なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2010-02-25
■[CAM]ハーブレメディで肝障害
ABCニュース
Herbal remedy linked to liver failure
Feb 24, 2010
http://www.abc.net.au/news/stories/2010/02/24/2829190.htm
オーストラリア人は病気に治療にナチュラルな方法を試そうという傾向が強くなり、ハーブレメディは今や数百万ドルビジネスになっている。
しかしアデレードに住む2人の子どもがいる母親で看護士のMaree Furler 50才は、友人に勧められたブラックコホシュを含むナチュラル製品を使用して肝不全になり2回の肝臓移植を必要とした。このような激しい反応は希ではあるが、ハーブにもリスクがあることを肝に銘じる必要がある。
Ms Furlerはハーブの危険性についてもっと知られることを望む。
(被害者本人がメディアに出て警告している)
- 伝統的ハーブ医薬品の法医学的重要性についてのレビュー
A Review of the Potential Forensic Significance of Traditional Herbal Medicines
Journal of Forensic Sciences
Roger W. Byard
Volume 55 Issue 1, Pages 89 – 92
http://www3.interscience.wiley.com/journal/123232466/abstract
伝統的ハーブには天然の有機毒物の他に極めて毒性の高い化合物や重金属が含まれる可能性がある。これらは特に過剰量、あるいは異常な摂取方法で病気や死亡の原因となりうる。ハーブ医薬品の内容物や質には規制が無く、薬物混入や汚染の可能性もある。通常の剖検ではこれらの使用による死亡はわからないしたとえ関連が疑われても原因物質の同定は通常のスクリーニングでは困難である。さらにハーブが原因でおこる症状は多彩で症例の臨床像に混乱をもたらす。
■[WHO]早期死亡を予防する方法を探る世界フォーラム
Global forum addresses solutions to prevent premature deaths
24 FEBRUARY 2010
http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2010/ncdnet_media_20100224/en/index.html
非伝染性疾患ネットワーク(NCDnet)の初めての世界フォーラムが開催された。
心疾患や糖尿病、がんなどの非伝染性疾患は世界全体の死亡の約60%を占める。禁煙や健康的な食生活、運動、有害飲酒の削減など予防に効果があることがわかっている対策がある。
■[BfR][動物用薬]輸入食品残留動物用医薬品や汚染物質コントロール計画2008と国産残留動物用医薬品汚染物質コントロール計画2008の結果の評価
24.02.2010
BVLが行っている残留農薬モニタリングの結果をBfRが評価した。
2008年は50156の動物または動物由来製品検体を調査し基準値超過は203件だった。輸入品については1332検体を調査し33件が汚染物質の基準値超過だった。
検出された物質の量は低く、基準値超過のものをたまに食べても健康リスクはない。
重金属が最も多いのはヒツジの腎臓と肝臓だった。
■[USDA]USDAはレッツムーブ!キャンペーンの一環として新しい「食環境地図」を示す
USDA DEMONSTRATES NEW 'FOOD ENVIRONMENT ATLAS' UNVEILED AS PART OF LET'S MOVE! CAMPAIGN
Feb. 24, 2010
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2010/02/0082.xml
地域の食品関連施設の所在などを地図で示す他各種指標を掲載
FoodAtlas
■[USDA]農務長官Vilsackは学校のランチと朝食計画改善のためのオバマ政権の優先順位付けを示す
Agriculture Secretary Vilsack Presents Obama Administration's Priorities to Improve National School Lunch and Breakfast Programs
Feb. 23, 2010
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2010/02/0079.xml
Vilsack長官は議会にアメリカの子どもたちの全体的健康と栄養のための子ども栄養法の強力な再承認を通過させるよう要請
政策としては、栄養基準の改良、食事提供プログラムへのアクセス向上、健康的な食生活についての教育、学校で販売される食品の基準設定、運動強化、学校への財政的支援などを含む。
■[NIH]NIH コンセンサス開発会議 乳糖不耐と健康
NIH Consensus Development Conference:
Lactose Intolerance and Health
http://consensus.nih.gov/2010/lactose.htm
乳糖不耐の頻度は不明、多くの人が誤解して必要のない乳製品排除を実施している。
乳製品を排除する食生活はカルシウムやビタミンD不足傾向で有害である。
■[FTC]FTCは2009年に多かった消費者苦情を報告
FTC Issues Report of 2009 Top Consumer Complaints
2/24/2010
http://www.ftc.gov/opa/2010/02/2009fraud.shtm
多い順に15番目まで。
報告書全文もダウンロードできる
■[FDA]メリーランドの仔牛ディーラーがFDAの対応開始に応えて閉鎖に合意
Maryland Veal Calf Dealer Agrees to Close in Response to FDA-Initiated Action
Feb. 23, 2010
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm201818.htm
可食部に違法薬物が残留した仔牛を販売するという連邦法違反を繰り返していたディーラー、William F. Nickleが操業停止合意文書に署名した。
