食品安全情報blog RSSフィード

検索エンジンからこのサイトに来た方は、日記の検索欄で再度検索するとお望みの情報を得られる可能性が高くなるかもしれません。

このサイトはuneyamaが収集した情報をアップしているサイトです。 このサイトの要約の間違い等はuneyamaの責任です。ご利用の際には原文を確認して下さい。
なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2017-08-28

[]T-2及び HT-2毒素へのヒト及び動物の食事暴露

Human and animal dietary exposure to T-2 and HT-2 toxin

EFSA Journal 2017;15(8):4972 [57 pp.]. 14 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4972

T-2毒素(T2) と HT-2 (HT2) 毒素はFusariumマイコトキシン類のトリコテセンである。ヒトの食事と動物の暴露を推定するのに使用する食品と飼料のサンプルはT2 および/またはHT2の個別の濃度、および/またはその二つの合計で報告される。最高濃度はオート麦とオート麦を含む商品で報告されている。特定の植物やハーブベースの食品サプリメントで少数だが高濃度が報告されている。ヒトでは、T2 と HT2合計への平均慢性食事暴露は「幼児」と「乳児」で最も高く、最大上限(UB)推定量はそれぞれ64.8 と 62.9 ng/kg 体重 (bw) /日である。95パーセンタイル食事暴露は「乳児」の最大UB推定量146 ng/kg 体重 (bw) /日で最も高かった。UB推定量は下限値(LB)推定量よりも平均して4倍高かった。平均急性暴露は「高齢者」で推定された最小量13.4 ng/kg 体重 (bw) /日から、「幼児」で推定された最大量64.7 ng/kg 体重 (bw) /日まで幅広い。最も高い95パーセンタイル急性食事暴露は「乳児」の年代での食事調査で推定された(170 ng/kg bw /日)。概して、加工食品の中で主な寄与要因はシリアルフレークやファインベーカリー類であり、急性暴露もパンとロールパンである。高齢者と超高齢者では食品サプリメントが重要な寄与をしている。家畜とペットのT2 とHT2合計への暴露は動物の種によってさまざまである。平均濃度シナリオを考慮した暴露は肉牛の0.03–0.08 (LB–UB) μg/kg bw /日や搾乳ヤギの1.13–1.47 μg/kg bw/日まで様々である。高濃度シナリオでは、暴露は同じ種で0.12–0.16 μg/kg bw/日から2.37–2.58μg/kg bw/日まで様々である。データ不足により修飾型は含まれていない。

[]食品添加物として使用する際のアナトー着色成分ビキシン、ノルビキシン(E 160b)の暴露評価

Exposure assessment of annatto colouring principles bixin and norbixin (E 160b) when used as food additives

EFSA Journal 2017;15(8):4966 [17 pp.]. 10 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4966

2016年に食品添加物及び食品に添加する栄養源に関するEFSAのパネル(ANS)は食品添加物としてのアナトー抽出物(E 160b)の安全性についての科学的意見を採択した。この意見でパネルは、許容一日摂取量(ADI)6mgビキシン/kg 体重 (bw) /日とADI 0.3 mgノルビキシン/kg 体重 (bw) /日を導出するのに毒性データベースは十分であると結論した。アナトー(E 160b)、ビキシン-及びノルビキシン-ベースのアナトー抽出物の食事暴露は、食品企業が提出した使用量や使用拡大申請で提案された使用量である、EC規則No 1333/2008付属文書?に設定された最大許容量(MPLs)を考慮して推定された。ビキシンの暴露推定量は、使用拡大提案を含む全ての人口集団と全ての詳細暴露シナリオで、ADI以下だった。ノルビキシンにはいくつかの人口集団の95パーセンタイルでの使用拡大に超過が観察された。現在の推定量ではビキシンの食事暴露はADIを超えない。ノルビキシンの食事暴露は幼児と乳児の高摂取群(95パーセンタイル)でADIを超過している。

[]リボフラビンの食事摂取基準

Dietary Reference Values for riboflavin

EFSA Journal 2017;15(8):4919 [65 pp.]. 7 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4919

