なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2010-02-09
■[論文]ソフトドリンク摂取は膵臓がんリスクを増加させるかもしれない
EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より
Soft drink consumption may increase risk of pancreatic cancer
8-Feb-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-02/aafc-sdc020310.php
週に2-3本余分にソフトドリンクを飲むと全く飲まない人に比べて膵がんリスクが約2倍に増加する、という報告がCancer Epidemiology, Biomarkers & Preventionに発表された。
膵臓がんは希ながんであるが生存率が極めて低い。
シンガポール中国人健康研究の60524人の男女を14年間フォローした。この間の膵臓がん発症例は140で、平均週に5回ソフトドリンクを飲む人達のリスクは飲まない人より87%低かった。
この研究の上席著者のミネソタ大学Mark Pereira博士は、砂糖入り炭酸飲料を定期的に飲む人の行動特性は比較的悪いものの、膵臓がんへの影響は特異的である可能性があるとしている。ソフトドリンクの砂糖がインスリン濃度を増やして膵臓がん細胞の増殖に寄与すると考える。
(もともとの例が少ないことと炭酸飲料常飲者の他の交絡因子が排除できないことに注意。もし糖が原因なら人工甘味料のものなら問題ないことになる。)
■[HK]寄生虫による体重コントロールに警告
Alert issued on parasite weight control
February 8, 2010
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/100208/txt/100208en05001.htm
衛生署は寄生虫体重コントロール製品を購入しないよう警告する。
寄生虫を使ってやせる方法を宣伝しているウェブサイトがあるという報告を受け、衛生署はそのような痩身法に科学的根拠はないと述べた。寄生虫感染は腹痛や腹部膨満、嘔吐、下痢、栄養不良の原因となりうる。
また寄生虫による腸管や胆管または膵肝閉塞のような重大な合併症がおこると致死的になることがある。さらに寄生虫は臓器に侵入することもある。
寄生虫感染は薬で治療できるが、閉塞がある場合には手術が必要になる。
(藤田先生の影響?)
■[HK]抗勃起不全薬に警告
Alert issued on anti-impotence drug
February 8, 2010
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/100208/txt/100208en05004.htm
表示されていない西洋薬成分タダラフィルを含むMan Powerを使用しないように警告する。
この製品はオンラインで販売されているが香港で登録されている医薬品ではない。
■[NZ]何百万人もの人々が体を鍛えるために時間を無駄にしている?
Science Media Center
Millions of people wasting time trying to get fit?
February 9th, 2010.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2010/02/09/millions-of-people-wasting-time-trying-to-get-fit/
ニュージーランドヘラルドの機能の記事で、多くの人々が体を鍛えるために時間を無駄にしていることを示唆していた。この記事はJournal of Applied Physiologyの論文を引用して、「何百万の人々がジョギングや水泳やジムなどで体を鍛える努力をしているが、それは時間の無駄である」と述べている。
引用された論文の著者であるJames Timmons教授とClaude Bouchard教授は耐久訓練の分子レベルでの能力への影響を調べ、約20%が強度の耐久訓練を行っても有酸素容量に改善はなく、約30%はインスリン感受性の増強がなかったということを発見している。
しかしこのことは体を鍛えるのが無駄だということを意味するだろうか?
