なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2007-03-16
EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より
■[論文]健康統計への健康的な懐疑を促進する
Promoting healthy scepticism of health statistics
15-Mar-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-03/l-phs031407.php
「毎年600万人の子どもたちが飢えにより死亡している」といった類のニュースの見出しがよくあるが、多くの読者はその情報の質を適切に評価したり解釈したりできない。The Lancetの今週号の健康統計に関する論文で報告されている。
政治家や施策立案者や公衆衛生専門家は、いろいろな情報源からの疾患推定を根拠に複雑な決定を行うが、多くの情報は巧緻な推進者により宣伝されているものである。健康政策や計画を作るには有病率や死亡率にどのような統計が使用されているかを理解することが必須である。
人々が、世界の公衆衛生統計により情報を与えられた上での決定をできるようにするために、Robert E Blackらは健康推定がどのようになされ、それをどのように評価し解釈すべきかについて説明している。推定値は機関と独立した技術者によるものの方が信頼性が高い。推定値を作成し伝えるための基本原則と、政治家がそれを解釈する技術の改善努力が必要である。良い政策はデータの作成や推定を行った者と、それを政策決定に使った者の両方の責任においてなされるものであろう。
The Lancet 2007; 369:956-963
Interpreting health statistics for policymaking: the story behind the headlines
■[HK]複数チェックが食品安全を保証する
Multiple checks ensure food safety
March 15, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070315/txt/070315en05010.htm
香港食物環境衛生署と深セン検疫当局が香港に供給される食品の安全性を確保するため複数チェック体制を実施する。
■[HK][CAM]「魔法のネックレス」に警告
Caution issued on 'magic necklace'
March 15, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070315/txt/070315en05003.htm
消費者は健康に良いと宣伝している高価なネックレスに注意するように。消費者評議会は「血液循環と代謝を良くして体の熱を増やし脳を活性化する」と業者が宣伝している4000ドルのネックレスについて、宣伝内容には根拠がないと警告している。
このネックレスには布の袋がついていて「奇跡の技術により天然水晶から健康によい音波が出ている」と主張しているアメジストが入っているが、香港城市大学の専門家が検査したところ10Hz から20,000Hzまでの音波は出ていなかった。水晶類は外部からエネルギーを与えられて圧電効果などがみられることはあるが、外部からエネルギーの供給なしに振動することは考えにくい。医療専門家は医療機器の効果を証明できるのは無作為化対照試験のみであると述べている。
高齢者は虚偽の主張にだまされやすいので家族は高齢者の購入しているものに注意すべきである。
国家食品安全網
■[CN]衛生部2006年全国食中毒状況を報告
2007-03-15
ttp://www.cfs.gov.cn/cmsweb/webportal/W192/A64018877.html
2006年の全国食中毒報告は596件で、患者18063人、死亡196人であった。2005年に比べて報告数4.03%、患者数0.86%、死亡者数48.56%減少した。
食中毒原因としては6-9月の高温期は微生物中毒が多い。死者が最も多かったのは有毒植物による食中毒で、インゲン豆、キノコ、フグなどが多い。
■[CN][添加物]衛生部:ケンタッキー「濾油粉」は衛生上問題はない
2007-03-14
ttp://www.cfs.gov.cn/cmsweb/webportal/W192/A64018829.html
三珪酸マグネシウムは揚げ油の酸価を下げるなどの作用のある加工助剤でJECFAでも評価されている。
■[EPA][農薬]EPAは地域に対し農薬中毒事故予防法を伝える
EPA Reminds Communities How to Prevent Unintentional Pesticide Poisonings
03/15/2007
米国の中毒コントロールセンターには13秒に1回の中毒事故報告がある。3月18-24日の全国中毒予防週間に、中毒防止のための家庭用農薬の適切な使用と保存方法について再度注意を喚起する。
毎年200万件の中毒事故のうち50%以上が6才以下の子どもの関係するものである。中毒センターの報告では7万件以上が家庭用農薬によるものである。EPAは保護者に対して子どもたちの中毒事故を防ぐための啓発活動を行っている。
最近ではEPAは殺鼠剤のリスク削減のための規制案を提案している。
■[CFIA][汚染物質]Ark Landブランドの天然発泡ミネラルウォーターのヒ素
ARSENIC IN ARK LAND BRAND NATURALLY CARBONATED MINERAL WATER
March 14, 2007
http://www.inspection.gc.ca/english/corpaffr/recarapp/2007/20070314ce.shtml
