食品安全情報blog RSSフィード

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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2017-04-21

[]FVO査察報告書

  • リトアニア―農薬認可

Lithuania−Authorisation of plant protection products

15/03/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3765

2016年10月10〜14日にリトアニアで実施された農薬の適切な管理システムを評価するための査察。

  • キプロス−動物の抗菌剤の賢明な使用に関する情報収集

Cyprus−gather information on the prudent use of antimicrobials in animals

15/03/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3759

2016年10月10〜14日にキプロスで実施された実情調査。動物用医薬品の使用による抗菌剤耐性問題対処手段の実行情報をさらに収集することと、他の加盟国に役立つ良い慣習例を確認することを目的としている。概して、これまでキプロスでは抗菌剤の使用削減や賢明な使用の勧めはあまり行われていない。健康省行動計画や関係者への情報宣伝など構想が開始され、多くの活動は見込みがあり、農業省の行動計画案の承認が条件である。

  • フランス―国家査察システム

France−National Audit Systems

08/03/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3758

2016年10月3〜7日にフランスで実施された、飼料と食品の法律、動物の健康、動物の福祉規則順守を確認する公的管理の査察。査察の範囲を主に多数の公的管理に責任のある2つの機関に限った。概して両機関はEC規則の要求を扱う国内査察手配を適切に行い、EC指令を実行するガイドラインも考慮に入れようとしている。どちらのケースも比較的最近制定され開発中である。適切な査察手配は信頼できる結果を提供できているが、いくつかの事例では組織的アプローチの実行が不十分で、さらなる開発が必要だと認識している。

  • フランス−農薬認可

France−Authorisation of plant protection products

15/03/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3769

2016年9月13〜20日にフランスで実施された農薬の適切な管理システムを評価するための査察。新規及び既存の認可製品の申請過程や並行輸入許可に欧州の法の期限に違反するかなりの遅延がある。その結果新製品の市販が制限され、既存の製品が法期限を超えて販売されたままになっている。この状況は少なくとも2018年まで続く見込みである。フランスは全種類の申請に評価を行っているが、他の加盟国の評価作業を信頼することによる恩恵を受け損なっている。

  • アイルランド−オーガニック生産とオーガニック製品の表示

Ireland−Organic production and labelling of organic products

15/03/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_id=3766

2016年9月5〜16日にアイルランドで実施したオーガニック生産とオーガニック製品の表示についての管理評価査察。アイルランドでは公的管理を委託された管理機関と管理団体で仕事が明確に分けられ、適切な管理システムがある。規則的な調整や情報伝達が行われているが、全ての管理者の登録やそのリストの改訂の信頼性などは保証されていない。査察中に見られた農園管理は概してよく行われていたが、いくつか欠点が挙げられる。

[]ニバレノール及びその修飾型の健康ベースのガイダンス値を設定することの妥当性

Appropriateness to set a group health based guidance value for nivalenol and its modified forms

EFSA Journal 2017;15(4):4751 [25 pp.]. 19 April 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4751

フードチェーンにおける汚染物質に関する EFSA のパネル(CONTAM)は、以前2013年に発表された意見以来の新しいニバレノール研究をレビューしたが、新しい関連データが確認されなかったのでラットの免疫及び血液毒性に基づいて設定された1.2 μg/kg 体重 (bw)ニバレノール(NIV)の許容一日摂取量(TDI)はそのままである。急性参照用量(ARfD)はミンクの急性催吐事象に基づき14 μg/kg bwと設定した。NIV代謝物質に確認された唯一の第1相代謝物はデエポキシニバレノール(DE-NIV)で、唯一の第2相代謝物はニバレノール-3-グルコシド(NIV3Glc)である。DE-NIVは毒性作用を持たず、そのためこれ以上検討されることはない。NIV3Glcは穀物に最大NIVのおよそ50%まで生じる可能性がある。NIV3Glcに関する毒性データはないが、腸管でNIVに加水分解されると思われるため、NIVでグループTDIとグループARfDに含まれるべきである。現在の評価と関係づけて不確実性は高いと考えられ、あらゆるリスクを過小評価するよりむしろ過大評価すべきだろう。

[]食品の放射性物質を分析する研究

Study analyses foods for radioactive substances

05.04.2017

http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2017/13/study_analyses_foods_for_radioactive_substances-200478.html

ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)と協力して、放射線防護連邦研究所(BfS)はBfR MEAL Studyの範囲内の食品をウランなど放射性元素による放射線の分析をすることにした。ドイツ人が最もよく消費する食品に焦点をあてることにしている。シリアル製品、野菜、ジャガイモ、乳製品、肉、魚が含まれる。

