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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2015-08-25

[]RASFF Week34-2015

警報通知(Alert Notifications)

オランダ経由ドイツ包装中国産食品サプリメントのビタミンE高含有(92 g/100g)、ポルトガル産皮なし冷凍ヨシキリザメ切り身の水銀(1.9 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

セルビア産ソース用ガラス瓶の蓋のフタル酸ジイソデシル(DIDP) (4.1 %)及びフタル酸ジイソノニル(DINP) (18.3 %)高含有、エクアドル産キハダマグロの水銀(2.2 mg/kg)、スペイン産マグロロインのヒスタミン(310 mg/kg)、アルゼンチン産オレンジのイマザリル(13 mg/kg)及び未承認物質カルベンダジム(0.11 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

イタリア産コーンケーキのデオキシニバレノール(DON) (1400 µg/kg)、ドイツ産飼料用バイオビートパルプの未承認物質アントラキノン(0.247 mg/kg)、デンマーク産ショウガ食品サプリメントの未承認照射(0.14)、

通関拒否通知(Border Rejections)

ドミニカ共和国産生鮮ペッパーのシペルメトリン(1.4 mg/kg)、ベトナム産ドラゴンフルーツのジメトエート(0.23 mg/kg)及び未承認物質カルベンダジム(0.32 mg/kg)、ドミニカ共和国産チリペッパーのシペルメトリン(2.91 mg/kg)及びクロチアニジン(0.11 mg/kg)、中国産ナイフセットからの未承認物質の溶出(>235 mg/dm²)及びクロムの溶出(13.9 mg/kg)、中国産緑茶の未承認物質トルフェンピラド(0.049 mg/kg)、インド産パーボイル米の未承認物質カルベンダジム(0.03 mg/kg)、その他アフラトキシン等多数

[]メピコートの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels (MRLs) for mepiquat according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2015;13(8):4214 [35 pp.]. 24 August 2015

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4214

さらなる検討が必要。

[]食品中のアクリルアミドに関するFAQ

FAQs on acrylamide in food

http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/acrylamideinfood

Last Updated: 13 October 2014

(ちょっと前の。)

アクリルアミドは揚げる、焼く、オーブンで焼く、生産加工、120°Cで低水分の場合も含む高温調理中にでんぷん質の食品に自然に形成される化学物質である。この原因となる主な化学的工程はメイラード反応として知られている:食品を褐色にして味に影響するのと同じ反応である。アクリルアミドは多くの食品に天然に存在する糖類とアミノ酸(主にアスパラギンと呼ばれるもの)から形成される。アクリルアミドはポテトチップス、ポテトフライ、パン、ビスケット、コーヒーなどの製品に見られる。2002年4月に食品に初めて検出され、調理が開始されて以降食品に存在し続けてきたようだ。アクリルアミドは多くの食品以外の企業にも使用され、タバコの煙にも含まれる。

1. アクリルアミドとは?

アクリルアミドは毎日の高温調理中にでんぷん質の食品に自然に形成される化学物質である。調理が開始されて以降アクリルアミドは食品に存在しているようだ。それは主に多くの食品に天然に存在する糖類とアミノ酸(主にアスパラギンと呼ばれるもの)から形成される。この原因となる化学反応はメイラード反応として知られている。食品を褐色にして味に影響するのと同じ化学反応である。アクリルアミドは食品以外に工業用にも広い産業用途があり、タバコの煙にも含まれている。

2. 「高温調理」とはどういう意味?

概してこれは、揚げる、焼く、オーブンで焼く、工業的加工も含む、低水分で120°C以上の温度で調理することを意味する。ケータリングや食品製造を含む商業的な食品調理にあてはまる一方、EFSAの意見では、ヒトが食事を通して暴露するアクリルアミドの量に家庭での調理方法の選択がかなり影響する可能性があるとはっきり述べている。

3. どの食品がアクリルアミドを含む?

フライドポテト製品(ポテトフライ、コロッケ、オーブンで焼いたジャガイモを含む)、コーヒー/ コーヒー代用品は成人の食事からとるアクリルアミドの最も重要な原因で、ソフトブレッド、ビスケット、クラッカー、クリスプブレッドが続く。

多くの子供にとってフライドポテト製品は、ソフトブレッド、朝食用シリアル、ビスケット、クラッカー、クリスプブレッドを含むその他全てのアクリルアミド暴露の最大半分を占める。

ベビーフード(主にラスクとビスケット)は乳幼児の最も重要な暴露源である。

ポテトチップやスナックなどの他の食品は比較的多量のアクリルアミドを含むが、食事暴露の全体的な寄与はかなり限定されている(通常の/ 多様な食事に基づく)。

4. 消費者が食品中のアクリルアミドでがんになるリスクはある?

