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2017-11-01

[]ハロウィンでブラックリコリスをおねだり

消費者向け新着情報

Black Licorice: Trick or Treat?

October 30, 2017

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm277152.htm

結局のところ、キャンディを過剰に食べることは実際には可能であろう。もっと正確に言えば、ブラックリコリス(甘草のエキスをいれた黒い色のお菓子)をだが。

1年で最もキャンディをたくさん食べる祝日を前に、米国食品医薬品局(FDA)は、昔ながらの好物のおやつを楽しむならば、適度にすることをお勧めする。

つまり、ハロウィン用にこっそり準備している人に、FDAは以下のように助言する。:

40歳以上の人は、少なくとも2週間、1日に2オンスのブラックリコリスを食べると、心拍のリズム異常や不整脈で病院に入ることになる可能性がある。

FDAの専門家によれば、ブラックリコリスは、甘草の根に由来する甘味化合物である合成グリチルリチンを含む。グリチルリチンは体内のカリウム濃度の低下を引き起こす可能性がある。それが起きると、人によっては心拍のリズムの異常、それと同時に高血圧、浮腫(むくみ)、昏睡および鬱血性心不全に陥ることもある。

FDAのLinda Katz, M.D.氏は昨年FDAが、ブラックリコリスが大好物の人がそのキャンディを食べた後に問題を起こしたという報告を受けたと述べている。さらにいくつかの医学誌は、ブラックリコリスが、心疾患歴や高血圧歴のある人も含む40歳以上の人の健康問題と関係していると記載している。

Katz氏によれば、ブラックリコリスの摂取をやめると、カリウム濃度はたいてい恒久的な健康問題を残すことなく回復すると言う。

リコリスや甘草は、ギリシャ、トルコおよびアジアで主に商業利用に栽培されている丈が低い低木である。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、この植物の根には、東洋医学と西洋医学の両方で民間・伝統療法として使われてきた長い歴史がある。甘草の根は、例えば、胸やけ、胃潰瘍、気管支炎、咽喉炎、咳、および肝炎のようなウイルスによって引き起こされるいくつかの感染症の治療に使われてきた。しかし、NIHによれば、リコリスが疾患を治療する上で効果的であるかどうかを断定するためのデータは十分に得られていない。

リコリスは食品の香料としても使われている。米国で製造される多くの『リコリス』や『リコリス風味』の製品は、全くリコリスを含んでいない。代わりに、同じような香りと味をもつアニス油を含んでいる。ダイエタリーサプリメントとして市販されているリコリスの根は、グリチルリチンが除去された状態のものであり、市場で目にできるものは、脱グリチルリチンリコリスまたはDGLとして知られる製品である、とNIHは述べている。

ブラックリコリスが好きな人には、FDAは以下のように助言する。:

・年齢にかかわらず、一度にたくさんのブラックリコリスを食べないこと。

・もし、たくさんのブラックリコリスを食べて、異常な心拍リズムや筋力低下を感じるならば、すぐに食べるのをやめて医療従事者に連絡すること。

・ブラックリコリスは薬、ハーブおよびダイエタリーサプリメントとの相互作用を起こし得る。飲んでいる薬やサプリメントとの相互作用の可能性について疑問があれば、医療従事者に相談すること。

もし、リコリスを食べた後に問題が生じたならば、地域のFDA消費者苦情センターに連絡されたい。

この記事はFDA規制製品すべてに関する最新情報を特集するFDA’s Consumer Updates page(http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/default.htm)に掲載されている。

  • ハロウィンの安全性:衣装、キャンディおよびコンタクトレンズ

Halloween Safety: Costumes, Candy, and Colored Contact Lenses

October 20, 2017

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm230283.htm

(衣装やコンタクトレンズについては略)

◇安全なお菓子

お菓子を食べることもハロウィンの大きな楽しみの1つである。

皆さんや子供たちがお菓子をもらいに行く前に、以下のことを覚えておいていただきたい:

・家庭で確認するまでキャンディを食べないこと。

・確認する前にお菓子をつまむ衝動を抑えるために、スナックを食べてから出かけること。

・食物アレルギーがある場合、そのアレルゲンが含まれていないことをラベルで確認すること。市販の包装でないものは、どれももらったり食べたりしないよう子供に伝えること。

・幼い子供を持つ親は、ハロウィンバッグからガム、ピーナッツ、ハードキャンディまたは小さなおもちゃのような窒息の危険のあるものは、すべて取り除くべきである。

・見たことない形または変色のもの、小さい穴があるまたは包装が破けているような異物混入の兆候のある市販包装のお菓子は確認すること。疑わしいものはすべて破棄すること。

パーティー参加者や主催者向けには、FDAは2つの季節的な人気ある催しに対する以下の助言を推奨する:

・低温殺菌されていないジュースや必要な処理が施されていないジュースでは、食品由来の疾患のリスクが高まる。特にその場で作られ包装されたジュース製品では、低温殺菌されていないまたは別の方法で処理されていないことを確認するために、警告表示を探すこと。不確かな場合、ジュースが低温殺菌されているかどうか必ず尋ねること。通常、食料品店の冷凍食品保管ケース、冷蔵物の区画、または棚にある、パック箱入り、ボトル入りまたは缶入りのジュースは、低温殺菌されている。

・ハロウィーンの人気ゲーム、リンゴくわえゲームの前に、冷たい流水でリンゴを十分すすぎ細菌によるリスクを減らすこと。追加の予防措置として、野菜果物用ブラシを使って表面の汚れを取り除くこと。

[]FDAが『トライヤー』と食品試料採取でどれほど悲劇を防いでいるか

How FDA ‘Triers’ and Food Sampling Have Prevented Tragedy

October 12, 2017 by FDA Voice

By: Suzanne Junod, Ph.D

https://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2017/10/how-fda-triers-and-food-sampling-have-prevented-tragedy/

歴史を通して、食料供給を保護するためにFDA検査官が使用する最も重要なツールの一つは、『トライヤー』である。トライヤーは、最も簡易なツールの一つでもあり、これを使って検査官は製品の類型的な試料を採取することができる。

