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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2015-09-17

[]USDAとEPAが民間部門、慈善団体と協力して国の最初の食品廃棄削減目標を定める

USDA and EPA Join with Private Sector, Charitable Organizations to Set Nation's First Food Waste Reduction Goals

Sept. 16, 2015

http://www.usda.gov/wps/portal/usda/usdahome?contentid=2015/09/0257.xml&contentidonly=true

2030年までに50%削減を要請。

食品のロスや廃棄は米国の全食糧供給の約31%、1330億ポンドになる。

これまでも食品廃棄削減のための対策は行ってきたが今回USDAはChooseMyPlate.govに新たな食品廃棄についてのセクションを加えた

ちなみに

MyPlateには20言語があって日本語バージョンもある

http://www.choosemyplate.gov/multilanguage-other-languages

(内容はアメリカ人向けなのだが、このプレートは教材としてはとても使いやすい。

自分のサイズのお皿にそれぞれ食品を載せてみればバランスの良いメニューのできあがり、といったように。和洋中何にでも使えて価値中立的なのがいい。)

[]万博でのEFSA第二回科学会議

EFSA’s 2nd Scientific Conference

Shaping the Futureof Food Safety, Together

http://www.efsaexpo2015.eu/

開催まであと一ヶ月になり、プログラム発表

[]警告

New Queen Slimming soft gel capsules

16 September 2015

http://www.tga.gov.au/alert/new-queen-slimming-soft-gel-capsules

TGAの検査でシブトラミンが検出された

製品の写真あり

[]IARCモノグラフ 108巻 一部の医薬品やハーブ

Volume 108 (2015)

Some Drugs and Herbal Products

http://monographs.iarc.fr/ENG/Monographs/vol108/index.php

PDFでダウンロード可能

[]一食分の大きさを減らすことで肥満が減らせる

Behind the headlines

Decreasing portion sizes could cut obesity levels

Wednesday September 16 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/Decreasing-portion-sizes-could-cut-obesity-levels.aspx

BBCニュースが「一食分の大きさを減らすことが肥満の流行をとめるのに役立つだろうと研究者らが言う」と報道した。研究者らは70以上の過去の研究をまとめて一食分のサイズと食べ過ぎの関連を発見した。一部の人は必要な量ではなく与えられた量を食べる。研究者らはこの結果は驚くべきことではないがサイズを小さくするのが肥満対策に役立つという主張を支持する。個々の研究の質は低いと判断されていることや多くはサイズが大きいことで悪名高い米国の研究であることに注意すべきであろう。限界はあるものの体重管理のために小さいものを選ぶのは賢明であろう。

  • 英国のトランス脂肪禁止は「数千人の命を救うだろう」

UK ban on trans fats 'would save thousands of lives'

Wednesday September 16 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/UK-ban-on-trans-fats-would-save-thousands-of-lives.aspx

Guardianが「トランス脂肪禁止は2020年までに7200人を救う可能性があると研究が言う」と報道した。これは新しいモデル研究の結果である。平均的な英国人の食事では推定エネルギー摂取量の約0.8%がトランス脂肪由来である。トランス脂肪には天然に生じるものと人工的なものとがある。人工的なタイプは製品の保存期間を伸ばし味を良くするので食品企業が使うようになった。しかし研究で心疾患との関連が報告されいくつかの国では禁止した。英国では禁止はされていないが2012年にほとんどのスーパーマーケットや大手ファストフードチェーンは自主的に使用しないことに合意している。現在どれだけの商品にトランス脂肪が含まれているのかは不明である。研究者らは完全禁止によりどれだけの死が避けられると彼らが考えているのかを計算した。数字は興味あるものであるが、数学モデルに複数の仮定をいれたものでこの予想がどれだけ正確かはわからない。

[]論文等

  • アトピー性皮膚炎の総説

The Lancet

Seminar Atopic dermatitis

Stephan Weidinger, Natalija Novak

Available online 13 September 2015

doi:10.1016/S0140-6736(15)00149-X

原因も予防法も不明で(遺伝要因は明確)完治はしないが管理方法はある。主に保湿により皮膚のバリア機能を維持する。急性のフレアには副腎皮質ステロイドの局所使用が第一選択であるがステロイドへの理不尽な恐怖による治療の失敗はよく見られる。そのため医師は相当な時間を費やして説明する必要がある。

