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一緒に考えよう、栄養成分表示検討会

2012-01-02 はじめに

このサイトは消費者庁の栄養成分表示検討会に関連する話題を整理・検討するためのものです。

消費者庁の栄養成分表示検討会サイト

http://www.caa.go.jp/foods/index9.html

検討会は半年ほどで意見をまとめる予定になっており、時間がないなかで重要なことをもれなく議論する必要があります。メディア報道が特定の先入観に基づいて偏っていること、パブコメでは時間的に間に合わないことなどから、消費者を含めた関係者の方々にできるだけ正確な論点を提示することと幅広い意見を聞きたいということから、私(uneyama)個人の立場で開設しています。

なおohira-yさんとdoramaoさんにお手伝いしてもらっています。

2011-08-24

検討会と報告書についての感想

書こうと思っていたところにPfさんのコメントを頂きました。

ほんとうに、メディア報道による間違った先入観で見ていた方も多かったのではないかと思います。

でも、報告書や資料を素直に読めばそうではないことがわかるのでは。

私の立場は多分学術関係者だったと思うので、報告書の最後の部分にこの↓文章が入っていることで最低限の役割は果たせたかなと思っています。

栄養表示については、国民の栄養摂取状況からみて、その不足や過剰な摂取が国民の健康の保持増進に影響することから、日本人のデータに基づく科学的根拠を常に把握しておくことが重要となる。

しかし、現在、日本人を対象とした科学的データは極めて不足しているため、今後、不足している日本人を対象とした栄養疫学などの健康関連データや、消費者行動などの社会科学的データを収集する等の研究を進めることも重要である。

さらに、消費者の商品選択や食生活の実践に栄養表示がどう役立てられ、消費者の健康の保持増進を支援する観点からどう貢献できているかについて、今後、継続的に成果を検証し、見直していくことが必要である。

事業者の皆様にとっては、今後の細かい部分でのツメのほうが気になるかもしれないのですが、それについては今後のワーキングチームや一元化法検討会で検討されることになるのでしょう。そちらについては私はあまり関係がないので、今回の検討会のメンバーからは生協の鬼武さんや事業者代表者などが参加なさるのではと思います。

消費者庁の「とりまとめ」によるとタイムスケールがかなりタイトなので、法案には細かい部分は書けないのではないかと思っていたりしますが。その場合は表示の具体的詳細についてつめるのはさらに先になるかもしれません。)

いずれにせよ、検討会の提案した「事業者にとって実行可能性の高い設定方法」のためのデータベース作成などには時間(とお金)が必要です。それまで各事業者や消費者、行政担当者などにも、何のための表示か、どうすればみんなにとって良い結果が得られるのか、といったことを考えて準備していくことが求められます。

このサイトが役に立ったかどうかわかりませんが、しばらく書き込みできる状態でおいておきます。

2011-08-23

報告書

栄養成分表示検討会報告書

および

栄養成分表示検討会報告書の取りまとめについて

が発表されました。

事務局の人事異動などもあってやや遅くなっていましたが、これが最終版です。

とりあえずそれだけ。

2011-07-21

第8回(最終回)検討会

7月20日の検討会で最終となりました。

案の微修正のあと最終報告書が公表されることになるでしょう。

第一回目の時はカメラも来ていたように思うのですが、最後はいなかったかな?メディアが想定していたのと違うので飽きたのでしょうか?

日本人にとって一番重要と考えられる栄養素としてナトリウムを一番上に持ってきた「画期的」な提案なのですが。

検討会のメンバーは、私は異分野なので初めてお目にかかる先生も多かったりしたのですが、個人的に坂本先生のご発言が印象に残っています。

議事録には

私の経験で、26年間4、5歳の子供から成人病検診をやってきましたけれども、それで一番悪いのは母親なんですね。それでその母親は、中学校で家庭科が終わったら高等学校では生活科学になりますので、授業で調理する機会がないんです、ほとんど。それで卒業して大学へ行きます。大学で、家政科へ行くなら別として、法学部、経済学部を出ていった人たちが今度は結婚します。お母さんと一緒に住んでいるというような人は少なくなりますので、子どもの育て方というよりも、夫婦の食生活自体からおかしくなってきて、自分は細い身細い身できたために、生まれてくる子供は2,500kg以下というのが、私がやっていた農村地帯でも10%いるというのがもう20年続いておりました。

としかないのですが、このときこの期間で生まれてくる赤ちゃんの体重が1kg減ったとおっしゃっておられたと思うのです。大体3500gから2500gという感じでしょうか。学校教育のせいというより、もっと広い意味で社会から受け取るメッセージみたいなものが若い女性に、とにかく痩せることを要請しているような感じです。

ある助産士さんから、特定の食事や自然出産とかにこだわる人たちの中には妊娠前後で10kg体重を落とすようなことがあるという話を聞きました。出産後ではなくて、妊娠する前の体重から、です。

坂本先生

男性は痩せさせなきゃいけないし、女性は太らせなきゃいけないんですよ。

肥満ばかりが問題だという風潮に違和感があったので、この道の第一人者の先生がこういう認識であるということが確認できたのでちょっと安心しました。

2011-06-28

報告書の素案など

第7回検討会の資料が掲載されています。

http://www.caa.go.jp/foods/index9.html#m01

今回は

栄養成分表示検討会報告書(素案)

に対して文句をつける(?)回だったのですが、時間ぎりぎりまでいろいろな意見が出されました。

この報告書では栄養成分表示の課題を指摘するという構造になっていて、表示の優先項目をいくつか挙げています。

文中、「食品表示に関する一元的な法体系」という言葉が何度も出てきますが、最終的にどの項目がどう表示されるのかは別途検討されることになります。

現時点での事務局案を見るとなんとなく事務局の考え方がわかるのではと思います。上位5番目までが現在の表示に相当する部分なのですが、ナトリウムの優先順位が上がっていることが特筆すべきことでしょうか。塩でなくてナトリウムなのは使いにくいとかいう意見もありそうですが。

すでに多くの指摘があったのですが、この案に意見があればコメントをどうぞ。

検討会では座長の坂本先生が、表示の制度を生かせるかどうかは消費者にかかっているんですよと強調しておられたことが印象的でした。


doramaoさんのエントリに頂いたPfさんの質問については、多分そういう技術的なことまで詰めるのはずっと先になるのではと思うのですが、表示の幅についても成分ごとに異なる考え方を採用する可能性があるということは記述されていたと思います。

エントリがないとコメントしにくいだろうと思ったので、取り急ぎ。