彼は年に120頭の仔牛を販売していた。非ステロイド抗炎症薬であるフルニキシンが検出されている。
■[FDA]ショーニーの女性がLENEXAのレストランでサルサに毒を入れたこと罪を認める
SHAWNEE WOMAN PLEADS GUILTY TO POISONING SALSA AT LENEXA RESTAURANT
Feb. 23, 2010
http://www.justice.gov/usao/ks/press/Feb2010/feb23a.html
LENEXA のMi Ranchitoレストランでウエイトレスとして働いていたYini De La Torre 19才が、サルサにメソミルを含む農薬を2回入れたことを認めた。2009年8月11日にランチの混雑時に12人がサルサを食べて腹痛や嘔吐になった。2009年8月30日にはディナーの時間帯に約36人がサルサを食べて同様の症状を発症した。
彼女の夫で共同被告人のArnoldo BazanがMi RanchitoレストランをクビになったこととBazanの車が盗まれたのがMi Ranchitoチェーンのオーナーのせいだと信じていた。そこで夫婦で、客を中毒にしてレストランのオーナーに仕返しをしようと企てた。
■肥満との戦い
スコットランド政府
Tackling the obesity epidemic
22/02/2010
http://www.scotland.gov.uk/News/Releases/2010/02/22095151
スコットランドの公衆衛生大臣Shona Robisonが肥満対策を発表。
食べ物のサイズを小さくするとか健康的な食生活のプロモーション活動、学校近辺で販売される食品の制限、子どもたちが学校に自転車や徒歩で行けるような安全性確保、職場に行くのに体を動かすことを支援、など。
■[EFSA]香料グループ評価71:脂肪族、直鎖、アルファ、ベータ不飽和カルボン酸と関連エステル
Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 71: Consideration of aliphatic, linear, alpha,beta-unsaturated carboxylic acids and related esters
24 February 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1401.htm
9物質について検討し、5物質保留、4物質についてはJECFAの結論「香料としての推定摂取量で安全上の懸念はない」に合意する。
■[EFSA][添加物]食品添加物としてのオレガノとレモンバーム抽出物の使用に関する科学的意見
Scientific Opinion on the use of oregano and lemon balm extracts as a food additive
24 February 2010
http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/scdoc/1514.htm
これらには抗酸化活性のある各種フェノール化合物が含まれる。申請者はオレガノとレモンバーム抽出物に含まれる化合物について一部のデータしか提供しなかった。申請者の提出資料は、エストラゴールやカルバクロールやチモールなどの懸念となる化合物を含むかどうか示されていないなど、植物および植物調整物について期待される基準ではなかった。
オレガノとレモンバーム抽出物に含まれるほとんどのフェノール化合物は吸収され、代謝され、排出される。オレガノとレモンバームはハーブとしては長く安全に使用されてきた歴史があり、オレガノとレモンバーム抽出物は米国ではGRASとされる。ハーブとしてのオレガノや花、ハーブとしてのレモンバームや花は欧州評議会のN2カテゴリー(天然香料として認められる)に分類されている。しかしながら食品添加物として使用される量や特定の使用条件で安全であるとみなすことはできないと考える。
申請者の使用条件では食品からのオレガノとレモンバーム由来フェノール化合物の平均摂取量は女性2.0 mg/kg体重/日、男性2.3 mg/kg体重/日となる、ハーブティーからの摂取量は英国人男性4.3 mg/kg体重/日、女性5.3 mg/kg体重/日で、合計は男性6.6 mg/kg体重/日、女性7.3 mg/kg体重/日となる。従って添加物としての使用による摂取量はハーブティーからの摂取量の範囲内になるだろう。しかしながら適切な毒性データや製品の性質についてのデータがないため安全性は評価できない。
■[EU]FVO視察報告書
ベトナム 生きた動物や動物製品の動物用医薬品を含む残留汚染物質のコントロール
VN Viet Nam - Control of residues and contaminants in live animals and animal products, including controls on veterinary medicinal products
■[FSA]科学と根拠に関する戦略発表
Science and evidence strategy published
Wednesday 24 February 2010
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/feb/scistrat
FSAは科学と根拠に関する戦略2010-15 (Science and Evidence Strategy 2010–15) およびエビデンス計画2010(Evidence Plan 2010)を発表した。これらは食品の安全と非ちびとの食生活のバランス向上のために科学と根拠がどのように使われるかを示したものである。
Science strategy
■[FSA]FSAの将来についてのウェブキャスト
Webcast on Agency's future
Wednesday 24 February 2010
http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/feb/future
FSAの今後5カ年の計画に関する会議にオンラインで参加できる。
■[論文]
- フルーツジュースにアンチモン
Antimony addition to fruit juice?
