食品安全情報blog RSSフィード

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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2015-10-28

[]ASA裁定

  • ASA Ruling on Boots Professional Services Ltd

28 October 2015

https://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2015/10/Boots-Professional-Services-Ltd/SHP_ADJ_293200.aspx#.VjBzS5YVhaQ

スマホなどのブルーライトが目に悪いのでそれから目を守ると主張するレンズの広告について。ブルーライトが網膜を損傷するという根拠は確立されていない、さらにブルーライトをわずか20%遮断することに意味があるかどうか不明、従って広告基準違反

  • ASA Ruling on Healthways Distribution Ltd

28 October 2015

https://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2015/10/Healthways-Distribution-Ltd/SHP_ADJ_308482.aspx#.VjB0oJYVhaQ

英国のサプリメント販売業者のウェブサイトに現れるポーランド語のバナー広告が「たった二週間でこれだけの変化!」と男性の写真を示す。ASAの照会に回答がない

  • ASA Ruling on New Nordic Ltd

https://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2015/10/New-Nordic-Ltd/SHP_ADJ_299948.aspx#.VjB1q5YVhaQ

ブルーベリー食品サプリメントの目がよく見えるようになったという広告。企業側はビタミンAの健康強調表示(正常な視覚の維持)がEUリストにあることとブルーベリーは「保留中」だということが根拠だと主張。しかしリストとは同じ意味で宣伝していないこと、加齢性の視覚変性予防などの疾患予防効果を謳っていること、ブルーベリーとあるが実際はビルベリー抽出物であることなどの多数の違反がある。提出された根拠も不十分。

  • ASA Ruling on Comfort Click Ltd

7 October 2015

https://www.asa.org.uk/Rulings/Adjudications/2015/10/Comfort-Click-Ltd/SHP_ADJ_310057.aspx#.VjB3tJYVhaQ

臨床的に証明されたペニスを大きくする装置、という宣伝。十分な根拠が提示されなかった。

[]南スーダンが187番目のコーデックス加盟国になった

South Sudan becomes 187th Codex Member

26/10/2015

http://www.codexalimentarius.org/roster/detail/en/c/340226/

[]ハロウィーンは安全第一で

Put Safety First at Halloween

October 26, 2015

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2015/55564a-eng.php

  • ハロウィーン安全性

Halloween Safety

Date modified: 2015-10-26

http://healthycanadians.gc.ca/security-securite/home-maison/halloween-eng.php

食品については

Halloween food safety

http://healthycanadians.gc.ca/eating-nutrition/healthy-eating-saine-alimentation/safety-salubrite/seasonal-food-aliments-saisonniers/halloween-eng.php

(レイアウトちょっと変わった、内容はあまり変わっていない

子どもに与えるものは市販の個包装のもので包装が傷んでいないもののみ。手作りは全て捨てる。)

[]IARC報告:赤肉、加工肉、がん

IARC Report: Red Meat, Processed Meat and Cancer

26/10/2015

https://www.fsai.ie/content.aspx?id=14285

IARCとは何で何をしているのか?

赤肉とは?

ほ乳類の筋肉。ビーフ、子牛肉、ポーク、ラム、マトン、馬、羊を含む。家禽や魚は含まない。

加工肉とは?

発がん物質とは?

IARCの分類の意味は?

赤肉摂取に関連するのはどのような種類のがんか?

限定的ではあるが最も強い根拠があるのは直腸結腸がんである。

赤肉にはヘモグロビンのような消化時にNニトロソ化合物の生成につながる化合物が含まれる。Nニトロソ化合物の中には発がん物質がある。さらに高温調理により多環芳香族炭化水素のような発がん物質が生じる。

私は赤肉の調理を減らすべきか?

赤肉は有害細菌を殺すために内部温度が最低75度になるまで十分加熱することが重要である。例外は丸ごとの、テンダリングされていない牛や羊の切り身つまりステーキで、それらは好みにより調理できる。しかしながら肉の外側の褐色が薄いあるいはあまり焦げていないほうが発がん物質が少ない。

加工肉の摂取に関連するのはどのような種類のがんか?

