食品安全情報blog RSSフィード

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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2015-01-22

[]子ども向けジャングルレンジャーコンピューターゲームの製造業者が消費者を根拠のない「脳トレーニング」宣伝で欺いたことでFTCと和解

Makers of Jungle Rangers Computer Game for Kids Settle FTC Charges that They Deceived Consumers with Baseless “Brain Training” Claims

January 20, 2015

http://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2015/01/makers-jungle-rangers-computer-game-kids-settle-ftc-charges-they

Jungle Rangers がADHDを含む子どもの集中力や記憶、行動、学校の成績を永久的に改善すると宣伝していたテキサスの会社Focus EducationがFTCとの和解により宣伝をやめる。テレビのインフォマーシャルなどで宣伝されていたこの製品は2012年から2013年半ばまで約450万ドルを売り上げた

(サイト

https://www.focuseducation.com/c2/howitworks.aspx

「サイエンス」の項目に何一つ科学的なことが書いてない。これでも信じるヒトは信じるんだろう)

[]警告文書

Warning Letters

  • Sunny Boys Dairy 1/13/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm430193.htm

乳牛へのペニシリンGプロカインの不適切使用

  • Reeder Farms 12/31/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm429531.htm

食用に販売された乳牛の残留動物用医薬品デスフロイルセフチオフル

  • Shoreside Enterprises Inc. 12/23/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm429828.htm

FDAの検査室が“Triple MiracleZen Platinum”から表示されていないシルデナフィルタダラフィル、ダポキセチンを検出した

  • Derma Pen, LLC 1/9/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm429899.htm

Derma Penは市販前の承認を受けていない医療機器である

ブラシややすりは皮膚の外側を除去する市販前認可の必要のない機器であるがDerma Penはそうではない。現時点では針がどのくらい皮膚の中に入るのか装置の速度は、などは不明であるが針が神経や血管を傷つける安全上の懸念がある。

(ダーマペン 一回43200円を30240円ですって

ttp://www.kyoritsu-biyo.com/ginza/sp/menu/dermapen/index.html)

  • NYSW Beverage Brands 1/7/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm429530.htm

“VBlast アサイーベリー”などの各種製品のダイエタリーサプリメントCGMP違反、普通の食品であるかのように販売

[]非伝染性疾患は毎年1600万人の命を早期に奪っている、WHOは対策強化を求める

Noncommunicable diseases prematurely take 16 million lives annually, WHO urges more action

19 JANUARY 2015

http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/noncommunicable-diseases/en/

非伝染性疾患(NCD)による早期死亡(70才以前)を減らすための世界目標を達成するためには緊急の政府による対策が必要である

"Global status report on noncommunicable diseases 2014"発表。

最も重要なのはタバコ、塩、運動、高血圧、有害飲酒。

[]ビスフェノールA暴露による消費者の健康リスクはない

No consumer health risk from bisphenol A exposure

Wednesday, 21 January 2015

https://www.fsai.ie/details.aspx?id=13615

EFSAのリンク

[]ビスフェノールA暴露による消費者の健康リスクはない

No consumer health risk from bisphenol A exposure

21 January 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150121.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_content=feature&utm_campaign=20150121

EFSAのBPA暴露と毒性についての包括的再評価は、BPAはどのような年齢集団(胎児や乳児、青少年を含む)の消費者にとっても現在の暴露量では健康リスクとはならない、と結論した。食事や各種暴露源からの合計(食事、ダスト、化粧品、感熱紙)暴露量は安全レベル(TDI)より相当低い。

(あとで)

[]カフェイン:EFSAは評価案に関する意見を求める

Caffeine: EFSA consults on draft assessment

15 January 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150115.htm

一回最大200mgと一日最大400mgのカフェイン摂取量は欧州は成人の安全性の懸念を生じない。これが全摂取源からのカフェインの安全性に関するEFSAの暫定的な2つの科学的意見である。EFSAは現在2015年3月15日までパブリックコメントを募集する。

EFSAは関係者と共に意見案を説明し議論するために2015年3月の第一週に関係者会議も開催する予定である。会議の詳細はEFSAのホームページで間もなく発表される。

