食品安全情報blog RSSフィード

検索エンジンからこのサイトに来た方は、日記の検索欄で再度検索するとお望みの情報を得られる可能性が高くなるかもしれません。

このサイトはuneyamaが収集した情報をアップしているサイトです。 このサイトの要約の間違い等はuneyamaの責任です。ご利用の際には原文を確認して下さい。
なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2009-07-30

[]1991-2001年に評価されたヒト毒性学的最大許容リスクレベルの一部の再評価

Re-evaluation of some human-toxicological Maximum Permissible Risk levels earlier evaluated in the period 1991-2001

2009-07-28

http://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/711701092.html

10物質について見直し

[]BfRセミナー「カドミウム−食品安全の新しい課題か」のプレゼン資料

http://www.bfr.bund.de/cd/30412

ドイツ語

チョコレート、特にビターチョコレートや松の実の話もある

[]保健省は保護者に対して違法なおしゃぶり製品を子どもから遠ざけるよう警告

Health Department Warns Parents to Keep Illegal Teething Products Away from Children

Tuesday, July 28, 2009

http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2009/pr051-09.shtml

Monell's Teething Cordialと呼ばれるおしゃぶり製品を使用したことによる乳児の臭化カリウム中毒の症例報告があった。

この製品はドミニカ共和国産で、乳児の腹痛や便秘や消化器症状用に販売されている。臭化カリウムは強力な鎮静作用がある。

写真あり

[]香料グループ評価212:FGE.19の化学サブグループ2.6のαβ不飽和脂環式ケトンと前駆体

Flavouring Group Evaluation 212: alpha,beta-Unsaturated alicyclic ketones and precursors from chemical subgroup 2.6 of FGE.19

29 July 2009

http://www.efsa.europa.eu/EFSA/efsa_locale-1178620753812_1211902758260.htm

23物質について評価した。

d-カルボン(Carvone)についてはin vitroで遺伝毒性があるがマウスで発がん性がないためこの物質及びこの物質と構造的に関連するカルベオールやカルビル誘導体は通常の方法で評価できると結論した。一方イソフォロンはin vtroで遺伝毒性があり雄ラットで発がん性についての幾分かの根拠があり雄マウスで発がん性についての明確でない根拠があり、これらのデータでは閾値のないメ

カニズムが否定できないため追加のデータが必要である。構造的に類似する物質についても同様である。

[]オーガニックについてのレビュー発表

Organic review published

Wednesday 29 July 2009

http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2009/jul/organic

FSAの委託した独立したレビューの結果、オーガニック食品と通常食品の間には栄養素の含量や何らかの健康影響について大きな違いはないことが示された。

このレビューは特に栄養価について集中的に評価した。

FSAの消費者の選択と健康的な食生活部門の長であるGill Fineは、「人々が正確な情報を得ることを確保することが、我々が食べる食品を情報を与えられた上で選択するを可能にするには必須である。この研究は人々がオーガニック食品を食べるべきではないことを意味するわけではない。この研究が示しているのは、オーガニック食品と通常の食品に、仮に僅かな栄養価の違いがあるとし

ても、オーガニック食品を食べることによる健康上のメリットがあるという証拠はない、ということである。」と述べている。

「FSAは消費者の選択を支持し、オーガニック食品に対して賛成でも反対でもない。人々がオーガニック食品を選ぶ理由は動物の福祉や環境への懸念など様々であろう。FSAは消費者に最良の科学に基づく正しい情報を提供し続ける。」

この研究はLondon School of Hygiene and Tropical Medicine(LSHTM:公衆衛生専門の大学院)が行った系統的レビューである。Alan Dangour博士らが過去50年間に発表されたオーガニックと通常食品の栄養含量や健康影響についての全ての論文をレビューした。このレビューはこの分野でこれまで行われた研究の中では最も包括的なものである。

FSAは最も最新の科学に基づく正確な情報を消費者に提供するための任務の一環としてこの研究を委託した。

この研究は二部構成で、一つは栄養素の差とその意味について検討し、もう一つはオーガニック食品を食べることによる健康影響について検討した。結果を報告した論文はAmerican Journal of Clinical Nutritionが発表した。

この論文の筆頭著者でLSHTMの栄養と公衆衛生介入研究ユニットのDangour博士は以下のように述べている。「オーガニック作物や家畜と通常生産されたものの間には僅かな栄養素の含量の差があるが、それらは公衆衛生上意味がない。我々のレビューは栄養価が優れているという理由でオーガニック食品を選ぶことには根拠がないということを示す。」

一つ目のレビュー(1MB)

Comparison of composition (nutrients and other substances) of organically and conventionally produced foodstuffs: a systematic review of the available literature

http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/organicreviewappendices.pdf

二つ目のレビュー(333KB)

Comparison of putative health effects of organically and conventionally produced foodstuffs: a systematic review

http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/organicreviewreport.pdf


EurekAlertのプレスリリース

オーガニック食品は通常食品より栄養的に良いわけではない

Organic food not nutritionally better than conventionally-produced food

29-Jul-2009

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-07/lsoh-of072909.php

消費者は健康や栄養上のメリットを期待して高価なオーガニック食品を選んでいるように見える。世界の有機食品市場は2007年は290億ポンドと推定され、英国だけで20億ポンドになる。これまでオーガニックの方が栄養価が優れていると結論した報告もあるがそれらは系統的ではない。

Alan D Dangour et al.

