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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-10-17

[]ASA裁定

  • ASA Adjudication on ASDA Stores Ltd

15 October 2014

http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2014/10/ASDA-Stores-Ltd/SHP_ADJ_263404.aspx#.VECcDKTlpaQ

ASDAのベビー&幼児クラブの会員に送られたSMA幼児用ミルクの電子メールでの宣伝「SMAミルクであなたのお子さんに重要な栄養素を」のなかで、牛乳は重要な栄養成分を多く含むが鉄とビタミンDが足りない、だから強化したSMAミルクを、と主張。これに対しBaby Milk Action(母乳推進団体)から苦情の申し立てがあった。SMAミルクの製造販売業者であるネスレがASDAと一緒に回答している。EUの広告規制では比較強調表示は鉄とビタミンDについては認められていないので違法。また比較をするなら同じカテゴリーの製品でなければならないが「牛乳」は幼児用ミルクカテゴリーの一部ではあるが代表するものではない。他の幼児用ミルクと比較しないと「多い」「少ない」のような比較強調表示はできない。

さらに牛乳は鉄やビタミンDの主な摂取源ではなく、これらは他の食事から摂るものでSMAミルクを摂らないと摂れないようなものではない。NHSの見解では幼児にフォローアップミルクは必須ではない。

従ってこの宣伝は基準違反である

  • ASA Adjudication on Boots UK Ltd

15 October 2014

http://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2014/10/Boots-UK-Ltd/SHP_ADJ_266440.aspx#.VEChaaTlpaQ

ホメオパシー花粉症薬の宣伝について。

MHRAのホメオパシー医薬品に関する規制では「花粉症の緩和」は認められているが「花粉症の予防」は認められていない

[]ワクチンとゼラチン:PHEの反応

Vaccines and gelatine: PHE response

First published:18 September 2013Last updated:15 October 2014

https://www.gov.uk/government/news/vaccines-and-gelatine-phe-response

経鼻インフルエンザワクチンFluenzにブタゼラチンが使われていることについて。多くの宗教団体がこの製品は許容できると認証している。

ユダヤ法ではブタ由来製品を経口用ではない製品に使用することに問題はない

[]EPAネオニコチノイド種子処理は米国の大豆生産にはほとんどあるいは全く利益がないことを発見

EPA Finds Neonicotinoid Seed Treatments of Little or No Benefit to U.S. Soybean Production

10/16/2014

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/596e17d7cac720848525781f0043629e/aa78c4812c2c7a5785257d7300721da0!OpenDocument

EPAは大豆の害虫コントロールのためのネオニコチノイド種子処理の利益についての解析結果を発表した。この解析では種子に全く害虫対策をしない場合に比べてネオニコチノイド種子処理は収量をほとんどあるいは全く増やさないと結論した。

報告書は以下からダウンロードできる

ネオニコチノイド種子処理の大豆生産への利益

Benefits of Neonicotinoid Seed Treatments to Soybean Production

http://www2.epa.gov/pollinator-protection/benefits-neonicotinoid-seed-treatments-soybean-production

[]Jumbo UK Ltd社はNigeria Taste Brown Beansをリン化アルミニウム汚染リスクのためリコール

Jumbo UK Ltd recalls its Nigeria Taste Brown Beans due to the risk of contamination with aluminium phosphide

16 October 2014

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2014/13147/jumbo-uk-ltd-recalls-nigeria-taste-brown-beans

この乾燥豆は燻蒸剤として使われたリン化アルミニウムの袋に入れられて輸送された。豆の直接の汚染は確認されていないが予防のためリコールした。

[]IARC

http://www.iarc.fr/

2012年の組織サブタイプ毎の世界の食道がん有病率

Global incidence of oesophageal cancer by histological subtype in 2012

Melina Arnold

Gut doi:10.1136/gutjnl-2014-308124

http://gut.bmj.com/content/early/2014/09/16/gutjnl-2014-308124.abstract

食道がんを腺がん(AC)と扁平上皮がん(SCC)別々に世界の地域ごとの有病率を推定した。全世界的には10万人あたりSCCは5.2人、ACは0.7人。SCCが多いのは東南アジア、中央アジア、ACが多いのは北及び西ヨーロッパ、北米、オセアニア。男性の方が女性より多く男女比はACで4.4、SCCで2.7。

(リスク要因酒タバコだから先進国の男性に多い)

[]HSAは人々に対し表示されていない化学成分を含む違法製品'AMACE for him'について警告

HSA Alerts Public to Illegal Product 'AMACE for him' Found to Contain Undeclared Chemical Ingredient

8 OCTOBER 2014

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2014/hsa-alerts-publictoillegalproductamaceforhimfoundtocontainundecl.html

霊芝や朝鮮人参などの天然成分のみを含む「血流を改善しエネルギーレベルを上げる」「免疫を強化」するダイエタリーサプリメント、と表示してある製品から、HSAの検査でN-シクロペンチルノルタダラフィルが検出された。

