食品安全情報blog RSSフィード

検索エンジンからこのサイトに来た方は、日記の検索欄で再度検索するとお望みの情報を得られる可能性が高くなるかもしれません。

このサイトはuneyamaが収集した情報をアップしているサイトです。 このサイトの要約の間違い等はuneyamaの責任です。ご利用の際には原文を確認して下さい。
なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2012-11-12

[]新興食品安全性問題モニタリングニュースレター 2012年10月

Monitoring of Emerging Food Safety Issues Newsletter October 2012

http://www.foodstandards.gov.au/_srcfiles/October_2012.pdf

・バイオトキシン汚染によりオーストラリア全域でイガイのリコール

・各種微生物による食中毒やリコール

・EUの新しい香料リスト

・フランスの食品包装容器へのBPA使用禁止

など

[]プレスリリース:肝不全の症例はブラックコホシュレメディの使用には注意が必要であることを強調する

Press release: Liver failure case highlights need to use Black Cohosh remedies carefully

29 October 2012

http://www.mhra.gov.uk/NewsCentre/Pressreleases/CON199545

MHRAは人々に対して、閉経期症状緩和のためによく使われる製品であるハーブレメディブラックコホシュによる肝障害のリスクについて再度注意喚起する。

この注意喚起は、ブラックコホシュを含むハーブ製品により誘発されたことが疑われる肝臓移植を必要とする重大な肝不全の症例があったことによるものである。

これまでMHRAは医薬品安全性監視報告システムによりブラックコホシュ製品の使用に関連することが疑われる有害反応について53の報告を受け取っている。これらの報告のうち36は肝機能異常、黄疸、肝炎などの肝臓に関するものである。

ブラックコホシュ製品は薬局やスーパーマーケット、健康食品販売店で一般に販売されている。市場には伝統ハーブ登録システムにより登録されたものと未承認のものが両方合法的に販売されている。

2006年以降、MHRAはブラックコホシュ製品の製造業者すべてに、肝障害の警告を表示するよう依頼してきた。MHRAは一部の登録されていないブラックコホシュ製品に警告表示がないことに最近気がついて注意喚起文書を発行していた。

またMHRAは登録された製品を使うことを勧めている。登録された製品にはTHR登録番号やロゴが表示されている。これらの製品は許容できる安全性を確保するための品質チェックが行われたもので、使用方法や副作用の可能性についての説明書がついている。

未登録製品には登録番号やロゴはなく品質は評価されていない。

MHRAのハーブ対策部門長のRichard Woodfieldは、「肝臓に既往症のある人はブラックコホシュハーブ製品を使用しないことが重要である。ブラックコホシュを使用したいと思う人々はTHR番号をチェックすべきである。もしTHR番号がない場合にはその製品の品質や安全性は評価されていないということである。説明書を読んで正しい使用方法や出る可能性のある副作用、医薬品との相互作用について知る必要がある。未登録ハーブ製品には十分な安全性情報が無く、そのような製品を医師の相談なしで使用する場合にはあなたは自分の健康を賭けたギャンブルをしていることになる」と述べている。

[]火山灰の健康影響についての根拠

出版物

Evidence on the Potential Health Impacts of Volcanic Ash

1 November 2012

http://www.hpa.org.uk/Publications/ChemicalsPoisons/ChemicalsSurveillanceReports/1211EvidenceonPotentialHealthImpactsofVolcanicAsh/

火山灰の健康影響については短期には目や鼻や喉や皮膚の刺激、喘息の悪化などがある。長期影響として珪肺などがあり得るが症例は報告されていない。

公衆衛生のためには火山灰は予防的アプローチとして都市部の粒子状物質と同等の毒性があるとみなす必要があるだろう。根拠が不確実であるため定期的レビューが必要。

(桜島研究含む。)

[]EFSA@10:明日への挑戦の準備

EFSA@10: ready for the challenges of tomorrow

Parma , 13 November 2012

http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/121113.htm

EFSA設立10周年のDG SANCOとの共同会議

[]ブドウ種子、亜麻仁、芥子の実、マスタードシードのプロチオコナゾールの既存MRL改訂についての理由付き意見

Reasoned opinion on the modification of the existing MRLs for prothioconazole in rape seed, linseed, poppy seed and mustard seed

EFSA Journal 2012;10(11):2952 [35 pp.].

