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2015-06-22

[]カフェインの安全性についてのFAQ

FAQs on the Safety of Caffeine

27 May 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/faqcaffeine.htm

1.EFSAの評価がカバーしているのは何?

EFSAのカフェインの安全性に関する科学的意見は食品サプリメントを含む全ての食事源からのカフェイン摂取の有害健康影響の可能性を検討した:

・一般的な健康な集団と子ども、青年、成人、高齢者、妊婦、授乳中の女性、運動している人などの特定集団で;

・「エネルギードリンク」に存在する他の物質(D-グルクロノ-γ-ラクトン 及びタウリン)、アルコール、p-シネフリンとの組み合わせ。

以下については考慮しない:

・病気や健康状態に問題のある集団グループ;

・医薬品および/または依存性薬物の組み合わせ;

・それだけで健康リスクとなるアルコール量との組み合わせ(たとえば妊娠中、大量の飲酒)

2.私たちはどのくらいカフェインを摂取している?

加盟国ごとに一日の平均摂取量は異なるが、次の範囲内である:

後期高齢者(75歳以上)22-417mg

高齢者(65-75歳) 22-417mg

成人(18-65歳) 37-319mg

青年(10-18歳) 0.4-1.4mg/kg bw

子供(3-10歳) 0.2-2.0mg/kg bw

幼児(12-36か月) 22-417mg

EFSAの食品摂取データベースがカバーする多くの調査では、コーヒーが総摂取量の40%〜94%に寄与する成人のカフェインの主な摂取源だった。アイルランドと英国では紅茶が主な摂取源で、総カフェイン摂取量のそれぞれ59%と57%に寄与していた。

青年では総カフェイン摂取量に様々な食品が寄与し、国ごとに大きな違いがある。6つの調査ではチョコレートが主な貢献者で、4つの調査ではコーヒー、3つではコーラ飲料、2つでは紅茶。多くの国ではチョコレート(ココア飲料も含む)が3〜10歳の子供の主なカフェイン源で、紅茶とコーラ飲料が続く。

消費量の違いの一つの理由は―文化的な習慣以外に―食品生産に使用されるカフェインの濃度の違いである。コーヒー飲料中の濃度は製造過程、使用されるコーヒー豆の種類、淹れ方(たとえばドリップコーヒー、エスプレッソ)による。ココアベースの飲み物の濃度は様々なブランドに含まれるココアの量と種類による。

3.EFSAはどのように摂取量を計算したのか?

始めに、EFSAは様々な食品のカフェイン量を計算するために英国で実施された調査を使用した。この調査は400の紅茶やコーヒーのカフェイン濃度に関する情報を含んでいる―包装していない茶葉、ティーバッグ、自動販売機、インスタント紅茶、フィルターコーヒー、自動販売機、エスプレッソ、インスタントコーヒー―家や職場で淹れた、カフェや他の小売店で買った。英国の調査がカフェイン濃度を報告していない食品には、「エネルギードリンク」については最も人気のあるブランドのカフェイン濃度(1リットルあたり320mg)が選ばれ、それ以外は他の代表的な調査で報告された中間値の平均が使用された。

その後EFSAの食品摂取データベースを使って食品と飲料からのカフェイン摂取量を計算した。このデータベースは66531人の参加者を含む欧州22ヶ国の39調査のデータを含んでいる。この調査はカフェイン含有食品サプリメントの摂取についての情報は提供しない。成人の「エネルギードリンク」からの急性カフェイン摂取用を計算するのには2013年のEFSAの報告書が使用された。

4. 摂取しても安全なカフェイン量は?

入手可能なデータに基づき、EFSAの食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA)は次の結論に達した:

成人

・カフェイン一回最大200mg―全ての摂取源からの体重kgあたり約3mg (mg/kg bw)は一般的に健康な成人集団には安全性の懸念は生じない。同じカフェイン量は通常の環境状況で激しい運動の前2時間以内に摂取した時には安全性の懸念は生じない。妊婦や激しい運動に取り組む中年/ 高齢者対象の入手可能な研究はない。

・100mgのカフェイン一回量(about 1.4mg/kg bw)は睡眠時間に影響を与えるかもしれない。特に寝る時間近くに摂取した時。

・一日を通して一日当たり最大400mg(約5.7mg/kg bw/日)摂取しても妊婦以外の一般的な集団の健康的な成人には安全性の懸念は生じない。

妊婦/ 授乳中の女性

全ての摂取源から一日を通して最大200mg消費しても胎児の安全性に懸念は生じない。

子供と青年

成人に懸念がないとみなされているカフェイン一回量(一日当たり3mg/kg bw)を子供に適用しても差し支えない、なぜなら子供と青年のカフェイン「クリアランス率」は少なくとも大人と同様であり、子供と青年の不安や行動に関する入手可能な研究はこの量を支持している。一日当たり3mg/kg bwは子供と青年の習慣的なカフェイン摂取安全量としても提案されている。

5. 様々な種類の食品と飲料にはどのくらいカフェインがある?

カフェイン含有量と一人前の量は国ごとに異なるが、役に立つガイドラインとして次の量をあげる:

エスプレッソ一杯(60ml) 80mg

フィルターコーヒー1カップ(200ml) 90mg

紅茶1カップ(220ml) 50mg

コーラの標準缶(355ml) 40mg

「エネルギードリンク」標準缶(250ml) 80mg

プレーンチョコレートバー(50g) 25mg

ミルクチョコレートバー(50g) 10mg

全ての数字は概算で国ごとにカフェイン含有量や一回分の量は異なる

6. カフェインは「エネルギードリンク」の他の成分やアルコールと一緒に摂取すると有害影響がある?

「エネルギードリンク」に一般的に含まれる濃度の他の成分の摂取は、最大200mgのカフェイン一回量の安全性に影響しない。

約0.08%の血中アルコール含有量につながる最大約0.65g/kg bw量のアルコール摂取―多くの国で運転に適さないと考えられている量―は最大200mgのカフェイン一回量の安全性に影響を及ぼさない。最大この摂取量まで、カフェインはアルコールの酔いの主観的知覚を紛らわしそうもない。

[]食品中のアクリルアミドは公衆衛生の懸念

Acrylamide in food is a public health concern

4 June 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150604.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_content=feature&utm_campaign=20150604

包括的レビューを行い、EFSAは食品中のアクリルアミドに関する科学的意見を発表した。EFSAのフードチェーンにおける汚染物質に関するパネル(CONTAM)の専門家は、食品中のアクリルアミドが全ての年齢集団の消費者のがんになるリスクを増す可能性があるとする以前の評価を再確認した。この結論は2014年7月のパブリックコメント募集で公開した意見案から変わっていない。

動物実験の証拠はアクリルアミドとその代謝物質グリシドアミドは遺伝毒性発がん性があることを示している:それらはDNAを損傷しがんの原因となる。ヒトでの実験の証拠では、アクリルアミドの食事暴露ががんの原因となるという根拠は現在のところ限られており、結論は出ていない。

アクリルアミドは広範囲の毎日の食事に存在しているので、この健康懸念は全ての消費者に適用されるが、子供は体重あたりで最も暴露している年齢集団である。アクリルアミド暴露に寄与する最も重要な食品グループは、フライドポテト製品、コーヒー、ビスケット、クラッカー、クリスプブレッド及びソフトブレッドである。

CONTAMパネルの議長であるDiane Benford博士は述べた:「パブリックコメントは我々が科学的意見を微調整するのに役立った。特に、ヒトのアクリルアミドの影響に関する研究の評価と消費者のアクリルアミドの主な食品源の種類をさらに明確にしている。また、パブリックコメントの募集段階で気づいた最新研究は最終的な科学的意見に含まれている。」(パブリックコメント募集に関する報告書は以下で入手可能。)

高温調理

アクリルアミドは毎日の高温調理(揚げる、焼く、オーブンで焼く、生産加工や+120°Cで低水分)中にでんぷん質の食品に自然に形成される化学物質である。この反応はメイラード反応として知られている:食品を褐色にし味に影響するのと同じ反応である。アクリルアミドは多くの食品に天然に存在する糖類とアミノ酸(主にアスパラギンと呼ばれるもの)から形成される。アクリルアミドは多くの食品以外の工業的用途がある。タバコの煙にも含まれる。

摂取後、アクリルアミドは消化管から吸収され、全ての組織に分布し、広く代謝される。グリシドアミドはこの工程からできる主な代謝物の一つで、おそらく遺伝子変異と動物実験で見つかる腫瘍の原因である。

がんの他にも、パネルは神経系、出生前と出生後の発達と男性の生殖に対するアクリルアミドの有害影響の可能性も考慮した。現在の食事からの暴露量に基づき、これらの影響は懸念とはみなされなかった。