欧州委員会の要請に従い、食品、栄養、アレルギーに関するEFSAのパネル(NDA)はリボフラビンの食事摂取基準(DRVs)を導出した。NDAパネルはリボフラビンの摂取時の尿のリボフラビンの排泄曲線の変曲点が体の飽和を反映し、適切なリボフラビン状態のバイオマーカーとして利用できると考えた。また赤血球グルタチオン還元酵素活性化係数も役に立つバイオマーカーだが限界があると考えた。成人の平均必要量(ARs)と集団基準摂取量(PRIs)は4つの介入研究で報告された尿のリボフラビンの排泄曲線の変曲点に関するリボフラビン摂取の重量平均から決定できると考えた。求められる変動の情報が不足しており、身体活動とメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素677TT遺伝子型の影響の可能性を考慮して、10%の変動係数を想定して成人と子供のPRIsが導出された。成人のAR と PRIは1.3 と 1.6 mg/日が設定された。7–11か月の乳児には、母乳だけを与えられる0-6か月の乳児のリボフラビン摂取から上方への外挿によって0.4 mg/日の目安量が設定された。子供のARsは相対成長率と成長係数を適用し、参考体重の違いを考慮して成人のARから下方の外挿で導出された。1-17歳の男女両方の子供のARsは0.5 〜1.4 mg/日、PRIsは0.6 〜1.6 mg/日の範囲である。妊婦と授乳中の女性には胎児の摂取、妊娠中の胎盤のリボフラビン増加、母乳からの損失による追加必要量が検討され、1.9 と 2.0 mg/日の PRIsがそれぞれ導出された。

[]意見等

  • EFSAの危機への準備の必要性を扱う複数年時(2017-2020)のトレーニングパッケージの提案

Proposal of a multi-annual (2017-2020) training package that addresses EFSA crisis preparedness needs

14 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1279e

外部監査報告

  • 確証データを踏まえたクロフェンテジンの農薬リスク評価に関する加盟国、申請者、EFSAのパブリックコメント募集結果

Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for clofentezine in light of confirmatory data

14 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1271e

英国が概要をまとめ、EFSAの科学的見解と個別に受け取ったコメントに関する結論を提示している。

  • リボフラビンの食事摂取基準についての食品、栄養、アレルギーに関するEFSAのパネル(NDA)の科学的意見案についてのパブリックコメント募集結果

Outcome of a public consultation on the Draft Scientific Opinion of the EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies (NDA) on Dietary Reference Values for riboflavin

7 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1268e

この科学的意見は2017年6月27日のNDA本会議で議論、採択され、EFSA journalで発表される。

  • 遺伝子組み換え大豆イベント40-3-2についての新しい配列情報のリスク評価

Risk assessment of new sequencing information on genetically modified soybean event 40-3-2

EFSA Journal 2017;15(8):4968 [6 pp.]. 7 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4968

提供された情報に基づき、シングル大豆イベント40-3-2及びスタックした大豆305423 × 40-3-2のオリジナルリスク評価は有効なままである。

  • 遺伝子組み換え大豆イベント305423についての新しい配列情報のリスク評価

Risk assessment of new sequencing information on genetically modified soybean event 305423

EFSA Journal 2017;15(8):4967 [6 pp.]. 7 August 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4967

シングル大豆イベント305423と2-イベントスタック大豆305423 × 40-3-2のオリジナルリスク評価は有効なままである。

[]Food and Feed Safety Audit Report

  • チリ−水産物

2017-6147 - Fishery products - Chile (CL)

21/08/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6147

2017年5月2〜12日にチリで実施したEU輸出用水産物の公的管理システムの評価査察。チリの水産物がEU輸出健康証明書に従っていることを保証できる、水産物の生産、加工、流通をカバーする適切な公的管理システムがある。だが、保存温度などいくつかの欠点でシステムは弱められている。

