食品安全情報blog RSSフィード

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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-10-27

[]牛肉に違法保存料が発見された

Illicit preservative found in beef

October 24, 2014

http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2014/10/20141024_184804.shtml

食品安全センターの検査で生鮮牛肉1検体から二酸化硫黄が1800 ppm検出された。

[]新しいオンラインプラットフォームは情報共有により食品ロスを減らす努力を育む

New online platform fosters efforts to curb food losses through information sharing

24 October 2014,

http://www.fao.org/news/story/en/item/262504/icode/

SAVE FOOD: Global Initiative on Food Loss and Waste Reduction

http://www.fao.org/food-loss-reduction/en/

[]テトロドトキシン中毒、フグ ブラジル

Tetrodotoxin poisoning, puffer fish - Brazil: (RJ)

2014-10-25

http://www.promedmail.org/direct.php?id=2901692

Date: Fri 24 Oct 2014 Source: BBC News [edited]

ブラジル南東部でフグを昼食に食べて11人が重症。子ども4人を含む近所の人たちが間違って調理して入院した。5人は退院した。2014年10月22日の水曜日に近所の一軒で集まって昼食を食べた。テレビのレポーターによるとフグを食べていることは知っていた。

[]最新モニタリング結果

Latest Rolling Results

Latest published 23 October 2014

http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/advisory-groups/PRiF/Latest+results+and+reports/latest-rolling-results

インド産鞘付き豆1検体からMRL (0.02 mg/kg)を超える0.03 mg/kgのジメトエート。健康影響はない。

ブドウ、ミルク、オクラ、ジャガイモは問題なし

[]農薬の経皮吸収ガイドライン改定ワークショップ

Revised Dermal Absorption Guidance for Plant Protection Products Workshop December 2014

Issued: 24th October 2014

http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/News/Collected-Updates/Information-Updates-2014/October/Derm-Abs-Guidance-WS-Dec-2014

2014年12月9日£380.00 (+20%付加価値税).

[]1,2,4-トリアゾール (代謝物)の土壌分解エンドポイントの変更

Changes to the Soil Degradation Endpoints for 1,2,4-triazole (metabolite)

Issued: 24th October 2014

http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/News/Collected-Updates/Reg-Updates-2014/October/1-2-4-triazole-endpoints

実験室でのデータではなく野外で得られたデータを使うべき

[]トリックオアトリートの時 ハロウィンの安全第一

Trick or Treat Time

Put Safety First at Halloween

October 24, 2014

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/41931a-eng.php

親が調べるまで食べないように。市販品以外は捨てる。ガムやピーナッツなど窒息リスクのあるものは避ける、食物アレルギー注意など

[]日光は痩せたり糖尿病を予防したりしない

Behind the headlines

Sunshine isn't slimming and can't halt diabetes

Friday October 24 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/sunshine-for-diabetes.aspx

Daily Mirrorが「日にあたると痩せる」といいDaily Expressは1面で「日光は糖尿病対策に重要」と報道した。どちらも最も不正確な健康見出し、の優勝候補である。

Times とBBC Newsが慎重に報道したこのニュースはマウスでの極めて人工的な実験による。この研究では長期に紫外線をあてると高脂肪食を与えられたマウスの体重増加が止まり、耐糖能異常とインスリン抵抗性と空腹時血糖などが下がった。ヒトではこれらはメタボリックシンドロームと関連する兆候である。ヒトは紫外線にあたるとビタミンDを作るので研究者らはマウスにビタミンDサプリメントを与えて同じ影響になるかどうか調べている。しかし同じにはならなかった。そこで研究者らは紫外線で生じる一酸化窒素が関与する可能性があると考えた。マウスは夜行性で毛皮があり、日光に長時間あたることは普通はない。従ってこの研究は直ちにヒトに当てはまることはない。

[]夜勤労働者はステーキを避ける必要はない

No need for nightshift workers to avoid steak

Thursday October 23 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Nightshift-workers-told-to-avoid-iron-rich-foods.aspx

Mail Onlineが「シフト労働者は体内時計を狂わせるステーキ、玄米、緑の野菜を夜間食べるべきではない」と報道した。しかし問題の研究は異なる量の鉄を6週間与えた実験室のマウスを使ったもので、鉄の少ない群がグルコース産生経路の調節が良かった。マウスの睡眠パターンが乱れてはいない。プレスリリースで著者らがこの知見は2型糖尿病リスクの高いシフト労働者に「幅広い意味がある」という可能性を指摘している。この推測がメディアに間違って強調されている。この結果は長期的鉄の摂りすぎが肝臓でのグルコース制御に影響する可能背を示唆するが、2型糖尿病への影響は調べられていないので注意が必要である。糖尿病が心配なら、どの時間に働いていようと、健康体重を維持するなどのリスク削減のためにできることはある。