トライヤーは、試料採取の対象製品によって、設計が変わる。しかし、この簡易で効率的なツールによって、FDA検査官は、汚染やその他不純物の添加の兆候を検査するための試料を素早く集めることができる。数十年にわたり、トライヤーは、穀物、チーズ、冷凍卵、オリーブ、およびその他多くの製品に関係して起こる可能性のあった悲劇を未然に防いできた。例えば、1950年代、多くの消費者が知らない間に、多くの米国の農家が小麦を栽培するのに使用していた種という食品の中でも最も小さなものによって危険にさらされた。公衆衛生上のこの脅威は、小麦の栽培に水銀処理された種を使用した農家があり、多数のそうした種が食品供給網に入り込んだという出来事から始まった。FDA検査官の鋭い目のおかげで、この脅威は取り除かれた。

FDA History Vaultを見て楽しんでいただけると嬉しく思う。

(この記事の著者Suzanne Junod, Ph.D.はFDAの史学者である。)

[] 意見

  • 使用後のPETを食品と接触する材料へリサイクルするために使用される"Krones"プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ‘Krones’ used to recycle post-consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2017;15(10):5015 [12 p p.]. 26 October 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5015

食品接触材料、酵素、香料および加工助剤に関するEFSAのパネルは、リサイクルプロセスKrones pellet (EU登録番号RECYC0149)の安全性評価を取り上げ、ここに科学的見解を提示した。

このプロセスから得られるリサイクルPETは、食品と接触する材料や製品に100%使用しても、室温で長期保存されるあらゆる種類の食品において、それが熱いものでもそうでないものでも、安全上の懸念を生じない。ただしこのPETで作られたトレーは、電子レンジやオーブンで使用するべきではない。

  • 新規食品としての塩化1-メチルニコチンアミド(1-MNA)の安全性

Safety of 1-methylnicotinamide chloride (1-MNA) as a novel food pursuant to Regulation (EC) No 258/97

EFSA Journal 2017;15(10):5001 [16 pp.]. 26 October 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5001

塩化1-メチルニコチンアミド(1-MNA)は、ナイアシンの正常な代謝過程の下流で生成され、ヒトの体内に天然に存在する物質である。

NDAパネル(食品・栄養・アレルギーに関するEFSAのパネル)は、1-MNAを用いた新規食品の組成、規格、バッチごとのばらつきについて、十分に情報が提示されていると判断した。

申請者は食品サプリメントに1-MNAを使用することを目的としており、58 mg/日の最大摂取量を提案した。1-MNAに遺伝毒性はないラットの亜慢性試験では、非腺胃上皮の変性が全ての用量で観察され、その発生率は濃度依存的に上昇した。NDAパネルは、ヒトの胃には非腺胃上皮がなく、この知見にはヒトとの毒性学的関連はないと判断した。500および1,000 mg/kg体重の用量では、回復期を設けても回復しない尿pHの変化が報告された。この有害性の知見は無視できないため、NDAパネルは、このラットの試験における250 mg/kg体重を基準値として選択した。体重70 kgで58 mgを消費するヒトの場合、暴露マージンはおよそ300倍となる。NDAパネルは、ニコチンアミドの上限、すなわち成人で900 mg/日という値に着目した。1-MNAはニコチンアミドの主要な代謝物であることを考慮して、食品サプリメントから58 mgの1-MNAを摂取してもヒトの健康に有害影響を及ぼす結果にはなりそうもないと判断した。

NDAパネルは、1-MNAは、提案された使用法と使用量において、安全であると結論を下した。

[]査察報告

  • イタリア―飼料部門

2017-6048 - Feed sector - Italy

23/10/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6048

2017年5月29日〜6月8日にイタリアで行われた実態調査の結果報告。飼料部門の公的管理の計画・実施における好ましい実務や問題点についての情報を収集する目的で実施された。

動物の栄養状態に関するイタリアの管理計画は、包括的でリスクに基づいたものになっている。管理計画の実現は、飼料事業者の登録や認可のための明確なシステム、飼料検査や試料採取に関わる人員の訓練のための確固としたシステム、実施ガイダンスおよび検査プロトコルの条項、および飼料事業者がリスク分類をするのに非常に役立つメカニズムに支えられている。訪問した飼料事業者のHACCP計画に欠点があるにもかかわらず、これらの要素は管理計画を効果的に実行しやすくしている。ただし、中央で開発されたリスク分類メカニズムは、一般的なガイドラインを望んでいる地方の機関や公衆衛生部門では、疑念のある飼料事業者に対する検査頻度がリスクの実態と照らして少なすぎることになる可能性があるなど、欠点がある。さらに、強制的試料採取の規則の適用において問題が見つかり、得られる結果の信頼性を弱めている可能性がある。

改善すべき案件が確認されたにもかかわらず、概してイタリアのシステムは、公的飼料管理に対し、リスクに基づいた原則を適用した好例と言える。

  • キプロス−輸入管理−文書検査

2017-6018 - Import controls - documentary checks - Cyprus

23/10/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6018

2017年2月28日〜3月3日までキプロスで実施されたEU境界での文書検査システムを評価するための査察。文書検査に関連する公的管理業務や輸入管理システムを評価することを目的とした。文書検査が適用要件に従って実行されているかどうか、適合した託送品だけがEU境界から入ることができるように実施されているかどうか確認することに特別な注意が払われた。さらに、査察チームは港や空港の境界検問所(BIPs)の施設、設備、衛生状態が規則を順守したものになっているかについて評価した。

概して、文書検査は適用要件に従って正しく実行されている。BIPの職員が動物の健康の保証が不十分な場合に取るべき行動の実施を確認せずに託送品を受け入れている事例があり、そのため動物や公衆衛生に関する要件を満たさない生きた動物が輸入される可能性がある。

所轄当局と税関の間には、優れた情報伝達システムと協調システムがあり、適切に輸入管理システムを支援している。

LarnakaのBIPにおける職員の流れとLemesosのBIPにおける商品の流通に関連して多くの不備が見つかり、公的輸入管理の機能が劣化している可能性がある。

  • ルクセンブルグ―輸入管理システム

2017-6043 - Import control system - Luxembourg

26/09/2017

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6043

2017年5月2〜5日にルクセンブルグで実施された、生きた動物、動物由来製品、非動物由来製品の輸入と輸送がEUの要件を適切に満たしているかどうか評価するための査察。

輸入管理システムは健全で、適用されるべき規則を遵守して、計画どおりの構成で管理が実施されていることが確認された。しかし、生きた動物に関する文書の様式や動物福祉に関する検査に欠点が見られ、非動物由来食品に関する文書検査にも指摘事項が挙げられた。

