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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2014-10-30

[]油安全法計画

Oil safety laws planned

October 29, 2014

http://www.news.gov.hk/en/categories/health/html/2014/10/20141029_120856.shtml

食物健康局は食用油の安全性を確保し輸入・製造・販売業者に産地の公式な認定を提出するよう求める規制を検討している

[]欧州での明細胞腎細胞がんのゲノム風景の多様性

Variation in genomic landscape of clear cell renal cell carcinoma across Europe

Ghislaine Scelo,

Nature Communications 5, Article number: 5135

http://www.nature.com/ncomms/2014/141029/ncomms6135/full/ncomms6135.html

欧州4ヶ国の腎細胞がん患者の全ゲノムおよびトランスクリプトーム配列を決定した。ルーマニアの患者ではA:T>T:Aトランスバージョンが予期せず高率で、アリストロキア酸暴露による知見と一致する。これらの結果は明細胞腎細胞がんの発症原因は集団により異なる可能性があること、ルーマニアではアリストロキア酸が重要な発がん物質であることを示唆する。

(ルーマニアって畑の雑草をあまり気にしないのだろうか?有機農業とかいって発がん物質は気にしない?)

[]ミルクは骨折と早期死亡に関連するかもしれない

Behind the headlines

Milk may be linked to bone fractures and early death

Wednesday October 29 2014

http://www.nhs.uk/news/2014/10October/Pages/Milk-linked-to-bone-fractures-and-early-death.aspx

Mail Onlineが「1日にコップ3杯以上のミルクを飲むことは骨折予防にならないかもしれない−そして死亡率が高くなるかもしれない」と報道した。心配する必要はない−あなたの牛乳配達屋はハロウィーンの死に神ではない。このニュースやその背景にある研究を注意して扱うべき多くの理由がある。

この研究は男女に食事調査をして平均最大20年フォローしたスウェーデンの二つの大規模コホートの解析である。研究者らはミルクを飲んだ量と骨折や死亡との関連を調べた。女性では1日200g 以下のミルクを飲むヒトに比べて1日200gのミルクを多く飲むこととフォローアップ期間に死亡するリスクの増加が関連していた。リスクの増加は1-2杯で21%、3杯以上で93%だった。また女性では1日1杯以上のミルクを飲むことと骨折リスクの増加が関連していた。男性では骨折でも死亡でもそのような明確な関連はなかった。

しかしこの研究の参加者は1日当たりのミルクの摂取量を正確に推定できなかった可能性や各種の測定されていない要因がある可能性がある。またこの研究はスウェーデン人であるため、ライフスタイルや環境が異なる他の集団には当てはまらないかもしれない。例えばスウェーデンでは英国と違ってミルクにはビタミンAが添加されていて、ビタミンAの摂取量の多さと骨折リスクの高さに関連があることが知られている。

この知見はさらなる研究に値するが、人々はこの研究だけを根拠にミルクを飲む量を減らそうと考えるべきではない。

ミルクの高摂取と死亡率の増加−専門家の反応

SMC

High milk intake and increased mortality – experts respond

October 29th, 2014.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/10/29/high-milk-intake-and-increased-mortality-experts-respond/

スウェーデンの研究でミルクをたくさん摂取する男女は骨折リスクが低くはなく、死亡率が高いことと関連する可能性があると示唆された

BMJに発表された新しい研究の著者は、早期死亡はミルクに含まれる糖が動物実験で酸化的ストレスと慢性炎症に関連することが示されているのでそれで説明できるかもしれないと言う。研究者らはスウェーデンの10万人以上の男女の食事とライフスタイルと健康データを追跡し、1日にコップ3杯以上のミルクを飲む女性は1杯以下のヒトより試験期間中に死亡するリスクが高いことを発見した。女性より明白ではないが男性でも同様の結果だった。

SMCは以下の専門家の反応を集めた。

Massey大学食品栄養ヒト健康研究所上級講師Carol Wham博士

これは観察研究で、この種の研究は本質的に議論の余地がある。スウェーデン女性での高ミルク摂取と骨折に関連が見られても男性では見られていない。通常骨折は高齢女性に多いので観察された関連は他の要因による可能性もある。無作為対照試験が最良の根拠を提供するがそういう報告はない。著者が述べているようにこの結果は注意深く取り扱う必要がある。