[]NICEは学校で歯磨きを教えることを望む

NICE wants tooth brushing to be taught in schools

Wednesday October 22 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/NICE-schools-should-teach-teeth-brushing.aspx

Daily Telegraphが「NHSの監視機関が子どもたちは学校で歯を磨くべきという」と報道した。この見出しはNICEが発表した口腔衛生改善のためのガイドラインに基づく。このガイドラインは一部のメディアで歓迎され一部のメディアはあまりにも過保護だと批判している。このガイダンスは最近のPHEによる調査で小さい子どもたちや社会経済的地位の低い集団で口腔衛生の不平等が大きいことがわかったことに続く。NICEによると歯の問題は痛みや歯が無くなるだけではなく話したり食べたり社会活動能力にも影響する。この助言は健康や教育機関が口腔衛生を守り増進するのに役立てるためのもので砂糖の多い食品やタバコを減らしたりフッ素を使えるようにしたり歯科検診を薦めたりするという助言を含む。その中にハイリスクの子どもには保育園や小学校で歯磨きを指導するというものがある。

[]FTCは「脂肪燃焼」ダイエット錠剤の販売者に減量用製品の製造または販売禁止の最終同意審決

FTC Approves Final Orders Banning Marketer Behind ‘Fat Burner’ Diet Pills From Making or Selling Weight-Loss Products

October 24, 2014

http://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2014/10/ftc-approves-final-orders-banning-marketer-behind-fat-burner-diet

HealthyLife Sciences, LLC社とそのCEO で共同設立者のJohn Matthew Dwyer IIIが、「高校生の時のようなスリムな体型に」と消費者の体験談を使って簡単に痩せられると虚偽で根拠のない宣伝をして消費者を騙した。

[]消費者向け情報 あるべきではない食物アレルゲンを見つける

Finding Food Allergens Where They Shouldn't Be

October 23, 2014

http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm416577.htm

もしあなたが食品成分にアレルギーがあるなら、多分製品の表示を探すだろう。しかし一部の表示は信頼性が低い。実際FDAの食品リコールの最大の原因は表示されていないアレルゲンである。FDAはそのようなリコールを減らすために働いている:そのようなエラーの原因を調べる、企業と協力して最良の方法を探る、そして新しいアレルゲン検査法を開発するなど。連邦法では米国で販売される食品には主要食物アレルゲンを表示することを求めている。これらのアレルゲン−ミルク、卵、魚、甲殻類、木の実、小麦、ピーナッツ、大豆−は一部のヒトに命に関わる反応を起こしうる。必要なアレルゲン情報のない食品は不正商標表示でありFDAに押収される可能性がある。しかし一般的に企業は自主的にそのような製品をリコールする。

食物アレルギー反応を報告することで協力して

最初のステップはこの問題についてもっと学ぶことである。FDAのアレルゲンコーディネーターのSteven Gendel博士は消費者がGDAの苦情受け付けに食物アレルギー反応を報告することが役にたつ、と強調した。我々が知りたいのはどの食品やどのアレルゲンが最も影響があるのか、どうして表示エラーがおこるのか、である。これらについての答えがリコールの数を減らすのに役立つだろう。

リコールされた食品とアレルゲン

これらの答えを探してGendelはFDAの集めたリコールデータを精査しいくつかの明確な傾向を発見した。2009年9月から2012年の9月の間にFDAに重大な健康リスクとして報告された食品の1/3は表示されていないアレルゲン関係であった。最も多いのはベーカリー製品、スナック、キャンディ、乳製品、ドレッシングの5種類である。関与するアレルゲンとしては乳、小麦、大豆が多い。キャンディの中ではダークチョコレートに表示されていない乳製品が多い。

問題の源

リコールデータからはそのような表示ミスの最も多い原因は間違ったラベルを使ったことであることが示されている。これは成分の異なる製品が似たような包装で販売される場合におこる。また製品に直接印字するコンピュータを使った最新技術などでも間違いがおこっている。このような技術はコスト削減になるが同時に新たなエラーのもとにもなる。データからは企業の注意でリコールが減らせることを示唆する