輸入管理システムを支援する所轄機関と税関はよく協力し情報伝達を行い、チェックの必要な託送品だけが公的管理に提示され、適合した託送品だけがEUに入って来れることを保証している。

しかし、以下のような場合に適切な行動が取られたことを確認せずに境界検問所(BIPs)の職員が託送品を受け入れている事例が見られた。a)生きた動物の託送品に一般認定原則に準拠していない証明書が付与されていた場合b)長距離輸送される生きた動物に不適切な輸送経路計画が提示された場合。生きた動物の輸入の場合、経路が不適切であると、長距離輸送中、動物の健康要件が満たされなかったり動物の福祉の状態が損なわれたりすることがある。

非動物由来食品の文書検査は、認定書原本に代えて、積み荷の責任者が提出する写本(scanned certificates)に基づいて行われる。そのため、本物の衛生認定書と分析成績書が備わっていることを全ての託送品について保証できるわけではない。

査察中に訪れたBIPと指定入管拠点(DPE)の施設と設備は、EUの要求を満たしている。有蹄動物の飼育施設を除き、BIPの施設は認証されている用途に見合うものになっている。過去の査察DG(SANCO)/2012-6496で受けた助言には、十分に取り組んでいる。

[]RASFF 2017年第43週

警報通知(Alert Notifications)

イタリア産原料スペイン産冷凍ホシザメ切り身に水銀(1.9 mg/kg)、ベルギー産グリーンセロリに未承認物質ジチオカルバメート(4.3; 3.9 mg/kg)、中国産ドイツ経由カップからのホルムアルデヒドの溶出(58 mg/kg)、ベルギー産有機ブラッククミンシード油に多環芳香族炭化水素(20 µg/kg)、英国産食品サプリメントに未承認物質シルデナフィルおよびタダラフィル、スペイン産冷凍メカジキ切り身に水銀(1.4 mg/kg)、スペイン産食品サプリメントに未承認物質新規食品成分イカリソウ(エピメジンC及びイカリン)・未承認物質シルデナフィルおよびタダラフィル、トルコ産煎った塩味スイカの種にアフラトキシン(B1 = 6.19; Tot. = 7.68 µg/kg)、イタリア産原料セネガル産スペイン経由冷凍ホシザメ切り身に水銀(1.8; 2.3 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

食品サプリメントに未承認新規食品成分アカシア(届け出国: スペイン)、イラン産サルタナレーズンで亜硫酸塩非表示、米国産食品サプリメントに未承認新規食品成分アカシア、中国産クコの実に未承認物質プロパルギット(0.12 mg/kg)、米国産食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、エクアドル産冷凍アメリカオオアカイカにカドミウム(2.2 mg/kg)、中国産食品サプリメントに未承認新規食品成分イカリソウ、フランス産チルド調理済バナメイエビで亜硫酸塩高含有(157 mg/kg)、米国産食品サプリメントに未承認新規食品成分イカリソウ、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

オランダ産冷凍ヨーロッパアカザエビで亜硫酸塩高含有(278.8 mg/kg)、ポーランド産の卵にフィプロニル(0.16 mg/kg)、産出国不明食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸(届け出国: デンマーク)、ルクセンブルグ産食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸および新規食品成分フーディア、リトアニア産食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、英国産食品サプリメント(ルリジサ)にピロリジジンアルカロイド(556910 µg/kg)、英国産食品サプリメント(プルモナリア)にピロリジジンアルカロイド(412.59 µg/kg)、フランス産食品サプリメント(ルリジサ抽出物)にピロリジジンアルカロイド(203.32 µg/kg)、フランス産ハーブティー(ルリジサ)にピロリジジンアルカロイド(536.6 µg/kg)、フランス産食品サプリメント(ルリジサ)にピロリジジンアルカロイド(71146.10 µg/kg)、食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸(届け出国: オーストリア)、フィリピン産オランダ経由チーズスナックで着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、産出国不明食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸(届け出国: オーストリア)、フィリピン産オランダ経由ミックスナッツで着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、フィリピン産オランダ経由フィッシュクラッカーで着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用、産出国不明チェコ共和国経由食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、ドイツ産食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、産出国不明ドイツ経由食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、米国産食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、オランダ産食品サプリメントに未承認新規食品成分アカシア、産出国不明食品サプリメントに未承認新規食品成分アカシア(届け出国: オーストリア)、産出国不明明国経由およびドイツ経由食品サプリメントに未承認新規成分アグマチン硫酸、産出国不明オランダ経由食品サプリメントに未承認新規食品成分アグマチン硫酸、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産乾燥アプリコットで亜硫酸塩高含有(2276 mg/kg;2251 mg/kg;1395 mg/kg)、トルコ産ザクロの未承認物質カルベンダジム(0.897 mg/kg)、中国産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 18.0; Tot. = 36.0 µg/kg)、トルコ産サルタナにオクラトキシンA(22.5 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 34; Tot. = 37 µg/kg)、アルゼンチン産未承認遺伝子組換え(MON531)綿実、アゼルバイジャン産の殻をとったヘーゼルナッツにアフラトキシン(B1 = 37; Tot. = 41 µg/kg)、

[]オペレーションOPSON 2016

Operation OPSON 2016

Last updated: 19 October 2017

https://www.food.gov.uk/wales/regswales/rp-team-newsletter/operation-opson-2016-0

オペレーションOPSONは、偽造食品や基準を満たさない食品およびそうした食品の違法取引の背後にある組織化された犯罪網摘発する世界的な取り組みである。欧州刑事警察機構(EUROPOLE)と国際刑事警察機構(INTERPOLE)が協同で統括している。4回目となるOPSON VIは、2016年に61ヵ国を交えて実施された。

2015年の執行機関の活動結果などから、ウェールズの所轄機関は、6回目のOPSON VIにおいて、ジメチルペンチルアミン(DMP)やジメチルアミルアミン(DMAA)を始めとした、食品サプリメントに焦点を当てることとした。

今回の活動の結果、135 kgの食品サプリメントを押収し、2事業体を起訴した。しかし、OPSONにより食品サプリメントに関する問題への意識が高まったことから、さらなる取締活動が必要になると予測される。

◇起訴に至った2つの案件の詳細は、以下のウェブサイトを参照。

https://www.torfaen.gov.uk/en/News/2017/September/Supplement-seller-fined.aspx

http://www.southwalesargus.co.uk/news/15512920.Ex_bodybuilder_who_made___20k_from_selling_bogus_gym_supplements_avoids_jail/