「ウランのような放射性線を出す放射性元素が食品に少しだけ含まれていたとしても、高濃度で長期間摂取すると、その化学的特性と放射能はリスクを引き起こしかねない。実際のリスクは現在BfSと協力して評価している」とBfR長官Dr. Andreas Hensel教授は説明した。「この方法でBfSとBfRはリスク評価用のさらなるデータを共同で得ることができるだろう」とHensel氏は付け加えた。

「ヒトは感覚では放射能に気付いたり感じたりできない」と放射線防護連邦研究所長官Wolfram König氏は述べた、「だから根拠のしっかりした信頼できるデータが必要で、それを私達は提供する。この共同研究によって、起こりうるあるいは無視できるリスクをよりよく理解できるようになり、それらを比較し分類できるようになる。」

BfR MEAL Studyで、BfRはドイツで初めて、栄養素、重金属、食品添加物など様々な物質を平均的な人の食事におけるこれらの物質の平均濃度を測定するために、食品を検査している。BfSはウラン、ラジウム-226、ラジウム-228、鉛-210など様々な天然放射性核種を検査するために、典型的な家庭調理によるBfR MEAL studyのキッチンですでに調理された食品から選んだ検体を与えられている。この背景には、天然の放射性核種は様々な濃度と組み合わせで環境中のあらゆる場所の岩やミネラルに存在することがあり、食品中にそれらも含まれる可能性があることを意味している。

BfSが選んだ食品は国民栄養研究?に基づき、すべてのシリアル製品、野菜、ジャガイモ、乳製品、肉、魚を含んでいる。BfSは食品検体の様々な放射性元素を分析し、検査結果に基づき一般人の線量推定を行う。

BfR MEAL Studyはドイツ連邦食糧農業省(BMEL)に委託されている。7年間実施し、基本的にドイツで消費される全食品範囲を考慮している。ドイツで初めて消費者が食べる食品に含まれる様々な物質の濃度についての情報を得ることを目的としている。

[CFIA]要約:2015-2016グリホサート検査

Executive Summary:Glyphosate Testing in 2015-2016

2017-04-11

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-reports/2017-04-13/executive-summary/eng/1491843712800/1491843713434

グリホサート検査2015-2016

化学ハザードは食品生産における意図的な使用から、もしくは環境、加工過程上、または自然毒の存在の偶発的な汚染によって食品に含まれる可能性がある。カナダ食品検査庁(CFIA)は食品安全リスクを見つけ、食品供給がカナダの基準を満たしていることを確認するために食品中の農薬を検査する。

CFIAは残留除草剤であるグリホサートを様々な輸入食品、国産食品3,188検体を検査した。これらの製品中の残留濃度がどれくらいか確認し、検出された残留濃度がカナダのガイドラインを満たしていることを確認するために実施された。検査から得られた結果はヘルスカナダの設定した基準値と比較された。

調査結果は検査したサンプルの70.3%に検出可能なグリホサートが含まれていないということを示した。全体のサンプルのカナダのグリホサート基準を遵守している割合は98.7%であった。果物、野菜または子供用食品のサンプルはどれも基準値を超える残留濃度は含まれていないことがわかった。

コンプライアンス違反データはヘルスカナダによって評価され、ヒトへの健康懸念は確認されなかった。CFIAはカナダの食品供給の安全性を保証するためにこのよく使われる除草剤の存在を引き続き監視していく予定である。

  • 全レポート:科学による安全を守る:2015-2016グリホサート検査

Safeguarding with Science:Glyphosate Testing in 2015-2016 

CFIA – Science Branch Survey Report

2017-04-11

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-reports/2017-04-13/executive-summary/glyphosate-testing/eng/1491846907641/1491846907985

化学ハザードは食品生産上の意図的な使用(例:動物用医薬品、農薬、食品添加物)から、または環境、加工過程上、もしくは自然毒の存在の偶発的な汚染によって食品に生じる可能性がある。ハザードの原因に関わらず、食品生産者、製造者及び輸入業者は製品が食べて安全なものでありかつ適用可能なカナダの基準に準拠していることを保証しなければならない。カナダ食品検査庁(CFIA)の優先事項はカナダの食品供給の保護により消費者を守ることである。食品の農薬検査は食品安全のリスクをみつけ、食品供給が安全であると保証するためにCFIAが使用するツールの一つである。

グリホサート検査

目的と理由

グリホサートは雑草を除去する除草剤で、収穫前の乾燥穀物や豆類に使用されることもある。ヘルスカナダは様々な種類の穀物への使用を認めており、MRLデータベースで検索可能な食品中の残留グリホサートの最大残留基準(MRL)を設定している。MRLは農薬がラベル表記の指示通り使用される場合、食品中や付着したまま残っていると思われる、ヒトへの健康に懸念はないであろうとされる残留農薬の量である。

これらの検査業務は以下を目的としている:

・食品中の残留グリホサートの存在と濃度に関する情報の作成

・カナダの基準を守っているかと供給されている食品の安全性の確認

サンプル採取

残留グリホサートの検査はCFIAの2015年の食品サーベイランスプログラムに加えられた。2015-2016年には3つのプログラムにおいて3,188の国内および輸入食品サンプルの残留グリホサートの採取検査が行われた:

・全国残留化学物質モニタリング計画(NCRMP)の一環として、新鮮及び加工した果物と野菜の482のサンプルを検査

・穀物(大麦、そば及びキヌア)、飲料、豆類、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆及び大豆製品の2,497のサンプルの小売店調査

・2015-2016子供用食品プロジェクトの一環として、幼児用食品の209を超えるサンプルの小売店調査

限界

分析したサンプルや製品の数が少ないため、これらの結果を見る場合は気を付けなければいけない。地域差、製品保存期間の影響、保存条件または自由市場における商品コストはこの調査では分析されない。サンプルは売っているものを検査した;食べる状態での食品中グリホサート濃度は推定できない。

結果評価

残留グリホサートが食品に検出された場合、その結果はヘルスカナダが設定したMRLと比較された。食品サンプルに見つかった濃度がMRLより高かったならば、情報がレビューされ適切なフォローアップがなされ、製造者や輸入業者への通知、是正措置の要求、追加のサンプリングの指示または製品リコールを含む可能性がある。

サンプルは以下のMRLに従ってグリホサートと代謝産物アミノメチルホスホン酸(AMPA)の総量に基づいて評価された:

・大麦 – 10 ppm

・豆類 (ヒヨコ豆を含む) – 4 ppm

・レンズ豆 – 4 ppm

・エンドウ豆 – 5 ppm

・大豆 – 20 ppm

・小麦 (カムート小麦とスペルト小麦を含む) – 5 ppm

・上記に含まれない製品、一般のMRL (gMRL) 0.1 ppm

結果

カナダの最大残留基準(MRL)に基づいた全体のこの調査の遵守率は98.7%であった。果物と野菜、大豆製品または幼児食品にはカナダの基準を超える残留物を含むサンプルは見つからなかった。カナダの基準を超える残留物の濃度が検出された多くのサンプルは圧倒的に穀物に関連したものであった。

以下の表は2015-2016年のCFIAによるグリホサート検査の結果をまとめたものである:

プログラム 食品の種類 # 検査したサンプル数 % 残留グリホサートが検出されたサンプルの割合 % 残留グリホサートがMRLを超えたサンプルの割合

全国残留化学物質モニタリング計画 新鮮な果物

と野菜 317 7.3% 0%

加工した

果物と野菜 165 12.1% 0%

ターゲットサーベイ 穀物製品 869 36.6% 3.9%

ジュース及びその他の飲料 496 16.3% 0.2%

豆/エンドウ豆/レンズ豆製品 869 47.4% 0.6%

大豆製品 263 11.0% 0%

子供用食品

プロジェクト 幼児用

シリアル 82 31.7% 0%

幼児用

食品 127 30.7% 0%

計 3,188 29.7% 1.3%

まとめ

2015-2016年にCFIAは合計3,188件の食品サンプルのグリホサートを検査した。グリホサートはサンプルの29.7%に検出された。MRLを超える残留グリホサートはサンプルの1.3%にしか検出されなかった。このデータはヘルスカナダによって評価されヒトへの健康懸念は確認されなかった。

以下の表はそれぞれのプログラムにおいて検査したサンプルのグリホサートが検出されなかった割合、グリホサートがMRL以下で検出された割合、グリホサートがMRLを超えて検出された割合を示している。

以下図略

[]企業向け通知−CFIAの肥料安全部門ウェブサイト更新

Notice to Industry – Updates to CFIA Fertilizer Safety Section website

April 20, 2017

http://www.inspection.gc.ca/plants/fertilizers/notices-to-industry/2017-04-20/eng/1492630731005/1492630802914

ウェブのレイアウトと中身を更新した。肥料規制や政策に変更はない。

[]四半期毎の事故報告書−2017年1-3月

FSAスコットランド

Quarterly incidents report - January to March 2017

April 2017

http://www.foodstandards.gov.scot/sites/default/files/Quarterly%20Incidents%20Report%20-%20January%20to%20March%202017.pdf

食品のリコールや回収のまとめ(ペットフード含む)

36件中22とアレルギーが圧倒的に多い

[]ウェールズの最新「食品とあなた」調査報告発表

Latest Food and You survey report published for Wales

19 April 2017

https://www.food.gov.uk/wales/news-updates/news/2017/16164/latest-food-and-you-survey-report-published-for-wales

第4回調査発表。

消費者は自宅での食品衛生について多くのことをFSAの助言に従って実践していることがわかった。手洗いや消費期限など。一方魚や肉の解凍については推奨されていない室温解凍が56%とあまり守られていない。