FDAは新しいアレルゲン検査法を探索している

最も多く使われている検査法はELISAであるが、これは偽陽性の結果を出す可能性がありバックアップ方法が必要である。また似たアレルゲンを識別する必要もある。質量分析やDNAを用いた方法が開発中である。

[]FDAはシーフード製品の適切な表示のためのオンライン学習モジュールを開発

FDA Develops Online Learning Module to Help Ensure Proper Labeling of Seafood Products

October 24, 2014

http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm420191.htm

シーフード事業者や小売店、州規制担当者などが適切な表示を確保するのに役立てるための学習モジュールをウェブサイトで提供する。内容は連邦規制の概要、適切な表示のための特定の法律やガイダンス文書などのリスト、FDAの役割、誤表示を見つけるためのこつ、など

魚および水産物ハザードコントロールガイダンス−第4版

Fish and Fishery Products Hazards and Controls Guidance - Fourth Edition

Page Last Updated: 10/26/2014

http://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/Seafood/ucm2018426.htm

[]EPAは72の化合物を農薬不活性成分認可リストから削除することを提案

EPA Proposes to Remove 72 Chemicals from Approved Pesticide Inert Ingredient List

10/23/2014

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/bd4379a92ceceeac8525735900400c27/3397554fa65588d685257d7a0061a300!OpenDocument

Center for Environmental Health, Beyond Pesticides, Physicians for Social Responsibilityなどの団体から、農薬に含まれる371の不活性成分の開示を求める規則を公表するよう要望がありそれに対応していたもの。

詳細は以下から。

Inert Ingredients Overview and Guidance

http://www2.epa.gov/pesticide-registration/inert-ingredients-overview-and-guidance

72物質は

Diethylamine

Methyl ethyl ketone

Tetrahydrofuran

1-Butanol, 3-methyl-, acetate

Methyl methacrylate

p-Nitrophenol

Nitrous oxide (N2O)

2-(Diethylamino)ethanol

4,4-Methylenedi(phenyl isocyanate)

1,2-Butylene oxide

Allyl alcohol

Propargyl alcohol

Resorcinol

Isobutyl acetate

Ethylene glycol monoethyl ether

Dodecyl mercaptan

1,2-Benzenedicarboxylic acid, bis(2-ethylhexyl) ester

Dioctyl phthalate

Benzophenone

Benzenemethanaminium, N,N-dimethyl-N-(2-(2-(4-(1,1,3,3-tetramethylbutyl)phenoxy)ethoxy)ethyl)-, chloride

Propionaldehyde

Butoxyethoxypropanol

Boron oxide (B2O3)

Antimony trioxide

Dimethyl phthalate

Diallyl phthalate

Tripoli

Cresol

Methyl naphthalene

Naphthenic acid

Aminotriethanoic acid

Butyl acrylate

Copper acetate

2-Mercaptobenzothiazole

p-Methoxyphenol

1,4-Dimethoxybenzene

Ammonium fluosilicate

Ammonium thiocyanate

Vinyl toluene

Nonylphenol

Amyl triethoxysilane

Antimony potassium tartrate

Formaldehyde

Dazomet

Trimellitic acid andydride

o-m-p-Isopropylphenols

1,1,1-Trichloroethane

Argon

Ethane

Dichloromonofluoromethane

Chlorodifluoromethane

1-Chloro-1,1-difluoroethane

Trichlorofluoromethane

Dichlorodifluoromethane

1,1,2-Trichloro-1,2,2-trifluoroethane

Potassium bromate

2,3-Dichloropropene

Monochloroacetic acid

Nitroethane

1,1,2,2-Tetrachloroethane

Turpentine, oil

Rotenone

Phthalic anhydride

N-Vinyl-2-pyrrolidone

2-Isopropylphenol

2,4,6-Trinitrophenol

Benzoyl peroxide

o-Cresol

2-Propenoic acid, 2-methyl-, ethyl ester

Butyl methacrylate

p-tert-Butylphenol

o-m-p-Isopropylphenols

(ロテノンは天然農薬とか有機農業にも使えるとか一部の人たちが喜んで使ってるもの)

[]ペンシルベニアの企業がブドウ球菌エンテロトキシン汚染のためチキン製品をリコール

Pennsylvania Firm Recalls Chicken Products Due to Staphylococcal Enterotoxin Contamination

Oct 25, 2014

http://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/topics/recalls-and-public-health-alerts/recall-case-archive/archive/2014/recall-074-2014-release

