なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん
2012-10-22
■[RIVM]タバコ添加物と煙成分のリスク評価:方法の提案
Risk assessment of tobacco additives and smoke components : a method proposal
2012-10-19
■[EFSA]水フィルターから放出されるアンモニウムの健康リスク
Health risk of ammonium released from water filters
EFSA Journal 2012;10(10):2918 [16 pp.].
19 October 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2918.htm
水濾過カートリッジから放出されるアンモニウム暴露による健康リスクを評価した。アンモニウムは天然に存在しほ乳類にとって重要な窒素源である。消化管では大量のアンモニウムが作られていて(1日3-4g、70kgの成人だと体重1kgあたり43-57 mg)、過剰のアンモニウムは肝臓で代謝され尿中に排泄される。成人では水の0.5-5 mg/Lの濃度からの暴露量は0.014 mg/kg体重/日から0.14 mg/kg体重/日の範囲で子どもや乳児はやや多い。内因性のアンモニウムが大量であることと比べると水からの追加分は無視でき、たとえ感受性の高い集団であっても健康へのリスクとはならない。
■[EFSA]香料グループ評価205 (FGE.205): FGE.19の化学サブグループ1.2.2の前駆体の末端に二重結合がある13 α,β-不飽和脂肪族ケトンの代表化合物の遺伝毒性データの検討
Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 205 (FGE.205): Consideration of genotoxicity data on representatives for 13 α,β-unsaturated aliphatic ketones with terminal double bonds and precursors from chemical subgroup 1.2.2 of FGE.19 by EFSA
EFSA Journal 2012;10(10):2902 [22 pp.].
19 October 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2902.htm
オクト-1-エン-3-オン [FL-no: 07.081]とペント-1-エン-3-オン[FL-no: 07.102]の追加データについて検討した。どちらも細菌で弱い遺伝毒性がありペント-1-エン-3-オンが強い。いずれもほ乳類細胞での遺伝子突然変異試験や染色体異常誘発性試験などが行われていてほ乳類細胞での細胞傷害性が高い。細菌での変異原性陽性はほ乳類細胞での遺伝子突然変異試験の陰性一つ、はっきりしない結果一つでは却下できないと考えるので、最も強いペント-1-エン-3-オンでの最初の接触部位(例えば胃)と肝臓でのin vivoコメットアッセイデータを要求する。
■[EFSA]エトキサゾールの既存MRLレビューについての理由付き意見
Reasoned opinion on the review of the existing maximum residue levels (MRLs) for etoxazole according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2012;10(10):2931 [46 pp.].
19 October 2012
■[EFSA]牛と豚の腎臓と肝臓のテンボトリオンに新たにMRLを設定することについての理由付き意見
Reasoned opinion on the setting of new MRLs for tembotrione in kidney and liver of bovine and swine
EFSA Journal 2012;10(10):2932 [39 pp.].
19 October 2012
■[EFSA]食品中の新興新規臭素化難燃剤(BFRs)についての科学的意見
Scientific Opinion on Emerging and Novel Brominated Flame Retardants (BFRs) in Food
EFSA Journal 2012;10(10):2908 [125 pp.].
19 October 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2908.htm
EFSAはPBDEs、 PBBs、 HBCDDs、 TBBPA、臭化フェノールおよびその誘導体以外の臭素化難燃剤(BFRs)についての科学的意見を求められた。これらは「新興」および「新規」BFRと分類される。17の新興および10の新規BFRについての情報を収集した。これらすべてについて物理化学的性状や使用、生産量等の情報がない。データがないためCONTAMパネルはリスク評価ができなかったが、健康上の懸念となりそうなものでさらなる検討が必要なものはどれかを同定することを試みた。
トリス(2,3-ジブロモプロピル)リン酸 (TDBPP)とジブロモネオペンチル グリコール(DBNPG)は遺伝毒性発がん性があるため食品や環境中にどのくらい存在するかについての調査が必要である。1,2-ビス(2,4,6-トリブロモフェノキシ)エタン (BTBPE)と ヘキサブロモベンゼン(HBB)は蓄積性がある可能性がある。
■[CFIA]ダイオキシンとダイオキシン様化合物を検査したすべての植物油とチーズは食べても安全
All vegetable oils and cheeses tested for dioxins and dioxin-like compounds found safe for human consumption
October 19, 2012
CFIAの定期検査の一環として本日発表された研究の結果、べての植物油とチーズは食べても安全であることがわかった。
2010-2011年に国産および輸入植物油167検体、チーズ284検体を検査した。検出されたすべてのダイオキシンとダイオキシン様化合物は国際規制値以下であった。また毎年カナダが検査しているミルクと同程度だった。
要約
Executive Summary
全部で451検体を調べ、すべてから1種類以上のダイオキシンとダイオキシン様化合物が検出された。