我々は筆頭著者であるJames Timmons教授に問い合わせた。彼の回答は:
「我々はニュースの見出しに合意していない。もし信頼できる検査方法ができたら、もっと良い助言ができる。遺伝子検査で一人一人にあった食事や運動や薬の組み合わせを予想できるかもしれない。」
ニュージーランドスポーツレクリエーションのスポークスマンであるJohn Tullochは以下のコメントを寄せている。
「この研究の対象は狭く、そこから一般的結論を導き出すのは慎重にしなければならない。運動のメリットは有酸素容量だけではない。運動には楽しみや社会活動などの側面もある。運動で健康になるのは一つの側面であるが、他に多くのメリットがあるのを忘れず、たった一つの狭い範囲の研究だけを根拠に運動を止めるべきではない。」
■その他ニュース
- 中国のメラミン汚染ミルク続報
China finds 170 more tons of tainted milk powder that should have been destroyed by was reused
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5jE4ESVrBPK6GROXYZh6pQBZPK5nA
More tainted milk found in latest crackdown
2010-02-08
http://www.chinadaily.com.cn/china/2010-02/08/content_9440587.htm
廃棄されたはずの粉ミルクが再利用されていた
- レバミゾール入りコカインで2人入院
カナダ
Tainted cocaine laced with vet drug
http://cnews.canoe.ca/CNEWS/Crime/2010/02/06/12778381-qmi.html
昨年アルバータでも同様の汚染薬物事件がおきている
アルバータとブリティッシュコロンビアで2008年と2009年にレバミゾール入りコカインによる症例は42件報告されている
- 英国のヘロイン使用者が炭疽陽性
British heroin user tests positive for anthrax
6/02/2010
スコットランドで9人死亡している事例がイングランドで初めて確認された
2010-02-08
■[KFDA]報道資料‘ホパン(肉まん・あんまんの類)’、安心して召し上がって下さい
2010.02.04
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&page=safeinfo&mmid=349&seq=11414&cmd=v
ばら売りされているまんじゅうの販売可能時間を表示する自主衛生管理活動強化
食薬庁は冬季にコンビニやスーパーなどで多く販売されるまんじゅう製品の投入時間と販売可能時間を表示するようにするなどの取り扱い要領を販売店で自主的に実施するよう勧告した。
「まんじゅう取り扱い要領」は、専用のトングを使う、水は飲料水を使う、保温庫での保管時間厳守、保温庫への投入時間や販売可能時間の管理など
「保温庫衛生管理要領」は、1日1回以上内部外部清掃、換気、退勤時内部製品は廃棄するなどが主要内容である。
■[KFDA][添加物]報道資料 加工食品に入っている亜硫酸・亜硝酸心配する必要はない
2010.02.02
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&page=safeinfo&mmid=349&seq=11379&cmd=v
2009年亜硫酸および亜硝酸摂取安全性評価結果発表
食薬庁は市中に流通中のお菓子やハムなど46品目946件の亜硫酸と亜硝酸を調査し、国民平均食品摂取量から評価した結果、亜硫酸についてはADIの1/20、亜硝酸については1/10であった。
亜硫酸は乾燥果実類で最大1.87 g/kg(基準値は2.0 g/kg未満)、カンピョウで最大1.51 g/kg(基準値は5.0 g/kg未満)検出された。
亜硝酸はハムで最大0.054g/kg(基準 0.07g/kg 未満)、 ソーセージで最大 0.046g/kg(基準 0.07g/kg 未満)が検出された。
亜硫酸・亜硝酸については正しい情報伝達のためにADIの計算方法や表示などについてのわかりやすいパンフレットを消費者団体や小学校などに配布した。
■[KFDA] [汚染物質]報道資料 一部地域に販売される祭祀用サメ肉(ドムベギ)回収措置
2010.02.01
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&page=safeinfo&mmid=349&seq=11375&cmd=v
11製品中4製品からメチル水銀
食薬庁は一部の地域で祭祀に使われるシュモクザメの肉(ドムベギ)11件を調査した結果、基準値の1ppmを超過する1.4-2.2 ppmのメチル水銀が検出された製品を回収・廃棄措置する。
ドムベギはシュモクザメを塩蔵して蒸したもの
■[KFDA][汚染物質]食品医薬品安全庁,農産物中ヒ素汚染実態調査結果安全
2010-02-05
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do;GONEWSSID=Dp3DLvSZGTnpvydJG9vvdsn2PNG7cx2hc4TxPPTLBtMs25TC97Dr!1130629841?act=detailView&dataId=155433586§ionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0
- 2009年研究事業結果発表 ! –
食薬庁は韓国民が多く食べる米やタマネギ、大根、オレンジ、トマトなど20品目329件をソウルなど大都市9箇所から収去してヒ素の検査を行った結果、安全な水準であったと発表した。
米の総ヒ素濃度は0.075-0.255 ppmで、ごまは0.46-0.71ppm、ほうれん草は0.021-0.093 ppmなど。
アレアハングルファイル添付
■[KFDA]子どもに果物、野菜、牛乳などもう少し与えて下さい!