FSISの小売店サーベイランス調査により発見された。グルテンフリーパン粉をまぶしたチキン製品。

[]リコール情報:Manjilasタピオカチップススパイシー

Manjilas Tapioca Chips Spicy

24/10/2014

http://www.foodstandards.gov.au/industry/foodrecalls/recalls/Pages/Manjilas-Tapioca-Chips-Spicy.aspx

高濃度シアン化水素酸

製品の写真有り

[]全国中毒情報サービス報告書2013/14

National Poisons Information Service Report 2013/14

http://www.npis.org/NPISAnnualReport2013-14.pdf

中毒情報データベースTOXBASEの使用者は576000、個別データへのアクセスは1,527,000でそれぞれ前年より14.1%、10.7%増加。電話での照会は56000。

薬物の誤用、特に合成カンナビノイド、「リーガルハイ」などの照会が増加。パラセタモール、2,4-ジニトロフェノール、農薬、リードディフューザー(アロマオイルを竹串のようなもので拡散させる器具)、電子タバコ等がトピックス

ちなみに現在全国中毒情報サービスのトップページにあるのはパック型の洗剤

National Poisons Information Service

http://www.npis.org/

[]FSAは地方当局の食品法執行情報を公表

FSA publishes local authority food law enforcement information

24 October 2014

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2014/13169/local-authority-food-law-enforcement

主に食品衛生状態の監視についての報告。

[]FSA理事会のペーパー発表

FSA Board meeting papers published

24 October 2014

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2014/13166/fsa-board-meeting-papers-published

2014年11月5日の会合の議題

ウマ肉事件を受けた対策なども議題になっている

[]内分泌活性物質に関するFAQ

http://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/eas.htm?activeTab=5

1.内分泌系とは何か?何故健康に重要なのか?

内分泌系は体内のホルモンの分泌と濃度の制御管理をする分泌腺のネットワークである。ホルモンは代謝・成長と発育・睡眠と感情のような体の機能を実行するのに欠くことのできない化学伝達物質である。目的とする行動を起こすのに必要なホルモンはほんの少量である。内分泌系は複雑で、ホルモン分泌を制御するこのシステムの相互作用は様々な生物学上及び生理学上の要因に影響される。このシステムの科学的知見はまだ発展途上である。

内分泌系が不均衡や機能不全になると、糖尿病・肥満・不妊・ある種のがんなど、よく知られた病気になることがある。また、内分泌系の混乱は先天異常や学習障害の原因となる可能性がある。

2.内分泌活性物質とは何か?「内分泌攪乱物質」と同じか?

内分泌活性物質は内分泌系に相互作用したり干渉したりする化学物質である。これは様々な方法でおこる。天然のホルモンに似ているが正常でない反応を引き起こしたり、天然のホルモンの影響を妨げることもある。あるものは体内のホルモンの量を変えたり、天然のホルモンを分解する代謝過程を変えたりする。重要なことは、これらの影響は必ずしも有害ではないということである。内分泌系は物質の性質や用量、タイミング、影響の種類、体調などの要因に応じてこれらの刺激に順応し、適合する能力がある。この内分泌系の能力は時には適応反応あるいは「生理的調節」と呼ばれる。だが、この相互作用や干渉が有害影響を起こすときには、これらの物質は内分泌攪乱物質と呼ばれる。

3.何故内分泌攪乱物物質が心配されているのか?

内分泌攪乱物質の暴露は、短期の、あるいは人生の後半での有害影響の可能性を増すことがある。内分泌攪乱物質の有害影響の可能性への懸念は、ヒトや野生動物での観察により近年高まっている。これらはヒトの集団での生殖や発育の障害を含む内分泌疾患及び障害率の増加を示す。だが、(生活様式の変化や遺伝的背景などの他の要因に対して)このようなすべての傾向と内分泌攪乱物質を関連づける科学的根拠は決定的なものではない。

4.感受性の高い時期とは何か?

発育の重要な局面(たとえば受胎・妊娠・乳幼児・小児・思春期)で生じた内分泌攪乱物質への暴露時には有害影響リスクが増す恐れがある。科学者たちはホルモン活性に対して体がより影響されやすい時であるこれらの重要な局面を「感受性の窓」と呼んでいる。しかし、感受性の窓は内分泌攪乱物質に限ったことではない。人生の重要な局面で(内分泌系に影響しない)他の有害物質への暴露も健康への有害作用のリスクを増加させる恐れがある。

5.内分泌活性のある物質は食品やその他の製品中に存在するのか?