その他の重要な暫定的結論

・カフェインの最大一回量200mgは、激しい運動の前の2時間以内に消費しても成人(18-65 歳)に安全性の懸念は生じない。

・カフェインが逆にタウリンやD-グルクロノ-γ-ラクトンのような「エネルギードリンク」成分やアルコールと有害相互作用する可能性は少ない。

・妊婦には、一日に200mgまでのカフェイン摂取は胎児に安全性の懸念を生じない。

・子供(3-10 歳)と青年(10-18 歳)には、体重kgあたり3mgの一日摂取量は安全だとみなされている。

・100mgの一回量は睡眠潜時(寝付くのにかかる時間)を増す恐れがあり、人によっては睡眠時間を短くする恐れがある。

  • カフェインの安全性に関する科学的意見案に関するパブリックコメント募集

Public consultation on a draft Scientific Opinion on the safety of caffeine

http://www.efsa.europa.eu/en/consultations/call/150115.htm

  • カフェインの安全性評価のための準備作業としての広範な文献調査

Extensive literature search as preparatory work for the safety assessment for caffeine

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/561e.htm

[]低カロリーダイエット:EFSAは栄養摂取助言を更新

Low-calorie diets: EFSA updates nutrition advice

13 January 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150113b.htm

低カロリー体重減少製品は一日600kcalの最小限のエネルギーを含むべきである、とEFSAは提案する。この助言はEFSAの体重管理用完全食事代替品のための必須エネルギー及び栄養必要条件に関する科学的意見の一部である。体重管理用完全食事代替品は一日の全食事を置き換える特別に考案された製品である。意見ではこれらの製品の使用制限と条件に関する助言もしている。

  • 体重管理用完全食事代替品の必須成分に関する科学的意見

Scientific Opinion on the essential composition of total diet replacements for weight control

EFSA Journal 2015;13(1):3957 [52 pp.]. 13 January 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3957.htm

一日当たりの最小必要量:集団参照摂取量に基づき、太り過ぎや肥満に適応したタンパク質は75g、脳に必要とされる必須ブドウ糖含有量に基づき炭水化物は30g、パネルや他の科学的当局による参照値に基づき、リノール酸11g、α-リノレン酸1.4g、微量栄養素。最小エネルギー含有量は600kcalとした。

  • 体重管理用完全食事代替品の必須成分の評価用準備作業としての広範な文献及びレビュー

Extensive literature search and review as preparatory work for the evaluation of the essential composition of total diet replacement products for weight control

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/590e.htm

[]RASFF Week03-2015

警報通知(Alert Notifications)

スペイン産冷凍メカジキの水銀(1.42 mg/kg)、デンマーク産フルーツバーのアフラトキシン(B1 = 2.3 µg/kg)及びオクラトキシンA (13 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

インド産チルドサバのヒスタミン(296 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オランダ産乾燥フルーツとベリーミックスの着色料アルラレッドAC(E129)の未承認使用、

通関拒否通知(Border Rejections)

ナイジェリア産乾燥豆の未承認物質ジクロルボス(0.04 mg/kg)、米国産食品サプリメントのビタミンB6高含有(50 mg/item)、ブラジル産鳥餌用殻をむいたピーナッツのアフラトキシン(B1 = 104 µg/kg)、エジプト産ミックスチリのオキサミル(0.026 mg/kg)及びラムダシハロトリン(0.11 mg/kg)、トルコ産パプリカのマラチオン(0.044 mg/kg)、

[]ヒトの食事の人工甘味料に栄養的価値はない

No nutritional value found for intense sweeteners in the human diet

09/01/2015

https://www.anses.fr/en/content/no-nutritional-value-found-intense-sweeteners-human-diet

