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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2012-11-05

[]RASFF Week 43-2012

警報通知

アイルランド産イガイの下痢性貝毒(OAとPTXの合計203.90; 175.30 microg/kg)、スウェーデン産脂肪燃焼サプリメントのシネフリン(1日75 mg)、オランダ産ミニカップゼリーの窒息リスク、など

注意喚起情報

モーリシャス産カレー・タンドーリ・スパイスのSudan 1(61; 2; 67; 2; 6 mg/kg)とSudan 4(11; 1; 12 mg/kg)、ブラジル産コンビーフのアルベンダゾール(217 microg/kg)など

フォローアップ用情報

タイ産猫用おやつの水銀(2.11 mg/kg)、イタリア産子牛のクロルテトラサイクリン(358 microg/kg)、アルゼンチン産フィッシュミールのカドミウム(4.8 mg/kg)、韓国産麺のアルミニウム(66.9 mg/kg)、スペイン産真空パックマグロの一酸化炭素処理(0.4 mg/kg)、原料米国エストニア経由食品サプリメントの塩化ベンザルコニウム(94g/kg)、ラトビア産食品サプリメントの塩化ベンゼトニウム(51g/kg)、ポーランド産アカシア蜂蜜のスルファメトキサゾール(13 microg/kg)、英国産オーガニックベビーフードの硝酸含量(229; 236; 217 mg/kg)など

通関拒否通知

モロッコ産サーディンのヒスタミン(239 mg/kg)、中国産ザボンのトリアゾホス(0.043 mg/kg)、香港産蝦卵麺のアルミニウム(14.7 mg/kg)、ナイジェリア産豆粉のジクロルボス(0.02 mg/kg)、ナイジェリア産豆のジクロルボス(0.15; 0.09 mg/kg)など

その他アフラトキシン等多数

[]お茶が大腸がんのリスクを減らす

Behind the Headlines

Tea cuts bowel cancer risk

Friday November 2 2012

http://www.nhs.uk/news/2012/11November/Pages/Green-tea-cuts-bowel-cancer-risk.aspx

「緑茶は女性の大腸、胃、喉のがんリスクを減らすかもしれない」とDaily Mailが言い、読者はやかんを火にかけたかもしれない。Mailは人々のお茶を飲む習慣と消化器系のがんになるリスクについて調べた大規模長期観察試験について報道している。しかしながらこの研究の知見の解釈には注意が必要である。関連に有意差があったのは何らかの種類のお茶を定期的に飲んでいたヒトと定期的に飲まない人の間での何らかのタイプの消化器系がんリスクの14%減少のみである。中国人コホートであるため88%のお茶が緑茶であったためにメディアが緑茶を取り上げているのは仕方がないだろう。しかしながら研究者らが解析対象を緑茶に限定すると有意差がボーダーラインになり予防効果はゼロになる。さらに見出しとは違ってどんなお茶でも、緑茶だけでも、特定の消化器系がんリスクとの有意な関連は見られなかった。

全体として、この研究は興味深く質の高いものであるが、緑茶または他のお茶を飲むことが消化器系がんのリスクに影響するという決定的証拠にはならない。

[]肺がん啓発月間中に家のラドンを検査しよう

ラドンガスは喫煙の次に大きな肺がんの原因である

Test Your Home for Radon During Lung Cancer Awareness Month

Radon gas identified as second leading cause of lung cancer, after smoking

November 1, 2012

http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/nr-cp/_2012/2012-165-eng.php

ヘルスカナダの最近の研究ではカナダ人の肺がんによる死亡の約16%が室内でのラドンガス暴露によるもので、喫煙に次いで大きな肺がんの原因となっている。良い知らせはそのリスクを減らすことが簡単にできるということだ。

11月は肺がん啓発月間で、室内のラドン濃度への注意喚起をする機会である。

[]FTCは消費者にもしWalgreensの"Wal-Born"かぜまたはインフルエンザサプリメントを購入していたら返金されるかもしれないと語る

FTC Tells Consumers They May Be Due a Refund If They Purchased Walgreens’ "Wal-Born" Cold and Flu Supplements