09 November 2012

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2952.htm

[]家禽と子豚用飼料添加物としてのG2 G/L (エンド-1,4-ベータ-キシラナーゼ, エンド-1,4-ベータ-グルカナーゼおよびエンド-1,(3)4-ベータ-グルカナーゼ)の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of Roxazyme G2 G/L (endo-1,4-beta-xylanase, endo-1,4-beta-glucanase and endo-1,(3)4-beta-glucanase) as a feed additive for poultry and piglets

EFSA Journal 2012;10(11):2930 [2 pp.].

09 November 2012

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2930.htm

適用範囲の拡大申請。

[]Harper政権は子どもたちを有害化学物質から守る規制案を導入−特に子どもたちが使う製品に含まれる有害化学物質への対応を続ける

Harper Government Introduces Proposed Regulations to Protect Children from Harmful Chemical - Continuing to take action on harmful chemicals, especially those found in products that are used by children

November 9, 2012

http://www.hc-sc.gc.ca/ahc-asc/media/nr-cp/_2012/2012-168-eng.php

3才以下の子どもが使う製品にTCEP (トリス (2-クロロエチル)リン酸)を含むポリウレタンフォームの使用を禁止する。TCEPは難燃剤。

[]犬にチョコレートは与えない

CVM

Leave the Chocolate Out of Rover’s Celebrations

http://www.fda.gov/ucm/groups/fdagov-public/@fdagov-av-gen/documents/document/ucm149124.pdf

ホリデーシーズンにはあらゆるところにチョコレートがあるが、チョコレートは犬には有毒で死ぬことすらある。

チョコレートにはテオブロミンとテオフィリンが含まれる。テオブロミンの犬への最小毒性量は46-68 mg/lb(453g)で、114-228 mg/lb以上のテオブロミンを与えると半分の犬が死亡する。

ミルクチョコレートは1oz(28g)あたり44mgのテオブロミンを含み、セミスイートチョコレートは150 mg/ozでベーキングチョコレートは390 mg/ozである。

[]WHO加盟国は非伝染性疾患の目標に向かって前進

WHO Member States make progress on noncommunicable diseases

9 November 2012 | GENEVA

http://www.who.int/mediacentre/news/notes/2012/ncd_20121109/en/index.html

今週世界最大の殺人要因のいくつかと戦うための世界モニタリング枠組みが合意された。心疾患、糖尿病、がん、慢性肺疾患などの予防やコントロールのための9つの目標と25の指標からなる。

9つの目標は、有害な飲酒、喫煙、運動、ナトリウム摂取、高血圧、糖尿病、肥満、薬物治療やカウンセリング、医療や技術によりNCDによる早期死亡対策とする。

25の指標は早期死亡、がん罹患率、有害飲酒、野菜果物不足、肥満や過体重、運動しない、高血糖、高血圧、総コレステロール、ナトリウム摂取、喫煙、脂肪摂取、子宮頸がんスクリーニング、薬物治療やカウンセリング、必須医薬品や技術、緩和ケア、子どもへの食品や飲料の宣伝政策、B型肝炎ワクチン、部分水素添加植物油使用食品、HPVワクチン

[]RASFF Week 44-2012

警報通知

スペイン産桃のカルベンダジム(2.34 mg/kg)、米国産食品サプリメントのDMAAなど

注意喚起情報

インド産冷凍エビのニトロフラン代謝物フラゾリドン(3.38 microg/kg)、米国産小麦粉に大豆(415 mg/kg)など

フォローアップ用情報

フランス産ひまわりの種のアフラトキシン(B1=37.8 microg/kg)、ハンガリー産唐辛子ペーストの安息香酸(1760 mg/kg)、オランダ産飼料のクロルテトラサイクリン(78.8 microg/kg)など

