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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2017-11-28

[]2016年版RASFF年次報告書

RASFF Annual Report 2016

https://ec.europa.eu/food/sites/food/files/safety/docs/rasff_annual_report_2016.pdf

1. RASFFの概要

食糧・飼料による健康への脅威に対する対応策の情報を加盟国間で迅速に共有するために置かれている。

その構成を簡素に保つことによって有効性が確保されている。欧州委員会、EFSA (Europ-ean Food Safety Authority: 欧州食品安全機関)、EEA (European Economic Area: 欧州経済地域)および加盟国の明確に認定された連絡窓口で構成される。

情報交換は、iRASFFと呼ばれる通信システムで実施される。

♦ 法的根拠

EC法No. 178/2002に基づく。この法の第50条でRASFFが規定されている。

第50条3項にRASFFの通知が求められる場合についての追加の基準が規定されている。

EC法No. 16/2011には、加盟国に求められるネットワーク環境や、様々な様式の通知についてそれらを伝達する手続きが規定されている。

♦ 加盟組織*1

EU28ヵ国の食品安全機関、欧州委員会、EFSA、ESA、EEA加盟国のノルウェー、リヒテンシュタインおよびアイスランド、ならびにスイス。

◊ RASFF通知

・alert notifications (警報通知)

市場において深刻なリスクが認められ、迅速な対応が求められる時。

・information notifications (注意喚起情報)

リスクは認められるが、迅速な対応は求められない場合。例えば以下。

(i) 製品が市場にあったのは届け出国だけ

(ii) 市場に出回っていない

(iii) もはや市場にない

・border rejection notifications (通関拒否通知)

リスクが認められたためEUへの入荷を拒否する場合。

・original notifications and follow-up notifications (オリジナル通知とフォローアップ通知)

RASFFは最初に取り挙げられた案件(オリジナル通知)について追跡調査を実施してフォローアップ通知を出す場合がある。

・rejected and withdrawn notifications (却下通知および撤回通知)

ある加盟国から出されたオリジナル通知が欧州委員会の妥当性評価により却下される場合(却下通知)。また、オリジナル通知の情報が確認されなかったり間違いであったりした場合(撤回通知)。

◊ RASFFニュース

RASFF通知には至らなかったが、加盟国の管理機関により有意義と判断された話題を掲載。

2. 2016年のRASFF

DG Sante (Directorate General for Health and Food Safety: 保健・食品安全総局)の構造改革に伴い、RASFFのチームは、AAC and FF(Administrative Assistance and Cooperation system Food Fraud: 行政支援協力および食品不正対策部)ならびにTRACES (Trade Control and Expert System: 貿易管理情報システム)のスタッフの一部と統合された。

RASFFのITシステムが最も進んでいたので、AAC and FFのネットワークもiRASFFのツールに組み入れられる。

♦ RASFFの通知はどこから来るのか

通知が最も多く出されるのは、地域内市場の公的管理に関わる分野である。消費者の苦情、事業者の自主検査の結果、食中毒発生などに基づいて出される。

通知は、その数は少ないが、非加盟国の公的管理に関わる分野でも出される。2016年は、米国での発生に端を発したListeria monocytogenesによる食品汚染や、イスラエルにより届け出た同国産のハマス製品におけるサルモネラ汚染が通知された。

◊ 食中毒

RASFFはEEAで起きた全ての事例を通知しているのではなく、加盟国の協働が必要な件について通知を発している。

2016年は、食中毒について50件の通知を発し、4件のニュースを流した。これらの内、6件は、非表示アレルゲンの存在で消費者が被害を受けたものである。また10件は、マグロにおけるヒスタミンの高含有であった。また29件の通知は病原性細菌に関するもので、そのうち10件はサルモネラ感染症である。以下の事例が特筆される。

・イタリアのヘッドチーズ料理のリステリア菌汚染(News 16-810): 2016年1月、後の調査でイタリアのサラミ(ハム)が感染源と分かった。

・ルーマニアのチーズの大腸菌(志賀毒産生大腸菌 O26)汚染(2016.0312): 2016年2〜3月。25症例中19名が溶血性尿毒症症候群を発症、3名が死亡。

・ポーランド産の卵に由来するサルモネラ症の流行(ニュース 16-824; 通知2016.1437, 2016.1446, 2016.1476, 2016.1653, 2016.1684, 2016.1713, 2017.0017): 2016年1月18日にスコットランドで発生。8月25日オランダでも発生。その後、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、英国でも発生。その後10月14日のニュースで卵が原因であることを伝える。10月20日、ポーランドが自国の卵が汚染されていたことをRASFFに通知。

・リトアニアとオランダでポーランドの原料を用いて生産された冷凍乾燥塩漬けコイによるE型ボツリヌス症の発生(2016.1621): 11月25日に発生。

♦ 2016年のRASFF通知

◊ 概要

合計で2,993件のオリジナル通知が出され、その内28%(847件)が警報通知、13%(378件)がフォローアップ用情報、20%(598件)が注意喚起情報、39%(1170件)が通関拒否通知であった。これらのオリジナル通知1件当たり2.4件、合計で7,288件のフォローアップ通知が出された。警報通知だけでみると、1件当たり5.5件のフォローアップ通知が出されている。

2015年との比較では、オリジナル通知は1.8%減少したが、フォローアップ通知は17.5%増加し、全体では11.1%の増加であった。深刻なリスクを意味する警報通知は9%増加しており、加盟国がそうした事例に積極的に目を向けていることが示されている。