IARCは加工肉が直腸結腸がんを誘発すると結論した。胃がんとの関連もみられたが決定的ではない。

加工肉には赤に駆動用の発がん物質が含まれる。さらに加工や保存によりがんと関連する他の化合物を含むこともある(例えば塩漬け肉の亜硝酸塩)

家禽や魚摂取に関連するがんリスクはあるか

ない。

私は肉を避けるべきか?

ノー。適量の、脂肪の少ない赤肉は健康的な食生活の一部となりうる

ただし大量に食べるのは避けるべきである

適量とは?

健康的な食生活は何事もほどほどに、である。それは一度に大量に食べたり、頻繁に食べたりしないということである(つまり赤肉を一度に食べる量と、食べる回数に気をつける)。1日に必要な量はあなたの身体の大きさによるが簡単な推定方法は手のひらサイズを選ぶことである。平均すると大体これで100gである。

魚や家禽や豆などを選び、赤肉をメインにするのは週に3回にすると週300gになり、これが先の報告でベストとされた量である。

がん予防のために何を食べるべきか?

がんは複雑な疾患で遺伝や喫煙やその他環境要因など多数の要因で引き起こされる。しかしながら健康的な食生活は予防のために重要である。助言は

・健康体重

・運動

・アルコールを避ける

・野菜や果物をたくさん

・種類の違うものを選ぶ

・全粒穀物やパンを選ぶ

・油脂の摂りすぎを避ける

[]加工肉は「がんの原因」とWHO報告が警告

Behind the headlines

Processed meat 'causes cancer' warns WHO report

Tuesday October 27 2015

http://www.nhs.uk/news/2015/10October/Pages/Processed-meat-causes-cancer-warns-official-report.aspx

Daily Telegraphが「加工肉が喫煙と並んでがんの主要原因にランキングされる、とWHOが言う」と報道した。グループ1発がん物質−タバコ、アルコール、アスベストと同じランクになった。WHOのIARCが赤肉と加工肉の摂取とがんの関連を評価した報告を発表した。Q & Aも発表された。この報告書では赤肉というのは牛肉、子牛肉、豚肉、羊肉などを指し、加工肉とは塩漬け、発酵、燻製などの加工で変換されたものを指す。最大の根拠は直腸結腸(大腸)がんとの関連である。

この報告はどのようにメディア報道されたか?

英国メディアの報道の質はいろいろだった。一部のメディアはグループ1発がん物質に分類されたことが、他のグループ1発がん物質と同じくらい危険だというみなす落とし穴にはまっていた。この例はDaily Expressの「加工肉はタバコと同じくらい危険」という見出しなどである。これは単純に事実ではない。

グループ1発がん物質はがんの原因となることがわかっているというものでこのグループの物質が全て同じリスクだという意味ではない。ベーコンサンドが兵器レベルのプルトニウム暴露と同じくらい危険なことはないし、ハムロール一つより毎日20本の喫煙のほうが遥かに危険である。Daily Mailや Guardianは加工肉を食べることのリスクを文脈に従って報道する努力をした。どちらの新聞もCancer Research UKが作った有用なインフォグラフィクスへのリンクを提供した。このインフォグラフィクスで提供されている重要な統計は、もしみんなが禁煙したら年に64500のがんが減らせるが、もしみんなが加工肉あるいは赤肉を食べないとしたら8800減るということである

この助言はどのような根拠に基づいているのか?

赤および加工肉とがんの関連は新しい知見ではなく、これらを食べる人で大腸がんが多いことを示唆する根拠はたくさんある。Cancer Research UKによると大腸がんの21%、全てのがんの3%が赤肉による。

WHOのワーキンググループは800以上の観察研究を評価し解析した。しかしながら全てのバイアスや交絡を排除することはできない。

リスクは?