外食店を選ぶときに重視するのは清潔で衛生的なこと。

アレルギー反応を経験する食品としては牛乳と乳製品が最も多く、次いでグルテンを含む穀物、卵

など

  • 北アイルランドの最新「食品とあなた」調査報告発表

Latest Food and You survey report published for Northern Ireland

20 April 2017

https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16162/latest-food-and-you-survey-report-published-for-northern-ireland

数字は違うが同様の傾向

[] 安全性警告: Slim-Vie Slimming カプセル

Slim-Vie Slimming Capsules, Safety advisory

20 April 2017

http://www.tga.gov.au/alert/slim-vie-slimming-capsules

TGAはSlim-Vie Slimmingカプセルに表示されない成分シブトラミンシルデナフィル及びフェノールフタレインを含む。(注:濃度の記載なし)製品の写真掲載。

[] Organic Herbal Supplyは男性女性用精力剤の様々なサプリメントに表示されない成分タダラフィルとフリバンセリンを含むため全国的にリコールと発表。

Organic Herbal Supply Issue Voluntary Nationwide Recall Of All Lots Of Various Supplements For Male And Female Sexual Enhancement Due To Undeclared Tadalafil And Flibanserin

April 18, 2017

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm553631.htm

FDAの検査により表示されない成分タダラフィル、フリバンセリンを検出したため、Organic Herbal Supplyは該当製品をリコール。製品写真あり。

[]レストランの食物アレルギー対応−選んだ6ヶ所、米国、2014

Restaurant Food Allergy Practices — Six Selected Sites, United States, 2014

MMWR / April 21, 2017 / 66(15);404–407

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/66/wr/mm6615a2.htm?s_cid=mm6615a2_w

CDCの環境健康スペシャリストネットワークが278のレストランでインタビューを行った。アレルギーに関するトレーニングを受けたことがあると報告したのはマネージャーで44.4%、食品作業者で40.8%、給仕で33.3%と半分以下だった。多くのレストランで少なくとも一部のメニューには成分が表示されているが、アレルゲンを含まない食品を調理するための別の機器あるいはエリアを設けているレストランはごく僅かだった。

相当な改善の余地がある

[]サバ中毒−米国:ベトナム経由輸入魚、リスク

Scombroid fish poisoning - USA: imported fish ex Viet Nam, risk

2017-04-20

http://www.promedmail.org/post/4982806

Date: Tue 18 Apr 2017, 5:01 PM Source: VietnamNet [edited]

ベトナムの企業がFDAから米国にある輸入業者での魚及び魚製品についての査察の結果警告文書を受け取った。昨年FDAがニューヨークのCrystal Cove Seafood社を査察した。この会社はベトナムのBa Hai社から各種シーフード製品を輸入している。FDAはBa Hai社のシーフードHACCPに欠陥があると指摘した。

ベトナムシーフード協会はBa Hai社をHACCPを採用しているとリストしていて、ベトナムの主導的シーフード加工会社のひとつである

(編集者がヒスタミンの文献紹介。FDAの査察官に築地見てもらうといいのに。)

[]乳児ボツリヌス症 米国:(カリフォルニア)ダスト暴露の可能性

Infant botulism - USA: (CA) possible dust exposures

2017-04-20

http://www.promedmail.org/post/4982800

Date: Wed 19 Apr 2017 7:11 PM PDT Source: CBSLA News [edited]

2家族がロサンゼルス郡のCalabasasの公園で赤ちゃんがボツリヌス症に感染したと主張していることについて地元保健当局が保護者を宥めようとしている。Grape Arbor公園は泥に接触しても他のどんな場所より危険だということはない、と保健担当者は言う。

市には公園の近くの高速道路建設現場の土壌が入ったせいで昨年の秋乳児がボツリヌスに感染したのではと心配する2件の別々の苦情が寄せられている。また地元のコーチが公園での野球をキャンセルしている。担当者は入手可能な情報からは子どもが公園で遊ぶことを心配する理由はないという。ボツリヌス症は希で昨年ロサンゼルス郡で確認されたのは18例。2件の報告があるとされるがCalabasasでは1例しかない。

(何か噂が広がってる?)

