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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2013-11-07

[]SEMI-NUCプロジェクト:「Semipalatinsk核実験場近傍に住む人たちの前向きコホート研究−実現性評価」

SEMI-NUC project: “Prospective cohort study of residents living near the Semipalatinsk nuclear test site – feasibility assessment”

6 November 2013

http://www.iarc.fr/en/media-centre/iarcnews/pdf/SEMI-NUC.pdf

IARCはSEMI-NUCプロジェクトウェブサイトを作ったことを発表する。

Semipalatinsk核実験場はカザフスタン北東部の Semey市近くの旧名Semipalatinskで、1949年から1989年にソ連が456回の核実験を行った。実験の一部で放射性プルームが放出され近傍住人が暴露された。SEMI-NUCプロジェクトはヨーロッパとカザフスタンと日本の科学者が協力して、低から中線量のイオン化放射線の慢性暴露による長期健康影響を検討するためのコホートの提案を目的とする。欧州原子力共同体出資。

ウェブサイト

http://semi-nuc.iarc.fr/

日本は放医研が参加

[]イベント 化学物質混合物:研究課題とリスク評価

Chemical mixtures: challenges for research and risk assessment

10.12.2013 - 11.12.2013

http://www.bfr.bund.de/en/event/chemical_mixtures__challenges_for_research_and_risk_assessment-188256.html

フランスANSESとデンマークDTUとパリで共催

  • 抗生物質耐性:モニタリングから予防対策へ

Antimicrobial resistance: from monitoring to preventive measures

11 and 12 November 2013

http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2013/28/antimicrobial_resistance__from_monitoring_to_preventive_measures-188257.html

国際シンポジウム「フードチェーンにおける抗生物質耐性」をベルリンで開催

[]水産物のヒスタミン規制改訂

COMMISSION REGULATION (EU) No 1019/2013 of 23 October 2013

amending Annex I to Regulation (EC) No 2073/2005 as regards histamine in fishery products

http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=OJ:L:2013:282:0046:0047:EN:PDF

ヒスチジンの多い魚を塩漬けにして発酵させた食品のヒスタミン基準

[]EPAは新しいデザインの害虫忌避剤ラベルにパブリックコメントを募集/新しいグラフィックは消費者に健康を守るための情報を与えられた上での選択に役立つだろう

EPA Seeks Public Input on Newly Designed Graphic for Bug Repellent Labels/New graphic will help consumers make informed choices to protect their health

11/06/2013

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/bd4379a92ceceeac8525735900400c27/649bc2fad82bda4885257c1b005eb810!OpenDocument

皮膚に塗るタイプの虫除け製品の任意のラベルについて意見を募集する。日焼け止めのラベルのようなシステムで、効果の持続時間や対象害虫がわかりやすいようにする。

詳細は以下

Repellency Awareness Graphic

http://www.epa.gov/pesticides/insect/repellency-awareness.html

(日焼け止めと一緒で効果のある時間が限られるので塗り直しが必須。)

[]論文等

  • 新しい研究はお茶が減量、心臓の健康促進、前立腺がん進行を遅らせるのに役立つかもしれないことを示す

New research shows tea may help promote weight loss, improve heart health and slow progression of prostate cancer

6-Nov-2013

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-11/pc-nrs110613.php

International Tea and Human Health Symposiumのプロシーディング

(都合のいい報告のみ。お茶といってもカップ1杯の紅茶から茶カテキンとか抽出物までいろいろ、データも培養細胞からヒトまで。最近いろいろ話題の多いコーヒーに対抗できるか??)

Endometriosis risk linked to 2 pesticides

5-Nov-2013

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-11/fhcr-erl102813.php

EHPに発表された論文によるとベータヘキサクロロシクロヘキサンとマイレックスの暴露量が多い女性の子宮内膜症リスクが30-70%高いことと関連する。内膜症患者248人の血液と、対照の538人の血液を調べた結果。どちらも現在は使用制限あるいは禁止されている。

Organochlorine Pesticides and Risk of Endometriosis: Findings from a Population-Based Case–Control Study

http://ehp.niehs.nih.gov/1306648/

他の農薬、γHCH、ヘプタクロールエポキシド、オキシクロルダン、トランスノナクロール、DDE、DDT、ディルドリン、ヘキサクロロベンゼン、は関連がなかった

  • テストステロン濃度の低い男性のテストステロン療法と死亡率、心筋梗塞脳卒中の関連

Association of Testosterone Therapy With Mortality, Myocardial Infarction, and Stroke in Men With Low Testosterone Levels