2010-02-05
食品医薬品安全庁、子ども 2,772人対象「食生活環境調査結果」発表
果物、野菜、牛乳などのような生鮮食品の摂取が勧奨水準より低い
毎日2回以上果物を食べる子どもは17.8%、野菜おかずは23.7%、牛乳は20.7%だった。
一方週1回以上ファストフードを食べる子どもは69.8%、炭酸飲料は74.6%、カップ麺は47.9%、お菓子やチョコレートは80.8%だった。
また大部分の子どもたちが手洗いは大事だと考えているが食事の前に手を洗う子どもは49.5%だった。
■[KFDA][添加物]食品医薬品安全庁,食品添加物使用基準違反ワイン回収
2010-02-04
食品医薬品安全庁は果実酒に使用が認められていない食品添加物であるナタマイシンが検出されたアルゼンチン産ワイン ARGENTO MALBEC'など 10製品に対して流通•販売を禁止し、輸入品14.7トンを回収措置すると発表した。
■[KFDA][汚染物質]乳児用哺乳瓶・カップ、安全に使って下さい
2010-02-03
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&page=safeinfo&mmid=327&seq=11389
国内ポリカーボネート材質のほ乳瓶・コップは安全 –
ポリカーボネート材質のほ乳瓶やコップは傷がついたら新しいものにしてください
(FDAの発表を受けて注意事項発表)
食薬庁は市中流通中のほ乳瓶15件の検査を行っているが、ビスフェノールAは全て不検出だった。
■[KFDA][CAM]食品医薬品安全庁、「麻粉末混ぜた高麗人参製品」を販売した製造業者摘発
2010-01-28
高麗人参粉末の代わりに値段が安い麻粉末を40%混ぜて100%高麗人参と虚偽表示して5億3000万ウォン相当を販売していた業者を検察に送致した。
写真有り
製品名: 高麗太極高麗人参粉末, ジンセンカプセルゴールド
■[KFDA][CAM]説明資料(ローヤルゼリー、霊芝きのこ効能なくて報道関連)
健康機能食品基準課2010.01.28
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=57&seq=11344
メディア報道(MBC, 生放送, 今朝('10.1.27, 8:30))「ローヤルゼリー、霊芝キノコに効果はない」報道について
報道内容:キノコなど7原料が健康機能食品原料から削除されたことを報道
説明が必要なこと
霊芝は健康機能食品か?→健康機能食品ではない
全てのキノコが健康機能食品ではない
説明
健康機能食品から削除されたキノコ製品は、「生理活性物質を含む、健康増進および維持」という機能性を立証できなかったもので、現在の規定で健康機能食品になるキノコ製品は存在する(原料と個別認定と複数)
■[AFSSA][汚染物質]ビスフェノールA:AFSSAは新しい評価方法の開発を薦める
Bisphenol A: AFSSA recommends the development of new assessment methods
5 February 2010
http://www.afssa.fr/PM9100B6I0.htm
ビスフェノールAは40年以上飲食品と接触する物質も含めたいろいろなものに使われてきた。健康や安全性担当機関による現在入手できる科学的データに基づくリスク評価では、現在の使用条件で消費者へのリスクはないと結論している。
最近の新しい研究から、AFSSAは2009年10月にこの問題についての詳細な検討を行った。この専門家の評価では、実験の方法からデータの公式解釈は不可能であると結論した。
子宮内暴露によるラットの子どもの行動への影響のようなある種の微細な影響のヒト健康への意味を確認するため、および消費者や当局に適切な対応を摂れるよう助言するために、AFSSAは以下のことを薦める。
・フランスの母乳や乳児用ミルクなどのビスフェノールA濃度についてのデータを集める。食品と接触する物質以外からの暴露源も調査する
・代用品や内分泌攪乱物質一般のごく微量でのヒト毒性影響検出に適した方法を開発する。
消費者には水やミルクなどの液状食品をポリカーボネート容器に入れて使う場合は高温にしすぎないようにするという簡単な方法で暴露を減らすことができることを再確認する
1月29日の意見
OPINION of the French Food Safety Agency on the critical analysis of the results of a study of the toxicity of bisphenol A on the development of the nervous system together with other recently-published data on its toxic effects
http://www.afssa.fr/Documents/MCDA2009sa0270EN.pdf
国際標準に従った毒性試験では現在の消費者への暴露量でヒト健康上のリスクとなるという知見はない。しかしながら、なんら公式な結論は出せない方法で行われた試験で、子宮内暴露またはTDI以下の暴露で、警告信号が報告されている。そのような警告信号がヒト健康にどのような意味があるかはわからないものの、もしそれがビスフェノールAのエストロゲン様作用によるのであれば、他の天然由来または人工のエストロゲン様作用を持つ化合物に晒されているヒトでの影響のメカニズムを理解する必要がある。
■[DOHMH]保健省はトコジラミの予防・駆除ガイドを提供