私たちは天然に日常の食事に存在したりヒトの活動の結果として生じる広範な内分泌活性物質に暴露されている。ホルモン影響のある、天然に食品に存在する物質の例として、ナッツ・脂肪種子・大豆製品によくあるイソフラボン類のような植物性エストロゲンがある。他の例には、血圧の調整に重要な、血中やさまざまな器官のミネラルと体液のバランス(または「電解質バランス」)のホルモン調整を混乱させる恐れのある甘草のグリチルリチンがある。食品や飼料中の内分泌活性物質の例は、ダイオキシンやPCBsのような環境汚染物質だけでなく、ある種の農薬や食品と接触する物質であるビスフェノールA(BPA)などもある。いくつかの内分泌活性物質はその内分泌活性のため、医薬品(経口避妊薬、甲状腺ホルモンの代替)に意図的に使用されている。

6.内分泌攪乱物質と内分泌活性物質についてEFSAは何を求められたのか?

EFSAは食品チェーンに存在する内分泌活性物質の影響を同定し、特徴を明らかにするという指令を与えられた。欧州委員会健康消費者保護総局(DG SANCO)の総局長はEFSAに3つのカギとなる質問に関する入手可能な科学的情報を調査し科学的意見を準備するよう求めた。

・内分泌攪乱物質を同定するためにどのような科学的基準が使用されているのか?

・ヒトの身体機能や生態系の通常の調整と内分泌攪乱物質の有害影響の可能性を識別するためにどのような基準が適用できるのか?

・適切に内分泌活性物質の影響をカバーする毒性試験方法は存在するのか?

委員会は2013年3月までに科学的意見を提供するようEFSAに求めた。

この分野でのEFSAの以前の作業は、現状を明らかにし科学とコミュニケーション問題のための勧告を提供した2010年に発表された内分泌活性物質に関する報告書を含む。EFSAはまた、21カ国から100人以上の専門家が出席した毒性の低用量反応とリスク評価に関する科学会議を2012年6月に開催した。

7.どうして今これを求められたのか?

EFSAの貢献は広範なEU戦略の一部である。欧州委員会の環境総局長は内分泌攪乱物質に関するEU戦略のレビューをまとめている。欧州委員会は内分泌攪乱物質の特性を同定するための基準を規定する法律案を準備するよう求められた。EFSAの科学的助言はこのレビューの一部であり、多様な分野(化学製品、農薬、殺虫剤)の現行の法律を改訂するEUの意思決定者を支持し、情報を提供している。

EFSAの意見は、食品と接触する物質、農薬及び食品と飼料中の汚染物質のような分野での現在進行中及び未来の科学的作業も支えている。

8.EFSAの意見はこれらの物質についての議論に何を付け加えたか?

EFSAは科学に基づいた基準を用いて何が内分泌攪乱物質で何がそうでないのかを定義する際にリスク管理者に役立つ入手可能な試験方法をレビューした。EFSAは全ての内分泌活性物質が内分泌攪乱物質ではないことを強調している。これはその物質が内分泌系の相互作用や妨害の結果として有害影響を引き起こす可能性のある正当な証拠があるかどうかによる。現行の試験方法のレビューはこの作業の重要な一部であり、EU及びこの分野の国際的議論に貢献している。

9.どうやって科学者は「内分泌攪乱影響」を同定できるのか?

EFSAは物質が内分泌攪乱物質だと考えられるには3つの基準に合わなければならないという世界保健機関の定義を支持している:1、有害影響の存在、2、内分泌活性の存在、3、その二つの因果関係。だが、身体機能の通常の調節(いわゆる「適応反応」)から内分泌攪乱物質(及び他の物質)の有害影響の可能性を見分けるための明確な特定の科学的基準がないので、専門家はそれぞれの物質に対して個々の場合に応じて入手可能な証拠の重みを評価する必要がある。

10.現在の試験法はこれについて適切なデータを提供するか?

EFSAの専門家は内分泌活性物質の同定のための標準化試験法を(国際的に)調査した。合理的で完全な一連の「アッセイ」(テストや試験)が、現在内分泌攪乱物質に対する感受性が高いことが知られている哺乳類と魚の内分泌経路系の4つの重要な経路について入手できる、あるいは間もなくできるだろうと彼らは結論した。鳥類と両棲類については少ない。試験法の多いホルモン経路は、エストロゲン、アンドロゲン、甲状腺及びステロイドホルモンに関するものである。

重要なことは、1つのテストでは、ある物質が内分泌攪乱物質であるかどうかを決めるために必要なすべての情報を提供できそうもないということだ。理由の一つは、試験が一般的に、内分泌活性かあるいは異なる種類の有害影響かを確認するためにデザインされていてその両方ではないいうことである。結果として数種類の試験が行われる必要があり、それから証拠の重み付けアプローチを用いて専門家により一緒に評価される。

11.いわゆる「低用量影響」についてこの意見ではEFSAはどう言っている?