ニュージーランド人は骨の健康のために少なくとも1日3単位の低脂肪乳製品を摂るよう薦められている。骨折予防法がいくつかあるので、60代の女性と70代の男性は骨密度の測定を含む将来の骨折リスクの推定が賢明であろう。

以下はUK SMC

St George’s Hospital NHS Trust主任栄養士Catherine Collins

この研究は答えより多くの疑問を提示した。興味深いものであるが現行の乳製品に関する英国食事助言には影響しない。乳糖の構成成分であるガラクトースが骨折や早期死亡に関与しているという仮説を確認するのに失敗している。結果は曖昧で人々の通常の乳製品摂取を変えるよう薦める必要はない。

この研究にはいくつかの欠陥がある。一つは参加者の運動の種類を定義していない。二つ目は、がんによる骨折などの病理的骨折は除外しているが交通事故のような高インパクト外傷性骨折を転倒などの低インパクト骨折と一緒にするのは普通ではない。また時間とともに食や運動習慣は変わるので10年前の一回だけの「スナップショット」では現在の食習慣を反映していないことがある。また1日にセミスキムミルクを1パイント以上飲む女性は1/3パイント飲む女性より550 kcal余分にカロリーを摂取しているはずなのに全ての群でエネルギー摂取量とBMIが一致している。このような矛盾は食事と健康に関する縦断研究の不正確さを象徴する。

Surrey大学栄養科学部長Sue Lanham-New教授

この研究には多くの限界がある。実際著者らもそう言っている。この研究は観察研究で食事評価方法は信頼性が低い。さらに重要なのはスウェーデンでは全てのミルクにビタミンAが添加されていることである。これが交絡要因になっている可能性がある。

英国人はカルシウムの50-60%を乳製品から摂っている。カルシウム摂取量が少ないことは骨粗鬆症のリスク要因である。ミルクを含むバランスの取れた食生活を薦める。

公衆衛生栄養士Gaynor Bussell

興味深い研究だが著者も言っているように注意が必要である。食品頻度質問票は食品の摂取量をすいていするゴールドスタンダードではないし、この研究で因果関係は推定できない。ガラクトースの影響については研究が必要。カルシウムは必要でありミルクは便利な摂取源である。公衆衛生上の決定にはこのような論文一つでは不十分である。

Robert Gordon 大学 Aberdeen栄養教授Brian Ratcliffe教授

面白い研究であるがその結果を過剰解釈すべきではない

データからはミルク大量摂取者の過剰死亡は心血管系疾患により、ミルクの摂取量とアルコールの摂取量には逆相関があるようだ。さらにミルク摂取量が少ない群は飽和脂肪酸摂取量も少ない。著者が検討してない交絡要因は他にもあるかもしれない。

AU SMCから

Melbourne大学St Vincent病院Natalie Sims准教授

この研究は食べたものを尋ねて骨折や死亡を追跡している。1日3杯以上ミルクを飲むことが骨折予防にならず死亡率が高いとしているがもっと少ないミルクやヨーグルトでは死亡率は高くなっていない。1日3杯のミルクはNHMRCが薦めているミルク摂取ガイドラインの3倍である。1日1杯の低脂肪乳を飲むことが危険だということは示唆されていない。

Melbourne大学医学部Kerrie Sanders准教授

スウェーデンの同じ研究の結果が昨年BMJに発表されていて食事からのカルシウム摂取量が少ない(700 mg/d以下)女性は骨折や骨粗鬆症リスクの高さと関連することが報告されている。今週のBMJはそれに別の解析をしたものである。今回はミルクからのカルシウム摂取を他の乳製品と分けていて、ミルクをたくさん飲むスウェーデン人女性は骨折や死亡リスクが高かったが他の乳製品ではそうではなかった。著者が指摘しているようにこの結果は解釈に注意が必要である。オーストラリア人にはあてはまらないかもしれないしリスクが増えたのは1日3-6杯という多く飲むヒトの群である。基本は、大人はいろいろな食品を食べるべきだということである。

