なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2007-08-16
EurekAlert (http://www.eurekalert.org)より
■[論文][CAM]抗酸化物質は、ハイリスク女性の心血管系イベントや死亡に明確な利益はない
Antioxidants show no clear benefit against cardiovascular events, death in high-risk women
13-Aug-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-08/jaaj-asn080907.php
ビタミンC、E、ベータカロテンは、個別でも組み合わせでも心疾患ハイリスク女性の心血管系イベントや死亡リスクを削減しない。Archives of Internal Medicine8月13/27日号に発表された。
酸素により引き起こされる細胞の酸化的傷害が心血管系疾患に関与するのではないかと考えられてきた。さらにフリーラジカルが血管内皮を傷つけ、血栓を作りやすくし血管機能を変化させるとされてきた。抗酸化物質はフリーラジカルを消去し、その傷害作用を抑制する可能性がある。果物や野菜をたくさん摂ることと心血管系疾患や脳卒中の率の減少が関連することが知られており、果物や野菜の抗酸化物質が関与するのではないかとされてきた。
ビタミンC、E、ベータカロテンを40才以上の女性(平均年齢60.6才)8,171人に投与した研究Women’s Antioxidant Cardiovascular Studyは1995-96年に始まった。心血管系疾患の既往症があるか3つ以上のリスク因子を持つ女性を無作為に毎日500mgのアスコルビン酸かプラセボ、一日おきに600 IUのビタミンEかプラセボ、毎日50 mgのベータカロテンかプラセボに割り付け、2005年まで心臓イベントか死亡の発生についてフォローアップした。
平均9.4年の試験期間中1450人の女性が一回以上のイベントを経験した。全体としてビタミンC、E、ベータカロテン投与による影響はなかった。一方で有害事象も特に見られなかった。従って心血管系保護のために抗酸化物質が広く使われているが効果は保証できない。
Arch Intern Med. 2007;167(15):1610-1618
■[論文][CAM]抗酸化物質の過剰が遺伝性ヒト疾患の根底にある
Antioxidant overload may underlie a heritable human disease
9-Aug-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-08/cp-aom080307.php
ビタミンCやEのような抗酸化物質がフリーラジカルによるダメージから守ってくれて健康に良いという一般的考えとは違って、Cellの8月10日号に発表された研究によれば、実際にはバランスが重要である。研究者は天然の抗酸化物質を過剰に負荷したマウスでは心疾患が誘発されることを示した。
酸化的ストレスによる傷害作用についてはたくさんの根拠がある。しかしそれには別の見方がある。著者は還元ストレスが疾患の原因となりうる例を初めて示した。
還元剤(抗酸化物質)は電子を渡して酸化されやすい物質のことである。一方酸化剤は電子を受け取りやすい。体内ではそのような酸化還元(redox)反応がエネルギーの放出や貯蔵に必須である。多くの細胞活動が酸化還元状態に感受性である。
還元剤を消費する酸化的ストレスがしばしば心臓疾患に関係するとされてきたが、逆の不均衡である還元ストレスもまた同様の影響がある可能性がある。
この研究ではヒトの蛋白凝集骨格筋ミオパシー及び心筋症患者に見られる変異遺伝子 aB-クリスタリンを持つマウスを使った。このマウスはヒトの病気と同じ症状(心肥大や進行性心不全及び早期死亡)を示すが、調べたところこの動物の心臓は還元ストレス状態を示していた。
“Human aB-Crystallin Mutation Causes Oxido-Reductive Stress and Protein Aggregation Cardiomyopathy in Mice.” Publishing in Cell 130, 427 439, August 10, 2007. DOI 10.1016/j.cell.2007.06.044
■[論文]ACSウイークリー 2007年8月8日
American Chemical Society's Weekly PressPac -- Aug. 8, 2007
13-Aug-2007
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2007-08/acs-acs_1080707.php
遺伝子組換えタバコの爆発的発見
Explosive discovery on genetically engineered tobacco plant
軍用爆弾として使用されたTNTの汚染が問題となっている地域で、TNT代謝を行う細菌の酵素を組み込んだ遺伝子組換えタバコがファイトレメディエーションに使えるかもしれない。
http://pubs.acs.org/cgi-bin/sample.cgi/esthag/asap/pdf/es070507a.pdf
■[論文][汚染物質]PBDEs、ネコ、そして子ども
ES & T ニュース
PBDEs, cats, and children
August 15, 2007
http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2007/aug/science/kb_cats.html
新しい報告によればペットのネコの血中PBDE濃度が非常に高かった。
PBDEは難燃剤としてカーペットやカーテンや家具に使われているためハウスダストに多く含まれる。ネコは部屋の隅まで歩き回り体を舐めるのでたくさん取り込む可能性がある。ペットフードにも由来するかもしれない。
ペットのネコのPBDEレベルの増加:ヒトの見張り番?
