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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2015-10-01

研究がコメとコメ製品のヒ素による問題を明らかにする

Livsmedelsverket(Swedish National Food Agencyスウェーデン食品局)

Study reveals problems with arsenic in rice and rice products

Reviewed 2015-09-29

http://www.livsmedelsverket.se/en/about-us/press/study-reveals-problems-with-arsenic-in-rice-and-rice-products/

スウェーデン食品局による新しい研究がコメとコメ製品にヒ素があることを確認した。スウェーデンのほとんどの人は健康リスクになるほどの量のコメを食べていない。しかし毎日コメを食べる人はたくさんのヒ素を摂ることになるので食べる量を減らすようにすべきだ。もしコメをたくさんの水で茹でてそれから水を捨てるようにすればヒ素の量は半分に減らせる。

最も多くヒ素を含むのはライスケーキである。従ってスウェーデン食品局はライスケーキを6才以下の子どもには与えないよう薦める。

スウェーデン食品局は102のコメ製品のヒ素含量を調べた。スウェーデン市場にあるコメ製品のヒ素含量を知るためである。また調理によりヒ素量が変わるかどうかも調べた。

製品やブランドによりヒ素含量は異なり、一部高濃度のものがあった。急性リスクとなるほど高くはないが長期暴露はがんやその他の病気のリスクを高くする。

「結論は、異なるブランドのものを食べることや多様な食生活を送ることが良い、というものである。こうすることにより有害物質を摂りすぎるリスクを減らすことができる。これはコメやコメ製品だけではなく、全ての食品にあてはまる。」とスウェーデン食品局の毒性学者Emma Halldin Ankarbergは言う。

毎日食べないこと

スウェーデンでは多くの人がそうであるように、週に数回コメやコメ製品を食べることは健康リスクとはならない。子どもはコメやコメ製品を週に4回以上食べるべきではない。コメ製品にはライスプリン、ライスヌードル、ライススナックが含まれる。

成人は毎日コメ製品を食べるべきではない。毎日、あるいは一日に数回コメを食べる人はたくさんのヒ素を摂取することになる。

「例えばアジアの多くの国々の人のように、コメを多く食べる伝統の人にとって、それは難しいことを我々は理解している。しかしそれでも我々の助言は徐々にコメを減らすべきであるということである。」とEmma Halldin Ankarbergは言う。

また自分で調理することでコメのヒ素を減らすこともできる。たくさんの水で茹ででその水を捨てれば、コメのヒ素は半分以下になる。しかし茹でる前に洗うだけではヒ素はなくならない。

ライスケーキのヒ素濃度が高い

スウェーデン食品局の調査では他のコメ製品に比べてライスケーキのヒ素が多い。週に2-4個のライスケーキを食べる小さな子どもは摂りすぎになるリスクがある。従って6才以下の子どもにはライスケーキは与えないこと。

「多くの子ども達がライスケーキをスナックとして食べているが、残念ながら我々はそれをしないように助言しなければならない。他の国でも同じように助言している」とEmma Halldin Ankarbergは言う。

玄米は白米に比べてヒ素が多い。これはヒ素がコメの皮の部分に濃縮されるからである。

「一般的にはスウェーデン食品局は健康のために全粒穀物を薦めているが、コメについては玄米を制限すべきである」とEmma Halldin Ankarbergは言う。

コメの最大基準

ヒ素は天然に土壌や岩盤に含まれ、植物により吸収される。コメは特にヒ素を良く吸収し蓄えるようだ。EUは2016年1月1日から適用されるコメのヒ素基準に合意した。スウェーデン食品局の助言はこの基準が発効した後も適用され続ける。なぜならばコメの最大基準値が消費者を十分に保護するためには高すぎるからである。

「コメとコメ製品を食べる量について助言をするだけでは長期的問題解決にはならない。そのためスウェーデン食品局はヒ素濃度の高い製品を市場から排除するために最大基準値をさらにさげるためにはたらきかける。さらに企業に対し可能な限りヒ素を含まないコメを使うよう強く求める。」とEmma Halldin Ankarbergは言う。

この研究について

今年の研究は先の2011-2012年の子ども用食品の分析研究のフォローアップである。その時ヒ素も分析した。それ以降スウェーデン食品局は6才以下の子どもにはライスドリンクを与えないよう助言してきた。この助言は今も生きている。