Rebecca Vigen et al.,

JAMA. 2013;310(17):1829-1836.

http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1764051

オープンアクセス

テストステロン濃度が低い男性へのテストステロン補充療法が拡大しているが有害影響があるという報告

米国ではテストステロンの処方が2000年から2011年の間に5倍以上になった

MEDPAGE TODAYではこの報告に関連して、消費者に直接検査や医薬品を勧める宣伝が過剰になっている現状を警告している

'Low T' Tx Tied to Higher Stroke Risk in Veterans

Published: Nov 5, 2013 | Updated: Nov 6, 2013

http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/GeneralEndocrinology/42735?xid=nl_mpt_DHE_2013-11-06

男性でも女性でも、加齢によりホルモンが低下するのは自然現象で必ずしも病気ではない。無理矢理検査して低いと言われて薬を買わされている。

  • 抗肥満薬、食事療法、運動の超低カロリーあるいは低カロリーダイエット後の減量維持への影響:無作為対照試験の系統的レビューとメタ解析

Effects of anti-obesity drugs, diet, and exercise on weight-loss maintenance after a very-low-calorie diet or low-calorie diet: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

Kari Johansson et al.,

First published October 30, 2013, doi: 10.3945/ajcn.113.070052

800kcal/day以下の超低カロリーあるいは1200 kcal/day以下の低カロリーダイエットは最初は体重が減るがその後他の緩やかな制限のダイエット法に比べて大きく体重が増える。この減量維持をどうするかについていくつかの対策が検討されているのでレビューを行った。

結論としては抗肥満薬、代用食、高タンパク質食は減量維持を改善したが緑茶抽出物や共役リノール酸などのサプリメントと運動に有意な改善はみられなかった

  • 米国では1970年から2009年の間にブドウ糖と脂肪の食品入手可能性が増加したが果糖は増えていない:USDA食品入手可能性データシステムの解析

Food availability of glucose and fat, but not fructose, increased in the US between 1970 and 2009: analysis of the USDA food availability data system

Trevor J Carden and Timothy P Carr

Nutrition Journal 2013, 12:130

http://www.nutritionj.com/content/12/1/130/abstract

米国の肥満率は増加していてその原因が果糖だと非難されているので本当に消費量が増えているのかどうか、USDAの廃棄率調整済み食品入手可能性データベースとUSDA栄養データベースを用いて検討した。過去40年間で総エネルギー入手可能性は10.7%増えたが総果糖の変化は0%。総ブドウ糖(全ての消化可能な食品由来)由来エネルギーは13.0%増加、さらにブドウ糖は果糖の3倍以上多く供給されている。タンパク質、炭水化物、脂肪由来エネルギーはそれぞれ4.7%、9.8%、14.6%増加した。結論として果糖が肥満の特有の原因ではない。総エネルギー摂取量の増加が肥満に寄与している。

(どうしても食べ過ぎであることを認めたくないらしい人たちが一生懸命いろんな理由を探している)

  • 食事由来の長鎖オメガ3脂肪酸による免疫調節とその有害健康影響の可能性

Immunomodulation by dietary long chain omega-3 fatty acids and the potential for adverse health outcomes

Jenifer I. Fenton et al.,

Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids (PLEFA)

Available online 30 September 2013

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0952327813001920

レビュー。心血管系疾患予防のために魚を食べるようにという助言と、長鎖オメガ3脂肪酸がFDAが認めたGRASであることから、EPADHAがサプリメントや強化食品に使われている。EPA/DHAサプリメントが心臓の突発的イベントを抑制する根拠はあるものの他の疾患については明確な根拠はない。近年の動物での感染研究では長鎖オメガ3脂肪酸は免疫機能を抑制し病原体の排除に影響を与え生存率が下がることが示されている。炎症の抑制と同じメカニズムで病原体への耐性や腫瘍の監視を抑制していると考えられる。近年の観察研究では血中長鎖オメガ3脂肪酸濃度が高いことと前立腺がんと心房細動の多さに関連があり、有害影響の懸念がある。