Nutritional quality of organic foods: a systematic review

Am J Clin Nutr (July 29, 2009). doi:10.3945/ajcn.2009.28041

http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/ajcn.2009.28041v1


(目新しい発見があるわけではない。FSAがこれまでもずっと言ってきたことと同じ。健康のためとか安全のために有機、というのは根拠がない思いこみ。というか騙されてるんじゃない?という話。

日本のYahooニュースについていたコメントがあまりにもひどいので解説

●有機農産物には残留農薬が少ないから健康への悪影響が少ないという主張は残留農薬モニタリング結果によって既に何度も何度も否定されている

有機農産物からも残留農薬は検出される。頻度は多少通常農薬より少ない。しかし基準違反という尺度を用いれば圧倒的に有機農産物の基準違反の方が多い。有機では認められていないはずの農薬がしばしば検出されるから。健康影響に関してはどっちもほぼ影響なし。

ただし英国やヨーロッパの話。日本で怪しげな「資材」を使って「無農薬」と称している人たちの作るものについてはデータがないのでなんとも言えない。

うちの研究所に電話してきた人は農薬として認可されているもの以外を使えば「無農薬」だと主張していた。その人が害虫を殺すために使っていたのは毒性の強いストリキニーネ。使わないでくれと言っても無農薬ではそれが常識みたいなこと言ってた。

少なくとも有機JASですらない「無農薬」と勝手に主張しているモノについては信頼できない。

●通常農産物が有機より有害ではないと言われて有機推進団体が持ち出してきたのが栄養価が高いとか健康に良いとかいう主張。Soil Associationなどがここ数年それを宣伝文句にしてきた。

参照:

http://www.soilassociation.org/Whyorganic/Whatisorganic/Fivereasonstochooseorganic/tabid/334/Default.aspx

今回の報告書はそれを否定している。

●環境影響は食品の安全性とは違う問題なのでFSAは議論していない。

ただし有機農産物のほうが単位面積あたりの収穫量が少ないのは厳然たる事実。ジャガイモで収量半分というデータがある。原野を保護するのが環境保護なら耕作地を増やすのは当然環境負荷が高いということになる。

●英国におけるオーガニック食品のメリットの最後の砦は動物愛護とGM反対。

しかしながらオーガニックチキンやビーフや牛乳よりベジタリアンのほうが理論上は圧倒的に分がいい。

GM反対は宗教のようなものだから、例え栄養に優れ農薬使用量が少なく単位面積あたりの収量が多くて環境負荷が少なくても反対するのだろう。

英語圏では結構大きなニュースになっている

http://news.google.co.jp/news/more?pz=1&topic=m&ncl=djeR6Vbj_SdoGFMnOAKBLQM9afXzM

[][]外来製品警告

Foreign Product Alerts 2009

  • XP Tongkat Ali Supreme

July 29, 2009

http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/_fpa-ape_2009/2009-123-eng.php

精力増強用伝統的ハーブサプリメントとして販売されている

タダラフィルが含まれる。

写真あり

  • Neovidan

July 29, 2009

http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/_fpa-ape_2009/2009-122-eng.php

リューマチなどの治療用ビタミン剤として販売されている

表示されていないプレドニゾロンとメフェナム酸が含まれる

写真あり。

  • Air Ikan Haruan

July 29, 2009

http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/advisories-avis/_fpa-ape_2009/2009-121-eng.php

血液を浄化するなどの作用を謳ったマレーの伝統薬として販売されている

表示されていないデキサメサゾンが含まれる。

写真あり。

[][]FSANZは遺伝子組換えトウモロコシMON863のリスク評価を再確認

FSANZ reaffirms its risk assessment of genetically modified corn MON 863

28 July 2009

http://www.foodstandards.gov.au/newsroom/factsheets/factsheets2009/fsanzreaffirmsitsris4404.cfm

2009年6月にInternational Journal of Biological SciencesにS raliniらが発表した論文において、彼らは2007年の先の論文と同じ主張(2006年にHammondらが報告した遺伝子組換えトウモロコシを与えたラットの毒性データを再解析したところ肝臓や腎臓への影響がある)を繰り返していた。この論文に新しいデータは一つもなく、先の専門家委員会による報告(2007年Doullら)に意見を

述べている。明示されていない理由により、著者らはFSANZやEFSAなどいくつかの国際規制機関が指摘した彼らの統計学的再解析の多数の欠陥については無視し、自分たちに都合の良い論文だけを取り上げている。新しいデータもなく指摘された欠陥への対応もないこのS raliniらの論文は、これまでのMON863の安全性についての評価を再検討する根拠にはならない。