2015年調査では合計102製品を調べた:

コメ(バスマティ、ジャスミン、長粒、リゾット、玄米)、ライスケーキ、フレッシュライスプリン、朝食シリアル、ライスドリンク、グルテンフリーパン、麺、グルテンフリーパスタ。主要スーパーマーケットで販売されているブランドやあまり有名でないブランド、オーガニックのものを含む。

グルテン不耐の人向けのパスタやパンは高濃度のヒ素は含まなかった。

ヒ素の濃度は天然に場所や農地で違う。ヒ素が天然に土壌にあるので有機農法はヒ素の量に影響しない。従ってオーガニック製品を買っても何の違いもない。

Arsenic in rice

http://www.livsmedelsverket.se/en/food-and-content/oonskade-amnen/metaller/arsenik-i-ris/

  • 調査結果

http://www.livsmedelsverket.se/globalassets/rapporter/2015/del-1-kartlaggning---oorganisk-arsenik-i-risk-och-risprodukter-pa-den-svenska-marknaden-rapport-16-2015.pdf?id=9188

スウェーデン語

要約のところだけ英語あり(11ページ)

乾燥製品(n=88)の平均無機ヒ素濃度は(min-max)67 (3-322) μg/kg.

全体的な結果は:

· ライスクラッカー (n=11) 平均152 μg/kg (max 322 μg/kg)

· 全粒コメと玄米(n=9), 平均117 μg/kg (max 177 μg/kg)

· バスマティ (n=17) 及びジャスミン米(n=18) 平均63 および 69 μg/kg,

· グルテンフリーパン 平均 42 μg/kg.

ウェットタイプのコメ粥(n=9),(60-90%が水)平均(min-max) 14 (10-17) μg/kg 、ライスドリンク (n=6), 8 (5–10) μg/kg.

(日本のコメよりずっと低い)

  • リスク評価

http://www.livsmedelsverket.se/globalassets/rapporter/2015/del-2-riskvardering---oorganisk-arsenik-i-risk-och-risprodukter-pa-den-svenska-marknaden-rapport-16-2015.pdf?id=9189

無機ヒ素について許容できる暴露レベルを0.15 μg/kg体重/dayとみなし、その30%をコメ由来にして0.045 μg /kg体重とする。

スウェーデン人の無機ヒ素暴露量は中央値で成人0.07, 11/12才0.10, 8/9才0.13,および 4才0.18 μg /kg体重/day と推定される

(無機ヒ素についてはEFSAのBMDL01は0.3 〜 8 µg/kg 体重/日でJECFAはBMDL0.5を 3,0 μg/kg体重/日としている

スウェーデン語部分はよくわからないけれどスウェーデン食品局はBMDL0.5 の 3,0 μg/kg体重/日を採用したうえで”重大さを調整した暴露マージンseverity-adjusted margin of exposure” (SAMOE)の20を使って許容できる暴露レベルを出した、らしい。どう計算しても無機ヒ素のリスクは高いという結果にしかならないのでまあいいけど)

  • リスク管理

http://www.livsmedelsverket.se/globalassets/rapporter/2015/del-3-riskhantering---oorganisk-arsenik-i-risk-och-risprodukter-pa-den-svenska-marknaden-rapport-16-2015.pdf?id=9190

コメとコメ製品のヒ素の問題は世界中で認識されており、WHOとEUは最大基準値の設定のために作業を続けてきた。この解析からは提案されているヒ素基準は意図した効果(ヒ素暴露の削減)が満たされないことを示す。従ってさらなる追加の対策(助言、企業への要請など)が必要。

(スウェーデン食品局はコメのヒ素についてはずっと熱心にやっている

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130530#p13

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20130128#p11

最近発表されたEUのコメのヒ素基準

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150901#p2

「EU基準を満たさないコメ」なんて日本では普通だけど消費者団体は騒がない。減農薬を宣伝してヒ素の多いコメもある。

アジア人は欧米人より遺伝的にがんリスクが低いようなのでコメのヒ素対策すればさらにがんが減る可能性はある。もっともタバコ対策すらできない現状ではね。

重要なのは「多様な食品」、であって和食がいいなんて言ってるのは日本だけ。韓国伝統食がいいと言っているのが韓国だけなのと同じただの偏狭なナショナリズム)