RASFFニュースは20件送信された。それらについてのフォローアップは163件であった。

フォローアップ情報を得た後撤回された例は、警報通知で29件、注意喚起情報で32件、通関拒否通知で11件であった。

欧州委員会が届け出国と協議の結果、却下した事例は205件で、2015年と比べ130%増加している。RASFFの施行要領が2.2.に改訂され、農薬残留などに案件の多くで却下がみられたためであると考えられる。

病原性微生物: 通知数352件 (原文p.17およびp.16のSankey diagram参照)

RASFF通知のうち相当の件数が食品中の病原性微生物(ほとんどが動物由来)に関連するものであった。

サルモネラ (原文p.18のSankey diagram参照)

相変わらず加盟国由来の食品で最も多く報告される病原体(170通知)。非加盟国由来の食品でも同様(172通知)。食品介在伝染病の原因として、2016年も卵が最も多く報告されている(特にSalmonella Enteritidis汚染)。

通知の40件がポーランドに由来する製品によるもので、多くは家禽製品(30件)、とくに鶏生肉に起因していた。3事業者で汚染が繰り返して確認された。

○ Listeria monocytogenes (原文p.19のSankey diagram参照)

Listeria monocytogenes (リステリア・モノサイトゲネス: LM)汚染は、魚介類で最も多く通知された。疑わしいとされた主要な魚介類製品はスモークサーモンであった。フランスが最も多く届け出ているが、これは魚介類製品によるものではなく、事業者が自ら実施したチーズ製品の検査に由来している(9通知)。

チーズの他に家禽以外の肉や肉製品において通知が出されている。調理を要する食品原料については通常通知は出されない。

○ 大腸菌 (原文p.20のSankey diagram参照)

二枚貝における基準値の著しい超過が目立った(基準値: 230 MPN/100g)。生産国は、スペイン、イタリア、フランスなど。

志賀毒産生大腸菌については、ルーマニアの伝統的なチーズを原因とする事例(前述)が生じている。

スペイン由来の生きた二枚貝における著しく多い大腸菌の検出については、通知が繰り返し出されている(通知数13)。

○ ノロウィルス

14件の通知が出され、うち11件はフランス産の生きたカキに起因していた。1事業者について繰り返し通知が出された。

カンピロバクター

デンマークが9回届け出を行っているほとんどが鶏生肉におけるもので、1件がイタリア産の葉野菜ルコラによるものであった。

◊ 異物: 通知数106件 (原文p.21およびp.16のSankey diagram参照)

異物混入で多かったのは、金属、プラスチックおよびガラスであった。一般に、穀物や製粉物由来の原料製品で検出される。ガラスはガラス包装される製品で検出される。

◊ アレルゲン: 通知数107件 (原文p.22およびp.16のSankey diagram参照)

一般的に報告されるアレルゲンは、牛乳、大豆、ナッツおよびグルテンである。ドイツ由来の穀物やベーカリー製品についての報告が多い。しかしドイツ由来の穀物やベーカリー製品に多くの問題があるとは結論付けられない。アレルゲンについては全ての件でEU法による統一的規制が行われているわけではない。たとえば、クロスコンタミネーションについてはEUレベルで規制されていない。

◊ 重金属: 通知数88件 (原文p.23およびp.16のSankey diagram参照)

魚介類中に水銀が検出された事例が多い。多くはスペイン産の魚介類で、イタリアが主に届け出ている。EU法では、水銀の他に鉛やカドミウムに基準値を設けている。

メカジキにおける水銀検出は最も多く繰り返して通知されており(58件)、そのうち45件はスペイン産メカジキについてイタリアが届け出たものである。さらにそのうちの21件では同じ事業者(複数)が繰り返して関与していた。

◊ マイコトキシン: 通知数53件 (原文p.24およびp.16のSankey diagram参照)

アフラトキシン

EU外から輸入されたナッツを原料としてEU内で加工されたナッツ製品で検出されている。ナッツ以外でも、イタリア産の乳製品について6回、アフラトキシンM1の検出が報告されている。

○ オクラトキシンA

アフラトキシンB1などと違って遺伝毒性的発がん性は確認されていないため、アフラトキシン類ほど重要視はされていない。2016年は、レーズンなどのドライフルーツや穀物由来製品での検出が報告されている。コーヒーでは2件だけ通知が出されている。

○ フモニシン類

毒性が低いため、基準値は高く設定されている。通知は6件。そのうち5件はトウモロコシ製品で、4件がイタリア産、1件がポルトガル産。これら5件は全てルクセンブルグが届け出。

◊ 加盟国以外のマイコトキシン: 通知数489件 (原文p.25のSankey diagram参照)

アフラトキシン類 (原文p.26のSankey diagram参照)

繰り返し通知が出されたのは以下のとおり

・イラン産ピスタチオ—56通知(うち49件は通関拒否通知)

・中国産ピーナッツ—49通知(うち48件は通関拒否通知)

・トルコ産ヘーゼルナッツ—33通知(うち30件は通関拒否通知)

・エジプト産ピーナッツ—33通知(うち30件は通関拒否通知)

・米国産ピーナッツ—27通知(うち25件は通関拒否通知)

・トルコ産ピスタチオ—25通知(うち24件は通関拒否通知)

・アルゼンチン産ピーナッツ—19通知(うち18件は通関拒否通知)

・米国産ピスタチオ—14通知(うち11件は通関拒否通知)

・トルコ産干しイチジク—42通知(うち39件は通関拒否通知)

・インド産唐辛子—28通知(うち26件は通関拒否通知)