現在、ヒトでの研究はがんリスク増加の証拠は限定的で矛盾している。だが、実験動物での研究は食事からのアクリルアミドの暴露は様々な臓器に遺伝子突然変異や腫瘍を発現させることを示してきた。

これらの動物研究に基づき、EFSAの専門家は食品中のアクリルアミドは全ての年代の消費者にがんになるリスクが増す可能性があるという以前の評価に同意した。これは全ての消費者に当てはまるが、体重あたりでは子供が最も暴露される年齢集団である。

5. 体内でアクリルアミドに何が起こるのか?

経口摂取したアクリルアミドは消化管から吸収され、全ての組織に分配され広く代謝される。グリシドアミドはこの工程からできる主な代謝物の一つで、おそらく遺伝子変異と動物実験で見つかる腫瘍の原因である。

6. がん以外の健康リスクはある?

EFSAの専門家は神経系、出生前と出生後の発育、男性の生殖についてアクリルアミドの有害影響の可能性を考慮している。現在の食事からの暴露量に基づき、これらの影響は懸念があるとはみなされなかった。

7. 食品中のアクリルアミド量を減らす方法は?

リスク評価の中心ではないが、EFSAの2015年の科学的意見は、成分の選択・保管方法・調理される食品の温度が、様々な種類の食品のアクリルアミド量にどのように影響するか、従って食事からの暴露量はどのくらいかを要約するデータと文献の概要を含んでいる。

以下がこのレビューの概要であるが、EFSAはこれらの結果の妥当性を評価していないことを注記する。(注意、 µg または mg/kg =マイクログラムまたはミリグラム/ キログラム)

成分の選択:

・チコリから作られるコーヒー代用品は、穀物をベースとしたコーヒー代用品(0.5mg/kg)よりも一般的に平均して6倍多くアクリルアミドが含まれる(3mg/kg)。

・ジャガイモ生地から作られる揚げ物(クリスプとスナックを含む)は、一般的に生鮮ジャガイモから作られるもの(392µg/kg)より含まれるアクリルアミドは20%少ない(338µg/kg)。

・硫黄の少ない土壌で育てられたジャガイモは通常アスパラギンの蓄積は少なく、加熱中のアクリルアミド形成は少ない。

保存方法

・8°C以下でのジャガイモの保存は一般的にジャガイモの糖度を増し、その後の調理でアクリルアミドの量が多くなる可能性がある。

・水やクエン酸溶液にスライスしたジャガイモを浸すとクリスプのアクリルアミド量をそれぞれ最大40% と75%減らすことができる。

加工(温度と持続時間)

・軽くローストしたコーヒーは一般的にミディアムやダークロースト(より長くローストされている)よりアクリルアミドを多く含み、平均14%暴露を増す可能性がある。

・企業や消費者団体によるテストでは、温風フライヤー は一般的に従来型の深い油のフライヤーより30-40%アクリルアミドを多く生産すると示している。

・ポテトフライでは、一般的に調理時間より温度がアクリルアミド量を増やす;175°C以上の揚げ物は非常に量を増やす可能性がある。

家庭調理

・クリスピーと茶色のポテトフライ、他のフライドポテト製品を好む消費者は平均して64%(多量摂取者では80%)食事からの暴露が増す恐れがある。

・3分間の代わりに5分間トーストしたパンは、パンの種類やトースターの温度によるが、31µg/kg から最大118µg/kgまでアクリルアミドの含有量を増すことがある。だが、よくトーストしたパンを食べても、全食事暴露を平均して2.4%増すだけである。

8. 食品中のアクリルアミドのリスクを減らすために消費者は何ができるか?

