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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2007-01-18

ES & Tニュース

[][]ほこりのPBDEリスク

The risk of PBDEs in dust

January 17, 2007

http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2007/jan/science/kb_pbde.html

新しい研究で、人々の臭化難燃剤の摂取源は家庭のほこりであることが確認された。

Nerissa Wu

Human Exposure to PBDEs: Associations of PBDE Body Burdens with Food Consumption and House Dust Concentrations Environ. Sci. Technol.; 2007; ASAP Web Release Date: 17-Jan-2007

ボストン地域に住む女性の母乳中PBDE濃度が、その女性の家庭のほこりの中のPBDE濃度と相関があった。

[][]地方でのダイオキシンとPCB

Dioxins and PCBs in rural areas

January 17, 2007

http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2007/jan/science/nl_dioxins.html

米国の地方や遠隔地における大気中ダイオキシンとPCB濃度の測定により、バックグラウンドレベルと傾向がわかる。

David Cleverly et al.

A General Indication of the Contemporary Background Levels of PCDDs, PCDFs, and Coplanar PCBs in the Ambient Air over Rural and Remote Areas of the United States

Environ. Sci. Technol.; 2007; ASAP Web Release Date: 17-Jan-2007

米国34カ所で1998年以降大気中濃度を測定した。PCDDやPCDF、PCB類濃度は人口密度と相関があった。ダイオキシンは都市部と地方で差が無く、拡散が早いことを示した。

大気中PCBは夏が高く、PCBが土壌や植物から蒸発していることを示す。



EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より

[][]寄生虫感染が多発性硬化症患者に利益がある

Parasite infection may benefit MS patients

17-Jan-2007

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-01/jws-pim011007.php

近年多発性硬化症MSなどの自己免疫疾患が増加しており、環境要因が疑われている。

過剰に雑菌のいない清潔な環境がアレルギー増加の一因であるという「衛生仮説」と同様、感染症の減少が自己免疫疾患の増加に寄与するという仮説がある。ヒトにおいて寄生虫感染とMSの関連を調べた初めての研究で、寄生虫感染がMSの病状進行に影響するということが示唆された。Annals of Neurologyの2007年1月号にJorge Correaleらが発表した。(Association Between Parasite Infection and Immune Responses in MS, DOI:10.1002/ana.21067)

この研究では寄生虫感染のあるMS患者12人、感染のないMS患者12人、健康な人12人を平均4.6年間観察した。観察期間中の感染者の臨床症状再燃は3回、非感染者は56回、障害の程度を示すスコアは感染者群ではほぼ変化なく非感染者群では悪化していた。


米国癌学会

[]ガン死亡が減少二年目

Cancer Deaths Down for Second Year

2007/01/17

http://www.cancer.org/docroot/NWS/content/NWS_1_1x_Cancer_Deaths_Down_Again.asp

米国では2003年より2004年がガンで死亡する人が少なかった。2003年に続いて二年目の減少となり、減少数は2003年が369だったのに対して2004年は3014だった。従ってガン死亡の減少傾向が統計上のゆらぎではないことが示された。

特に減ったのは乳ガン・前立腺ガン・大腸ガンである。最大の死因は相変わらず肺ガンである。

米国のガン死亡の約30%は煙草によるもので、煙草を吸わない人にとっては栄養と運動が最も重要なリスク因子である。

Cancer Statistics 2007

論文は Cancer Journal for Clinicians (Vol. 57, No. 1: 43-66).

報告書は以下から入手できる

Cancer Facts & Figures 2007

http://www.cancer.org/docroot/STT/stt_0.asp

[][]食品中フラボノイド含量データベース更新

USDA Database for the Flavonoid Content of Selected Foods

http://www.ars.usda.gov/Services/docs.htm?docid=6231

393食品の26フラボノイドについて収載

[][]前面への信号表示のTV広告

TV ads support front-of-pack signpost labelling

17 January 2007

http://www.foodstandards.gov.uk/news/newsarchive/2007/jan/tvadsignpost

FSAは人々がより健康的な食事を選択するようにするための後期活動を始めた。一連のテレビ広告で前面への信号表示を啓発している。

(動画はこのサイトで配信されている)