・インドネシア産ナツメグ—12通知(うち11件は通関拒否通知)

・エチオピア産スパイス混合物—10通知(うち4件は通関拒否通知)

○ オクラトキシンA (原文p.26のSankey diagram参照)

レーズンなどの様々なドライフルーツで検出された。スパイスやスパイス製品でも検出された。

◊ 加盟国以外の病原性微生物: 通知数231件 (原文p.27のSankey diagram参照)

サルモネラ (原文p.28のSankey diagram参照)

以下の事例が繰り返して確認された。

・インド産キンマの葉—45通知(全件通関拒否通知)、殆どは英国が届け出

・タイ産鶏肉—22通知(うち15件は通関拒否通知)

・ブラジル産七面鳥肉および鶏肉—19通知(うち17件は通関拒否通知)殆どはオランダが国が届け出

・インド産ゴマ種子—18通知(全件通関拒否通知)

・ラオス産生ハーブおよび野菜—18通知(うち5件は通関拒否通知)、殆どは英国が届け出

◊ 農薬残留物: 通知数222件 (原文p.29のSankey diagram参照)

ほとんどが果物および野菜。昔から基準違反が認められている。お茶の違反はほとんどが中国産およびインド産のものである。

222件の内143件はEEA境界で拒否され、EU内への持ち込みが阻まれている。2年に一度改定される法律669/2009に基づき、境界で厳しくチェックされている。

2016年1月から施行要領2.2.がRASFFに導入され、農薬の有効成分の短期摂取量が急性基準値を超えているかどうかでリスクを評価することとなり、超えていない場合は、健康へのリスクがないと推断される。慢性の健康リスクは考慮されない。農薬残留物は特定の群で検出されるものであり、そうした製品の消費は非常に短期であると考えられるため。

繰り返して通知が出された案件

・トルコ産パプリカ—16通知(全件通関拒否通知)、全てブルガリアが届け出

・インド産お茶に未承認化合物プロパルギット—11通知(全件通関拒否通知)、殆どはイタリアが届け出

・トルコ産レモンにクロルピリホス—10通知(全件通関拒否通知)、殆どはブルガリアが届け出

◊ 組成物: 通知数125件 (原文p.30のSankey diagram参照)

圧倒的に米国産の食品サプリメントの事例が多い。

○ 未承認化学物質: 通知数81件

2015年に減少したのに、2016年は2014年の水準に戻ってしまった。以下の原因が考えられる。

・EC指令2002/46で収載されいなかったミネラルやアミノ酸組成物が検出されるようになった。

・代謝作用、薬効のあるために未承認とされる物質が検出された

○ 未承認新規食品(成分): 通知数81件

2016年は非常に通知数が増加した。新規食品は、ECの新規食品法No 258/97で規定され、1997年5月15日以前にEU内で一定量の消費が見られていなかったものを指す。

この報告書の添付文書の頁に過去5年間に届け出られた未承認新規食品(成分)のことを詳述している。

○ 未承認成分: 通知数65件

とくに2016年の終わりにかけて、流入してくる食品サプリメントに対する通知が増加している。これらは同定や分類が困難なものであった。分析専門部門を有するなど、ドイツが通知の発行に大きく貢献いていた。電子商取引の増加も、通知の増加の一因と考えられた。

○ 化学物質の高含有: 通知数15件

EUの基準値は無いが、国レベルの基準や評価に基づき健康へのリスクがあると考えられる含有量の化学物質を含む製品の案件。頻繁にみられたのは海藻におけるヨウ素であった。食品サプリメントでは、過剰量のビタミン類やミネラル類が含まれている事例が多かった。米麺に高濃度のアルミニウムが検出される事例は、過去には多かったが2016年は3件であった。

○ 未承認着色料: 通知数12件

『エバーグリーン』の検出が今でも散見される。10年前にはスパイスなどで『スーダン系』着色料が良く検出されたが、近年は大幅に減っている。メキシコ産の『濃縮果汁』中のReactive Red 195が肉製品の着色に使われていた件は、世界の約40ヵ国で製品の撤収という事態になった。

◊ 意図的な食品の不良化/食品偽装: 通知数110件 (原文p.32のSankey diagram参照)

ここに含めた通知の大多数は、単なる食品の不良化や偽装ではなく、以下のような事例である。

・ 衛生証明書関係: 託送品に添付されていなかったり、書式が間違っていたり、ぎぞうされていたりする場合があった。

・ 違法輸入

・ CEDやCVEDの未添付: 輸入前に検査が必要な農産物はCED(Common Entry Document: 共通輸入証明書)またはCVED(Common Veterinary Entry Document: 共通獣医輸入証明書)が必要。

◊ 食品添加物および香味料: 通知数110件 (原文p.33のSankey diagram参照)

EUでは法律に基づき、健康に無害であることが証明された食品添加物に対し、”E number”を付与し、リスクについてだけではなく、技術的な必要性や消費者における利益を明示している。

基準を超えた例でも、実際に深刻なリスクを生じるものは稀である。ただし、E 951甘味料(アスパルテーム)は、フェニルケト尿症の患者には有害であるため、未表示により通知に至った例がある。また、E 245のコンニャクは、窒息を起こすため、ゼリー状のお菓子に使用することは承認されていない。

繰り返し通知が出された案件は以下の通り。

・トルコ産乾燥杏子における高含有量の亜硫酸塩—21通知(うち20件通関拒否通知)