  • 各国が対応しなければ、大気汚染による死亡が2050年までに2倍になる、と研究が結論

Unless nations act, air pollution deaths will double by 2050, study concludes

By Puneet Kollipara 16 September 2015

http://news.sciencemag.org/environment/2015/09/unless-nations-act-air-pollution-deaths-will-double-2050-study-concludes

本日natureに発表された研究によると、新たな大気汚染対策をしない場合、大気汚染による死亡が2050年には世界で年に660万人に倍増する。しかし政策決定者は、家庭のかまどや農業のようなコントロールの難しい汚染源への対策が必要。

  • コーヒーは体内時計をかく乱する

ScienceShot

Coffee disrupts the body’s internal clock

By Gretchen Vogel 16 September 2015

http://news.sciencemag.org/biology/2015/09/coffee-disrupts-body-s-internal-clock

ディナーの後のエスプレッソはとても美味しいかもしれないが、眠れなくなることがある。科学者が夜のカフェインは睡眠を妨げるだけでなく、体内時計をリセットもすることを示した。Science Translational Medicineに発表。

  • 野菜や果物は身体の健康にとってだけ良いのではなく精神も守る

Fruit and vegetables aren't only good for a healthy body -- they protect your mind too

16-Sep-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-09/bc-fav091415.php

BMC Medicineに発表された大規模研究。研究開始時に鬱ではない15093人のスペインのNavarra大学卒業生の食事を最初と10年後に評価し、フォローアップ期間の中央値8.5年で合計1550人が鬱と診断あるいは抗鬱薬を使用した。地中海食あるいは他の健康的食生活が鬱発症リスクの低さと関連した。中程度に健康的であればリスクが減り厳密に健康的であってもより良いということはない。

(特に食生活の悪い人だけリスクが高いという見方もできるわけで、それは既に病気の兆候かもしれない)

  • 研究が十代のエネルギードリンクと外傷性脳損傷の関連を発見

Study finds association between energy drinks and traumatic brain injury in teens

16-Sep-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-09/smh-sfa091415.php

前の年に外傷性脳損傷(TBI)の経験がある十代は、TBI経験のない人に比べて一週間以内に最低5本のエネルギードリンクを飲んでいる確率が7倍高い。PLOS ONEに発表。

エネルギードリンクは特にスポーツをしている若者に人気があってアルコールと混ぜて飲まれることが多い。

  • The Lancet:害のあるアルコール使用はアルコール関連がんと傷害リスクの増加に関連する

The Lancet: Harmful alcohol use linked with increased risk of alcohol-related cancers and injury

16-Sep-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-09/tl-tlh091515.php

全ての所得レベルの国々の飲酒についての新しい研究は、現在の飲酒はアルコール関連のがんと傷害のリスクの増加に関連し、死亡率や心血管系疾患全体のリスクの削減とは関連しないことを示した。この研究は特に低所得国での有害飲酒の削減政策を支持する。

  • 海や水棲種を守るにはマイクロビーズの禁止がベスト

Ban on microbeads offers best chance to protect oceans, aquatic species

16-Sep-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-09/osu-bom091615.php

Environmental Science and Technologyに発表された記事。練り歯磨きや洗顔料などに使用されているマイクロビーズは生分解性のある有害でないものに代えるべきと研究者らが言う。

その他

  • 飲酒、心血管系疾患、がん、死亡率についての研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study on alcohol consumption, cardiovascular disease, cancer, and mortality

September 17, 2015

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-alcohol-consumption-cardiovascular-disease-cancer-and-mortality/

The Lancetに所得レベルの異なる集団での飲酒の影響を調べて、飲酒は心臓発作の少なさとある種のがんや傷害の高さに関連する、高摂取量は死亡率の高さに関連することを報告した。

Essex大学臨床生理学(心臓学)准教授Gavin Sandercock博士

いくつかの研究で適量飲酒が死亡率の低さと関連することが報告されているのでこの知見は驚きではない。プレスリリースで心筋梗塞(MI)が24%減ると言っているがその数字は実際の論文には出てこない。また相対リスクで24%減は絶対リスクでは極めて小さく一般化は難しい。少量飲酒者でMIが0.82%、中程度飲酒者で0.96%、大量飲酒者で1.23%である。大量飲酒者と少量飲酒者のMIの絶対リスクの差は0.41%である。これらの数値は1000人の少量飲酒者のうち8人がMIになり中程度飲酒者なら10人、大量飲酒者なら12人ということである。さらにこの数値は補正がされていないので他の要因を考慮すると差はなくなるだろう。

さらにプレスリリースでは「大量飲酒と暴飲はどちらも全死亡率の高さと関連する」と言っているが、これは生涯全く飲まない人との比較であることにも注意すべきだろう。英国人ではそれは少なく、禁酒家は5人に1人で、生涯飲まない人はさらに少ないだろう。

‘Alcohol consumption and cardiovascular disease, cancer, injury, admission to hospital, and mortality: a prospective cohort study’ by Smyth et al. published in The Lancet on Thursday 17th September.