アクリルアミドの食事からの暴露を減らす

EFSAのリスク評価の中心ではないが、科学的意見には、成分をどのように選択するか、保管方法、調理される食品の温度が様々な食品種類のアクリルアミドの量にどのように影響するか、従って食事暴露量はどのくらいかを要約するデータと文献の概要を含んでいる。

EFSAの科学的助言は食品中のアクリルアミドの消費者暴露をさらに減らすために可能な方法を検討するEUと国家意思決定機関に情報を提供する。たとえば、食習慣と家庭での調理、市販食品に関する管理についての助言を含む;だが、EFSAはそのような対策方法を決めるのに直接的な役割は果たさない。

・食品中のアクリルアミドに関する科学的意見

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4104.htm

・食品中のアクリルアミドに関する意見案についてのパブリックコメント募集の概要についての技術的報告書

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/817e.htm

EFSAは理解しやすい科学的意見の非技術的な概要(あるいは概要)を準備し、食品中のアクリルアミドに関するよくある質問FAQでこの作業の他の側面についても取り上げている。

・EFSAはリスク評価を説明する:食品中のアクリルアミド

http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/acrylamide150604.htm

・食品中のアクリルアミドに関するFAQ

http://www.efsa.europa.eu/en/corporate/pub/acrylamide150604.htm

[]証拠の選択と使用:EFSAは厳格性と一貫性を高める

Selecting and using evidence: EFSA increases rigour, enhances consistency

3 June 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150603.htm?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20150604&utm_content=hl

新しい報告書は、EFSAの科学的評価におけるデータと根拠の処理方法をさらに改善することを目的とし、EFSAがその科学的アウトプットをどのようにつくっているかについて新たな光を当てる。

[]新しいダイオキシンリスク評価を計画中、とEFSAは述べる

New dioxins risk assessment planned, says EFSA

29 May 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/150529.htm

EFSAの新しい科学的声明は食品と飼料中のダイオキシンの様々な推奨安全濃度をレビューする。EFSAは最近欧州委員会の要請を受けて、食品と飼料中のダイオキシンダイオキシン様PCBの存在に関する動物とヒトの健康のための包括的リスク評価を助言した。これはEFSA初の飼料中のダイオキシンのリスク評価となるだろう。

さまざまな機関がダイオキシンのリスク評価を行い、様々な推奨安全濃度(「健康に基づくガイドライン値」として知られる)を導出している。EFSAは(欧州委員会の)食品に関する科学的委員会、国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)、米国環境保護庁(EPA)が以前取り組んだアプローチとガイダンス値をレビューした。

ダイオキシンダイオキシン様PCBは燃焼過程や産業排出物の結果、それぞれ環境中に存在する。これらの汚染物質は環境中に存続し食品チェーンに入ることがある。それらは生物に蓄積し、それらから生じる健康ハザードについて公衆の懸念がある。

ダイオキシンダイオキシン様PCBの健康影響に基づく指標値に関する科学的声明

Scientific statement on the health-based guidance values for dioxins and dioxin-like PCBs

EFSA Journal 2015;13(5):4124 [14 pp.]. 29 May 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4124.htm

様々な機関がダイオキシンのリスク評価に取り組み一連の健康影響に基づく指標値を発表してきた。この報告書では、食品に関する科学委員会(SCF)、国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)、アメリカ合衆国環境保護庁(US EPA)が採用したアプローチと、最終的に導出される数値に様々なアプローチがどのように影響を与えたのかを調べた。SCF と JECFAは、健康影響に基づく指標値(HBGV)を導出するための重要な研究は動物実験だと結論し、一方US EPAは入手可能な場合はヒトのデータを優先した。SCF と JECFAはラットのデータからHBGVを導出するために身体負荷量ワンコンパートメントキネティクスを適用し、他方US EPAは疫学研究から推定された血中濃度の生理学に基づいた薬物動態モデルを適用した。US EPAは無毒性量(NOAEL)がなかったため最低毒性量(LOAEL)にデフォルトの不確実係数10を適用したのに対して、SCF と JECFAはLAOELがNOAEL(他の動物実験で観察された)に近かったため不確実係数3を採用した。その結果US EPAが設定した参照用量は許容一週間摂取量(TWI)/ 暫定的許容一か月間摂取量(PMTI)の3分の1となった。これらの機関が取り組んだ最新の評価に異なるアプローチが使用されたことを考慮して、飼料と食品のダイオキシンダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル(dl-PCBs)に関する包括的リスク評価に着手することが適切であろう。

・飼料中のダイオキシンダイオキシン様PCBの存在に関する動物とヒトの健康リスクに関する科学的意見の委任

http://registerofquestions.efsa.europa.eu/raw-war/mandateLoader?mandate=M-2015-0011

その他ニュース

  • 感染症で死亡したWyalusing地域の幼児はもし両親が治療を受けさせていたら簡単に治療できただろう、剖検を行った医師は言う

A Wyalusing-area toddler died from an infection that was easily treatable if the parents had sought medical intervention, according to the doctor who performed the autopsy.

June 11, 2015

http://www.pressconnects.com/story/news/public-safety/2015/06/11/bradford-county-pair-charged-childs-death/71053600/

Bradford郡の幼児が耳の感染で3月に死亡した件は、剖検の報告書によると簡単に避けられた。この18ヶ月の女の子の両親は彼女の死亡に関して州警察による捜査により刑事責任に直面している。3月23日にTowanda記念病院につれてこられた女の子はその後救急室で死亡を宣告された。死因は肺炎連鎖球菌による髄膜炎でもともとは左の耳の感染だったが治療はなされなかった。親は信仰によるものではなく独自の「研究」によりワクチンや現代医学を信用できないとしてホメオパシーとハーブレメディで「治療」していた。もう一つの理由はお金だった


  • 不健康な食習慣がビクトリアの「ニューノーマル」であることを調査が明らかにする

Unhealthy eating habits 'the new normal', Shape of Victoria survey finds

http://www.abc.net.au/news/2015-06-22/unhealthy-eating-habits-the-new-normal-for-victorians-study/6562924

がん評議会と心臓財団の行った「ビクトリアのかたちThe Shape of Victoria」調査はお菓子やファストフードが毎日の主食になったことを発見した。5人中4人が食べ過ぎがニューノーマルになり、85%はたまのお菓子が毎日の食事になったと回答した。

[]毎日自分の体重を計ることが減量に役立つかもしれない

Behind the headlines

Weighing yourself every day may help with weight loss

Friday June 19 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Weighing-yourself-everyday-helps-with-weight-loss.aspx

Mail Onlineが「毎日体重計に乗ることが減量の鍵となるかもしれないことを研究が発表した」と報道した。この報道は毎日体重を計ることが小さいが継続する減量につながることを示唆した米国の研究に基づく。この研究は162人の肥満と過体重のヒトを毎日体重を計ってグラフにする群と対照群に分けた。どちらも減量のための教育は行う。1年後、体重を計った群は平均で2kg、計らなかった群より多く減量した。主に男性での差による。女性ではどちらの群も同じような結果だった。この研究には例えば体重を計る群は対照群よりプレッシャーを多く感じただろうといった限界がある。また減量が観察されたのは一部の男性のみ(40人)で、より大きな試験で確認する必要があるだろう。

体重測定は既に多くの減量計画の一部となっている。一部のヒトにとっては定期的に自分で体重を計ることは役にたたず逆にがっかりしてしまう可能性がある。自分自身を動機づけるためには人により異なる方法があり全てにあてはまる解決法はないだろう。

  • 喫煙は12の異なるがんによる全ての死亡の半分の原因

Smoking causes half of all deaths in 12 different cancers

Thursday June 18 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Smoking-causes-half-of-all-deaths-in-12-different-cancers.aspx

Mail Onlineが「米国の研究によると12の喫煙関連がんによる死亡の約半分が直接喫煙に関連してる可能性がある」と報道した。英国では成人の19%、米国では17%と同様の喫煙率であるため同じようなパターンであろう。

研究者らはこれまでの研究のデータを用いて死亡割合を推定した。驚くべきことではないが、喫煙と最も強く関連していたのは肺がんで(死亡の80%)、次が口と喉のがんである。しかしながらこれは過去の研究データを用いた推定であることに注意が必要である。

あなたが喫煙者なら、健康のためにできる最良のことは禁煙である。

  • 授乳に問題があるのは遺伝的なものだというのは早すぎる

Too soon to say if breastfeeding problems could be genetic

Thursday June 18 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Too-soon-to-say-if-breastfeeding-problems-could-be-genetic.aspx

Mail Onlineが「あなたが授乳できないのは遺伝子にそう書いてあるせい?」と尋ねる。この質問はZnT2というタンパク質に問題があると妊娠後の乳汁分泌が制限されるかもしれないことを発見した動物実験による。問題のタンパク質は亜鉛が乳腺の細胞に移行するのを助ける亜鉛輸送体である。マウスの乳腺の正常な構造と機能に重要な役割を果たすことがわかった。ZnT2の機能不全遺伝子組換えマウスが赤ちゃんを産むと正常マウスより乳量が少なく栄養が乏しく、赤ちゃんの生存率が低い。このような動物実験は個々のタンパク質の役割について良い知見を提供する。ヒトでも同様の役割を果たしている可能性はあるが重要な違いがあるかもしれない。また女性における乳汁分泌の差にこの亜鉛輸送体の異常がどのくらい関わっているのかについては評価されていないのでわからない。多くの女性は最初は授乳が困難で、必ずしも自然にできるようになるわけではない。専門家による助言や忍耐などが必要になるが通常は徐々に克服できる。

  • アボカドは白血病治療の鍵となるか?