Elevated PBDE Levels in Pet Cats: Sentinels for Humans?
Janice A. Dye. Et al., Environ. Sci. Technol
(掃除しろよと)
■[BVL][汚染物質]グアガムのダイオキシンとペンタクロロフェノール汚染の経緯
逐次更新
2007年7月24日が最初で現在13日まで。ドイツ語
8月7日
英国からの情報。スイスから日本に直接販売されている。フルーツ製品を使ったミルク混合飲料がリコール。フルーツ製品にグアガムが使用されていた。
8月10日
汚染製品を使ったフルーツヨーグルトがハンガリーでリコール
8月13日
オーストリアでフルーツヨーグルトリコール
Unipektin社のプレスリリースより
さらに汚染源を狭める
FURTHER NARROWING DOWN OF THE CONTAMINATION SOURCE
13.8.2007
http://www.unipektin.ch/news/item.asp?nid=78&pmid=0
India-Glycols社での監査期間に採取したグア粉砕物ふるい・グアガムふるいの木材成分、グア種子やグア粉砕物の輸送包装(内袋のあるジュートの袋)などの検体の測定結果はPCP濃度が低いというものであった。従って我々の見解では汚染源として装置や包装材は除外できる。これらの測定値とグア粉砕物の結果から、汚染源が加工工程において汚染された水か洗浄又は加工助剤である疑いが濃くなってきた。これらの製品のインドからの輸出は拒否されたため、我々はインドの検査結果を待たなければならない。
データが入手でき次第お知らせする。
インディアグリコールズ
INDIA GLYCOLS
10.8.2007
http://www.unipektin.ch/news/item.asp?nid=70&pmid=0
2006年と2007年にIndia-Glycols社からUNIPEKTIN AG社に送られたグアガムの元袋からの検体を、ドイツ・ハンブルクの認証検査機関Eurofins Analyitk GmbHに検査のために送付した。全ての検体からダイオキシンとフラン類及びペンタクロロフェノールが検出されている。
2007年7月20日の苦情申入書に基づき、鑑査が行われた。この訪問の間にNr. 1655納入品がIndia-Glycols社からUNIPEKTIN AG社に送られた。この検体からも許容できない量のペンタクロロフェノールが検出された。
■[BfR][CAM]単離イソフラボンにリスクがないわけではない
10.08.2007
http://www.bfr.bund.de/cm/208/isolierte_isoflavone_sind_nicht_ohne_risiko.pdf
大豆やレッドクローバーにはイソフラボンが含まれる。これらはエストロゲン類似の構造と作用を持つため植物エストロゲンと呼ばれる。アジアでは大豆製品を伝統的に多用しており、閉経期症状が少ないと報告されている。この知見が大豆によるものかどうかは議論の余地がある。それとは別に食品としての大豆摂取と単離したり強化したりした形でのイソフラボン摂取とは区別すべきである。
ドイツでは単離イソフラボンが閉経期症状のホルモン療法代替品として販売されている。これらは天然で効果があるのに副作用がないと宣伝されている。BfRはサプリメントのイソフラボンのリスク評価を行った。さらにBfRは多数の科学的研究を精査し、イソフラボンが閉経期症状を改善するという根拠は十分ではないことを明らかにした。また大豆サプリメントによる嘔吐などの副作用も報告されている。長期的にはホルモン影響によるより重大な副作用の可能性がある。単離製品を大量に摂ると甲状腺機能を障害したり乳腺構造を変化させたりするかもしれない。さらに乳ガンリスクの増加も否定できない。長期安全性データは存在せず、安全な量も確認できない。
女性は閉経後に乳ガンリスクが高くなるため、イソフラボンを大量に含むサプリメントにリスクがないとは言えない。
■[ヘルスカナダ]保健大臣Clementは最近のおもちゃのリコールについて懸念を表明
Health Minister Clement expresses concerns over recent toy recall
August 15, 2007
http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/nr-cp/2007/2007_101_e.html
安全と健康上の懸念によるおもちゃのリコール増加について、保健大臣Tony Clementは懸念を表明した。
「カナダの保護者は子どもたちの安全と健康を心配している。私は政府もまた心配していること、そして対応するつもりであることを伝えたい。我々は現在持てる能力と、現在の状況と世界経済において必要とされる能力とのギャップについて考えている。」
カナダ政府は中国を含む海外政府や機関と協力して輸入製品がカナダの規格に合致することを確保していく。さらに輸入製品の安全基準については北米サミットでカナダ首相が米国大統領やメキシコ大統領に会ったときに議題となるであろう。
子ども用品リコール Mattel Inc.社
Juvenile Product Recalls - Mattel Inc.