  • 心血管系疾患とがん予防のためのアスピリンについての助言案

米国予防医学専門委員会

Draft Recommendation Statement

Aspirin to Prevent Cardiovascular Disease and Cancer

http://www.uspreventiveservicestaskforce.org/Page/Document/draft-recommendation-statement/aspirin-to-prevent-cardiovascular-disease-and-cancer

2015年10月12日までパブリックコメント募集

50-59才の成人で10年のCVDリスクが10%以上高く出血リスクが高くなく最低10年以上余命があって10年以上低用量アスピリンを毎日使用する意志がある人については心血管系疾患と直腸結腸がんの一次予防としての低用量アスピリンの使用を薦める、グレードB

  • 妊娠中のアルコールは少しならオーケー?

Is Some Alcohol Okay in Pregnancy?

by Berkeley Wellness | September 15, 2015

http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/article/some-alcohol-okay-pregnancy

妊娠中の飲酒は「ほんのちょっと」なら大丈夫かと読者からしばしば聞かれる。何十年も研究されているがその答えはまだはっきりしない。研究の結論はいろいろでそのため医師でも立場が異なる。例えばある本では妊娠中でも週に一回から毎日一杯まで飲酒できると主張して議論になった。しかしCDCによると妊娠中あるいは妊娠しようとしているときの飲酒に安全な量はわかっていない。また妊娠中に飲んでも安全な時期というものもない。

人間で臨床試験をすることができないし多くの場合飲酒量は自主申告なので研究結果が一貫しない。妊娠中に少し飲酒した女性でも多くの場合健康な赤ちゃんを産む。しかし我々は成長中の胎児へのアルコールの影響や長期健康影響について知らないことが多い。研究で有害影響が観察されないことは有害影響がないことを意味しない。念のため妊娠中は飲酒しないことを薦める。

父親になる予定の人と飲酒

女性は妊娠しようとするなら飲酒しないように助言されるが男性はどうだろう?アルコールは精子にも影響する。研究はあまりないが赤ちゃんを授かりたいなら3ヶ月以上前から断酒を薦める。精子の発育に3ヶ月かかるので。

そして男女どちらも喫煙すべきではない

  • 次のFDA長官候補は心臓医

ScienceInsider

Cardiologist nominated to be next FDA chief

By Science News Staff 16 September 2015

http://news.sciencemag.org/policy/2015/09/cardiologist-nominated-be-next-fda-chief

大統領が現在FDAの医薬品と煙草副長官であるRobert Califfを長官にノミネートした

  • Science特集:加齢を食い止めたい男

Feature: The man who wants to beat back aging

By Stephen S. Hall 16 September 2015

http://news.sciencemag.org/biology/2015/09/feature-man-who-wants-beat-back-aging

FDAに対して前例のない抗加齢臨床試験を提案しているNir Barzilaiの話

2型糖尿病の治療薬メトホルミンを用いて高齢者3000人で二重盲検RCTを実施したい

「アンチエイジング」という言葉は歴史的にペテン師や詐欺と関連が深いため抵抗が大きい。

(アンチエイジングという言葉を使っている人はまともな臨床試験をしようとしない場合がほとんどなので特異ではある)

  • Nature特集 学際性

Interdisciplinarity

http://www.nature.com/news/interdisciplinarity-1.18295

エネルギー、食品、水、気候、健康などの大きな課題について科学者や社会科学者がどうやって協力して解決していくかを探る

イラストがアメコミっぽい

垣根を越える必要があるのはみんなわかっているが科学の進歩は凄まじく情報量が多すぎて誰も1人ではあらゆる分野を扱えない。チームワークが必要だが難しい。そして特に協力したがらずまとまりもないのが社会科学者。他の分野の学問への敬意のなさはあらゆる方向に存在する。学際研究は専門誌に成果を発表しにくいことも問題。