Could avocados hold the key to treating leukaemia?

Wednesday June 17 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Could-avocados-hold-the-key-to-treating-leukaemia.aspx

Independentが「アボカドは希なタイプの白血病に打ち克つ鍵となりうる」と報道した、特に急性骨髄性白血病に。この見出しを読んだ読者はアボカドを食べると白血病治療に役立つような印象を持つかもしれないがそれは違う。研究者らはアボカドの種(それは食べない)に含まれるアボカチンBという化合物が実験室での白血病細胞を殺す作用があることを報告した。これは面白い発見でこれから新しい薬物の開発につながるかもしれないがそれには長い時間がかかるだろう。

  • チョコレートを食べることは脳卒中リスクを少しだけ下げるかもしれない

Behind the headlines

Eating chocolate may slightly lower your risk of stroke

Tuesday June 16 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Eating-chocolate-may-slightly-lower-your-risk-of-stroke.aspx

「1日2本のチョコレートバーは心疾患と脳卒中リスクを追い払う」とDaily Mirrorが報道した。この見出しはNorfolkの住民が参加した大規模研究の結果によるものである。最も多くチョコレートを食べる人たちと全く食べない人を比べて、チョコレートは脳卒中と心血管系疾患のリスクの低さと関連した。しかし冠動脈心疾患リスクについては統計的有意差はなく、前述の結果は偶然の可能性がある。

最も注意が必要なのは、チョコレートに関連する何らかのメリットは実際にはその人の全体的な健康状態がよいことと関連している可能性があるということである。この研究にはその兆候がある。例えばチョコレートを多く食べる人は運動量が多いなど健康的な行動と関連していた。またチョコレートに含まれる大量の砂糖と脂肪を無視してはならない。もしあなたが肥満や過体重なら、あなたの体重は健康に悪く、チョコレートをたくさん食べると事態は悪化するだろう。

  • 1日手に半分のナッツは「早期死亡リスクを下げる」

Half a handful of nuts a day 'reduces early death risk'

Friday June 12 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/06June/Pages/Half-a-handful-of-nuts-a-day-reduces-early-death-risk.aspx

オランダの研究が毎日ナッツを食べることとがんや心疾患を含む多数の慢性疾患による死亡率の低さとの関連を見いだしてDaily Telegraphが「1日に手に一杯のナッツがあなたの命を救う、と新しい研究が言う」と報道した。この研究はオランダの中高年のライフスタイルと食習慣を評価して10年以上フォローしたものである。全体として、研究者らはナッツを食べる人の全原因での死亡と心血管系疾患やがんなどの特定の原因での死亡リスクが低いことを見いだした。最もリスクが低かったのは1日5-10gのナッツを摂取する人であった。しかしながら全てのリスク低下が有意だったわけではなく、一部の解析はごく少数であり結果の一部は信頼性が低い。またナッツの摂取は全体として健康的な食生活とライフスタイルの一要因に過ぎない可能性があり、定期的にナッツを食べる人は他の部分でも健康的である可能性がある。

[]警告文書

Warning Letters

  • Total Health Advanced Nutrition, Inc. 5/29/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm450169.htm

ダイエタリーサプリメントCGMP違反

経口キレートデトックスダイエタリーサプリメントなどの製品の同定、純度、組成などの規格がない、品質管理がなされていない、記録をとっていないなど

  • Great Lakes Cattle Marketing Company, LLC 5/21/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm450155.htm

食用として販売されたホルスタイン牛の残留動物用医薬品フロルフェニコール

  • Clayholm Farms, LLC. 6/9/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm450583.htm

食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品デスフロイルセフチオフル

  • Paulding Dairy LLC 6/8/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm450546.htm

食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品デスフロイルセフチオフル

  • Green Hills Health and Wellness Pharmacy Inc 6/4/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm450682.htm

調剤薬局における殺菌されていない医薬品や処方無し医薬品の違法販売

[]リコール

  • G&C Natural Nutrition社は表示されていない医薬品成分を含むPyrolaを全国で自主回収

G&C Natural Nutrition, Inc. Issues Voluntary Nationwide Recall of Pyrola Due to Undeclared Drug Ingredients

June 12, 2015

http://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm451159.htm

ジクロフェナックとクロルフェニラミンを含む

写真あり。(100%ナチュラルハーブサプリメントの関節フォーミュラとラベル)

[]FSMAについて一緒に話そう

Coming Together to Talk About FSMA

Posted on June 18, 2015 by FDA Voice

http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2015/06/coming-together-to-talk-about-fsma/

FDAの食品安全近代化法(FSMA)の履行には、農場から食卓まで、食品供給チェーンの全ての部門の人が関係する。2015年4月23-25日に、FDAはワシントンで、予防とリスクに焦点を絞って食品安全システムを構築するためにデザインされたFSMA規則の履行に関する公聴会を開催した。数百人が参加し数千人がウェブキャストを見た。ここにFDAのリーダーの知見を紹介する動画を掲載する。(動画リンク)

[]有毒アイビーやその他の有毒植物に知恵を使って勝つ

消費者向け情報

Outsmarting Poison Ivy and Other Poisonous Plants

http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm049342.htm

最初はちくっとしてそれから赤くなり水泡ができる。これらが有毒アイビー、有毒オーク、有毒smacの症状で、樹液に含まれる植物油の暴露から数時間から数日後に始まることがある。

どんな植物か

伝染しない

腫れがヒトからヒトにうつることはないが、有毒植物と接触した衣服や器具に有毒成分が残っていてそれに触ると腫れる可能性はある

予防法

知って避けること、庭道具や手袋は定期的に洗う

接触した可能性のあるペットは洗う、触ったらできるだけ早く洗う

治療法

水疱をかきこわさないこと

局所用OTC副腎皮質ステロイドを使う

医師に相談

発熱したり悪化したりするようなら医師に相談すること

[]FDAは加工食品の人工トランス脂肪を排除する対策をとる

ニュースリリース

The FDA takes step to remove artificial trans fats in processed foods

June 16, 2015

http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm451237.htm

対応により冠動脈心疾患を減らし年に数千件の致死的心臓発作を予防することが期待される

科学的根拠の包括的レビューにより、FDAは本日、加工食品中の人工トランス脂肪の主な摂取源である部分水素添加油(PHOs)を、ヒト食用の「一般的に安全と認められる」あるいは「GRAS」ではないという決定を最終化した。食品業者は製品からPHOを排除するのに3年の猶予を与えられる。

FDAは2013年にPHOはもはやGRASとはみなされないと暫定的に決定していて、パブリックコメントを検討した後この決定を最終的なものとした。

2006年以降、製造業者は食品の栄養成分表示にトランス脂肪を含めることを求められてきた。FDAは2003年から2012年の間にトランス脂肪の摂取は78%減少したと推定していて、表示規則と企業による食品組成の変更が重要な要因だった。IOMはトランス脂肪の摂取は栄養学的に適切な食事の中で可能な限り少なくすることを薦めている。

FDAは規則に従うための期間として3年を設定した。この期間に企業は製品をPHOを使用しないものに組成変更する及び/またはFDAに特定のPHOの使用について認可申請をすることができる。この期間が過ぎれば、FDAの認可を得ない限り食品にPHOを添加することはできない。

消費者に対しては食品の成分表をチェックすることでトランス脂肪の削減を薦める。現在食品には一食あたり0.5g以内ならトランス脂肪「0」と表示できる。

多くの企業が既に加工食品からPHOを排除するための対応をしていて、3年以内に多くの企業は排除できるだろう。

  • 消費者をトランス脂肪から守る

Protecting Consumers from Trans Fat

Posted on June 15, 2015 by FDA Voice

By: Susan Mayne

http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2015/06/protecting-consumers-from-trans-fat/

本日FDAは食品供給網から人工トランス脂肪を排除するための対応をした。

PHOは1950年代以降、加工食品の保持期限を改善するために使われてきた。FDAは加工食品中の人工トランス脂肪の主な摂取源であるPHOを、GRASではないという最終決定を発表した。このことは2018年6月18日以降はFDAが別途認可しない限り食品に添加できないことを意味する。