http://www.hc-sc.gc.ca/cps-spc/advisories-avis/child-enfant/index_e.html#MattelExp
CPSCの発表したもの
■保健大臣は煙草製品の誤解を招く用語を禁止する意志を表明
Health Minister Announces Intention to Ban Misleading Terms on Tobacco Products
August 10, 2007
http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/nr-cp/2007/2007_99_e.html
保健大臣は煙草に「ライト」「マイルド」などの用語を使用することを禁止する規制案を官報告示し、75日間のパブリックコメントを募集することを発表した。
研究の結果、多くの喫煙者が「ライトやマイルド」煙草の有害影響が少ないと間違って信じていることがわかった。ライトやマイルドという単語は喫煙者の禁煙を遅らせたり禁煙させなくしたりする。
■ヘルスカナダは消費者に対し薬物をオンラインで購入することのリスクについて再度注意喚起する
Health Canada reminds consumers about the risks of buying drugs online
August 15, 2007
http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/2007/2007_100_e.html
7月4日にブリティッシュコロンビアの検視報告書でオンラインで処方薬を購入した女性が死亡したことが発表されたのを受けて、ヘルスカナダは消費者に対し処方薬をオンラインで購入することの危険性について再度注意喚起する。
にせものの薬を購入するリスクを最小化するために、いかのような企業からは購入しないこと
・ 住所や電話番号、連絡方法を教えない
・ 処方箋なしで処方薬を売っている
・ オンラインでの問診で処方箋を発行する
・ 重病に「奇跡の治療法」などと宣伝している
・ カナダでの販売が許可されていない製品を売っている
・ 海外から直接消費者に届ける
■ヘルスカナダはセリアック病と診断された患者の食事に純粋なオート麦を使うことについての立場を表明
Health Canada has released its position on the introduction of pure oats into the diet of individuals diagnosed with Celiac Disease
August 10, 2007
http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/2007/2007_97_e.html
ヘルスカナダは、セリアック病患者に対する、ライ麦や小麦やオオムギの混入がない純粋なオート麦の安全性に関する最近の科学的研究の評価を完了した。ほとんどの最近の科学的研究はセリアック病患者が限られた量のオート麦には耐えられることを示唆している。これらの研究は、セリアック病患者の食品選択肢を広げるためグルテンフリー食にオート麦を加えることへの関心を増加させている。
しかしながらヘルスカナダは一部のセリアック病患者は純粋オート麦でも許容できない可能性があり、さらに長期摂取に関する情報が限られているため、セリアック病患者は純粋オート麦を食べる場合には医師に相談して適切なフォローアップを受けるよう助言する。
セリアック病は小腸上皮がグルテンで傷害される遺伝性の疾患である。現在この疾患の管理には生涯にわたるグルテンの忌避のみが有効な方法である。
評価の詳細については以下。
Celiac Disease and the Safety of Oats
http://www.hc-sc.gc.ca/fn-an/securit/allerg/cel-coe/oats_cd-avoine_e.html
■[NTP]ビスフェノールA評価専門委員会会合要約案
CERHR
DRAFT MEETING SUMMARY
EXPERT PANEL EVALUATION OF BISPHENOL A
http://cerhr.niehs.nih.gov/chemicals/bisphenol/draftBPA_MtgSumm080807.pdf
NTPのCERHRは2007年8月6-8日に、ビスフェノールA評価のための専門家委員会を開催した。これは12人の独立した科学者からなるこの専門家委員会の二回目の会合である。
専門家委員会の結論
妊娠女性と胎児について:
専門家委員会はビスフェノールAの子宮内暴露による神経や行動への影響についてはいくらかの懸念(some concern)を表明した。
専門家委員会はビスフェノールAの子宮内暴露による前立腺への影響については最小限の懸念(minimal concern)を表明した。
専門家委員会はビスフェノールAの子宮内暴露による思春期早発の可能性については最小限の懸念(minimal concern)を表明した。