[]食品表示:産地

Food labelling: country of origin

20 April 2017

https://www.gov.uk/guidance/food-labelling-country-of-origin

肉、魚、シーフードの産地表示ガイドライン

(育った場所、屠殺された場所、肥育された場所や期間等細かい規定がある。野生の魚はつかまえた海域を表示しないといけない)

[]変えるとき:持続可能で健康的なヨーロッパのために行動を適応する

It is time to change: adapting behaviours for a sustainable and healthy Europe

Publication date: 19 April 2017

Modificationdate: 20 April 2017

http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2017/It_is_time_to_change_adapting_behaviours_for_a_sustainable_and_healthy_Europe

環境の状態と健康と社会的公正レベルは密接に関連する。個人の行動がより持続可能な社会にするために果たす役割は過小評価されていて、強力な変化の起点となる可能性がある。環境を守るための対策の多くは同時に健康を増進し不平等を減らすがその複合的利益を完全に生かし発展させるにはさらなる作業が必要である。これらは4月19日に発表したINHERITベースライン報告書の知見の一部である。

(INHERIT:革新のための部門間健康環境研究INter-sectoral Health Environment Research for InnovaTions、EU Horizon 2020計画)

提言としては都市部の緑地を増やす、エネルギー効率の良い住居にする、食習慣を変える(食べ過ぎない無駄にしない)、運動(自転車で通勤)

[]ARSは新しい科学的インパクトビデオシリーズを発表

ARS Announces New Scientific Impact Video Series

April 20, 2017

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2017/ars-announces-new-scientific-impact-video-series/

ARSの研究の成果による科学的進歩についての一連の動画を公開する。

最初の動画はペニシリンの大量生産。発見はイングランドだが大量生産したのはアメリカ。

https://www.youtube.com/watch?v=SIka9BozpxA&feature=youtu.be

[]論文

  • 精神に影響する薬物を健康な人が使うことのベネフィットはリスクを上回るか?

Do benefits outweigh risk of mind-altering drug use by healthy individuals?

20-Apr-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-04/w-dbo041917.php

British Journal of Pharmacologyに発表されたケンブリッジ大学のBarbara Sahakianらによるレビュー。健康な人たちが認知機能向上、創造性向上、内省、娯楽などの目的で薬物を使うことがますます増加していて社会を変えている。我々には対話が必要である。安全上の懸念もありさらなる研究が必要である

この話題に関連するBBCドキュメンタリー「勉強のための薬物と若い人たち」も放送された。

(何故カフェインはいいのにモダフィニルはダメなのか、といった問いはあるだろう)

  • 炭酸飲料はあなたの脳に悪い?(そしてダイエット飲料はさらに悪い?)

Is soda bad for your brain? (and is diet soda worse?)

20-Apr-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-04/bu-isb042017.php

Framingham心臓研究のデータを用いて、砂糖入り飲料を頻繁に飲む人は記憶力の貧弱さや脳容量が小さい可能性が高いことを発見した。さらにフォローアップ研究では毎日ダイエット炭酸飲料を飲む人はそうでない人に比べて脳卒中と認知症を発症する可能性が約3倍だった。Alzheimer's & DementiaとStrokeにそれぞれ発表。研究者らは関連があることは因果関係を意味するものではないと注記しながらも、砂糖入り炭酸飲料もダイエット炭酸飲料も摂りすぎに注意と呼びかけ、使うべきは水という。

(糖尿病による血管障害なら因果関係は逆で、糖尿病になって砂糖禁止にされた人たちがダイエット飲料を飲んでいる群に多いのでは)

  • BP重油流出は自然資源に172億ドルのダメージ、科学者が発見

BP oil spill did $17.2 billion in damage to natural resources, scientists find

20-Apr-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-04/vt-bos041817.php

2010年のBP Deepwater Horizon重油流出事故はメキシコ湾の自然資源に172億ドルのダメージを与えた、と6年の研究後科学者が発見した。1億3400万ガロンの重油流出が自然資源の経済的価値に与えた損害の最初の包括的評価である。Scienceに発表。

この推定のために研究者らは予防対策のためにいくらお金を払う意志があるかを聞いた。平均して153ドル払うということが示されたのでそれをもとに172億ドルとなった。

(そんな方法でいいのか?払う意志がある、と実際払う、の間には深い断絶があるのは他の研究で明らかなのに)

  • 新しいデータはミツバチの群れの農薬の危険性を発掘する

New data unearths pesticide peril in beehives

20-Apr-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-04/cu-ndu042017.php

コーネル大学のScott McArt昆虫学准教授がNature Scientific Reportsに4月19日発表

ユーヨーク州周辺でリンゴの果樹園近くにおかれた120のミツバチコロニーがリンゴの開花期に数日蜜を集めた後で巣に蓄えられた"beebread"を分析した。17%は農薬の高濃度暴露があり73%は慢性暴露があった。「驚くべきことにミツバチが主要作物の授粉をしたときの農薬暴露リスクの程度についてよくわかっていない。養蜂家は農薬について非常に心配しているがフィールドでのデータがほとんどない。」という。検出された農薬の60%以上がリンゴの開花時期に散布されたものではない果樹園や周辺農地に由来するものだった。そしてリスクは各種の農薬に由来しネオニコチノイドだけではない。

  • ハダカデバネズミは酸素無しで18分生きられる。どうやるか

Scienceニュース

Naked mole rats can survive 18 minutes without oxygen. Here’s how they do it

By Kai KupferschmidtApr. 20, 2017

http://www.sciencemag.org/news/2017/04/naked-mole-rats-can-survive-18-minutes-without-oxygen-here-s-how-they-do-it