直腸結腸がんと加工肉についての正の関連は、肉を調べた18のコホート研究のうち12で、9の症例対照研究のうち6でみつかった。10のコホート研究の結果をプールしたレビューを見て、ワーキンググループは1日100gの赤肉を増やすと直腸結腸がんのリスクが17%

(95%信頼区間1.05 から1.31)、加工肉50gで18%(95% CI 1.10 から 1.28)増えることを発見した。また赤肉摂取と膵臓がんと前立腺がん、加工肉と胃がんの関連を示すデータもあった。

これらの知見の結果、WHOワーキンググループは加工肉を「ヒト発がん物質」と分類した。赤肉については根拠が限られるので「おそらくヒト発がん物質」と分類した。

どのくらいの赤肉を食べるのは安全なのか

WHOワーキンググループの助言は現在の公衆衛生助言である加工肉と赤肉を食べる量を制限するようにという助言を支持するものである

保健省は赤肉と加工肉の摂取量が1日90g以上(調理後重量)なら70gまで減らすように助言している。90gというのは牛肉羊肉豚肉の、スライスしたパンの半分の大きさの薄切り3枚に相当する。典型的な英国式ソーセージ2本と薄切りベーコン2枚を含む朝食は130gに相当する。

赤肉を全く食べないようにする必要はない、それはタンパク質や鉄、亜鉛、ビタミンB12などの良い栄養源である。もしあなたが現在大量の赤肉や加工肉を食べているなら、減らすのが良いだろう。以下のような方法がある:

・肉を小さくする

・チキン魚に変える

・週に数日赤肉を食べない日にする

・肉の代わりに一部を豆にする

・ベーコン、チョリソー、サラミの代わりにチキンソーセージやベジタリアンソーセージにする

(魚肉ソーセージ安くていいよ!)

[]屋内粒子状物質暴露による健康リスクについてのワークショップ

Workshop on the Health Risks of Indoor Exposure to Particulate Matter

http://iom.nationalacademies.org/Activities/PublicHealth/Health-Risks-Indoor-Exposure-ParticulateMatter.aspx

2016年2月10−11日

[]消費者向け情報:装飾用コンタクトレンズ:あなたの視覚がそれに値する?

Decorative Contact Lenses: Is Your Vision Worth It?

10/19/2015

http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm275069.htm

ハロウィーン向けの注意

コンタクトレンズは医療機器なので処方無しでは購入できない。コンビニやブティックで販売されている違法コンタクトレンズを買わないように。

[]中国に輸出する乳業業者に新しい要求

Dairy Groups Exporting to China Face New Requirements

October 27, 2015

http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm469527.htm

中国国家認証認可監督管理委員会(CNCA)が最近米国から中国に乳製品を輸出する企業のリスト掲載条件を明確にしたのでFDAはより詳細な登録方法を提供する。

[]警告文書

Warning Letters

  • River Valley Dairy 10/19/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm467718.htm

子牛の残留動物用医薬品ネオマイシン

  • James A. Gilligan 10/19/15

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm467536.htm

子牛の残留動物用医薬品ネオマイシン

[]論文

  • 科学者がついにアメリカウナギの謎の移動を明らかにした

Scienceshot

Scientists finally reveal mysterious migration of American eels

By Sid Perkins 27 October 2015

http://news.sciencemag.org/plants-animals/2015/10/scientists-finally-reveal-mysterious-migration-american-eels

2012年夏から2014年にかけてカナダのNova Scotia海岸で38匹のウナギに発信器をつけて放流し衛星で追跡したところ約1600kmの旅をしてSargasso海北端に到達したことをNature Communicationsに発表。

  • ウエストが1cm増えるたびに大腸がんリスクが増える

Increased risk of large bowel cancer for each 1 cm rise in waist circumference

27-Oct-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-10/sh-iro102615.php

連合欧州消化管週間(UEG Week 2015)での発表。

BMIが5増えると直腸結腸がんの相対リスクが18%増加する

食事と病気に関するインフォグラフィクスがある

  • 抗毒素治療が手に入らないために毎年数千人がヘビに咬まれて死亡

Thousands die from snakebite each year as anti-venom treatment out of reach

27-Oct-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-10/uom-tdf102615.php