11/01/2012

http://www.ftc.gov/opa/2012/11/walgreens.shtm

全国薬局チェーン店のWalgreensが"Wal-Born"シリーズのサプリメントについて風邪予防や免疫強化効果があると詐欺的宣伝をしていたことでFTCに600万ドルを支払うことで和解した。2004年12月1日から2010年3月29日の間に"Wal-Born"シリーズのサプリメントを購入した消費者は払い戻し請求ができる。

[]リコール

Muscletech Hydroxystim 3s, 18s, 110s and 200s capsules

30 October 2012

http://www.tga.gov.au/safety/alerts-medicine-muscletech-hydroxystim-121030.htm

ボディービルダー用補完医薬品として宣伝されていた製品にDMAAが含まれる。

[]全国糖尿病月間 2012年11月

National Diabetes Month — November 2012

MMWR November 2, 2012 / 61(43);869-869

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6143a1.htm?s_cid=mm6143a1_x

11月は全国糖尿病月間

予防または発症を遅らせるには減量と運動

[]発がん物質報告書

候補物質 ペンタクロロフェノール

Report on Carcinogens

Pentachlorophenol

Web page last updated on November 02, 2012

http://ntp.niehs.nih.gov/?objectid=9518D219-D531-1B92-D2B379101E29894D

評価を行う専門家募集

[]ニュースレター

E-Factor

Novenmber 2012

http://www.niehs.nih.gov/news/newsletter/2012/11/

・Michael Skinnerによるダイオキシンがエピジェネティクスで世代を超えて影響するというPloSOneの論文

ビスフェノールA研究者へのGabbay賞授与

(SkinnerのエピジェネティクスもAna SotoらのビスフェノールA発がん物質説もかなり微妙。Patricia Huntの受賞スピーチのタイトルMaking a perfect eggが象徴的かもしれない。パーフェクトって何だろうね。)

[]DNPを含む「脂肪燃焼」物質について警告

Warning about 'fat-burner' substances containing DNP

1 November 2012

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2012/nov/dnp-warning

FSAから人々、特にボディビルコミュニティの人々に、錠剤または粉末形態での「脂肪燃焼」物質を摂ったためと考えられる2人の死亡により緊急助言を発表する。

この物質には重大な短期および長期影響がありヒト健康に極めて危険な工業用化学物質DNP (2, 4-ジニトロフェノール)が含まれる。FSAはDNPを含む製品はどんなものでも、どんな量でも摂らないように助言する。この物質はヒトが摂取するのに適さない。

DNPを含む「脂肪燃焼」カプセルは主に減量用としてボディービルコミュニティーに宣伝されている。製品の表示は多様である。

摂取した量により急性中毒兆候としては吐き気、嘔吐、落ち着きのなさ、皮膚の発赤、発汗、めまい、頭痛、多呼吸、不整脈、昏睡、死亡がある。低用量を長期使用した場合には白内障、皮膚障害、心臓や血液や神経系への影響などがある。

死亡1例についてはThames Valley Policeが捜査中で情報を求めている。

[]FSAが発表した最新研究

Latest research published by the FSA

1 November 2012

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2012/nov/FSAresearch-Oct12

2012年8-10月に発表した研究の要約を作った。

・アレルギー解決のためのT細胞研究

この研究では卵アレルギーから脱却するのには何年もかかることを示唆した。子どもたちは、良く調理された卵については未調理卵より約2倍早くアレルギーでなくなる。これらの研究は卵の再導入の目安となる。かつて卵に対する弱い反応があって喘息がない場合には2-3才で良く加熱した卵を再導入することを支持する。ただし再導入についてはアレルギー専門医の監視の下で行うべきである。