ハダカデバネズミは実験動物のスーパーヒーローである。彼らは加齢の兆候をほとんど示さずある種の痛みには耐性がありほとんどがんにならない。そして科学者はもう一つのスーパーパワーを発見した。18分以上酸素無しで生きられる。彼らはそれを基本的に人体の燃料を切り替えることで行う。Scienceに発表。

酸素のない容器に入れるとマウスは1分以内に死亡するがハダカデバネズミはそうではない。心拍数が1分当たり200から50に低下し意識を失う。しかし18分後に普通の空気をいれると完全に回復する。酸素がない場合のエネルギー源としてブドウ糖の代わりに果糖を使う。ただしそれだけで説明できるとは限らない。

(この子達はほんとうに面白い。年をとらないというか生まれたときから年寄りみたいというか。)

  • Science21 Apr 2017 の特集は生態系としての地球
  • 新しい無視されている作物:大麻

A new neglected crop: cannabis

Elizabeth Pennisi

Science 21 Apr 2017:Vol. 356, Issue 6335, pp. 232-233

ある人にとっては大麻は娯楽用である人にとっては薬である。今や作物としての注目が高まっている。薬理作用だけではなく、繊維含量の多さと生長の早さからバイオ燃料としても有用とみなされている。今月Critical Reviews in Plant Sciencesが特集を組んでいる

  • Twitterにいる科学者は実際何をやっているのか

Natureニュース

What all those scientists on Twitter are really doing

Sarah McQuate 20 April 2017

http://www.nature.com/news/what-all-those-scientists-on-twitter-are-really-doing-1.21873

解析の結果Twitterには女性科学者が過剰で数学者やライフサイエンスの研究者はあまりTwitterを使わない

また科学者はソーシャルメディア上でも自分の専門分野の人とくっついている傾向がある

PLOS ONEに発表。

ツイート内容は多くが個人的なものでコーヒーやニュースや政治で必ずしも科学的なものではない。

その他

  • 変わった副作用:知ってた?

Odd Side Effects: Who Knew???

April 20, 2017

http://www.berkeleywellness.com/self-care/preventive-care/lists/odd-side-effects-who-knew/slideid_3680

朝起きて鏡を見たら舌が黒かった、トイレに行ったらおしっこが青かったあるいは便が明るい赤や幽霊のような灰色だったら驚くだろう。日常の物質の一部には普通でない副作用のあるものがある。ここにあなたがびっくりする可能性のある8つの反応を紹介する。

1. ペプトビスモル(胃腸薬)と黒い舌/便

このピンク色の薬は、有効成分のビスマスが口や腸で硫化水素と反応して舌や便を煤のように黒くする。舌を黒くする作用を減らすには薬を飲んだらすぐに口をゆすいだり歯を磨く。しかし便の黒色は薬を止めた後も数日続く。

2. ビートと赤い尿

ビートを食べるとベタレインという色素により尿が赤くなる。どのくらい赤くなるかはあなたの血中鉄濃度と食品の酸(アスコルビン酸やシュウ酸)などによる。遺伝的要因もある。また便を赤っぽくするという報告もある

3. クラムチャウダーと白っぽいうんち

もし便の色が幽霊のような灰色あるいは白っぽい色だったら、ニューイングランドクラムチャウダーのせいかもしれない。動物実験によると色の変化は一部の缶詰チャウダーを白く見せるために使われている二酸化チタンのせいである可能性がある。二酸化チタンは食品表示に書いてあるが単に「合成色素」とある場合が多い。

4. 医薬品と緑/青の尿

制酸剤シメチジン(Tagamet)、麻酔薬プロポフォル(Diprivan)、非ステロイド抗炎症薬インドメタシン(Indocin)などの医薬品は尿を緑にする場合がある。びっくりするだろうが害はない。一部の診断薬に使われるメチレンブルーは尿を青に、あるいは通常の尿の黄色と合わさって緑にする

5. アスパラガスと尿の臭い

アスパラガスは尿を腐ったキャベツのような臭いにすることで悪名高い。何故一部の人でそんな臭いになるのか長い間議論があったが2011年の研究で、臭いを作ることとそれを感じることの両方で遺伝子のため人による違いがあることが確認された。

6. 練り歯磨きと歯茎の腐肉形成

ある種の練り歯磨きを使うとあとで歯肉に沿って何か繊維質のものがくっついているという人たちがいる。これはあなたがCrest Pro Healthのような歯石コントロール製品に含まれる練り歯磨き成分のピロリン酸塩に過敏だとおこる。ラウリル硫酸ナトリウムでも一部の人で関連する。