17 February 2010
http://www.rsc.org/Publishing/ChemScience/Volume/2010/03/antimony_addition.asp
デンマークのコペンハーゲン大学のClaus Hansenらがフルーツジュースの容器42件について調査した結果をJ. Environ. Monitに発表した。これまで報告されているより濃度が高く、ブラックカーラントジュースはEUの飲料水基準5 microg/Lより高かった。
アンチモンの由来は不明。ただしテトラパックでもPETボトルでも検出されていることから包装される前に含まれていたのだろう。
- SDラットにおける食事由来ビスフェノールAの発育神経毒性試験
Developmental Neurotoxicity Study of Dietary Bisphenol A in Sprague-Dawley Rats
Donald G. Stump et al
ToxSci Advance Access published on February 17, 2010.
doi:10.1093/toxsci/kfq025
オープンアクセス
http://toxsci.oxfordjournals.org/cgi/reprint/kfq025
GLP対応、OECDとEPAの発育神経毒性試験ガイドラインに従って、Crl:CD(SD)雌ラット(各群24匹)に妊娠ゼロ日から授乳21日まで0(control)、0.15、1.5、75、750、2250 ppmのビスフェノールAを含む餌を与えた。F1動物の詳細臨床観察(生後4、11、21、35、45、60日)、聴覚刺激試験(生後20と60日)、運動能(生後13、17、21、61日)、Biel水迷路による学習と記憶試験(生後22と62日)、脳と神経系の神経病理および脳形態計測(生後21と72日)を行った。いずれも投与による影響は認められず、発育神経毒性についてのNOAELは最高投与量である2250 ppm、すなわち妊娠中は164 mg/kg/day、授乳中は410 mg/kg/dayであった。
全身毒性については母獣と子どもの体重減少を指標にするとNOAELは75 ppm、すなわち妊娠中は5.85 mg/kg/day、授乳中は13.1 mg/kg/dayであった。
- 妊娠中の野菜や果物や抗酸化物質摂取と乳児のぜんそくや湿疹
Consumption of vegetables, fruit, and antioxidants during pregnancy and wheeze and eczema in infants
Y. Miyake et al.
Allergy 2010; DOI: 10.1111/j.1398-9995.2009.02267.x.
http://www3.interscience.wiley.com/journal/123251237/abstract?CRETRY=1&SRETRY=0
福岡大学による日本人763組の母子の調査。
直接結論と関係ないが75%が少なくとも6ヶ月母乳で育てられたという数字が出ている
■その他ニュース
- 不正で非難されていた研究者死亡
No cause found in former UB researcher's death
February 24, 2010
http://www.buffalonews.com/2010/02/24/967562/former-ub-researcher-accused-of.html
火曜日の午後、William Fals-Stewart 48才が自宅で死亡しているのが発見された。
死因は不明。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20100222#p10の件
- 化学物質についての宣伝文句に関してボトルメーカーを訴える
Canadian wants to sue bottle-maker over chemical claim
バンクーバーサン
February 20, 2010
http://www.vancouversun.com/news/Canadian+wants+bottle+maker+over+chemical+claim/2593630/story.html
ケベック上級裁判所にJeffrey Rosenが、アルミボトル製造業者に対して、ビスフェノールAフリーという虚偽の宣伝をしたという訴えをおこした。
Gaiam Inc社が「BPAフリー」とするアルミニウムボトルを販売していたが、この製品は内側ライナーにエポキシ樹脂を使用しておりBPAが溶出する可能性がある。同社のBPAフリーという文言はその後無くなったが、ボトルのラベルには「アルミニウムボトルを使えば健康に悪いプラスチック成分が水に入らない」という文章がまだ残っている。
- 米国の食品製造業者にとってBPA代用品を探すのは簡単ではない
Alternatives to BPA containers not easy for U.S. foodmakers to find
ワシントンポスト
Tuesday, February 23, 2010
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/02/22/AR2010022204830.html?hpid=topnews
健康に気を遣う消費者向けの商品を販売しているVital Choiceは昨年缶詰の内側をBPAを使用しないものに変更したが最近のConsumers Unionの検査で微量のBPAが検出された。