BMJのエディトリアル。

オーストラリア毒研究ユニット長のメルボルン大学のDavid Williams医師が政府にヘビに咬まれることをもっと深刻に考えるべきでWHOには熱帯病として再度リストに含めることを強く求める

  • 肥満の子どもの健康は砂糖を減らすことでカロリーと関係なく速やかに改善する

Obese children's health rapidly improves with sugar reduction unrelated to calories

27-Oct-2015

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-10/uoc--och102115.php

これについては

  • 肥満の子ども達の果糖制限と代謝指標を調べた研究への専門家の反応

SMC

expert reaction to study investigating fructose restriction and metabolic measures in obese children

October 27, 2015

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-investigating-fructose-restriction-and-metabolic-measures-in-obese-children/

Obesityに発表された論文で少数の肥満の子どもで食事中の砂糖を制限した影響を調べた。

SMCは砂糖と健康についてのファクトシートも作っている。

King’s College London栄養学名誉教授Tom Sanders教授

私の意見では、対照群がないこの論文の主張は注意が必要である。

この研究は平均体重93kgのとても太った子どもに9日間で行われ砂糖の代わりにデンプンを入れた食事を与えられて0.9kg体重が減った。対照群がないので砂糖の方がデンプンより太るという主張は調べられていない。比較したのは「いつも食べている」と報告されたものと、である。しかし肥満の子どもが食べた量を過小に推定し、特にスナックやソフトドリンクは過小報告するのはよく知られている。これはこの研究の基本的欠陥である。観察された変化は単にいつもより低カロリーの食事だったから、で説明できる可能性がある。

砂糖とデンプンのカロリーがほぼ同じなので砂糖をデンプンに変えただけでこれだけ大きな変化があるのは熱力学の基本法則に反する。9日で0.9kg体重を減らすには1日に630kcalのカロリー欠乏が必要である。血圧などの一部のパラメーターは繰り返し測定すると下がることが知られている(平均への回帰)。対照がないので介入の成果かどうかは不明である。摂取カロリーの制限は血圧を下げることが予想され、炭水化物の制限はインスリンにも影響する。

グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

この結果は私にはそれほど説得力がない。小規模で対照が無い。体重が減ったらそれが少しであっても代謝の指標は大きく変化する。

英国心臓財団心臓の健康栄養士Tracy Parker氏

興味深い研究だが確認が必要である。

  • 砂糖毒性試験の欠陥をにらみつける

STATS

Glaring Flaws in Sugar Toxicity Study

by Rebecca Goldin | Oct 27, 2015

http://www.stats.org/glaring-flaws-in-sugar-toxicity-study/

新しい研究が、肥満の子どもは少しだけ砂糖を減らすことでカロリー制限なしに健康状態が速やかに改善できると主張した。主著者のRobert Lustigによるとこの新しい研究は砂糖が悪いのは体重を増やすからではなく「砂糖そのものが有害だから」ということを示す。この研究では28%砂糖食の代わりに10%砂糖食をたった9日で、血圧・トリグリセリド・LDLコレステロールが下がりグルコース耐性が改善し血中インスリン濃度が下がった。

信じられないようなたった9日のミラクルダイエットは本当か?ニュースメディアではなくこの研究の結論を砂糖が悪者だという証拠として丸飲みすると。しかしこの研究の科学は他の熱狂的食事法と似たようなものである。

この研究がしようとしたこと

43人の肥満の子どもに9日間砂糖の少ない食事を提供して多数の医学検査を行っている。年齢は8-18才で平均年齢は13才。予想されるように思春期発育の程度はばらばらである。

この種の食事研究には常に困難が伴う。砂糖摂取量の観察研究は無数の交絡要因がある:砂糖を多く食べる子どもは食べない子どもとあまりにも多くのことが違うので砂糖がどのくらい影響しているのかを知るのを不可能にしている。Lustigの研究では肥満の子ども達は普通通りの食事でその砂糖をデンプンに変えた。理論的にはカロリーは同じである。

対照

これは無作為化試験ではなく対照群がない。全ての子どもが特別食を与えられた。対照がないので解釈が難しい。試験に使われた食品は子どもの報告に基づき、実際にいつも食べているものについてのデータはない。子ども達は10日間食事のことを考えて過ごし毎日体重を計る。そういう状況だけで食習慣が変わり生物学的指標は改善する可能性がある。