(これは理論的にはもともと言われていたことで、炎症抑制=感染防御抑制なので。抗酸化、も同じで、そう簡単に都合の良いことだけおこるわけないじゃん、という当たり前の話。極端なことをしなければあまり問題はないのだが)

その他ニュース

  • 前立腺がん検査に懸念

ABC

Concerns raised over prostate cancer testing

7 November, 2013

http://www.abc.net.au/local/stories/2013/11/07/3885835.htm?site=sydney

オーストラリアがん評議会の研究で、多くの男性が前立腺がんと過剰診断されて必要のない手術を受けていることを示唆

PSA検査はそれだけでがんを診断できるものではない。定期的なモニタリングは良いことだが選択肢を検討することと診断の複雑さを理解することが必須である

  • スウェーデンが肥満対策として低炭水化物高脂肪食を薦める

Sweden Recommends Low-Carb, High-Fat Diet to Combat Obesity

October 29, 2013

http://www.foodproductdesign.com/news/2013/10/sweden-recommends-low-carb-high-fat-diet-to-comba.aspx

スウェーデンは西洋諸国で初めて肥満と糖尿病を減らし心臓の健康を改善するために低炭水化物高脂肪食を薦める

これはスウェーデン政府に助言するCouncil on Health Technology Assessmentが9月に発表した16000の文献のレビューに基づくもの。

コネチカット大学の栄養研究者Jeff Volek教授は、他の国がこれに続くかどうかが興味深いと言っている。ある種の健康状態の管理には炭水化物の管理が重要で、低脂肪食品は砂糖や炭水化物が多くなりがち。

報告書は多分これ

スウェーデン語

Mat vid fetma

http://www.sbu.se/sv/Om-SBU/Nyheter/Mat-vid-fetma/

(肥満そのものが問題なのではなく糖尿病や心血管系疾患が問題なのでこういうことは当然予想される。肥満は少ないけれど糖尿病や脳卒中が多い「和食」ではダメな理由でもある。多分日本のメディアは報道しないんだろうな。)

  • ジャムの砂糖規制値は引き下げるべきではない、と議員は主張する

BBC

Jam sugar limit should not be cut, MP urges

30 October 2013

http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-24738171

政府がイングランドのジャムやマーマレードの規制を変更する計画(最小砂糖含量を60%から50%に引き下げる)で、それに対し英国風朝食の伝統が終わると反対している議員の主張を取り上げている。

(コメントがいっぱいついていて、EUが大英帝国の伝統を脅かす、とかなんとか

食べ物に対する思い入れって国によって違うし。今の日本の偽装騒動でも砂糖50%のジャムは英国では偽装だって言うかな?「厳密な表示」って言うほど簡単ではないことがわかるかな?)

  • 飽和脂肪公約は「大海の一滴」

BBC

Saturated fat pledge 'a drop in the ocean'

26 October 2013

http://www.bbc.co.uk/news/health-24668937

食品製造業者が飽和脂肪含量を減らす誓約をしたが、公衆衛生専門家は肥満との戦いにおいては「大海の一滴」であると言う

  • エコバッグがいかにしてあなたを中毒にするか:専門家が再利用可能なバッグが大腸菌に汚染されると警告

Mail Online

How your bag-for-life could POISON you: Expert warns that reusable carriers could become contaminated with E.coli

29 October 2013

http://www.dailymail.co.uk/health/article-2478235/How-bag-life-POISON-Expert-warns-reusable-carriers-contaminated-E-coli.html#ixzz2j6x4QwjO

Hugh Pennington細菌学教授がエコバッグを生肉や泥付き野菜に使ってはいけないという。

肉についていた細菌が生で食べる野菜や果物に移行して食中毒になる。生肉はプラスチックバッグを使うこと。抗菌スプレーでは細菌は取り除けない。

ペンシルベニア大学の研究で、サンフランシスコで2007年にプラスチックバッグを禁止してから食中毒による死亡や入院が約2倍になったという研究を受けて発表されたコメント。さらにエコバッグの8%から大腸菌が検出され、エコバッグ使用者の97%がバッグを洗ったことがないと認めている。

ペンシルベニア大学の研究というのはこれかな

Grocery Bag Bans and Foodborne Illness

https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=2196481

touch-me-nottouch-me-not 2013/11/08 07:24 Chemical mixture toxicityを研究する日本人が少なすぎて、遅れをとっているように思います、日本にも研究しているひとがいるのでしょうか?