域では微妙な踏み込みの差で激しくパラメータが動いてしまう。MIDI鍵盤側の設定でコントロールチェンジの可変域を正しく設定しても動作しないことから、これは機材同士の相性問題であり、そもそもフットペダル類はメーカー毎の互換性があまりないものだと思ったほうが良いようだ。実際に演奏で使ってみると、機能はするが使い物には到底ならないレベル。残念だが授業料を払った形になる。鍵盤とペダルはごちゃごちゃ考えずにメーカーを揃えること、これ鉄の掟なり。
ペダル自体のインプレッションとしては、見かけ通りかなり奥行きのあるストロークで、質感は少し重く固め。感触としてはかなり良いが、ペダルが重い分とまっている状態からやわらかく踏み込みだすのは少し難しく、コツを掴む必要がある。もう少ししなやかに足に吸い付く感じだとベターだが、現状でもかなり好みの質感。それにしても、健康サンダルのようなイボイボは何のためにあるのか……

Classic Proのケーブル

http://www.soundhouse.co.jp/shop/prod_img/spp000b.jpg
大問題。まずビニール包装のような密閉包装を施されていないためプラグの腐食が始まっている。新品で腐食しているケーブルってなんだよ……。サウンドハウスの成田倉庫で長年湿潤な外気に晒されてきた新古品のようなケーブルを掴んでしまったと思うと、やるせなくなる。次に、プラグとケーブルの接続部位のカバーがとても太い。プラグの3倍ほどの直径がある。ケーブル挿入部の配列に統一規格があるのかどうか知らないが、もし端子の幅が狭い機材だったら2本並べては挿せないのではないか、というくらい太い。今回はギリギリで挿せた。このメーカーはやはり怪しい。ケーブルのパッケージにすら製造者等の表記が一切ない。カバーの太さはともかく腐食は頭に来たので、金輪際サウンドハウスでオーディオケーブルは買わない。それと、素性の知れないメーカーの製品も絶対買わない。

今回は少しがっかり感のある買い物だった。ソフトウェアのトラブルならいくらでも対処の仕様はあるが、ハードウェアのトラブルには手が出ない。