何よりもまず、国家食品安全機関が国の食習慣や料理の伝統に食の安全性の助言を合わせるので、消費者は彼らが提供する最新の助言を待つべきである。

一般的に食事からアクリルアミドを完全に除外することは事実上不可能なので、消費者への公的助言の多くは家庭の調理習慣の選択を広げ、食事に多様性を持たせることを目的としている。

アクリルアミドの量は直接食品の着色に関連するため、ある国々では次のように消費者に助言している「焦がしてはいけない、軽くきつね色に」。たとえば揚げたりオーブンで焼いたりするほかに、茹でる、撫す、ソテーするといった様々な調理を実践し、より良いバランスを探すことが全体的な消費者暴露を減らすのにも役立つ。

バランスの良い食事は一般的に潜在的な食品リスクへの暴露リスクを減らす。たとえば肉、魚、野菜、果物とアクリルアミドを多く含む可能性のあるでんぷん質の多い食べ物などの広く多様な食品で食事のバランスを保つことは消費者のアクリルアミド摂取を減らすのに役立つ。

9. 食品業界は役に立つ?

ある欧州食品企業組織(EFSAの関係者協議会の一員であるFoodDrinkEurope)は、国家当局と欧州委員会との親密な協力で、製造食品のアクリルアミド濃度を減らす方法として「ツールボックス」を開発した。ツールボックスの短い抜粋は分野ごとの小冊子形式で展開している。これらの小冊子はその分野に関連する「ツールボックス」の項目を実行する食品事業者に役立つようにデザインされている。これらの小冊子は欧州24ヶ国の言語で入手可能である。

・アクリルアミドについての情報―欧州委員会

http://ec.europa.eu/food/food/chemicalsafety/contaminants/acrylamide_en.htm

10. 公的機関はリスクを減らすために何かしている?

欧州及び国の意思決定者は食品中のアクリルアミドの消費者暴露をさらに減らすために他のあらゆる可能な手段を検討し、最終化されたEFSAの科学的助言を使用する予定である。たとえば追加助言や食習慣や家庭調理に関する消費者への具体的なキャンペーン、企業の食品生産の管理などが含まれる:だが、EFSAはそのような方法を決定する直接の役割を持たない。

現在、EU加盟国は食品中のアクリルアミド量を監視しEFSAにデータを提出している。欧州委員会は食品中のアクリルアミド量が規準として委員会が設定したいわゆる「指針値」を超えるケースで、調査を行った。

・EFSAの助言フォーラムに関する国家当局へのリンク(それらのうちいくつかは食品中のアクリルアミドに関する専用ページを提供)

http://www.efsa.europa.eu/en/af/afmembers

11. EFSAの役割とは?

EFSAの役割は食品チェーンの潜在的なリスクに関する科学的助言を与え、科学的リスク評価を行うことである。食品中の汚染物質の分野では、この作業はEFSAのフードチェーンの汚染物質に関する科学的パネル(CONTAM パネル)に属する独立した科学的専門家が行う作業である。EFSAは食品中の汚染物質濃度に関するデータも集めていて、加盟国によるデータ収集の調整と監視を支援している。

EFSAが提供する科学的助言、データ、技術的援助は食品チェーンを管理し規制することについて情報に基づく選択を行うリスクマネージャーを支援する。

12. EFSAは食品製造業を規制したり食品安全性政策を作り出したりする?

いいえ。EFSAはアクリルアミドの消費者暴露を減らす目的の欧州や国の手段の決定に直接的な役割はない。これらの仕事は欧州委員会、欧州議会、加盟国のリスクマネージャーの責任である。

13. EFSAはこの案をつくるのにどれだけオープンだったか?

開示性と透明性はEFSAの重要な価値基準である:EFSAは食品中のアクリルアミドに関する意見の発展を通して様々な段階で加盟国、科学的コミュニティ、社会市民団体、他の関係者と関わろうと模索してきた。

2013年4月、EFSAは食品会社の管理者と他の関係者に2010年から集めた食品と飲料のアクリルアミド量に関する追加データを提出するよう要請を始めた。EFSAは食品中のアクリルアミドに関する進行中の最新研究について調べるために関係者協議会を通して消費者団体、NGOs、食品企業に意見を聞いたりもした。

2014年7月1日から9月15日まで、EFSAの科学的意見案のアプローチ・使用された情報・結論案に関して批評してもらうために、科学者、国家当局、関係者、他の参加団体に科学意見案についてのパブリックコメントを募集した。

意見を最終化する前に、EFSAの科学的専門家は2014年12月に開催した公聴会でパブリックコメント募集への貢献者と共にこの意見について議論した。この過程はEFSAの専門家がその科学的意見を微調整し、最新の研究(2015年3月まで)を最終的な科学的意見に統一するのに役立った。