減量

この研究は子どもの体重維持に必要なカロリーを大幅に過小推定している−計算間違いか自己申告を信じすぎたのか−そして研究デザインの悪さを反映している。(注:太っている人ほど自己申告は実際に食べたものより少ないことが報告されている)理論的には十分な食事を与えられた子どもは体重が減ることはない。しかし子ども達はたった10日間で平均2ポンド体重が減っている。砂糖の原因だと言いたいなら体重は維持されなければならない。

結果

子ども達は0日目と10日目でグルコース負荷試験を行っている。しかし結果の違いは砂糖のせいなのか減量のせいなのかわからない。著者らは体重が変わらなかった子ども達でも改善が見られたと主張しているがデータは明確ではない。また後からサブグループ解析をすることには問題が多い

統計解析

そしてこの研究の結果は多重比較の影響を考慮していない。たくさんの比較をすれば0.05の可能性で帰無仮説が棄却される項目があるのは当然で、コインを投げたデータであっても何かは有意になる。この研究では全てのデータが独立しているわけではない。血糖値っとインスリンは相関がある。しかし著者は多重比較の補正をしていない。

そして子ども達の多様性も考慮していない。

多くのメディアは批判的思考無しに報道した−Guardianを除いて

Time Magazine、The New York Times 、Wall Street Journal、 San Francisco Chronicle、New York Magazine、NBCニュース、Daily Mailなどが砂糖が悪いことが明確になったといった報道をした。Guardianのみが対照群がないことや体重が減っていることを指摘した批判的コメントを同時に掲載した。

その他

  • ブラックコーヒーはあなたがサディストであることの兆候ではない

STATS

Black Coffee is Not a Sign You Are a Sadist

by Kristin Sainani | Oct 26, 2015

http://www.stats.org/black-coffee-is-not-a-sign-you-are-a-sadist/

Huffington Postや Quartzなどがブラックコーヒーを飲む人はサイコパスやサディストである可能性が高いと叫ぶ。しかしこのメディアの熱狂を作りだした研究はそのような主張の根拠をほとんど提供していない。この研究は二つのボランティア集団(n=504, n=449)でのオンライン調査である。彼らは10のパーソナリティ性質と8つの味覚嗜好を調査してその関連を調べた。その中でいくつかの「統計学的有意」な関連を見つけた。その一つが苦味が好きなことと反社会的パーソナリティである。しかしこの研究にはいくつかの統計学的問題と危険がある。ひとつは偽陽性である可能性−検定回数が多ければ多いほど偶然有意になる。これは多重比較の問題として知られているもので、この研究では80回の検定をしていてそれを補正していない。実際Hochberg法として知られる統計技法を使うと一つの群では関連が無くなる。もうひとつは例え関連があってもその強度が恐ろしく小さいということである。パーソナリティの変動のうちのたった4%である。(表で説明)

最後に結果が一貫性を欠く。参加者に特定の飲料や食品(コーヒーを含む)の好き嫌いを聞いた場合には苦い食品と反社会的パーソナリティに関連がない。研究者は複雑な説明を試みているがもっとありそうな説明は単にこの結果が信用できないということである。

  • ヒトの血を吸った蚊を殺す薬物

Scienceニュース

Drug could kill mosquitoes when they feast on human blood

By Martin Enserink 27 October 2015

http://news.sciencemag.org/africa/2015/10/drug-could-kill-mosquitoes-when-they-feast-human-blood

先月ノーベル賞を受賞した30年前の抗寄生虫薬イベルメクチンがもう一つの働きを持つかもしれない−蚊を殺す。ブルキナファソでの新しい研究が、人々にイベルメクチンを集団投与するとその血を吸った蚊を殺すあるいは弱くしてマラリアの伝染を減らせる可能性があることを示唆した。

(なんかいろいろすごい)