この場合、食品を長持ちさせるためには良いことがヒトの寿命をのばすことにも良くはないことが明らかになった。2002年のNASのIOMの報告書でトランス脂肪の摂取量と血中LDLコレステロールの増加が直接関連することがわかった。このことは心疾患リスクが増加することを意味するので心疾患を予防するための対策が期待された。2006年にFDAは栄養成分表にトランス脂肪の量を表示することを求め、多くの企業は自主的に製品の組成を変え、消費者はトランス脂肪を避け始めた。食品中のトランス脂肪量は減ったが、フロスティングや電子レンジポップコーン、パックされたパイ、冷凍ピザ、スティックマーガリン、コーヒークリームなどの一部の食品にPHOは使い続けられ、それらをとり続ける消費者のトランス脂肪摂取量は平均的消費者の2倍になっていた。本日FDAはPHOがGRASではないという決定を発表した。

[]グリホサートはがんを誘発するか?専門家グループがWHO内部での評価の違いに対応する

Does glyphosate cause cancer? - Expert group to address diverging assessments

within the WHO

15.06.2015

http://www.bfr.bund.de/cm/349/does-glyphosate-cause-cancer-expert-group-to-address-diverging-assessments-within-the-who.pdf

入手できる全ての研究のレビューを経て、農薬の有効成分として使用されるグリホサートに発がん性はないと国や欧州の当局、JMPRを含む国際機関が評価した。

2015年3月の会合でIARCはグリホサートを、「ヒトでの限られた根拠」と「動物での十分な根拠」に基づき、グループ2A(おそらくヒト発がん性がある)に分類した。この分類は2015年3月20日にLancetの雑誌に短報として発表された。ドイツはEUにおけるグリホサートの「報告担当国」だったのでBfRがこの分類についてコメントを発表した。

BfRはモノグラフが発表されればIARCの分類を詳細にレビューするだろう。2015年5月29日のIARCの発表によるとモノグラフの発行は2015年7月に前倒しされている。BfRも他の世界中の評価担当機関も現在その報告を入手できていないのでIARCの結論を包括的に評価することはできない。

WHOが最近、IARCとJMPRの評価の違いの理由を検討する臨時ワーキンググループを作った。この専門調査会は2015年9月までにさらなる議論や対応についての報告をJMPRに行う。このプロセスはWHOにおける科学的不一致への対応法として知られる。

WHOのサイト

Expert Taskforce on Diazinon, Glyphosate and Malathion

http://www.who.int/foodsafety/areas_work/chemical-risks/jmpr/en/

専門家のリストも掲載されている

[]コメとコメ製品には高濃度の無機ヒ素が含まれる

Rice and rice products contain high levels of inorganic arsenic

11.06.2015

http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2015/14/rice_and_rice_products_contain_high_levels_of_inorganic_arsenic-194366.html

BfRはコメ製品のヒ素量を最小化するための方法を探ることを薦める

連邦監視当局の分析で、コメとコメ製品には比較的高濃度の無機ヒ素が含まれることがわかった。この分析で、餅のような一部のコメ製品はコメ穀物よりも無機ヒ素量が多いことがわかった。「一部のコメ製品がコメ穀物よりも高濃度になる理由は明確にしなければならない」とBfRの長官は言う。「なぜならば無機ヒ素はヒトに対して発がん性があると分類されている化合物で、食品に含まれる量は実行可能な限り少なくすべきである、からである」

BfRはドイツ人におけるコメとコメ製品からの、特に有害な無機ヒ素化合物の摂取量を計算した。これらの計算によると、食習慣により、これらの食品は、特に子どもで、EFSAにより設定された無機ヒ素の総摂取量に相当な寄与となる可能性がある。

ヒ素は天然に地殻に存在し自然やヒトの活動により放出され土壌や地下水や地表水に入り植物に吸収される。食品には無機と有機の両方が存在する。無機ヒ素はヒト発がん物質に分類され長期間摂取するとたとえ少量でも皮膚の病変や神経障害、発達への悪影響、心血管系の問題等を引き起こしうる。

その独特の栽培方法と性質から、コメとコメ製品には他の穀物より高濃度の無機ヒ素を含む。BfRは連邦州が測定したコメとコメ製品の濃度に基づきドイツ人での健康リスクを評価した。この評価においては、摂取量データを用いて、乳児、幼児、子ども、成人などの異なる集団毎に無機ヒ素の一日摂取量を計算した。

結論:コメとコメ製品からの無機ヒ素の摂取量は比較的多い。従って、食習慣により、コメは無機ヒ素の総摂取量に相当な寄与をする。無機ヒ素の発がん性についてはリスクの増加と関連しない安全な摂取量は設定できないので、食品中の無機ヒ素化合物の量はできうる限り最小にすべき(ALARA)と考える。ALARAの基本原則は、食品中のこの物質の量は技術的にあるいは他の方法で、達成可能な限り低くすべきである、という意味である。

これまで入手可能なコメ製品のデータは、一部のコメ製品の無機ヒ素濃度が穀物としてのコメより高いことを示している。この理由は不明である。従ってBfRは、企業に、ある種のコメ製品のヒ素濃度の高い理由を明確にし、ALARA原則に沿ってヒ素濃度を最小化する対策を探るように薦める。

消費者には食品中のヒ素濃度がわからない。このためBfRは欧州委員会のコメやコメ製品への無機ヒ素の欧州レベルでの最大基準値を設定するという決定を歓迎する。最大基準値が設定された後でも以下のBfRの助言はあてはまる。

BfRは消費者に対し、餅やライスフレーク/ライスプリンの摂取はほどほどにし、他の穀物でできた多様な製品を摂るように薦める。保護者に対しては赤ちゃんや幼児にライスミルクやライスプリンのようなコメを原料にした飲料や食品だけを与えないように助言する。セリアック病患者やグルテンに反応する消費者は、グルテンフリー製品を選ぶときにコメ製品に偏らないようにすべきである。コメ以外にもトウモロコシやソバ、アマランス、キノアなどのようなグルテンを含まない穀物が使える。

しかしながらコメはバランスの取れた食生活の一部であり続けるべきである。食品を選ぶときには、消費者は多様で幅広い食生活をするようにという一般的助言に従うべきで、可能であれば穀物の種類をいろいろなものにすべきである。

[]コメとコメ製品のヒ素

Arsenic in Rice and Rice Products

18.06.2015

http://www.bfr.bund.de/cm/349/arsenic-in-rice-and-rice-products.pdf

ヒ素は土壌のあらゆるところに様々な濃度で存在する。コメのような穀物には他の穀物より多くの無機ヒ素化合物が含まれることが知られている。コメのヒ素濃度は土壌や灌水中の濃度、品種、調理法などのようないくつかの要因に依存する。無機ヒ素化合物を長期にわたって摂取すると、比較的微量であっても各種臓器に障害をもたらす。飲料水からの無機ヒ素の摂取は疫学研究では皮膚疾患とある種のがんのリスク増加に関連する。このため国際委員会は無機ヒ素をヒト発がん性があると分類している。無機ヒ素の発がんメカニズムは完全にはわかっていないのでがんのリスクを上げない安全な摂取量を設定することができない。従って食品中の無機ヒ素は、完全に避けることはできなくても、どんな量であっても望ましくない。

監視を行っている地方当局による検査により、コメとライスケーキや乳児用クリームライスのようなコメ製品には比較的高濃度の、毒性学的観点からは重要な、無機ヒ素が含まれることが確認された。これらの知見はEFSAや他のEU加盟国の当局による知見と一致する。BfRは連邦食品農業省の依頼で各種消費者集団でのコメとコメ製品の無機ヒ素摂取による健康リスクを評価した。

MOE概念を用いて評価を行い、BfRはがんのリスクについての健康への懸念があると結論した。従って食品中の無機ヒ素濃度はALARA原則に従って削減すべきである。

BfRはコメと米井製品からの無機ヒ素化合物の暴露量を減らす可能性について検討を薦める。データからはある種のコメ製品の濃度はコメ穀物より高い。この原因は明らかにすべきである。これらの製品のヒ素濃度を最小化するための選択肢を評価すべきである。さらにコメ製品の摂取量データを更新し、特に小さい子どもの現実的な暴露推定をすべきである。

リスクプロファイルは

健康被害の可能性はある

その被害は重大で不可逆である

データの信頼性は中程度

消費者にはコントロールできない

意見のフルバージョンはドイツ語

http://www.bfr.bund.de/cm/343/arsen-in-reis-und-reisprodukten.pdf

子ども平均Moe 9-500

95パーセンタイル 2-143

高齢者 平均 37-1000

12-320

[]コメとコメ製品のヒ素についてのQ & A

Questions and answers on arsenic levels in rice and rice products

FAQ of the BfR dated 11 June 2015

http://www.bfr.bund.de/en/questions_and_answers_on_arsenic_levels_in_rice_and_rice_products-194425.html

一部抜粋

ヒ素とは何か?

