食品安全情報blog RSSフィード

検索エンジンからこのサイトに来た方は、日記の検索欄で再度検索するとお望みの情報を得られる可能性が高くなるかもしれません。

このサイトはuneyamaが収集した情報をアップしているサイトです。 このサイトの要約の間違い等はuneyamaの責任です。ご利用の際には原文を確認して下さい。
なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-02-22

[]米国農務省農薬データ計画の2016年次要約書を公表

USDA Releases 2016 Annual Pesticide Data Program Summary

February 8, 2018

https://www.ams.usda.gov/press-release/usda-releases-2016-annual-pesticide-data-program-summary

米国農務省(USDA)の農産物販売公社(AMS)は、2016年農薬データプログラム(PDP)年次要約書を公表した。2016年次要約書は、10,000件を超える試料のデータを収載している。

検体の99.5%において、農薬残留濃度が、米国環境保護局が設定したベンチマーク濃度を良好に下回っていた。また22%では残留農薬は検出されなかった。

毎年、検査対象の食品はローテーションされ、2016年は、果物、野菜、卵などの生鮮食品および加工食品について実施された。25年以上の間、PDPプログラムにおいて、様々な農産物が検査されてきた。対象品目は、生鮮果物および野菜、加工果物および野菜、乳製品、肉、鶏卵、鶏肉、穀物、魚、米、地域特産品および水などである。

2016年次要約書および消費者向けガイドは、AMSのウェブサイト*1から閲覧できる。農薬と食品についてのさらに詳しい情報は、EPAのウェブサイト*2を参照されたい。

*1: https://www.ams.usda.gov/datasets/pdp

*2: https://www.fda.gov/Food/FoodborneIllnessContaminants/Pesticides/ucm2006797.htm

  • 農薬データ計画の2016年次要約書

Pesticide Data Program: Annual Summary, Calendar Year 2016

February 2018

https://www.ams.usda.gov/sites/default/files/media/2016PDPAnnualSummary.pdf.pdf

2016年度の農薬データ計画(PDP)に参加したのは、以下の10州である。

カリフォルニア、コロラド、フロリダ、メリーランド、ミシガン、ニューヨーク、ノースカロライナ、オハイオ、テキサス、ワシントン。

検体総数は10,365件で、その内9,363件が生鮮な果物や野菜および加工した果物や野菜であった。また、294件が卵であり、708件は牛乳であった。

果物および野菜の検体については、農薬の親化合物、代謝産物、分解産物および異性体の合計480種類に、22種類の環境汚染物質を加えて検査が行われた。卵については、農薬の親化合物、代謝産物、分解産物および異性体の合計107種類に、16種類の環境汚染物質を加えて検査が行われた。牛乳については、農薬の親化合物、代謝産物、分解産物および異性体の合計425種類に、19種類の環境汚染物質を加えて検査が行われた。

検体の81.2%が米国内産の農産物で、輸入産品が18.3%であり、0.5%が出所不明であった。

検体の99%以上で残留レベルがEPAが設定したトレランスを下回り、23%では検出限界未満であった。

トレランスの超過は、0.46%(48検体)において認められた。これらのうち26検体(54.2%)が国内産で20検体(41.7%)が輸入品であり、2検体(4.1%)は出所不明であった。

トレランスが設定されていない残留物が検出されたのは2.6%(273件)で、これらのうち179検体(65.6%)が国内産で90検体(32.9%)が輸入品であり、4検体(1.5%)は出所不明であった。ほとんどの事例で検出値は非常に低かった。

今回は卵にも焦点を当て、294検体を検査したところ、2検体(0.7%)にシロマジンが検出された。しかし検出値は設定されているトレランスをはるかに下回っていた。

さらに牛乳にも焦点が当てられ、708検体が検査された。18検体(2.5%)においてフルベンジアミドが検出された。しかし検出値は設定されているトレランスをはるかに下回っていた。

  • 2016年農薬データ計画(PDP)の年次要約書: 消費者が知っておくべきこと

2016 Pesticide Data Program (PDP) Annual Summary: What Consumers Should Know

February 2018

https://www.ams.usda.gov/sites/default/files/media/PDP2016AnnualSummaryConsumers.pdf

農薬データ計画(PDP)とは何か?