アスパルテーム、ステビア抽出物、スクラロースアセスルファムカリウム…高強度人工甘味料は強力な甘味のあるカロリーのない食品添加物グループである。人工甘味料の使用の安全性は定期的に詳細評価されるが、ANSESはこれらの甘味料の栄養的価値を初めて評価した。この初の作業で、これらの物質の消費は体重管理、糖尿病患者の血糖値、2型糖尿病の有病率に有益な効果がないことが分かった。また、甘味料の消費と甘味の習慣性や、糖尿病やがんのリスクを高めることにも関連がないことが示された。これに基づき、ANSESは公衆衛生政策の枠組みで人工甘味料を砂糖の代替品に奨励するのを正当化する納得できる理由はないと考える。

人工甘味料は化学合成により、あるいは植物から得られる。これらの食品添加物は砂糖(蔗糖)の10倍から数千倍強いその甘味のため農業食品会社で使用される。フランスでは、最も一般的な人工甘味料はアスパルテームアセスルファムKスクラロースである。それらは砂糖の消費とそのカロリーを減らし、糖尿病患者の血糖値を調整するのに役立てる目的で使用される。おそらく過体重と肥満の倍増に関連した懸念により、人工甘味料の使用と消費は最近20年急激に上昇している。各人工甘味料の潜在的なリスクは認可前に評価されているが、それらの製品の栄養的なリスクと利益全体の一般的な評価はいままで欧州レベルで行われていない。

人工甘味料を含む製品摂取の潜在的な栄養的利益とリスク

砂糖の代替品としての人工甘味料の使用は、ほとんどの場合、これらの物質が低カロリーなのでカロリー摂取を短期間減少させる。だが、入手可能なデータはこの効果が長期間維持されることを保証するために十分な時間をかけていない。さらに、成人と子供の体重管理の研究は矛盾した関連を報告している。ある観察研究で、人工甘味料の使用は因果関係が立証されていないが、逆説的に体重増加に関連することを示している。人工甘味料の摂取は2型糖尿病予防に有益な効果がないことを示していて、同様に、砂糖代替品としての摂取には血糖値を整える有益な効果がないように見える。

この専門家の評価を受けて、ANSESは次のように考える:

・栄養的な利益に関しては、入手可能な研究では、人工甘味料を含む製品の摂取は体重管理や糖尿病患者の血糖値調節と2型糖尿病の有病率に有用という証拠を示していない;

・がん、2型糖尿病、早産になるリスクに関しては、現在まで入手可能なデータではこれらのリスクと人工甘味料の摂取とを関連づけられない。しかしいくつかの研究では、人工甘味料とある種のリスクとの関連についてさらなる研究の必要を強調している。

ANSESの助言

この評価で、ANSESは栄養摂取上の広範な長年にわたる人工甘味料の摂取の潜在的な利益に関する関連データ不足を強調した。

これらの製品の摂取の、栄養上の利益とリスク両方の新しい調査研究を行う必要があると強調した。特に:

・子供では:味覚の発達、食の好み、食品摂取管理に関する研究;

・一般の人々では:体重管理に関する研究。

さらに、特定の集団(妊婦、子供、糖尿病患者、定期的消費者)は十分に研究されていない。ゆえにこれらの集団による人工甘味料の摂取リスクのさらなる研究が必要だと思われる。

最後に、ANSESは、主な目的の一つが一般人の砂糖の摂取量を減らすことである栄養政策の中で、公衆衛生の枠組みで人工甘味料を砂糖の代替品に奨励することを正当化する意味のあるデータは存在しないと考える。この砂糖の摂取量を減らすことは、幼児期に甘い食べ物を全体的に減らすことによって達成されるべきである。それゆえANSESは人工的に甘くしたり砂糖で甘くしたソフトドリンクを水の代わりに飲んではならないと助言する。

(いかにもANSESという意見)

[]2014年12月ニュースレター

http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/Newsletter_November2014.pdf

(インドでバランスの取れた食事っていうとカレーの具と穀物の種類を変えることなんだな)

[]論文等

  • インターネットとソーシャルメディアにおける水のフッ素添加

Community water fluoridation on the Internet and social media.