通関拒否通知

中国産伝sにレンジからのクロム(2mg/kg)とニッケル(13.0 mg/kg)とマンガン(10.3 mg/kg)の溶出、中国産メラミンボウルセットからのホルムアルデヒドの溶出(58; 24; 8 ; 201< = > 1663 mg/kg)、インド産冷凍すり身のアナトー、タイ産チルドコリアンダーのカルボフラン(0.075 mg/kg)など

その他アフラトキシン等多数

[]RAPEX- Weekly overview report of RAPEX notifications -report 45 - 2012

http://ec.europa.eu/consumers/dyna/rapex/create_rapex.cfm?rx_id=480

Manufakturaのシャンプーやシャワージェルなどの各種商品が自主回収になっている。理由は食品に似ているので誤飲の可能性があり、健康リスクとなるから。

こういうの

http://shop.manufaktura-japan.com/?pid=34179180

http://shop.manufaktura-japan.com/?mode=cate&cbid=1073169&csid=0

(自然派コスメだそう。日本では別にこの手のものは違法ではない。)

[]論文等

  • マダガスカルでの、土や生のでんぷんを食べることについての研究

Study documents eating of soil, raw starch in Madagascar

9-Nov-2012

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/cu-sde110912.php

土のような食品ではないものを食べるPicaという行為は世界中で見られる。PLoS Oneに発表された研究はマダガスカルのpicaについての集団レベルの研究である。これまでの研究とは違って男性の方が多いこと、妊娠女性で多くなることはないことが示された。ただし妊婦は少なく、子どもが生まれるまで妊娠について語ってはならないという禁忌があるために報告が過小になっている可能性がある。

Pica and Amylophagy Are Common among Malagasy Men, Women and Children

http://www.plosone.org/article/info:doi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0047129

  • The Lancetより

・メディア対応:進行中

Media relations: work in progress

先週スコットランドがん研究計画のDavid Cameronと共著者が英国のマンモグラフィースクリーニングについてのLancetのレビューについて極めてバランスの良いプレスリリースを行った。記者会見では英国のスクリーニングが年に約1300人の命を救っているが同時に4000人の過剰診断を生んでいることを注意深く提示した。しかしメディア報道はひいき目に見てもばらばらだった。一部の新聞は正確でバランスのとれた見出しで報道したが一部は過剰診断のみ強調した。

科学コミュニケーションと解釈を改善する必要性はほかのところでも明らかだった。王立協会が政治家と科学のより良い理解のための計画を打ち出し、オンライン雑誌eLifeが受理された論文については自由に議論することを促す新しいメディア対応を打ち出した。

産後うつを表舞台に

Bringing postnatal depression out of the shadows

Volume 380, Issue 9854, 10–16 November 2012, Pages 1621

英国で産後うつの母親が14か月と10週の子どもを殺した女性の裁判があった。彼女は抗うつ剤を使用していたが母乳を介して子どもに悪い影響があると信じて飲むのを中止していた。この事例を例に周産期精神疾患についてのスティグマを議論している。有効な治療法があるのに情報が欠如、あるいは間違った情報に振り回されている。特によく見られるのが薬を中止すること。薬の副作用情報のみが強調されている。また母親が、自分の精神状態が悪いことが他人に知られたら子どもを取り上げられてしまうのではないかと恐れて助けを求めようとしないことも問題である。

(薬は悪いとか母親失格とか、「善意」のつもりなんだろうけどそういうのが一番たちが悪い)

・誰のためのワクチン接種?日本のワクチン政策を再活性化する時

Vaccination for whom? Time to reinvigorate Japanese vaccine policy

Tetsuya Tanimoto et al.,

日本のワクチン政策には科学的理論的アプローチが欠けている。不活化ポリオワクチンを巡る問題が基本的疑問を提示する。(略)財政赤字の中、科学的に妥当な費用対効果の高い透明な政策が必要である