専門家委員会はビスフェノールAの子宮内暴露による先天性異常や奇形については懸念は無視できる(negligible concern)とした。
乳幼児や子どもについて:
専門家委員会はビスフェノールAの暴露による神経や行動への影響についてはいくらかの懸念(some concern)を表明した。
専門家委員会はビスフェノールAの暴露による思春期早発の可能性については最小限の懸念(minimal concern)を表明した。
成人について:
専門家委員会は一般人のビスフェノールA暴露による生殖系への有害影響についての懸念は無視できる(negligible concern)とした。職業暴露があるなどの高濃度暴露集団については懸念レベルは最小限(minimal)に増加する。
(上述の結論はビスフェノールA専門家委員会のものであってNTPの見解を示すものではない。)
ビスフェノールAの背景情報
ビスフェノールAは主にポリカーボネートプラスチックやエポキシ樹脂の生産に使用される高生産量化学物質である。ポリカーボネートプラスチックは食品や飲料の包装用に、樹脂はラッカーとして食品用の缶や瓶のフタや給水管などの金属の被覆用に使用されている。歯科用シーラントや歯のコーティングにはビスフェノールAが含まれるポリマーがある。一般人のビスフェノールA暴露は、ビスフェノールAとの直接接触や、ビスフェノールAを含む物質と接触した食品や飲料への暴露による。CERHRはこの物質を、(1)生産量が多い、(2)広くヒトが暴露されている、(3)実験動物で生殖毒性が示されている、(4)一般の関心が高い、ことから評価対象に選んだ。
専門家委員会はビスフェノールAについての入手できる科学的データを主に三つの分野から選んで評価した:ヒト暴露、生殖毒性、発生毒性である。審議にあたって、専門家委員会はビスフェノールAへの暴露がヒトの生殖や胎児の発生に有害影響を及ぼす可能性についての科学的根拠の質・量・確からしさを検討した。専門家委員会はビスフェノールAの影響についての入手できる科学的データにいくつかのギャップを同定し、必要な研究について示唆した。
次の段階
専門家委員会の最終報告書はCERHRのウェブサイトに掲載される。また印刷物は2007年秋にはCERHRから入手できる。CERHRはこの報告書についてパブリックコメントを募集する。意見募集期間の後、CERHRはNTPの要約と専門家委員会の報告書と全てのパブリックコメントからなるビスフェノールAのモノグラフを作成する。NTPの要約には現状のビスフェノールAの暴露がヒト発生や生殖にとってリスクとなるかどうかについてのNTPの意見が含まれるであろう。CERHRはNTPの要約について独立したピアレビューの後にパブリックコメントを募集する。NTPはパブリックコメントとピアレビューの意見を考慮して最終要約を作成する。最終的にモノグラフはPDFの形でCERHRのウェブサイトに公開され、ハードコピーはCERHRやその他の適切な保健担当機関から配布される。
CERHRの背景
省略
■[NTP]TR-557(ベータミルセン):病理の表とグラフ
TR-557: Technical Report Pathology Tables and Curves
beta-Myrcene (mice)
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=4FD44682-F1F6-975E-75F50CE991E5C80E
マウスの結果を掲載
現在ピアレビュー中
ピアレビュー計画中の実験一覧は以下
Pathology, Body Weight, and Survival Tables for Peer Review
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=7DAAF343-BDB5-82F8-FDB55769687AF8EF
■[NTP]運営状況報告書更新
Public Management Status Report (6010)
http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=96A77A1C-123F-7908-7BA79AB04E206892
試験対象になっている物質、試験の種類などの一覧
■上述のビスフェノールAの発表を伝えるニュース
Science NOWでは
良くあるプラスチック成分が懸念となるかもしれない
Common Plastic Ingredient May Be Cause for Concern
By Jocelyn Kaiser
8 August 2007
http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/808/1?etoc
政府の専門家委員会が会合を行い、食品容器に広く見つかるホルモン様化学物質ビスフェノールAが胎児や子どもに神経系の影響を与えるかもしれないと結論した。この結論は多くの動物やヒトでの研究に基づくものであるが、使用禁止を支持するには至らず、「いくらかの懸念」を表明し、人々が暴露を減らしたいと思うかもしれないと付け加えた。