  • チェコ共和国−飼料部門

2017-6042 - Feed sector Czech Republic CZ

18 August 2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6042

2017年5月2〜12日にチェコ共和国で実施された、飼料部門の公的管理の計画及び実施の際に直面する困難と良い慣習についての情報召集を目的とした事実調査団。大部分リスクに基づいた公的管理の計画と実施の基礎を提供するシステムがある。そのシステムは他の飼料企業管理者 (FeBOs)向けに開発されたものではないにもかかわらず、飼料生産者はよく組織化されたリスク記録システムの検査を受けており、そのうちのいくつかは、活動の最新情報不足により計画された検査の配信に悪影響を与えている。検査計画の基準としてのFeBO自身の検査の信頼性は2018年以降に検討される予定である。年次サンプリング計画は特定のリスク基準に基づいて中央レベルで設定され、広範な望まれない物質などを含んでいる。商品サンプルはFeBOが生産し取り扱う商品の量と種類に基づいて地方レベルで最終決定された。抗コクシジウム剤の繰り越しと非対象飼料の動物用医薬品のリスクに取り組むために特別な公的サンプリング管理体制が立案された。

  • ベルギー−飼料部門

2017-6026 - Feed sector Belgium BE

16 August 2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6026

2017年3月6〜15日にベルギーで実施された、飼料部門の公的管理の計画及び実施の際に直面する困難と良い慣習についての情報召集を目的とした事実調査団。リスクに基づいた公的管理の計画と実施を保証する、先進の組織化した一元化システムがある。にもかかわらず、検査中の主なリスクを対象とするFeBOのHACCP計画の限られた使用やサンプリング方法に関する特定のデータが不完全である。

[]RASFF Week34-2017

警報通知(Alert Notifications)

コロンビア産ドイツ・米国・オランダ経由カカオ豆のカドミウム(0.899; 6.050; 7.310 mg/kg)、ポーランド産オウム用単一飼料のブタクサの種高含有(519 mg/kg)、ポルトガル産冷凍メカジキの水銀(1.5 mg/kg)、米国産食品サプリメントの未承認物質ビンポセチン(2.5 mg/kg)、ポルトガル産アオザメの水銀(1.449 mg/kg)、トルコ産煎った塩味ヒマワリの種のアフラトキシン(B1 = 3.8; Tot. = 8.5 µg/kg)、シリア産オランダ経由酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB及び不十分な表示、ポーランド産チリメンキャベツのクロルピリホス(0.66; 0.069 mg/kg)及びフロニカミド(0.41 mg/kg)、チェコ共和国産緑の粘土の鉛(12 mg/kg)、スリランカ産チルドメカジキの水銀(2.05 mg/kg)、シリア産酢漬けのカブの未承認着色料ローダミンB(46.8 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

イタリア産フェットチーネのフィプロニル(0.127 mg/kg)、イタリア産卵のフィプロニル(0.291 mg/kg;0.10 mg/kg;0.017 mg/kg;0.056 mg/kg;0.033 mg/kg)、イタリア産卵液のフィプロニル(0.012 mg/kg)、レバノン産酢漬けのカブの着色料アゾルビン(E122)の未承認使用、ブラジル産飼料用酵母の生きた酵母高含有及び粗悪品の疑い(尿素非表示: 1.03; 0.168 %)、ハンガリー産卵のフィプロニル(0.43 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ポーランド産全卵粉末のフィプロニル(0.044 mg/kg)、ポーランド産卵のフィプロニル(0.048 mg/kg)、ドイツ産卵黄粉末のフィプロニル(0.094 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産冷凍頭をとった殻付きエビの禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ) (>MRPL)、タイ産すっぱいマスタードの未承認物質クロルフェナピル(0.059 mg/kg)、中国産緑茶の未承認物質アントラキノン(0.093 mg/kg)、中国産飼料用朝鮮人参の根の鉛( 0.221 mg/kg)、その他アフラトキシン等多数

[]カナダ政府はカナダ健康対策調査の最新結果を発表し、ヒトバイオモニタリングの10年を祝福する

Government of Canada celebrates 10 years of human biomonitoring with the release of the latest results of the Canadian Health Measures Survey

August 24, 2017

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2017/08/government_of_canadacelebrates10yearsofhumanbiomonitoringwiththe.html

この調査は豊富なデータを提供し、カナダ政府が化学物質暴露からカナダ人の健康を守るための対応に役立っていた。

化学物質は日常生活の一部である。経済や地域や家庭に必須である。化学物質には利点があるが、適切に管理されなければ有害影響もある。カナダ政府は化学物質暴露からカナダ人を守ることについては世界のリーダーである。カナダ健康対策調査(CHMS)のバイオモニタリング部門では、カナダ人の健康と安全を守るための根拠に基づいた決定をするのに情報を提供する意味のあるデータを集めている。