いわゆる低用量仮説によると、「影響のない」濃度だと思われているよりも低い用量や濃度で有害影響を引き起こすこと信じられている物質がある。EFSAの科学委員会は、その科学的意見で低用量影響の存在 / 妥当性に関する国際的コンセンサスがないと注記している。異常が発見された場合は、より広範囲の用量で解析が行われることがある。一般的にEFSAは、内分泌活性や他の毒性影響によるかどうかにかかわらず、最低濃度で生じる有害影響を安全性評価に使用し続けるべきだと考えている。これにより、より高用量での他の内分泌関連の影響から守られるだろう。

・低用量影響と内分泌活性物質に関するFAQ

低用量仮説としばしば混同される別の問題は、「非単調用量反応関係」である。多くの化学物質の毒性試験では、化学物質の用量が高くなるほど、その効果と有害影響の可能性は大きくなると理解されている。非単調用量反応曲線は、ある用量では用量が増えると反応が増え、別の地点では用量が増加しても反応が低下するときに作られる。これによりU字型の曲線や他の不規則なパターンの結果となることがある。この関係については将来の科学的テーマとすべきだとEFSAは意見の中で推奨している。だが、この影響は内分泌活性物質に特有のものではなく、広範な化学物質について考えるべきだとEFSAは述べている。

12.この意見は「化学物質混合物」問題に対応している?

複数の化学物質(または「化学物質混合物」)への混合暴露は複合した毒性が発生する可能性がある。EFSAはこれを内分泌活性物質に特有であるとは考えていない、別の問題である。EFSAは他の活動を通してこの問題を扱っている。

2013年にEFSAは化学物質混合物を評価するための国際的な枠組みをレビューした科学的報告書を発表した。この報告書は調和した用語とリスク評価の方法論の公表を支持し、この分野での将来のEFSAの作業のための土台を提供した。ヒトの化学物質のハザード評価のための最新の方法論及び手段に関する2番目の報告書は2014年に発表された。その報告書は科学的文献と国際的な努力、また化学物質混合物リスク評価の最新の方法論と手段の応用の将来の見通しなどの例を含んでいる。

・複数の化学物質への混合暴露のヒトのリスク評価を扱う国際的な枠組み

・化学物質のヒトのハザード評価のための最新の方法論及び手段

13.消費者にとって内分泌活性物質に関するEFSAの科学的助言は何を意味する?

現在入手可能な試験方法についてのEFSAの評価は、科学に基づく基準を使用し、何が内分泌攪乱物質で何がそうでないのかを定義するEUの意思決定者の役に立つだろう。これは消費者、動物、環境の可能な限り高水準の保護を保証する保護目標を設定するのに役立つだろう。

14.具体的にはこの仕事はどう使われる?

この話題についてのEFSAの仕事は主に食品チェーン(たとえば、農薬)に関する内分泌活性物質に関係している。これは欧州委員会が調整した広範な戦略の一部で、多様な分野(化学物質、農薬、殺生物剤)の内分泌活性物質の規制に関する現在の法律を改訂するEUの意思決定者を支援し、情報を与えることを意図している。

EFSAは内分泌攪乱特性の評価のための適切なデータを作り出すのに役立つ試験方法と試験戦略を含む、将来の行動のための具体的な助言も行っている。また、内分泌活性物質に特有ではない数多くの問題(有害と有害ではない健康影響を定義するための基準、混合化学物質に対する複合暴露、非単調用量反応関係)が現在の方法論と試験戦略にどのように影響するかということを幅広い文脈の中で明確にすることも推奨している。

15.EFSAは内分泌攪乱物質を禁止するかどうか決めたのか?