● 毎年、米国農務省(USDA)と米国環境保護庁(EPA)が共同で実施している食品中の農薬検査で、対象品目はローテーションで替えて行われる。

PDPの年次要約書は、消費者や家族が摂取する食品が安全であることを確認するのに役立つ信頼性の高いデータを提供する。この要約書は、農薬が食品中に検出された場合でも、殆どすべての事例でEPAが設定したトレランスを下回るレベルであるという実態を示している。

2016年度の結果はどのようなものであったか?

● 今年度においてもPDPの結果から、米国では世界でも指折りの安全性の高い食糧供給が行われていたことが示された。

● 2016年度には、生鮮果物・野菜および加工果物・野菜、卵、牛乳などの様々な食品を検査し、検体数は1万を超えた。検体は年間を通じて様々な州から集められ、米国全体を反映するようにされた。またPDPの検出法では、EPAが設定したトレランスを下回る可能な限り低い量の農薬残留物が検出できている。

● 検体の99%以上において、農薬残留レベルはEPAが設定したトレランスを下回っていた。また、23%の検体では、農薬残留物は検出されなかった(検出限界未満)。

EPAが設定したトレランスを超えた残留物が含まれていた検体は、0.46%(10,365件のうちの48件)で、2.6%(10,365件のうちの273件)では、その農作物固有のトレランスの定められていない残留物の検出が認められた。卵と牛乳に関してはトレランスを超える残留物の検出は認められず、トレランスが設定されていない残留物についても検出は認められなかった。

子供に買い与える食べ物は安全か?

● 安全である。PDPのデータとEPAの評価に基づけば、数少ない検体で検出された少量の農薬は、健康リスクを生じるものではない。米国食品医薬品局(FDA)は、農薬残留物が乳幼児や子供にリスクを生じる懸念は無いと結論付けている。

トレランスレベルとは何か?

● ある農薬残留物が食品原料の農産物に存在することが許容される最大量のこと。食糧となる農産物にある農薬が使用される場合、EPAはその農薬について食品中に残留しても良い量であるトレランス設定する。トレランスの設定においては、EPAは、危害と暴露データの分析を行い、その農薬を推奨使用法に従って使用した場合のヒトの健康や環境におけるリスクを評価する。EPAは、その農薬について、様々な品目の食品、水、居住環境を介した暴露を考慮して、安全レベルを設定することが求められている。PDPのデータは、食事を介した農薬への暴露に関するEPAによる評価において、非常に重要な構成要素となっている。

EPAは、定期的に農薬の登録とトレランスを再評価するよう求められており、これにより科学的データが確実に最新のものに保たれている。PDPは、この定期的なトレランスの再評価のためのデータを提供している。

検体に農薬残留物が検出されたがトレランスが設定されていない場合、どういうことになるのか?

● 検体にEPAによってトレランスが設定されていない農薬残留物が含まれていた場合、FDAは、連邦食品・医薬品・化粧品法違反とみなす。FDAは、この情報に基づいて、法令を順守させる活動に乗り出す。例えば、対象を絞った検査の実施、今後の入荷物がより厳密な監視を必要とすることを示す輸入警告の発動などである。

● 農薬残留物がEPAの設定したトレランスを超過していた場合、もしくは検出された農薬残留物にEPAの設定したトレランスが無い場合、PDPはFDAに報告する。PDPの残留結果は、月例報告書を通じてFDAとEPAに報告される。

● FDAは、2016年のPDPのデータを評価し、EPAと協議を行った結果、健康リスクを生じる差し迫った要因は無いと判断した。重要なのは、トレランスのない農薬残留物が検出された検体においても、そのレベルは非常に低いものであり、検体の数も全体のわずか2.6%であるということである。

PDPでは水は検査されているか?