・スコットランドにおける薫製魚製造レビュー

リステリア汚染について

・蜂蜜のセミカルバジド

高純度ヒース蜂蜜のセミカルバジドについての文献調査。いくつかの可能性と検討課題が明らかになった。

・スコットランドの子どもたちの食事調査

2010年スコットランドで行われた調査の結果、推奨摂取量より砂糖と飽和脂肪をとりすぎていることがわかった。乳以外の外来糖摂取量が食品由来のエネルギーの15.6%で目標の11%以下より多いが2006年調査の17.4%よりは少ない。主な摂取源はソフトドリンク、お菓子、ビスケット、ケーキ、ペストリー、ヨーグルト、フルーツジュースで貧困地域の子どもの方が摂取量が多い。また飽和脂肪はエネルギーの13.2%で推奨量の11%より多い。

・鉛を含む狩猟肉を高頻度食べる人たちの習慣

[]イガイとバイオトキシン汚染の可能性についての警告と助言

Warning and advice on mussels and possible biotoxin contamination

2 November 2012

http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/mediacentre/mediareleases/mediareleases2012/2november2012warning5708.cfm

FSANZは消費者に対し、天然のマリンバイオトキシン(麻痺性貝毒)に汚染されている可能性のあるリコール対象となっているイガイが冷蔵庫にないかどうかチェックするよう強く求める。

タスマニアの藻類の大量発生で生じた麻痺性貝毒によりSpring Bay Seafoodの貝養殖場が閉鎖され業者がリコールを開始している。

Q & A

Questions and answers the recent recall of mussels

http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets/questionsandanswerst5709.cfm

  • リコール情報

Spring Bay Seafoods - Mussels (Marine biotoxin contamination - PST)

2 November 2012

http://www.foodstandards.gov.au/consumerinformation/foodrecalls/currentconsumerlevelrecalls/springbayseafoodsmus5710.cfm

製品の写真有り

[]EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 新しい研究はAHAの減塩主張を補強する

New studies reinforce American Heart Association's stand on limiting sodium

2-Nov-2012

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/aha-nsr103012.php

Circulationに発表された新しいレビューは米国心臓協会の1日のナトリウム摂取量は1500mg以下にすべきという助言を支持する。

AHA Presidential Advisory

Sodium, Blood Pressure, and Cardiovascular Disease

Further Evidence Supporting the American Heart Association Sodium Reduction Recommendations

CIR.0b013e318279acbf

http://circ.ahajournals.org/content/early/2012/10/31/CIR.0b013e318279acbf.abstract

オープンアクセス

  • 日本の家族は他人より心停止に蘇生措置をしにくい

Japanese family members less likely than others to give CPR for cardiac arrest

4-Nov-2012

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/aha-jfm102412.php

学会発表なのだが

突然の心停止でそばにいるヒトが救急車を呼んだり蘇生措置をしたりする場合に、通りがかりのヒトのほうが家族より早く電話し、電話による蘇生の支持に従う率も家族が一番少ない。理由として患者が男性で家族が女性である場合が多く、日本人女性は蘇生措置を試みようとしない。

(高齢女性がおろおろするばかりでどうしていいかわからない、という姿が目に見えるようで切ない。)

論文等

  • オーストラリアの子どもの鉛中毒をなくす:介入レベルを引き下げることを求める

Eliminating childhood lead toxicity in Australia: a call to lower the intervention level

Med J Aust 2012; 197 (9): 493

Mark P Taylor et al.,

https://www.mja.com.au/journal/2012/197/9/eliminating-childhood-lead-toxicity-australia-call-lower-intervention-level

1993年に設定された介入レベルは血中鉛濃度が10 microg/dLであるが、5 microg/dL以下でも有害影響があるという根拠が圧倒的であるため、ドイツが3.5に、CDCが5にしたようにオーストラリアも引き下げるべき、という主張。有害影響は知能指数や学業成績低下。

オープンアクセス

(これも微妙な影響ではあるけれど鉛毒性も閾値がないことになっている。日本は微量の放射性物質を測定するためにと汚染のない地域まで大量に測定装置を購入し、校正用線源と大量の鉛をばらまいた。鉛は遮蔽効果は高いが子どもの知能を低下させるので、鉛を身近に置くのはやめたほうがいいのだけれど・・。)

  • ダイエタリーエネルギーサプリメントに関連する肝障害:若いアスリートでの使用と濫用

Hepatotoxicity associated with dietary energy supplements: use and abuse by young athletes.