今年はCHMSの10周年で、この機会にJane Philpott保健大臣とNavdeep Bains革新科学経済発展大臣がカナダ統計局主任統計学者Anil AroraとともにCHMS (2014-2015)サイクル4の結果を発表する。このサイクルではビスフェノールAや鉛、水銀、カドミウムパラベンクロルピリホス、マラチオンなどの化合物への暴露を理解する重要な新しい知見を加えた。この調査に含まれる化合物リストは以下。

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/environmental-workplace-health/reports-publications/environmental-contaminants/biomonitoring-content-summary-canadian-health-measures-survey-cycles1-4-2007-2015.html

  • 報告書

Fourth Report on Human Biomonitoring of Environmental Chemicals in Canada

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/environmental-workplace-health/reports-publications/environmental-contaminants/fourth-report-human-biomonitoring-environmental-chemicals-canada.html

239ページ7.39 MB

(水銀は、年々減ってるように見える。BPAはよくわからないが減ってるような。)

[]食品安全文化のつながり

Food Safety Culture Connections

First edition Winter 2017

http://www.foodstandards.gov.au/foodsafety/Pages/Food-Safety-Culture-Connections.aspx

食の安全にとって食品安全文化を埋め込むことが重要である。その一環としてニュースレター(季刊)発行。

[]ファクトシート:アスベストアスベスト関連疾患を無くす

Asbestos: elimination of asbestos-related diseases

Reviewed August 2017

http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs343/en/

[]論文

カフェインはヒトの感じられる甘味を減らすかもしれない、アデノシン受容体が味を修飾するという根拠を支持

Caffeine May Reduce Perceived Sweet Taste in Humans, Supporting Evidence That Adenosine Receptors Modulate Taste

Ezen Choo, et al.,

Journal of Food Science

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1750-3841.13836/full

デカフェコーヒーに200mgのカフェインあるいは同じくらいの苦さのキニーネを入れて飲んでもらってから味覚検査をした。コーヒーの甘味、およびコーヒーを飲んだ後のショ糖溶液の甘味について、カフェイン群は低く評価した。苦味、酸味、塩味、うまみについては変化はなかった。またカフェインの有無については判別できず、両群とも反応時間に有意差はないが注意力が上がったと報告し、コーヒーの強力なプラセボ効果を示した。

  • エピゲノム脱制御とがんの環境起源を調べるロードマップ

IARC

Roadmap for investigating epigenome deregulation and environmental origins of cancer

Herceg Z, et al.

Int J Cancer. Accepted manuscript online 24 August 2017

http://dx.doi.org/10.1002/ijc.31014

個人の環境暴露の記録としてのエピジェネティック変化についての最新研究のレビュー。環境刺激と発がんをつなぐメカニズムとしてのエピジェネティックを知るために必要な研究はどんなものか、など。

  • 抗炎症は心臓発作リスクを下げる

Scienceニュース

Anti-inflammatory cuts risk of heart attack

By Jennifer Couzin-FrankelAug. 27, 2017 ,

http://www.sciencemag.org/news/2017/08/anti-inflammatory-cuts-risk-heart-attack

本日発表された1万人以上の心臓発作患者での臨床試験が、炎症を止める薬物で彼らを脳卒中や二回目の心臓発作から守る新しい方法を支持する。このアプローチは一部の科学者により何年も開発されてきたが、効果があることを決定的に示したのはこれが初めてである。

ノバルティスによるカナキヌマブ抗炎症血栓形成アウトカム研究Canakinumab Anti-inflammatory Thrombosis Outcomes Study (CANTOS)では、同時に治療群の肺がん症例が少ないことも発見し、炎症経路がそのようながんの増殖を開始あるいは促進するという基礎研究の知見の再考を促す。

(略)

CanakinumabはIL-1βという分子を特異的に標的にする。参加した患者は全てCRPレベルが高く、積極的スタチン療法などの最良の治療を受けている。その半分に毎年4回、3つの投与量のうちの一種類のCanakinumabを点滴された。結果は中程度ながら差があった。1年後のプラセボ群の再発リスクは4.5%、中用量の薬物投与群は3.86%だった。またステントあるいはバイパス手術の必要性が30%少なかった。

