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2018-03-06

[]FDA、食物繊維および他のいくつかの重要課題についてガイダンスを発表

FDA Releases Guidance on Fiber and Several Other Key Issues

March 1, 2018

http://s2027422842.t.en25.com/e/es?s=2027422842&e=56737&elqTrackId=B1F0B909CCF90C71B9C490C37BFE6647&elq=e8bd315a77a6470191724ae3ec1e14b0&elqaid=2617&elqat=1

2016年5月27日、FDAは、栄養成分表示の最終規則を発布した。この規則では、「食物繊維」の用語が定義されている。すなわち、「食物繊維」という用語は、ヒトの健康に対し生理学的に有益な効果を持つものだけについて用いることができ、ラベルに表記することができる。食物繊維には、果物や野菜などの自然に生成される繊維、植物原料からの抽出などにより分離あるいは合成された7種の非消化炭水化物(NDCs)が含まれるが、いずれにしろ生理学的な健康効果を有していなくてはならない

製造業者の中には、分離あるいは合成NDCを作成したので「食物繊維」として認めてほしいと請願する場合もあると思われるが、製造業者はそのNDCが生理学的な健康効果を有していることを示す科学的根拠を提示する必要がある。

食物繊維などに関する科学的レビューについてのこの最終ガイダンスは、請願者が認可を求めるNDCがヒトの健康に好ましい生理学的効果を有しているかどうかを示すのに必要な根拠として、どのようなものがどのような水準で求められるかを理解しやすく示している。

この最終ガイダンスでは、例えばNDCで血糖値の上昇が抑えられることを生理学的効果とする場合、試験においてNDCは、砂糖やデンプンを含む食品・飲料に加えられていなくてはならず、砂糖やデンプンのような精製炭水化物は血糖値を上昇させるため、それらを取り除いてはならないと明示している。また、食品が試験の対照群に提供される際にも、NDCは砂糖や精製炭水化物と同量加えられなくてはならないことも重要である。

好ましい生理学的効果と関連のある疾患を有している被検者に対する試験(糖尿病患者に血糖値を下げるとする食品など)の結果も考慮し、NDCがそうした病気を持たないヒトにも好ましい生理学的効果を示すかどうかを考慮する必要もある。

FDAは現在、新規のNDCsを「食物繊維」という規制の定義に含める請願に対応し、栄養成分表示規則の順守日に関する規則を最終化し、栄養成分表示に関連するいくつかの技術ガイダンス文書を追加で作成するために前進している。

この科学的なレビューガイダンスの最終版に加え、FDAは、ハチミツ、メープルシロップ、ある種のクランベリー製品への砂糖の添加の申告に関するガイダンス案、ハチミツおよびハチミツ製品の表示についての最終ガイダンス、通常消費基準量(RACCs)についての最終ガイダンス、および1食分量(Serving Size)最終規則に関する小規模業者向けコンプライアンスガイドを公表した。


  • 消費者向けの新しい食品栄養成分表示の速やかな実施に向けてのFDAの新たな取り組みに関するFDA長官Scott Gottlieb医師の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on FDA’s new efforts to advance implementation of the new consumer Nutrition Facts label for foods

March 1, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm598808.htm

米国民は、米国食品医薬品局(FDA)が、食品表示には必ず最新の栄養情報が示されるように機能しており、良く情報を得られた状態で食品を選択できるようにしてくれており、自分や家族の健康を増進させてくれると信頼している。私は栄養を優先順位の最上位に置いており、消費者が食事と糖尿病や肥満や心臓病などの慢性疾患との関係に関して、正確で科学的根拠のある情報を得られることを保証することが、任務の一部であると考えている。我々は、食事や栄養について学んだ科学を病気の負担を減らすツールとして用いる先進的な新しい方策を必要としている。我々は栄養成分表示をイメージを付したものに更新したが、それには、消費者がもっと情報を得た上で食事を選べるようにするという大きな変化が含まれており、われわれも既に多くの製品で新しい表示ラベルを目にしている。

栄養成分表示には、何十年も有意義な変更が加えられないできた。そのため今回のように新しく、より情報伝達的な表記に移すにあたっては、食品製造事業者と消費者とに慎重なガイダンスを提供することが重要であった。製品のラベルが新しくなる場合には、それをうまく実行に移すために2つの要素が重要である。まず、FDAが米国人に新しいラベルについて学びやすいようにし、良い食品の選択のためにラベルを利用することができるようにすることである。第二に、FDAは詳細で明確なガイダンスを食品製造事業者に提供し、遵守期限日までに栄養表示ラベルに必要な変更を行えるように支援することである。このため、FDAは本日、消費者向けに新しい表示に関して大規模な学習キャンペーンを開始する意向を発表し、業界向けには新しい表示の実施に役立ついくつかの重要なガイダンス文書を公表することとなった。

