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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-05-28

[]5大陸のがん罹患率 更新

CI5: Cancer Incidence in Five Continents

http://ci5.iarc.fr/Default.aspx

[]マッドハニー中毒疑い例をCHPが調査中

Suspected case of mad honey poisoning under CHP investigation

May 25, 2014

http://www.info.gov.hk/gia/general/201405/25/P201405250920.htm

衛生防護センター(CHP)は5月25日、マッドハニー中毒疑い事例を調査中であると発表し、人々に信頼できる養蜂業者からハチミツを買うように求めた。

患者は49才の女性で5月24日自宅でハチミツを食べて約1時間後にめまい、腹痛、吐き気、意識消失を訴え香港アドベンティスト病院の集中治療室に入院した。現在は安定している。ハチミツは患者がネパールからもってきたもので一緒に食べた2人にはこれまで症状はない。グラヤノトキシン中毒が疑われ調査中である。

グラヤノトキシンはEricaceae科の植物由来のハチミツに存在する。トルコ黒海地方、北米、韓国、日本、ニュージーランドへの旅行者は注意すること。

[]フリーラジカルは実際にはいいかも

Behind the headlines

Free radicals may actually be good for us

Tuesday May 27 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/05May/Pages/Free-radicals-may-actually-be-good-for-us.aspx

Mail Onlineが「抗酸化サプリメントは我々を早く老けさせるかも」と報道した。新しい研究で酸素を含むフリーラジカル−抗酸化物質はそれを標的にしている−が実際には細胞が長生きするのを助けているかもしれないことを示唆した。抗酸化物質は、不安定で反応性の高いフリーラジカルを中和する分子である。抗酸化物質が大好きな人たちはフリーラジカルを減らせば加齢を遅らせることができると主張する。そのような性質が想定されるために抗酸化物質は今や巨大産業である。世界の抗酸化サプリメントの販売額は数十億ポンドにもなる。しかし線虫での新しい研究はフリーラジカル(専門用語では「活性酸素種」)の生成は線虫を長生きさせることを示唆した。この研究はフリーラジカルが加齢の原因だという説とは矛盾する。研究者らは活性酸素は細胞の信号伝達経路を活性化して遺伝子の発現に変化をもたらし細胞のストレス感受性を変えて長生きさせる。

あるいはドイツの哲学者ニーチェが言った有名な言葉「我々を殺さないものは、我々を一層強くする(生ある限り、全てが試練だ)」のように。

しかしながら研究者らは脊椎動物と線虫の違いも指摘している。線虫は細胞の数が決まっているので、傷ついた細胞を排除するのではなく修復しようとする。

活性酸素種がヒトで長寿を促すかどうか、あるいは抗酸化物質が早く老けさせるかどうかは不明である。もしあなたが健康的な食生活をして定期的に運動しているのであれば、サプリメントを摂る必要は全くないだろう。

[]一般食品表示についてのオンラインコース

Online Course on General Food Labelling

Tuesday, 27 May 2014

http://www.fsai.ie/details.aspx?id=12879

表示に関して学ぶための教材

(良くできてる

オレンジの袋に「我が社のオレンジにはビタミンCが含まれます」と表示できるか?という例があって、これはダメ。なぜなら全てのオレンジにはビタミンCが含まれるので。消費者を誤解させてはならない。)

[]WHOはより多くの命を救うためたばこ税引き上げを求める

WHO calls for higher tobacco taxes to save more lives

27 May 2014

http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2014/no-tobacco-day/en/

5月31日の世界禁煙デーを前に

たばこ税の50%引き上げでタバコを吸うヒトを減らせる。若い人と貧しい国でメリットが大きい

[]警告文書

Warning Letters

  • Shawn Bender 5/22/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm398489.htm

食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品セファゾリン

  • Jack Hall Farm 5/16/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm398305.htm

食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品ペニシリン

  • Mundo Natural Inc 4/22/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm398466.htm

各種サプリメントの糖尿病や高血圧をストップ等の宣伝が未承認新規医薬品

  • Graviola Group 4/2/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm398457.htm