結果は現在スペインのバルセロナで開催されている欧州心臓学会で発表され、NEJMと、がんの解析はThe Lancetに発表された。

ここからどうするかは複雑な問題で、そのひとつはCanakinumabが一回あたり16000ドルと高価なことである

  • Guelphの研究が絶滅危惧のサメやエイが世界的食品市場でさらに脅かされていることを示す

Guelph study shows endangered sharks, rays further threatened by global food markets

25-Aug-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-08/uog-gss082417.php

Guelph大学の研究が、伝統的医薬品として世界中で販売されているフカヒレやマンタの鰓の大部分が絶滅危惧種のものであることを明らかにした。最新のDNAバーコーディング技術を用いて、乾燥ヒレや鰓の71%が絶滅危惧のために国際取引が禁止されている種類のものであることを発見した。Scientific Reports

難燃剤とIVFを行っている女性の妊娠を調査した研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study investigating flame retardants and pregnancies in women undergoing IVF

August 25, 2017

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-investigating-flame-retardants-and-pregnancies-in-women-undergoing-ivf/

EHPに発表された研究で、尿中代謝物濃度でみた有機リン難燃剤(PFRs)とIVF治療の結果を調べた。ある種の尿中のPFR代謝物の濃度とIVFの成功割合に負の関連を報告している。

McMaster大学産婦人科教授Warren Foster教授

著者らはIVFを行っている女性の尿中PFR代謝物の濃度と妊娠の結果の関連の可能性を探った。211人の女性の297のIVFサイクルを含む。つまり一人の女性が複数回寄与している。5つの代謝物の濃度とその合計が、IVFの少なくとも11のアウトカムについて評価された。

これは非常に興味深い研究だが、弱点は一人で一回以上寄与している検体への配慮がないこと、複数の比較をしたことへの調整がないことである。さらに暴露時期とその結果に関する知見がない。さらに不妊の期間やパートナーやその他の介入に関する情報がない。1年以上妊娠できなかった参加者の背景にある健康問題が暴露に関係する可能性があるかどうか明確ではない。そして参加者のリクルート成功率が60%であることなどからこの結果を妊娠にトラブルのないより広範な女性の妊娠に当てはめることの適切性を制限する。

それでも尿中PFR代謝物と一部のIVFの結果の関連は示された。これは因果関係やリスクを示すものではなくさらなる研究のきっかけとなるという科学的意味はある

Sheffield大学男性病学教授Allan Pacey教授

内分泌撹乱物質と呼ばれる環境中化合物がヒトの受精能力の脅威になるかどうかについては非常に高い関心がある。この研究の著者らはIVF治療中の女性の尿中難燃剤代謝物がIVFのたくさんの指標と関連するかどうかを調べた。

簡潔にまとめると一見良くできたような研究で解析の結果一部の代謝物が増加することと妊娠可能性の減少に関連があるように見える。額面通り受け取るとこのデータは女性の難燃剤暴露と妊娠に関連があるという考えを支持するように見える。しかしデータはそれを証明していないし(関連を示しただけ)、私は解釈には注意を求める。

例えばIVFをしていないカップルではどうか、世界中どこでも同じようなことがみられるのかはわからない。そして尿中代謝物濃度は女性の他のライフスタイル要因の代理指標かもしれない。

我々は火事の危険から守られる必要があるので、ヨガマットを捨てる前にもっとデータが必要である。またメカニズムについてももう少し知りたい。

エジンバラ大学生殖健康MRCセンター臨床生殖科学教授Richard Anderson教授

我々が暴露されている化合物が受精能に影響するのではないかという懸念が増加しているが、男女に影響があるという直接的根拠は限定的である。この研究は化学物質が成功率の少なさの原因であると証明することはできないがさらなる研究の基礎となる。

(いつものEHPお得意の多重比較でなんか有意差ついたよ報告だろうけれど。仮に額面通りに受け取って、臭素系難燃剤からリン系に変えても同じなら、化合物関係ないんじゃ、と思うけど。難燃剤って埃に多いので掃除しないと暴露量増える。掃除しないというのは体調悪いとか生活に気をくばらないとかの代理指標になりうるので)