PDPでは現在、ボトル入りの飲料水を検査している。公営水道の原水および処理済飲用水については、2001〜2013年に検査を実施した。この時には29州とコロンビア特別区から試料採取した。2007〜2013年にかけては、公営水道、個人宅、学校、およびデイケア施設が利用する地下水も検査した。PDPの原水および処理済み飲用水、および地下水の調査は、予算的制約のため2013年で中断された。

なぜPDPではグリホサートのようないくつかの農薬について検査していないのか?

● 現在、FDAがトウモロコシ、ダイズ、牛乳および卵におけるグリホサート残留物を検査している。FDAによるグリホサート残留物検査の結果は、EPAが追加データを必要とするか否かを判断するのに役立つ。FDAの結果が入手できるようになった場合、USDAはEPAと協議して、EPAのデータ要件に適合する質のデータをPDPが確実に提供していくようにする。

[]FDAは米国医師会と協力して二つの医学継続教育ビデオを発表:食品由来疾患の同定と治療、そして食品安全について患者と話す

FDA, in Collaboration with American Medical Association, Releases Two Continuing Medical Education Videos: Identifying and Treating Foodborne Illness, and Talking to Patients About Food Safety

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm597629.htm

医療従事者向けの各種リソースは以下から

Food Safety and Nutrition Resources for Healthcare Professionals

https://www.fda.gov/Food/ResourcesForYou/HealthCareProfessionals/default.htm

(医師が診断して届け出ないと公式な食中毒にならないので食中毒統計は氷山の一角)

[]FDAはクラトム製品の破棄とリコールを監視;このオピオイドに関連するリスクについての懸念を再確認

FDA oversees destruction and recall of kratom products; and reiterates its concerns on risks associated with this opioid

February 21, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm597649.htm

クラトムを含むダイエタリーサプリメントBotany Bay, Enhance Your LifeおよびDivinityの大量の自主的回収と破棄を発表。

[]米国における化学物質と医薬品の安全性評価の新しいアプローチを確立するための戦略的ロードマップ

A Strategic Roadmap for Establishing New Approaches to Evaluate the Safety of Chemicals and Medical Products in the United States

January 2018

https://ntp.niehs.nih.gov/pubhealth/evalatm/natl-strategy/index.html

官報で公式に告知

Fed. Reg. 83(35): page 7487, Feb. 21, 2018

https://www.federalregister.gov/documents/2018/02/21/2018-03476/a-strategic-roadmap-for-establishing-new-approaches-to-evaluate-the-safety-of-chemicals-and-medical

[]砒素中毒 英国 磁石のおもちゃ、ヒト暴露

Arsenic poisoning - UK: magnetic toy, human exposure

2018-02-21

http://www.promedmail.org/post/5642888

Date: Tue 20 Feb 2018, 3:25 PM Source: The Telegraph [edited]

女の子がMagnetic Putty(磁性粘土)で遊んだ後砒素中毒になり、そのおもちゃはオンライン小売業者アマゾンから削除された。母親によると尿中ヒ素濃度が安全量の10倍になった。クリスマスプレゼントとして買ったもので、姉妹からその内容物が危険だと警告され、娘がお腹が痛いと言ったので病院に連れて行って尿のヒ素濃度が通常より高いことがわかった。それから母親はソーシャルメディアでおもちゃの危険性を訴えている。

娘に特に症状はない

(編集者注:製品の写真は以下のニュースにあるがヒ素の由来がわからない

Amazon removes magnetic putty from website over arsenic fears

http://www.bbc.com/news/uk-england-northamptonshire-42830755

[]合同声明:FSAとFSスコットランドと英国肉業界代表

Joint Statement: Food Standards Agency, Food Standards Scotland and representatives of the UK meat industry