Allukian M, Mertz A. Journal of the Massachusetts Dental Society 63:32-36, 2014

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25230407

主要フッ素ウェブサイトの2011年か月から 2012年月までの月ごとのトラフィックを調べた。Facebook, Twitter,および YouTubeの中身を反フッ素か親フッ素に分類し、Twitterの反フッ素についてはその中身も調べた。その結果反フッ素のトラフィックは親フッ素の5から60倍多かった。Facebookを「フッ素」で検索すると88-100%が反フッ素で、Twitterは64%、YouTubeは99%が反フッ素だった。反対の理由として多かったのは「がん」「不要」「毒」である。

結論としてインターネットとソーシャルメディアでは反フッ素情報のほうが優位である。毎日数千人もの人々がフッ素についての間違った情報を与えられ続けている。

(食品も毎日嘘情報ばっかりだよ!)

  • ILSI

より健康的な世界への協力 2014年年次報告書

Global Partnerships for a Healthier World 2014 Annual Report

http://www.ilsi.org/Documents/ILSI_2014AnnualReport.pdf

  • 食品についてのリスク/ベネフィットコミュニケーション−文献の系統的レビュー

Risk/benefit communication about food – a systematic review of the literature.

L.J. Frewer, et al.,. Critical Reviews in Food Science and Nutrition 2015; published online.

http://www.ilsi.org/Pages/ViewItemDetails.aspx?WebId={84D7FA4A-0FD5-40CD-A49A-2DA6FCDFD654}&ListId={0348EB34-DF85-49DD-9ADE-77ED136643F1}&ItemID=427

消費者の態度や行動にどの食品リスクコミュニケーションが影響を与えるかどうかについて54論文を解析した。どんな食品のハザードについても、市民のリスク認知とリスク関連行動の両方を考慮する必要がある。行動変化についての助言はしっかりした、行動できるものである必要がある。急性のコミュニケーションにはコミュニケーションプロセスの進化が必要かもしれないが長期のコミュニケーションには聴衆の要望を同定する必要がある。

  • 食事からの金属摂取量を区別する−金属食事暴露スクリーニングツール

Partitioning of Dietary Metal Intake—A Metal Dietary Exposure Screening Tool

Tran, N. L., et al. (2014). Exposure Screening Tool." Risk Anal.

http://www.ilsi.org/Pages/ViewItemDetails.aspx?WebId={678CA61D-37F3-4E1D-90DB-E8879920CA55}&ListId={F5A43102-7B6F-4531-A209-AFA2B711282D}&ItemID=246

食品や食品成分からいろいろな量の金属が検出されたときに、リスク管理者が迅速なリスク評価を行うためのスクリーニングツールa metal dietary exposure screening tool (MDEST)を開発した

スクリーニングツールはILSI北米サイトから

http://www.ilsi.org/NorthAmerica/Pages/Heavy-Metal-Screening-Tool.aspx

NHANESのデータを使っているのでアメリカ人対象

ケーススタディにコメのヒ素がある

http://www.ilsi.org/NorthAmerica/Documents/HMST%20CaseStudy.pdf

シナリオ:冷凍食品の製造業者が原料のルーチン検査で生米から0.09 ppmの無機ヒ素を検出した

MDESTでは無機ヒ素の指標濃度TDI 0.3 μg/kg bw/dayを使っている。冷食の20%がコメだとする。問題の食品を食べている米国人は少数なので全体の暴露量は少ないが食べているヒトあたりの暴露量は多い。バックグラウンド暴露量なども精細化して評価している

(日本でもこういうことができるようにしないと)

  • 生理活性のある食品成分の枠組みを作るアプローチについての考察

Considerations on an Approach for Establishing a Framework for Bioactive Food Components

Ellwood, K., et al. (2014). Advances in Nutrition: An International Review Journal 5(6): 693-701.

http://www.ilsi.org/Pages/ViewItemDetails.aspx?WebId={678CA61D-37F3-4E1D-90DB-E8879920CA55}&ListId={F5A43102-7B6F-4531-A209-AFA2B711282D}&ItemID=243

オープンアクセス

食品の生理活性成分には健康上のメリットがある可能性が示されてきたが栄養素などのような参照摂取量(DRI)はない。必須栄養素のDRIは正常な生理機能の維持に必要な量や欠乏による有害影響が出ない量から導出され、一部は慢性疾患リスク削減も用いられている。非必須の食品成分については多くの場合妥当性を証明されたバイオマーカーなどはなく具体的な有効成分も同定されていない。