その他

  • PTSD患者へのエクスタシーの決定的試験に許可が出た

Scienceニュース

All clear for the decisive trial of ecstasy in PTSD patients

By Kai KupferschmidtAug. 26, 2017 ,

http://www.sciencemag.org/news/2017/08/all-clear-decisive-trial-ecstasy-ptsd-patients

FDAがPTSDの治療用として、違法薬物として知られるMDMAに早期承認につながる可能性のある「画期的治療法」に指定し、二つの第三相試験のデザインを認めた。NPOのMAPSが、総額2500万ドルと推定される費用を集めることができれば、その試験は来春始まり2021年に終わるだろう。

  • 製品レビュー:L-アルギニンサプリメント

コンシューマーラボ

Product Review: Review of L-Arginine Supplements

8/25/17

https://www.consumerlab.com/reviews/l-arginine-supplements-review/arginine/

16製品をチェックした。概ね質は高いが表示量より少ないものが1つ。また一部製品の推奨使用量はその期待される効果をもたらさないだろう。

  • ニトロコールドブリューって何、そして何故そんなに美味しい?

What’s nitro cold brew, and why is it so damn delicious?

C & CN, Volume 93 Issue 33 | p. 37 | What's That Stuff?

Issue Date: August 24, 2015

http://cen.acs.org/articles/93/i33/Nitro-Cold-Brew.html

研究者がスペシャリティブリューコーヒーに窒素を入れるとどうしてスムーズでクリーミーなフレーバーが与えられるのか探る

Nate Armbrustが2013年に作ったニトロコールドブリューについて。

(最近日本上陸とかってニュースがあったらしい。この場合窒素ガスって食品添加物?)

  • 水銀に関する水俣条約:現代への想起

Lancetエディトリアル

Minamata Convention on mercury: a contemporary reminder

The Lancet Volume 390, No. 10097, p822, 26 August 2017

歴史は教訓を残す。日本の水俣湾の悲劇は、水銀やその化合物への暴露がヒト健康に不可逆的神経傷害などを誘発することを厳しく思い出させる。地球の健康もリスクに晒される。2013年の世界水銀評価でUNEPは環境への水銀排出が毎年8900トンにまで達しその90%が、規制されていない社会の主流から取り残されたコミュニティの強制労働を伴う職人的金の採鉱などのような人為的なものであると報告している。

8月16日にUNEPは水俣条約が発効したと発表した。この条約は水銀とその化合物の人為的排出から環境とヒト健康を守ることを目的とする。重要な目標として各種排出管理対策と新しい採鉱はしないことと既存のものは2020年までに廃止することが含まれる。しかしこの目標は達成可能だろうか?何年もの交渉にも関わらず、水俣条約には無数のハードルがあった。この問題は複雑でしばしば政治的で、米国ではトランプ政権により脅かされている。メキシコやインドネシアでは金の採鉱での水銀使用が増加している。

地球の健康を守るために、水俣条約は深刻に受け止めなければならない。単に持続可能な開発目標(SDG)3(健康と福祉)と12(水中生物)を満たすだけでなく、貧困を無くし持続可能で手ごろな価格のクリーンなエネルギーなどの他のSDGも達成するにはこの条約の多層に渡る課題を認識することが必須である。

  • 前線から:危機の際に母乳を与えることを支援する

Frontline: Support for breastfeeding in crisis

Rebecca Holland

Published: 31 July 2017

Rebecca Holland

The Lancet Volume 390, No. 10097, p834, 26 August 2017

母乳を与えることを支援するNGO養育プロジェクトインターナショナルの創設者で乳児栄養スペシャリストBrooke Bauerへのインタビュー

(いろいろ略)

助産師の友人と2014年ギリシャで授乳支援をしたことが最初の活動で2015年2月にはイラクで働いた

イラクでは資源の乏しさの上にテロによるトラウマのために授乳ができないあるいはしたくない母親がいた。例えば授乳中に前の子どもを亡くした女性は授乳できない。母親が栄養がとれていなくて水もなくストレスが大きく疲れていて授乳できないと考えていることが多かった。しかし適切な支援があればそんなことはない。

