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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-10-23

[]ポークフロスに地溝油が使われたことがわかった

Pork floss found to contain gutter oil

October 22, 2014

http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2014/10/20141022_111148.shtml

食品安全センターは消費者にTaiwan Farm Industry 社の4種類のポークフロスが質の悪いラードを使っていることがわかったため食べないように注意する。

昨夜台湾当局から通知された。

[]FDAは食品安全近代化法提案規則追加通知公聴会を開催する

FDA to Hold Food Safety Modernization Act Supplemental Notices of Proposed Rulemaking Public Meeting

October 22, 2014

http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm418931.htm

FDAは11月13日、食品安全近代化法を実装するために2013年に提案された4つの規則について議論する公聴会を開催する。

[]食物繊維強調表示規定移行期間延長提案に情報募集

Information sought on proposed extended transition period for dietary fibre claim requirements

23/10/2014

http://www.foodstandards.gov.au/media/Pages/Information-sought-on-proposed-extended-transition-period-for-dietary-fibre-claim-requirements.aspx

FSANZは食物繊維についての栄養含量表示の新しい基準を始める時期を遅らせる提案を発表し、2014年11月20日まで意見を募集する。

3年に設定していた移行期間の終了2017年1月を、業界からの要請により2018年1月18日まで1年遅らせる

  • 食品基準通知

Notification Circular 21–14

23 October 2014

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular21-14.aspx

新規申請と提案

・ビールの食品添加物としてのクエン酸と乳酸

・アルコールを含む食品のグルテン強調表示

意見募集

・食物繊維強調表示規定開始について

[]DEHPの予備的意見にパブリックコメント募集

Public Consultation on the preliminary opinion on DEHP

http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scenihr_consultation_25_en.htm

DEHPを可塑剤に使用したPVCあるいは他の可塑剤を含む医療機器の、新生児やその他リスクの可能性のある集団に対する安全性についての予備的意見に2014年11月30日まで意見募集。

一般人にとっては食品が主な暴露源で暴露量の中央値は2 〜 5 μg/kgbw/dで95パーセンタイルは6 〜 17 μg/kg bw/dと推定されている。

医療器具からの暴露はもっと多いと推定されるが暴露量は装置の種類や治療期間により大きく異なる。

外傷患者で膜型人工肺(ECMO)使用時には8-10 mg/kg bw/dに達し、慢性暴露では血液透析が最も多く2200 μg/kg/dと報告されている。新生児集中治療室で複数の治療を受けている新生児は体重当たりの暴露量はさらに多く、6000μg/kg bw/dと推定される。

DEHPのヒトでの代謝はラットとは異なる。EFSAはTDI 50 μg/kg bw/dを設定しているが、TDIは生涯にわたる継続的暴露のための指標である。一方医療機器は透析患者を除いて一時的あるいは短期的である。

医療機器からのDEHP暴露は一部集団でTDIを超過しTDIの40倍以上になる。安全性マージンは小さい。また齧歯類でのNOAELが約30 mg/kg/dayでの腎毒性を根拠にしたものであるため透析患者にとっては特に問題となる。NICUの未熟児については生殖毒性のNOAEL (4.8 mg/kg/d)と同程度の暴露になり安全性マージンはない。

医療機器の利益を考慮すべきで、代用品を検討する場合には治療の効率を考えるべきである。

レシートのビスフェノールA−専門家の反応

SMC NZ

Bisphenol A in receipt paper – experts respond

October 23rd, 2014.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/10/23/bisphenol-a-in-receipt-paper-experts-respond/

本日PLOS Oneに発表された研究で、感熱紙のレシートを頻繁に触る人は高濃度のビスフェノールA(BPA)に暴露されることを示唆した。

Missouri大学とToulouse大学の研究者らがハンドサニタイザーを使ってレシートに触りそれから手でフライドポテトを食べた10人の血中BPAが増えること、女性の方が男性より多いことを報告した。しかしこの研究は現実的でない、濃度が低すぎて意味のある整体影響はないことなどで批判されている。

オーストラリアと英国のSMCが専門家のコメントを集めた。

Adelaide大学医学部上級講師Ian Musgrave博士

BPAは弱いエストロゲン作用がある化合物でプラスチックや感熱紙など多くの製品に使用されている。人々は日常的に生物作用が出るより少ない濃度のBPAに暴露されている。この論文は感熱紙が意味のある暴露源になるかどうかを調べたもので、実験に使用された条件は現実的ではない。被験者は皮膚浸透性の高いハンドサニタイザーで濡れた手で4分間感熱紙を持ってその直後に食品を手で食べている。このような条件であっても血中BPA濃度は生物影響のある濃度よりはるかに低く、速やかに排泄された。乾いた手で同じ時間感熱紙を持った被験者の血中及び尿中BPA濃度に変化はなかった。