・米国産食品サプリメントにおける高含有量のカフェイン—19通知(通関拒否通知は無し): 他の有害物質と共に添加されている場合が多い。代謝、血圧、心血管系に影響を及ぼす恐れがある。

♦ 2016年の飼料における事例および飼料製品の分類 (原文p.34のSankey diagram参照)

飼料における通知は、RASFFの全通知の7%を占め、その数は2015年と同等。

ダイオキシンがEUの基準をやや超えて検出された例が4件(3件は飼料原料、1件は配合飼料)。これらを除くと、『他の有害性』に属する件のほとんどが非病原性微生物汚染のもの(23通知)。そのほとんどが腸内細菌科の細菌によるもので、ペットフードやペットフード原料で過剰数が検出されている。

病原性微生物: 通知数108件、そのうち106件もがサルモネラ

とくにイヌ用ガムで検出された。イヌが噛んだガムが部屋に転がっていると、イヌよりも子供に有害。

◊ 重金属

鉛に関する通知5件、そのうち2件がトナカイ飼料、3件が無機飼料。水銀は主としてタイから輸入されたツナを主原料としたペットフードで検出された。

◊ マイコトキシン

通知が出されたのは全てアフラトキシン類の案件。ピーナッツ、ヒマワリ種子、トウモロコシなどから。

◊ 組成物

通知の多くはブタクサ(Ambrosia spp.)が多量に含まれていた案件。ピーナッツ、ヒマワリ種子、トウモロコシなどから。ブタクサはヒトで深刻なアレルギーを引き起こすことがある。

◊ TSEs(transmissible spongiform encephalopathy: 感染性海綿状脳症)

全件が、魚用飼料で反芻獣由来のDNAが検出されたものである。報告例は減少してきたが、2016年は2013年の水準に戻ってしまった。

◊ 食品と接触する材料からの移行 (原文p.35のSankey diagram参照)

多くが中国に由来するもので占められている。昨年を通して通知食品と接触する材料に関する通知は減少し続けており、2016年は全ての通知の4.5%にとどまった。

[]予防接種にスポットライト:保健コミッショナーが卓越した活動に対して3 NGOに賞をあたえる

Vaccination in the spotlight: Health Commissioner awards 3 NGOs for outstanding initiatives

http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm

予防接種推進活動に対してスロベニアのSloMSIC Ljubljanaに一等賞2万ユーロ、ブルガリアのAssociation National Network of Health Mediation (NNHM)に二等賞15000ユーロ、三等は全欧州レベルでの欧州薬学生協会に1万ユーロ。さらに7団体に認証。

[]ヘルスカナダは大麻の規制案にパブリックコメント開始

Health Canada Launches Public Consultation on Proposed Approach to the Regulation of Cannabis

November 21, 2017

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2017/11/health_canada_launchespublicconsultationonproposedapproachtother.html

  • 背景説明:大麻の規制枠組み案のハイライト

Backgrounder: Highlights of the Proposed Regulatory Framework for Cannabis

November 2017

https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2017/11/backgrounder_highlightsoftheproposedregulatoryframeworkforcannab.html

カナダ政府は提案されている大麻法案を2018年7月までには議会の認可を得て発効させるつもりである。このためには関係者は60日間の意見募集期間に提案への意見を提出することが重要である。2018年1月20日までに案を読んで意見を提出するように。

以下法案についての説明

大麻は認可制のもとで販売可能になるが品質(強さ)の確保とサプライチェーン全体に渡る追跡システムが設けられるとのこと。

化粧品やナチュラルヘルス製品のTHC含量は10ppm以下

[]おもちゃの安全性

Toy safety tips

2014-12-17

https://www.canada.ca/en/health-canada/services/toy-safety/toy-safety-tips.html

(内容は昔のものだけれどホリデーシーズンを前にハイライト)

[]安全性警告:Semenax カプセル

Semenax capsules

23 November 2017

http://www.tga.gov.au/alert/semenax-capsules

TGA検査によりSemenaxカプセルに表示されない成分ヨヒンビンを検出。製品写真あり。濃度の記載なし。

[]骨(あるいは骨のおやつ)はノー:あなたの犬に骨を与えてはいけない理由

No Bones (or Bone Treats) About It: Reasons Not to Give Your Dog Bones

Updated: November 21, 2017

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm208365.htm

犬の飼い主の多くは鶏やシチメンチョウの骨を犬に与えてはいけないと知っている。これらの骨は砕けやすい。でもFDAはリスクはそれだけではない、ペットショップで販売されている「骨のおやつ」についても特にそうだ、という。

骨のおやつって?

FDAは「骨のおやつ」に関連する約68のペットの傷害についての報告を受け取った。「骨のおやつ」は調理されていない肉屋の骨とは違って加工され包装されてイヌ用に販売されている。いろいろなものが市販されていて、報告にあったのは“Ham Bones,” “Pork Femur Bones,” “Rib Bones,”および “Smokey Knuckle Bones”などである。これらは焼いたり燻製されたりして乾燥させてあったり保存料や香料や燻製香料などの成分が含まれていたいrする。

だからあなたがこのホリデーシーズンに犬に骨のおやつをあげようと考えているなら、考え直した方が良い。CVMのCarmela Stamper獣医師は「犬に骨のおやつをあげると予期せぬ動物病院への旅、緊急手術、あるいは死亡になるかもしれない」という。

以下略

ペットフードの苦情報告システムへのリンク

安全性報告ポータルサイトで医薬品、食品、サプリメント、タバコと一緒に報告できる

The Safety Reporting Portal

https://www.safetyreporting.hhs.gov/SRP2/en/Home.aspx?sid=3877202a-3ad1-431b-9563-972887330428

