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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2011-03-01

[]RASFF Week 8-2011

警報通知

イタリア産トマトのエテホン(2.5 mg/kg)、ポーランド産飼料プレミックスのジルパテロール(15 microg/kg)、チェコ産ハチミツのスルファジメトキシン(3 microg/kg)、ドイツ産粉末乾燥バジルのダイオキシン(1.05 ng/kg)とダイオキシン様PCBなど

情報通知

以下の二つに分かれた

注意のための情報information for attention

インド産オクラのトリアゾホス(0.64 mg/kg)、ウガンダ産ナスのオメトエートとジメトエート(合計0.133 mg/kg)、中国産ビタミンA飼料用サプリメントのクロラムフェニコール(19; 8.2 microg/kg)、中国産サプリメントのシブトラミン、コロンビア産サトイモのカルベンダジム(1.8 mg/kg)、ドイツ産家畜飼料製造用油のダイオキシン(1.17 pg WHO TEQ/g)、ドイツ産産卵鶏用飼料のピリミホスメチル(0.93; 0.308; 0.284 mg/kg)、セルビア産ケーキ用包装からのベンゾフェノン(198.9 mg/kg)と4-メチルベンゾフェノン(2.01 mg/kg)の溶出、ベトナム産冷凍ベビーコウイカの未承認照射、ヨルダン産トマトのプロシミドン(0.114; 0.138 mg/kg)など

フォローアップのための情報information for follow-up

トルコ産オーガニック緑豆のグリホサート(2.5 mg/kg)、スペイン産柿のオメトエートとジメトエート(合計0.42 mg/kg)、中国産ナイフセットからのクロムの溶出(1.86; 1.03 mg/L)など

通関拒否通知

インド産冷凍イカリングとベビーイカのクロラムフェニコール(2.26; 1.01 microg/kg)、ドミニカ共和国産ササゲのオメトエートとジメトエート(合計0.29 mg/kg)、インド産オクラのモノクロトホス(0.48 mg/kg)、中国産冷凍ティラピア切り身の一酸化炭素処理(340.7 ; 213.7 microg/kg)、インド産チリソースの高濃度安息香酸(1560 mg/kg)、中国産麺のアルミニウム(19; 15 mg/kg)、ベトナム産冷凍あさりの未承認照射、中国産メラミンスプーンからのホルムアルデヒドの溶出(31 mg/kg)、タイ産ササゲのオメトエート(1.9 mg/kg)など

その他アフラトキシン等多数

[]EFSAは人工甘味料の安全性に関する2つの論文をレビュー

EFSA reviews two publications on the safety of artificial sweeteners

28 February 2011

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/ans110228.htm

2月28日に発表された声明において、EFSAは人工甘味料の安全性に関する最近の2つの論文は先の安全性評価を再考する理由にはならないと結論した。

2011年3月1-2日の総会でANSパネルはEFSAの声明とこれらの研究についてのさらなる検討の必要性を議論する。

  • 人工甘味料の安全性に関する2つの研究の科学的評価についてのEFSA声明

Statement of EFSA on the scientific evaluation of two studies related to the safety of artificial sweeteners

EFSA Journal 2011;9(2):2089 [16 pp.].

28 February 2011

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2089.htm

EFSAは2つの研究、つまりマウスの発がん性試験(Soffritti et al., 2010)と人工甘味料を使ったソフトドリンクの摂取と早産の関連についての前向きコホート研究(Halldorsson et al., 2010)についての科学的助言を求められ、アスパルテームやその他の甘味料のこれまでの評価を改訂する必要性について意見を求められた。

Soffrittiらの研究はアスパルテームを経胎盤暴露されたマウスにおける長期がん原性試験で、著者らはアスパルテームが雄のスイスマウスの肝臓と肺にがんを誘発すると結論している。EFSAはこの研究を評価し、出版された情報から、この研究の妥当性と統計学的手法からはこの結果は導き出せないと結論した。さらに、スイスマウスで観察される非遺伝毒性化合物により誘発される腫瘍はヒトリスク評価への妥当性を欠くと一般的に認識されていることから、この結果はEFSAのアスパルテームについての先の評価を再検討する根拠にはならない。

Halldorssonらは59334人の妊娠女性コホートでの出産パターンを調査し、人工甘味料入りソフトドリンクの摂取と早産に関連があると結論している。EFSAはこの研究を評価し人工甘味料入りソフトドリンクの摂取と早産の因果関係を支持する根拠はなく、相関があるかどうかについて追加の研究が必要であると結論した。

全体として、EFSAはこの2つの論文はEUで認可されている人工甘味料やアスパルテームの先の評価を再検討する理由にはならない。

[]農薬認可のために科学的にピアレビューされた公開論文を提出すること

Submission of scientific peer-reviewed open literature for the approval of pesticide active substances under Regulation (EC) No 1107/2009

28 February 2011

EFSA Journal 2011;9(2):2092 [49 pp.].