ヒ素は天然に地殻の多くの部分に存在するメタロイド(半金属)である

ヒ素はヒト健康にどう影響するか?

主にシーフードや魚に含まれる一部の有機ヒ素は毒性が低く健康リスクになるとは考えられていない。しかしながら可溶性の無機ヒ素を大量に摂取すると急性中毒になり、初期症状は腹痛、嘔吐、吐き気、重症の下痢、顔面の浮腫である。

無機ヒ素を少量長期間摂取すると皮膚の病変や血管や神経の傷害、生殖毒性、心血管系への問題への寄与などにつながる。無機ヒ素化合物は国際機関によりヒト発がん物質と分類されている。既存の研究からはがんリスクの増加と関連しない安全な摂取量を設定することができない。従って食品に無機ヒ素が存在することはどんな量でも望ましくないが、完全に避けることはできない。

ヒ素はどうしてコメに入るか?

他の穀物同様イネは根からヒ素化合物を吸収し、コメの穀物に入る。コメは他の作物に比べて無機ヒ素を多く含む。

コメはしばしば水を満たすことで土壌を嫌気的にして(酸素がないこと)育てられる。このことがヒ素を吸収しやすくする。灌水にヒ素が高濃度含まれればそれも反映される。結果としてコメのヒ素濃度は栽培される地域の土壌や水のヒ素濃度と栽培方法によって異なる。無機ヒ素は穀物の外皮に蓄積する傾向があるため、最終製品のヒ素濃度はコメの加工によっても異なる

・ドイツで測定されたコメとコメ製品の無機ヒ素濃度はどのくらい高かったのか?

監視当局の分析によるとコメとコメ製品は他の穀物に比べて高濃度の無機ヒ素を含む。白米の平均濃度は0.1mg/kgで95パーセンタイルで0.2 mg/kgである。玄米は白米より高濃度である。白米より高濃度がライスケーキ(餅?)とライスフレーク(せんべい?)で検出されている。理由は不明である。このことはコメとコメ製品は、食習慣により、総ヒ素摂取量に相当な寄与をすることを意味する

・コメ以外に無機ヒ素の摂取に寄与する食品はあるか?

無機ヒ素は小麦などの他の穀物やミルクや乳製品にも検出されるが濃度はコメより相当低い。飲料水やミネラルウォーターにも無機ヒ素が含まれる。食べる量により、コメより無機ヒ素濃度の低い食品が欧州の消費者の無機ヒ素摂取には大きな寄与をする。これは食品中のヒ素についての現在のEFSAの意見である。これらの食品に置いても量は達成可能な限り低く(ALARA原則)すべきである。

・コメのヒ素による健康被害はあり得るか?

ドイツ人にとってコメやコメ製品による急性健康被害は全ての集団に置いてありそうにない。非発がん影響についても現在の摂取量と濃度ではおこりそうにない。

無機ヒ素の発がん性については安全な摂取量は決められない。従ってコメとコメ製品を食べることによる発がんリスクの増加は可能性がある。

・BfRはコメとコメ製品のヒ素化合物による健康リスクをどうやって評価したのか

南米とアジアの疫学研究では飲料水に高濃度のヒ素を含む地域ではある種のがんリスクが高いことが示されている。BfRはドイツの異なる消費者集団でのコメのヒ素の暴露量と、これらの疫学研究で検出された影響の見られる最小暴露量とを比較した。その結果コメとコメ製品の摂取は、疫学研究で飲料水からの摂取で肺がんリスクの増加と関連する摂取量の範囲の無機ヒ素摂取になることが示された。このためBfRは、特に乳幼児や子どもが食べるような製品の、無機ヒ素量を減らすための対策を薦める。

・コメとコメ製品のヒ素化合物による健康リスクを最小化するために責任当局はどのような対策をとっているか

欧州委員会は以下のカテゴリーのコメとコメ製品の無機ヒ素の最大量を設定するだろう:白米、茹でたコメ、玄米、ライスワッフル、ライスウエファース、ライスクラッカー、ライスケーキ、乳幼児や子ども用食品に使われれるコメ。最大基準値は2016年1月1日までに導入される。

BfRは何故ライスケーキやライスフレーク、クリーム状にしたコメなどが白米よりヒ素濃度が高いことがあるのかを明確にすることを薦める。このためには製造業者は可能な限り製品のヒ素化合物を減らすための対策をとる必要がある。

BfRに代わって、食品監視計画の枠組みで連邦や州の機関はライスケーキや乳幼児用コメ製品の無機ヒ素と総ヒ素の量を調査中で、これらの製品の健康評価にためのデータをより良いものにしようとしている。

現時点ではコーデックスはコメのヒ素を避け、減らすための対策を開発中である。これはコメの栽培とコメ製品の製造のためのガイドラインとなる。

・他の穀物と比較すると比較的高濃度の無機ヒ素が含まれるため、消費者はコメを完全に避けるべきか?

コメは多くの栄養素を含む価値のある食材である。このためバランスの取れた食生活の一部であり続けるべきである。しかしながら、食品を選ぶ際には、消費者は多様で変化に富んだ食事をするという一般的な助言に従うべきで、可能であれば食べる穀物の種類も多様にすべきである

・乳幼児や子どもはコメとコメ製品を食べ続けることができるか?

保護者には乳幼児にはコメベースの飲料やおかゆのようなものだけを与えないように助言する。おやつについては、ライスケーキのような製品はたまにのみ与えるべきである。

いわゆるライスミルクを乳児に与えることについてはBfRは国や国際機関によるそのような栄養には反対する助言を参照する、ヒ素濃度が高いだけではなく、乳児に必要な栄養を満たさないからである。

・コメとコメ製品からの無機ヒ素摂取を減らすために消費者ができることはあるか?

消費者にはコメとコメ製品の無機ヒ素濃度がわからない。BfRはライスケーキやライスフレーク/クリーム状にしたコメなどの製品の摂取はほどほどにし、トウモロコシや小麦などの他の穀物をベースにした製品で多様なものを選ぶことを薦める。

コメのヒ素化合物は洗ったり大量の水で調理したりすると一部流出する。従って自宅で調理する場合には、洗ったり大量の水で茹でで水を捨てるような調理法を選ぶことができる

・コメのようなグルテンフリー穀物に頼っている人々にはBfRは何を薦めるか?

セリアック病患者にも、一般的な人々同様、可能な限り多様な食品からなる健康的な食生活を薦める。コメやコメ製品のみからなるバランスの悪い食生活は可能な限り避けるべきだ。代わりに、トウモロコシやキビ、ソバ、アマランス、キノアなどのようなグルテンを含まない穀物を食生活に取り入れるべきである。

[]英国はニセ及び未承認医薬品と機器を標的にした国際作戦で1580万ポンド分を押収した

UK leads the way with £15.8 million seizure in global operation targeting counterfeit and unlicensed medicines and devices

18 June 2015

https://www.gov.uk/government/news/uk-leads-the-way-with-158-million-seizure-in-global-operation-targeting-counterfeit-and-unlicensed-medicines-and-devices

MHRAは6月18日、世界的作戦の一環として1580万ポンドに相当するニセおよび未承認医薬品や機器を押収したと発表した。英国では過去最高となる今回押収された製品は、大量の減量用錠剤、勃起不全治療用錠剤、貧血やナルコレプシー錠剤である。認可されていない外国の医薬品やニセのコンドームも発見され排除された。

英国で押収された製品の多くはインド、中国、香港、シンガポール由来である。

MHRAは犯罪者の新しいチャンネルとしてYouTubeのアカウントや動画を監視し続けていて320以上の動画を削除した。

[]医薬品をオンライン販売するための新しいロゴの義務

New mandatory logo for selling medicines online

16 June 2015

https://www.gov.uk/government/news/new-mandatory-logo-for-selling-medicines-online

7月1日から、英国で医薬品を一般向けにオンライン販売するものはMHRAに登録して、MHRAの英国登録オンライン小売業リストに掲載される必要がある

さらにウェブサイトの全てのページに登録販売者であることを示す欧州共通ロゴを表示する必要がある。登録EU共通ロゴはMHRAのリストへのハイパーリンクを含む。

これは一般医薬品評議会による自主的ロゴとは異なる。EU共通ロゴは欧州全域で法により要求されるものである。

新しいロゴ計画は人々が合法的なサイトから医薬品を購入することを確実にする。登録されていないサイトから購入することはあなたが何を購入しているのかわからず、健康を損なう可能性すらあることを意味する

[]アルコール-幾分かの励みになる傾向

Alcohol - some encouraging trends

17 June 2015

https://publichealthmatters.blog.gov.uk/2015/06/17/alcohol-some-encouraging-trends/