[]貝を捕獲するための区分されたそれぞれの水域を能動的に管理するシステム

Active Management Systems in Classified Shellfish Harvesting Waters

Last updated: 3 October 2017

https://www.food.gov.uk/wales/regswales/rp-team-newsletter/active-management-systems-in-classified-shellfish-harvesting-waters

貝を捕獲する水域における能動的管理システム(Active Management Systems: AMS)には、貝捕獲水域の閉鎖を招き得るリスクの高い汚染事象を予測するモデルが適用される。そのような予測事象が生じた場合、執行機関と貝捕獲業者との間での合意の下、汚染レベルが平常に戻るまで公的管理による試料採取や捕獲業者による捕獲を中止することになる。

英国食品基準庁(Food Standards Agency: FSA)は、カナダ、オーストラリアならびにニュージーランド、および米国などの同様のシステムを調査した。

FSAはまた、委託試験により、適切な汚染予測にどのようなデータが必要かを調べ、AMSを用いて捕獲水域の閉鎖日数を減らし、それまでと同等以上の公衆衛生確保ができるように検討を行った。

貝の捕獲水域における汚染レベルに影響を与える要素は、以下のものを含め、数多い。

・豪雨(あふれ出た下水や農業排水の混入が増える)

・潮流のパターン

・土砂中の汚染微生物や他の水中の粒子の懸濁および放散

次の段階として、汚染レベルに影響するそれぞれの要素の影響力を調べる野外試験を、ウェールズ、イングランド、北アイルランドから1ヵ所ずつ選択された3ヵ所で実施する。の試験場所ごとにモデルを用意し、どのような現実的な測定項目がモデルの性能向上に役立つかを検討する。

れらの野外試験の関係者には、地域の執行機関、水道会社、貝捕獲業者および、環境庁やウェールズの天然資源局(Natural Resources Wales)などの規制機関が含まれる。北アイルランドの野外試験では、農産物バイオ研究所(Agri-Food & Biosciences Institute)が参画してくれることが望まれる。

[]LidlはSol & Marひまわり油漬けイカ製品を塩結晶を含むため回収

Lidl recalls its Sol & Mar Squid in Sunflower Oil products because they contain salt crystals

31 October 2017

https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16663/lidl-recalls-its-sol-mar-squid-in-sunflower-oil-products-because-they-contain-salt-crystals

ストルバイトが安全上のリスクとなる可能性があるとしてリコール

(大きさは書いていないけれど、リコールしなければならないほど大きかったのだろうか?)

[]ベンゼンの発がん性評価についてのIARCモノグラフ

IARC Monographs evaluation of the carcinogenicity of benzene

Lancet Oncology, Published online 27 October 2017

http://dx.doi.org/10.1016/S1470-2045(17)30832-X

2017年10月、13の国から17人の科学者が、フランスのリヨンにある国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer: IARC)に集まり、ベンゼンの発がん性についての評価をまとめた。ここで行われた評価の内容は、IARCモノグラフのVol. 120に公表される予定である。

ベンゼンは芳香族炭化水素の1種であり、人間の活動に基づく発生源、特に燃焼により生じ、大気汚染物質として至る所に存在する。ベンゼンは、ガソリン、自動車の排気ガス、産業排出ガスおよびタバコの煙の成分であり、工業用溶媒として、また消費者製品においても歴史的に使用されてきた。ベンゼンを溶媒として使用することは、現在では多くの国で制限されている。しかし今なお、主に化学中間体として使用するために大量に生産されている。ベンゼンへの職業暴露は、石油業、化学製品産業、製造業といった、様々な産業で生じる可能性がある。国によっては、製靴業、塗装業、印刷業、ゴム製造業といった歴史的に高濃度暴露が生じていた産業で、今なお職業暴露が生じている。一般の人々も、汚染された空気や水、およびベンゼンを含む製品の使用を介してベンゼンに暴露される可能性がある。職場環境や外気におけるベンゼンの濃度は、時代と共に減少してきており、当作業部会は、高所得の国では、職場環境における濃度は3.00 mg/m3未満、外気では0.005 mg/m3未満になっているという認識を持っている。しかし、低所得および中所得の国の中には、高い値が報告されているところもある。ベンゼンは、白血病を起こすという十分な証拠に基づいて、1979年以降、ヒトに対して発がん性がある物質(IARCグループ1)に分類されている。このような発がん性は、2009年に、急性骨髄性白血病および急性非リンパ腫について、明確に再確認されており、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫との正の相関も、同じ時期に確認されている。今回の評価は、新規の疫学的証拠および作用機序に関する証拠をレビューし、発がんリスクとの量的関係、および発がん機序に関連する生物学的エンドポイントとの量的関係を明らかにする可能性を探るために実施された。

この当作業部会では、ヒトにおける十分な証拠、実験動物における十分な証拠、および作用機序に関する確固とした証拠に基づき、ベンゼンの発がん性を確認した。当作業部会が行ったレビューでは、職業および環境中での暴露状況が具体的に確定できた疫学調査に焦点が当てられた。新規の重要な証拠は、いくつかの大規模な職業コホート調査から得られている。成人では、ベンゼン急性骨髄性白血病などの非リンパ性白血病を引き起こす。以前の調査では、慢性リンパ性白血病、多発性骨髄腫および非ホジキンリンパ腫の証拠は少なかったが、それらについても確認された。新規のデータは、最近行われたいくつかの調査からも得られており、それらでは子供における急性骨髄性白血病ベンゼンへの環境暴露との間に正の相関が示されている。このような正の相関は、ベンゼンへの暴露と慢性骨髄性白血病や肺がんとの間でも、いくつかの調査において認められている。当作業部会のごく一部の少数は、発がん性の証拠は、肺がんについては不十分であるが非ホジキンリンパ腫については十分であると結論付けている。

雄マウスおよび雌マウスでは、いくつかの全身吸入試験において、造血組織およびリンパ組織の腫瘍、ジンバル腺がん、包皮腺の扁平上皮がん、前胃の扁平上皮がん、および肺腺腫が誘発されたことが報告されている。雌雄のマウスを用いた4件の(強制)経口投与試験および2件の腹腔投与試験のデータも得られている。それらの経口投与試験では、造血組織およびリンパ組織の腫瘍、肺胞および気管支腺腫およびがん、肝細胞腺腫およびがん、ジンバル腺の扁平上皮がん、ハーダー腺腺腫およびがん、包皮腺がん、卵巣腫瘍、雌における乳腺悪性腫瘍、前胃の扁平上皮腫瘍、および副腎の褐色細胞腫の誘発が報告されている。腹腔内投与試験のうち1件では、腹腔内投与を受けた雌親の仔動物において、肝臓、造血組織およびリンパ組織に腫瘍発生が認められた。

