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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2012-06-12

[]人々に「消費期限」を無視しないよう要請

Behind the Headlines

Public urged to not ignore 'use by' dates

Monday June 11 2012

http://www.nhs.uk/news/2012/06june/Pages/use-by-best-before-dates.aspx

Guardianが消費者が「消費期限」を無視することにより健康をギャンブルにかけ食中毒になるリスクを冒している、と報道した。新聞は人々がほんの少しのお金を節約するためにガイダンスを無視しているという。これは英国FSAが食品安全週間(6月11-17日)の開始とともに発表したもので、今年のキャンペーンの焦点は消費期限の再確認である。FSAは賞味期限は過ぎていても安全に食べられることも強調している。FSAは人々に消費期限と賞味期限の違いを学ぶよう勧めている。

[]人々は「誕生日に死にやすい」

People 'more likely to die on their birthday'

Monday June 11 2012

http://www.nhs.uk/news/2012/06june/Pages/more-likely-to-die-on-birthday.aspx

Daily Mailによれば「誕生日は恐ろしい」、誕生日に死ぬ可能性が14%高いからだ。このニュースはスイスの200万人以上の記録を解析した研究に基づく。研究者らが説明するのに使った理論は2つで、1つは個人は記念日などまで人が死を延期できる、1つは誕生日にはお祝いにアルコールを飲んだり年を重ねたことがストレスだったりして死にやすい、というものである。

この研究の結果は「記念日反応」または「バースデーブルー」仮説を支持する。1年のうちで誕生日に死亡する人は13.8%多く、年齢毎に解析すると誕生日の死亡増加は60才以上でのみ見られる。死因は女性では心臓、がん、脳卒中、男性では事故と自殺がよくみられる。しかしながらこの研究には欠陥もあり1960年代後半までの古い記録を用いているため疑問がある。さらに何故誕生日に死亡が増加するのかの理由は不明である。データは面白いが誕生日は避けられないことを考えると肝腎な意味がわからない。多分我々は年齢とともに健康状態が低下することを思いつつ誕生日を楽しむのがいいのだろう。自分へのプレゼントはあまり心配せずに健康的な習慣を続けることだろう。

[]ミツバチの死亡:ANSESはヨーロッパの農薬規制強化を勧めリスクへの多元的アプローチの必要性を強調する

Bee mortality: ANSES recommends reinforcing European plant protection product regulation and emphasises the need for a multifactorial approach to risks

1st of June 2012

http://www.anses.fr/PMGC002CI0.htm

種子処理用Cruiser OSRは菜種の栽培用に認可されている。この有効成分はネオニコチノイドクラスの殺虫剤チアメトキサムを含む3種類である。最近Scienceに発表された論文で致死的でない用量でのハチの帰巣への有害影響が示された。ANSESはEFSAと共同でこの分野の研究の必要性を強調する。さらにヨーロッパの規制に農薬の評価の才に致死的でない影響をより良く理解するための実験を組み入れることを求める。さらにミツバチの死亡現象に効果的に対応するためのリスクへの多元的アプローチの必要性を強調する

ANSESはこの研究の著者にヒヤリングを行い、以下の結論を得た:

・この実験はチアメトキサムの致死的ではない量での帰巣への有害影響を示したものである

・実験でのチアメトキサム暴露に比べると農業での暴露は低いが、完全に否定できない

・この研究の結果は必ずしも現在のリスク評価に疑問を投げ掛けるものではない

ANSESは実際の暴露量での実験や研究プロトコールの妥当性検証、ネオニコチノイドの再評価などを求める。

ANSESはハチの死亡は複数原因からなるため可能性のあるものについてはただちに対応したい。

[]コロニー崩壊疾患 ハチ(第4報):翅奇形ウイルス

Colony collapse disorder, apis (04): deformed wing virus

2012-06-11

http://www.promedmail.org/direct.php?id=20120611.1164105

Date: Thu 7 Jun 2012 Source: The Guardian [edited]

ミツバチの減少はキラーウイルスと関連

_Varroa destructor_(ダニ)が世界中に拡散しウイルスを広めたことをSheffield 大学のStephen Martinが Scienceに発表

Global Honey Bee Viral Landscape Altered by a Parasitic Mite

http://www.sciencemag.org/content/336/6086/1304.abstract

[]2012年5月8日の会合の議事録案

Minutes of the meeting held on Tuesday, 8th May 2012 in Aviation House, London

http://cot.food.gov.uk/pdfs/cot8maydraftminutes.pdf

・子どもの食事中鉛については暴露源や英国人でのデータなどさらに研究が必要

・高濃度ビタミンAのリスク (とりあえず妊婦や乳幼児にレバーはやめといたほうが。ベータカロテンなら安全なので)

  • FSAの植物エストロゲン研究計画についてのCOTの声明

COT Statement on the FSA Phystoestrogens research programme

http://cot.food.gov.uk/cotstatements/cotstatementsyrs/cotstatements2012/cot201201