Health Department Offers Guide to Prevent and Get Rid of Bed Bugs
トコジラミを安全に予防・駆除する
Preventing and Getting Rid of Bed Bugs Safely
http://www.nyc.gov/html/doh/downloads/pdf/vector/bed-bug-guide.pdf
持ち込まないための方法や見つけ方、駆除方法などのガイド
見つけたら恥ずかしがらずに近所にも伝え、信頼できる専門家に依頼する
(たくさんの害虫駆除業者がいるけれど全てがトコジラミに対処できるわけではないので業者選びが重要、とある)
トコジラミを駆除するための殺虫剤は専門化しか使用できないので、家庭用スプレーや殺虫剤は使わないこと。
■[HK]旧正月用食品5検体が安全性検査に失格
5 Lunar New Year foods fail safety tests
February 5, 2010
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/100205/txt/100205en05007.htm
食品安全センターによる446検体の旧正月用食品検査の結果、キヌガサタケと乾燥魚の浮き袋の保存料二酸化硫黄の過剰、上海春節餅の安息香酸と二酸化硫黄の基準値超過、ポークソーセージの使用が認められていない色素Red 2Gなどが違反だった。
■[ACNFP]2010年2月10日の議題とペーパー
ACNFP Agenda and Papers: 10 February 2010
http://www.acnfp.gov.uk/meetings/acnfpmeet10/acnfpmeet100210/acnfpagen100210
ほ乳類の健康に対する3つのGMOの影響について
EFFECTS OF THREE GMOs ON THE HEALTH OF MAMMALS
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/acnfp9612gmo
GMトウモロコシ3つ(NK603、MON810、MON863)の90日間混餌投与試験のデータをフランスの反GM・反農薬NGOであるCRIIGENの研究者らが再解析し論文が発表された。この論文は2007年のMON863についての論文の延長で、2007年の論文についてもACNFPが言及したことがある。
今回の論文についてはフランスバイオテクノロジー高等審議会が「肝臓や腎臓への何らかの毒性を示唆する科学的要素はない」という結論を発表している。FSANZもまた「報告されている変化は単に偶然によるものであることを確信し続けている」と結論している。
FSAの内部専門家も、たとえ統計が適切であってもこの論文の主張する肝毒性を誘発するという結論には同意できない。
セラリーニ論文の件
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20091228#p3
■[BVL][GM]スイスにおける遺伝子組換え小麦の栽培実験について
05.02.2010
http://www.news-service.admin.ch/NSBSubscriber/message/de/31522
2008年からチューリッヒ大学などが行っている遺伝子組換え小麦の複数年野外栽培実験について。チューリッヒの2箇所では三年計画の3年目、Pullyでは1年遅れて2年目。実験計画などに問題はない。
■[HSA][CAM]HSAは表示されていない強力な物質を含む"The New Millennium Male Horse Power Capsule(新千年期雄馬パワーカプセル)"を摂らないよう警告
HSA Warns Against Taking "The New Millennium Male Horse Power Capsule" Found to Contain Undeclared Potent Substances
4 February 2010-
「天然の媚薬で強壮剤」と宣伝していた表題製品からヨヒンビンとデヒドロエピアンドロステロンを検出した。
製造業者は米国。別名“Natural Vigor”
添付のPDFに製品の写真有り。
■その他論文
- 植物に初めて女性ホルモンのプロゲステロンが見つかる
First discovery of the female sex hormone progesterone in a plant
4-Feb-2010
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-02/acs-fdo020410.php
これまでプロゲステロンは動物しか作らないと思われていたが、植物から初めて発見され、Journal of Natural Productsに発表された。
よくあるクルミの木English Walnutの葉からNMRとMSによって同定した。
Occurrence of Progesterone and Related Animal Steroids in Two Higher Plants
http://pubs.acs.org/stoken/presspac/presspac/full/10.1021/np9007415
GC/MS analysis of an herbal dietary supplement containing ephedrine.
