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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2009-07-02

EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より

[]研究者は日本と米国で入手できる肺がん情報の質やタイプが明確に違うことを発見

Researchers find clear difference in quality, type of lung cancer info available in US and Japan

1-Jul-2009

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-07/iaft-rfc063009.php

Journal of Thoracic Oncologyの2009年7月号に発表された論文で、インターネットの肺がんに関する情報は米国の方が日本より質が高いことを明らかにした。

国立がんセンター病院のYasushi Goto博士らによる150のウェブサイトの調査結果。

GoogleやYahoo!で肺がんと入力して出てきたトップ50サイトのうち、スタンダードな治療法について記述していたのは米国では80%なのに日本ではたった50%だった。さらに日本のサイトは代替療法の宣伝サイトが多い。

(肺がんだけではなく日本のウェブ情報はひどいのが多い)

[]ADAはベジタリアン食についてのポジションペーパーを更新

ADA releases updated position paper on vegetarian diets

1-Jul-2009

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-07/ada-aru070109.php

米国栄養士会(ADA)はベジタリアン食についての方針説明書を更新し、そのような食生活は十分に計画された場合には健康的で栄養価のあるもので、肥満や糖尿病などの慢性疾患予防や治療に役立つだろうと結論した。

Journal of the American Dietetic Associationの7月号に発表された。

Position of the American Dietetic Association: Vegetarian Diets

Volume 109, Issue 7, Pages 1266-1282 (July 2009)

(十分に計画されたベジタリアン食は、サプリメントや強化食品を使って不足する栄養素を補っていることに注意。決して「ナチュラル」ではなく高度に人工的な食生活である。)

[]自閉症の親のリスク因子:包括的メタ解析

Prenatal risk factors for autism: comprehensive meta-analysis Hannah Gardener et al.

The British Journal of Psychiatry (2009) 195: 7-14. doi:

10.1192/bjp.bp.108.051672

自閉症のリスク要因として50以上の親側の要因を検討した。自閉症と関連するのは生まれたときの親の年齢、出産前の母親の投薬、出血、妊娠性糖尿病、最初の子ども又は三番目以降、外国人の母親。妊娠合併症がリスク増加につながる可能性はあるものの一つの要因だけが関連するとは言えない。

(結論そのものは目新しいわけではないが、ワクチン原因説などは否定。出産の高齢化が社会に与える影響は小さくはない。問題は化学物質でも食品でもない。)

[]「ベジタリアンはがんが少ない」

Behind the headlines

'Vegetarians get less cancer'

July 1 2009

http://www.nhs.uk/news/2009/07July/Pages/VegetarianDietCancerProtection.aspx

いくつかの新聞報道によればベジタリアンは肉を食べる人よりがんになりにくいそうだ。新聞はベジタリアンは白血病やリンパ腫などの血液系のがんになる率が45%低く、全てのがんで12%低いという研究について報道している。

この知見は61566人のがんと食生活を調査した二つの大規模研究のプールした結果に由来する。参加者は研究開始時に食事についての情報を提供し研究者は最大26年、がんの発症を追跡した。調査対象となった20のがんのうち、胃・膀胱・血液のがんはベジタリアンで少なかったが、肉を食べず魚を食べることは卵巣がんリスクが少ない。

しかしながら全例数のうちこれら4つのがんの発症頻度は低く(特に胃と膀胱がん)、そのため計算されたリスクの数値の信頼性や一般への臨床的意味は低い。さらにこの研究には他にも限界があり、「ベジタリアンはがんのリスクが少ない」という結論はこの研究の知見を根拠にするのであれば十分注意して言及されるべきである。

食生活は開始時に一回自己申告で調査しただけ。

胃がんの発症件数は全体で49例、膀胱がんは85例、卵巣がんは140例で血液系のがんは257例と、これら4つのがんの絶対リスクはどのような食生活であっても極めて小さい。

しかも研究開始2年以内にがんと診断された人(つまり実験開始時には既にがんであったと考えられる人)を除外するともはやがんとベジタリアンの関連は統計学的有意差がなかった。

[]North Coast Seafoodがニューイングランドの小売店で販売された生鮮マグロステーキをリコール

North Coast Seafood is recalling Fresh Tuna Steaks sold in Retail Store in New England

June 30, 2009

http://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm170154.htm

ヒスタミン濃度が高い可能性があるため。消費者から3件の報告があった。

[]栄養目的で食品サプリメントに添加されるセレン源としてのL-セレノメチオニン

L-selenomethionine as a source of selenium added for nutritional purposes to food supplements