20 February 2018

https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2018/16915/joint-statement-food-standards-agency-food-standards-scotland-and-representatives-of-the-uk-meat-industry

最近の少数の食肉加工工場で同定された食品衛生規制違反について会合を行った。

[]CO YOは乳フリーココナツミルクヨーグルトを表示されていない乳のためリコール

CO YO recalls dairy free coconut milk yogurt products because of undeclared milk

20 February 2018

https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2018/16917/co-yo-recalls-dairy-free-coconut-milk-yogurt-products-because-of-undeclared-milk

Excessive levels of gluten in gluten free Trafo tortilla chips

21 February 2018

https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2018/16922/excessive-levels-of-gluten-in-gluten-free-trafo-tortilla-chips

FZ Organic Food BV社がリコール

[]食品基準改定

Amendment No. 177 – 22 February 2018

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/gazette/Pages/AmendmentNo177.aspx

遺伝子組換え食品のプロビタミンAコメ系統GR2EとDHAキャノーラ系統NS-B50027-4

[]ニューヨークのサプリメント販売業者は虚偽で根拠のない健康強調表示をすることを禁じられる

New York-based Supplement Seller Barred from False and Unsupported Health Claims

February 21, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/02/new-york-based-supplement-seller-barred-false-unsupported-health

Telomerase Activation SciencesとCEOは二つの製品が一連の加齢に伴う症状を予防したり治療できると宣伝していた

アンチエイジング製品TA-65MDカプセル及び粉末とクリーム。DNAの傷害を修復し加齢の影響を逆転させがんを予防する等と宣伝

(日本語のサイトがある

https://www.antiagingcell.net/

  • 消費者向けブログ

決して魔法の若返りの約束ではない

Less than magical promises of youth

February 21, 2018 by Lisa Lake

https://www.consumer.ftc.gov/blog/2018/02/less-magical-promises-youth

むかしむかし、ある女性がポーションを飲むと、20年前の若い女性になり、それから幸せに暮らしました。おしまい?

童話ではそうかもしれないが、現実にはおこらない。FTCのTelomerase Activation Sciences(TAS)社への事例は消費者への教訓となる。魔法のような効果を宣伝する製品には注意すべき。この事例ではTASは錠剤やクリームが加齢を逆転させ、皮膚の弾力を改善し、エネルギーを活性化し、骨密度を増やすなどと宣伝していた。傷ついたDNAを修復しがんを予防するとすら宣伝した。さらに女優のSuzanne Somersにお金をはらってThe Suzanne Showで、お金をもらったことは隠して錠剤を宣伝するように依頼した。カプセルは3か月分で600ドルから2200ドルで、クリームは1オンスで500ドルだった。少なくとも5600万ドルを売り上げた。それには根拠がない。

この話の教訓は?セレブが保証するものであっても、びっくりするような効果を宣伝している製品を買う前に勉強すべきである。そして約束した効果がない製品を買ってしまったらFTCに報告するように。

  • 事業者向けブログ

若返りゲーム?FTCはアンチエイジング宣伝に根拠がないとする

The Younger Games? FTC challenges anti-aging claims as unsubstantiated

By: Lesley Fair | Feb 21, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/blogs/business-blog/2018/02/younger-games-ftc-challenges-anti-aging-claims

企業向けに警告

・根拠のないアンチエイジング宣伝は違法

・有効性は科学的に立証されなければならない

・広告であることを隠さないこと

[]低炭水化物か低脂肪か?どちらのダイエットも効果がある

Low-carb or low-fat diet? Both work well

Wednesday February 21 2018

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/low-carb-or-low-fat-diet-both-work-well/

