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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-06-24

[]フィールドからの記録:フェンタニル関連過剰使用死の増加−ロードアイランド、2013年11月−2014年3月

Notes from the Field: Increase in Fentanyl-Related Overdose Deaths — Rhode Island, November 2013–March 2014

MMWR June 20, 2014 / 63(24);531-531

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6324a3.htm?s_cid=mm6324a3_w

ロードアイランド州で2013年11月−2014年3月に前年同期間の2倍の薬物死が報告された。多くは注射用薬物使用者で主に合成オピオイドであるフェンタニルによる。フェンタニル関連死の集団発生が近年いくつかの州で報告されている。2005-2013年の期間限定アクティブサーベイランスで違法フェンタニル使用による1013人の死亡が確認されている。2013年のロードアイランドでの集団発生には違法に合成されたフェンタニル類似体であるアセチルフェンタニルが関与している。

[]TGAの役割

The role of the TGA

Content last updated: Tuesday, 24 June 2014

http://www.tga.gov.au/hp/education-hp-role.htm#.U6jjIaQ9JaQ

専門家向け解説動画

[]麻痺性貝毒中毒 米国: (アラスカ)

Paralytic shellfish poisoning - USA: (AK)

2014-06-23

http://www.promedmail.org/direct.php?id=2559312

Date: Tue 17 Jun 2014 Source: Alaska Dispatch [edited]

2014年6月22日のKenai半島Clam Gulchでの麻痺性貝毒疑い事例はこの中南潮干狩り地域での最初の、そしてこれまでで2番目に北の事例になる

貝毒の分布地域が変化しているかも。今まで出なかったから大丈夫ということはない)

[]未承認健康製品"Cellfood"の回収

Recall of unauthorized health product: "Cellfood"

June 23, 2014

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/40241a-eng.php

この製品には8桁のナチュラルヘルス製品番号があるが、その番号は同製造業者の別の製品についてのものであり虚偽で誤解を招くものである

製品の写真有り

(商品はミネラルとアミノ酸と酸素?を含む液体のダイエタリーサプリメント)

[]農薬と自閉症の関連の可能性

Behind the headlines

Possible pesticide link to autistic disorders

Monday June 23 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/06June/Pages/Pesticides-linked-to-autistic-disorders.aspx

Mail Onlineが「農薬を散布した農場の近くに住んでいる妊娠女性は自閉症の子どもを産むリスクが3倍」と報道した。米国の研究者らが4つのよくあるクラスの農薬の使用された地域の近くに妊娠中に住んでいたことと自閉スペクトラム疾患(ASD)や類似の発達障害の子どもを産むリスクの関連を調べた。農薬使用データと妊娠中の母親の住所とを地図上で描いた。主な知見は妊娠中のいつかに農薬使用場所の約1.25km以内に住むことが全く暴露のない場合に比べてASDのリスクが60%高くなることと関連していたことである。一見警鐘を鳴らす知見のように見えるが、重要なのは因果関係は確立されていないということである。この研究はカリフォルニアのもので、この知見は極端な事例である可能性もある。

ASDについて知られていることから、農薬暴露のような単一の環境要因がASDの原因であることはありそうにない。現在この病態は遺伝と環境の複雑な混合によると考えられている。

  • 自閉症と農薬についての専門家の反応

SMC UK

expert reaction to autism and pesticides

June 23, 2014

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-autism-and-pesticides/

EHPに発表された研究が、農場近くに住んでいる妊娠女性は自閉スペクトラム疾患の子どもをもつリスクが高くなると報告した

King’s College London精神科研究所MRC社会遺伝発達精神センターGeoff Bird上級講師

この結果は議論を引き起こすだろうが彼らは農薬が自閉症の原因であることを示したわけではないことを忘れるべきではない。統計学的関連を示したものである。我々は自閉症の子どもをもつ親は普通の子どもをもつ親より自閉症に似た性質をもつことを知っており、そのため人の多い都市部より田舎を好み、結果的にそれが農薬を使う農場のそばであった可能性もある。