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2092.htm

申請者向けガイドライン

[]7食品が安全性検査に失格

7 foods fail safety test

February 28, 2011

http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2011/02/20110228_144707.shtml

食品安全センターが1月に検査した6500食品のうち失格は7件だった。冷凍子豚2検体の動物用医薬品規制値超過(クロルテトラサイクリン0.35 ppmとオキシテトラサイクリン0.54 ppm、規制値はいずれも0.1 ppm)、生鮮魚に使用が認められていないポンソー4R(食用赤色102号)、淡水魚のマラカイトグリーン0.16と0.18 ppm、平麺のサルモネラ、米麺のカドミウム(0.1 ppmが規制値のところ0.24ppm)。

[]E&J Brandyは鉛リスクの可能性があるためステンレススチールフラスコ瓶をリコール

E&J Brandy Announces A Nationwide Recall Of Stainless Steel Flasks Due To Possible Lead Risk

February 25, 2011

http://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm245046.htm

消費者はE&J® VSOPギフトセットおよびE&J® XOギフトセットのステンレススチールフラスコ便の使用を直ちに中止するように。この瓶で特定の条件で保管されたブランデーの鉛の濃度が高くなることがわかった。

写真

http://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm245055.htm

[]カニミソを食べることについての情報

Information Note

Consumption of brown crab meat

http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/contaminants/information_note_cons_brown_crab_en.pdf

1.この通知は蟹のカドミウムについて各国当局に注意換気するためのものである。

2.蟹や蟹の仲間の甲殻類は、頭胸部に大量のカドミウムを含むことがある。この部分は褐色から緑色に見えるため、しばしばbrown crab meat(カニミソ)と呼ばれる。厳密に言うと「身」ではない。この部分には蟹の消化器官である肝膵臓が含まれ、消化器官としての機能によりカドミウムを蓄積する。蟹のツメや足の筋肉部分のカドミウム濃度は低い。

3.蟹のツメや足の筋肉(白身)についてはEU全域の最大規制値が設定されており安全に食べることができる。EUのほとんどの地域で蟹の可食部は足やツメのみである。

4.一部の国では「カニミソ」も食べる人達がいる。この部分を定期的に食べる人は高濃度のカドミウムに暴露されている可能性がある。

5.2009/2010に欧州委員会が行ったモニタリングによれば、カニミソのカドミウム濃度は高くばらつきが大きい。平均カドミウム濃度はカニミソで8mg/kg、一方白身はわずか0.080 mg/kgだった。カドミウム濃度は種類により、特に大きさによる。

6.消費者にはカニミソが高濃度のカドミウムを含むことを知らせるべきである。カニミソを食べない消費者ですら既にEFSAが2009年に設定したTWI 2.5 microg/kg体重/週に極めて近いまたは僅かに超過している。子どもや汚染地域住人ではカニミソを食べなくてもこのTWIを約2倍超過している。

7.カニミソを食べることによる許容できない追加のカドミウム暴露はできる限り避けるべきである。従ってリスク管理手法としては、蟹の販売自体は保証し、消費者に食べないようまたは食べる量を制限するよう助言するのが適切であろう。もし適切であれば国内の特定集団向けに助言することを検討すべきであろう。

8.EU加盟国全体で食習慣は同じではない。従って加盟国毎に標的集団に対する特定の助言が必要であろう。

[]2,4-デカジエナール、F344/N ラットと B6C3F1マウスへの強制経口投与

TOX-76: Toxicity Studies of Toxicity Studies of 2,4-Decadienal (CAS No. 25152-84-5) Administered by Gavage to F344/N Rats and B6C3F1 Mice (Report Date: 2011)

http://ntp.niehs.nih.gov/index.cfm?objectid=4F36F974-F1F6-975E-7C9D36F99FECA12F

マウス・ラットでNOAEL 100 mg/kg

変異原性無し

[] EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • フリーラジカルはあなたにとって良いかもしれない

Free radicals may be good for you

28-Feb-2011

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/ki-frm022811.php

フリーラジカルへの恐怖は誇張されているかもしれない。Journal of Physiologyに発表された研究によればフリーラジカルは心臓を正しく動かすための信号として働いている。

フリーラジカルは体内で他の物質と速やかに反応する分子で、ある種の状況では健康に悪影響がある。フリーラジカルの作用は抗酸化物質と呼ばれる物質で対抗できるため多くのダイエタリーサプリメントが販売されている。しかしながらフリーラジカルは常に危険で消すべきものだという考えは作り話である。

この研究ではベータアドレナリン受容体刺激によりミトコンドリアでのフリーラジカル産生が増加し細胞の収縮力を高める。細胞に抗酸化物質を与えると心筋細胞のベータアドレナリン刺激作用の主要部分が消失した。

Mitochondrial production of reactive oxygen species contributes to the beta-adrenergic stimulation of mouse cardiomycytes