[]レーザーおもちゃ:子どもの安全を確保する方法

Laser Toys: How to Keep Kids Safe

Updated: November 24, 2017

https://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm363908.htm

たくさんの子ども(とその親)はライトセーバーでダース・ベーダーと戦うルーク・スカイウォーカーを見てレーザーはかっこいいと思うだろう。でも知らないかもしれない:安全でない使い方をするとレーザーの光はおもちゃであっても危険な可能性があり、目に傷害を与え失明する場合すらある。そしてそれは使う本人だけでなくレーザービームが届く範囲にいる他の人に対しても。

以下レーザーへの注意

レーザーポインターはおもちゃではないので子どもに与えないように

(おもちゃのライトセーバーはレーザーではなく光るだけのような)

[]食品安全基準へのFAQ(健康サプリメント、ニュートラシューティカル、特定食事療法用食品、特定医療用食品、機能性食品、新規食品)

Frequently Asked Questions (FAQs) on the Food Safety and Standards (Health Suppliments, Nutraceuticals, Food for Special Dietary Use, Food for Special Medical Purpose, Functional Food and Novel Food) Regulations, 2017 (Uploaded on: 27.11.2017)

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:d94215b9-1dec-4fd4-b423-7d5eb5f01e5b/FAQs_Nutraceutical_27_11_2017.pdf

Q1: コンプライアンスの日時は?

2018年1月1日

Q2: 対象は

以下のカテゴリーの食品に適用される

1.健康サプリメント

2. ニュートラシューティカル

3. 特定食事療法用食品

4. 特定医療用食品

5.プロバイオティック成分を添加した食品

6.プレバイオティック成分を添加した食品

7.安全な使用歴のある植物成分を含む特定食品

8.新規食品

Q1: 何故機能性食品Functional Foodというカテゴリーがこの規制では作られなかったのか?

「機能性食品」という用語は、基本的栄養以上の利益を提供してある種の疾患や健康状態リスクを低減したり最小化したりするのに役割を果たす可能性がある食品を意味する。機能性が成分あるいは製品に関連する製品が入る可能性のあるカテゴリーがこの規制のもとに作られ、「機能性食品」の基本的定義に含まれる

Q4:これらの規制対象の食品は普通の食品とどう違うのか?

自然に存在するままのものや洗ったり乾燥したりといった最小限の加工をしたものは「サプリメント」や「特定食事療法用食品」にはならない

Q5:普通の食品にプレバイオティック繊維やプロバイオティック微生物が含まれる場合にそれは自動的にこの規制の対象になるか?

ならない

Q7:ビタミンやミネラルの錠剤やカプセルやシロップは規制対象?

単純にビタミンやミネラルを組み合わせただけの錠剤等は、食品成分とビタミンを組み合わせたものでなければ、この規制の対象ではない。

(以下略。使えるものが決まっている)

[]論文

  • 水道水を飲んでいない子どもの血中鉛濃度は低いが虫歯は多い

Blood lead levels lower, but tooth decay higher in children who do not drink tap water

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/e-bll112117.php

American Journal of Preventive Medicine。水道水はフッ素添加されているため。

鉛の濃度が高いのは極一部の子どものみであるが虫歯は2人に1人の子どもが関係する。

  • 休暇中の体重増加が心配?あなたの計りは全体像を示していない

Worried about holiday weight gain? Your scale isn't giving you the whole picture

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/aabu-wah112217.php

初の長期ダイエット研究はMRIを使って体脂肪貯蔵の変化を調べ、健康的ライフスタイルの脂肪削減へのいろいろな効果を示す

Circulationに発表された18か月に渡る地中海/低炭水化物(Med/LC)と低脂肪ダイエットの中程度の運動との組み合わせの貯蔵脂肪への影響を追跡した。参加者は中程度の過体重から肥満の278人の男女。この研究でMed/LCと運動の組み合わせは体重が減らなくても蓄積されている脂肪を減らすのに役立つ可能性が示された。内臓脂肪や肝臓脂肪などに対しては体重減少が少なくてもMed/LCのほうが低脂肪食より優れていた。

  • 英国の肥満レベルは欧州最悪レベル−45ヶ国以上の心疾患統計

UK obesity levels among the worst in Europe -- heart disease statistics from more than 45 countries

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/qmuo-uol112417.php

高所得国での心臓発作や脳卒中による死亡の減少は肥満と糖尿病の増加で脅かされる可能性がある、欧州心臓病学会の研究。European Heart Journal

  • 家族向けテレビ番組の食品広告の10のうち6はジャンクフードの薦め、新しい研究が明らかにする

Six in 10 food adverts during family TV shows push junk food, new study reveals

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/uol-6i1112717.php

英国の調査。子ども向け番組では禁止されている食品の宣伝が「家族向け」番組では行われている、という肥満健康同盟Obesity Health Alliance (OHA)による報告。

  • 7つの食品の値段の変更が年に数千人の命を救う、と研究が言う

Price changes for seven foods could save thousands of lives per year, study says

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/tuhs-pcf112717.php

健康的食品には補助金を出し不健康な食品には課税をすることが、社会経済的地位の低いアメリカ人の脳卒中、糖尿病、心血管系疾患による死亡を減らせる

BMC Medicine。

(表示や教育は社会経済的地位の低い集団には効果がなくて価格が最も響くとのこと)