この研究は感熱紙を扱うほとんどの人にとって感熱紙が意味のある暴露源ではないことを示す。注意したいと思うレジ係の人は手が皮膚浸透性の高いハンドサニタイザーで濡れている場合は感熱紙を触らないようにして、食べものを食べる前には手を洗うという標準的衛生助言に従うように。

RMIT University Melbourne応用科学科分析化学講師Oliver Jones博士

この論文はBPAの新しい暴露経路の可能性−ハンドサニタイザーとの同時暴露を示した興味深い研究を報告している。著者らはエラーの可能性を最小限にするよう注意して実験したようだ。しかし私はこれが実験室でおこることについては疑わないが、アルコールベースのハンドサニタイザーを使った直後に印刷されたばかりのレシートを取り扱うことがそんなに多いとは思えない。個人的には見たことも経験したこともない。

また著者らがこの論文で主張する感熱紙がヒト健康への脅威になるという根拠を十分に提示したとは思えない。著者らは反BPAで有名な自分たちの共著者が執筆したレビュー2報を引用しているだけである。私の知る限り、現実的な濃度でBPAが有害だということを証明した人はいないし、1950年代から使われていて健康被害を出したことはない。従ってこの研究は面白いものではあるがその結果が一般の人にとって懸念材料となるとは思えない。

University of Melbourne名誉教授で前オーストラリア王立化学研究所長Ian Rae教授

製造業者は十分一生懸命探しているが、感熱紙のBPAの代用品はなかなかない。濡れた手のほうにBPAが多く移行する、BPAが紙から手を経てフライドポテトに移行する、というのは驚くべきことではない。この論文には引用されていないが3年前の研究で多様な紙のうち感熱紙が主要BPA暴露源で平均的な人は1日17.5 ngを皮膚から吸収していることが報告されている。健康影響についてはまだ研究中である。

Edith Cowan University Western Australia健康科学技術学部と医学部の講師Anna Callan博士

BPAは日常的に使う多くの製品に存在し、尿中BPA代謝物の研究からほぼ全ての人が暴露されていることがわかっている。BPAはエストロゲン作用を真似るので懸念があるとされ多くの人はポリカーボネートボトルに使われていることを知っていて多くの製造業者はBPAフリー製品を提供している。これまでの研究でレジ係の人の尿中BPA濃度が一般人より高いことが示されている。この研究は少人数だが一部のファストフードレストランでおこりそうな条件であり暴露を減らすための行動変化方法を知らせる。

Edinburgh大学男性生殖健康研究チームリーダーRichard Sharpe教授

この研究はファストフードレストランでサニタイザーを使ってレシートを触ってフライドポテトを食べた場合にどれだけBPAが吸収されうるのかを調べた。概してよく考えられているが一部はありそうもない条件であり、現実を反映したというより暴露を最大にするためのものであろう。

しかし問題なのはこの研究で報告されている血中ビスフェノールAの活性型と不活性型の比が他の研究で報告されているのと大きく異なることである。これは説明が難しく、血液サンプルにどこかでコンタミがある可能性を示唆している。

エタノールサニタイザーはノロウイルスには効かないから水で手を洗いましょうよ、ファストフード店なら手洗いできるはず)

  • ハンドサニタイザーを使った後に感熱紙のレシートを持てから食事をすることは血清中生理活性のある、および尿中総BPA濃度を高くする

Holding Thermal Receipt Paper and Eating Food after Using Hand Sanitizer Results in High Serum Bioactive and Urine Total Levels of Bisphenol A (BPA)

Annette M. Hormann, et al.,

PLoS ONE 9(10): e110509. doi:10.1371/journal.pone.0110509

http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0110509

実験前48時間は感熱紙を触ったり缶詰やプラスチック容器に入った飲食物を避けるよう指示されたボランティアに洗って乾かした手あるいはハンドサニタイザー(63%エタノール)を使った直後(ぬれた状態)に感熱紙を最大240秒触ってもらってさらにフレンチフライを食べる、という実験。経皮吸収を促進する物質が共存すると吸収が増える