CFIAはヒ素が含まれるため、Ark Landブランドの天然発砲ミネラルウォーターを飲まないように助言する。この製品はアルメニア産である。
■[CFIA][汚染物質]企業向け ビンナガマグロ缶詰の水銀
MERCURY IN CANNED ALBACORE TUNA
March 2007
http://www.inspection.gc.ca/english/anima/fispoi/commun/20070315e.shtml
輸入業者向けに、ヘルスカナダの新しい魚中水銀に関する助言について知らせる。
2007年2月19日にヘルスカナダは缶詰ビンナガマグロについて魚中水銀に関する
助言を更新した。過去数年間にCFIAの集めたデータからビンナガマグロ缶詰の水銀濃度がカナダ基準の0.5ppmよりは一般的に低いものの他のツナ缶詰よりは高いことが明らかになったためである。更新された助言は既にウェブサイト(http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/2007/2007_14_e.html)に掲載されている。
輸入業者には輸入製品がカナダの基準に合致していることを確認する義務がある。法律違反の製品が市場に到達するリスクを最小化するために、ビンナガマグロ缶詰の輸入業者は供給業者と協力して製品の水銀基準値適合を確認すべきである。
CFIAは現行の輸入ビンナガマグロ缶詰についての輸入計画の見直しを開始している。既に水銀検査の頻度を増やしている。
■[CPSC]鉛中毒の危険性があるためRhode Island Noveltyが子ども用ネックレスをリコール
Children’s Mood Necklaces Recalled by Rhode Island Novelty Due to Lead Poisoning Hazard
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml07/07129.html
中国産。写真あり。
■[CPSC]鉛中毒の危険性があるためClaire’sストアで販売されていた子ども用ネックレスをリコール
Children’s Necklaces Sold Exclusively at Claire’s Stores Recalled Due to Lead Poisoning Hazard
http://www.cpsc.gov/cpscpub/prerel/prhtml07/07128.html
中国産。写真あり。
■[EFSA][農薬]プレスリリース
EFSAは暫定EU最大残留濃度案を評価する
EFSA evaluates proposed temporary EU Maximum Residue Levels
15 March 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/press_room/press_release/pr_praper_mrls.html
EFSAはある種の残留農薬基準値案の健康リスクについて意見を発表した。
これは全EUの国家レベルの基準値のハーモナイゼーションの最初の一歩である。ある特定地域のMRLが食習慣が違う他の国でも必ずしも安全と見なされないため、国毎のMRLを全EUのMRLに内包するためにはリスク評価が必要である。
全EU MRLは既に約250農薬成分について設定されているが、さらに236農薬成分について暫定MRL案の評価を行った。個別のMRL 6,2000件について評価した。
このリスク評価のために開発された方法では、評価が必要な物質の数の多さとデータ不足とを補うため追加の安全係数が導入されている。従ってこの結果は消費者にとってリスクはない暫定MRLの一時スクリーニングと見なされるべきである。今回のEFSAの評価によれば、236の農薬成分のうち92のMRLについては消費者への慢性・急性健康リスクはない。残り144についてはさらなる評価が必要である。
評価の詳細については以下のサイトより
暫定EU MRL案の消費者への慢性及び急性健康影響に関する意見
Reasoned opinion on the potential chronic and acute risk to consumers’health arising from proposed temporary EU MRLs
15 March 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/praper/maximum_residue_levels/mrl_opinion.html
■[EFSA][GM]最近のCRIIGENによるMON 863トウモロコシに関する発表についてのEFSAの声明
EFSA statement on the recent CRIIGEN [1] publication on MON 863 maize
15 March 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/press_room/press_statements/mon863.html
EFSAはCRIIGEN研究者グループにより最近発表されたMON 863についての、ラット90日試験の異なる統計解析結果を含む報告を承知している。EFSAはこの新しい発表を注意深く検討し、MON 863のリスクアセスメントに影響があるかどうか評価する。MON 863はEFSAやその他の機関によりヒトや動物の健康や環境に悪影響はないと評価されている。CRIIGENが解析したラット90日試験は総合的リスクアセスメントの一要素である。CRIIGENの報告については2007年3月22/23日のGMOパネル会合で議論される。
注
論文はこれ
Gilles-Eric S ralini et al.