MON863トウモロコシ由来食品は他の市販のトウモロコシ品種由来食品同様に安全で有益である。

以下引用文献リストや背景情報。

[]日焼け用ベッドとUV照射

Sunbeds and UV Radiation

29/07/2009

http://com.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/2009/sunbeds_uvradiation.php

IARCのワーキンググループは紫外線を出す日焼け装置を「ヒト発がん性がある」(グループ1)に分類した。

20以上の疫学研究を解析したところ、30才より前に日焼けマシンを使い始めると皮膚の悪性黒色腫リスクが75%増加する。さらに日焼け装置による眼の悪性黒色腫リスクの増加についても十分な根拠がある。実験室での研究結果もこの結論を支持している。

これらの知見はWHOによる日焼け用ランプや日焼けサロンを使用しないようにという現在の助言を強化するものである。

  • ヒト発がん物質レビュー−パートD:放射線

The Lancet Oncology, Volume 10, Issue 8, Pages 751 - 752, August 2009

A review of human carcinogens―Part D: radiation

http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045%2809%2970213-X/fulltext

ヒト発がん性がある(グループ1)と分類されていた各種放射線の再評価とさらなる発がん部位やメカニズム同定のために行われた2009年6月の会合の結果。

IARCモノグラフ100のパートDとして発行される予定。

α粒子やX線又はガンマ線の他に、日焼けマシンによる皮膚と眼の悪性黒色腫を認定している。

その他

  • スープと水ダイエットでお母さんが死亡

Soup and water diet killed mum

The Sun

28 Jul 2009

http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/2557923/Soup-and-water-diet-killed-mum-Helen-Anderson.html

スープと水の無謀なダイエットで26才の若いHelen Andersonが死亡した。

彼女は自分で考えた固形物を一切摂らないというダイエット方法で急激に痩せようとし、14週間で95kgから58kgに体重を落としたが糖分不足によるケトアシドーシスで死亡した。彼女はもうすぐ結婚する予定であった。先の結婚で生まれた5才の娘がいる。

低炭水化物ダイエットは14日以上継続してはならない。


  • 市販のザクロ抽出物の多くにはザクロエラジタンニンは入っていない:標準化と品質管理との関連

Absence of Pomegranate Ellagitannins in the Majority of Commercial Pomegranate Extracts: Implications for Standardization and Quality Control

Zhang et al.

Journal of Agricultural and Food Chemistry, ASAP 27/07/09, Doi: 10.1021/jf9010017

ザクロジュースが健康によいと主張されて各種サプリメントが販売されている。市販のザクロサプリメントの多くはエラグ酸含量をザクロエキス含量の指標として使っているが、しばしば他の安価な植物由来エラグ酸を混入する詐欺が行われている。市販の27のサプリメントの植物由来化学物質成分と抗酸化活性を比較した。27製品中ザクロ特有のタンニンプロフィールを示したのはわず

か5検体のみで、17製品はエラグ酸以外のザクロ成分がほとんど又は全くない。 5製品についてはタンニンもエラグ酸も検出されなかった。従ってエラグ酸含量を測定してもザクロ抽出物の品質は保証されない。


  • 2050年までの食糧供給を確保する:英国の課題

英国議会環境食糧農林委員会

Environment, Food and Rural Affairs Committee

Securing food supplies up to 2050: the challenges for the UK

21 July 2009.

http://www.parliament.uk/parliamentary_committees/environment__food_and_rural_affairs/efra_food_policy.cfm

2007年の食糧価格の劇的上昇にみられるような、変化する世界の中で食糧の安定供給を確保するための課題についての報告書。

大橋大橋 2009/07/31 14:14 有機農産物に関するyahoo!ニュースは自分も読みましたが,余りの酷さに目を覆わんばかりです.特にああいった場所に書き込む市民はマスメディアに対して批判的なのに,結局はマスメディアの言うがまま情報を鵜呑みにしているのかなぁと悲しくなりますね.日本はもっとメディアリテラシーを磨かなくてはいけないと思う次第です.

uneyamauneyama 2009/07/31 19:02 コメント有難うございます。
記事そのものも何がニュースなのか説明できていない不十分なもので、通信社の記者が理解していないのだろうと思われるものでした。それにしても・・・ということです。

ふぐのこふぐのこ 2009/09/24 01:36 >>うちの研究所に電話してきた人は農薬として認可されているもの以外を使えば「無農薬」だと主張していた。

これは農薬取締法に違反していませんか?
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO082.html
第11条に第7条で規定した農薬および特定農薬以外は使用するなとあり、
違反者は6カ月の懲役か100万の罰金です。法人格ならばもっと重い筈。
自治体の担当者が警察官同伴で違反者をシバキにいけるレベルではありませんか?
それからストリキニーネは大昔には殺鼠剤として使用されていました
そういう意味で当時は農薬だったのでしょうが・・・この現代において使うのは大問題です・・・