植物エストロゲンは天然に植物由来食品、特に大豆に存在する化合物である。その名のとおり、女性ホルモンエストラジオールと構造的に類似する。このため植物エストロゲンを食べることによりヒトでエストロゲン様、反エストロゲン様、および/またはその他の影響がある可能性があるという懸念を引き起こした。これらの影響は有害/有益である可能性もあり集団によって違う可能性もある。

消費者への科学的根拠のある助言のために食事由来植物エストロゲンのリスクとメリットを評価するための植物エストロゲン研究計画(T05/T06)が作られた。さらに宣伝されているメリットについての根拠を示す責任は製造業者や販売業者にあり、リスクに着いての研究はFSAのリスク評価研究計画(T01)に組み入れるべきだと決定された。研究の多くは2001-7年にレビューされ、2011年にCOTは植物エストロゲン研究計画全体を植物エストロゲンのリスク評価への寄与についてレビューするよう依頼された。

全体として当初の目的にかなっていること、現在進行中のリスクについての研究はリスク評価研究の枠組みで行うべきとした。

[]予算がぎりぎりになると食品安全がリスクに曝されることを研究は明らかにする

Research highlights food safety risks as budgets are stretched

Monday 11 June 2012

http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2012/jun/food-safety-week

FSAの新しい研究によれば、一部の人は節約のために食品安全のリスクを大きくしている。

調査対象の97%が過去3年で買い物の費用が上がったと回答し、そのうち47%が残り物をもっと利用しようとしている。しかし一部は以前より消費期限を無視し、一方食べ残しを冷蔵庫で保管できる2日間を超えて保管している人もいる。

食品安全週間の始まりをうけて、FSAは人々に対して予算が少なくなっても食品安全のリスクは冒さないよう再確認する。

[]北アイルランドの家庭は食べ残しを減らすことで年に480ポンド節約できる

Northern Ireland households could save £480 a year by making the most of food leftovers

Monday 11 June 2012

http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2012/jun/fswni

北アイルランドの購入者は、無駄にする食品を減らすことで年に480ポンド節約できる

・買い物に行く前にリストを作るのは48%

・1週間分のメニューを計画するのは19%

・消費期限と賞味期限が同じだと思っているのは34%

・以前より食べ残しの利用が増えた人は23%

・消費期限を守っているのは10人中4人のみ

[]酷暑

It’s Your Health

Extreme Heat Events

http://www.hc-sc.gc.ca/hl-vs/iyh-vsv/environ/heat-chaleur-eng.php

熱波についての注意

1.天気予報に注意、エアコンを使えるようにしておく、あるいは暑い日に避難できるエアコンのある場所をチェック

2.熱中症の症状に注意

3.水を十分摂る

4.涼しく過ごす 避暑のためのエアコンの設定温度は22-26℃

5.あまり熱いときの戸外は避ける

(湿度低いくせに温度低いよね?日本だったらあり得ないよね)

[]Weekly overview report of RAPEX notifications -report 23 - 2012

http://ec.europa.eu/consumers/dyna/rapex/create_rapex.cfm?rx_id=445

ケーキのようにパッケージされたタオルが「食品と間違えて口に入れて窒息するリスク」として販売禁止されている。中国産金属ピアス(ニッケルフリー)の81-91%、リングの33-36%がカドミウム、イタリア産ヘアトリートメントのホルムアルデヒド、など

[]EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 感染がどのようにがんにつながるか

How infection can lead to cancer

11-Jun-2012

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-06/miot-hic061112.php

PNASに6月11日オンライン発表された研究。

肝臓、大腸、胃のがんの大きなリスク要因のひとつが細菌やウイルスの感染による慢性炎症である。MITの研究者がどのようにしてそのような感染が組織をがん化させるのかについての包括的知見を提供する。マウスにヘリコバクターを感染させ、各種化学的遺伝的変化を追跡した。

免疫系が細菌やウイルスなどの病原体を検出すると炎症が起こり炎症が長引くとがんにつながる。マウスにH. hepaticusを感染させると肝臓と大腸に慢性感染し一部のマウスには大腸がんができる。20週間にわたるDNA、RNA、タンパク質への傷害と肝臓と腸での違いを追跡した。

(誰か免疫力アップでがんになりやすく!とか言わないかなあ〜)

  • 「悪い」食生活は心血管系疾患リスクを増やす

'Bad' dieting increases cardiovascular disease risk

10-Jun-2012

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-06/bc-di060812.php

北スウェーデンの25年研究がNutrition Journalに発表された。

1970年代に北スウェーデンが国内で最も心血管系疾患が多く、男性では世界一高頻度だった。この問題に対応するため1985年にVästerbotten 介入計画 (VIP)が設立され、やがて全国に拡大された。この計画には食品表示の改善、健康情報、調理デモンストレーションや健康診断、食事助言を含むカウンセリング、などが含まれ今日まで継続している。

この計画と心血管疾患リスク要因をモニタリングするWHO MONICAプロジェクトのデータを併せて評価した。

VIPは脂肪や炭水化物の摂取に影響を与えた。1992年までに男性の脂肪摂取量は3%女性は4%減少しその後2005年まで一定だった。VIPでは脂肪の摂取量が減っただけでなく種類も変わって、バターから低脂肪スプレッドに代えたことなどがコレステロール濃度の低下として反映された。2005年以降総脂肪及び飽和脂肪の摂取量が増加し1986年と同様になり、複合炭水化物の摂取量が減った。これはメディアでの低GIダイエットのプロモーションと時期を同じにする。結果としてコレステロール低下薬が使われるようになったにもかかわらずコレステロール濃度が増加し始めた。

ジャーナリストと健康情報専門家は友達になれるか?