  • 現在の影響成分表示はわかりにくい

Current nutrition labeling is hard to digest

20-Jan-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-01/mu-cnl012015.php

Annals of the New York Academy of Sciencesの12月号に発表された研究。4つの栄養表示システムのうち現在米国とカナダで義務づけられている栄養成分表が最も利用しにくい。

あるものは砂糖が少なく脂肪が多く別のものは脂肪が多く砂糖が少ない、という場合最もいいものを選ぶのは難しい。他にNuValスコア、英国の信号表示、デンマークなどの認証表示を検討している。

  • 不健康で長生き

Living longer, not healthier

20-Jan-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-01/uomm-lln012015.php

PNASに発表された線虫での研究によると長生き遺伝子をもつ線虫は人生の多くをひ弱で活動量が少なく過ごす。長生きでない普通の線虫の方が健康的な状態は長い。

  • オーガニックと通常のミルク−リンゴはリンゴと比べているか?

Organic and conventional milk -- comparing apples to apples?

20-Jan-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-01/ehs-oac012015.php

消費者はオーガニックミルクと普通のミルクは違っていてその違いが高い値段の理由だと考えているが、Journal of Dairy Scienceに発表されたレビューによるとそんなに簡単ではない。約200の論文をレビューして、これまでのオーガニックと慣行の違いについての研究はあいまいであると結論した。ミルクの脂肪酸組成などを比較した研究では牧草で育てたオーガニックミルクと濃縮資料を与えたミルクを比べていて、ミルクの組成の差はオーガニック農業かどうかではなく餌の違いによる。ミルクの組成に影響を与える要因はたくさんあり、その全てをコントロールて慣行農法と有機農法を比較するのは難しい。乳業に関する「オーガニック」という用語は国による規制の違いで定義される。ミルクの栄養についてはオーガニックとそうでないものを区別する特別なものはない。

  • 魚の脂肪酸は脳を水銀の傷害から守るかもしれない

Fatty acids in fish may shield brain from mercury damage

21-Jan-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-01/uorm-fai011615.php

American Journal of Clinical Nutritionに発表されたセイシェル子ども発達研究

30年にわたるセイシェルでの研究では妊娠中の母親の魚を食べる量が多くても(平均週12回)子どもには発達上の問題がないことが一貫して示されている。研究者らはこれが水銀の悪影響より魚の栄養上のメリットが大きいからだと説明してきたが新しい研究ではもう少し複雑で実際に魚の多価不飽和脂肪酸が水銀による脳の傷害を阻害している可能性があることを示唆した。

  • 健康意識:消費者は健康的な食品はいつも不味いと信じているか?

Health consciousness: Do consumers believe healthy food always tastes bad?

21-Jan-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-01/ama-hcd012115.php

なぜ健康啓発キャンペーンはいつでも肥満を減らすのに失敗するのか?Journal of Public Policy & Marketingの新しい研究によると、消費者の食べることへの意思決定は味のみでありつづけている。

健康に関する情報が最も必要な、最も健康に気を遣わない消費者は、食品の健康に関する情報に最も関心が無い。意識の高い消費者は情報をもとにわずかに行動を変えるがほとんどは味で選ぶ。

[]魚油カプセルは品質と新鮮さが足りない−専門家の反応

SMC

Fish oil capsules fall short on quality, freshness – experts respond

January 22nd, 2015.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/01/22/fish-oil-capsules-fall-short-on-quality-freshness-experts-respond/

オークランド大学Liggins研究所の科学者による新しい研究によると、ニュージーランドで販売されているほとんどの魚油サプリメントは表示されている量より少ないオメガ3脂肪酸しか含まない。

32ブランドの魚油サプリメントのうち3製品のみが表示と同じ量含んでいた。ほとんどの製品は表示の2/3以下しか入っていない。またオメガ3脂肪酸は不安定なので酸化の程度も調べた。半分以上が推奨レベルより高い酸化レベルで、驚くべきことにそれは「使用期限」や値段や産地とは全く関係がなかった。発表はScientific Reports