Southampton大学職業環境医学David Coggon教授

この研究は女性の自宅の1.5km以内で農薬を散布することが女性の農薬暴露にとって重要な決定因子であるという前提でおいているがその根拠は示されず本当とは思えない(実際の農薬暴露量は評価されていない)。他の研究で家庭内での農薬使用や食品中の極微量の残留農薬のような他の暴露源のほうが重要であるということが示唆されている。他の暴露が多ければ農薬使用と発達障害の関連は疑わしい

Oxford大学発達神経心理学Dorothy Bishop教授

著者らは妊娠中の農薬暴露が神経発達障害と関連すると結論しているが、主な結果からは農薬暴露の違う集団での神経発達障害の率はほとんど同じである。関連があるのは特定の期間の亜集団解析によるもののみで、数が示されていないので評価が困難である。

  • 神経発達疾患と親が農薬近くに住むこと:CHARGE研究

Neurodevelopmental Disorders and Prenatal Residential Proximity to Agricultural Pesticides: The CHARGE Study

Janie F. Shelton

http://ehp.niehs.nih.gov/1307044/

自閉スペクトラム疾患や発達遅延の970人の、母親の妊娠中の住所とカリフォルニアの農薬使用報告書による市販農薬散布データで、農薬散布地域から1マイル以内にいたことと自閉スペクトラム疾患や発達遅延のリスク増加の関連。

(暴露があったのは一部(ASDで144、発達遅延で44)のみ。妊娠前、妊娠第1〜3期、妊娠中のいつか、と有機リン、クロルピリホス、ピレスロイドなどいろいろな組み合わせで検定しているのでどこかに有意差がつくのはむしろ当然。時期や農薬に一貫性がない)

その他

  • EUの科学主任は専門家からの声を大きくしたい

Natureニュース

EU science chief wants greater voice for experts

Mark Peplow 23 June 2014

http://www.nature.com/news/eu-science-chief-wants-greater-voice-for-experts-1.15445

欧州委員会の初代主任科学アドバイザーAnne Gloverは、2012年1月に任に就いてから欧州の政策決定をもっと根拠に基づくものにするよう努力してきた。任期を残り6ヶ月にして、彼女は現在、欧州各国の政府の科学アドバイザーのネットワークである欧州科学助言者フォーラム(ESAF)を設立してこのメッセージをさらに強化しようとしている。コペンハーゲンでESAFの初の会合が行われたのでNatureが取材した。

(一部抜粋)

EUでは政治的イデオロギーがエビデンスの集め方や使用方法に影響していることをみつけたか?

欧州を含む全ての国で、人々は信条をもっていて、それを支持するエビデンスを探す。どのような質問をするかが答えに影響する。だから我々は誰がエビデンスを提供しているのか、誰がそれを推進しているのか、どうやって解析したのか、それをもとにどんな政策上の選択肢が作られたのかについて透明である必要がある。

例えば、遺伝子組換え作物については非常に強い根拠があり世界中の科学者は同じことを言っている:伝統的な化学物質や放射線によって作られた新しい品種に比べてGM技術を使うことのほうが大きなリスクがあることはない。

私はGMの推進者ではなく、私が主張したいのはエビデンスを見ようということだけである。しかしEUの各国がどう投票するかを見ると、根拠はひとつであるにもかかわらず投票は二つに割れる。従ってそれは政治的意見である。政治家が言うべきことは市民にGMを危険だと考えさせるために根拠が不完全だということではなく「私は根拠を認める、しかし政治的社会的理由によりこの技術はいらない」ということである。

(農水も「たとえ和食が健康に悪くても日本の農業を守るために日本人はコメをもっと食え」って言えばいいのに。意見として尊重はする、賛同しないけど。私の仕事は今の農業を守ることではなく健康を守ることだから。)

Phthalate and bisphenol A exposure among pregnant women in Canada — Results from the MIREC study

Tye E. Arbuckle et al.,

Environment International Volume 68, July 2014, Pages 55–65

大規模全国妊娠コホートの妊娠第一期の妊婦の尿中BPAとフタル酸を測定した。カナダ全国から約2000人参加。

尿中総BPA幾何平均は比重修正無しで0.80 (95% CI 0.76–0.85) μg/Lで88%から検出された。幾何平均は年齢が上がるにつれ低下、喫煙者、カナダ生まれ、収入や教育レベルが低い方が高い。

フタル酸代謝物で最も高濃度だったのはMEP (GM: 32.02 μg/L) と MnBP (GM: 11.59 μg/L).