各種Graviola(サワーソップ)サプリメントやジュースのがんに効く等の宣伝が未承認新規医薬品

  • M&A Caribbean Traders, Inc 3/28/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm398453.htm

同上

[]肥料としてのカルシウムシアナミドの使用によるヒト健康と環境へのリスクについての予備的意見にパブリックコメント募集

PUBLIC CONSULTATION on the Preliminary Opinion on

Potential risks to human health and the environment from the use of calcium cyanamide as fertilizer

27/05/2014

http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scher_cons_07_en.htm

2014年6月30日まで

肥料については特別なリスク評価の方法論があるわけではないので農薬の申請における評価を参考にした。

ラットの最小毒性量(LOAEL) である 1.3 mg カルシウムシアナミド/kg bw/dに安全係数300を用いて暫定許容作業者暴露量(AOEL)4.3 μg/kg bw/dを導出した。ヒト健康影響は労働者暴露モデルを用いて評価した。シナリオとしてはプロと個人的使用、そばにいる人や子どもを含む住人の場合も計算した。結論としてはヒトや環境への有害影響の可能性は排除できない。

使用量の削減が必要であろう

BMJに発表された砂糖入り飲料と肥満警告についての個人的意見への専門家の反応

SMC

Expert reaction to Personal View article on sugar-sweetened drinks and obesity warnings, as published in the BMJ

May 27, 2014

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-personal-view-article-on-sugar-sweetened-drinks-and-obesity-warnings-as-published-in-the-bmj/

リバプール大学公衆衛生と政策部門の長であるSimon Capewell博士がBMJに「個人的見解」として砂糖入り飲料には健康警告を表示するべきであると考える理由を説明した。

それに対する意見

King’s College London医学部糖尿病と栄養科学部長Tom Sanders教授

砂糖入り飲料を摂りすぎることは、子どもの不健康な体重増加に寄与する。しかし砂糖はタバコではない:依存性はなく、心血管系疾患やがんの原因ではない。砂糖を含む経口補水液は何百万人もの命を救っている。若い人の健康に与えるリスクは喫煙、飲酒、薬物、安全でないセックス、タトゥーやボディピアスのほうが大きく、ソフトドリンクに警告表示をするのはバランスに欠ける。

グラスゴー大学心血管系研究センター代謝医学教授Naveed Sattar教授

これは砂糖入り飲料に警告をするという良くできたバランスの良い主張である。砂糖入り飲料が過剰なエネルギー摂取や肥満、そして糖尿病リスクに寄与することにはたくさんの根拠がある。さらに一般からの警告表示を支持する声も強い。そのような警告に効果があるかどうかを観察するのは興味深いだろう。しかし、水を含む低カロリー飲料がたくさんあり、ダイエット飲料を含む代用品の味にほとんどの人が適応できることを考えると、肥満警告表示はより良いものを選ぶのに役立つかもしれない。

ケンブリッジ大学MRC疫学ユニットプログラムリーダーNita Forouhi博士

大きな問題には大胆な解決法が必要だ。「砂糖と健康」の議論においては最も具体的な介入事例は砂糖入り飲料である。砂糖入り飲料の摂取量の多さは2型糖尿病の発症リスクの高さとも関連する。公衆衛生上の介入選択肢の8スケールでは、ステップ1の何もしない、からステップ8の選択肢を奪う、までの間で表示をする、は三番目のステップに相当するだろう。課税は6番目のステップに相当する。警告表示の文言も注意深く検討する必要がある。砂糖が肥満や虫歯に寄与するというのは事実ではあるが同時に健康的ライフスタイルと運動をするというメッセージを送る必要がある。警告が必要な砂糖の量についても検討が必要である

オックスフォード大学生理生化学Kieran Clarke教授

砂糖入り飲料に警告表示をすることの効果は僅かだろう。最良の方法は全ての甘いものを諦めて脳をリセットすることだ。

Sugar sweetened drinks should carry obesity warnings

Simon Capewell

BMJ 2014;348:g3428 (Published 27 May 2014)

[] 論文

  • なぜあなたはWikipediaではなくあなたの主治医を信頼するべきなのか

Why You Should Trust Your Doctor, Not Wikipedia

Tuesday, May 27, 2014

Source: The Journal of the American Osteopathic Association

http://news.sciencemag.org/sifter/2014/05/why-you-should-trust-your-doctor-not-wikipedia