Sense about science

Can Journalists and Health Information Professionals ever be friends?

11 June 2012

By Andre Tomlin

http://www.senseaboutscience.org/blog.php/37/can-journalists-and-health-information-professionals-ever-be-friends

架空の健康情報専門家は言う

「ジャーナリストなんてみんな医療や科学については何にもわかっていない酔っぱらいの物書きで、ただ有名になるために新聞を売りたいだけ」

架空のジャーナリストは言う

「健康情報専門家なんて眼鏡をたたき落としてやらないと良い見出しのなんたるかもわからない退屈なネズミちゃんで、自分に都合のいい話だけを宣伝して組織のお金が欲しいだけ」

これらは極論であるが否定できない。人々により良い情報を届けるためお互いに協力できないだろうか?5月28日に30人の健康情報専門家と3人の科学ジャーナリストによる医学研究と一般の議論を結びつけるにはどうすればよいかについて議論するための会合が行われた。ジャーナリストと健康情報専門家の目的は全く同じではないが、ジャーナリストには良いストーリーが必要だし健康情報専門家は人々に伝える場が必要である。いい組み合わせに見える。ジャーナリストからの助言は以下である。

・よりよいプレスリリースを書く

理解しやすい言葉で面白いストーリーを書く。ただし過剰にはしない

・インタビューに答える

・新聞の時間制限に併せて接触する

健康情報専門家からジャーナリストには

・見出しを改善

・スタッフの研究読み書き能力を向上させる

健康情報専門家がお互いにむけての助言

・より良い情報を書く

・資金募集と情報提供のバランスをとる

・ソーシャルメディアを利用する

(そもそもHealth Information Professionalsって日本にどれだけいるのか)

その他ニュース

  • 裁判中のフォートワースのサプリメント会社はテキサスでの販売を止める

Fort Worth supplement firm sued by AG is ceasing sales in Texas

Jun. 08, 2012

http://www.star-telegram.com/2012/06/07/4016730/fort-worth-supplement-firm-sued.html

Alternative Health Labsという名前のウェブサイトであらゆる病気に効くサプリメントを販売していた自称ナチュロパスValerie Saxionが裁判の途中で事業をやめると発表。

(製品そのものはアサイーとかキトサンとか特に珍しくもないもの)

  • レスベラトロール研究者Dipak Dasの論文取り下げは12件に上る

Retraction Watch

Retraction count for resveratrol researcher Dipak Das rises to 12

http://retractionwatch.wordpress.com/2012/06/04/retraction-count-for-resveratrol-researcher-dipak-das-rises-to-12/

American Journal of Physiology: Heart and Circulatory Physiology

取り下げられた論文の1stオーサーが日本人

Reiji Hattori, Hajime Otani,(関西医大)

雑誌は全ての著者に連絡しようとしたがコレスポンディング先がDipak Dasで彼は雑誌からの接触に答えず、日本人は連絡先がわからなかった、と。

(American Physiological Societyからの照会なら関西医大が答えればいいのに。)

  • レスベラトロール:誇大広告を買わない

Quackwatch

Resveratrol: Don't Buy the Hype

Stephen Barrett, M.D.

revised on June 5, 2012

http://www.quackwatch.org/01QuackeryRelatedTopics/DSH/resveratrol.html

ヒト臨床試験が無いサプリメントは勧めない。ベータカロテンの事例を思い出すように。

(サーチュインに効果があるならグラクソから大々的に発表されるだろう)

  • ミツバチに関連する農薬がやり玉に

C & ENニュース

Bee-Linked Pesticide Under Fire

Issue Date: June 11, 2012

http://cen.acs.org/articles/90/i24/Bee-Linked-Pesticide-Under-Fire.html

チアメトキサムがフランスで禁止されそうだ。チアメトキサムはスイスのシンジェンタのCruiser OSRの成分で菜種の種子コートに使用されているネオニコチノイドである。

チアメトキサム入りの蜜に暴露されたミツバチの帰巣に影響するというフランスの科学者Mickaël HenryのScienceに発表された研究をもとに、ANSESが禁止を提案した。

EFSAもこの研究をレビューしているが、研究に用いられた暴露量が実際に野外で接触するものよりはるかに高濃度であるためさらなる研究が必要としている。