−ギリシャでは難民キャンプのミルクの使用率が約60%だったが6か月のうちに二つのキャンプで0%にした。

最大の課題はミルクの寄付である。赤ちゃんが飢えていると聞いた人たちはミルクを送るがそれがどんなに危険なことなのか認識する必要がある。

(この人達のほうがよほど危険なようだが。子どもを亡くしたトラウマすら無理矢理説き伏せるとか鬼かと思う。Lancetはこと母乳に関しては狂信的な人たちを許容しているのが解せない)

  • チェンナイ:5人のインチキホメオパシー実践者が警察に捕まる

Chennai: Five quacks practising homeopathy held by CCB

Aug 27, 2017

http://www.deccanchronicle.com/nation/crime/270817/chennai-five-quacks-practising-homeopathy-held-by-ccb.html

ニセの認証を使ってホメオパシーを行っていたことで市警察の中央犯罪ユニット(CCB)が5人を逮捕

(詐欺医療の詐欺とは。)

  • イタリア警察がフィプロニル汚染卵9万個以上を押収

The Italian Police Seized over 90,000 Eggs Infected with Fipronil

August 24, 2017, Thursday

http://www.novinite.com/articles/182611/The+Italian+Police+Seized+over+90%2C000+Eggs+Infected+with+Fipronil

ドイツ通信社(DPA)がイタリアでフィプロニル汚染卵9万個以上が警察に押収されたと報道した。アドリア海沿岸のAncona近くの生産者で約6000個、ローマの北Viterboで動物飼料用32000個を含む85000個が見つかった。警察の捜査は月曜日にイタリアの保健大臣が卵114検体を調べたら2検体が殺虫剤陽性だったと発表したことに続いて行われた。水曜日の記者会

見で警察は原因を調査中であると言った。

(RASFF参照)

  • 中国は卵の生産者のフィプロニル殺虫剤使用をチェックする

China says will check egg producers for use of fipronil insecticide

August 25, 2017

https://www.reuters.com/article/us-europe-egg-china-idUSKCN1B50BX

中国当局が金曜日にスポット検査を行うと言った

The opioid epidemic is finally a national emergency – eight years too late

Erin Winstanley

Associate Professor of Pharmacy, West Virginia University

August 28, 2017 12.44pm AEST

http://theconversation.com/the-opioid-epidemic-is-finally-a-national-emergency-eight-years-too-late-82623

ここ数年、多くの苦しい戦いが行われてきたが戦いに勝ったのは「薬物依存」である。

薬物過剰使用による死亡は米国では2000年以降3倍になり2015年には過去最高の52404人を記録した。CDCはまだ数値を公表していないが2016年は65000と推定されている。8月10日にトランプ大統領はオピオイド流行を国の緊急事態と宣言した。しかしこれは少なくとも8年遅い。政策決定者は科学的に根拠のある薬物過剰使用死亡を減らす戦略を挿入する機会を逃した。緊急事態宣言は重要であるが、政府がどんな対策をとるのかあるいはどのくらいお金を出すのかは不明である。

(以下略)

  • Pete Evansの最新のおかしな食事助言

Pete Evans’ latest weird diet advice

| 28th Aug 2017

https://www.dailyexaminer.com.au/news/pete-evans-latest-weird-diet-advice/3217171/

フッ素や日焼け止めなどいろいろなものに妙な助言をすることで批判されてきたセレブシェフで原始人ダイエット支持者のPete Evansは今度は1日3食は不健康と言いだした。それは食品業界が作り出したものだと。健康の専門家は直ちに反論した。オーストラリア栄養士会の広報担当Melanie McGriceは1日三食が食品業界の陰謀だなんてナンセンスであるという。間欠断食について興味深い知見はあるが、全ての人にあてはめるのはいつだって無理がある。糖尿病専門家のSof Andrikopoulosも一日三食が不健康だという根拠はない、という。食事の回数が問題なのではなく、食事の量が問題。

シドニー大学の肥満専門家Nick Fuller博士は、断食などの制限の厳しい食事法は失敗する。全ての熱狂的食事法や減量法は非現実的で続けられない。Fuller博士は新しい本Interval Weightlossでゆっくりと徐々に減らしていく方法を説明している