[][]FSAIは消費者に対し魚を食べることの利益について再確認

FSAI Reassures Consumers About Benefits of Eating Fish

17 January 2007

http://www.fsai.ie/news/press/pr_07/pr20070116.asp

FSAIはアイルランドの消費者に対し、海洋研究所とAn Bord Iascaigh Mhara (BIM)との共同で、アイルランド市場で販売されている各種魚や魚加工製品の有害な可能性のある汚染物質濃度は現行EU規制値を下回ることを再確認したと発表した。この助言は、鮮魚及び魚製品のダイオキシン類、フラン類、ポリ塩化ビフェニル類、臭化難燃剤類濃度に関する調査結果の発表を受けて行われたものであ*る。この調査は各種動物性食品、特に魚や肉や卵や乳製品、に存在することが知られているこれら難分解性環境汚染物質のヒト健康への懸念により行われたものである。

この調査では、養殖及び天然大西洋サケ、薫製養殖サケ、缶詰サケ、生鮮及び缶詰ニシン・サバ・マグロ、生鮮甲殻類及び缶詰サーディンなど全部で70の検体を集めて分析した。その結果アイルランド市場で販売されている魚及び魚製品のダイオキシン類、フラン類、PCB類濃度は低く、魚からのこれらの汚染物質の消費者への暴露量はヨーロッパ平均より低いだろうと結論した。さらに臭化難燃剤類については極めて低濃度であり、消費者への健康リスクはほとんどない。これらの結果から、FSAIは現状の魚の摂取に関する助言を変更する必要はなく、週に2回は魚を、そのうち1回はサケの様な油分の多い魚を食べるべきであるという助言を再確認した。

調査結果の詳細については以下

Investigation into levels of dioxins, furans, polychlorinated biphenyls and brominated flame retardants in fishery produce in Ireland; 2007

http://www.fsai.ie/surveillance/food/fish_POPs.pdf

PDF 38ページ

PCDDとPCDFについては最低が缶詰ツナの0.012 ng WHO TEQ/kg、最高が養殖サケの0.82 ng WHO TEQ/kgであった。規制値は4 ng WHO TEQ/kg。

また新しいダイオキシン様PCB規制値及びPCDDとPCDFとダイオキシン様PCBの総計(8 ng WHO TEQ/kg)についても0.05-2.12 ng WHO TEQ/kgで低かった。

養殖サケの値は2001年調査の時より低下している。

PBDEについては<0.31 − 3.71 microg/kgの範囲であった。

[]食事暴露評価における不確実性に関する科学委員会の意見

Opinion of the Scientific Committee related to Uncertainties in Dietary Exposure Assessment

17 January 2007

http://www.efsa.europa.eu/en/science/sc_commitee/sc_opinions/uncertainty_exp.html

科学委員会は、この分野のリスクアセスメント手法の統一についての助言を求められた。この意見は食事暴露評価の科学的不確実性についてのものである。全ての食事暴露評価には不確実性があり、リスク管理者が考慮できるようにその不確実性の程度を同定することがリスク評価者にとっては重要である。

多くの暴露評価ではまず保守的推定を行うことを目的とした標準スクリーニング法を行う。これらスクリーニング評価では、不確実性に対処するために適度に保守的な推定やデフォルト値を使用しているため不確実性評価を必要としない。科学委員会はこうした推定やデフォルト値がその分野で充分なものであるかどうかを再評価することを薦める。

スクリーニング評価で基準値超過や栄養不足などが示された場合、さらに詳細評価が必要となる。詳細評価では不確実性の評価が必要となる。科学委員会は食事暴露評価は不確実性の発生源や型の系統的評価から始めるべきだとする。

不確実性解析には段階的アプローチを推奨する。

不確実性を他の関係者に伝えることもまた重要な課題である。

不確実性の他に根拠の頑健さ(わかっていること)を伝えることも重要である。

EFSAの業務における食事暴露評価の分野での不確実性の発生源や種類については付表でレビューされている。

食事暴露評価の分野での不確実性を処理するのにどの方法を使えばよいかというような規定ガイダンス文書を作るには時期尚早であり、各委員会がどの方法が良いかを模索することを薦める。