雌雄のラットを用いて強制経口投与で行われた4件の試験、および妊娠雌ラットおよびそれらから生まれた雌雄の仔動物について行われた1件の全身吸入試験が公表されている。強制経口投与試験および吸入暴露後の仔動物において、ベンゼンにより、造血組織およびリンパ組織の腫瘍、ジンバル腺がん、口腔扁平上皮がん、前胃の上皮内がんが引き起こされた。吸入試験では、仔動物において肝細胞癌も引き起こされ、強制経口投与試験では、皮膚がんおよび子宮内膜間質ポリープも生じている。

別々の遺伝的背景を有し、遺伝子修飾が施された3種類のマウスを用いたいくつかの試験では、ベンゼンの経口投与、全身吸入暴露ならびに経皮適用により、造血組織およびリンパ組織の腫瘍が誘発された。加えて、1件の経口投与試験では皮下組織の肉腫が、2件の経皮適用試験では、皮膚の乳糖種が引き起こされた。

ベンゼンは、容易に吸収され、広範に分布し、ほとんどが代謝を受ける。骨髄などの様々な組織において、複数の代謝経路を経て、様々な反応性の求電子体を生成する。ベンゼンは、発がん物質としての多くの重要な特徴を示す。特に、ベンゼンが代謝的に活性化され、酸化的ストレスを誘発し、遺伝毒性を持ち、免疫抑制性を有し、血液毒性を生じることが、暴露を受けたヒトなどにおいて、確固とした証拠で示されている。さらに、ベンゼンがゲノムの不安定化を引き起こしてトポイソメラーゼIIを抑制し、芳香族炭化水素受容体が関連する受容体介在性作用を変調させ、アポトーシスを誘発することも、試験に基づく確固たる証拠で示されている。

ベンゼンに暴露された人では、エポキシド-タンパク質付加体やユビキノン-タンパク質付加体が血中で生成される。また、暴露されたヒト、ヒトの細胞およびマウス骨髄では、酸化的ストレスが誘発される。職業暴露を受けたヒトについての調査では、ベンゼンがDNAの酸化的損傷、DNA鎖切断、遺伝子突然変異、染色体異常、および小核形成を引き起こすことが示されている。暴露を受けたヒトでは、細胞遺伝学的変化、すなわち、異数性、転座、および他の様々な染色体構造変化などが誘発される。実験動物をin vivoでベンゼンに暴露した場合、骨髄においてDNA付加体形成、染色体異常、および小核形成が誘発される。同様に、ヒトの細胞をin vitroでベンゼンやその代謝産物に暴露した場合、DNA付加体形成、DNA損傷、および染色体異常が誘発される。暴露されたヒトに関する多くの調査では、低用量暴露における白血球数の減少血液毒性から高用量暴露における再生不良性貧血や汎血球減少症に至るまでの血液毒性が示されている。ベンゼンによって誘発される血液毒性は、悪性血液疾患や他の関連疾患を将来的に発生するリスクと結びついている。ヒトにおけるベンゼン暴露の調査には、直接的に免疫機能の変化を検討したものは見当たらないが、実験動物を用いた複数の試験では、血液毒性が示されると同時に、一貫した免疫抑制影響が、液性免疫機能アッセイおよび細胞介在性免疫機能アッセイにより確かめられている。

当作業部会では、適切なデータを備えた6件の公表済みの職業コホート調査を用いてメタ回帰分析を行い、急性骨髄性白血病に関する暴露-反応関数の形状と傾きを検討した。ベンゼン暴露と相対リスクの対数とは、線形モデルで良好に描写することができた。その傾きは、最も高用量で暴露されたと推察される塩酸塩ゴム作業員についてのコホート調査をその線形モデルに含ませるかどうかによって、中程度の影響を受けた。ヒトにおける調査の中で、ベンゼンと、発がん性物質としての重要な特徴に関連するエンドポイント(小核形成、染色体異常、および白血球数)との暴露-反応関係情報を報告している調査の大多数は、暴露-反応曲線の傾きも報告している。

[]農業と貿易におけるCodexの役割

The role of Codex in Agriculture and Trade

27/10/2017

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/roster/detail/en/c/1051491/

米州農業協力機構(Inter-American Institute for Cooperation on Agriculture: IICA)の特別機関である米州農業専門委員会(Inter-American Board of Agriculture)は、2年に1度、北米、中米、南米およびカリブ海の加盟34ヵ国の農務大臣を集めて会合を開いている。IICAは、加盟国が行っている農業の発展や農村の福利に対する取り組みを支援する活動を行っている。今年は10月25日から26日の間、コスタリカのSan Isidro de CoronadoにあるIICA本部において会合が開かれた。

コスタリカ共和国の大統領代行のHelio Fallas氏は、会合の開催に当たり、アメリカ大陸において農業の発達と変革を促進するために、諸国はこれからもIICAから支援を受け続ける必要があることを強調した。

◇Codex、農業そして貿易

Codex委員会の議長であるGuilherme Antonio da Costa Júnior氏は、『農業および貿易へのCodex委員会の貢献』と題された特別企画の中の会議に参加した。そこにおいて、世界で増え続ける食糧需要により、複雑な供給チェーン全般にわたって天然資源に対する需要が益々増え続けているという、今日の国際情勢について話をした。

◇食糧の安全を確保し、国際貿易を促進する。

議長のda Costa氏は、食糧の安全を確保し、国際貿易を促進する上でのCodexの重要性を強調し、「食品は正しく用いられ、売買されなくてはならない」と述べた。

南米とカリブ海の地域統括者であるMichel Leporati氏もこの会議に参加し、「毎年6億件の食品媒介疾患が報告されている。」と述べ、南米やカリブ海の加盟国が国際的な会議に参加することができ、食品の安全性や公正な商習慣に対するCodexの活動に貢献できるのもIICAの尽力のおかげであると謝意を表した。

カナダ農務農産食品省の技術貿易政策部門の次官であるBrent Wilson氏は、この地域とCodexの関連性について述べ、Codexの活動を強化し促進するために一緒になって活動することの重要性を話し、そしてCodexの規格と勧告は検証された科学的情報に基づいたものであることを説いた。