  • 新しい技術は数分以内で牛挽肉の不純物を検出できる

New technique can detect impurities in ground beef within minutes

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/uobc-ntc112317.php

レーザー分光計と統計解析で、挽肉に他の動物の部分が入っているかどうかを5分以内に99%の正確さで決める。Scientific Reports

Lab services associated with diagnoses of anaphylactic food reaction increased 871 percent 2007-16

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/fh-lsa112717.php

FAIR Health(医療費と健康保険に関する情報の透明性を高めるための団体)はこうしたサービスへの請求額が5390%増加したことを報告

新しい白書「米国における食物アレルギー:最近の費用の傾向」で240億以上の民間医療費請求データを解析した。

インフォグラフィクスあり。乳製品アレルギーが患者あたりの平均治療費が最も高い

18才以下では男性が多いのにそれ以上になると女性患者が増える(かなりはっきりと)

  • 暖かい気温での植物の病気との闘いが食品をテーブルに載せ続ける

Fighting plant disease at warm temperatures keeps food on the table

27-Nov-2017

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-11/msu-fpd112717.php

ミシガン州立大学の科学者が病気や悪天候下での作物のロスにどう対処するかが増加する人口を食べさせるための鍵であるとする。このことについての最良の歴史的事例はアイルランドのジャガイモ飢饉である。1845年から始まった寒い悪天候とそれによる病原体の増殖で100万人のアイルランドの人々が死亡した。気温の上昇でも収量は減る可能性がある。変化する気候と植物の病気耐性の関係をNature Communicationsで扱っている。

(変わる世界の中で変わらないことを主張する、というのは何を意味するのか、くらい考えて欲しい)

その他

  • あなたの感謝祭の食事の中の神経毒素

Neurotoxins in Your Thanksgiving Meal

11/21/2017  Angela Logomasini, Ph.D.

https://www.huffingtonpost.com/entry/neurotoxins-in-your-thanksgiving-meal_us_5a148b66e4b0815d3ce65ab5

感謝祭には「オーガニック」にして「化学物質を含まない」食品を買うべき?一部の「健康提唱者」はそうすれば「危険な」合成化合物、特に農薬を避ける最良の方法と言う。でも化学物質を避けることは不可能なだけでなく、公衆衛生のためには単に必要ない。

全ての物理的なものは化学物質でできている。だからあなたのシチメンチョウとポテトとアップルパイも化学物質である。さらに、全ての食品は既に技術的に「有機物(オーガニック)」である。植物も動物も炭素を含む化合物である。真の問題は、食品に含まれる一部の化合物は危険なのか?

食品に含まれる化合物は、人工だろうと天然だろうと危険な場合もある。幸い連邦規制担当者や食品業者は、天然と合成の両方の化合物を追跡して食品中の濃度を無視できるようにしている。ACSHはホリデー・ディナー・メニューというパンフレットで問題の展望を示す素晴らしい仕事をしている。これは伝統的シチメンチョウの日のメニューに含まれる多くの天然「齧歯類での発がん物質」を取り上げている。その多くは植物が昆虫と戦うための天然農薬で、人工の農薬より強力で量も多い。このメニューでは「ヒトは齧歯類で発がん性がある合成農薬より天然の農薬を約1万倍多く食事から摂っている。」それでも大きなリスクとなるような量ではない。

ACSHのメニューは発がん物質に焦点を絞っているが、食品には他にも毒素が含まれる。例えばパンプキンパイとニホンカボチャにはククルビタシンが含まれ、それは健康上の利益もあるかもしれないが高用量ではあなたを病気にする。リマ豆には害のない濃度のシアン化物が含まれあなたのニンジンにはヒ素が含まれる−全ては母なる自然のおかげである。

1990年に科学者Bruce Amesと同僚による影響力の大きい論文がそのような食品中天然物と合成化合物の影響と強さについて詳細に記している。比較するまでもなく、母なる自然の化合物のほうがより強力でより多種多様で広範であるが、それでもリスクは管理可能な範囲である。

こうした現実を無視して、メディアは慣行農作物や合成農薬が深刻な健康リスクであるかのように誇大宣伝する。このような誇大宣伝の多くは政治的意図があるようだ。例えばトランプ政権が環境活動家によるクロルピリホスの禁止請願を却下した後でメディアの攻撃が盛んになった。彼らは愚かにも農薬は化学兵器のサリンガスと同じ危険な「神経毒素」であると主張する。クロルピリホスに神経毒性があるのは事実だが、農薬規制はヒトでの暴露量を健康影響が避けられるのに十分低く維持している。USDAの調査でも検出量はごく僅かである。それに比べると感謝祭のメニューにも天然神経毒素が含まれる。マッシュポテトにはソラニンやチャコニンなどのグリコアルカロイドが含まれる。ジャガイモのグリコアルカロイドは200-250ppm以下なら一般的に安全とみなせる。市販のジャガイモは20-150ppm、平均80 ppmのグリコアルカロイドを含むと推定されている。もしあなたがジャガイモのを光のあたるところで保管したら、クロロフィルと一緒にグリコアルカロイドが増えて緑っぽくなりやがて芽が出る。そうなるとグリコアルカロイドの量は安全レベルを超えるので捨てなければならない。(芽が出たイモの写真)

さて、健康なジャガイモのグリコアルカロイドの量と、野菜や果物のクロスピリホスの量を比較してみよう。ジャガイモのグリコアルカロイドは80ppmで、野菜や果物でクロルピリホスが検出される僅かなものの平均は0.06oomである。USDAの検査では99%からはクロルピリホスは検出されないことに留意。

それなのにNRDCなどのような団体はあなたの休日のメニューのクロルピリホスが危険だと主張する。これが深刻な問題なら、マッシュポテトについてはどう思う?