SMCはニュージーランドの専門家のコメントを集めた

オタゴ大学ヒト栄養Murray Skeaff教授

この結果が正確ならば、ニュージーランドの魚油サプリメントも製造業者の宣伝と消費者が実際に手にしているものの間に重大な齟齬がある長い長いダイエタリーサプリメントのリストに付け加わることになる。さらに追加の懸念材料は、魚油サプリメントに酸化した脂肪が多いことで、つまりこれらは悪臭がするようになる。研究者らは魚油のブランド名を公開すべき。

アメリカ油化学会豪州支部長でPlant & Food Research の海洋性脂質化学者Matt Miller博士

この研究結果は困ったものであるが他の世界中での同様の研究で同じような結果になっている。しかしオメガ3を追加で摂ることにメリットがあるという科学的根拠はある。オメガ3は生理活性が高く、酸化されやすいので諸刃の剣である。高度に酸化されているということは販売までに長時間を経ていることを示唆する。ニュージーランドで販売されている多くの魚油はペルー沿岸で獲れたアンチョビ/サーディンが原料である。海から消費者のところに届くまでの長い旅の間、注意はされるが酸化反応は起こりうる。この報告で述べられているように検出された量の酸化がヒト健康にリスクとなるかどうかはわからないが、消費者に対しては魚油は直射日光を避け冷蔵庫に密封して保管することを薦める。

オーストラリアSMCから

Baker IDI心臓糖尿病研究所栄養介入研究室長で南オーストラリア大学栄養教授Peter Clifton

これは極めて有用で興味深い重要な情報である。明らかに大半の魚油製品製造業者は人々を騙していて、ACCC(オーストラリア公正取引委員会)やTGAが関与する必要がある。

酸化した魚油は動脈に脂肪が沈着することを促進し消費者が期待するのと逆の影響をもたらす可能性がある。魚油の酸化の程度は多くの論文に記載がない。

オープンアクセス

Fish oil supplements in New Zealand are highly oxidised and do not meet label content of n-3 PUFA

Scientific Reports 5, Article number: 7928

http://www.nature.com/srep/2015/150121/srep07928/full/srep07928.html

その他ニュース

  • 加齢研究:血液交換

Natureニュース

Ageing research: Blood to blood

http://www.nature.com/news/ageing-research-blood-to-blood-1.16762

動物をつなぐことで科学者は若い血が古い組織を若返らせることを示した。今やヒトで調べている

並体結合は生きた2匹の動物の血管をつなぐ外科手法で150年ほどの歴史があるが最近はあまり行われていない。それが今再び加齢研究で使われるようになった。高齢マウスと若いマウスの循環系をつなげると驚く結果になる。若いマウスの血が年老いた組織に新しい命をもたらしたように見える。これらの研究室ではそのような変化をもたらす血液成分の同定を始めている。そして昨年9月、高齢アルツハイマー患者への若い血のメリットを調べる臨床試験が初めて開始された。

これまでアンチエイジングの分野には無数の失敗がある。過去20年間、カロリー制限食やレスベラトロール、テロメラーゼ、ラパマイシンなどを含む多数の治療法が同定されてきたが何らかの効果があると信頼できるのはカロリー制限とラパマイシンの二つのみで治療法とできたのは何一つない。制限食は霊長類での結果は矛盾するものラパマイシンには有害な副作用がある。

倫理学者や科学者は若い人の血は認可された臨床試験以外のところで人々に試みられることを心配している。認可されていない幹細胞治療は既にブームになっている。認可されていない輸血はもっと簡単にできる。

(ドラキュラ。若者を搾取する高齢世代、というのは今は比喩だけどそのうち文字通りのことをする人たちが増えるのだろう。そして妙な病気が流行するんだろうか)

  • MLMネズミ講:入門

MLM watch

MLM Pyramid Schemes: A Primer

This article was posted on January 15, 2015.