Uekusa K et al.
Leg Med (Tokyo). 2009 Apr;11 Suppl 1:S573-5.
日本医大、日本の症例
20才女性が意識不明で入院し、彼女の部屋から処方薬2つと米国産ハーブサプリメントが見つかって、そのサプリメントからエフェドリンが検出された。患者の血中エフェドリン濃度は致死量には至らないが治療用量を超えていた。日本ではエフェドリン含有製品の購入には処方が必要であるがこの患者には処方はされていない。
2010-02-05
■[RIVM]室内空気とダスト中の物質
Substances in the indoor air and house dust of dwellings
2010-04-02
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/609021087.html
オランダGroningenの60の住居の室内空気の揮発性有機化合物、二酸化窒素、一酸化炭素を測定した。またハウスダスト中の多環芳香族炭化水素や金属濃度も測定した。
本文オランダ語
http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/609021087.pdf
■[EVIRA]食品中汚染物質に関する包括的情報パッケージ
Comprehensive information package about food contaminants
04.02.2010
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?bid=1879
約40の汚染物質についての包括的報告書「食品と家庭用水の化学汚染物質The chemical contaminants of foodstuffs and household water」を発表した。
以下から(フィンランド語)
■[IARC]2010年世界がんデー
がんもまた予防できる:予防のための研究
2010 World Cancer Day
Cancer Can Be Prevented Too: Research for Prevention
04/02/2010 -
http://com.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/2010/worldcancerday2010.php
2月4日は世界がんデー。
今年のテーマは「がんもまた予防できる」。
現在の知識でがんの最大40%は予防できる。
IARCは世界のがん分布の不公平対策と実験室での知見と疫学の知見を統合して予防のためのギャップを埋める努力をする。
■[EFSA]Immunofortis®と赤ちゃんの免疫系強化に関する健康強調表示についての科学的意見
Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related Immunofortis® and strengthening of the baby’s immune system pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006
Published:
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1430.htm
Immunofortisは短鎖ガラクト−および長鎖フルクト−オリゴ糖の9:1の混合物で、申請された強調表示は「赤ちゃんの免疫系を自然に強化する」である。対象は母乳を与えられていないまたは部分的にしか母乳を与えられていない12ヶ月未満の乳児である。主張されている効果は「アレルギー症状または感染症」リスクの削減とみなした。
ヒト試験25とヒト以外の試験5つの参考文献が提出された。
無作為化臨床試験のデータには皮膚炎などが「アレルギー性」なのかどうかについて評価していない、感染症の診断基準が明確でない、多重比較の補正がなされていないなどの多数の欠陥があ利、根拠としては弱いと判断した。他のデータも同様に欠陥があり、因果関係は確立されていないと結論した。
(根拠として提出された文献がJ Nutr 、Allergyなど、その分野の大学などではそこそこ評価されるだろう雑誌なのだけれど、要求されているレベルにはほど遠いということに注目。食物とか農芸化学とかの分野で「偉いセンセイ」が言ってることはほとんど認められないと思った方がいい。)
■[CDC]ホームメードポテトシチューに関連するチョウセンアサガオ中毒 メリーランド、2008年
MMWR February 5, 2010 / 59(04);102-104