  • 最大の米国遺伝子バイオバンクが初期の知見を発表

ScienceInsider

Largest U.S. Genetic Biobank Reveals Early Findings

by Jocelyn Kaiser on 9 November 2012

http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/11/largest-us-genetic-biobank-revea.html?ref=hp

10万人のカリフォルニア北部住人の遺伝子と医療データを探っていた研究の初期の知見がAmerican Society of Human Genetics年次会合で発表された。コレステロールとSNPsの関連などを報告している。テロメアについては高齢者と喫煙者と飲酒者で短い傾向を確認したが他の既報の関連は確認できなかった。

  • マラリアワクチンは残念な結果

Natureニュース

Malaria vaccine gives disappointing results

Declan Butler

09 November 2012

http://www.nature.com/news/malaria-vaccine-gives-disappointing-results-1.11785

その他ニュース

  • ハーブについて

About Herbs

https://itunes.apple.com/us/app/about-herbs/id554267162?mt=8

Memorial Sloan-Kettering Cancer CenterによるiPad, iPhone, iPod Touch用アプリ

パソコンはこちら

http://www.mskcc.org/cancer-care/integrative-medicine/about-herbs-botanicals-other-products

  • 「電磁波過敏症」は正当な診断名ではない

Quackwatch

"Electromagnetic Hypersensitivity" Is Not a Valid Diagnosis

Stephen Barrett, M.D

November 10, 2012

http://www.quackwatch.org/01QuackeryRelatedTopics/ems.html

「電磁波過敏症」はWHOや各国当局が認めていない診断名である。2012年にニューメキシコで近所の家の電子機器のせいで健康を害したと訴えていたワイヤレス技術への反対運動活動家Arthur Firstenbergへの判決が下された。「電磁波過敏症」には根拠がない。

  • デンマークは脂肪の多い食品への課税を撤廃

BBC

Denmark to abolish tax on high-fat foods

10 November 2012

http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-20280863

デンマーク政府は飽和脂肪の多い食品への課税を撤廃する意向だと述べた

1年ほど前に導入された世界最初の「脂肪税」とされる、乳製品や肉を含む2.3%以上の飽和脂肪を含む食品への課税が、食品の価格を上げデンマークの雇用をリスクに晒すことになったと当局は言う。さらに砂糖への課税計画もキャンセルしたとAFP通信が報道している。脂肪税の効果は、デンマーク人が国境を越えてドイツでたくさんの食料を買いだめすることだった。この課税は飽和脂肪1kgあたり16 kroner(2.7ドル)加えるというもので、250gのバターの値段が2.20 kroner値上がりする。

(1デンマーククローネ13.5円のレートだと約30円。250gのバターのもとの値段が200円くらいらしい)

  • 健康団体がオバマに人前でジャンクフードを食べるのを止めろと言う

THE HILL

Health group asks Obama to stop eating junk food in public

By Elise Viebeck - 11/08/12

http://thehill.com/blogs/healthwatch/nutrition/266885-health-group-urges-obama-to-stop-eating-junk-food-in-public-

Physicians Committee for Responsible Medicine (PCRM)は5月にオバマ大統領がスタッフや来訪者と一緒にハンバーガーやホットドッグやその他の健康的でない食品を食べるのを止めるようホワイトハウスに申し立ててニュースになった。今度は選挙の時にフィラデルフィアでチーズステーキを、ダラスでバーベキューを、マジソンでチーズピザを食べていたが選挙が終わったので不健康な食品を止めろと主張。これに対しレストランや食品業者の団体が援護に回った。Center for Consumer Freedomは「大統領がホットドッグを食べるのを止めなくていい。PCRMはインチキ医者集団」という。PCRMはこれまでにも「ホットドッグは大腸がんの原因」というキャンペーンなどを行っていて批判されている。