なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2007-05-01
EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より
■[論文]ACSウイークリー 2007年4月25日
ACS News Service Weekly PressPac -- April 25, 2007
30-Apr-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-04/acs-ans042407.php
・市販のキャットフードには期待される量の重要な栄養素が入っていない
市販のキャットフードの消化可能なリジン含量を測定した。ニュージーランドの報告。
Commercial cat foods contain less than expected amounts of a key nutrient
http://pubs.acs.org/cgi-bin/sample.cgi/jafcau/asap/pdf/jf062919t.pdf
・お茶やサプリメントの高用量ファイトケミカルは体に悪い可能性がある
ポリフェノールの毒性に関するレビュー。
http://pubs.acs.org/cgi-bin/sample.cgi/crtoec/2007/20/i04/pdf/tx7000515.pdf
■[論文]エネルギー労働者の間に電磁場によるある種のガンリスクの増加はない
No increased risk of certain cancers from electromagnetic fields among energy workers
30-Apr-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-04/bsj-nir043007.php
電磁場は電気エネルギー供給会社の労働者にとって健康上有害ではない、ということが28000人を対象にした大規模研究で示された。Occupational andEnvironmental Medicineに発表された。
■[ProMED][汚染物質]汚染ペットフード 中国:メラミン
Contaminated pet food - China: melamine
30-APR-2007
The New York Timesより
動物飼料に混ぜものを入れるのは中国では公然の秘密(常識)
米国の食品安全規制機関が、どのようにして石炭から作られた化学物質がペットフードに入ったのか調査するために中国に赴くが、中国の章丘市で働く労働者は、メラミンを偽蛋白質として動物飼料に添加するのはいつものことだとおおっぴらに認めている。
中国中の動物飼料生産者は何年もの間メラミンを飼料に添加してきた。メラミンには栄養価はないが、検査で蛋白質が入っているように見せかける安価な添加物である、とメラミンくず販売業者や農場労働者が語っている。
「多くの会社が魚飼料などの動物飼料を作るのにメラミンくずを買っている。」とメラミンを販売しているFujian Sanming Dinghui Chemical Companyの総支配人であるJi Denghui氏は述べている。「私はこれについて規制があるのかどうか知らない。多分ない。法や規制でやってはいけないとは定められていないのでみんなやっている。中国の法律はそういうものではないか?事故がなければ規制はない」
メラミンは6000万パックのペットフードリコールの原因である。特に毒性が高い訳ではないメラミンがなぜペットの死亡を誘発したのか正確なことは誰にもわからないが、米国の食品中にメラミンが存在することは法律違反である。
ペットフードの事件は中国の農産物輸出により強力な監視を要求する。中国には恐ろしい食品安全上の事故があるからだ。
中国は中国から輸出されたメラミンがペットを殺したことを認めていないが規制機関は植物蛋白質にメラミンを使用することを禁止した。中国北東部を訪れてメラミンが何年もの間動物飼料に混入されていたことが明らかになった。多くの動物飼料業者がインターネットでメラミンくずの購入を要請している。
Shandong Mingshui Great Chemical Groupの工場では、石炭からメラミンを製造し、それをプラスチックや肥料の製造に使用している。しかし残ったメラミンくず(ゴルフボールの大きさの白い石の塊)はしばしば地元の農産物業者に販売され、彼らがそれを粉にして蛋白質含量を欺くために飼料に混ぜている。 メラミンくずを使うとお金が儲かる。
2007年4月27日、北京の南東にある急速に発展している工業都市章丘において、 2動物飼料業者が、どのように質の悪い小麦やトウモロコシや大豆蛋白質を購入してメラミンくずを混ぜてみかけの蛋白質含量を上げていたかを詳細に説明した。もう一つの窒素量の多い尿素は、飼料への使用が禁止されていて中国でも簡単に検出されてしまうので新しい詐欺としてメラミンを使っていた。メラミンは検査で窒素量を上げ、少しだけメラミンを加えても動物は病気にならない、と動物飼料工場の管理者は述べた。彼はメラミンを何年も飼料に混入していた。彼は現在はメラミンを使っていないと語ったが、メラミン粉末の入った袋を引き寄せて、メラミンは飼料の色に合わせてどんな色にも染められると述べた。
メラミン自体は毒性は少ないがメラミン汚染飼料は結果的に蛋白質含量が不足してしまう。
またメラミンを入れた飼料は韓国や北朝鮮、インドネシア、タイなどにも出荷した。
中国で農産物輸出業者が広くメラミンを使っていた証拠は集まりつつあるが、中国政府はペットフードや飼料にリコールを発表していない。また厳密に監視されている中国メディアもこの事件を報道していない。
かつてメラミンくずは無料であったのがここ数年間で値段が上昇している。従ってメラミンくずの使用は尿素より拡大していると考えられる。
■[ProMED]ドーモイ酸、動物の死亡 米国(CA)
Domoic acid, animal deaths - USA (CA)
28-APR-2007
この春の藻の異常発生により鳥やほ乳類が病気になっている。カリフォルニア沿岸ではここ数週間で数百匹の海獣や鳥類が死亡した。San Pedroにある国際鳥類救難研究センターの長官Jay Holcombは、彼の35年間の経験のなかでこれほどたくさんの動物が影響されたのは初めてであると述べている。