[]Zeeman ネックレスの重大な中毒リスク

'Zeeman' necklace presents serious risk of poisoning

January 2007

http://ec.europa.eu/consumers/cons_safe/prod_safe/gpsd/zeeman_necklace_en.htm

ハート型の飾りを飲み込んだ場合鉛中毒の可能性がある。

EUおもちゃ規制の鉛限度値0.7 microgの1000倍以上の鉛を含む。

写真付き


EU JRC

Institute for Prospective Technological Studies (IPTS),

[][]GM作物の経済影響についての報告書

Economic Impact of Dominant GM Crops Worldwide: a Review

ftp://ftp.jrc.es/pub/EURdoc/eur22547en.pdf

1996-2005年の間にGM作物が世界各国に広がった。現在世界では20カ国以上がGM作物を栽培しており、EUではスペインのみが商用にGM作物を栽培している。スペインの農家はBtトウモロコシは通常トウモロコシより5%収量が多いと報告している。米国ではGM大豆の収量増加はほとんど無いと報告している農家もあるが、中国やインド・アルゼンチン・南アフリカではBt綿の栽培利益は大きなものである。

[][]米国からの輸入品に対するBt10の緊急規則廃止

GMOs : measures against BT10 in US exports to be lifted

17/01/2007

http://www.europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEX/07/0117&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en

EU加盟国は1月16日に、2005年4月に導入された米国からのグルテン飼料や醸造穀物にBt10が含まれないことの証明書が必要であるという緊急規則の廃止を票決した。今後は予防的措置として6ヶ月間Bt10の無作為検査を行う。

[]カナダの魚とシーフードの一般名リスト

List of Canadian Acceptable Common Names for Fish and Seafood

Last Update: 2007/01/10

http://active.inspection.gc.ca/scripts/fispoi/fplist/fplist.asp?lang=e

リスト及び検索サイト


ニューサウスウェールズ癌評議会

The Cancer Council NSW

[]大豆食品と植物エストロゲンとガンについてのファクトシート

Soy Foods, Phytoestrogens and Cancer Fact Sheet

http://www.cancercouncil.com.au/editorial.asp?pageid=256

大豆に含まれる植物エストロゲンが乳ガンや前立腺ガンのリスクを下げるというがその程度は極めて僅かで、乳ガン患者については治療を阻害する可能性があるためサプリメントの使用は避けるべきであるという内容。通常の食事で摂る分には問題はない。


専門家向け

POSITION STATEMENT

http://www.cancercouncil.com.au/html/healthprofessionals/nutrition_physical/downloads/posion_statement_soy_n_cancer.pdf

キーメッセージ

植物エストロゲンは、植物性食品に含まれる天然のエストロゲン様活性をもつ成分である。大豆や豆腐・テンペ・豆乳などの大豆を含む食品は植物エストロゲンの摂取源である。

大豆食品を大量に摂取すると乳ガンや前立腺ガンのリスクを下げる可能性があるが、下げるのは極僅かである。

植物エストロゲンにはガン予防作用がある可能性があるが同時にホルモン依存性のガンの増殖を促進するという証拠もある。

癌評議会は食事で大豆食品を摂ることは支持する。植物性食品をたくさん摂ることを薦めるのは国家食事ガイドラインでもガン評議会でも一致した見解である。

しかしガン評議会は大豆蛋白質やイソフラボンなどのサプリメントを健康な男女がガン予防のために摂取するのは薦めない。

さらに乳ガン既往症のある患者がサプリメントを使用するのも薦めない。乳ガン既往症のある女性は大豆や植物エストロゲンサプリメントに使用に注意すべきであるという根拠がある。

[]JNCI日本語要約

2007年1月17日

http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/data/99/2/97/DC1/1

・マイクロアレイデータの解析と報告に関する新しいガイドライン

DNA マイクロアレイ技術は、−中略−そのデータを解析した研究の妥当性が問われるようになってきている。遺伝子発現プロファイルを癌の臨床的アウトカムに関連付けた研究を集約して、Dupuy とSimon(p147)は最近発表されたマイクロアレイデータの統計的解析における共通の誤りを指摘している。彼らは更にこれらのデータ解析のためのチェックリストを「すべし―すべからず」形式のチェックリストの形で提示するガイドラインを開発している。