[]FTCは子どもの発語障害治療用という詐欺的宣伝のサプリメントを購入した消費者に約175000ドルの返金小切手を発送

FTC Sends Refund Checks Totaling Almost $175,000 to Consumers Who Bought Deceptively Marketed Supplements to Treat Childhood Speech Disorders

August 24, 2015

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2015/08/ftc-sends-refund-checks-totaling-almost-175000-consumers-who

FTCは、自閉症に伴うものを含む子どもの発語障害に効果があると虚偽宣伝されていたダイエタリーサプリメントSpeak and Speak Smoothを購入してお金を失った消費者に返金小切手を郵送している。

[]EPAと日本の環境大臣との日米環境政策対話

ENVIRONMENTAL POLICY DIALOGUE BETWEEN THE U.S. ENVIRONMENTAL PROTECTION AGENCY AND MINISTRY OF THE ENVIRONMENT OF JAPAN

08/24/2015

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/0/9186AE6A6CE6F62685257EAB004C5106

水銀、温室効果ガスその他

望月環境大臣とマッカーシー米国環境保護庁長官による日米環境政策対話の結果について(お知らせ)

http://www.env.go.jp/press/101387.html

その他

  • 母親の食生活の良さが出生時の赤ちゃんの心臓の異常リスクの低さと関連する

Better maternal diet linked to lower risk of heart abnormalities in babies at birth

24-Aug-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-08/b-bmd082015.php

Archives of Disease in Childhood (Fetal & Neonatal Edition)に発表された研究によると妊娠前の比較的健康な食生活が赤ちゃんのある種の心臓の異常率の低さと関連する。

全国先天異常予防研究の参加者約19000人についてのデータを用いた研究。

  • 「母乳を与えられている子どもは有害化合物の濃度が高い」への反応

Sense about science

Response to "Breastfed children have higher level of toxic chemicals"

24 August 2015

http://www.senseaboutscience.org/resources.php/210/response-to-quotbreastfed-children-have-higher-level-of-toxic-chemicalsquot

Daily Mail、The Times 、Huffington Postの8月21日の記事が母乳を与えている時期に過フッ素化化合物(PFCs)が母親から子どもに移行することを発見した研究について報道した。しかしながら我々はこの研究からは西洋風の食事をしている国々の乳児にリスクがあるかどうかを語ることはできない。なぜならばこの研究は特にPFC濃度の高い食生活の集団を調べていて実際の母乳中PFC濃度が記載されていないからである。

エジンバラ大学男性生殖健康グループ長Richard Sharpe教授

この論文の報道のしかたで残念なことは、対象集団が多分「最悪事例」であることに言及していないことだ。この研究の対象はゴンドウイルカを食べるファロー諸島で、この研究の著者自身が先にゴンドウイルカにPFCが多いことを報告している。従って他の集団には直接あてはまらないだろう。しかしながらこの研究の基本である、母乳に含まれる化合物が授乳により乳児に移行するということは良くわかっている。研究そのものについての残念なことは実際の母乳中PFC濃度が記載されておらずそのため他の一般的集団と比較できないことである。

  • あなたの母乳はどれだけ有毒か?

How Toxic Is Your Breastmilk?

Tara Haelle ,Aug 21, 2015

http://www.forbes.com/sites/tarahaelle/2015/08/21/how-toxic-is-your-breastmilk/

一部の人たちが信じていることとは違って、母乳はピュアな、それを飲めば永遠の命と富と健康を得られる大地の女神の魔法の血清などではない。それは一角獣の乳で、存在しない。そして新しい研究は母乳があなたの身体にあるたくさんの有害化学物質を赤ちゃんに渡すと主張したいようだ。あなたは母乳を早く止めるべきなのか?逆方向に行くべきなのか?両方の誇張と、その研究が実際発見したことを吟味してみよう。

母乳のメリットは、私も子ども達に母乳を与えたが−誇張されることが希ではない。もちろん母乳には赤ちゃんに必要な栄養があるし集団レベルでは乳児の耳の感染を減らしたり母親の乳がん発症率を下げるなど否定できないメリットがある。しかし個人レベルでは、未熟児などの特定集団を除き、母乳を与えたからといってあなたの子どもが市販のミルクを与えられた赤ちゃんより賢くなったり健康になったり痩せたり太ったりすることを保証するものではない。個人レベルで定量できるメリットは抗体を赤ちゃんに与えることで、多分それが感染症削減理由であろう。しかし皮肉なことにそれが母乳に含まれる化合物による脅威となる。過フッ素化アルキル化化合物(PFASs)についての新しい研究が母乳を与えるなと主張する。しかしそれが話の全てではない。