  • コストコがGMOについての「議論を教える」

Costco 'Teaches the Controversy’ over GMOs

Alex B. Berezow

http://www.realclearscience.com/blog/2014/06/costco_teaches_the_controversy_over_gmos.html

妻がコストコが薬局で配っていた雑誌を、私の血圧が上がって目が飛び出すだろうと私にもってきた。農家が数十年交配で植物を改良してきたという嘘(数千年である)にはじまりGMOには未知の恐怖があるという。そしてGMOを避けたければ綿、菜種、キャノーラ、大豆、トウモロコシ及びタンパク質単離物やイソフラボンをチェックしろという。コストコも含めて、市販食品の75%には少なくとも一種類のGM成分が入っている。客を脅す前にそのことを考えるべきではないか。

  • 私たちは本当にシャワーカーテンが体重を増やす原因であることを心配しなければいけないのか?

Forbes

Do We Really Have to Worry About Shower Curtains Causing Weight Gain?

Geoffrey Kabat, 6/18/2014

http://www.forbes.com/sites/geoffreykabat/2014/06/18/do-we-really-have-to-worry-about-shower-curtains-causing-weight-gain/

数日前に雑誌Spryに「シャワーカーテンのせいで太る?」という記事が出てそれがDodge City Daily Globeに再録された。その記事は内分泌撹乱物質の危険性について読者に注意換気するもので、シャワーカーテンからは最大108種類の揮発性有機化合物が放出されるとする。記事のどこにも健康に有害影響を与える化合物の量については記載がない。

この記事は巷に溢れる物語の典型的症状を示す。この種の記事は大手メディアや、時にはピアレビューされた科学論文にもある。

2009年に「肥満流行に寄与すると考えられる10の要因」という22人の著者による79ページの論文が発表されている。カロリーの摂り過ぎと運動不足を二大要因としつつも、彼らが肥満の原因としてあげた10要因は、犠牲物・エピジェネティクス・母親の高齢化・太った人の方が子どもが多い・太った人は太った人と結婚する・睡眠不足・内分泌撹乱・処方薬・日常生活の温度差・子宮内環境と世代を超えた影響、である。これらは野心的研究課題ではありうる。しかし現時点では根拠は希薄である。著者らに欠けているのはデータへの批判的視点である。例えば内分泌撹乱物質はほとんどの人の血中や尿中に検出されてはいるが量は少ない。このようなものは僅かな影響を与えているかもしれないが、研究は困難である。科学がメディアから注目されすぎると直ちに効果のある結果を期待される。その結果が一部の科学者とジャーナリストによるナンセンスな記事の大量生産となる

  • もっとグルテンを食べよう:食に関する熱狂的流行は死ぬべき

TIME

Eat More Gluten: The Diet Fad Must Die

Jeffrey Kluger June 23, 2014

http://time.com/2912311/eat-more-gluten-the-diet-fad-must-die/

世界の93%以上にとってグルテンは全く問題ない。

もしあなたがお金を儲けようと思っているならグルテンフリー食塩の商標をとるのがいいかも。もし既にとられていたらグルテンフリー砂糖とかグルテンフリー水なんかどうだろう。それもとられていたら、グルテンフリーシューズならまだあるかも。

今の時代のグルテンは80年代から90年代の脂肪やつい最近の炭水化物がそうだったように、悪者であらゆる種類の都合の悪いことの原因である。

WSJが報告しているように、流行と賢いマーケティングと、栄養について何も知らないくせにおかしなことをたくさん言うインターネットのゴシップの混合からなる全くのナンセンスである。

(略)

食に関する熱狂的流行は新しいものではなくいつものことである。グルテンフリー料理本はノーカーボワインや無脂肪クッキーと同様に捨てられるだろう。セリアック病患者などの本当にグルテンを避けなければならない人たちは病気と闘い続けるだろうがそのほかの人たちは次の新しい悪魔を探しているだろう

  • グルテンフリーの熱狂:それは健康的なのか?