Jimsonweed Poisoning Associated with a Homemade Potato Stew – Maryland, 2008
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5904a3.htm
2008年7月9日に家族6人が幻覚、混乱、散瞳、頻脈などで救急病院に入院した。4-5時間前にみんなで手作りシチューとパンを食べていた。メリーランド当局の調査でシチューからチョウセンアサガオ(Datura stramonium)が検出された。
家の外に生えていたものを入れたらしい。シチューの残りからはアトロピンとスコポラミンが検出された。ジャガイモに普通に含まれるソラニンとチャコニンも検出された。
■[BfR]グルコサミン含有食品サプリメントはクマリン抗凝固剤を使用している患者に健康リスクとなる
04.02.2010
http://www.bfr.bund.de/cm/208/glucosaminhaltige_nahrungsergaenzungsmittel.pdf
■[BfR]中毒報告書 英語版
Carbon monoxide poisoning on the increase indoors
03.02.2010
http://www.bfr.bund.de/cd/33714
http://www.bfr.bund.de/cm/255/cases_of_poisoning_reported_by_physicians_2008.pdf
■[FSA]チーア種子について意見募集
Views wanted on chia seed
Thursday 4 February 2010
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/feb/chia
オーストラリアの企業から新規食品成分としての認可申請があった。
2010年2月25日まで。
■[NZ]塩分摂取量を減らすための研究を
Science Media Center
Research calls for substantial reduction in salt intake
February 4th, 2010.
今月NEJMに発表された新しい研究はEU全域での減塩規制要請を促す
(http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100127#p1)
我々は栄養の専門家にこの研究のニュージーランド人にとっての意味や公衆衛生上の助言を尋ねた。
公衆衛生栄養士Amanda Brien
保健大臣は1日の塩分摂取量を6gにするよう薦めているが現在のニュージーランド人の摂取量は9gほどである。卓上塩の排除は一つの方法であるが、塩の多くは加工食品由来である。一部の製造業者はすでに減塩対策を行っていて、表示をみればメーカーごとにどれだけナトリウム含量が違うかに驚くことだろう。
栄養コンサルタントAmy Liu
加工食品に由来する塩が摂取量の85%をしめる。まず塩辛い食品の量を減らし食卓で塩をふるのを止めよう。
登録栄養士Mary Rose Spence
現在プロジェクトの成果でパンの塩の量が減っている。さらに製造業者に努力を促すことと消費者に購入の際にチェックするよう促す必要がある。
Namalie Jayasinya
消費者の啓発と製造業者の努力が必要。
(安部某氏の「何を食べたらいいの?」という本では保存料を避けるために塩分の多い梅干しを選べと主張していた。世界中の科学者の主張は真逆。害のないものを避けるために現実に害があるものを多く摂れという話にお金を払うのは愚かとしか言いようがない。http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=3742)
■[NZFSA][汚染物質]長官のコラム:一般の意見により行われたBPAのリスクについての決定
CE’s column: The risk of BPA decisions made by public opinion
February 2010
http://www.nzfsa.govt.nz/publications/ce-column/ce-web-column-bpa.htm
ビスフェノールA(BPA)を含むポリカーボネートほ乳瓶の安全性が再びニュースになっている。今回は米国食品安全規制当局FDAがBPAの安全性についての考え方について、広く、しかしながら必ずしも正確ではなく、報道されている。