7. ニホンカボチャと表皮剥脱

生のニホンカボチャやドングリカボチャの皮を剥いたり切ったりすると接触性皮膚炎になる人がいる。1994年の症例報告ではステロイドで治療している。この症状はすぐに治まり数週間後に再びカボチャを剥いて切った時に再発した。過敏症の原因はトリテルペン化合物であると考えられている。もしそのような反応が出るなら料理の時にはゴムやラテックスの手袋をする

8. 抗がん剤と指紋

カペシタビンはがんの治療に用いられる薬物だが希な副作用がある。指紋が無くなる。指紋認証を使う海外に行くときには医師の証明を持っていくように。


  • オプンチア

Prickly Pear Cactus

by Berkeley Wellness | April 20, 2017

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/prickly-pear-cactus

Q: オプンチアは食べられる?医薬品としては、あるいはそのジュースは?

A: オプンチア(nopales、nopalあるいは paddle cactusとも)は栄養があるがエネルギー豊富ではない。カリウムと少々のカルシウム、鉄、ビタミンC、βカロテンその他を含む。サボテンは棘がありそれを除くには厚い手袋がいる。店で売られているものはしばしば棘を抜いてある。また毛のような棘も抜く必要がある。葉の部分はきれいにして皮を剥いて生でサラダにしたり揚げたり茹でたりして食べられる。サヤインゲンのような味とオクラのようなテクスチャーがある。サボテンの実の部分は少しメロンやイチゴのような味がしてパンケーキシロップやキャンディに使われる。

オプンチアには2日酔い治療から体重調節、糖尿病予防まであらゆる効果が宣伝されている。カプセル剤やジェルでも売られている。予備的研究では血糖やコレステロールを下げるのに役立つ可能性が示唆されているがこれまでのところしっかりした根拠はない。もしあなたが糖尿病の薬を飲んでいるなら思わぬ相互作用があるかもしれない。

購入の際には注意:市場ではアサイーやザクロなどと並ぶ「スーパージュース」の仲間としてノパルジュースが売られている。いつもの「デトックス」「抗炎症」「アンチエイジング」「免疫強化」といった宣伝がなされている。濃縮物1クオート(0.946リットル)で25-40ドルになる。普通のジュースでも抗酸化物質は豊富で値段はもっと安い。

  • WHOのIARCがんハザード機関:改革できるかあるいは無くすべきか?

WHO’s IARC cancer hazard agency: Can it be reformed or should it be abolished?

Alan Boobis & Angelo Moretto & Samuel Cohen | April 18, 2017 | Genetic Literacy Project

https://www.geneticliteracyproject.org/2017/04/18/whos-iarc-cancer-hazard-agency-can-reformed-abolished/

編集注:40年にわたりIARCは989の物質や活動、ヒ素から赤肉や塗装工や日光まで、を評価して、ひとつを除き全てが人のがんの原因になる可能性があるとしてきた。「グループ1発がん物質」の中には木材ダストや中国風塩漬魚もある。その知見は多くの世界機関により規制担当者への情報提供として使用されている。しかしそれらは、特にその何十年も前に確立された評価基準が現代の毒性学的知見の実態を反映していないと信じる科学者に驚かれている。問題になっているのはその判定が何百万人もの人の生命と多くの国や多国籍企業の経済活動に影響するからである。IARCの判定はその化合物の使用認可から消費者がある種の製品やライフスタイルを受け容れるかどうかまで、多くのことに影響する。

グリホサートの健康影響への懸念は2015年にIARCがそのハザード分類基準で「おそらく発がん性」と分類した後増加した。この分類は、禁止や厳しい規制を求める反化学物質・反GMO活動団体の間に広められた。

さらに最近の赤肉と加工肉を発がん性とした分類を巡る議論は科学者と規制担当者にIARCの方法論と任務への再検討を促した。Regulatory Toxicology and Pharmacologyに発表された論文で10人の主導的科学者がIARCの任務と方法を改革するよう求めた。その10人の共著者のうちの3人がIARCのやりかたを21世紀のものにするために必要な改革について議論する。

Alan Boobis :Imperial College London医学部薬理学治療学毒性学ユニットセンター

Angelo Moretto :Università degli Studi di Milano生命医学臨床科学部

Samuel Cohen:ネブラスカ大学医学センター病理&微生物学部Havlik-Wall腫瘍学教授

(コレスポンデンスはCohen教授。)