  • 規制の拘束を逃れ、23andMeはいくつかの健康検査を再開、さらに多くを売ることを望む

Natureニュース

Out of regulatory limbo, 23andMe resumes some health tests and hopes to offer more

Erika Check Hayden 27 October 2015

http://www.nature.com/news/out-of-regulatory-limbo-23andme-resumes-some-health-tests-and-hopes-to-offer-more-1.18641

FDAが嚢胞性線維症やベータサラセミアなどの36の疾患に関連する遺伝子を持っているかどうかについての検査の販売を認めた。これらは「キャリア」かどうかについての情報で彼(女)らの健康状態について何かを言うものではない。

  • 中国の公衆衛生が劇的に進歩

ScienceInsider

China making dramatic public health gains

By Dennis Normile 27 October 2015

http://news.sciencemag.org/asiapacific/2015/10/china-making-dramatic-public-health-gains

Lancetに発表された二つの研究によると、過去数十年の中国の大幅な経済成長は画期的健康状態の改善につながった。しかし地域格差は残る。

  • 議論の多い慢性疲労研究に批判山積

Criticism mounts of a long, controversial chronic fatigue study

By Jon Cohen 27 October 2015

http://news.sciencemag.org/health/2015/10/criticism-mounts-long-controversial-chronic-fatigue-study

慢性疲労症候群の治療について検討した2011年のLancetの研究がいまだに議論をよんでいる

運動と行動療法が慢性疲労症候群CFS)の治療に役立つことを示した2011年の試験の著者が、当初の知見を支持するフォローアップ研究を本日発表した。しかしこの新しい報告は最初の試験に対する一人のジャーナリストからの長々とした極めて批判的な吟味の直後だった。

問題になっているのは英国で行われている800万ドルをかけたCFSの各種治療法を検討したPACE試験で、認知行動療法により症状の「弱い改善」が見られたが他の専門医による治療法や適応療法は役にたたなかったと報告している。

この研究は患者団体から激しい反発を受けた。その中にはこの研究がCFS/MEが心理的原因が関与していることを示唆するものだという苦情があった。一方研究者からは方法論に欠陥があるという批判もあった。

ジャーナリストDavid Tullerは10月21日にこの試験について吟味する4つのシリーズの第一部をコロンビア大学の微生物学者Vincent Racanielloのvirology blogに掲載した。彼はPACE試験の発表後CFS/ME患者が「病気についての考え方を変えるだけで良くなると責められた」と書いている。また方法論についてのいくつかの指摘をしているがこの記事についてのコメントが患者団体のウェブサイトに溢れている。そこにPACE試験の著者による新しい論文がThe Lancet Psychiatryに発表され、火に油を注いだ。この研究では介入による利益が長期間維持されていると結論している。

  • 神経科学者がオーストラリアの主任科学者に選ばれる

Neuroscientist tapped as Australia’s chief scientist

By Leigh Dayton 27 October 2015

http://news.sciencemag.org/asiapacific/2015/10/neuroscientist-tapped-australia-s-chief-scientist

Alan Finkelが次期オーストラリア主任科学者であるとMalcolm Turnbull首相が発表した。

Finkelはオーストラリア科学技術アカデミー会長でMonash大学の前学長。Finkelの二つの優先課題はオーストラリアの革新の乏しさと化石燃料に依存しない将来への道を示すこと


  • IARCの赤肉と加工肉のレビュー−ニュース

SMC NZ

IARC review on red & processed meat – In the News

October 28th, 2015.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/10/28/iarc-review-on-red-processed-meat-in-the-news/

IARCの評価を伝えるニュースへのリンク

(比較的食肉業界の見解を伝えるものが多いような感じ)

Firm: 10% of vegetarian hot dogs contain meat

Oct 27 2015

http://www.clickorlando.com/lifestyle/health/firm-10-of-vegetarian-hot-dogs-contain-meat/36051614

Clear Labsの調査によるとベジタリアンホットドッグの10%には肉が含まれ、ホットドッグの2%からはヒトDNAが検出された。結論として調べたホットドッグやソーセージの14.4%に「問題がある」