カナダ食品医薬品規制(Food and Drug Regulations)では魚を除いて塩化ジベンゾパラダイオキシンを含む食品は不純物が混じったものとみなすとしている。しかしこの規制は分析法の大幅な改善を反映していないため執行上に問題がある。この規制は何年も前に設定されたものでヘルスカナダにより時代遅れだと考えられている。ダイオキシンとダイオキシン様化合物は環境中に普遍的に存在し検出方法は年々高感度になるため、「ゼロトレランス」は現実的ではなくカナダやカナダの貿易相手国には採用されていない。この調査の結果はEUの規制値を超えるものはなく、EU規制値より遙かに低い。この調査で検出された量のダイオキシンとダイオキシン様化合物はカナダ人の総暴露量に大きな寄与はなくヒト健康上の懸念とはならない。フォローアップは必要ない。
■[HSE]食品や飼料に塩化ベンザルコニウム(BAC)が存在することについてのEUガイドラインの採択−更新
Adoption of EU guidelines concerning the presence of benzalkonium chloride (BAC) in or on food and feed – UPDATE
Issued: 19 October 2012
■[HSE]食品や飼料に塩化ジデシルジメチルアンモニウム(DDAC)が存在することについてのEUガイドラインの採択−更新
Adoption of EU guidelines concerning the presence of didecyl dimethyl ammonium chloride (DDAC) in or on food and feed – UPDATE
Issued: 17 October 2012
■[NZ]肥満、子ども、将来−ANZOS 2012 概要
SMC
Obesity, children and the future – ANZOS 2012 Briefing
October 18th, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/10/18/obesity-children-and-the-future-anzos-2012-briefing/
オークランドで今週開催されたオーストラリアニュージーランド肥満学会の概要説明。今回のテーマは「我々の子どもたちの子どもたちのために」。
■[NTP]発がん物質報告書候補物質
Candidate Substances for the Report on Carcinogens
October 05, 2012
http://ntp.niehs.nih.gov/?objectid=94FDE852-AE35-3731-AFC44FA6BC15CD5D
・1-ブロモプロパン
・クメン
・ペンタクロロフェノール
・オルトトルイジン
・トリクロロエチレン
■[EU]リスク評価の新しい課題への対応についてのディスカッションペーパーにパブリックコメント募集
Public Consultation on the Discussion Paper addressing the New Challenges for Risk Assessment
2012年11月30日まで意見募集
SCENIHRとSCCSとSCHERによるディスカッションペーパー(食品以外)
環境とヒト健康の大きく二つの分野について
ヒト健康影響については、主な変化として、ハザード同定がメインだったプロセスから暴露評価がメインになるプロセスへのパラダイムシフトがおこっていること、実験動物の使用を減らす方向にあること、の二つ。
暴露評価の改善がとにかく重要。ハザード評価にはin vitro試験やTTC、ASARなどを用いて作用機序情報を活用した統合または知的試験戦略integrated or intelligent testing strategy (ITS)が必要とされる。
(食品も基本は同じ。暴露評価大事なのにハザードだけで騒いでいる。)
■[EU]パブリックコメント募集
SCCS
SCCS - 2 new opinions open for comments (Deadline for comments: 15 November 2012)
http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consumer_safety/opinions/index_en.htm#id8
・睫毛の染色用製品に使われている酸化的染髪剤と過酸化水素
・ピグメントレッド57 COLIPA n° C181
■その他
- オランダにおける重大エクスタシー関連事象の増加
Increase in serious ecstasy-related incidents in the Netherlands
Jan Krul et al.,
THE LANCET Volume 380, Issue 9851, 20–26 October 2012, Pages 1385
1997-2010年の間にエクスタシーによる重症カテゴリーに分類される事例が31例だったのに2011年だけで26例になった。錠剤の用量が上がったあるいは用量がばらばらなどの市場要因が疑われ、今後予防対策が必要である。
- 疑惑の日本人幹細胞研究者は彼の主張を変えない
Discredited Japanese Stem Cell Researcher Sticks to His Claim
byDennis Normile , Jennifer Couzin-Frankel on 21 October 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/10/discredited-japanese-stem-cell-r-12.html?ref=hp
東京大学から大学の信用と名誉を傷つけたとして懲戒解雇された日、Hisashi MoriguchiはScienceInsiderの取材に応じて彼は画期的幹細胞実験をしたという主張を続けた。10月20日、東京のホテルでの2時間あまりのインタビューの間、東大からの解雇は残念だといいながら彼は丁寧で礼儀正しくリラックスしていた。さらに逃亡したかれの共著者に対して失望していた。彼は共著者らと議論したと言う。共著者らが論文から名前を削る要請をしたと聞いただけでMoriguchi氏には直接連絡はないという。
実験は自費でやったとかハーバードには籍があるとか手術をした外科医は秘密とかいろいろ。
(名前使われた人は気の毒。知り合ったことが災難というか)
- 農薬についてのざわめき
Natureニュース
The buzz about pesticides
21 October 2012
http://www.nature.com/news/the-buzz-about-pesticides-1.11626
良くある農薬がマルハナバチの蜜集めに影響する
2種類の農薬を低濃度で組み合わせるとそれぞれ単独で与えた場合よりマルハナバチのコロニーへの有害影響が大きいという研究がNatureに発表された