立秋におすすめのオクラ

8/7は【立秋(二十四節気)】暦の上では秋の始まり。
まだまだ暑い日が続き、夏バテもピークで胃腸が弱りやすい頃ですが、
これ以降は残暑となります。

気づけば、少しずつ日の出は遅く、日の入りは早く、
昼の時間が短くなってきています。

「陰陽」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
物事を「陰」と「陽」という対照的で、相対的な2つに分類する考え方があります。
昼を陽とすると、夜は陰。
陽の力が最も強い夏から、だんだんと陰の力が増えて秋、冬へと、季節は移っています。

今回の旬のおすすめ食材は【オクラ】。

オクラは、体内の水分を補い、全身に栄養を送る手助けをしてくれます。
食べ過ぎや便秘にも効果的で、暑さで弱った胃腸の負担を軽減する効果があります。

疲労回復サラダ」
オクラ同様、ネバネバ成分ムチン(粘膜を保護し、胃・肝臓・腎臓を守る栄養素)を持つ山芋と共に、甘い梅干しで和えるだけの、お手軽小鉢です。

「夏のグリーンサラダ」
夏野菜の中でも特に体を冷ます効果の高いゴーヤときゅうりの塩もみに、
切り口のきれいなオクラの輪切りを合わせて、残暑に嬉しい緑鮮やかな一品です。

オクラは出始めの柔らかい時期なら生でも美味。
軽ーく塩ゆですると、緑が一層引き立って、またきれい。

畑のオクラは強くて、虫はつかないし病気にもならず、
南国風の花も楽しめます。
少しずつ長く収穫できるので、家庭菜園にもおすすめです☆

大暑におすすめの枝豆

昨日は、二十四節気の【大暑】(1年で最も暑さの厳しい頃)でした。

今週は、梅雨明けと同時に、猛暑日と熱帯夜の続きそうな
まさに暦通りの天気。

この時期は、暑さで「心(東洋医学では、心臓だけでなく、循環器系や精神活動を司る部分全体をさします)」の機能が低下したり、
体内の水分の調整がうまくいかなかったりしがちです。

今回の旬のおすすめ食材は【枝豆】。

枝豆は、夏バテで弱った胃腸や疲れた体に優しい食材。
暑さで消耗しがちな「気」「血」を補い、
湿気で体にたまった余分な水分を排出してくれます。
さらには、便秘解消、血圧を下げる、美肌を作るといった効用も。

シンプルな塩ゆではもちろん、
塩をまぶしてグリルで焼くのも手軽で美味。

うちの畑では、まさに今、収穫期を迎えています。
採りたての豆の甘さと濃厚さは格別!

必死のカメムシ捕獲(無農薬だからかな?大量にやってきます)の甲斐がありました^_^;

小暑におすすめの梅

昨日は七夕(…やはり雨空の)。
そして、二十四節気小暑でした。

小暑】梅雨が明け、暑さが厳しくなる頃

今年はまだ梅雨明けはしていないものの、徐々に暑さが増す気配。
そして、ジメジメと湿度が高いのもこの時期の特徴です。

この季節におすすめ食材は≪梅≫
梅には夏を乗り切る効果がぎゅっとつまっています☆

梅は三毒(食べ物の毒、余分な水分の毒、古い血の毒)を断つといわれ、
殺菌、抗菌力抜群の食材。

梅雨は、湿気が多く、カビ・食中毒の心配される季節であると同時に
汗もさほどかかないので、体の中にも湿気が入り込み、
むくみやだるさの症状がでることが良くあります。

そんな時は、日々の食卓に梅を取り入れて、元気を取り戻してくださいね〜。

例えば…
「梅ごはん」
ご飯に梅干とじゃこ、ごま、わかめ、大根菜などお好きな食材を混ぜ込む
梅干やじゃこが単品では苦手な方にも、食べやすく好評=^_^=

「長芋の梅和え」
長いもの拍子切りに、梅干とみりんを混ぜて(甘い梅干しならそのままでも)和えます。

「梅ジュース」
青梅10:砂糖10(氷砂糖のほか、粗糖や蜂蜜でも):お酢1〜2
を清潔な瓶に入れて、時々揺らしながら、1か月ほど寝かせるだけ。

お水や炭酸水で割って、夏バテ気味の時に飲むと力が湧いてくる(・へ・)

お酢が思ったより効いていて飲むにはちょっと…というときは、
しょうゆで割って、南蛮漬けのたれに使うと…最高!(^^)!

我が家はこの南蛮漬けのためにお酢多めの梅ジュースを仕込むほど。

梅の実が出回るのは6月なので(投稿が遅すぎですが)、
今年は梅干で梅効果を体感して、
来年は自分好みの梅仕事をしてみては?