IICAの長官であるVíctor M. Villalobos氏は、以下のように述べている。「農業は、我々の諸国を発展させ、何百万人をも苦しませている貧困を解消し、気候の変動や環境悪化の影響を軽減し、増え続ける人口を扶養する上で、重要な役割を担っているのである。」

より詳しくは以下のウェブサイトを参照のこと。

http://www.iica.int/en/press/news/meeting-inter-american-board-agriculture-underway-iica-headquarters

[] 外国製品警告: Body Con Plus capsules, Physic Candy - Define, 7-Day Slim Extreme capsules

October 27, 2017

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2017/64984a-eng.php

他国の検査において、表示されない成分(フェノールフタレインシブトラミン)が検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • 外国製品警告: Germany Black Gorilla tablets, Herbal Max Real Slim capsules, Kingdom Honey for Her, Majestic African Mango capsules, Maxidus capsules, RHINO 7 Platinum 5000, Royal Honey VIP, RUFF Natural Formula capsules, Sirrori Green Viagra tablets, V8 tablets

October 27, 2017

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2017/64982a-eng.php

他国の検査において、表示されない成分(ダポキセチン、フェノールフタレインシブトラミンシルデナフィルタダラフィル)が検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

[]論文

  • スパイシーな食品は塩への不健康な渇望を和らげるかもしれない

Spicy food may curb unhealthy cravings for salt

31-Oct-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-10/aha-sfm102617.php

Hypertension.に発表された研究。スパイシーな食品が好きな中国人は塩の摂取量が少なく血圧が低いように見える。606人の中国人成人が参加。

  • 低用量での出生前のBPA暴露は発達中のラットの脳の遺伝子発現に影響する可能性がある

Prenatal exposure to BPA at low levels can affect gene expression in developing rat brain

31-Oct-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-10/ncsu-pet103117.php

ノースカロライナ州立大学のHeather Patisaul生物学教授らによる新しい研究によると、FDAのNOAEL 50 micrograms per kilogram of body weight per dayより少ない濃度でBPAに出生前に暴露されたラットの脳の遺伝子発現に変化がある。

Prenatal bisphenol A (BPA) exposure alters the transcriptome of the neonate rat amygdala in a sex-specific manner: a CLARITY-BPA consortium study

Available online 28 October 2017

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0161813X17302097?via%3Dihub

NCTR-SDラットに大豆とアルファルファを含まない餌を与えてBPA (2.5, 25, 250, 2500, or 25000 μg BPA/kg bw/day), あるいは EE2 (0.05 or 0.5 μg EE2/kg bw/day)を妊娠6日から出産まで強制経口投与。子どもは生後1日で断頭、頭を冷凍。凍結切片を作って扁桃体部分をパンチで集めRT-PCR

(結果は用量反応相関が全然無くてものにより上がったり下がったりのEEとの違いも説明できそうにない微妙な差(相対量で2倍以下程度の)を「影響があった」と主張している。単なる誤差だと思うけど−遺伝子発現にスイッチが入る、ってそんなレベルじゃないから。)

  • カボチャのゲノム配列決定、普通でない進化の歴史が明らかに

Pumpkin genomes sequenced, revealing uncommon evolutionary history

29-Oct-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-10/bti-pgs102917.php

Molecular Plantに発表。

(ハロウィーンネタ)

  • 科学者はとうとう小麦ゲノムを完了

Scientists finally complete wheat genome

31 October 2017

http://www.nature.com/articles/d41586-017-05312-1

パン小麦のゲノムはマンモスのゲノムのサイズの3倍以上

小麦は作物遺伝学者の最善の配列決定努力に何年も抵抗してきた;そのゲノムは150億DNA塩基以上の長さで、各染色体6コピーとたくさんの配列決定が難しい反復配列を含む。こうした課題にもかかわらず、研究者らはパン小麦(Triticum aestivum)のほぼ完全な配列を組み立てた。

国際共同体はゲノム配列の大凡を2014年に組み立てたが多くのギャップがあった。それを改善するためにSteven Salzbergらのチームは対になった配列決定技術を用いた。

The first near-complete assembly of the hexaploid bread wheat genome, Triticum aestivum

https://academic.oup.com/gigascience/article/doi/10.1093/gigascience/gix097/4561661

Scientists develop groundnut resistant to aflatoxin

1-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/ddps-sdg103117.php

この発見は食品廃棄を減らし貿易を改善する可能性がある

Plant Biotechnology Journalに発表された遺伝子組換えピーナッツ。二つのアプローチが採用され、アルファルファやクローバーのディフェンシンタンパク質をピーナッツに入れてAspergillusの感染を防ぐことと、Aspergillusのアフラトキシン合成経路に関与する小さなRNA分子をピーナッツに導入してカビが攻撃してきた時のアフラトキシン合成を不活性化する方法。この技術はトウモロコシや他のナッツにも使える。

  • 世界の2012年の20–39才の若年成人のがん発生率と死亡率:集団ベースの研究

Cancer incidence and mortality among young adults aged 20–39 years worldwide in 2012: a population-based study

Dr Miranda M Fidler et al.,

http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(17)30677-0/fulltext

2012年に世界で新しくがんになったこの年代の人は975,396でがん関連死は358,392と推定

これに対するコメント

若年成人の世界がん負担を減らす

Reducing the global cancer burden among young adults

Tara O Henderson, Kevin C Oeffinger

http://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(17)30701-5/fulltext?dgcid=email-tloweekly_newsletter_31-10-17

どちらもオープンアクセス

この年代のがんを減らすためにできることは?子宮頸がんの予防(HPVワクチン)と検診、標的を絞ったBRCA変異の検出、タイムリーな治療

(数少ない「できること」をしっかりしないがために比較的若い人が子宮頸がんで死亡し続けているのは政治の失敗であると)

その他

  • TrumpのEPAEPAから研究費を受け取っている人は科学助言委員になれなくする。その意味

Scienceニュース

Trump’s EPA has blocked agency grantees from serving on science advisory panels. Here is what it means

By Warren CornwallOct. 31, 2017

http://www.sciencemag.org/news/2017/10/trump-s-epa-has-blocked-agency-grantees-serving-science-advisory-panels-here-what-it