EFSAは食品中の物質の使用を認可も禁止もしない。必要な場合に、科学的助言と他のことを考慮して対策を定義したり同意したりするのは、欧州委員会・欧州議会・EU加盟国のリスク管理者の責任である。

EFSAの役割は食品と飼料の安全性に関しリスク管理者に独立した科学的助言を提供することであり、一般公衆に助言を伝えることである。これに関連してEFSAの科学的委員会と科学的パネルは安全性評価と新しい証拠のレビューを行っている。

科学的組織として、EFSAは食品チェーンに存在する他の全ての物質のように、消費者の安全性を確保するため入手可能な情報を最大限に利用してこれらの物質のリスク評価を行うことを推奨している。そのような取り組みは、物質の有害影響の可能性と、そのような物質への暴露の可能性の両方を考慮する。科学者たちが、何が内分泌攪乱物質で何がそうでないかを、専門家の判断と証拠の重み付けによって明確にできるとEFSAは信じている。

16. この意見のためにEFSAは作業をどのように計画し、実行したのか?

EFSAは、既存の知識、ヒトの健康に関する不確かさ、食品チェーンの内分泌攪乱物質の環境ハザードを調べて2013年3月に欧州委員会の要請に応じた。EFSAの科学委員会とこの話題に関連するパネルの専門家の貢献により作業が行われた。欧州機関の科学的メンバーである、欧州医薬品庁(EMA)、欧州環境庁(EEA )、欧州化学品庁(ECHA )、欧州委員会(EC)、植物・動物・食品・飼料に関する常任委員会(前フードチェーン及び動物の健康に関する常任委員会)、共同研究センター(JRC )も会議に出席した。

作業グループの構成とメンバーの利害関係は2012年12月6~7日の最初の会議の前にオンラインパブリックコメントで発表した。

17. EFSAは求められた専門知識をどのように確認したのか?

EFSAは、リスク評価、毒性学、内分泌学(人と環境面両方を含む)を含むこの意見に求められる科学的な専門知識の領域を注意深く配置した。そのためEFSAはこれらの分野の専門家である科学者で、独立と科学的意思決定過程とその規則の実行に関するEFSAの方針により、利害関係(DoIs)の可能性のない人を探した。

一貫性の確保の観点から、EFSAは内分泌活性物質のリスク評価を含むEUの他の科学的助言団体、EMA、 ECHA、EEA、及び共同研究センター.からの支援も求めた。さらに、世界保健機構(WHO)と経済開発機構(OECD)によって実施された作業を注意深く考慮した。

18. 内分泌活性物質に関するEFSAの作業グループに任命された専門家のための選考過程は何だったのか?

EFSAの基本方針はその作業において最高の科学的専門知識を保証することである。作業グループに選ばれた専門家が辿る過程は、最初に取り上げる必要のある専門分野を確認し、それから専門知識があり、利害関係のない専門家を探しだす。

EFSAでの全ての科学的作業と同様に、作業グループの専門家はいつも彼らの専門的知識に基づいて選ばれ、何かの組織の代表ではなく個人の能力で作業グループに参加している。

この選考過程において、EFSAは科学的作業グループの設立、更新、解散に必要な段階を詳述する科学的標準運営規定 (SOP)に従った。このSOPはEFSAのホームページ上で発表された科学的委員会、パネル、作業グループの専門家の選考に関する事務局長による決定を実装したものである。

19. 内分泌活性物質に関するEFSAの作業グループの構成はどうなっている?

内分泌活性物質に関する作業グループの構成は必要とされる専門家の領域に基づいていて、18人のうち全員が毒性学の専門知識があり、17人はリスク評価の、7人はヒトと環境の内分泌専門家である。また、特別な場合には、欧州委員会のDG SANCO、ECHA、EMA 、EEA、JRCから職員がオブザーバーとして作業グループに参加する。

このリスク評価、毒性学、内分泌学の一般専門知識は、内分泌攪乱物質を確認する科学的基準を提案するという委員会の要請を扱うために、そして既存の試験方法の妥当性をレビューするために、再検討の例題として、また規制リスク評価の展望の両方から必要とされている。

20. EFSAは科学的助言の独立性をどのように保証するのか?

EFSAは科学的専門家の選考から利害関係の厳正な審査と科学的パネルの合議による意思決定まで、科学的作業の独立性を守るための強力な一連の内部機構を適用している。作業グループの全ての専門家は関与の宣言、独立して行動する約束と利益関係の年次書類(ADoI) に署名するよう求められ、それはEFSAの独立性と科学的意思決定プロセスに関する方針を実装した規則に従って精査されている。