[]1930年以降建設されたオランダの住居のラドンとトロン

Radon and thoron in Dutch dwellings built since 1930

2015-09-29

http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2015/september/Radon_and_thoron_in_Dutch_dwellings_built_since_1930

ラドンの平均濃度は15,6 Bq/m3で50パーセンタイルは12,2、95パーセンタイルは37,9 Bq/m3 。100から200 Bq/m3だったのは住居の0.4%。トロンの平均濃度は0,64 Bq/m3。

これらの結果からオランダでは屋内のラドンとトロンは年約400例の肺がんの原因と推定される。不確実性の範囲は100から800。ほとんどは喫煙者におこる。このリスクの70%がラドン由来で30%がトロン。

[]中高生のタバコ使用頻度 米国、2014

Frequency of Tobacco Use Among Middle and High School Students — United States, 2014

MMWR October 2, 2015 / 64(38);1061-1065

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6438a1.htm?s_cid=mm6438a1_w

タバコ(シガレット)、電子タバコ、葉巻(シガー)、無煙タバコの使用頻度についての調査。

(半数以上と。とても多いような気がする。ドラッグとの親和性の高さもこのへんから?)

  • 中高生のフレーバータバコ製品使用 米国、2014

Flavored Tobacco Product Use Among Middle and High School Students — United States, 2014

MMWR October 2, 2015 / 64(38);1066-1070

http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6438a2.htm?s_cid=mm6438a2_w

現在タバコを使用しているヒトのうちフレーバー製品を使っているヒトの割合について

[]カルシウム錠剤は骨折予防にならない?

Behind the headlines

Are calcium pills any good at preventing bone fractures?

Wednesday September 30 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/09September/Pages/are-calcium-pills-any-good-at-preventing-bone-fractures.aspx

Daily Telegraphが「カルシウムサプリメントは効果がない、と専門家が言う」と報道した。

この見出しは厳密には正しくないが、新しい研究はほとんどの健康なヒトにとって、カルシウムサプリメントを摂ることは骨の健康や骨折リスクにほとんど違いをもたらさないであろうことを示した。研究者らは見つけられる最良の研究を調べてカルシウムと骨折の関係を吟味した。何年もの間、高齢者は食事からのカルシウム摂取量を増やすように、あるいはカルシウムサプリメントを摂るように助言されてきた。人体はビタミンDがないとカルシウムを吸収できないのでカルシウムと一緒にビタミンDもしばしば薦められている。しかしながら研究者らは、一部の国で薦められているような高用量(英国ではない)までカルシウムを増やしても、ビタミンDと一緒であっても、骨折にはあまり差が無いことを発見した。カルシウム錠剤は骨の強度を1-2%増やしたがこれは骨折リスクには影響しそうにない。これまでの研究でカルシウムサプリメントには便秘などの副作用があることがわかっている。

しかしあなたが医師からカルシウムとビタミンDサプリメントを摂るように指示されているならそれを中止する必要はない。これらが不足している人にとっては役立つことには疑いがないからである。他の不足していない人にとっては、これらの錠剤を使用するのは不必要な出費であろう。

[]WHO:2050年までに60才以上のヒトの数は二倍になる;大きな社会的変化が必要

WHO: Number of people over 60 years set to double by 2050; major societal changes required

30 SEPTEMBER 2015

http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/older-persons-day/en/

医学が進歩し人々がより長く生きるようになり、60才以上のヒトの数は2050年までに二倍になると予想され、劇的な社会的変化が必要である、とWHOの国際高齢者デーに発表された報告書は言う。

「World report on ageing and health 2015」によると伸びた寿命が前の世代の同年齢のヒトに比べてより健康的であるという根拠はほとんどない。残念ながらまだ70才は新しい60才のようには見えない。一部の高齢者は長寿をより健康に生きているが、そのような人たちはより社会的に地位の高い人たちである可能性が高い。低所得国などの不遇な環境の人々は、高齢者のためのリソースが少なく、需要が大きいのに健康状態が悪い。

[]EXPO

イベントまでもうすぐ

http://www.efsaexpo2015.eu/

(お金かけてるなぁ)

[]チアシードについて2015年10月9日まで意見募集

Views wanted on chia seeds by Friday 9 October 2015

30 September 2015

http://www.food.gov.uk/committee/acnfp/news-updates/news/2015/14485/views-wanted-on-chia-seeds-by-friday-9-october-2015

Advantage Health Matters社から、南アメリカ産のチアシードが既に販売されているオーストラリア産のチアシードと「同等」であることについての認可申請があった。ACNFPが意見案を作成し、それについてパブリックコメントを募集する

その他

  • 女性は心臓発作を予防するためにビールを飲むべきか?