Wikipediaに書いてあることを全て信じないように、特に健康に関しては。研究者らが喘息や変形性関節症、糖尿病、心疾患などを含む病気についてのウエブサイトの10の記事をピアレビューのある研究論文と比較した。10件中9件で酷い間違いをみつけた。この研究はBBCが報道しThe Journal of the American Osteopathic Associationに発表された。

(Wikipediaはまだましなほうで、ウェブには嘘情報が溢れている)

  • 高脂血症成人の心血管系リスク要因と体重に与える6ヶ月の低炭水化物完全菜食主義(エコアトキンス)ダイエットの影響:無作為対照試験

Effect of a 6-month vegan low-carbohydrate (‘Eco-Atkins’) diet on cardiovascular risk factors and body weight in hyperlipidaemic adults: a randomised controlled trial

David J A Jenkins

BMJ Open 2014;4:e003505

http://bmjopen.bmj.com/content/4/2/e003505.abstract?sid=3fafb503-47cc-4d73-a17d-f771d8ae0bee

カナダの39人の男女での研究。低炭水化物食は大豆製品やグルテン、ナッツ類、植物油を多く摂り、総エネルギーに対する炭水化物の割合26%、タンパク質31%脂質43%。高炭水化物は炭水化物58%、タンパク質16%脂質25%。

結果として6ヶ月間の試験を完了したのは23人で低炭水化物群は6.9kg高炭水化物群は5.8kgの減量。LDL-Cやトリグリセリドなどの指標は低炭水化物のほうが大きく下がった。

(これのおもしろいところは高炭水化物菜食主義というのが日本で和食推進派が「理想的」と主張している構成比に近いこと。それよりタンパク質と油をもっと摂った方が血中脂質には良い影響があるだろう、というのはこれまでの研究からも想定されてきたことではある)

  • がんセンターは人々に何を宣伝しているか?内容分析

What Are Cancer Centers Advertising to the Public?: A Content Analysis

Laura B. Vater et al.,

Ann Intern Med. Published online 27 May 2014

http://annals.org/article.aspx?articleid=1874737

米国の消費者向け雑誌やテレビでのがんセンターの宣伝内容を分析した。2012年の、合計102のがんセンターによる409の広告が対象。がん検診(18%)や支持的サービス(13%)よりがん治療(88%)の宣伝が多く、リスクよりメリットを多く宣伝(27% vs. 2%)し定量的なものはほとんどない(2%)。費用を示したのはわずか5%、保険についてはどれも言及していない。情動に訴えるものが85%、がん治療を戦いや飛行にたとえて(41%)、生きる希望を喚起し(61%)、恐怖を誘発する(30%)。広告の半分は治療が成功した人の体験談を含み、免責事項を含むのは15%、典型的な患者がどうなるかを説明したものはひとつもない。

インターネットの広告は評価対象にしていない。

(日本では一般向けにこの手の宣伝をすることはできない。けれど規制改革会議が狙っているのは患者に過剰な期待を抱かせて高額な治療?をどんどんやらせて金儲けするということ。患者は期待するに決まっているし医師も新しい方法には期待がある。明示的悪意が無くても詐欺的帰結になりうるし悪意があればさらに悲惨。医者が本気で騙しにかかったらインチキ健康食品レベルではすまない)

その他ニュース

  • ダイエットソーダは減量に役立つことを企業がお金を出した研究で発見

Diet soda helps weight loss, industry-funded study finds

CNN

By William Hudson, CNN

updated 10:28 AM EDT, Tue May 27, 2014

http://www.cnn.com/2014/05/27/health/diet-soda-weight-loss/index.html?hpt=hp_t3

コロラド大学のJim Hill博士らが、約300人の減量プログラム参加患者をダイエット飲料と水(ダイエット飲料禁止)の二群に分けて調べた研究を雑誌Obesityに発表した。どちらの群も試験開始時には平均200ポンド(90kgくらい)の体重で減量指導を行っている。12週間で水群は9ポンド、ダイエット飲料群は12ポンド減量した。これはダイエット飲料を飲むことを許された群のほうが行動変容計画の目標を達成しやすかったためと考えられる