これについてはプレスリリースが出されている

Study Identifies Common Flaws in Oncology Microarray Studies

http://jnci.oxfordjournals.org/cgi/content/full/99/2/97-a

2004年に発表された42のマイクロアレイ研究を調べたところ、21報には少なくとも1つの基本的欠陥があり、遺伝子発現になんらかの相関があると結論した23の論文のうち9つには疑陽性の可能性について不適切な、不明確な点がある。

JNCIの元論文フリーアクセス


・食事による抗酸化剤サプリメントと胃癌リスク

胃癌は世界で最もよく見られる悪性疾患の一つであり、毎年ほぼ100 万の新規症例が発生する。疫学的証拠により、新鮮な野菜・果物に富む食事が胃癌の予防効果がある可能性が示されているため、Plummer ら(p137)はヴェネズエラにおける胃癌の高リスク集団において、胃癌の前癌病変の進展と退縮とに対する抗酸化物質ヴィタミンC・ヴィタミンE・ベータカロテンの連日補完の効果を検討した。3 年間にわたるこれらのヴィタミン補完によってそれらの血漿レベル中央値はすべて上昇したが、前癌病変の進展度・退縮度に対しては効果が見られなかった。

Editorial でTaylor(p101)はこれまでに行われた胃癌予防の臨床試験の結果を総括し、将来の試験において重視されるべき幾つかのアプローチを推奨している。

(抗酸化サプリメント、ここでもダメ)

[]

ビタミンA代謝物が食道ガンを誘発する可能性があるという論文が発表され、話題になっている。

Retinoic acid induced glandular differentiation of the oesophagus

Gut. Published Online First: 21 December 2006. doi:10.1136/gut.2006.097915

http://gut.bmj.com/cgi/content/abstract/gut.2006.097915v1

[]セブンアップが「オールナチュラル」表示を取り下げた

7UP Drops "All Natural" Claim

January 12, 2007

http://www.cspinet.org/new/200701121.html

Cadbury-Schweppes社はセブンアップに「オールナチュラル」と宣伝するのをやめたため、CSPIは同社に対して予定していた訴訟計画を中止した。CSPIは同社に対して5月に、高果糖コーンシロップを使用しているものを「オールナチュラル」と宣伝することが消費者の誤解を招くとして訴訟の可能性を伝えていた。

高果糖コーンシロップはテンサイやサトウキビ由来の天然の砂糖と栄養的には同じであるがコーンスターチの酵素による分解でブドウ糖と果糖を作るという工業プロセスを経るためCSPIは「ナチュラル」ではないと主張している。

(砂糖だって工業プロセスは経てるけど・・どこからどこまでが「ナチュラル」なんだか)

[][][]rBGHフリーミルクにする必要はない

No Need to Mooove to rBGH-Free Milk

January 17, 2007

http://www.acsh.org/factsfears/newsID.910/news_detail.asp

スターバックスが一部の直営店で組換え牛成長ホルモンrBGHを投与された牛の製品は使わないことにした。「化学物質」や「有毒」とされるものが科学的根拠もないまま不必要に排除される最近の風潮ではこの決定は驚くべきことでもない。

rBGHは乳牛の乳量を増やすため乳汁分泌期の中頃に投与される。スターバックスのスポークスマンによれ使用中止は「消費者の要望に応えたもの」であるが、科学的根拠はない。

rBGHについてはFDAやNIHや米国医学会やWHOが何千という研究を評価した。それらの結果rBGHは牛の健康に悪影響はなくそれらの牛由来の乳製品はヒトが食べても問題はないとしている。FDAはrBGHを10年以上前に認可し、その後の研究でも決定は支持されている。

rBGH投与牛のミルクと投与されていない牛のミルクは区別できない。rBGHはミルクの質を変えるのではなく量を増やすだけである。スターバックスの決定は、今でも高価な製品をさらに高価にする。rBGHがないと、同じ量のミルクを得るためにより多くの牛、そしてより多くの飼料や土地や労働を必要とする。