この結論は、環境保護主義者や一部の科学者には不満だった。この委員会が政府や大学や企業の科学者からなり企業よりであると非難している天然資源保護協議会は、この報告書はリスクを著しく過小に見積もっていると主張している。
ビスフェノールAは多くの食品容器に使われているプラスチックの成分で、食品に微量移行し多くの北米人の血中に検出される。検出される極微量(ppb)は1980年代にEPAが設定した安全暴露量を遙かに下回る。しかし10年前にミズーリ大学の神経生物学者Frederick vom Saalのグループが、極微量であってもいわゆる内分泌攪乱物質は妊娠マウスに与えると雄の子どもの前立腺に変化を誘発すると報告した。この実験は矛盾しており、企業の出資した研究では再現できなかったが専門家委員会はこの結果が有効であると結論した(2000年10月27日)。
その後多くの他の研究者たちが齧歯類で低用量影響を報告し、一部の疫学データがビスフェノールAとヒト健康影響との関連を示唆してきた。リスクを評価するために、NTPのCERHRは専門家委員会を設置し、3月と今週会合を開いて500以上の研究を評価した。
評価の結果、多くの低用量動物実験研究は、代謝を経ない注射による投与だったりの実験デザインに問題があるとして却下された。しかし6報については胎児期にビスフェノールAを投与された齧歯類で脳の構造変化や母親が子どもを舐める回数などの神経や行動上の影響が見られたことを認めざるを得なかった。動物でこうした影響が報告されたビスフェノールA濃度はヒト暴露量に近い。
専門家委員会は規制機関がどうすべきかについては諮問されていない。しかしながら予防原則が適用される時かもしれない、と専門家委員会の座長Robert Chapinは述べた。人々がビスフェノールAを含まない別のものをほしがるかもしれない。
それでも批判者は専門家委員会が多くの実験を無視したと非難している。彼らは昨年11月にワークショップを開催し、前立腺肥大や体が大きくなるなどの影響が動物で見られた量のビスフェノールAに人々が暴露されていると結論した。彼らの同意文書はReproductive Toxicologyに印刷中で「ヒトに有害影響がある大きな懸念がある」としている。
ACSH
BPAを使ったプラスチックボトルに関するビッグニュース:それらはそれでも安全
Big News About Plastic Bottles with BPA: They're Still Safe
August 10, 2007
By Gilbert Ross, M.D.
http://www.acsh.org/factsfears/newsID.1018/news_detail.asp
NTPによる新しい報告書は活動家EWGのビスフェノールA(BPA)についての終わりのない警告を一時的におとなしくさせるだろう。
BPAは何十年もの間安全に使われてきた。大人でも子どもでも胎児でも、ヒトの病気と関連するという根拠は一欠片もない。このことはEWGやその他の同類のアラーミスト環境保護主義者たちのBPA禁止要求を止めさせることはなかった。
ACSHは通常の暴露で健康への脅威はないということを確認する研究を発表している。
今回NTPの後援による専門家委員会が我々の知見を確認した。
EWGはNTPの専門家委員会が企業の影響を受けて堕落したと主張している。思うに、科学的根拠を無視する人々は、NTPの委員よりEWGの反科学物質活動家の方にきっと多いだろう。
■[HK][CAM]すぐに身長が伸びるという宣伝は誤解を招く
Rapid height gain ads misleading
August 15, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070815/txt/070815en05004.htm
消費者評議会は一部の雑誌ですぐに身長が伸びるという宣伝があるが医学的根拠はないと警告する。ある種のセラピーや、薬物や、器具や「専門的技術」でたちまち身長が伸びると宣伝している。最新の技術で「骨の間にある軟組織を再活性化する」ことで最大5センチ背が伸びると主張している。
消費者評議会は医師や理学療法の専門家の意見を求めたがいずれも間違った考えに基づく医学的に根拠のない主張であると言っている。身長を伸ばすのは理学療法の範疇ではない。ビューティーセンターにいるいわゆる「理学療法士」は正統な理学療法士ではなく単なる美容師である。
印刷メディアの誤解を招くような広告については特に規制はない。消費者評議会は政府に、虚偽や誤解を招くサービスの宣伝に関する商取引条例の拡大を要請する。現在対象となっているのは商品のみである。
■[HK]99.7%の食品は安全検査に合格
99.7% of food passes safety check
August 9, 2007
http://www.news.gov.hk/en/category/healthandcommunity/070809/txt/070809en05004.htm
食品安全センターは5-6月に10,600件の食品を検査し、そのうち35件のみが失格であった。