Daily Telegraphが「ますます流行している低炭水化物ダイエットはこれまでの低脂肪ダイエットより効果があるということはない」と報道した。カリフォルニアの研究者らが低脂肪あるいは低炭水化物に割りあてられたどちらでも12か月で平均5-6kg減量したことを発見した。一部の人たちがどちらかのタイプのダイエット法により適応するという根拠はみつからなかった。これまでの研究ではある種の遺伝子をもつ人たちとダイエット法への反応が関連する、つまり一部の人は低脂肪ダイエットの法が低炭水化物ダイエットより体重減少が大きい、ことが示唆されていた。この研究ではこれまでダイエットに関連するとされてきた一連の遺伝子を調べたが、遺伝子型にとって「正しい」減量法に割り付けても減量しやすいことはなかった。またインスリン応答も調べたがどちらかのダイエット法が良いということはなかった。

同じダイエット法でも一部の人は他の人より多く減量した。しかしこれは遺伝子の多様性やダイエット法によるものではなさそうだった。研究者らは減った体重の差は他の要因によると結論している。

減量には脂肪を減らすのがいいのか炭水化物を減らすのが良いのかについての議論がここ数年盛んである。この質の高い研究はどちらでも、全体として食べる量が減って健康的な食生活をする限り、効果があることを示唆する。一部の人に一部のダイエット法がより効果的だという理論はまだ事実である可能性はあるが、それはこれまで示唆されてきたような理由ではない。多分人によって好みの点で実践しやすいダイエット法があるのだろう。遺伝的変異も関係するかもしれないがこれまで同定されたものではない。

この研究は規模が大きく、良く行われているがいくつかの限界はある。

・この研究で示されたように質の高い食品を買うことができる比較的教育レベルの高い集団にあてはまる可能性がある

・この研究で考慮されたインスリン試験法や遺伝子多様性は正しいものではない可能性がある−この研究が行われた時点ではベストであると考えられるものの。

・参加者全員が全ての項目を調べたわけではない

・インスリンと遺伝子の多様性については無作為化していないので結果の信頼性は劣る

(それでも遺伝子検査でダイエット法を教える、という類の製品はインチキであるとは言える)

[]気候変動と食品安全−EFSAの調査に協力して

Climate change and food safety – complete the EFSA survey

21 February 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180221

3月7日まで

気候変動と食品安全新興リスク(Climate change and Emerging risks for Food Safety)についてのCLEFSAプロジェクトを開始。この問題に関心のある人は誰でもオンライン調査に参加して欲しい

[]意見等

  • 各種穀物のフェンヘキサミドの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fenhexamid in various crops

EFSA Journal 2018;16(1):5158 [21 pp.]. 19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5158

申請者は、プラム、ブルーベリー、クランベリー、干しブドウ、グーズベリー、鞘付き豆におけるフェンヘキサミドの最大残留基準(MRL)を改訂する要請を提出した。要請を裏付けるために提出されたデータは、検討対象の全作物についてMRL改訂案を導出するのに十分だと考えられる。実践的で適切な分析手段が利用可能であり、それにより植物体中のフェンヘキサミド残留物を管理することができる。EFSAはリスク評価結果に基づき、報告された農法でフェンヘキサミドを使用して生じる残留物の短期および長期摂取が、消費者の健康にリスクを生じる可能性は低いと結論した。

  • 各種穀物のジフェノコナゾールの既存MRLs改訂

Modification of the existing maximum residue levels for difenoconazole in various crops

EFSA Journal 2018;16(1):5143 [28 pp.]. 19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5143