微小藻類の作る毒素であるドーモイ酸は最近特に増加している。ドーモイ酸は魚介類に蓄積してそれを食べた鳥や海獣が影響される。
■[CDC]香料製造業労働者の固定性閉塞性肺疾患 カリフォルニア、2004-2007
Fixed Obstructive Lung Disease Among Workers in the Flavor-Manufacturing Industry --- California, 2004―2007
MMWR April 27, 2007 / 56(16);389-393
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm5616a2.htm
ジアセチルを含む人工バター香料に暴露された電子レンジポップコーン製造工場労働者に閉塞性細気管支炎が誘発されることが知られている。2004年8月にカリフォルニアで香料製造業労働者に閉塞性細気管支炎が初めて報告された。
2006年に別の会社の香料製造工場労働者に二例目が報告された。いずれの労働者もジアセチルを直接取り扱っていた。その症例報告。香料は消費者には肺疾患リスクは知られていない。
■[CDC]多くの米国人の口腔衛生は改善しているが就学前の子どもたちの虫歯は増加
Oral Health Improving for Most Americans, But Tooth Decay Among Preschool Children on the Rise
April 30, 2007
http://www.cdc.gov/od/oc/media/pressrel/2007/r070430.htm
CDCの健康統計センターの報告書"Trends in Oral Health Status-United
States, 1988-1994 and 1999-2004,"によれば、米国人の口腔衛生状態は改善傾向である。
・6-11才の永久歯の虫歯が約25%から21%に減少
・6-11才の歯のシーラントの使用は22から30%に増加
・65才以上の歯のない人の割合が34%から27%に減少
など
報告書全文は
■[FDA][汚染物質]共同情報更新:FDA/USDAは汚染動物飼料の家禽への使用を追跡
April 30, 2007
Joint Update: FDA/USDA Trace Adulterated Animal Feed to Poultry
http://www.fda.gov/oc/opacom/hottopics/petfood.html
http://www.usda.gov/wps/portal/usdahome?contentidonly=true&contentid=2007/04/0122.xml
USDAとFDAは中国から輸入された汚染小麦グルテンで製造されたペットフードの副産物がインディアナ州の一部の養鶏場で鶏に使用されたことを突き止めた。
この情報はメラミン及びメラミン関連化合物汚染米蛋白質濃縮物及び小麦グルテンの追跡調査の結果わかったことである。
現時点ではインディアナ州の約30のブロイラー農場と8つの交配養鶏場で2月初旬に汚染飼料を受け入れ、その後数日間に鶏に与えた。汚染製品を与えられたブロイラーは全て処理された。汚染飼料を与えたブリーダーは任意で群を保留中である。
汚染飼料を与えられたブタの場合と同様、USDAとFDAは汚染飼料を与えられた鶏の肉を食べることにより健康被害がおこる可能性は極めて少ないと信じる。
■[FDA][汚染物質]共同情報更新:FDA/USDAは汚染動物飼料についての情報を更新
Joint Update: FDA/USDA Update on Tainted Animal Feed
04/28/2007
http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2007/NEW01620.html
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2007/04/0121.xml
USDAとFDAはメラミンとメラミン関連物質を含む輸入米蛋白質濃縮物の調査を継続している。現在入手できる情報に基づき、FDAとUSDAは汚染飼料を与えられたブタの肉を食べることにより健康被害がおこる可能性は極めて少ないと信じる。USDAとFDAは念のためいくつかの対応を行っている。4月26日に発表したように、汚染飼料を与えられたブタは食品としては供給されない。
4月22日にFDAが発表したように、中国から輸入された米蛋白質濃縮物にメラミンとメラミン関連化合物が含まれていた。この製品は農産物の輸入販売業者であるWilbur-Ellisが輸入した。同社が中国からの輸入を開始したのは2006年8月で、汚染に気がついたのは2007年4月である。現在進行中の調査に置いてFDAはこの米蛋白質はペットフードの製造に使用され、ペットフードの一部が動物飼料製造に使用されたことを突き止めている。さらに2006年8月以降の製品の追跡を行っている。
現時点では加工豚肉製品によるヒト健康被害の根拠はなく、これらの動物由来の加工肉製品のリコールは行われていない。調査は継続している。もしヒトに対して有害影響があるという根拠があれば適切な対応が執られるであろう。
なおリコール対象ペットフードがさらに増えている
■[HK][汚染物質]6人が貝毒中毒
6 ill in shellfish poisoning
April 30, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070430/txt/070430en05007.htm
29-60才の男女各3人ずつが麻痺性貝毒中毒になった。
4月26日にWong Tai Sin市場で購入したホタテを食べていた。
2005年には麻痺性貝毒中毒は52件、2006年は3件報告されている。
■[HK][添加物]3つの肉製品から過剰量の硝酸塩が検出された
Excessive nitrate found in 3 meat products
April 30, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070430/txt/070430en05006.htm
食品安全センターは魚肉製品42、肉製品240検体について検査し、そのうち3検体のみが法的基準値を40-300%超過していたと発表した。
■[HK][汚染物質][動物用薬]淡水grouperからマラカイトグリーンが検出された
