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2008-10-19

リスクコミュニケーションの失敗

昨日いつもいきつけのスーパーマーケットに買い物に行ったところ、蒟蒻畑の定位置だった場所に蒟蒻畑は無く、その代わりにあったのが「フルーツゼリー」という商品でした。成分は増粘多糖類。一口サイズで警告や注意表示も無く、まさしく「欧米や韓国で禁止されている」商品です。それを見てタイトルのように思いました。

この会社の担当者はコンニャクが入っていなければいいと考えたのでしょう。でもリスクが大きいのは

「ミニカップで、吸い込むようにして食べて、口の中である程度の硬さを保持するもの」

です。コンニャクかどうかは本質的な問題ではなく、寒天でも同じです。各種増粘多糖類は使い方次第でいろいろな硬さのゲル状のものを作れます。ゼラチンで作った「ゼリー」は、冷やさないと固まりませんから、冷蔵品でしか存在できません。だから口の中で簡単に溶けると考えられて規制されていません。室温である程度の硬さを保持していないとミニカップゼリーという商品にはなりませんから、規制されているのは「ミニカップゼリー」です。

マンナンライフ蒟蒻畑は、その吸い込むようにして食べるというリスクを小さくするために大きく押し出すように改良し、さらにお年寄りや子どもは食べないようにという警告表示もしたリスク削減対策を執った商品でした。

それを問題の本質をよく理解していないと思われる拙速な対応により排除した結果が、よりリスクの高い商品の販売という事態に帰結したわけです。

この時点では消費者の選択肢が奪われ、比較的真面目な企業が苦境に立たされ、消費者のリスクが高くなるという最悪の結果になっています。

残念ながら今回の「コンニャクゼリー」騒動は、問題点がどこにあって、何を注意すべきなのかが適切に伝わっていないということがもたらす害の一例になってしまったようです。

kensankensan 2008/10/19 11:44 国民生活センターの情報の中では、EU・アメリカ等の規制は「こんにゃく入りミニカップゼリー」とありますが、増粘多糖類も含むのでしょうか?規制の詳細を知りませんので、出来ればおしえていただけませんか。

uneyamauneyama 2008/10/19 15:00 EUについてはミニカップタイプのゼリー用の添加物として、2002年にコンニャク、2004年に寒天やその他のガム(増粘剤)についても禁止としています。念のため付け加えますと添加物は用途ごとの認可ですからそれ以外の用途についてまですべて禁止というわけではありません。
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/04/479&format=HTML&aged=1&language=EN&guiLanguage=en

kensankensan 2008/10/19 18:05 ありがとうございました。
さすがというか何と言うか、EUですね。

みっちゃんみっちゃん 2008/10/19 20:30  政治家も同様ですが、本当に厚生省というところは誰を守るための役所なのでしょうか。このような話を聞くと何でもヨーロッパが良いとは限らないことが判っているのにさすがと思ってしまいます。
 日本の役所は、戦略も、戦術もへたればかりの気がします。

姑息ということ姑息ということ 2008/10/19 23:55 http://plaza.rakuten.co.jp/tappo/diary/200804070001/

ましゅうましゅう 2008/10/20 00:56 とても参考になりました。 (・ω・) 

ありがとうございました。m(u_u)m

YOKKOYOKKO 2008/10/21 12:49  はじめまして、YOKKOと申します。
 こんにゃくだけでなく多糖類全般をとり上げるべきとのご指摘、視野が広くなりました。
 さらに視野を広げたほうがよいという考え方もあります。ミクシィの中で、あきさん(唐木先生)が書かれている概要は以下の通り。
 食品で窒息して死亡する人数は年間4,000人以上。多い食品は、もち、パン、ごはん、すし、あめ、だんご、おかゆ、などで、被害者の大半は幼児と高齢者です。給食のパンにより、千葉の小学生が亡くなったことを今日(22日)のニュースが伝えていました。
 被害者の数とその食品による発生確率の両方が問題になりますが、こんにゃくはどうなのでしょうか。
 重要なことは、「普通の食品でも、幼児と高齢者は注意すべき」ということだと思います。
 蒟蒻畑の警告表示は表面にもっと大きく示されていればよかったなと思います。

nninni 2008/10/23 18:00 野田氏の選挙区の岐阜に本社を持つ浪速製菓というメーカーが、
マンナンライフの蒟蒻ゼリーにそっくりの製品を開発して、
シェア拡大を狙っていました。
浪速製菓の社長=野田氏に政治献金している会の相談役です。
その2ヶ月後に、野田氏は、マンナンライフの蒟蒻ゼリーだけをストップさせました。
これで、浪速製菓のシェア拡大は非常にやりやすくなりましたね。
本当に消費者のことを考えてのことならば、すべてのメーカーの類似商品を
ストップさせるべきなのに、最大手のみをストップさせ、自分の選挙区のメーカーの
類似品はスルーって、あまりにも分かりやすい人です。
ttp://www.chukei-news.co.jp/news/200808/26/articles_6777.php