改訂の要請を裏付けるために提出されたデータは、検討対象の全作物についてMRL改定案を導出するのに十分だと考えられる。実践的な適切な分析手段が利用可能であり、それにより検討対象の植物体中のジフェノコナゾール残留物を管理することができる。既存の目的に則した使用により生じるジフェノコナゾール残留物の推定短期および長期摂取量は、ジフェノコナゾールに設定された毒性参照値を超えなかった。ただし、この消費者暴露評価は、暫定的なものであると考えなくてはならない。その理由は、ジフェノコナゾール残留物が様々な異性体組成を有している可能性があるが、その影響がこのリスク評価では不明確であることである。したがって、代謝・分解に関する新しいデータが得られ、ジフェノコナゾールの4つの立体異性体の代謝・分解産物のどれが多く植物体に現れるかが判明し、異性体を含む残留物のリスク評価アプローチについてのガイダンスが確立した場合には、消費者暴露評価を再検討する必要がある。

  • フルロクロリドンの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels for flurochloridone according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

EFSA Journal 2018;16(1):5144 [33 pp.]. 19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5144

さらなる検討が必要。

  • GP/EFSA/NUTRI/2014/01食品に付される健康強調表示の科学的実証:主張される効果、結果のばらつき、および測定手段に関する情報の収集、照合、厳密な分析

GP/EFSA/NUTRI/2014/01 Scientific substantiation of health claims made on food: collection, collation and critical analysis of information in relation to claimed effects, outcome variables and methods of measurement

19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1272e

外部監査報告

  • 抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連した健康強調表示を行うために必要な科学的要件のガイダンス

Guidance for the scientific requirements for health claims related to antioxidants, oxidative damage and cardiovascular health

EFSA Journal 2018;16(1):5136 [21 pp.]. 19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5136

EFSAは、食事・栄養・アレルギーに関するパネル(NDAパネル)に対し、2011年に発表した抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連した健康強調表示を行うために必要な科学的要件のガイダンスを改訂するよう要請した。この改訂は、抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連する健康強調表示について新しく追加申請されたものを評価した経緯、ならびに、2014年に開始された助成事業により集められた情報の評価で得られた経験を考慮している。このガイダンスは、健康強調表示の評価過程で得られた知見を踏まえてさらに適切に改訂していく予定である。

  • 抗酸化物質、酸化的損傷、心臓血管の健康に関連する健康強調表示を行うために必要な科学的要件に関するガイダンス案についてのパブリックコメント募集の結果

Outcome of a public consultation on the draft guidance for the scientific requirements for health claims related to antioxidants, oxidative damage and cardiovascular health

19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1364e

NDAパネルがガイダンス案を準備し、2017年7月12日から9月3日までパブリックコメントを募集した。EFSAは8関連団体からコメントを受け取った。NDAパネルは受け取ったコメントを検討してガイダンスの改訂版を作成した。このガイダンスは2017年12月13日のNDAパネル本会議で議論・採択され、EFSA Journalで発表される。

  • ケールにおけるデルタメトリンの既存MRL改訂

Modification of the existing maximum residue level for deltamethrin in kale

EFSA Journal 2018;16(1):5153 [26 pp.]. 19 January 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5153

EFSAは、評価担当加盟国(EMS)が準備した評価報告に基づき、ケールに提案された目的どおりに使用する場合、MRLを0.15 mg/kgと改訂するのに十分なデータが申請者により提出されていると結論した。実践的で適切な分析手段が利用可能であり、それによりケール中のデルタメトリンが提案されたMRLを逸脱しないように管理できる。暫定リスク評価では消費者へのリスクは確認されていないが、このリスク評価は、不確実性が標準化されておらず、その意義が低減してしまっている。そのため、さらなる検討が必要である。

[]論文

  • ノー、飲酒すれば90過ぎまで長生きできる、ことはない

No, Drinking Alcohol Won't Make You Live Past 90

By Brandon Specktor, Senior Writer | February 21, 2018

https://www.livescience.com/61824-drinking-alcohol-longer-life-explainer.html

最近の見出しが毎日飲酒することと死亡率が約20%下がることを結びつけている−しかしこれらの知見は飲酒と健康の真の関連を曇らせる。高齢者での研究で長生きすることと1日2灰の飲酒の関連がみつかったのは事実だが、関連する理由は明確ではなく、健康のために飲酒を薦める理由として十分ではない。