製造業者は撥水加工の衣服や食品包装容器、塗料、潤滑剤などに半世紀以上PFASを使用してきた。これらの化合物は撥水や妨汚効果を与える。しかしなんらかの形で生活を良くするための多くの化合物がそうであるように、これらは環境や人体に長く留まり無数の健康影響との関連が疑われている。この研究の主著者であるハーバード公衆衛生大学院のPhillippe Grandjean環境健康教授は、「最も重要なことは最近血中PFOAやPFOS濃度の高い子どもはワクチンへの反応が良くないことがわかったことである」と書く。「ワクチンによる病気予防効果がなくなるリスクがある」と。ちょっと待って、じゃあ母乳を与えると子どもの免疫機能に悪影響があるの?Grandjeanが主張するのはそういうことだしかしこの論文が引用しているのはたった一つの研究で、それは彼自身の研究でその雑誌に批判の文書が投稿されている。WHOやCDCや小児科学会などは全て赤ちゃんには6ヶ月間母乳のみを与え最大1-2年まで与えることを薦めている。しかしGrandjeanは母乳のメリットは最初の3ヶ月までしかないと主張する。そして3ヶ月以降はミルクを与えることを薦め、WHOやCDCに母乳に関する助言を変えるよう希望している。有害物質を母乳に含ませて次世代の健康を危険に晒すのは愚かなことである、という。

何だって?ではその背景を見てみよう。最初にGrandjeanらは何を実際に発見したのか?血中PFASが母乳を与えることで月20%から30%増えることである。ミルクを与えられている子どものPFAS濃度は少なく、そして母乳を与えられている子どもが離乳すると濃度が下がる。そしてこの研究は小規模で地理的に限定されたものである。ファロー諸島に住む81人の子どもで11ヶ月、18ヶ月、5才の時点で血中PFAS濃度を調べている。

アーカンソー子ども病院の臨床薬理学者Henry Farrar博士は「これは特定の食生活をしていて母乳PFAS濃度の高い特定の女性達での研究である」という。他の地域に住む女性達にあてはまるとは限らない。「しかし母乳のメリットを上回るかどうかについてはさらなる研究が必要である」。

さらにPFASの健康影響についてのデータは希薄で一貫していない。リスクはあったとしても小さいようだ。Grandjeanは無数の懸念事項を挙げているがヒトでの疫学研究では工場労働者のような最も高濃度暴露群でも小さな一貫しない影響しか観察されていない。そして米国人の95%以上の血液からPFASは検出される。この小規模研究を根拠に世界中の女性が3ヶ月で母乳を止めるべきだと主張するのは大げさなように思える。

実際の教訓は、赤ちゃんの栄養には完璧な「正しい」方法はない、ということだろう。母乳だろうがミルクだろうが利点も欠点もある。研究は必要だろうが世界中の赤ちゃんは母乳でもミルクでも幸福で生産的な生活を送っている。だからそのまま赤ちゃんに栄養を与え続けよう。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150821#p6の件。ダイオキシン騒動の時にも3ヶ月で授乳中止を主張している人がいたけど。)

  • 食品の包装表面の表示:役にたつか誇大宣伝か?

Front-of-Pack Food Labels: Help or Hype?

by Berkeley Wellness | August 24, 2015

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/nutrition-label-or-marketing-hype

いわゆる包装表面の表示(FOP)がますますたくさんの食品に表示されている。食料品製造業者協会のFacts Up Front、全粒穀物評議会の全粒穀物スタンプWhole Grain Stamp、米国心臓協会のハートチェックマークなど多くの団体や企業が食品のカロリーや特定の栄養素などを表示し各種シンボルやロゴやスコアなどを表示している。しかしそのようなマークのある食品があなたにとってより良いものだとみなさないように。1万以上の食品を調べたAppetiteに発表された研究によると、むしろそれらは単なるマーケティングのための小道具である。

評価した食品の約18%にFOPがあったがそれらが一様に表示のないものよりカロリーや飽和死亡、ナトリウム、糖が少ないということはなかった。一部のものは制限すべき栄養素が多かった。従って「似たような製品を比較したときに、FOPマークのある製品を選ぶことが疾患リスク削減のための食生活を保証しない」、と研究者らは書いている。例えばカロリーや糖が少ないFOP表示のあるものは飽和脂肪やナトリウムが多いかもしれない。