WSJ

The Gluten-Free Craze: Is It Healthy?

By Julie Jargon

June 22, 2014

http://online.wsj.com/articles/how-we-eat-the-gluten-free-craze-is-it-healthy-1403491041

10年前はグルテンのことを聞いたことがあるアメリカ人はほんの少しだった。今や私たちの調査ではほぼ1/3がグルテンを避けようとしている。たくさんのレストランチェーンがレシピやラベルを改訂しグルテンフリー市場は数十億ドル市場になっている。

オマハのがん研究者で何年も減量を試みてきたHeather Nutshは、友人がグルテンフリーで痩せたと聞いて2月にグルテンフリーダイエットをやってみようと決心した。

しかし世界中のグルテンフリー愛好者は驚くかもしれないが健康の専門家の多くはごく一部のヒトを除きグルテンフリーが良いという根拠はないと言う。むしろグルテンフリーと表示されている製品の多くはビタミンや繊維が少なく砂糖が多い。

グルテンフリーチキンナゲット、ランチミート、ベーコンなどを発表した大手食品メーカーTyson FoodsのCEOはグルテンフリーが健康的なのかと聞かれて「私は知らない」と答えた。

アメリカ人は食べるものに夢中でいつも健康的食品を探している。より良く食べたいという望みと食品企業による新しい成長の機会の探索が組み合わされて流行を生みだし、インターネットがそれをさらに加速する。その結果が消費者を惑わす食べ方についての競合する主張と説得の耳障りな喧噪である。過去10年の本やドキュメンタリーが食品企業への疑いを強化し大統領夫人が彼女の中心テーマを健康的食生活に据え、ソーシャルメディアが新しい食品の流行拡散を促進する。フェイスブックには1000以上のグルテンフリーを掲げたグループがある。それに対応して企業が新しい食品を作る。Nielsenによると食品企業が包装表面に掲げている健康に関する表示は75以上ある。

しかしこのような表示には誤解を招くものがある。最初から入っていないものに「○○フリー」を掲げたり、「本物のサトウキビの砂糖」は高果糖コーンシロップより良くはない。

現在裁判になっているため多くの企業が「ナチュラル」という単語を排除しつつある。

食品企業にとっては新しいカテゴリーができることはビジネスチャンスである。そしてビジネスとしての宣伝が今度は消費者の関心を集める。

健康的な食品の選択肢があることはアメリカ人の食生活には良い影響を与える。いまやカロリー摂取量がピークを過ぎ、炭酸飲料摂取量が減った。しかしそれでもまだアメリカ人は40年前より平均で一日459カロリー多く摂っている。

米国の消費者と食品企業の混沌としたサイクルはグルテンフリーでかつてないほど大きい。セリアック病患者は1%以下しかいないがグルテン過敏症は多いとされる。一部の医師が原因不明の病態にグルテンフリーを薦めセレブが流行に乗る。今やグルテンフリー食品は溢れ、グルテンフリードッグフードまである。グルテンフリー製品市場は2007年から昨年までの間に倍増し21億ドルになった。小麦や大麦をもともと含まないヨーグルトや野菜などの製品にすらグルテンフリーと表示してある。

食品の歴史を調べているCarroll氏によると、グルテンフリーへの反応は1970年代に連邦政府がアメリカ人はもっと脂肪を減らすべきだというガイドラインを作ったときの反応に似ている。このとき米国企業はたくさんの低脂肪製品を作ったがそれらは砂糖が多くカロリーは変わらなかった。多くの人がそれらを健康的だとみなしたくさん食べてさらに太った。1980年代は脂肪の摂取量は減ったが同時に肥満は増えた。

Nutsh博士は2週間グルテンフリーダイエットをやって2ポンド減量したがお腹がすいてたまらないことと毎日同じものを食べるのに飽きて辞めた。体の調子は変わらなかった。