添付ファイルに写真有り

[]クラッシュダイエットが「ベスト」であるという主張は間違っている

Behind the headlines

Crash diets 'work best' claim misguided

Thursday October 16 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Crash-diets-can-work-claim.aspx

Mail Onlineが「クラッシュダイエットは効果があると専門家が主張する」と報道した。200人の肥満成人を無作為に12週間の極端な低カロリーダイエットと36週間の徐々に体重を減らす方法とに割り付けたオーストラリアの研究を報道したものである。急速減量群の81%が目標とする減量(12.5%以上)を達成し、徐々に減らす群は50%だった。目標を達成した参加者が体重維持ダイエットを3年間行ったがどちらの群も71%は体重が再び増加していた。従ってどのような減量法でも、真の問題は長期にわたる体重維持である。

またこの研究では筋量の減少や栄養不良などの急速な減量による有害影響を捉えていない可能性がある。注意深く監視された上での極低カロリー食事代用法は一部の人にとっては適している可能性があるが、長期の解決法にはならない。

NHSの減量計画は、長期に継続できる体重維持のために、単なる食事療法だけではなく、運動やライフスタイルの変更を組み合わせている。

[]エネルギードリンクに警告

Warnings issued over energy drinks

Wednesday October 15 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Warnings-issued-over-energy-drink-risks.aspx

Guardianが「エネルギードリンクは公衆衛生上の問題となりうる、とWHOの研究が言う」と報道した。新しいレビューがこれらの飲料の、特にアルコールと混ぜたときの、有害影響の可能性について議論している。Red Bull やMonsterのようなエネルギードリンクは興奮剤であるカフェインを多く含み、過去20年で特に若者の間に人気となり、たくさんの酒場でアルコールと混ぜて提供されている。Guardianが報道したのはWHOによる新しいレビューで、一般からおよび科学者コミュニティからの懸念によりエネルギードリンクの健康リスクと政策をレビューした。研究者らはWHOの所属であるがこの結論がWHOの政策表明ではないことに注意。彼らの結論は「エネルギードリンクに関連する健康リスクは主にそのカフェイン含量に関連するが、成分の長期影響についてはさらなる研究が必要である。エネルギードリンクとアルコールを混ぜて飲むことによる有害影響の根拠は増えている。若者の飲み過ぎ問題にはほとんど対策がなされておらず将来公衆衛生上の問題となる可能性がある」である。

[]メディア、災害、公衆−オーディオコレクション

SMC

Media, disasters & the public – audio collection

October 17th, 2014.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/10/17/media-disasters-the-public-audio-collection/

災害時に人々に重要な情報を伝えることは必須であるがいばしば手強い

自然災害の研究者コミュニティーからの要望で、SMCは最近のカンタベリーとクック海峡地震、Tongariro山噴火、サイクロン、嵐などの自然災害からの教訓と課題についてのワークショップを主催した。その一部セッションの録音を提供する。

(スライド付き)

科学者には説明責任がある

不確実性や確率のコミュニケーションが近年のトピックス

可能性が大きいとか小さいとか言葉だけでいうと誤解がひろまるので数値を併記することを薦める−ただこれは相当努力が必要だし間違っていた時に批判されやすい。でも敢えてちゃんと言った科学者を賞賛しないと無責任な人だらけになる

リスクを提示する際には他のリスクと比べること(ものさし)

文脈が大事

ネットの時代のニュースは「消費され」「相互作用する」

古いメディアによる情報拡散モデルは成り立たないこともある−予め準備しておく必要

(危機を煽って研究費を取るビジネスモデルもまだまだ健在だし。。)

その他

  • セリアック病患者向けの一部のコメベースの食品には相当量のヒ素が含まれる

Some rice-based foods for people with celiac disease contain relevant amounts of arsenic

16-Oct-2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/f-sf-srf101614.php

スペインの研究者らのFood Additives & Contaminantsに発表された調査で、コメはグルテンを含まないのでセリアック病患者は食べられるが高濃度のヒ素を含むことが明らかになった。現在EUはコメ製品のヒ素の最大基準値の設定のための作業を行っている。

コメは発がん物質であるヒ素を含むが、多くの消費者はそれほど食べないので心配することはない。しかしセリアック病患者ではそうはいかない。一部のコメ製品は無機ヒ素を最大85.8 µg/kg含み、1日の摂取量が成人で0.45 〜 0.46 µg/kg、Journal of Food Scienceに発表された研究によると子どもで0.61 〜0.78µg/kgになる。EFSAが2009年に肺がん皮膚がん膀胱がんのリスクとなるとして設定した量が0.3 - 8.0 µg/kg/dayである。しかし現在これらの製品のヒ素の規制値はない。

Munera-Picazo S., Burló F., Carbonell-Barrachina A.A. "Arsenic speciation in rice-based food for adults with celiac disease". Food Additives & Contaminants A 31(8): 1358-1366, 2014.