FDAは現在国際的に認められている安全ヒト暴露量を支持し続けている。しかしNZFSAを含む他の全ての食品安全規制当局同様に、FDAはBPAに関する研究の知見を監視し続けている。今回のアプローチは人々に、特に妊婦や乳幼児に、暴露量を減らすための妥当な対応策を薦めることである。
BPAの反対者はカナダが最近ほ乳瓶への使用を禁止したことをBPAが危険であることの証拠であると言う。彼らが無視しているのは、この決定は、カナダの専門家委員会によるBPAの現在の暴露量は安全であるという結論とは異なり、科学とは別に政治家が決めたということである。BPAの批判者は米国が乳幼児にポリカーボネートボトルやカップを使うことを減らすよう動いたことでさらに活気づいている。
最近のカナダと米国の対応はリスク評価を行った科学者が科学に基づいて言うことと、政治的意向を含むリスク管理者が科学だけではなく一般からの意見や政治的配慮を検討した上での決定との違いを強調する。リスク評価者の結論とリスク管理者の決定の不一致はBPAの議論全多にさらに別の側面を付け加える。
BPAはほ乳瓶や飲料ボトルや缶の内部塗装に40年ほど広く使われてきたポリカーボネートプラスチックの成分である。リサイクル記号では7と記されている。
製品に使われたBPAは極めて微量食品中に入る。特に電子レンジや食器洗い機などのような高温や強力な洗浄剤を使った場合には。そのためWHOでは0.05 mg BPA/kg体重というTDIを設定している。この値は生涯にわたって何ら検出できる健康影響はないというNOAELに100倍の安全性マージンを適用したものである。体重5kgの赤ちゃんなら、この値に達するには毎日何年にもわたって80本のプラスチックボトルから飲まなければならない。
動物実験ではBPAによる心疾患や2型糖尿病などの各種健康影響との関連が示唆されている。近年はエストロゲンと類似の作用をすることについての懸念が巡っている。そのような作用をもつ化合物は「内分泌攪乱物質」と呼ばれ、現在のヒト暴露量での胎児や乳幼児の脳や行動や前立腺への影響の可能性についての理論的疑問が提示されている。これらの研究に決定的なものはひとつもない。交絡因子があまりにも多く、観察されている影響を説明できる他可能性がたくさんある。
たとえば、もしある研究で尿中BPA濃度と心疾患や2型糖尿病を含む一連の有害健康影響との関連が示されたとしたらこれらの病気はBPAのせいであると言えるだろうか?あるいは心疾患のある人はコンビニ食品を多く食べる可能性が高いのだろうか?コンビニ食品はプラスチック容器に入っていることが多いが、同時に心疾患との関連が証明されている脂肪や塩分も多く含む。BPAと心疾患に相関関係はあっても因果関係ではない。
エストロゲン様作用については、人体におけるエストロゲンに大きな寄与をしているのは我々が食べる多くの植物に含まれる植物エストロゲンである。これまで発表されている研究はこれらとの関係については多くのギャップがある。
さらに動物実験は現実世界でのヒト暴露を反映してはいない。だから動物実験の結果を人々に当てはめるときに大きな安全係数を使う。これまでのBPAの研究ではFDAは実験どうしの矛盾や一部の動物モデルのヒトへの適用性、種による代謝の違いや用量相関性がないことなどについて指摘している。
全ての規制機関が現在の研究の欠陥を補いより明快になる研究を望んでいる。そうでなければ一般の意見や、実際のリスクではなく感覚を根拠に間違った決定がなされてしまう危険性がある。
意志決定には一般の意見は大切だし政治は民主主義における合法的アプローチであるが、決定の結果は我々全てにふりかかる。しっかりした科学的根拠より一般からの意見を重要視する決定は、健康増進には役に立たず便利な製品を排除したり不必要に費用をかけることにつながる可能性がある。最も心配なのは別の、より大きなリスクにつながる可能性がある。プラスチックほ乳瓶の代用品の一つであるガラスも完全にリスクがないわけではないことはみんな知っている。食品についてははるかに大きなリスクは病原性微生物である。もしBPAについて感じられている(リアルではない)リスクのためにプラスチックラップやポリカーボネート容器を禁止したら、食品中のばい菌が増えるかもしれない。そのほうがはるかに大きな危険である。
もし何らかの行動を起こすのであれば、我々はその帰結を理解しなければならない。
■[ACSH]ジャンクサイエンスは人を殺す
Junk Science Kills (from the New York Post)
By Elizabeth M. Whelan, Sc.D., M.P.H.
February 4, 2010
http://www.acsh.org/healthissues/newsID.1866/healthissue_detail.asp
誰が死んだ子どもたちに謝るのか?