食品に汚染があると安全上の懸念になることは事実であるが、多くは皮肉なことに世界の「オーガニック」部分から来る:つまり大腸菌やサルモネラのような生きものである。不適切な調理や交叉汚染などで病原体に汚染される。幸い管理方法はある。

(いつも煽る側のハフポがまともな記事を載せたと驚かれている案件)

  • 耳洗浄は安全でなく効果もない、保健主任が警告

Ear syringing unsafe and doesn't work, health chiefs warn

27 November 2017

http://www.telegraph.co.uk/news/2017/11/27/ear-syringing-unsafe-doesnt-work-health-chiefs-warn/

国立医療技術評価機構(NICE)が新しいガイドを発表した。外耳に手動で大量の水を入れて洗浄するのは永続的傷害のリスクがある。同時に耳掃除に綿棒を使わないように警告した

(耳が聞こえなくなった時の臨床ガイドラインの一部として、の話。

Hearing loss in adults: assessment and management

https://www.nice.org.uk/guidance/indevelopment/gid-cgwave0833/consultation/html-content-2

  • もとHockeyroo (ホッケーチームの愛称)のKate Hubbleはがんであるという文書を偽造して罰金

Former Hockeyroo Kate Hubble fined for faking cancer documents to cheat charity

http://www.news.com.au/national/nsw-act/courts-law/former-hockeyroo-kate-hubble-fined-for-faking-cancer-documents-to-cheat-charity/news-story/79406bad63495b477f2873ba32596b34

  • アルバータでのオピオイド過剰使用による死亡は過去一年で40%増

Opioid overdose deaths in Alberta jump 40 per cent over last year

Nov 27, 2017

http://www.cbc.ca/news/canada/edmonton/alberta-opioid-overdose-deaths-increase-health-services-1.4421504

2017年の最初の3か月での死亡は482、昨年同期間は346。

グリホサート関連

  • EUのグリホサートライセンスは5年間更新−専門家の反応

SMC NZ

EU glyphosate licence renewed for five years – Expert Reaction

November 28th, 2017.

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2017/11/28/eu-glyphosate-licence-renewed-five-years-expert-reaction/

18か月の行き詰まりの後、EUはグリホサートの認可を5年間更新することを投票で決めた。現在の認可は12月15日で切れる。

グリホサートは、最もよく知られているのはモンサントのラウンドアップブランドであるが、世界中で最もよく使われている除草剤である。欧州の農家は、他に安価は代用品はなく(モンサントの特許は2000年に切れている)、禁止すれば食品価格は急騰するだろうと常に主張してきた。

活動家達は最近の生物多様性問題と健康上の懸念を引用して欧州で強力に禁止を要求していた。2015年3月にIARCがグリホサートをおそらくヒト発がん性と分類した。しかしこの分類は多くの科学者に批判されてきた。禁止するのに十分な根拠はなく、2017年にECHAリスク評価委員会は入手可能な科学的根拠はグリホサートを発がん性と分類する基準を満たさないと結論した。最近の裁判文書のレビューでは、米国の一人の科学者が、それを解析に含めるとIARCの決定が変わってしまうだろうグリホサートとがんに関連があるという根拠はないことを発見した大量のデータを排除したことを示した。

最近ニュージーランドの研究でグリホサートを含む一部の除草剤が細菌の抗生物質への感受性を低下させて抗菌剤耐性になりやすくする可能性を発見した。

英国SMCがこのEUの決定について専門家のコメントを集めた。

Dundee大学神経生物学准教授Christopher Connolly博士

グリホサートのヒト健康リスクについての根拠に関しては激しい議論になって政治家がしっかりした科学的根拠に基づいて決定することを困難にした。この物質がどこにでもあってヒトの尿にもよくあることは不安にさせる。次の5年の終わりまでには根拠に基づいた決定ができるようにすべきである。必要なのは暴露量を考慮したグリホサートの根拠に関する完全にバイアスのないレビューである。そのような根拠は国際薬理学や毒性学連合のような信頼できるところからにすべきであろう。

Milkalyserの創設者で主任技師Toby Mottram FREng教授

科学にとっては良いニュースである。毒性学の基本の一つは反応は量によるということで、最も長期間最も暴露量の多い人が最もリスクがある。そして農業労働者についての研究ではがんリスクは増加したことを示すものはなく、この分野が今後5年で最も研究されるべきであろう。

農業園芸開発委員会Ian Crute教授

40年以上にわたってグリホサートは世界中の耕作可能地域で害の大きい多年生雑草の非常に効果的なコントロールにより環境に優しい耕作を可能にしてきた。この決定は欧州の農家にとって競争力への大きな脅威を取り除き、今安堵のため息をつくことができる。

  • EU諸国は議論の多い除草剤グリホサートを使い続けることに投票

Natureニュース

EU nations vote to keep using controversial weedkiller glyphosate

Barbara Casassus 27 November 2017

https://www.nature.com/news/eu-nations-vote-to-keep-using-controversial-weedkiller-glyphosate-1.23044

一機関がこの広範に使われている除草剤とがんを関連させた

長く待ち望まれていた決定で、EUはさらに5年の使用を認める投票をした。

EFSAやECHAを含む国際機関はグリホサートが人々のがんの原因となる根拠はほとんどないと結論していた。しかし2015年3月にIARCはおそらくヒト発がん性だと言った。