コーネル大学の食品安全専門家のMartin Wiedmann教授はClear社の結果は意味が無く、自社サービスを販売するためのセンセーショナルなマーケティングである、という。

Clear Labsは遺伝子検査を売りにしているが分析法は公開していない。

Clear Labsであろうとなかろうと、遺伝子検査が広く行われるようになると、食品製造業者は対応を迫られることになるだろう

  • 10人中9人のオーストラリア人が医療用大麻を支持

Nine out of ten Aussies support medical cannabis

October 28, 2015

http://www.echo.net.au/2015/10/nine-out-of-ten-aussies-support-medical-cannabis/

NSW政府は、新しい調査の結果10人中9人のオーストラリア人が医療用大麻を支持していることが示されたため試験を行うことを発表した。重症の、薬物が効かないてんかんの子どもに2016年から処方を始める。

(効果があるかどうかわからないうちから圧倒的に支持って謎。)

  • カリフォルニアはがん警告リストに肉を加えることを検討

California considers adding meat to cancer-alert list

Wed Oct 28, 2015

http://www.reuters.com/article/2015/10/28/health-meat-california-idUSL3N12S17120151028

カリフォルニアの検討は肉業界とのバトルの予感。これまでもカリフォルニアは消費者の要求に応える最前線で、チキンのケージを大きくする法律を作ったり家畜への抗生物質使用を制限したりしてきた。こんどは肉業界。1986年に成立したProposition 65では発がん性のある全ての化合物を消費者に警告しなければならない。

スターバックスはカリフォルニアのNPOからコーヒーに含まれる発がん物質アクリルアミドを表示しなかったことで訴えられている。肉業界はベーコンやホットドッグへの警告表示を阻止しようしている。カリフォルニア環境事務所は9月にはグリホサートをProp65リストに入れるつもりだと通知している。

(フライドポテトは既に警告対象なので別に驚かない。)

  • プロシュートパニックにならないで:イタリアの生産者がWHOの肉報告に反応

No prosciutto panic, please: Italian producers respond to WHO meat report

October 27, 2015

http://www.torontosun.com/2015/10/27/no-prosciutto-panic-please-italian-producers-respond-to-who-meat-report

イタリアの肉豚肉協会によるとイタリア人は加工肉を平均1日25g食べていて50gより少ないという。

(有名ブランドの生ハムみたいな高いものはもともとそんなに食べられないから庶民には関係ないよねぇ)

  • ラドンを調べよ

Putting radon on the radar

October 27, 2015

http://www.intelligencer.ca/2015/10/27/putting-radon-on-the-radar

オンタリオの20家庭中1家庭はラドンガス濃度が高い、とカナダがん学会が警告する

オンタリオではラドンガスにより毎年850人が死亡していて火事と一酸化炭素中毒による死亡の合計より10倍も多い。地下室のラドン濃度を検査すべき。

  • たとえ健康上の利益があっても、チョコレートはお菓子であって健康食品ではない:ハーバード

Chocolate's a treat not a health food, despite benefits: Harvard

Tuesday, October 27, 2015

http://www.ctvnews.ca/lifestyle/chocolate-s-a-treat-not-a-health-food-despite-benefits-harvard-1.2629499

もうすぐハロウィーンなのでチョコレートについて、あなたが思っているほど心臓や記憶力にいいわけではないことを注意しておくもいいだろう。ハーバード女性健康ウォッチの記事で、観察研究でチョコレート摂取と心疾患や認知症の削減との関連が報告されていたとしても、それは因果関係ではない。そしてチョコレートの健康効果は多分フラバノールによると考えられているがチョコレートのフラバノール含量は様々である。現在JoAnn Manson博士らが毎日750mgのフラバノールカプセルを摂取することの影響について18000人の参加者での研究を行っている。750mgのフラバノールを摂るにはミルクチョコレートなら1000カロリー以上、ダークチョコレートでも700カロリー以上を食べなければならない。ミルクチョコレート1000カロリーだと砂糖と飽和脂肪の摂取量が1日の推奨摂取量をはるかに超えてしまう。そしてホワイトチョコレートにはフラバノールは含まれない