最近の飲酒傾向は、特に若い人で、10年前より頻度が下がったことを示している。

2005年以降の暴飲もヤングアダルトで著しく減少した(グラフあり)

他にも励みになる兆候はあり、飲酒関連死亡率が200年以降最低になった。18才以下では飲酒による入院が過去5年連続して低下し41%減った。同時に飲酒に関連した暴力も全体的な暴力犯罪の低下に足並みを揃えて過去10年で減った。

しかしなお飲酒は相当な人々に膨大な害を与えている。平均的な集団の数値を解釈する時には注意が必要である。もともとあまり大量には飲んでいない健康に気を遣う人たちの飲酒量が減ったとしたら、有害量を飲んでいる人たちのリスクが減ったわけではない。そしてダメージは平等に分布してはいない。最も貧しい人々が最も大きなアルコールによる害を受けている。

以下アルコールの害についてのインフォグラフィクスと解説

[]HSAは国際取り締まり作戦の間に11000ユニット以上の違法健康製品を押収した

HSA Seizes More Than 11,000 Units of Illegal Health Products During Week of International Enforcement Operation

18 JUNE 2015

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2015/hsa-seizes-more-than11000unitsofillegalhealthproductsduringweeko.html

2015年6月9日から16日までの間にストリートでの価格にして2万ドル以上に相当する違法健康製品を押収した。

押収された製品の写真は添付ファイル

[]FDAはオンラインで販売されている危険な可能性のあるニセ医薬品や機器から消費者を守るために対応

FDA takes action to protect consumers from potentially dangerous counterfeit medicines and devices sold online

June 18, 2015

http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm451755.htm

国際Pangea VIII作戦は違法処方薬や医療機器のインターネットでの違法販売を取り締まる

その他

  • 研究者らが「日焼け止めが精子数減少の原因」と主張する見出しに反応

Sense about science

Researchers respond to headlines claiming "Sunscreen blamed for drop in sperm counts"

18 June 2015

http://www.senseaboutscience.org/resources.php/196/researchers-respond-to-headlines-claiming-quotsunscreen-blamed-for-drop-in-sperm-countsquot

The Times(L)、The Daily Telegraph、The Daily Mailの2015年6月18日の記事が、化粧品や日焼け止めに使用されている合成化合物が精子の質を落としていると主張する。彼らは男の子の胎児に害を与える可能性があるため、男性は日焼け止めを使うことは中止すべきで妊娠女性は化粧と日焼け止めをさけるべきだと助言する。実際には化粧品や日焼け止めの化合物の精子の質の低さの関連には強い根拠はない。

シェフィールド大学男性病学教授Allan Pacey

私は精子の質が低下しているという研究の多くが後ろ向き研究で精子の質の測定方法が劇的に変わっているため確信していない。男性の生殖上の疾患は増加しているが原因については十分な根拠がない。妊娠中の化粧が胎児に有害か将来の精子の質に影響するかどうかもまだ明らかではない。これはさらなる研究が必要である。

エジンバラ大学男性生殖健康グループリーダーRichard Sharpe教授

私の意見では、ある種の化合物への低濃度暴露で精子の数が減っているという根拠はない。可能性は否定しないが。しかしながら紫外線を浴びすぎることによる有害影響には強い科学的根拠がある。男性や妊娠女性に日焼け止めを使うなと勧めることは私なら躊躇うだろう。

  • 短期絶食は健康状態を改善するかもしれない

Scienceニュース

Short-term fasting may improve health

By Mitch Leslie 18 June 2015

http://news.sciencemag.org/biology/2015/06/short-term-fasting-may-improve-health

カロリー制限は各種生物の寿命を延ばしがんや心疾患などの高齢になってからの病気を減らすがヒトでの長期影響は確認されていない。仮にカロリー制限が寿命を延ばすとしても、何年もずっと食べる量を減らすのは難しい。もう少しやりやすい方法として短期絶食がある。南カリフォルニア大学の老年学研究者Valter Longoらは毎月4日間2回の低下ロリー低タンパク質食にした中年マウスは平均3ヶ月長生きすることをCell Metabolismに発表した。絶食マウスは脂肪が少なくがんで死ぬ率が低かった。何日間か水しか飲まないハードコア絶食ではなく、1日725-1090カロリーの食事を5日間、その後は普通の食事に戻るという実験を19人で行った(対照群19人)。この絶食類似計画を三ラウンド(3ヶ月)行ったところ参加者の身体状態が改善したように見える。

  • 更新:純粋な「エクスタシー」は規制されるべきか?−専門家の反応

SMC NZ

UPDATED: Should pure ‘ecstasy’ be regulated? – Expert reaction

June 18th, 2015.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/06/18/should-mdma-be-legal-expert-reaction/

ウェリントンの救急医Paul Quigleyが純粋なMDMAを合法的に販売することを検討するよう公式に呼びかけた

MDMAはエクスタシー錠剤の有効成分であるが、今やエクスタシーとして販売されている錠剤にはしばしばその他の向精神薬が含まれている。Quigley医師の意見は最初ニュージーランド薬物財団の雑紙に報告されていたが今週メディアで大きく報道され、Dominion Postでは一面を飾った。エクスタシーとして販売されている錠剤に含まれる各種新規薬物のリスクを考えると、MDMAは向精神薬法のもとで認可することを検討すべきだとQuigley医師はいう

ラジオニュージーランドでの彼の見解の録音を聞くことができる

SMCは以下の専門家のコメントを集めた

ビクトリア大学ウェリントン校犯罪研究所Julian Buchanan准教授

どんな薬物も安全ではない。David Nutt教授の研究によればMDMAはアルコールと煙草より害が少ない。犯罪に分類することは使用には限られた影響しかないがより危険な薬物を使うようにするので、MDMAに限らず全ての薬物を規制することまで考えたい。

医療人類学者で独立した研究者のGeoff Noller博士

Quigley医師の意見は検討に値する。全ての薬物同様MDMAには有害影響がある。ニュージーランドの根拠は使用者が比較的多いにもかかわらず多くの薬物使用者に負の影響はそれほど無いことを示している。しかしながら重要な懸念は消費者がエクスタシー錠剤の真の内容物を知る術がないことである。適切なガイドラインと規制の下で合法化することを希望する人もいるだろう。

Massey大学SHORE & Whariki研究センター上級研究者Chris Wilkins博士

理論的にはMDMAのリスクが低いという根拠があるなら向精神薬法による認可は可能である。理論的にはそうだが現在標準的な試験法での毒性や臨床試験データはない。またMDMAが安全であってもある種の行動と組み合わせて使われると致死的になる。

MDMA規制に関するメディアの騒動

Media buzz over MDMA regulation

June 19th, 2015.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/06/19/media-buzz-over-mdma-regulation/

関連報道へのリンク

[]インドの食品の塩、砂糖、脂肪を規制する

Order dated 12.06.2015 regarding regulating Salt, Sugar & Fat in Indian Food Products. (Uploaded on: 18.06.2015).

http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/Order_Regulating_Salt_Sugar_Fat.pdf

脂肪砂糖塩の多い(HFSS)食品による健康影響は重大な懸念であり、高等裁判所がFSSAIに学童向けのガイドラインの発行を指示した。さらに全ての食品についても検討が必要であるとされたことからインドの食品の塩、砂糖、脂肪に関する専門家委員会を作った。

  • Withdrawal of NOC / Recall of "Restless Energy Drink" products. (Uploaded on: 11.06.2015

http://www.fssai.gov.in/Portals/0/Pdf/Recall_Restless_Energy_Drink.pdf

Pushpam Foods & Beverages Pvt.Ltdに対して、Restless Energy Drinkは人体に逆の作用をするニンジンとカフェインを非合理的に含む飲料は認められないので先に発行した許可を取り消し製品をリコールするよう命令している

[]IARC 50周年記念

Celebration of the 50th Anniversary of the International Agency for Research on Cancer.

http://www.iarc.fr/en/meetings/50thcelebration/index.php

2015年5月15日に行われたIARC 50周年記念式典のスピーチの動画掲載

MP4ファイル

  • モノグラフ会合

IARC Monographs - Meetings

http://monographs.iarc.fr/ENG/Meetings/index.php

2016年5月24-31日の議題はコーヒーとその他ホット飲料

意見や専門家募集中

[]保健省は子どもが砂糖入り飲料を飲むことの健康リスクについて強調した新しい宣伝キャンペーンを開始

Health Department Launches New Ad Campaign Highlighting the Health Risks of Children Consuming Sugary Drinks

June 17, 2015

http://www.nyc.gov/html/doh/html/pr2015/pr025-15.shtml

砂糖入り飲料は肥満と糖尿病の流行の主要要因であり続けている

South Bronx、東および中央Harlem、北及び中央Brooklynの高校生の49%は1日平均1杯以上の砂糖入り飲料を飲んでいると報告されている。市全体の公立高校では40%である