Malachite green found in freshwater grouper
April 27, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070427/txt/070427en05010.htm
Tsuen Wan Market Street市場の販売店から収去した1検体からマラカイトグリーンが検出された。
■[WHO]新しい各国推定は室内空気の汚染が大きな被害をもたらしていることを示す
New country estimates show heavy toll caused by indoor air pollution
30 APRIL 2007
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2007/np20/en/index.html
WHOの発表した新しい推定によれば、最も被害の多い21ヶ国においては死亡の約5%が室内空気の汚染によるものである。
この初めての国毎の室内空気汚染による病気の負荷推定では固形燃料の使用による健康影響を協調している。最も影響のある国々は、アフガニスタン・アンゴラ・ベニン・ブルキナファソ・ブルンジ・カメルーン・チャド・コンゴ民主共和国・エリトリア・エチオピア・マダガスカル・マラウイ・マリ・モーリタニア・ニジェール・パキスタン・ルワンダ・セネガル・シエラレオネ・トーゴ及びウガンダである。
このうち11ヶ国で室内空気汚染による死亡が年に120万人と考えられる。世界的には固形燃料への依存が公衆衛生上の10大問題の一つである。
世界ではバイオマス(木材や糞や作物残渣)や石炭などの固形燃料を調理や暖房に使用している人々は30億人である。これらの固形燃料に由来する室内空気汚染は多くの疾患と関連し、特に子どもの喘息や成人の慢性呼吸器系疾患に関与する。
より効率の良い近代的な燃料への変換が健康被害を削減できる。
■[EFSA]産卵鶏用酵素製品Kemzyme W Dryの安全性に関するFEEDAPパネルの意見
Opinion of the Scientific Panel FEEDAP on the safety of the enzyme preparation Kemzyme W Dry for laying hens
27 April 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/feedap/feedap_opinions/ej475_kemzyme_w_dry_ly.html
Aspergillus aculeatusの産生するエンド-1,3(4)-βグルカナーゼとBacillus amyloliquefaciensの産生するαアミラーゼ、Bacillus amyloliquefaciensの産生するプロテアーゼ(bacillolysin)及びTrichoderma virideの産生するエンド-1,4βキシラナーゼの混合物である飼料添加物Kemzyme W Dryの安全性について、先の評価で不足していたデータが提出されたので安全性は示された。
■[EFSA]酵素製品Natugrain Wheat TS (エンド-1,4-βキシラナーゼ)の七面鳥肥育用飼料添加物としての安全性と有効性に関するFEEDAPパネルの意見
Opinion of the Scientific Panel FEEDAP on the safety and efficacy of the enzymatic preparation Natugrain Wheat TS (endo-1,4-beta-xylanase) as a feed additive for turkeys for fattening according to Regulation (EC) No 1831/2003
27 April 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/feedap/feedap_opinions/ej474_natugrain_wheat.html
遺伝子組換えAspergillus niger系統の産生するエンド-1,4-βキシラナーゼ (E.C. 3.2.1.8)製品である表記飼料添加物はニワトリ肥育用に暫定的に認可されている。今回の申請は七面鳥肥育用に使用することである。使用者や環境への安全性については既に評価済みであり先の評価を見直すべき情報もない。従って今回の意見は標的動物での安全性と有効性についてのみである。いずれも問題はない。
■[EFSA]クローン動物と食品安全、動物の健康と福祉及び環境への影響
Implications of animal cloning on food safety, animal health and welfare and the environment
27 April 2007
http://www.efsa.europa.eu/en/science/data_collection/sc_data_cloning.html
欧州委員会はEFSAに体細胞核移植(SCNT)によるクローン動物及びその子孫や産物の食品安全、動物の健康と福祉及び環境への影響について諮問した。この問題の複雑さと必要な専門性の幅広さを考慮し、EFSAはこの問題に対応するよう科学委員会に依頼した。現在この分野の専門家からなる作業委員会が意見案を作成中である。
EFSAはこの意見を作成するのに利用できる第三者からの科学的データを要請している。この問題に関するデータを提出して欲しい。
■[BfR]GLPハーモナイゼーションマニュアル
27.04.2007
http://www.bfr.bund.de/cm/252/leitfaden_zur_harmonisierung_des_glp_ueberwachungsverfahrens.pdf
■[BfR][汚染物質]食品と接触する物質
http://www.bfr.bund.de/cd/9178
27.04.2007
報道関係者向け背景情報
食品中に存在することが予想されず望ましくもない物質が食品から検出された場合、議論が沸騰しやすい。オリーブ油の可塑剤や陶器の釉薬由来の重金属、飲料へのインク成分の混入などの例が最近おこった。消費者はこうした事態をスキャンダルとみなし製造業者は対応に追われ政府は事態把握のために信頼できるデータを探す。
食品と接触する物質に関する基本的情報を正確に確認する必要があるので情報提供する。