[]専門家向けファクトシート 減量用ダイエタリーサプリメント

Dietary Supplements for Weight Loss

Reviewed: October 28, 2014

http://ods.od.nih.gov/factsheets/WeightLoss-HealthProfessional/

このファクトシートは減量用ダイエタリーサプリメントについて、いくつかのよく使われている成分の安全性と有効性に関する研究の要約を含む、情報を提供する。

米国成人の2/3以上、子どもや青少年の約1/3が肥満または過体重で、過体重のヒトの45%、肥満のヒトの67%が減量しようとしている。

健康の専門家は、健康的な食生活パターンに従って摂取カロリーを減らし運動することを含むライフスタイルの変更が長期減量達成のための基本であることに合意している。しかし食生活やライフスタイルの変更が困難であるために、もっと簡単に減量しようと期待して多くの人々が減量用と宣伝されているダイエタリーサプリメントを使っている。

米国では減量用サプリメントの使用は非常にありふれたことで、成人の約15%は人生のうちのどこかで減量用サプリメントを使用したことがあり、男性(9.7%)より女性(20.6%)が多い。アメリカ人は年に約20億ドルを錠剤型(錠剤、カプセル、ソフトゲルなど)の減量用ダイエタリーサプリメントに費やし、ダイエタリーサプリメントを使用する理由のトップ20のうちの一つが減量である。

痩身用と宣伝されているダイエタリーサプリメントにはカプセル、錠剤、液体、粉末、バーなどいろいろな形のいろいろな製品がある。製造業者はこれらの製品について、栄養の吸収・食欲・体脂肪を減らす、代謝・熱産生を上げるなど様々な宣伝をする。平均的製品は成分が10種類ほどだがなかには96種類の成分を含むものもある。よく使われるのは植物(ハーブやその他植物成分)、食物繊維、ミネラルである。

米国会計検査院はその報告書で「減量用サプリメントの効果についてはほとんどわかっていないが一部のサプリメントが身体への悪影響に関連することは報告されている」と結論している。多くの減量用サプリメントは高価で、一部の成分はある種の医薬品と相互作用する。従ってダイエタリーサプリメントを使う前に、各成分について何がわかっていて何がわかっていないのかを検討することが重要である。

減量用サプリメントを使いたいと考えている人はその製品のリスクとベネフィットの可能性について医療従事者に相談すべきである。特に高血圧や糖尿病、心疾患などの持病がある人にとっては重要である。しかし全国調査によると減量用サプリメントを使用している米国成人の1/3以下しかそのことについて医療専門家に相談していない。

減量用ダイエタリーサプリメントの規制

FDAは減量用ダイエタリーサプリメントを1994ダイエタリーサプリメント健康教育法により規制している。他のダイエタリーサプリメント同様、減量用ダイエタリーサプリメントは医薬品とは異なり市販前の評価や認可は必要がない。安全性と表示について責任があるのは製造業者である。FDAはあるサプリメントが安全でないことを発見した場合には自主回収を求めることがある。また根拠のない宣伝についてはFDAとFTCが規制する場合もある。FDAはダイエタリーサプリメントに医薬品成分が含まれることを認めていないし製造業者はダイエタリーサプリメントに疾患の診断・治療。予防効果を宣伝してはならない。

減量用サプリメントに良く含まれる成分

減量用ダイエタリーサプリメントには多様な成分が含まれるがそれらの成分についての科学的情報の量は相当異なる。ある場合には宣伝されている効果はヒト臨床試験ではなく動物実験や実験室での結果から推測したもので、ある場合には根拠とされる研究の質が低い。ほとんどの場合特定成分の安全性と有効性に関する研究は足りない。

複数成分からなるサプリメントの場合解釈は困難でさらにサプリメントに使われる有効成分の量は製品により大きく異なる。さらに製品の組成は論文で説明されているとは限らない。

表1によく使われている成分の安全性と有効性に関する知見を簡単にまとめた。

以下個別説明

ビターオレンジ、カフェイン、カルシウム、キトサン、クロム、フォルスコリン、共役リノール酸、エフェドラ、ガルシニア、グルコマンナン、グリーンコーヒー豆抽出物、緑茶および緑茶抽出物、グアガム、フーディア、ピルビン酸、ラズベリーケトン、白インゲン豆、ヨヒンベ

(略)

安全性について

全てのダイエタリーサプリメント同様、減量用ダイエタリーサプリメントには副作用や医薬品との相互作用がある可能性がある。サプリメントの成分についてよくわかっていないだけでなく組み合わせによる影響も調べられてはいない。またFDAとFTCは減量用サプリメントの詐欺的宣伝文句と別の薬物や有害物質が混入されている可能性について注意するよう警告している。

(FDAのサイト参照)