保健省は本日ニューヨーカーに子どもが砂糖入り飲料を飲むことの健康リスクについて教育する新しい宣伝キャンペーンを発表した。広告では子どもが肥満や過体重でない場合でも砂糖入り飲料は内臓脂肪の増加につながることを説明する。内臓脂肪は臓器の周囲の脂肪で糖尿病や心疾患、脂肪肝の発症につながる。この広告は保護者に対し、子どもためには砂糖入り飲料の代わりに水や果物を選ぶよう薦める。今月いっぱいテレビ、ラジオ、ソーシャルメディアで宣伝する。

[]カナダ政府はより健康的な食品選択を促す新しい栄養表示とツールを提案

Government of Canada announces proposed new nutrition labels and tools to promote healthier food choices

June 12, 2015

http://news.gc.ca/web/article-en.do;jsessionid=d169615b3b619ae1c9ff40284f8afc9c67bf059fefe05520fe33ce0c4114b4a4.e38RbhaLb3qNe38Qaxz0

栄養成分表の様式を改良し砂糖と一回提供量を明確化した

本日保健大臣Rona Ambroseは、栄養表示規制の変更案を含むいくつかのイニシアチブを発表し、カナダ人が健康的な食品選択をするのに必要な情報を与えることに大きく前進した。

提案された変更はカナダ人が表示や栄養成分表を読みやすくすることが目的で、一貫した一回提供量を義務化することで類似商品の栄養含量比較を簡単にするだろう。新しい成分表示は読みやすくなるだろう。

表示の変更は2014年に行った保護者や消費者や保健団体や食品業界からの意見に対応したものである。

さらに食品の砂糖含量を表示することで新たな一歩を踏み出した。提案によりカナダ人は食品中の砂糖についてより明確な情報を与えられるだろう。

Ambrose大臣はさらにマイフードガイドモバイルアプリやEat Well Plateなどのカナダ人が食事ガイドラインをあてはめて健康的な食事をつくる教育ツールも発表した。

これらの提案については8月末まで75日間の意見募集を行う

[]情報更新−ヘルスカナダは乳児を飲料水の藻類毒素から守るためのガイダンスを提案

Information Update - Health Canada proposes guidance to protect Infants from Algal Toxins in Drinking Water

June 17, 2015

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2015/53821a-eng.php

ヘルスカナダと飲料水についての地域委員会は小さい乳児の保護者向けに藍藻大発生時期の粉ミルクの調整に水道水を使う場合の助言を更新する。

カナダの飲料水ガイドラインは飲料水中の藻類毒素の最大基準値を、小さい子どもを含む一般人の健康を守るように設定している。予防的措置としてカナダはこの飲料水ガイドラインの変更を提案していて、藻類大発生の時期あるいは飲料水にミクロシスチンが検出された場合には乳児用ミルクの調整にはボトル入り飲料のような別の飲料水を使うことを住人に助言するよう勧めている。この乳児向けの改訂助言は、ヘルスカナダと米国EPAの藻類大発生時の毒素についての科学の共同評価による。ほ乳瓶でミルクを与えられている乳児(1才まで)は体重当たりの水の摂取量が多いためにミクロシスチン暴露量が増える可能性があることを考慮した。

この助言は、カナダで藻類大発生の季節が近づいてきたために現在公表されている。この変更案は公式には今年後半の飲料水基準改定案への意見募集によりレビューされ、更新情報もカナダ人に公表される。

ミクロシスチンは藍藻の作る毒素で、天然に湖や川や湿地にいる。大量に発生すると「大発生bloom」とよばれる。ある種の藍藻は細胞内に毒素を貯蔵し死亡したり壊れたりすると水中に放出される。これらの毒素はヒト健康にリスクとなり肝臓や神経系に影響する。

カナダでは、肝毒性のあるミクロシスチンを作る藍藻がよく見られる。

[]2015年6月30日の会合議題

COT Meeting : 30 June 2015

http://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/cot-meeting-30-june-2015

・トレーニングスプレーに新しい不燃性溶媒トリオクチルリン酸を用いた2-クロロベンジリデンマロノニトリル(CS)組成変更について。

・警察の使うトレーニングスプレーへの推進剤としてのHFC-134aの使用について

・母乳のみで育てることとアトピーや自己免疫疾患発症リスクについての系統的レビュー

・チーズのヒスタミン

生体アミンのレビューになっている

チーズはヒスタミン中毒の原因食材としては魚の次に多い。一部の大手チェーン店などは500mg/kg以上のヒスタミンを含むチーズは拒否していると聞いている。いかしそのような監視はヒスタミンの検査が比較的高価なので小規模事業者では実施できないだろう。EFSAはヒスタミンのNOAELを約50mg/一食、LOAELを75mg/一食としている。ヒスタミン感受性が高くなる条件がある。イソニアジドとの同時摂取については医薬品の注意書きに記載がある。ヒスタミン中毒は相当過小に報告されているので発症率の推定が困難である。食物アレルギーと間違われている可能性もある。それでもFSAの報告は増えている。EFSAのARfD 50mg/一食について検討(一食で食べる最大量がチーズ200gってすごい。実データだと240g)

・トキシコキネティクスワークショップのフォローアップ

トキシコキネティクスに与える肥満の影響について。難分解性有機汚染物質の濃度を血中脂質中と腹部脂肪中で1:1としているがそれがあてはまらないときの影響は、など。

・低アレルギー性乳児用ミルクワーキンググループについて更新 高度加水分解乳児用ミルクにLGGを加えることによる安全性とメリットについて評価するためのワーキンググループがFSAにより作られた。

・情報提供:農薬の累積リスク:オンライン統合システム(ACROPOLIS)

など

[]農薬の持続可能な使用

Sustainable use of pesticides

http://ec.europa.eu/food/plant/pesticides/sustainable_use_pesticides/index_en.htm

農薬散布装置の調和された監視基準について更新

Harmonized standards for inspection of pesticide application equipment

[]最終意見 合成生物学II−リスク評価方法論と安全性について

Final Opinion - Synthetic Biology II - Risk assessment methodologies and safety aspects

16-06-2015

http://ec.europa.eu/dgs/health_food-safety/dyna/enews/enews.cfm?al_id=1601

欧州委員会とその食品以外について科学委員会は本日最終意見「合成生物学II−リスク評価方法論と安全性について」を発表した。これは合成生物学について3つの科学的意見のうちの2つめであり、公衆衛生へのリスクの可能性を評価する方法論についてのものである。

この意見は合成生物学のヒトと動物の健康および環境への影響についてのもので、現行のGMOに対する評価方法が合成生物学に対して適切であるかどうかを調べた。リスク評価方法の改訂と、安全性ロックを含むリスク緩和方法を示唆した。

・現在のGMoリスク評価方法は合成生物学にも拡張できるが、特定の事例では新しいアプローチが必要となるかもしれない

・現行のリスク評価方法論は合成生物学活動とその製品のリスクの可能性を評価するのに適切であるがいくつかの改善点がある。

・現在遺伝子組換えで使われている安全性ロックは合成生物学においてはまだ十分信頼できるものではない

・新しい形の生物汚染物質のための明確な解析、開発、試験戦略や追加の封じ込め対策を助言した

その他

  • 本物の医薬品としてのアンチエイジング錠剤

Natureニュース

Anti-ageing pill pushed as bona fide drug

Erika Check Hayden

17 June 2015

http://www.nature.com/news/anti-ageing-pill-pushed-as-bona-fide-drug-1.17769

規制機関が加齢を治療可能な病態だとみなすよう求められる

6月24日に、研究者らがFDAの規制担当者らと加齢を遅らせて健康寿命を延ばす医薬品の臨床試験について話し合う。メトホルミンを加齢性病変をもつあるいはリスクのある数千人に投与する計画で、メトホルミンが糖尿病の薬であるため2型糖尿病患者は除く。もし加齢が医薬品で治療可能な病態であると考えられれば研究は進み資金も集まるだろう。

ニューヨークのアルバートアインシュタイン医科大学の医師Nir Barzilaiらはこの試みを、不死への挑戦だという主張は否定する。永遠の若さを求めているとみなされることはこの分野がいかがわしい無責任なものだとみなされることにつながる。そうではなく、高齢者の健康でいられる時間を長くするのが目的である。

メトホルミンは肝臓でのグルコース産生を抑制してインスリン感受性を増す薬で既に60年以上使用されていて安全であり、線虫や一部のマウスで寿命を延ばすことが報告されている、糖尿病患者では心疾患やがん、認知機能低下を遅らせることが示唆されている。

ワシントン大学のMatt Kaeberleinは高齢犬でラパマイシンの試験を行っていてBarzilaiらの考え方を支持している。FDAを議論に巻き込むのは賢いやり方だ。