問題の研究は「90才以上研究」の一部でカリフォルニアで老人ホームに住む14000人を調べる1981年に始まった研究である。1981年に1日2杯以上飲酒していた非血が全く飲まないと答えた人より15%死亡リスクが低かった。飲酒しない高齢者は健康に問題があるため飲まない可能性もあり、あるいは90過ぎても飲めるのはそれだけ健康だからかもしれない。因果関係を突き止めるのは非常に困難である。

  • 砂糖入りソフトドリンクとがんを関連させた研究が議論を再燃させる

Study linking sugary soft drinks with cancer rekindles controversial debate

Rich Haridy

https://newatlas.com/sugar-soft-drink-consumption-cancer-risk/53512/

メルボルン大学とビクトリア州がん評議会の共同研究により35000人以上を調べて砂糖入りソフトドリンクを飲む人はいくつかの肥満関連がんのリスクが、その人が肥満でなくても、高いことを発見した。また人工甘味料を使った「ダイエット」ドリンクを飲む人では関連が無い。このことは砂糖が主犯であることを示唆する。

Consumption of sugar-sweetened and artificially sweetened soft drinks and risk of obesity-related cancers

Allison M Hodge et al.,

Public Health Nutrition Published online: 21 February 2018

https://www.cambridge.org/core/journals/public-health-nutrition/article/consumption-of-sugarsweetened-and-artificially-sweetened-soft-drinks-and-risk-of-obesityrelated-cancers/14DB5E8634853560209984B07CED68B1

  • 「カメレオン」海洋性細菌は色を変えられる

'Chameleon' ocean bacteria can shift their colors

21-Feb-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/uow-ob022118.php

シアノバクテリアは世界の海での光の色に合わせて色を変えられる

PNAS。Synechococcus cyanobacteriaは光に応じて色素と光合成を適応できる特別な遺伝子をもつ。

  • 臨床試験の初期の結果は、期待されるようなものでは全くない、新しい研究が示す

Early results from clinical trials not all they're cracked up to be, shows new research

21-Feb-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/mc-erf021918.php

Mayo Clinic Proceedingsに発表された研究によると、臨床試験の早期のポジティブな結果は3件中1件以上で誇大である。結果の誇大宣伝は偽りの希望につながり有害であろう

(プロテウス効果Proteus effect:初期に大げさに、やがておとなしくなっていく現象。アバターの特徴が実際の行動に影響するという別の意味もあるようで。でも当然のことながら動物実験の歩留まりよりはるかにまし。)

  • 若者の健康問題に取り組むことが彼らの子ども達の将来にとって重要

Tackling health problems in the young is crucial for their children's future

21-Feb-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/cums-thp022018.php

国際コミュニティは、若者が親になる前の社会的健康的経済的必要性に十分な注意を払っていない

Natureに発表されたコロンビア大学公衆衛生大学院の研究者らによる研究。親になる前に若い人たちの肥満、精神衛生、栄養不良、薬物濫用などの問題に取り組むことが必須である。

(途上国含めての話)

  • 研究:電子タバコの「蒸気」に鉛やその他有害金属がみつかった

Study: Lead and other toxic metals found in e-cigarette 'vapors'

21-Feb-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-02/jhub-sla022118.php

一部の電子タバコの加熱コイルから危険な量の金属が溶出している可能性

Environmental Health Perspectivesに発表。

その他

  • コーヒーの健康影響議論

Coffee Health Effects Debated

ByValley View News -

Feb 12, 2018

http://sundial.csun.edu/2018/02/coffee-health-effects-debated/

もうすぐカリフォルニアがコーヒーショップにコーヒーカップにがん警告を刷るよう要求する可能性がある

アクリルアミドのため。

(Prop 65)