Archives of Environmental Contamination and Toxicology
New Analysis of a Rat Feeding Study with a Genetically Modified Maize Reveals Signs of Hepatorenal Toxicity
http://www.springerlink.com/content/02648wu132m07804/?p=5fde006520c8462aa97d30df3595b6c3&pi=0
ドイツでの情報公開により、モンサント社の提出したMON863の承認申請に使われたラット90日試験の生データを入手し、独自に解析したという報告。
実験そのものは一群20匹の6週齢SDラット10群(MON 863は11及び33%の二種類、他33%通常トウモロコシ系統を混ぜた餌)からなる。血液生化学検査は1群10匹。
これについて、11%と33%で体重曲線に差がある、「理論的」体重曲線から雄は下に雌は上に外れているので毒性がある、と主張している。また血液と尿の生化学検査の検定の結果、全部で494回の検定を行い、p<0.05で有意になったのが40で理論値の25より多いとしている。それを根拠に肝臓(アルブミンやグロブリンなので)と腎臓(尿検査だから)に悪影響があると主張している。
(生き物なのでこれくらいの変動はある。差があると言っているものも増えたり減ったりで一定の傾向はない)
モンサントによる元論文は
B. Hammond et al.
Food and Chemical Toxicology
Volume 44, Issue 2 , February 2006, Pages 147-160
Results of a 90-day safety assurance study with rats fed grain from corn rootworm-protected corn
CRIIGEN:フランスの反GM活動家からなるNGO
グリーンピースジャパンもプレスリリースを出している
2007年3月13日付
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20070313_html
グリーンピースインターナショナルはこれ
13 March 2007
http://www.greenpeace.org/international/press/releases/seralini_study_MON863
■[EU]3つの新しいCommunity Reference Laboratories共同基準検査室が食品と飼料の信頼できる検査を確保する
Three new Community Reference Laboratories will ensure reliable testing of food and animal feed
15/03/2007
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/334&format=HTML&aged=0&language=EN
欧州委員会により重金属とマイコトキシンと多環芳香族炭化水素のCommunity Reference Laboratoriesが設置される。
■[PSD][農薬]イソプロツロンを含む製品の段階的廃止
Phase out of products containing Isoproturon
15 March 2007
http://www.pesticides.gov.uk/approvals.asp?id=2078
農薬に関する助言委員会(ACP)によるイソプロツロンの評価の結果、水棲生物(藻類・水生植物・甲殻類)に対して許容できないリスクがあるとされたため、イソプロツロンを含む製品の2009年6月30日まで段階的に廃止する。
■[VWA][汚染物質]ウナギのダイオキシン
14 March 2007
http://www.vwa.nl/cdlpub/servlet/CDLServlet?p_file_id=17444
オランダのウナギのダイオキシンとダイオキシン様PCBについての報告書。
先日発表の声明の根拠となる資料。オランダ語。
■[EU][汚染物質]FVO特別報告書
バルト海地域の魚中のダイオキシンやその他の有機塩素系汚染物質の制御評価に関して2005-2006年に8ヶ国で行われた一連の視察の報告書
Overview of a series of missions carried out in 2005 and 2006 in eight member states concerning the evaluation of the control of dioxins and other organochlorinated contaminants in fish from the baltic region.
15-03-2007
http://ec.europa.eu/food/fvo/specialreports/fin_overview_rep8504_2006_en.pdf
8ヶ国はデンマーク・エストニア・フィンランド・ドイツ・ラトビア・リトアニア・ポーランド・スウェーデン