  • ファーストレディは学校給食栄養基準の引き下げ計画を非難

First lady decries plan to lower school lunch nutrition standards

LATimes MAY 27.2014

http://www.latimes.com/nation/la-na-flotus-school-lunches-20140528-story.html

約4年前にミシェル・オバマ大統領夫人が支持した学校給食の栄養基準について、学校の職員や食品企業団体から厳しすぎるのでもっと柔軟性を与えるようにという改正提案がなされている。それに対してオバマ氏は許容できないと激しく非難。

一部の地域では栄養基準にみあう食品が入手できない、一方で「ヘルシー」なメニューを子どもたちが食べずに捨てている。

修正を求めているのは100%全粒穀物でなければならない、ナトリウム基準、それから子どもたちが食べたくなくても必ず野菜か果物を与えなければならないという義務を外して欲しいといったこと。

  • 我々は何で死ぬべきなのか?

Views & Reviews No Holds Barred(制限無し)

What should we die from?

開業医Margaret McCartney

http://www.bmj.com/content/348/bmj.g3380

「もし私たちががんで死ななくなったら、何で死ぬんですか?」

「我々の目的はがんで死ぬヒトを少なくすることだ」

4月29日のラジオ4の番組で、Cancer Research UKのHarpal KumarとパーソナリティのEvan Davisの会話である。音楽がとまるまでプレゼントを渡し続けるゲームを思い出した。がん対策団体だったり心臓病団体だったり、誰も自分のところで音楽が止まって欲しくはない。この、他の原因で死んで欲しいという欲望にメリットがあるのだろうか?がんで死ぬヒトがいなければ成功なのだろうか?確かに一部のがんは本当にイヤなものである、痛みや障害をもたらし早期死亡の原因となる。しかし我々の生存にほとんど影響しないがんもある。そして代わりに何で死ぬべきなのだろう?家族や友人にさよならを言う暇もない心臓や脳の発作で死にたいだろうか?

もちろん長生きはしたい。しかし医学では死は医学の失敗とみなされるが、そのような考え方は死を扱いにくいものにしているのではないか。

  • 人工だろうと天然だろうと、美味しくても毒でも、全て化学物質

The guardian

Manmade or natural, tasty or toxic, they're all chemicals …

Mark Lorch

Monday 19 May 2014 07.

http://www.theguardian.com/science/blog/2014/may/19/manmade-natural-tasty-toxic-chemicals

Sense About Scienceのインフォグラフィックスを引用して

化学の全てが不快なものになり今や一般的に「化学物質」という言葉が「毒」と同じような意味になっている

なぜ健康オタクは「化学物質フリー」製品を誇らしげに宣伝し、「化学物質がたくさん含まれる」というのが不快で危険なものを表現する言い方になったのだろう?これらの文言は無意味で、全てのものは化学物質である。

オックスフォード辞書ですら化学物質chemicalを「特別な化合物、特に精製されたり人工のもの」と定義している。しかし問題は衒学や定義ではなく、「反化学物質」のスローガンが人々を誤解させるのに使われているということである。

コメントがたくさんついている

わりと多いのが天然物には進化の結果適応できるという意見だけれどそんなに万能じゃない。宇宙開闢以来存在する放射性物質に対する耐性なんかついてないしフグ毒では死ぬし。

  • 疑似相関

Spurious correlations

http://www.tylervigen.com/

ハーバードロースクールのTyler Vigenによるおもしろサイト

米国国勢調査とCDCのデータから抜き出したもの。

新しい相関を発見しよう

・米国の科学技術研究費と首つり・窒息による自殺 相関係数0.992080

・一人当たりのチーズの消費量とベッドシーツに絡まって死ぬ数 相関係数0.947091

・メイン州の離婚率と一人当たりのマーガリン消費量 相関係数0.992558

・ミツバチのコロニー数と大麻所有による若者の逮捕 相関係数マイナス0.933389

等たくさん

統計とアルゴリズムについての本のオススメと動画あり

相関だけでモノを言うんじゃないよ、ということ