Lancetの論文取り下げについて。
1998年にすでにジャンクであることがわかっていたのに12年もかかった。そしてこの間メディアの宣伝もあって貴重な医療資源が浪費された。
論文が取り下げられても反ワクチンキャンペーンは続くだろう。
■[NAS]NASの長官が気候科学の論争に対応
NAS President Addresses Climate Science Controversy
February 4, 2010
http://www.nationalacademies.org/morenews/201100204.html
いわゆるクライメートゲート事件についてScienceで
Science 5 February 2010:Vol. 327. no. 5966, p. 624
Ensuring Integrity in Science
Ralph J. Cicerone
■[論文]忘れるまで飲んでいる?
Drinking ourselves into oblivion?
The Lancet Oncology, Volume 11, Issue 2, Page 103, February 2010
2010年1月に発表された英国の飲酒に関する2つの報告書を紹介
一つはNHSが飲酒による2006-07医療費負担が約30億ポンドになり、5年前の費用の2倍になったという報告。急性アルコール中毒以外に各種がんや慢性疾患の増加による負荷は膨大なものになる
酒の飲み過ぎ:NHSにとっての飲酒のコスト
Too much of the hard stuff: what alcohol costs the NHS
01/01/2010
http://www.nhsconfed.org/Publications/briefings/Pages/What-alcohol-costs-the-NHS.aspx
もう一つは議会健康委員会による政府の対応がいかに失敗しているかを説明した報告書。アルコールの規制強化を提言している。
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm200910/cmselect/cmhealth/151/151i.pdf
3日ごとの更新 凄いエネルギーに驚嘆すると同時に、いつも愛読させていただき感謝申し上げます。著書の感想をこの場を借りて少し述べさせていただきます。
・ここのBlogを読んでいる者にとっては、この本の出版はとても喜ばしいことです。私も3回繰り返し読ませて項きました。早速学生には難しい個所は教えるから是非読むように歓めました。授業にも大いに活用させていたゞきたく存じます。
・縦書きは読みにくいようです。年とっている私も数字や英単語は頭に入りにくいです。横書きにした方がなじみやすいと思います。(中西さんや松永さんのこの手の本も眥縦書きですね。なぜなんでしよう。)
・食品企業で開発を担当している人にとっては嫌な本でしょうね。
・ただ、トクホもいわゆる食品なので、どこまで厳密さを求めるか、恐らくこの辺の議論も必要になってくるでしょう。
・食品の保健効果で科研費を申請しょうと考えている研究者(なんと多いことか)は読むべし、という思いです。
・日本人対象のJPHCの疫学研究成果についても触れて欲しいなという思いも若干しました。従来は欧米の疫学研究の借り物が多かったようにおもうのですが、この20年ぐらい地道に研究を続けられてきているので。
・「食のリスク学」とほぼ同じスタンスですが(食品安全委員会に対する評価は別のようですが)、事例を引きながらの解説は難しいとは思いましたが、勉強になりました。
ありがとうございました。お礼を申し上げます。
私は帰宅前にチェックするのが日課になっています。
個人でなかなかチェックしきれない最新の情報を入手することができ,本当感謝しております。
アクセスがどの位あるか存じませんが,私のような人も多いのでは?
感想、ありがとうございます。
数字は確かに読みにくいですね。「教科書」なら横書きになるのでしょうが、同人選書シリーズは「読み物」なのか縦書きで統一してあるようです。
内容についてはなにしろ初めての本なのでいろいろ反省もあります、意見を頂いて、何らかの形で生かせればと思います。
>kazuさん
フォローありがとうございます。
印象としては朝見る人と夕方見る人と半々くらいかなと思います。
いずれにせよお役に立てているのであれば幸いです。
それから、縦書きか横書きですが、学生にとっては横書きが読みやすいようです。とにかく、食のリスクについては、特に栄養士関係の若い学生には勉強してもらわなければと常日頃思っています。栄養士向けに書いていただければありがたいです。食育も栄養のことばかりで、これで良いのかと思っています。是非 ご執筆いただけたらと願っています。