シンプルに食べられるお野菜

この夏は野菜の産直店と出会えたことで、
近郊で取れた新鮮な無農薬のお野菜を
手頃に買うことができました^_^

スーパーでは見かけない多種類の野菜に
ワクワク♬


夏休み、学童で子供達とお弁当を食べていた時のこと。
「これ食べて〜」「これあげる〜」
と主に嫌いなものを差し出してくる子供たち笑
業者の配達弁当を注文することができるのですが、子供向けとはいえず、
出来合いのおかずは、野菜が入っていても、甘めの切り干し大根や甘辛いおひたし程度。

「じゃあ、交換しよ」と自分の手作り弁当を差し出したところ…

なんと!
プチトマトのアイコ(生!)
シシトウとピーマンの間の子、ししピー(丸ごとバターで焼いただけ!)
そして、玄米を混ぜたご飯
の順に、次々箸が伸びてくる!

正直びっくりしました。
一応その日は、ハンバーグとポテトサラダも詰めてあったのに。
( …それは私が手を加えた料理は美味しく見えなかったってことかもしれないけれど笑)



野菜から、しかも、「美味しい!」と食べてくれるのに
密かに感動。


トマトもピーマンも、
色合いがとても綺麗で、形もそのまま、
至ってシンプルな品。
でも、本当に美味しい野菜達でした。

子供って、安全で、美味しいものがわかるんだなぁ。。

新学期、産直店も秋の彩りに変わっていました。

旬の食材をシンプルに味わう。
それが美味しくて、身体にも素直に働きかけてくれる、一番のご飯。

秋も新しいお野菜に出会うのが楽しみです^_^

白川郷

富士山の世界遺産登録に沸いたこの夏。
世界遺産の先輩、白川郷を初めて訪れました。
お盆明けの平日でも多くの観光客で賑わう村。

地元の先人の考え抜かれた知恵が詰まった合掌造り。
そしてその遺産を守っている地域の方々の取り組みに頭が下がる思いでした。

ちょうど、ヒマワリの時期。
青空と合掌造り、田園とともに、生き生きとした色がきれいに映える風景でした。

それこそ映画「風立ちぬ」の序盤に出てくる日本の原風景そのもの。

日本の夏

8月は戦争を知らない私たちが、戦争と向き合う、二度と繰り返さないと誓う
大切な機会。

この夏、
百田直樹著「永遠の0」を読んだ。
この時期だからこそ読むべき、と勧められた本。

無知だった自分に、戦争に徴兵された当時の人々の心理が、突き刺さった。

そして、零戦とよばれる戦闘機関連で
話題作、宮崎駿監督の「風立ちぬ」が見たくなり、久しぶりに映画館へ。

先に「永遠の0」を読んでいて良かった。
読んでいなければ、「風立ちぬ」の深さが理解できなかったと思う。
(もちろん、今でもその端っこしかわかれていないのだろうけれど)

後日、NHKの「プロフェッショナル」で「風立ちぬ」制作の様子が取り上げられていた。

宮崎監督の魂をぶつけるような、仕事への、生きることへの向き合い方。
“大事なことはたいてい面倒”
“おかれた場所で、時代で、その限りを尽くして生きるしかない”

「真剣に生きること」
今の時代に強く響くメッセージだと思った。

中医学のおおらかさ

一昨年から勉強している薬膳。
中国の伝統的な医学理論を元に、各個人の体のバランスを整えるように
組み立てる料理です。


始めるきっかけはおいしい薬膳茶に出会ったこと。
そして、体に優しい食べ物を取り入れて、自分や
周囲の人の健康を気にかけたいと思ったこと。


もともと学生時代、環境問題に関わってきたこともあり、
農薬や添加物等をどちらかといえば気にするほうでした。

薬膳は、季節に応じた食事を作るため、
自然と旬のものを中心に、食物(植物や動物も)を丸ごと調理することとなります。
当然、過度な農薬やホルモン剤等が使用されていない食物がいいに決まっています。



でも、中医学の講座を受けていて
ふと、先日先生のおっしゃった言葉に、新たな一面を感じました。
「確かにそういうものが多用されている現実は否定できない。
でも、もっと自分の体を信じませんか」
「過度に摂取したら、もちろん薬品だけでなく、バランスの意味からもよくない。適度に摂る中においては、多少の毒は人の体の排出機能が働く」と。

うーん確かに。





中医学を学んでいると、人の体の高度な機能に驚かされます。
薬膳や方剤(漢方)は、その機能を手助けするに過ぎません。


こういうものは食べてはいけないんだ、とか
この食品がよいのだ、とか
100%のものは薬膳においてはありません。
バランスよくなのだから。


そしてもっとも添加物コテコテの食品が体によい影響を与えるわけは
なく、積極的に摂らないほうがよいとは思いますが、
すべてを神経質に考えすぎなくてもいいんだというのも
中医学の特徴かもしれません。

むしろ、近年の超衛生志向は、逆に周りに敵がいなさ過ぎて、
人の免疫力を低めている原因かもしれませんね〜。