Sense about science usa

Should women drink beer to prevent heart attacks?

by Rebecca Goldin | Sep 28, 2015

http://www.senseaboutscienceusa.org/should-women-drink-beer-to-prevent-heart-attacks/

新しいスウェーデンの研究が女性の適度な飲酒には幾分かのメリットがあり大量飲酒には健康への悪影響があることを発見した。これまでの多くの研究が示唆してきたとおり。しかしDaily Mailはまるで全く違う研究を読んだかのような、ビールを飲むことを薦める見出しを掲げた。「何故女性はビールを飲むべきか:週に2パイントのビールは心臓発作のリスクを1/3減らす」。おまけに「悪いニュース」として「スピリッツを飲むことはがんリスクが50%高いことと関連することも発見した」という警告も一緒だった。

実際の研究ははるかに微妙なものである。この研究は1968年から69年に38-60才だった1462人の女性の32年間のデータによるもので、彼女らの飲酒習慣と主な健康指標を評価した。もし死亡した場合には死因も記録している。得られたデータは多くの比較ができる。Scandinavian Journal of Primary Health Careに発表された研究では、飲酒する女性と飲まない女性についてたくさんの指標を比較している:心臓発作、脳卒中、がん、そしてそれらによる死亡。それから飲んだアルコールの種類(ワイン、ビール、スピリッツ)とそれらを飲まない人との比較。

新聞の見出しからは女性がビールを飲めば心臓発作リスクを減らせると読める。確かにこの研究ではビールをほどほどに飲む女性の心臓発作リスクはハザード比で0.70と低下している。しかしこれは関連を示すもので因果関係を示すものではない。さらにメディアは特定の好みに合う相関のみを選択的に伝えて他を無視している。Daily Mailはビールに注目したがスピリッツを飲む人でも心臓発作は少なかったし脳卒中はワインを飲む人が少なかった。がんによる死亡はスピリッツで多かったが糖尿病による死亡はスピリッツで少ない。しかし全死亡だとスピリッツに有意差はない。一つのモデルではビールを飲む人の総死亡率はビールを飲まない人より少なかったが社会経済状態や教育などの交絡要因を調整すると有意差はなくなった。

つまりどういうことだろう?このたった一つの研究にたくさんの注意点がある。著者が結論で言っているように、「女性にビールを飲むように勧めるのは時期尚早である。」しかしDaily Mailは結論を読まずに、いつものように、そのように主張した。

  • カルシウムと骨の健康−専門家の反応

SMC NZ

Calcium and bone health – Expert reaction

October 1st, 2015.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/10/01/calcium-and-bone-health-expert-reaction/

カルシウムはあなたの骨を強くする、本当?新しいニュージーランドの研究によると違う。

オークランド大学の研究者らが食事やサプリメントでカルシウムの摂取量を増やすことは骨折や骨粗鬆症予防のためとしては薦めるべきではない、という。彼らは高齢者の骨の健康を増進するためのカルシウムの役割についての発表された根拠を検討した2つの研究を行ってBMJに発表した。

SMCは以下の専門家のコメントを集めた。

カンタベリー地方保健委員会専門家相談員Nigel Gilchrist博士

これらの知見は驚くべきことではない。エディトリアルではこの問題をよく説明している。

基本は、カルシウムは骨粗鬆症治療や骨折予防治療法ではないということである。骨粗鬆症による骨折リスクの高い患者に使用すべき非常によい医薬品がある。

オタゴ大学人栄養学部PhD候補者で登録栄養士Sue MacDonell

オーストラリアとニュージーランドのカルシウムの所要量はカルシウムバランスを維持する量に設定されている。高齢者ではカルシウムの吸収が減り損失が増えるという幾分かの根拠があるので高齢者のカルシウム所要量が多くなっている。この高い量は骨のカルシウム貯蔵の減少を最小化するためのものである。