  • 新しい食事ガイドラインについて

Inside the New Dietary Guidelines

by Berkeley Wellness | June 08, 2015

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/nutrition/article/inside-new-dietary-guidelines

USDAとHHSは5年ごとに、連邦の栄養政策の基本となり健康と病気予防のための食生活の指針となるアメリカ人のための食事ガイドラインを改定する。ガイドラインは最新のピアレビューのある研究を評価する助言委員会による助言に基づく。

2015年2月にこの専門家委員会が570ページになる報告書を発表した。この中で健康的な食事とは野菜や果物、全粒穀物、シーフード、豆類、ナッツの多い、低脂肪や無脂肪乳製品とアルコールを適度に含み、赤身肉と加工肉を減らした、飽和脂肪、ナトリウム、精製穀物、添加された糖の少ないものであるとした。新しい提案としてはコレステロールは「栄養上の懸念ではない」としたことと添加される糖に総エネルギーの10%の上限を設定したことである。

他に赤身肉と加工肉を特に制限すべきものと名指ししたことにより食肉業界には影響があるだろう。また現在総カロリーの35%に設定されている総脂肪については飽和脂肪にのみ10%の上限を設定して植物油やナッツの油などの健康的な不飽和脂肪は制限しない。ナトリウムについては一般人は1日2300mgを維持。そしてコーヒーについては1日3-5杯、カフェイン400mgまでは健康上の有害影響とは関連しないので健康的な食生活の一部となりうる。

そしてさらに重要なことは、新しい助言は食生活全体を考えて個別の栄養素を強調しないようにしていることである。健康的な食生活にはいろいろなものがある。

  • 調理済みのコメをどこに保存するか

Where to Keep Cooked Rice

by Berkeley Wellness | June 17, 2015

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/where-keep-cooked-rice

Q: 調理済みのコメを室温に置いてもいいか?

A:調理後数時間以内に食べるか冷蔵した方が安全である。コメが病気の原因になることは多くはないが、主にレストランで一晩放置されたことにより、数年で数件のアウトブレイクが報告されている。症状が軽い傾向があるので多くの事例は報告されていない。

未調理のコメにはしばしば土壌由来のセレウス菌汚染があり、この菌は通常の調理では生存する芽胞を作る。調理後のコメが室温で放置されると芽胞が発芽して毒素を産生する。一旦毒素が作られるとその後コメを再加熱しても完全には無毒化できない。

[]フィールドからの報告:合成カンナビノイドの使用に関連する有害健康影響報告の増加−米国、1−5月2015年

Notes from the Field: Increase in Reported Adverse Health Effects Related to Synthetic Cannabinoid Use — United States, January–May 2015

MMWR, June 12, 2015 / 64(22);618-619

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6422a5.htm?s_cid=mm6422a5_w

2015年4月6日に、CDCは米国中毒情報センターへの合成カンナビノイドの使用に関連する電話が増えたことを報告された。全ての中毒情報センターの月ごとの電話数を全国中毒データシステムで追跡すると、合成カンナビノイドの使用に関連する有害健康影響の可能性のある報告が2015年の1月の349件から2015年の4月の1501件に330%増加していた。そこで2015年の1月から2015年の5月までの情報を解析した。この間中毒情報センターには合成カンナビノイドの使用に関連する3572件の電話があり前年同時期の1085から2295増加した。特に多かったのは4月中旬で5月末には前年レベルに低下した。80.7%が男性、年齢がわかっている場合の中央値は26才だった。合計15人が死亡。

[]切れたパイプラインやその他石油製品の放出による事故の健康影響−7州、2010-2012

Health Effects of Cut Gas Lines and Other Petroleum Product Release Incidents — Seven States, 2010–2012

MMWR, June 12, 2015 / 64(22);601-605

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6422a1.htm?s_cid=mm6422a1_w

大規模ガス爆発や壊滅的重油流出事故は広く報道され注目され対応されるが、小規模な流出事故は注目されない。しかし予防対策にはそのような事故に注目することが役立つだろう。ATSDRは全国有害物質事故計画(NTSIP)の2010-2012年のデータを解析した。7つの州から1369件の石油製品放出事故が報告されていて512人が傷害、36人が死亡している。約1/4が施設、1/5が自家用車や自宅であった。

[]Concord作戦情報開示

Operation Concord information package now available

17 Jun 2015

http://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/operation-concord-information-package-now-available/

一次産業省は乳児用ミルクなどに1080を入れると脅迫のあった事件(Concord作戦)に関する情報を公開した。この中には政府横断的計画、対応、助言、コミュニケーションの準備等の詳細が含まれる。

脅迫への一般の人々の関心は当然高く、人々に十分な情報を与えるよう相当量の情報が提供された。大臣や担当省庁には多数の照会があった。MPIは公的情報法(OIA)に従って対応した。一般の関心が高いので政府は公開性と透明性を維持したい。OIAではその情報の公開による有害影響がある場合には公開しないこともあるとしている。警察による脅迫についての犯罪捜査が進行中であるため、捜査上問題となるものは保留している。第三者に関する商業上慎重を要する情報や海外の取引先などの情報も保留している。

以下リンク

その他

  • ミツバチと作物の授粉についての新しい研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to new study on bees and crop pollination

June 16, 2015

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-new-study-on-bees-and-crop-pollination/

St Andrews大学生物学Pat Willmer教授

これは重要で極めて注意深く行われた、授粉媒介者についての関係する最良の科学者が参加して、多くの地域の多くの作物を調べた試験で、信頼できるデータ豊富なメッセージを与える。重要なポイントは、既に一度に一種類の作物で調べた研究が示してきたように、野生のハチ、主に孤立性のハチが作物の授粉には重要な役割を果たしていることである。しかし重要なことは最もよく見られる野生のハチが最も重要だということで、これは比較的簡単な保護対策で作物に最大の利益を支援することができるというwin-winな状態である。例えば作物の廻りに草地を広くとって野生の花を植えること、集約的でないあるいはより有機的な農法で、作物にとって重要なハチを増やすことができる。

この研究は生物多様性自体はそれほど重要ではないことも示した。最も重要なのは普通の種であるから。長期的にはハチの多様性維持は良いことであろうが、それにはより複雑で費用のかかる対策が必要である。しかし農家にとって単純で安価な方法が作物の生産性のために必要な授粉を支えることができるという知識は役にたつ。

ケンブリッジ大学生物多様性と生態系サービス研究フェローLynn Dicks博士

David KleijnらがNature Communicationsに発表した素晴らしい論文には真に重要な3つの知見がある。

野生の昆虫の価値が管理されたミツバチと大雑把に同じであることを示した。25の野生のハチの種が昆虫を授粉に必要とする作物の生産に平均で100ドル/ha以上の貢献をしている。ほとんどの授粉は少数の非常に良くいる種によって行われている−あなたが庭や花の咲いているところでみかけるのと同じハチ。このことは作物の授粉に授粉媒介者の多様性が必要だという主張は間違っていることを意味する。約80%の作物の授粉は全てのハチのうちたった2%の種で行われている。

一部の野生のハチは極めて特異的な習慣をもち、特定の花の蜜しか集めない。そのような特化した種が減少傾向であり、保全のためにはそれぞれの種毎に特別な対応が必要になる。

この論文は授粉媒介者保存は比較的簡単であることを示した。花を植える、集約的農業を行っている場所には所々草地を設けることでよくいる授粉媒介種を3倍以上にできる。

このような対応は必ずしも絶滅危惧種を守るものではないが、時々は守る

Sense about science

Scientist responds to "Nuclear power station cancer warning" headline –

12 June 2015

http://www.senseaboutscience.org/for_the_record.php/194/scientist-responds-to-quotnuclear-power-station-cancer-warningquot-headline

Daily TelegraphとMail Onlineの2015年6月10日の記事が「原子力発電所の風下に住んでいる女性は乳がんになるリスクが5倍」と主張した。実際にはその報道のもとになった研究はBeallの「学術を偽装している可能性の高いオープンアクセス出版社」リストに掲載されている雑誌に発表されたもので、何故がんになったかについては何も言えない

ブリストル大学疫学公衆衛生研究上級講師Frank de Vocht博士

現在原子力発電所の近くに住んでいる人にがんになったことがあるかと聞いてそれを予想されるものと比較している。これは間違いの多い方法で、地域の住人は転居するしがんになるには20-30年かかる。従って発電所からの放射線暴露のある人達の代表にはならない。重要なのは報告されている乳がんリスクはたった5例を根拠にしている。たった5例での疫学研究は通常信頼できない。さらに5人中3人あるいは4人は喫煙者で、喫煙は乳がんのリスク要因である。このような研究からがんリスクについて何かを言うことはできない。

(Busby Cときた)

(長すぎて切れたのでここまで)