1 July 2009

http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902646511.htm

L-セレノメチオニンはメチオニンのイオウ分子がセレンに置換したセレノアミノ酸の一種で、天然に食品中に含まれ食事由来のセレンの少なくとも半分に寄与すると考えられている。L-セレノメチオニンは消化管から速やかに吸収され、セレンの生物学的利用度は無機セレンより1.5-2.0倍高い。吸収されたL-セレノメチオニンの半減期は252日と無機亜セレン酸塩の102日より長く、長期間体内プールに存続することを示す。

セレン化合物には急性及び慢性毒性があり、遺伝毒性や発がん性試験データはない。ヒトでのセレン中毒の報告はある。

最近サプリメントとしてセレン200 microg/日を与えたSELECT研究において、セレン投与による脱毛症と皮膚炎の僅かな増加と統計学的有意差はないが糖尿病の増加が報告されている。

SCFは先にセレンの上限摂取量を300 microg/日と設定している。

申請者はサプリメントとして100-400microg/日のセレン相当量を使用するとしており、ヨーロッパ人の食事からのセレン摂取量平均24-89 microg/日を考慮すると1日100 microgのセレン(L-セレノメチオニンでは250 microg)添加は上限摂取量を超えない。

しかしながら現在のセレン化合物のデータベースとSELECT研究のデータなどから、セレンの上限摂取量には再検討が必要であると考える。

[][]ラズベリーとブラックベリーのテブフェンピラドの既存MRLの改定

Modification of the existing MRLs for tebufenpyrad in raspberries and blackberries

1 July 2009

http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902646577.htm

テブフェンピラドの新しい使用に伴い、定量限界である0.05 mg/kgを0.5mg/kgに改定する申請があった。

[][]一部の動物由来食品のメタザクロルの既存MRL改定

Modification of the existing MRLs of metazachlor for certain products of animal origin

1 July 2009

http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902646802.htm

現行の定量限界に設定されているウシ・ヒツジ・ヤギ・ブタレバーのMRLを引き上げる申請。

[]WHO紀要

WHO Bulletin

Volume 87, Number 7, July 2009, 485-564

http://www.who.int/bulletin/volumes/87/7/en/index.html

スペインにおけるバイクの免許取得要件緩和と事故のリスク、アルメニアにおける経済危機と医療、就業前健康診断のエビデンス、など

[]湖北省武漢市は「質の悪い油」と「人工卵」を厳しく取り締まる

2009-07-02

ttp://www.cfs.gov.cn/cmsweb/webportal/W205/A64030475.html

悪質な行為の取り締まりを行う

(参考:「人工卵」の作り方

ttp://www.zynews.com/misc/2007-08/14/content_462017.htm

美味しくないだろうし、すぐばれそうな気がするのだが・・。)

[]EPHC飲料容器ワーキンググループによる最終報告書

EPHC(Environment Protection and Heritage Council)オーストラリア

EPHC Beverage Container Working Group

Beverage container investigation  FINAL REPORT

20 March 2009

http://www.ephc.gov.au/sites/default/files/BevCon__Rpt__Beverage_Container_Investigation_FinalReport.pdf

ゴミ削減のための飲料容器対策について、政策オプションと費用などを検討したもの。

容器のデポジット制や容器税付加、各種リサイクルなどについてコスト及び有効性を推定している。

その他ニュース

  • 「オーガニック」表示は品質や味を保証しない

Los Angeles Times

'Organic' label doesn't guarantee quality or taste

By RUSS PARSONS

July 1, 2009

http://www.latimes.com/features/food/la-fo-calcook1-2009jul01,0,2885942.story?track=rss

単にオーガニックだというだけでは品質がいいことを意味しない。味そのものに語らせろ。

オーガニックがいいと主張している人たちは、そうでないものが有害薬物漬けであるかのように、世界を白か黒かで分類する。しかし純粋な有機栽培と無制限な薬物使用の間には膨大な範囲があり、実際の農業はその中で行われている。有機栽培かどうかはあなたが購入の際に検討する項目の一つであるかもしれないが、唯一のものではない。私にとっては旬や産地やそしてそれら以上に味が大事だ。オーガニックだからといって全てが上手くいくわけではない。悪い有機農業実践者もいれば農薬や肥料を使いながら素晴らしい農家もいる。農業振興には有機かどうかが大切な問題ではない。

(長い記事。LATimesの記者が書いているようだ。真面目に取材すればこういう記事になる。)


  • 野菜や果物が有害な難燃材漬け

EWG

Fruits and Vegetables Potentially Soaked With Toxic Flame Retardant Chemical

June 24, 2009

http://www.ewg.org/plastic-food-pallets-fire-retardant

野菜や果物の運搬や保管に使われているプラスチックコンテナの難燃剤デカブロモジフェニルエーテルを問題にしている。野菜や果物をパレットに入れて水で洗うと水に溶出して野菜や果物が汚染されると主張。

FDA長官に使用中止を要請する文書を送った。