発がんリスク評価についてのIARCモノグラフ計画は改革して21世紀のものにしなければならない−あるいは廃止すべきである

要約

IARCモノグラフ計画は1970年代初期に確立されてから基本的に変わっていない時代遅れのがん分類計画である。この間の45年余でがんの原因についての科学的理解は深まり、意志決定者に対して実験動物で見られた影響をヒト健康保護のためにどうやって使うべきかについてのより進んだ概念を提供してきた。がんの原因についての概念的実験的画期的知見がWHO IPCS、米国EPA、英国発がん性に関する委員会、その他などに取り入れられてきた。それらとは対照的にIARCは過去半世紀の科学的研究がまるで無かったかのように分類システムを適用し続け、世界中で何十年も実践されているリスク評価の基本である用量と暴露量を完全に無視している。発がん性の強さが何桁も違う化合物を同じグループに分類するその評価結果は役にたたず、不条理主義ですらある。IARCモノグラフ計画はその設立目的の機能をもはや果たさない歴史的遺物である。それは改革して21世紀のものにしなければならない−あるいは廃止すべきである。

(本文も是非読むべき。IARCがグリホサートの遺伝毒性陽性の根拠だと主張した論文の著者がその論文はグリホサートに遺伝毒性はみあたらないという結果だったのに全く逆の根拠として使われてショックを受けているという記事が引用文献にある。)

  • 人工甘味料を使った炭酸飲料と脳卒中と認知症への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to artificially-sweetened fizzy drinks, stroke and dementia

April 20, 2017

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-artificially-sweetened-fizzy-drinks-stroke-and-dementia/

Strokeに発表された新しい前向きコホート研究が、参加者が砂糖と人工甘味料を使った飲料を摂取した後の脳卒中と認知症のリスク増加について検討している

グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

これは興味深い論文であるが、私は人工甘味料入り飲料が脳卒中アルツハイマー病リスクを上げるかもしれないという結論には強く注意したい。これは比較的小規模の一つの研究に過ぎず、人工甘味料入り飲料と有害健康アウトカムの関連を支持する他の強い根拠はほとんど無い。これは観察研究で、著者らは砂糖入り飲料を人工甘味料に変えたせいで病気になったのだと確認することはできない。これは逆の因果関係と言われる現象で、一部の一見健康的な行動が、病気の原因ではなく結果である場合がある。アルコールでも同様のことがおこり、病気になると飲酒量が減ったり止めたりする。この研究にはさらに他の交絡が残っている可能性もある。

従って、個人的意見として、私は砂糖の多い飲料よりはダイエット飲料のほうを喜んで飲み続ける。砂糖の多い飲料は明確に精製された砂糖が多く歯に悪い。

臨床データサイエンス上級臨床講師でUCL心臓専門名誉相談医Amitava Banerjee博士

我々は砂糖入り飲料が糖尿病、高血圧、脳卒中、冠動脈疾患リスク増加に関連することを知っている。しかし砂糖入り飲料の代用品としてしばしば使われる人工甘味料入り飲料と心血管系疾患や認知症との関連についてはまだ良くわかっていない。この研究は人工甘味料と脳卒中と認知症に関連があるが砂糖入り飲料には関連がないと主張する。

これは観察研究で交絡要因をコントロールするのが非常に難しい。さらにこの集団は人種的に多様ではなく米国やその他の国の集団を代表しない。研究者らは飲食については自己申告に頼っており、それにはバイアスがある可能性がある。

決定的なのは、脳卒中と認知症との関連が糖尿病と高血圧や心臓発作既往症のような血管リスク要因を補正すると無くなることである。つまり、人工甘味料入り飲料をたくさん飲む人は既に心血管系リスクの高い人であり、飲料そのものではなく、そのことが認知症や脳卒中リスクを説明する。

この解析をもとに人工甘味料入り飲料が脳卒中や認知症の原因だと言うことはできない。しかし同時にそれらが健康に良いとも言えず、ほどほどに使うべきであろう。

ブリストル大学認知症神経学コンサルタント上級講師Elizabeth Coulthard博士

興味深いものの、この論文は人工甘味料入り飲料が脳卒中や認知症の原因だと言うことはできない。糖尿病を調整すると認知症との関連に有意差が無くなる。つまり人工甘味料入り飲料を飲んでいるのはリスク要因があるため砂糖を減らすよう助言されている人たちである可能性の方が高い。脳卒中への影響は糖尿病を考慮しても残るものの比較的小さいサブグループであることに注意が必要である。

アルツハイマー研究UKの研究部長Rosa Sancho博士

砂糖の多い食事の帰結について多くの人が気がつくようになって代用品として人工甘味料入り炭酸飲料に代えている。この研究は人工甘味料入り飲料をたくさん飲んでいる人に認知症の率が多いことを指摘しているがそれはこれらの飲料が原因でリスクが変わったことを示すものではない。他の要因を考慮すると有意な関連が消えるということは飲料が全原因ではないことを示唆する。現在の最良の根拠は、認知症のリスクを下げたいなら、心臓にとって良いことは脳にも良いということである。健康的でバランスのとれた食事、身体的にも精神的にも活動的、タバコは吸わない、お酒はほどほど、健康体重を維持し血圧やコレステロールはチェックしよう。