http://www.mlmwatch.org/01General/pyramid.html

普通の企業は製品を消費者に販売することで利益を得るがMLMの場合は子会員を増やすことで利益を得る。ディストリビューターの勧誘は一見事業主になれるようなことを言いつつ実は友人や親族一緒に食い物にするのが目的。ビデオあり

典型的なものがハーバライフ

  • オーガニックの収量ギャップは減少している?研究が実際に示したのは有機農法は慣行農法より持続可能ではないこと

Organic yield gap shrinking? Study actually shows it’s less sustainable than conventional ag

Marc Brazeau | January 20, 2015 | Genetic Literacy Project

http://geneticliteracyproject.org/2015/01/20/organic-yield-gap-shrinking-study-actually-shows-its-less-sustainable-than-conventional-ag/

有機農法と慣行農法の収量の差がこれまで推定されていたより少ないと主張する論文について。内容をよく見ると有機農法だけローテーションしていたりと比較のしかたがおかしいところが多い。窒素必要量の多い作物での有機農法の不利は圧倒的な事実である。収量を環境とは関係がないと主張しているが、それこそが持続可能な農業にとっては重要な問題である。さらに有機農業と大規模工業的農業は対立概念ではない。大規模有機農業も小規模環境農家もいる。そもそも圧倒的に慣行栽培が多く米国では有機栽培は作物で0.8%畜産で0.5%のみ。しかも有機のうち大規模(500エーカー(2 km²)以上)のほうが多い(60/40)。

(ちなみに日本の農家の平均耕作面積が2ヘクタールで500エーカーの100分の1)

  • 「内分泌撹乱物質」議論の科学

Policy Focus

The Science of the “Endocrine Disrupter” Debate

By Angela Logomasini, Senior Fellow, Independent Women’s Forum

http://c1355372.cdn.cloudfiles.rackspacecloud.com/94953b38-031b-473a-b5fd-30280c172a8f/PolicyFocus15_Jan_p2.pdf

アメリカ人はメディアや環境活動家からありふれた日用品に健康に悪い化学物質が含まれると聞かされることがますます増えている。「内分泌撹乱物質」とされるこれらに物質は我々のホルモンに影響してがんを誘発し子どもたちの健康を損ない胎児の発育に影響し我々を太らせると活動家たちは言う。これらのキャンペーンの多くは女性、特に母親を標的とする。しかし消費者製品に含まれるこれらの化合物が現在の暴露量で実際にそのような影響をもたらしているという根拠はない。実はこれらの化合物の作用は測定可能な影響が出るにはあまりにも弱くそして量が少ない。一方これらの警告を発する見出しそのものは消費者に実害がある。それは不必要な規制につながり値段を高くし選択肢を減らしさらに皮肉なことにより安全性の低い製品に代えられる。消費者には事実が必要である

・恐怖を抱えて生きることは不健康である

・警鐘主義は値段を高くする

・製品の組成を無理に変えると品質が下がり選択肢が少なくなる

・恐怖をもとにした政策は公衆衛生を損なう

  • 高齢者の食事ナトリウム含量、死亡率、心血管系イベント

健康加齢体組成(Health ABC)研究

Dietary Sodium Content, Mortality, and Risk for Cardiovascular Events in Older Adults

The Health, Aging, and Body Composition (Health ABC) Study

JAMA Intern Med. Published online January 19, 2015.

http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2091399

71-80才の2642人の10年フォローアップデータを解析した。ベースラインのナトリウム摂取量は食事頻度質問票から推定したが10年間の死亡率や心血管系イベントと関連がなかった

  • Simplotの第二世代Innateは葉枯れ病耐性を加える

Simplot’s Generation 2 Innate adds late blight resistance

Karl Haro von Mogel | January 16, 2015

http://geneticliteracyproject.org/2015/01/16/simplots-generation-2-innate-adds-late-blight-resistance/

11月にUSDAはアクリルアミドを減らすSimplotの第一世代Innateを認可し、12月には次世代遺伝子組換えジャガイモに意見募集を始めた。二世代Innateは第一世代に葉枯れ病耐性を加えたものである。

(どんなにいいものができてもGMだからと拒否し続けるのかなぁ日本は)