最新の論文は、高齢者の骨折予防や骨ミネラル密度改善の目的でカルシウムサプリメントを処方すべきではないことを明確に示している。しかしながらカルシウムは人体にとって重要な役割があり、個人の必要に応じてのみ処方されるべきである。高齢者が、特に乳製品を定期的に摂らない場合には所要量を満たすのは難しい。足りないヒトにはカルシウムサプリメントを薦め続ける。

Massey大学食品栄養ヒト健康研究所上級講師Carol Wham博士

この知見は多様な人からなる高齢者のカルシウムの必要性が十分わかっていないことを強調する。高齢者にとって最良の結果を得るための食事についてはさらに情報が必要である。

  • 腸内細菌が子どもの喘息を予想できる

Scienceニュース

Gut bacteria could predict asthma in kids

By Sarah C. P. Williams 30 September 2015

http://news.sciencemag.org/biology/2015/09/gut-bacteria-could-predict-asthma-kids

カナダ健康乳児縦断発達(CHILD)研究の一環として300人以上の赤ちゃんの3ヶ月と1才時点での尿と便検体と1、3、5才での健康状態についての情報を集めた。

3ヶ月の時の便に4種の細菌Lachnospira, Veillonella, Faecalibacterium, および Rothiaが少ないと1才の時の喘息の初期兆候(喘鳴と皮膚のアレルギー)を示すことがわかった。

  • 搾取的出版社が昨年7500万ドルを稼いだ、研究が発見

ScienceInsider

Predatory publishers earned $75 million last year, study finds

By John Bohannon 30 September 2015

http://news.sciencemag.org/education/2015/09/predatory-publishers-earned-75-million-last-year-study-finds

あなたの研究結果を発表する必要があって、ピアレビューの指摘や編集者からの品質管理の要求に苦しめられたくないなら、良い方法がある。何千という雑誌がお金を払えばそれを出版してくれる。

新しい研究はそのニセジャーナルビジネスが盛んであることを発見した。BMJ Medicineに本日オンライン発表された報告によるといわゆる搾取的出版社は昨年だけで約50万の論文を発表し7500万ドルを稼いだ。この研究を行ったヘルシンキのHanken School of EconomicsのCenyu Chenによると「データを集めるのに半年以上かかった。」学部学生にも手伝ってもらってチームは数百という信用のできない雑誌のウェブサイトを探ってデータを集めた。ここ何年もこの問題を指摘してリストを作っているコロラド大学の司書Jeffrey Beallのリストをもとに、単純な数で、2014年9月の時点で1030の出版社がありそのうち416社は一種類の雑誌しか出していないが、雑誌のタイトルは11873だった。そしてこれらが2014年には約42万の論文を発表し平均価格は178ドルであった。多くの出版社はアジアの途上国にありインドが27%をしめる。そして著者の35%はインドで75%がアジアまたはアフリカである。

  • 健康的に減量するための18の鍵

18 Keys to Healthy Weight Loss

by Berkeley Wellness | September 29, 2015

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/article/18-keys-healthy-weight-loss

流行のダイエット法に振り回されるのではなく根拠のある方法を実践しよう

1.健康的食生活で始める

2.一回分の量に注意

3.ながら食べをしない

4.ゆっくり良く噛んで食べる

5.意志の力をあてにしない、環境を整える(家やオフィスにスナックを常備しない)

6.食べ過ぎのきっかけを同定する(怒りやストレスなどの情動)

7.単位重量当たりのカロリーの少ないものでボリュームを増やす

8.適切なタンパク質を摂る

9.定期的に食べる、おやつは低カロリーのものを選ぶ

10.一度にたくさんの種類を食べない

11.飲料からカロリーを摂らない

12.料理する

13.外食の時はメニューのカロリー表示を見る

14.あまり厳密にしない、たまには摂取カロリーの範囲内でのお菓子も大丈夫

15.食事記録をつける

16.十分睡眠

17.定期的に体重を計る

18.現実的な目標を設定する

これに別枠として、あなたにとって正しい食事法とは(全てのヒトに単一の正しい食事法があるわけではない)、あなたの一日のカロリーを計算(年齢や運動量や目標体重別)、運動、減量用ダイエタリーサプリメントは使わないこと、が加わる。