EPAから研究費を受け取っている人、多くは大学の主導的研究者であるが、はEPAの助言委員会から排除される。Scott Pruitt  EPA長官が本日発表したこの動きは、今年初めにいくつかのEPA助言委員会のたくさんの研究者を任期終了としたことに続く。ScienceInsiderはその意味や反応を取材した。

  • 不祥事をおこした外科医の6論文は取り下げるべき、と報告書は結論

Six papers by disgraced surgeon should be retracted, report concludes

By Gretchen VogelOct. 30, 2017

http://www.sciencemag.org/news/2017/10/six-papers-disgraced-surgeon-should-be-retracted-report-concludes

スウェーデンの国の科学倫理委員会はPaolo Macchiariniの6論文は取り下げるべきと結論した。これらの論文は患者の幹細胞を植えた人工気管が臨床的に成功したと主張するものである。これらの論文で記述されている3人の患者は全て移植による合併症で死亡している。共著者にも責任がある

  • ゲノム研究ががんの初期の手がかりを追跡

Natureニュース

Genomic studies track early hints of cancer

Heidi Ledford 27 October 2017

https://www.nature.com/news/genomic-studies-track-early-hints-of-cancer-1.22911

予備的プロジェクトは良性腫瘍がどうやって肺がん、乳がん、前立腺がん、膵臓がんに変わるのかを正確に示すことを目的とする

何年も進行がんを研究した後、研究者達は現在前がん病変がどうやって完全ながんになるのかを知ろうとして前がん病変の配列を決めている。アメリカの国のがんムーンショット計画の一環としてNCIの資金援助を受けた3年間の予備的プロジェクトは、肺がん、乳がん、前立腺がん、膵臓がんでこの方法を試みる。研究者らは「前がんゲノム地図」を作りたい。

米国肺がん協会などが10月26日に発表したもう一つの別の4年計画では、肺がんを気道での前がん段階から配列決定する。医師らがそのような病変を監視し定期的に生検を行ってそれらがいつがんになるのかを知ろうとする。このプロジェクトではこうした生検の遺伝的変化の時間経過を追跡する。

  • 米国の「科学のための行進」グループは成長の苦しみに直面

US March for Science group faces growing pains

Emma Marris 27 October 2017

https://www.nature.com/news/us-march-for-science-group-faces-growing-pains-1.22909

4月に世界的な「科学のための行進」ムーブメントを引き起こした米国の団体が、NPOとして「科学の発展とその公共の生活への役割を支持する運動」として活動を継続しようとするなか、そのマネジメントについての苦情に直面している。10月23日に現在及び過去のボランティアが中央に対して過度の秘密主義だと非難する公開文書を投稿した。

  • ホメオパシー、ナチュロパシーが民間保険リストから抹消される

Homeopathy, naturopathy struck off private insurance list

Sheshtyn Paola — 17/10/2017

https://ajp.com.au/news/homeopathy-naturopathy-struck-off-private-insurance-list/

政府は一連の自然療法への保険助成金をやめるだろう

オーストラリア連邦政府による民間医療保険システムの見直しの一環として、一部の自然療法は保険対象から外されるだろう。最早対象にならないものには、アレクサンダーテクニック、アロマセラピー、ボーエン療法(ボウエン・テクニック)、Buteyko(呼吸法), Feldenkrais(フェルデンクライス)、ハーバリズム、ホメオパシー、虹彩学、キネシオロジー、ナチュロパシー、ピラティス、リフレクソロジー、ロルフィング(マッサージ法)、指圧、太極拳、ヨガが含まれる。

消費者はこれらのサービスを受けることはできるが2019年4月1日以降保険対象にはならない。主任医務官によるレビューでこれらの有効性に明確な根拠は見つからなかった。

これらを保険対象から排除することで納税者の納めたお金が適切に使用されることを確保する。

Australian Skepticsによるとカイロプラクティックと鍼とレイキが廃棄リストに入っていない。

  • Steven Gundry医師の「植物パラドックス」−コメント

‘The Plant Paradox’ by Steven Gundry MD– A Commentary

August 23, 2017

By T. Colin Campbell, PhD and Thomas Campbell, MD

http://nutritionstudies.org/the-plant-paradox-by-steven-grundy-md-commentary/

最近注目されているThe Plant Paradoxという本についてのコメント。この本の主張はヒトの病気のほとんどが植物に含まれるレクチンのせいだというもので、菜食主義なんてもってのほか、牧草を食べた牛でもダメだという。その本の内容についての批判。

(アマゾンの紹介を見るとNYTのベストセラーでDr. Ozのオススメ)

  • AAFP(米国家庭医学会):機能性医学は根拠を欠き;「有害」で「危険」な治療法を含む

AAFP: Functional medicine lacks supporting evidence; includes "harmful" and "dangerous" treatments

Bellamy J, Oct 26, 2017

https://sciencebasedmedicine.org/aafp-functional-medicine-lacks-supporting-evidence-includes-harmful-and-dangerous-treatments/

2014年に、AAFPは機能性医学に関する全てのプログラムに医療生涯教育(CME)の単位を認め続けることを2018年まで一時停止した。この決定について2018年2月にレビューを予定しているが、その前に文献収集を呼びかけた。

著者(Bellamy J)が機能性医学(FM)について解説する

(資格商法とインチキ医学のごたまぜのようなもので反ワクチンとかデトックスとか、サプリメント企業やナチュロパス、オステオパスが支持したりしている。

日本にも「認定医」がいるらしい

でこういうのがひっかかるhttp://www.functionaldiet.org/about_voice.html

SMC UK

アルツハイマー前駆症状と栄養ドリンクを調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at nutrient drink and prodromal Alzheimer’s disease

October 30, 2017

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-nutrient-drink-and-prodromal-alzheimers-disease/

The Lancet NeurologyにEuropean LipiDiDiet臨床試験の結果が発表された。この研究はアルツハイマー病の前認知症段階での1日1回の医療ドリンクの効果を調べた。

アルツハイマー学会研究部長Doug Brown博士

この試験は新薬開発のための成功基準を満たさない。

UCL高齢者精神医学教授Robert Howard教授

ネガティブ試験だ。

UCL神経科学教授John Hardy教授

この試験は一次アウトカムには失敗し二次アウトカムのいくつかでポジティブだったがそれは二次解析ではよくあること

エジンバラ大学脳科学発見センター英国認知症研究計画副部長Tara Spires-Jones教授

残念ながらこの治療法は効果がなかった。アルツハイマーにとって特定の栄養変化はあまり効果がない。運動と健康的食生活がアルツハイマー発症リスクを下げるのに役立つという強力な根拠はあるが、一旦脳の傷害が始まったら、食事介入では病気を止められそうにない。