Avelar-Escobar G, et al.,

Ann Hepatol. 2012 Jul-Aug;11(4):564-9.

筋肉増強や運動パフォーマンス向上を謳った各種サプリメント(NO Xplode®, creatine, L-carnitine, Growth Factor ATN®).を摂って急性混合肝障害になった若い患者の症例報告。

Potential for effects of land contamination on human health. 1.The case of cadmium.

Kah M, et al.,

J Toxicol Environ Health B Crit Rev. 2012;15(5):348-63.

土壌中カドミウム濃度は暴露の代理指標にならない

Population attributable risk of aflatoxin-related liver cancer: systematic review and meta-analysis.

Liu Y, et al.

Eur J Cancer. 2012 Sep;48(14):2125-36

  • The Lancet エディトリアル

有害汚染物質による健康リスク

Health risks from toxic pollution

Volume 380, Issue 9853, 3–9 November 2012, Pages 1532

10月24日に発表されたThe World's Worst Pollution Problemsで低−中所得国の産業による有害汚染物質による疾患負荷を推定した。室内空気と二酸化炭素と地下水のヒ素を除いて、約1億2500万人が汚染物質によるリスクに晒されていて17•15百万DALYの影響があると推定された。問題となる物質は鉛やクロムや水銀、アスベストなどで、汚染源は鉛−酸バッテリーのリサイクル、鉛精錬、採鉱や鉱石の加工、皮なめし、ゴミ処分場、などで特に子どもたちが問題になる。

  • WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 90, Number 11, November 2012, 793-868

http://www.who.int/bulletin/volumes/90/11/en/index.html

バングラデシュの井戸水のヒ素

Bulletin of the World Health Organization 2012;90:839-846.

http://www.who.int/bulletin/volumes/90/11/11-101253/en/index.html

井戸水のヒ素濃度調査結果から暴露量を推定しヒ素関連死亡率を推定した。

その他ニュース

  • GM食品表示投票について科学者が議論

ScienceInsider

Scientists Spar Over Wisdom of California Ballot Effort to Require Labeling of Genetically Modified Foods

by Meghna Sachdev on 2 November 2012

http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/11/scientists-spar-over-wisdom-of-c.html?ref=hp

カリフォルニア住民のProposition 37の投票日が11月6日に迫った。

AAAS理事会を含む科学者団体はこれに反対して声明を発表、一方AAASの立場を批判する人たちもいる。どちらにせよカリフォルニアの住民が決める。

  • バッドプレス

Bad press

31 October 2012

Nature Volume 491 Issue 7422

日本のメディアが詐欺の影響を増悪させる大きな役割を果たした

Shinya Yamanakaのノーベル賞をペテン師Hisashi Moriguchiが汚したのは恥である。

特に残念のはYomiuri Shimbunの報道である。

(This is all very sillyだって。)


  • 製品レビュー:痩身用グリーンコーヒー抽出物サプリメント

コンシューマーラボ

Product Review: Green Coffee Bean Extract Supplements for Weight Loss

11/2/12

https://www.consumerlab.com/reviews/green_coffee_%20extract_weight_loss/greencoffee/

50%が期待される量の成分(クロロゲン酸)を含んでいない。1つは全く含まない。

アポネットアポネット 2012/11/05 18:09 いつも勉強させて頂いています。

小さな子どもに鉛がよくないというのは知っていたのですが、放射性物質測定器で使われている遮蔽鉛がそばにあると、どういうケースでリスクがあるのでしょうか?

sekizukasekizuka 2012/11/06 10:02 > 日本のメディアが詐欺の影響を増悪させる大 きな役割を果たした

影響を「増大」させる、かな?

sekizukasekizuka 2012/11/06 10:07 to アポネット
鉛の影響と言うのは、通常、体内に取り込まれた場合の話です。舐めたりしない限り影響ないと思って良いでしょう。(舐めるだけなら単発であれば同様)

uneyamauneyama 2012/11/06 12:22 そのうち関心が薄れて野良線源と放置あるいは不法投棄汚染源になるだろうと予想されるということです。
増悪は医療用語でしたか。