  • がんをローフード(生食)で治したと主張していた完全菜食主義のユーチューバーががんで死亡

Vegan YouTuber Who Claimed Raw Food Cured Her Cancer Dies From Disease

By Kashmira Gander On 2/21/18

http://www.newsweek.com/vegan-youtuber-who-claimed-raw-food-cured-her-cancer-dies-disease-815021

Mari Lopezは乳がんを生の完全菜食主義で治したと主張していた。しかし病気が血液、肝臓、肺にひろがり、化学療法と放射線療法を受ける決意をした。しかし遅すぎた。2017年12月にLopezは乳がんで死亡した

Lopez と一緒にユーチューブチャンネルLiz & Mariを主催していたLiz Johnsonが明かした。彼らの動画は約100万ビューあり、科学的医療を拒否し信仰と食事でがんを治したと主張する

Lopezの死はいわゆる「補完」「代替」がん治療法の危険性を強調する

(いろいろひどい話略)

  • 赤ワインポリフェノールと歯と歯茎につく細菌を調べた研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study looking at red wine polyphenols and bacteria that stick to teeth and gums

February 21, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-red-wine-polyphenols-and-bacteria-that-stick-to-teeth-and-gums/

Journal of Agricultural and Food Chemistryに発表された研究で赤ワインに含まれるポリフェノールの、歯と歯茎にくっついて歯垢や虫歯の原因となる病原性細菌への影響を調べた。

Reading大学栄養と健康准教授Gunter Kuhnle博士

これは実験室の皿の中で細胞を使ったナイスなin vitro研究であるが、生きている人に当てはめることはできない。ポリフェノールの濃度は実際にワインに含まれるものより相当高く(ワインでは100mLあたり0.5mgなのに比べて5mg/100mL)、暴露時間はほとんどの人がワインを口に含む時間より長い(一晩から47時間)。興味深いことに彼らがこの研究で同定した二つの化合物、カフェ酸とp-クマリン酸は他の食品、特にベリー類、のほうが多い。プレスリリースではポリフェノールの健康への影響を誇大に宣伝している−それほど明確ではない。実際のところ人々が普通に食品から摂取する量では疾患リスクに影響しないであろう。食事介入試験はしばしば短期間のみで実際の病気への影響は評価していない。そして観察研究では矛盾する結果が出ている。さらにプレスリリースで参照している抗酸化物質の文献も時代遅れである。もう十年以上前に多くのポリフェノールは人体に吸収された後抗酸化物質としては作用しないことがわかっている。消化管や肝臓で代謝されて抗酸化作用はなくなる。細菌への影響はタンパク質と結合する作用によるものだろう。ポリフェノールに抗菌作用があるのはよく知られていて、そのこと自体は全く驚くことではない。

登録栄養士Catherine Collins

飲み物を口の中に24時間蓄える人はいない

(いろいろ略)

グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

極めて予備的な研究で健康助言にするには慎重でなければならない。これを根拠にワインを多く飲むことは薦められない

(Journal of Agricultural and Food Chemistryに載る論文としては普通。)

  • 肉のサプライヤーRussell Humeが破綻し300人が失業

Meat supplier Russell Hume collapses with loss of up to 300 jobs

Mon 19 Feb 2018

https://www.theguardian.com/business/2018/feb/19/meat-supplier-russell-hume-collapses-loss-300-jobs

ジェミー・オリバーのイタリアンレストランチェーンやウェザースプーンパブもRussell Humeから仕入れていた

先月FSAのBirmingham施設への事前告知無しの査察で「重大な食品衛生基準違反」が発見され、出荷停止となっていた。今月初めにはFairfax Meadowでの予告無し査察で使用期限表示に問題が発覚し肉製品の自主回収が行われている。9月にはGuardianとITVが2 sistersグループの覆面調査の暴露でチキンの生産を5週間止めている

FSAは今月初め全ての食肉加工工場の全国調査を発表している。GuardianとITVの報道後、FSAは議会から食品基準改善を要求されていた。