ブリストル大学認知症神経学上級相談講師Elizabeth Coulthard博士

Fortasyn Connectサプリメントは安全で皿に研究する価値はあるが使用を薦めるほどの強い根拠はない。このサプリメントは高価でありこの結果を誇大に宣伝すべきではないことが重要である

アルツハイマー研究UK主任科学者David Reynolds博士

このドリンクは害はなさそうだが期待した効果は検出できなかった

(Souvenaidという名前で売っている。オメガ3脂肪酸とコリンとウリジン一リン酸と各種抗酸化物質とビタミンB類の混合物、とのこと。ヨーグルトのような飲料として売っている)

NZ SMC

研究が残留農薬IVFの成功に疑問を提示−専門家の反応

Research raises question over pesticide residues and IVF success – Expert Reaction

October 31st, 2017.

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/10/31/research-raises-question-pesticide-residues-ivf-success-expert-reaction/

米国の研究で不妊治療を行っている325組のカップルで、残留農薬の多い果物や野菜を食べている女性がIVF後の妊娠と生きた出産少ない傾向がある。著者らはこれはヒトでのこの種の研究では初めてのもので、観察研究であり因果関係は確認できないためさらなる研究で確認が必要だと言っている

オーストラリアと英国のSMCがこの研究に対する専門家の反応を集めた。

アデレード大学医科学部医学部薬理学専攻上級講師Ian Musgrave博士

IVFで妊娠しようとしている不妊のカップルは、妊娠を成功するために相当な障害があり、IVFの失敗に環境要因も寄与するかもしれない。この論文はそのような環境要因の一つが野菜や果物の残留農薬である可能性を示唆する。この研究には多数の限界がある:参加者が比較的少ない、食事摂取はアンケートで決めている(思い出しバイアスがある)、妊娠に影響する可能性のある他の医薬品については調べていない、残留農薬摂取を確認していない(食品の検査も尿の検査もしていない)。

この研究で最も驚くべき知見は「農薬の多い」果物と野菜を最も少なく食べている女性の総妊娠損失が、「農薬の少ない」果物と野菜を最も少なく食べている女性より少ない(約15%と40%)ということである。このような少ない妊娠損失自体が驚くべきことだが、少量の「残留農薬の多い」果物と野菜を食べると保護作用があるというのはありそうにない。これが数が少ないための統計学的逸脱なら、実際の数字はもっと高いはずで主張全体に根拠が無くなる。

まとめると、我々は環境汚染物質の妊娠への影響の可能性については注意深く研究すべきだが、この研究は残留農薬IVF失敗の原因であるというもっともらしい根拠を提供しない。

王立オーストラリア化学研究所前所長メルボルン大学化学部化学と環境専門家Ian Rae教授

不妊治療している女性にとって、残留農薬の少ない野菜や果物を食べることが妊娠や出産のチャンスを増やすか減らすか?著者や編集者がなんと言おうと、この研究をもとにしては何も言えない。

相関する結果から因果関係を言うのは非常に難しい。この研究のようなもの(とそれを発表した編集者や雑誌)は注目され警鐘となるが、そうなるべきではない。

疫学的方法を使う研究者は疑っている原因に暴露された対象者の集団を探し、それを同様の構成で暴露のない集団と比べ、考慮されていない他の要因がどれだけあるか検討する必要がある。大規模な集団が必要で、325よりは必要である。小規模だと統計的変動による「偽陽性」の危険性が常にある。例えばコインを20回トスしたとき、裏が10回表が10回になる可能性は低い。それが統計的変動である。

この研究では参加者は既に不妊であることを知っている。彼らは大規模集団を代表しない。そして最も暴露の多い群での臨床的妊娠可能性が18%低いことと生児出生26%低いことは弱い影響である。そして低暴露群では影響は消失している。

アメリカとオーストラリアでは残留農薬は厳しく規制されているが複雑な分野で、極めて小さいが疑いの余地はある。農薬はケースバイケースで規制されている。複数暴露が常に心配されているがそれが深刻な問題かどうかを評価するのに役立つデータはない。このケースでは研究者はどの農薬が関与するのかすら知らない−そしてMRLを知っていても実際の総摂取量を知らない。

よく知られている思い出し研究の欠陥による不確実性に加えて、殺虫剤やガーデニングなどの他の暴露は?

そして新鮮な野菜や果物を食べることが問題だろうか?多分違う、それらに残っている可能性のある微量の農薬のリスクよりもそれらのベネフィットのほうが上回るだろう。

ブリストル大学小児科周産期疫学名誉教授Jean Golding教授

これは興味深い研究だが多数の不確実性がある。研究者らは女性達が食べた野菜の果物の種類と米国で発表された残留農薬平均濃度から農薬の量を推定し、オーガニックかどうかに配慮している。妊娠が困難な女性が農薬暴露が少ないと妊娠に成功する可能性を示しているがこの結果は最良に見積もっても示唆するに留まる。実際の農薬暴露量を調べた詳細な研究が必要である。

ロンドンクイーンメリー大学病理学名誉教授Colin Berry卿

この研究について強調すべき3つのポイントがある。まず最初に、農薬摂取量は測定されていない、推定されているだけである。二つ目に「農薬」は代謝も経路も大きく異なる広範な化合物の総称であり、異なるクラスの化合物の人体での挙動は大きく異なる。妊娠アウトカムと全ての農薬の関連を調べるのは良い情報にならず少なくとも農薬の種類を分けるべきである。最後に報告されている信頼区間は非常に広く、これらの結果はしっかりしたものではないことを示唆する。

もと論文は

Association Between Pesticide Residue Intake From Consumption of Fruits and Vegetables and Pregnancy Outcomes Among Women Undergoing Infertility Treatment With Assisted Reproductive Technology

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2659557

コメントがついていてこっちのほうがわりとひどい

Pesticides and Human Reproduction

Philip J. Landrigan

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2659554

DDTやヒ酸鉛は減ったものの発がん性グリホサートと神経毒性ネオニコチノイドの使用が急増しているとか途上国で農薬による中毒でヒトが死んでるとか。最後は医者はオーガニックを食べるよう患者に薦めて農薬を厳しく規制する政治家に投票すべきと。

(もともと鉛、アスベスト、農薬が危険と主張し続けている人。)