  • 抗生物質の使用が劇的に増加

Natureニュース

Dramatic rise seen in antibiotic use

17 September 2015

http://www.nature.com/news/dramatic-rise-seen-in-antibiotic-use-1.18383

新しい報告書は世界の抗生物質使用と耐性のこれまでで最も包括的な像を描く

9月17日に発表された報告書によると、世界の抗生物質使用は、主に中−低所得国の需要増で増加し続けている。

地図あり

  • 福祉違反がnatureに動物実験論文発表についてのポリシーの更新を促す

Welfare breach prompts Nature to update policy on publishing animal experiments

Daniel Cressey 16 September 2015

http://www.nature.com/news/welfare-breach-prompts-nature-to-update-policy-on-publishing-animal-experiments-1.18384

米国のチームがデータを撤回しマウスの腫瘍をあまりにも大きくさせすぎたことを認める

Natureは論文の修正を発表し、今後動物実験を報告した研究者にはさらなる情報を求めると言う

問題の論文は2011年に発表されたハーバード大学医学部とマサチューセッツ総合病院とマサチューセッツBroad研究所によるpiperlongumineという分子がマウスのがん細胞を選択的に殺すことができるというものである。Natureの修正によると、その実験では一部のマウス腫瘍をマサチューセッツ総合病院の動物のケアと使用に関する委員会の動物福祉ガイドラインの設定した最大直径である1.5cmより大きくなることを許していた。このことでマウスの苦痛がより大きくなり「実験プロトコール違反」である。

論文の一部データの修正という対応をとったが論文を取り下げるべきだという主張もある

腫瘍の大きさについての基準は世界中で組織により異なる。英国では1.2cm、米国では2cmを最大にしている

  • ズッキーニ中毒

ドイツ人が近所の人の毒ズッキーニで殺された

German Killed by Neighbor’s Poison Zucchini

August 23, 2015  By Elizabeth Licata, Writer

http://www.thedailymeal.com/heidelberg-germany-zucchini-toxin-poison/82315

ハイデルベルクの年金暮らしの夫婦が隣人の庭でとれたズッキーニをもらってシチューにして食べた。妻はそのシチューはびっくりするほど苦かったという。まもなく調子が悪くなったが夫はさらに悪化し入院して妻は数日で退院したが夫は病院で死亡。医者はククルビタシン中毒だという。普通あまりにも苦いので中毒になるほど食べられないが、妻は少ししか食べなかったが夫は食器を空にしたという。妻が言うには「そのシチューはほんとうに苦かった。でも私達は苦いのに慣れていた。私達は庭でラディッシュを育てているがそれもこんなふうに苦い」

Courgette stew kills pensioner in Heidelberg

http://www.thelocal.de/20150821/courgette-stew-kills-pensioner-in-heidelberg

夫79才妻80才

Health warnings in Germany after man dies of eating poisoned zucchini

Fri Aug 21, 2015

http://www.presstv.ir/Detail/2015/08/21/425651/man-died-Germany-poison-zucchin-health

(妻の作ったものはなんでも文句を言わず食べる優しい夫だったのだろうか。しかしコメント欄にGMのせいだモンサントの陰謀だと言う人が集まっていて闇)

  • 学校がアレルギーのおそれにより果物を禁止

School bans fruit over allergy fears

16 Sep 2015  By Nicola Harley

http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/healthyeating/11870245/School-bans-fruit-over-allergy-fears.html

Derbyshire のReigate Park小学校は、職員や生徒にアレルギーのある場合には、チョコレート、ナッツとともにキウイとマンゴーも禁止

(これはアレルギーのある本人だけではなく全ての生徒と職員が食べてはダメということ。ナッツ禁止はわりとよくみられるが果物はたまに。果物空気中に飛び散るかなぁ??)

  • オーストラリアの科学者が研究データの加工を認める

Australian scientist admits fabricating research data

3 hours ago

http://www.bbc.com/news/world-australia-34275648

Ramiprilの論文取り下げ

Notice of Retraction: Ahimastos AA, et al. Effect of Ramipril on Walking Times and Quality of Life Among Patients with Peripheral Artery Disease and Intermittent Claudication: A Randomized Controlled Trial. JAMA. 2013;309(5):453-460

http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2442406

オーストラリアの有名な科学者であるAnna A. Ahimastos。メルボルンの一流の研究所Baker IDI Heart & Diabetes研究所は、研究者は辞職したと言う。現在他の研究についても調査中。

High-profile researcher admits fabricating scientific results published in major journals

http://www.abc.net.au/news/2015-09-17/high-profile-researcher-admits-to-fabricating-scientific-results/6781958

受賞歴もありサイエンスコミュニケーションにも関わっていた、とのこと