  • 栄養:炭酸飲料の支配

Nature書評

Nutrition: Dominions of fizz

David Katz

Nature 526, 34–35 (01 October 2015)

http://www.nature.com/nature/journal/v526/n7571/full/526034a.html

Marion NestleによるSoda Politics: Taking on Big Soda (and Winning)の書評

ニューヨーク大学の食品と公衆衛生の教授であるMarion Nestleは米国の食品政策に大きな影響を与えている第一人者である。彼女が炭酸飲料業界が如何にしてタバコ企業のように政策に影響を与えてアメリカ人の健康を損なってきたのかを書いたのがこの本。

(David Katz(評者)は賞賛しているけれどコーラに含まれるカラメル色素の副生成物である4-メチルイミダゾールが発がん性があることを企業の圧力で認めないなんていう主張は陰謀論にすぎる。Marion Nestleはアメリカ人が太るのは食品企業のせいだと言うのだが日本や韓国にはあてはまらないことは無視されている。飲料自動販売機の数なら多分日本のほうがはるかに多いのに、何故アメリカ人はそんなにたくさん砂糖入りの炭酸飲料を飲むのだろう?)

  • 科学は影響に備えなければならない

Natureコラム

Science must prepare for impact

30 September 2015

http://www.nature.com/news/science-must-prepare-for-impact-1.18459

一般からの支持を維持するには、研究者らは急速に変化する社会や政治の需要に適応できなければならない、とGuy Poppy(FSAの主任科学アドバイザーを努めた)が警告する

ほとんどの大学では科学的成功は引用が多い論文をたくさん書き研究費を多く獲得することで評価されていてポスドクから終身雇用の地位を得る直線的キャリアパスを薦めている。このプロセスの問題点はPhDが多すぎてアカデミアに職を見つけられないことだとされて注目されている。しかしアカデミックの仕事を続けている人たちに影響する二つ目の問題にも注目すべきである。この直線的キャリアは政策決定者や企業の必要性、社会からの要請に影響するような成果をあげたくないあるいはできない科学者を次々に産みだしている。

  • 遺伝子編集「マイクロブタ」がペットとして中国の機関で売られる

Natureニュース

Gene-edited 'micropigs' to be sold as pets at Chinese institute

David Cyranoski 29 September 2015

http://www.nature.com/news/gene-edited-micropigs-to-be-sold-as-pets-at-chinese-institute-1.18448?WT.mc_id=SFB_NNEWS_1508_RHBox

最新の遺伝子編集技術は思いがけない副産物を産んだ−中国シンセンのゲノム配列決定で有名な機関BGIが小さなブタを作ってペットとしてまもなく売りだす。

9月23日にシンセン国際バイオテックリーダーズサミットでBGIが発表した。大人になっても15kgの大きさのブタで、値段は1万元。

一部の研究者は次はイヌやネコであろうと予想する。遺伝子編集は交配とそれほど変わらず、単に効率を良くしただけであるがそれを実施するのが良い考えだとは思わない科学者もいる。

  • カリフォルニアの農業は干ばつを乗り越える−お金をかけて

California agriculture weathers drought — at a cost

Erika Check Hayden 30 September 2015

http://www.nature.com/news/california-agriculture-weathers-drought-at-a-cost-1.18457

エルニーニョで少し和らぐかもしれないが、より長く深刻な干ばつが予想されている

2015水年度のカリフォルニアの降水量は極めて少なかったが、農業収入は2013年より1.45少ないだけに止まった。しかしこれには相当なコストがかかっている。農家は大量の地下水をくみ上げた。これは続けることはできない。NASAの報告によると地下水のくみ上げにより1年以内で33センチ土地が沈んだ。一部の井戸水に頼っている家庭では水がなかった。干ばつは何十年も続く可能性があり、水のリサイクルや水を使わない農業、さらに海水の脱塩などの技術開発が行われている

(持続不可能なカリフォルニアの「オーガニック」農業。変わる世界の中で変わらないことを良しとする価値観が何を意味するのかくらい考えればいいのに)

  • ヒトゲノムプロジェクト:ビッグバイオロジーの25年

Human Genome Project: Twenty-five years of big biology

Eric D. Green, James D. Watson & Francis S. Collins

30 September 2015

http://www.nature.com/news/human-genome-project-twenty-five-years-of-big-biology-1.18436

ヒトゲノムプロジェクトは四半世紀前の今週始められた。その教訓。

エディトリアル

Variety of life

http://www.nature.com/news/variety-of-life-1.18454

配列決定とデータの蓄積は拡大し進むが、最終目的はこのデータの洪水をどう個人の健康に役立つものにするのか、である。