問題は多数のFOP表示があるが標準ガイドラインがないことである。FDAは虚偽または誤解を招くFOP表示をしている17食品企業に警告文書を出しているがFDAの独自システム開発の努力も行き詰まっているようだ。FDAのウェブサイトには食品企業のFOPのためのガイドラインを「間もなく」提案すると書いている。

基本:FDAがさらなる対応をとるまで、FOP表示には「ハロー効果」があることに注意しよう。包装表面の表示だけではなく、裏面の栄養成分表示と成分リストの完全な情報を読もう。

  • オーガニック食品のリコールが2013年以降700%増加

Organic Food Recalls Up 700 Percent Since 2013

By Hank Campbell | August 22nd 2015

http://www.science20.com/science_20/organic_food_recalls_up_700_percent_since_2013-156919

もしも巨大農業ビジネスのロビイストがUSDAの内部に特別部署を作って、そこで彼らがどの添加物を認めるかどうかや誰が表示をチェックできるかを決めてそれらの製品に特別な「健康ハロー」を宣伝するとしたらほとんどの人は反対するだろう。しかし巨大オーガニック産業は反対しない。それが全国オーガニック基準委員会が実際に行っていることである。だからこそオーガニック食品には品質保証はないしオーガニック農法が実際にそのとおり行われているかどうかを確認することもない。オーガニック食品ロビイストの活動によりUSDAはオーガニック表示の監視をせず、特別な書類を出すだけで大きな利幅が得られる。

私は利益マージンだけならどうしてより多くの農家がオーガニックにしないのか訝しく思っていた。ただ書類を書いて農薬を他のものに代えて、高いマージンで失った収量を埋め合わせるだけのことだ。しかしオーガニック農業でリコールが増えたことについては当然だと思う。なぜならば巨大オーガニック産業は普通の農作物並みの検査をしたくないから。

USDAとFDAのデータから今年これまでにリコールされた全ての食品のうちオーガニック製品が7%であることが示されている。2013年は1%だった。サルモネラ、リステリア、A型肝炎は別にオーガニック農産物に限ったことではなくよく見られる。肥料として堆肥を使い、騙されやすい消費者が農薬を使っていないのだから洗わなくていいと考えるとき、彼らは糞を食べることになる。科学に反対するキャンペーンを行っているオーガニック消費者団体ではなく、オーガニック生産者団体は、USDAの監視を阻止するために動いている。

(化学物質だと天然の植物やカビの毒汚染はもともとオーガニックのほうが多い。増えてるかどうかはわからない。)

  • 薬物関連死の流行の背景にある鎮痛薬の処方過剰について「弱い」医師が非難される

‘Weak’ doctors blamed for flood of prescription painkillers behind epidemic of drug-related deaths

Sharon Kirkey | August 24, 2015

http://news.nationalpost.com/news/weak-willed-doctors-blamed-for-flood-of-prescription-painkillers-behind-epidemic-of-drug-related-deaths

カナダ医師会総会で医師会長Douglas Grant博士が、オキシコドンのような麻薬性鎮痛剤を患者に要求されるがままに処方している「弱い」医師が薬物関連死の流行の背景にあるとして批判した。悪意のある悪い医者がわかった上でやっているとは思わない、そういう医者はいたとしても少数だろう、ともいう。善意で、しかし意志が弱く情報の足りない、患者と医師の関係をコントロールできない医師がしばしば過剰処方している、という。カナダは世界で最も多くオピオイドを処方している国の一つである。我々は今や自動車より多くオピオイドで人々を殺している。

(医者は患者の希望に従わないと批判され従っても批判されるのはどこでも同じ)

  • 医療用大麻販売店は合法であるが規制される

Medical Marijuana Shops To Be Regulated Despite Legality

Charissa EchavezAug 24, 2015

http://www.sciencetimes.com/articles/7162/20150824/medical-marijuana-shops-regulated-despite-legality.htm

カナダの各都市が医療用大麻の規制と認可についてもめている。たくさんの店舗が大麻を販売しているが警察にはたくさんの通報が寄せられている。通報内容は未成年者への販売や犯罪との関連などである。

現在ヘルスカナダが認めた公的大麻生産業者は25で、医師が処方した合法的患者に売ることができる。しかし実際には80%がレクリエーション目的で購入しているとされる。そしてますます多くの店が違法販売をするようになってきた。