Munera-Picazo S., Ramírez-Gandolfo A., Burló F., Carbonell-Barrachina A.A. "Inorganic and total arsenic contents in rice-based foods for children with celiac disease". Journal of Food Science 79(1): T122-128, 2014

(この濃度でダメなら日本のコメ製品ほぼ全滅。)

  • 果物対がん?イエス、ノー、多分

Fruit vs. Cancer? Yes, No, Maybe

by Berkeley Wellness | October 16, 2014

http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/fruit-vs-cancer-yes-no-maybe

野菜や果物ががんの予防に役立つことを証明するのは非常に難しい−やっていないわけではない。全体として野菜や果物によるがん予防にはあまりしっかりした根拠はなく、予防効果があるという研究でもその影響は小さいということを知ったらあなたは驚くかもしれない。

がんになるには何年もかかるので食事を含む原因や寄与因子を同定するのは難しい。たとえば後ろ向き食事研究では人々は何年も前に食べたものを正確には記憶していない。さらにがんは単一の病気ではなく、食事要因への反応も異なる100以上の病態の総称である。さらに果物や野菜はその効果について全て同じではなくあるものは他のものより特定のがんに特異的に予防的かもしれない。そのため全体の摂取量を調べた観察研究では影響は見られない。その上ヒトの遺伝要因が反応性を変えるかもしれないし食べた年齢にもよるかもしれない。

すべきこと

がんの発生と進行は複雑で、食事はある種のヒトのある種のがんで影響があるかもしれない。研究結果が一致しないからといって多様な野菜や果物を食べるのを止めるべきではない。少なくとも野菜や果物をたくさん食べることは加工肉のようながんリスクを増やす可能性のある食品の割合を下げ、心血管系疾患のような他の病気予防には役立つ。

  • 偉大なる3-0

The Big 3-0

by John Swartzberg, M.D. | October 16, 2014

http://www.berkeleywellness.com/healthy-community/article/big-3-0

wellness Letterが30周年を迎えた。年に12-15号発行してきた。

1984年に発刊に携わったJoyce Lashof博士、Dale Ogar、Michael Goldmanはまだ現役で編集している。

最初の号から変わったこともあるが核心は変わっていない:健康にとって重要なのは食べるものに関心をもつこと、運動、禁煙、そしてストレス管理である。我々は健全な懐疑を含む知の力を常に信じているので、読者は健康への恐怖を煽ってモノを売りつける行商人には警戒しダイエタリーサプリメントやその他話がうますぎる製品を買うことにはよく考えるだろう。もう一つの変わらぬことは社会的支援の力への信頼と楽観主義である。

科学の進歩で変わったこともある。例えばこれまでずっと心臓に悪者いとされてきた飽和脂肪は、乳製品やチョコレートに含まれるようなものは結局のところそんなに悪くない。そしてかつてはビタミンCやEやベータカロテンを薦めたことがあったがもはやそれは薦めない。

今後も支持をお願いする。

(健全な懐疑心と楽観主義はとても大事。)

  • ハゲワシの中毒は欧州の鳥類の危機の前触れかもしれない

Natureニュース

Poisoned vulture could herald European bird crisis

Daniel Cressey 16 October 2014

http://www.nature.com/news/poisoned-vulture-could-herald-european-bird-crisis-1.16161

インドでは牛に使われる薬物に関連する死亡がハゲワシ集団に壊滅的被害を与えた

インドでは牛に広く使用されている抗炎症薬によりハゲワシが減ったと言われているが今や欧州のハゲワシも同様の問題に直面していることが初めて報告された。

インドのハゲワシは1990年以降激減していてインドハゲワシ(Gyps indicus)は95%以上減り絶滅危惧であると考えられている。科学者たちはこれが動物の治療に使われているジクロフェナックのせいであるとしている。先週Conservation Biologyに、2012年にスペインで死んだシロエリハゲワシ(Gyps fulvus)がジクロフェナック中毒の兆候である重症内臓痛風を患っていたことが報告された。アジア以外では最初の例である。

現在EMAがジクロフェナックのハゲワシへの悪影響を検討していて11月には判断するだろう。欧州ではジクロフェナックの家畜への使用はスペインで昨年認可されたのみである

  • 中国の汚職捜査で科学者が捕まった

Scientists caught in Chinese anti-corruption sweep

Jane Qiu 16 October 2014

http://www.nature.com/news/scientists-caught-in-chinese-anti-corruption-sweep-1.16152

科学の「メガプロジェクト」の研究資金の使い込み容疑

5大学の7人の科学者が410万ドル相当の政府の研究資金を使い込んだと科学技術省が発表した。プロジェクトは遺伝子組換え技術、太湖の水質改善、医薬品開発、感染症予防、電子機器開発である。

この不正の規模の大きさのわりに科学者はあまり驚いていないように見える。多くの科学者が研究費を「柔軟に」使っているからだ。昨年10月の会計検査院の報告書では全ての研究費の最大半分が不適切使用である