減量のための賢明な方法

このファクトシートが示すように、ダイエタリーサプリメントを使用することで減量できることを支持する根拠は決定的ではなく説得力がない。しかも費用は相当かかる。減量のための最良の方法は医療専門家の助言に従って健康的な食生活を取り入れた方法である。BMIが高く他の健康リスクがある一部のヒトにはFDAが認可した処方薬や手術などの治療法が医師により提供されるだろう。国立研究機関の体重コントロール情報ネットワークは体重管理に関するいくつかの役にたつ出版物を提供している。

Weight-control Information Network

http://win.niddk.nih.gov/index.htm

[]食品基準改定 No.150

Amendment No. 150 –

30 October 14

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/AmendmentNo150-Oct14.aspx

除草剤耐性綿系統DAS-81910-7由来食品などが含まれる

[]FDAはレッドブック更新についての公聴会を開催する

FDA to Hold Public Meeting on Updates to Redbook

October 29, 2014

http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm420525.htm

FDAは2014年12月9日、レッドブックとして知られる企業向けガイダンス「食品成分の安全性評価のための毒性学的基本原則」を更新するための意見を求める公聴会を開催する。

現在のレッドブックに加えるべきもの、変えるべきことあるいは削除すべきことなどについての意見や提案を歓迎する。

[]MorrisonsとSupervalu from BudgensのWhole British Milkをリコール

Morrisons and Supervalu from Budgens Whole British Milk recalled

29 October 2014

http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2014/13182/milk-recall

製造時に洗浄液汚染のある可能性があるため予防的措置としてリコール

その他

  • ペットのイヌでアンチエイジング薬を調べる

Natureニュース

Pet dogs set to test anti-ageing drug

Erika Check Hayden

29 October 2014

http://www.nature.com/news/pet-dogs-set-to-test-anti-ageing-drug-1.16237

実験室で各種化合物を与えることで酵母や線虫やマウスが長生きすることが報告されているが多くの希望的結果はヒトでは失敗している。今週研究者らがペットのイヌでラパマイシンが寿命を延ばすかどうかを調べることを提案した。寿命が8-10年の大型犬に6-9才で薬物投与を開始する。

  • 欧州におけるGM、それはあなたが考えているようなものではない

senseaboutscience

GM in Europe, it's not what you think

29 October 2014

http://www.senseaboutscience.org/news.php/420/gm-in-europe-its-not-what-you-think

欧州でのGMを巡る議論は企業の問題としてばかりで公的資金による研究を無視している

欧州議会は、欧州理事会による各国にGM作物の栽培について決定する自由を与えるという提案について投票しようとしている。欧州議会の環境委員会はこの提案への改定案を提出した。これらの案への投票が2014年11月5日に予定されている。

これらの提案を巡る議論ではGMは常に一つの民間企業の問題として提示されているがそのような単純化は欧州全域での公的資金による研究での使用を無視している。環境活動家のMark Lynasが先週Guardian の記事で「欧州大陸全体の大学や植物研究機関の科学者の静かな絶望に向かって、欧州議会は基本的に科学研究を禁止するだろう規制を認可しようとしている」と言う。

このような現在の議論、そしてどの技術をGMに分類すべきなのかを含む今後の議論にとって、間違った情報を正し、政策決定者がしっかりした科学的根拠に基づいて決定できるようにすることがますます重要になっている。Sense About Scienceは農業分野での現実的課題を解決しようとする欧州の公共部門での研究14例を紹介した「欧州におけるGM、それはあなたが考えているようなものではない」を作成した。これらの研究プロジェクトの将来が脅かされている。もしGM政策の停滞が続けば、みんなのためのGM技術の将来の応用への不確実性は増すだろう。

GM in Europe, it's not what you think

http://www.senseaboutscience.org/data/files/GM/GM_in_Europe_its_not_what_you_think.pdf

  • 日本のキノコ抽出物AHCCで女性のHPV感染が根絶された

HPV infections in women eradicated by AHCC, Japanese mushroom extract

October 29, 2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/jai-hii102914.php

Society for Integrative Oncology (SIO)という怪しい学会の発表で対照もなくたった10人、そのうち3人HPV陰性になったと言っているのだが、これ、日本の団体の宣伝

(ttp://www.bea.hi-ho.ne.jp/~ahcc/

弁護士だの医者だので予防線張りまくってるけど普通に詐欺的宣伝と思うけどな)