Daniel C Andersson et al.,

Journal of Physiology, online 28 February 2011, paper issue 1 April 2011

  • フィラデルフィアのチャイナタウンで鉛汚染が見つかった

Lead contamination in Philadelphia's Chinatown discovered by Jefferson Emergency Medicine team

28-Feb-2011

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-02/tju-lci022811.php

Jefferson医科大学救急医療チームの研究者らがフィラデルフィアのチャイナタウンで販売されていた陶器の調理器具や食器の鉛汚染を発見した。この報告を受けてFDAがさらなる調査を決定した。25.3%のアイテムから鉛が検出された。濃度は測定していないのでこの段階では違法かどうかは言えない。

その他

日経ビジネスONLINE

闇に葬られ続ける「イタイイタイ病

2011年2月25日(金)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110222/218546/

について

コメント欄を見ると「中国怖い」一色になっているようだけれど

http://business.nikkeibp.co.jp/fb/putfeedback.jsp?_PARTS_ID=FB01&VIEW=Y&REF=/article/world/20110222/218546/

一応フォロー情報が出ているので

カドミウム汚染米は一部の地域の話

http://www.cdeclips.com/en/nation/Cadmium-tainted_rice_only_found_in_regions/fullstory_60445.html

この記事によると潘根興(PAN Gen-xing)教授は最初の調査でカドミウムの基準値超過を見つけ、次は汚染地域に集中してサンプルを集めたので2回目の方が汚染率が高くなるのは当然。

ただしこの場合の「基準値」は0.2ppmであり日本のその当時の基準値は1ppmだったことに注意が必要。Codexは0.4ppm。日本が頑張ってこの値。つまり中国の汚染がひどいと言うのならそれはそっくりそのまま日本に跳ね返って来る。


もと論文は多分これ(若干サンプル採取年や数に違いはある)

Cd, Zn and Se content of the polished rice samples from some Chinese open markets and their relevance to food safety

PAN Gen-xing

Institute of Resources, Ecosystem and Environment of Agriculture, Nanjing Agricultural University, Nanjing 210095, China

http://en.cnki.com.cn/Article_en/CJFDTOTAL-AQHJ200801034.htm

2005年の市場の91検体(ジャポニカ47、インディカ44)を測定、約10%が0.2 mg/kgを超過。

Variation of Cd,Zn and Se Contents of Polished Rice and the Potential Health Risk for Subsistence-Diet Farmers from Typical Areas of South China

ZHANG Liang-yun,LI Lian-qing,PAN Gen-xing(Institute of Resources,Ecosystem and Environment of Agriculture,Nanjing Agricultural University,Nanjing 210095,China)

http://en.cnki.com.cn/Article_en/CJFDTOTAL-HJKZ200909052.htm

このときは中国南部の汚染地域に搾って70検体を集めたところ0.2 ppm超過が70%以上だった。重金属濃度のばらつきはCdが最も大きく、土壌の性質に依存するためと思われる。

酸性だと良く吸収するので汚染地域の酸性の田んぼの米だけを食べている農家には健康リスクがある。中性の田んぼでは安全域内。Cdの取り込みの少ない品種の開発が必要としている。

これらの論文に(PAN Gen-xingで検索すると他の論文も多数ある)その健康リスクがイタイイタイ病だという主張はない。

雑誌が大げさに怖がらせて注目させようとしているだけだろう。

同じ大学の別のヒトの論文

Spatial Variation of Heavy Metals in Rice Grains in a Typical Area of Yangtze River Delta Region

http://en.cnki.com.cn/Article_en/CJFDTOTAL-TURA200901009.htm

健康リスクはないと言っている

もちろん中国の工業地帯の環境汚染対策は必要。しかし中国が汚染対策をまじめにやれば、いずれ日本の方が圧倒的に「汚染の多い国」になる。火山の多い狭い国土では天然の重金属等を管理するにも限界がある。健康被害が出ない「基準値超過」で大騒ぎしていると自分の首を絞めることになる。

上述のカニミソの話もそうだけれど、日本人が食べているものは結構海外の安全基準に違反しているものが多い。そういうものを「日本では闇に葬られ続けている」などと言われて嬉しいですか?

参考

農林水産省 食品中のカドミウムに関する情報

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/index.html

たとえば

平成23年1月28日プレスリリース

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/pdf/h230128.pdf

現在、食品衛生法に基づく米穀のカドミウム基準は「1.0 mg/kg 未満」ですが、本年2月28 日に「0.4 mg/kg 以下」に改正されます。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_cd/kizyunti/country.html

食糧庁によるカドミウム濃度0.4 mg/kg以上1.0 mg/kg未満の玄米の買入れ状況

昭和45年産米 13,526t

平成21年産米 511t

頑張って減らしている。

カドミウム低減対策をするとヒ素低減と両立しなかったりで結構大変

費用も嵩むし、どこかで折り合いをつけないと。

sekizukasekizuka 2011/03/02 00:16 >などと言われて嬉しいですか?

ホントだよねぇ。