10月25日に欧州委員会は10年の延長を提案したがフランスなどが反対した。最終的には5年の延長に18ヶ国が賛成、9ヶ国が反対し1国が棄権した。

この妥協には両陣営ががっかりしているようだ。グリホサート禁止運動をしてきた健康環境アライアンスのGenon Jensenは「欧州政府は欧州市民と将来世代のために失敗した」という。マクロンフランス大統領はこの投票に対して代用品が見つかり次第グリホサートは禁止する、それは少なくとも三年以内、とツイートした。欧州でのグリホサート禁止署名は11月27日までに130万以上を集めた。

一方EUのグリホサート製造業者22企業を代表するグリホサートタスクフォースはこの投票について「科学的助言を無視して世論に影響された政治的なもの」と苦情を言っている。

  • 欧州は議論になっている除草剤を5年延命

Scienceニュース

Europe gives controversial weed killer a 5-year lease on life

By Erik StokstadNov. 27, 2017

http://www.sciencemag.org/news/2017/11/europe-gives-controversial-weed-killer-5-year-lease-life

欧州の農家は世界で最も人気のある除草剤をあと5年使える。何回もの決定できない投票の後、欧州委員会技術委員会は本日グリホサートに5年の認可更新を認めた。認可は12月15日に切れる予定だった。

グリホサートは他の除草剤よりほ乳類への毒性が低い。しかし2015年にIARCがおそらく発がん性としてから激しい議論の的になった。EFSAや他の規制機関はその使用は安全だと結論してきた。

この化合物の認可は最近では2016年6月に切れていた。しかし植物動物食品飼料に関する常設委員会(PAFF)が認可更新の長さについて合意できなかった。最初PAHHは15年を提案し、それから9年、そして最後は18か月の延長をした。

過去2か月、委員会は再び延長について議論したがどの提案もPAFFの「特定多数(欧州人口の65%となる16ヶ国)」に達しなかった。しかし今日、先の投票を棄権したドイツと他の3ヶ国を含む18ヶ国が5年の更新に賛成した。フランス、イタリア、オーストリアは反対票の9ヶ国に含まれる。ポルトガルは棄権した。

フランス農業大臣Stéphane Travertはフランスの国際公共ラジオに対して「この5年で代用品を探し、農家と環境のために明日の農業を変えるための研究と革新をする」と述べた。

英国Dundee大学の神経生物学者Christopher Connollyは科学者もまた努力を倍加させなければならないとScience Media Centerに語った。「我々はこの期間の最後には根拠に基づいた決定ができるようにしなければならない」

  • グリホサート:スキャンダルは深まる

Glyphosate: the scandal deepens

November 14, 2017

Guest post by Marcel Kuntz, researcher at CNRS France

http://guests.blogactiv.eu/2017/11/14/glyphosate-the-scandal-deepens/

(フランスのCNRSの研究者がIARCの疑惑を指摘しているので紹介

フランス語のサイトでPortierと緑の政治家と活動家ジャーナリストが陰謀を巡らしていることを示唆するメールが米国の裁判で開示されていることを指摘している。

http://seppi.over-blog.com/2017/11/les-portier-papers-stephane-foucart-et-le-circ.html

  • 議論の多いグリホサート除草剤が欧州で5年の延命を勝ち取った

Controversial glyphosate weedkiller wins new five-year lease in Europe

Arthur Neslen Monday 27 November 2017 17.42 GMT

https://www.theguardian.com/environment/2017/nov/27/controversial-glyphosate-weedkiller-wins-new-five-year-lease-in-europe

Vytenis Andriukaitisコミッショナーは「本日の投票は我々皆が望めば、意志決定の責任を共有し受容できることを示した」という。しかし最初の15年の許可提案より遥かに短く、保守系議員は「感情と不合理と政治的ご都合主義の誤魔化し」だという。Ashley Foxは「我々の農家の不確実性を単に先送りしただけだ」という。この苦闘はEFSAの新しい安全性評価とともに再び始まるだろう。

グリーンピースEUのFranziska Achterbergは「我々を危険な農薬から守るはずの人たちが仕事をせず裏切った」といい、緑の党は「消費者と農家と環境にとって暗黒の日」という。IARCのグリホサートについての決定のアドバイザーChris PortierはEUの決定は科学的に堅強でないと言い「ECHAはグリホサートをグループ1B発がん物質に簡単に分類できたはずでそうすれば禁止できた」という。

全国農業組合の副会長Guy Jenkinsは「今日の決定を農家は歓迎するだろう。グリホサートは他の除草剤の使用を減らし土壌を守るのに役立ち温室効果ガスの排出量を減らす。そして農家に安全で質の高い入手可能な英国食品のための作物を栽培することを可能にする」という。

German Political Limbo Settles EU Dispute Over Monsanto Weedkiller -- 2nd Update

By Valentina Pop Published November 27, 2017

http://www.foxbusiness.com/features/2017/11/27/german-political-limbo-settles-eu-dispute-over-monsanto-weedkiller-update.html

ドイツが鍵だったとのこと

緑の党とか活動家は自分たちの運動の勝利を予想してたのでドイツの農業大臣の裏切り(棄権するって約束してたのに?)を怒っていると

daikdaik 2017/11/29 06:20 いつもありがとうございます。

"水道水を飲んでいない子どもの血中鉛濃度は高いが虫歯は多い
Blood lead levels lower, but tooth decay higher in children who do not drink tap water"

誤訳でしょうか?

uneyamauneyama 2017/12/04 18:23 ありがとうございます