野菜や果物4100件のうち6件が不合格であった。インディアンレタス2件にメタミドホス、ニンニク漬け物に二酸化硫黄超過、ラッキョウ漬けに安息香酸超過があり、天津キャベツと中国クコにカドミウムの超過があった。
肉や家禽1000件のうち生鮮ポーク1件から残留動物用医薬品、バーベキューポーク1件からオレンジIIが検出された。
魚600件については既に発表した11件の他に63件の違反があった。honeycomb grouper (カンモンハタ)のシガトキシン、塩漬け魚のヒスタミン、ホタテの麻痺性貝毒である。
他に既に発表したアイスクリームの微生物、ミルクの大腸菌、黒糖の二酸化硫黄、キノコソースの安息香酸など。
■[DEFRA]環境に対する一般の態度と行動 2007年調査
2007 survey of public attitudes and behaviours toward the environment
14 August 2007
http://www.defra.gov.uk/news/2007/070814a.htm
イングランドの人々が環境問題についてどう考えどう行動しているかを示す統計結果である。
政府のやるべきこととして、環境対策は犯罪・健康・教育に次ぐ4番目に挙がっている。
1/4の人が「環境に優しいことをするのはあまりにも大変だ」「私の毎日の行動やライフスタイルが気候変動に影響するとは思えない」といった見解に同意しているが、約半分が同意しない。
その他いろいろ。グラフ付き統計
(飛行機に乗ったら環境コストを支払うべき、車は使わないようにしたいとか言いつつ実際にはほとんど車で通勤していたり、態度と行動の矛盾が見られる。)
■[FSA]FSAは減塩目標の自主報告フレームワークを発表
Agency publishes self-reporting framework for salt targets
Wednesday 15 August 2007
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2007/aug/selfreport
FSAは現状の食品中塩分濃度データを集めるために自主報告フレームワークを発表した。この報告でFSAは企業による任意の減塩目標達成度を追跡できる。このフレームワークはエクセルのスプレッドシートと説明書からなり、事業主がダウンロードして自分のPCで文書を作成してFSAに送る。以下より。
■[EVIRA]妊娠中のレバーとレバーを用いた食品の摂取について−新しい情報と新しい助言
Consumption of liver and liver-based food during pregnancy new information and new recommendations
15.08.2007
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?id=661
フィンランド食品安全局EVIRAは生殖年齢のフィンランド人女性のレバーを用いた食品からのビタミンA、カドミウム、鉛暴露のリスクアセスメントを行った。
EVIRAと国立公衆衛生研究所と国立栄養評議会はレバー摂取に関する助言を緩和することを集団として決定した。研究の結果から、妊娠中はレバーが主原料の食品は避けるべきであることが確認されたが、レバーソーセージとレバーパテを中程度に食べることは安全であることが確認された。
レバーはビタミンAが豊富で、ビタミンAは高用量では胎児の先天性異常や流産のリスクを増加させる。さらにレバーには大量のカドミウムと鉛が含まれる可能性があり、それらは胎児に有害影響を及ぼす可能性がある。このために妊婦はレバーを食べないように助言してきた。
摂取量評価のために、国立公衆衛生研究所の食品研究Findietと、レバーを使った料理のレシピと、フィンランドの食品の組成分析の情報が使用された。リスクアセスメントの結果、通常のレバー料理で妊婦のビタミンA摂取量が安全量を超えることが確認された。過剰摂取のリスクはレバーがメインである料理の場合が主である。レバーソーセージやレバーパテを適度に食べることはビタミンAの過剰摂取にはならない。レバー料理からのカドミウムや鉛の摂取量は他の食品からの摂取に比べて極めて少ない。
新しい助言
多様な食品からなるバランスの取れた食事が妊娠中の良好な栄養状態を確保する。野菜やベリーや果物をふんだんに食べることで妊娠中のビタミンA摂取量は十分である。植物はビタミンAをカロテノイドの形で含み、大量に摂った場合でもリスクとはならない。
ビタミンAの過剰摂取を避けるために、妊娠中のレバー摂取は以下のように制限すべきである:
・ レバーを主とする食品(細切れレバーパティ、レバーステーキ、レバーシチュー、焼いたレバーキャセロール)は妊娠中は避けること。
・ レバーソーセージとレバーパテは妊娠中は週に200 gを超えないように。一度に食べる量は100gまで。
・ もし毎日レバーソーセージやレバーパテを食べるのであれば、その使用量は1日30gまで。この量はレバーソーセージ2切れ又はレバーパテ大さじ2杯に相当する。
(日本では妊娠中はレバーを食べましょうと言っているところが結構あるけど、妊娠中の鉄分補給にはレバーもヒジキも薦めない。)