(ここまでなら普通だがさすがvom Saalチーム、その後に「これが多様な発達の異常や成人の疾患リスク増加と関連する」、と続ける。)

その他

  • 食事情報の間違った報告がヒスパニックコミュニティの栄養助言に影響しうる

Misreporting diet information could impact nutrition recommendations for Hispanic community

http://manoa.hawaii.edu/kaunana/misreporting-diet-information-could-impact-nutrition-recommendations-for-hispanic-community/

ハワイ大学のJinan Bannaらは、何を食べたかについての自己申告がどれだけ間違っていて、それが食事助言に従っているかどうかについて間違った結論に導く可能性について検討した。Journal of the Academy of Nutrition and Dieteticsに発表された論文ではカリフォルニアに住む82人の低所得メキシコ系アメリカ人女性に食事についてインタビューした。

  • 生鮮トマトへの消費者の態度と好み

Consumer Attitudes and Preferences for Fresh Market Tomatoes

A.E. Oltman et al.,

Journal of Food Science Volume 79, Issue 10, pages S2091–S2097, October 2014

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1750-3841.12638/abstract

アメリカ人消費者の好みのトマトは赤くてしっかりしていて中から小サイズでシャキシャキしていて肉厚でジューシーで香り高く種が少ないもの。

  • 研究者らはインチキの、Dr. Ozが宣伝したグリーンコーヒー豆減量錠剤の研究を取り下げ

ワシントンポスト

Researchers retract bogus, Dr. Oz-touted study on green coffee bean weight-loss pills

Abby Phillip October 22

http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2014/10/22/researchers-retract-bogus-dr-oz-touted-study-on-green-coffee-bean-weight-loss-pills/

企業がグリーンコーヒー豆錠剤の減量宣伝の根拠として使い連邦規制機関に精査されたインチキ研究を、研究者らが取り下げた。ウェブサイトには「この研究のスポンサーがデータの妥当性を保証できないのでJoe Vinson と Bryan Burnhamはこの論文を取り下げる」と書いてある。錠剤を販売していた問題の企業、Applied Food Science はFTCに350万ドルを支払うことで合意した。グリーンコーヒー抽出物はDr. Ozが保証したいくつかの疑わしい減量方法のうちの一つである。

今、Dr. Ozのウェブサイトからはグリーンコーヒー抽出物に関する記述はきれいに無くなっている。2012年の放送も「Dr. Ozからの著作権に関する申し立て」のためにYouTubeから削除されている。論文の取り下げについてDr. Ozは新しいメッセージを出していて、要約すると「グリーンコーヒーについては間違っていたけれどそれは科学だからね」。

しかしこの新しいメッセージからは彼の番組が今後実際に効果が確認されたもののみを聴衆に伝えるように、より責任ある報道をするようになるかどうかは不明である。我々はDr. Ozに取材をもし込み中で回答があれば記事を更新する。

  • がん患者は医師にダイエタリーサプリメントの使用について話すのをためらうべきではない

Cancer patients should not hesitate to speak with their doctors about dietary supplements

22-Oct-2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/uotm-cps102214.php

がん患者の多くはビタミンやミネラルやハーブなどのダイエタリーサプリメントを使用しているがしばしば医師に伝えていない。このコミュニケーションギャップは患者が医師はサプリメントの使用について無関心あるいはネガティブだと信じている場合におこる。その結果患者の得るサプリメントに関する情報は信頼できないものになりがちで不必要なリスクにさらされる。この分野の医師と患者のコミュニケーション改善が必須である。Current Oncology Reports 9月号にレビュー発表。

(嘘で患者を騙して金儲けをするサプリメント業者の尻ぬぐいをさせられるのが医療現場というのが現状。そうでなくてもリソースが不足しているのに。)

  • ニュージーランドの鳥の餌やり

SMC NZ

Bird feeding in New Zealand

October 23rd, 2014.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/10/23/bird-feeding-in-new-zealand/

6つの都市のニュージーランド人の鳥の餌やり習慣についての研究が、毎年野鳥に510万斤のパンが与えられていると推定し、野生動物への意図せぬ影響や病気の拡散についての懸念がある。Biological Conservation.に発表された。この研究によると野鳥に与えられている食品の費用は3000万ドル。

そのような給餌の悪影響についての啓発キャンペーンが行われているオーストラリアに比べるとニュージーランド人は給餌にポジティブな感情をもっている。鳥にいつも餌を与えるのは高齢者、イヌを飼っている、資格が少ない、鳥に餌を与えるのが楽しみだという人。