その他

  • ココアと認知についての専門家の反応

SMC

expert reaction to cocoa and cognition

October 26, 2014

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-cocoa-and-cognition/

Nature Neuroscienceに研究者らがココアに含まれるようなフラボノールの多い食事が神経学的に良い影響があるという知見を発表した。彼らは小規模試験で高フラボノール食の参加者の認知検査の成績がよいこと、fMRIで測定した海馬の状態が改善されていることを見いだした。

Bristol大学認知症神経学コンサルタント上級講師Liz Coulthard博士

この研究は加齢に伴う記憶障害が食事変更により元に戻ることを仄めかし高齢化する人たちにとって魅力的な話である希望がもてる結果ではあるが参加者が37人しかいないこと、低及び高フラボノールココアのカフェインとテオブロミン濃度に小さいながら差があり効果があるのはフラボノールではない可能性があること、改善が見られたのは反応時間のみで正確さに差はなくそれは必ずしもメリットなのかどうかわからないこと、単に参加者が注意して試験をこなすようになった可能性があることなどから慎重に解釈すべきである。より大規模でいろいろな認知機能に利点が見られれば素晴らしいだろう

アルツハイマー研究UKの研究部長Simon Ridley博士

この小規模試験はココアに含まれるフラボノールの短期での影響の可能性を示したが、フラボノールの多い食事が高齢者の認知機能を高めるかどうかについてはより長期で規模の大きい試験が必要であろう。ここで用いられた試験の成績がよいことが日常生活に意味のあることなのかどうかもわからない。また認知症について調べたわけではなく、認知症の発症や進行への影響はわからない。この研究で使われたサプリメントはこの研究のためにカカオ豆から特別に作られたもので、これを根拠にチョコレートをたくさん買い込むべきではない。認知症の原因や予防研究は続けて必要で、現在確実に認知症を予防する方法はないが、健康的な食生活と定期的運動と禁煙と血圧と体重維持が認知症リスクを減らすのに役立つ。

*食事由来フラバノールが加齢による記憶低下を逆転する

Dietary flavanols reverse age-related memory decline

26-Oct-2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/cumc-dfr102314.php

コロンビア大学医療センターのScott A. Small 博士らの研究がNature Neuroscienceにオンライン発表された。研究費を出したMars社の作成した実験用ココアフラボノール飲料を用いて、50-69才の37人の健康なボランティアに900mgフラボノール/日と10mgフラボノール/日に無作為割り付けして3ヶ月、実験前後での脳の画像解析(歯状回の血流)と記憶テストを行った。

(メディアで大々的に報道されている)

  • インドの伝統医療の科学を探る

Searching for science in India's traditional medicine

Priyanka Pulla

Science 24 October 2014: Vol. 346 no. 6208 p. 410

何世紀もの間インドの伝統医療あるいはアーユルベーダのプラクティショナーは患者を診るのに標準手法に従ってきた。彼らは症状や家族歴、バイタルサインではなく、3つの性質の組み合わせからなるプラクリティを判断して、それにより治療する。このアプローチは西洋医学にとっては馴染みがないがインド政府はアーユルベーダが科学に基づくものであることを示そうと躍起になっている。政府の強力な支援で“アーユルゲノミクスayurgenomics”という新しい分野に多くの研究者や研究所が参加し、多くの論文を発表している。この努力には多くの批判もある。懐疑論者はアーユルベーダで使われているハーブ治療薬から医薬品を作ろうとした試みが失敗していることを指摘する。さらにアーユルベーダ製品からは重金属が検出されていて名を汚している。それでもインド中央政府は大きな熱意をもっている。アーユルゲノミクスには2007年に出資を開始し2012年には2017年までの5ヶ年計画で1600万ドルを出した。支持は高まるばかりで与党はアーユルゲノミクスが最優先課題だという。アーユルゲノミクスが注目されたのは2008年に分子生物学者Mitali Mukerjiが単一の性質の強い極端なプラクリティに分類される人はいくつかの疾患関連遺伝子の発現パターンが異なると発表してからである。カファプラクリティの人はトリグリセリドやコレステロールが高いという。しかし懐疑派はカファプラクリティの人は肥満が多いと指摘している。しかしMukerjiのグループは2010年にはPNASにカファプラクリティの人は高山病の急性型に関連する遺伝子変異が多いという報告をした。しかし懐疑派はプラクリティの概念が広すぎることを指摘している。

最近のアーユルゲノミクスの論文にはもう一つの懸念、適切なピアレビューがされていない、がある。

(漢方だと「実証の人の方が虚症の人よりコレステロールが高い」とかいわれてもそりゃそうだろとしか思えないけれどアーユルベーダはどうなんだろう。)