新しい栄養成分表示には、糖分の添加など、栄養に関する最新の根拠に基づいた情報が組み入れられ、消費者に食品の選択に役立つ詳細な情報が提示される。例えば、古い表示では、糖分の総量(g)は示されていたが、それが果物や野菜のような食品に自然に含まれていたものなのか、添加糖の定義に適合するものなのかは区別されていなかった。我々の目標は、食品中に添加された糖の量を意識し、最近の食事ガイドラインにおける推奨量に適合する消費者を増やすことである。また、新しい表示では、添加糖の新たな一日量も示されるようになり、消費者は、添加糖を用いた食事をどの位摂取すれば健康な食事パターンに適合するかをより良く理解することができる。

FDAはさらに、米国民が新しいバージョンの栄養成分表示を見て、スーパーマーケットの棚で手にする製品中の大まかな栄養含量を理解できるようにする学習キャンペーンを立ち上げようとしている。この機会に、我々は教育ビデオ、ソーシャルメディア、および利用しやすいウェブサイトを介して消費者を支援し、毎日行う献立の選択とそうした選択が自身や家族の健康に及ぼす影響との関係を見極め、肥満、糖尿病、心臓病、様々ながんなどを減らすことにつながるようにしていく。この活動は、更新されたラベルが市場に十分行き渡ったころに始められる。この情報提供キャンペーンは、その根本にあり、議会が設立し、FDAが栄養成分表示の更新で達成しようとしている国民の健康という目標を支援するものであり、消費者にとっては、新しい情報を用いてよく情報が提供された状態で食品を選び、食事と栄養を介して健康を向上させるのに役立つ。

FDAは同様に、業界向けに、新しいバージョンの栄養成分表示が効果的に実施するのに必要な情報を、タイミングよく提示する取り組みも行っている。FDAは本日、いくつかの重要な要素、即ち食物繊維、添加糖類、および1食分量申告などについて、さらに明確に記述した実践的なガイダンス文書を発行した。

そのうちの1つの最終ガイダンス文書*1には、食品に添加され、新しい表示では食物繊維として扱われる様々な難消化性炭化水素の効果についてFDAが探求してきた根拠の情報がより詳しく収載されている。2016年にFDAが食物繊維について根拠に基づいた定義を発表*4するより前は、製造業者は合成あるいは抽出・分離繊維をラベル上に食物繊維として表記することが可能で、その際、その繊維がヒトの健康に利する生理学的作用を有していなくても構わなかった。FDAの新しい定義では、果物、野菜および全粒穀物中に自然に生成される繊維を食物繊維とみなされており、抽出・分離されたあるいは合成された繊維では、7種類が科学団体によって生理学的有益性を有しているとみなされている。しかしFDAはまた、他の抽出・分離されたあるいは合成された繊維にも、ヒトの健康に有益である可能性を示す証拠があることを理解している。例えば、血中の糖やコレステロールのレベルを改善する、腸の動きを活発にする、食べた後の満腹感を増すなどの効果であり、これらはカロリー摂取の減少に導く。

FDAは、食品業界から提出された様々な難消化性炭水化物についての請願データを評価してきており、これらの請願に対してはまもなく判断を明らかにする予定である。FDAの目的は、繊維製品やその請願を評価する際の我々の科学的原則をより詳細に示すことである。我々は、これらの請願に最終的な判断を下す前に、新しい基準にどうしたら適合するかに関する明確なガイダンスを食品業界に提示したいと考えている。我々は、請願において情報を加えたいと望むかも知れない請願者に対して、その情報の書類を、より詳細なガイダンスに基づいて改訂する機会を持って欲しいと考えている。

我々は本日さらに、もう1件ガイダンス案*2を発行した。これは、業界がハチミツ製品、メープルシロップ製品および特定のクランベリー製品のラベルに添加糖類を申告する際に役立つものである。ハチミツやメープルシロップは、添加糖類に分類されているが、瓶入りハチミツやメープルシロップのような純粋製品や単一成分製品におけるラベルでも、添加糖類(added sugars)についての記載が栄養成分表示に載せられることになるため、調味用の砂糖が加えられていると消費者が誤解してしまうのではないかと懸念の声が業界から上がっていた。また、クランベリージュースの製造業者からは、クランベリーは他の果物と比べ、天然糖分が少ないため、甘みを加える必要があるということを聞いている。このガイダンス案では、こうした懸念に対し、製造業者が糖類の一日量のすぐ後にシンボルマークを置いて、消費者の目を、偽りなく“added sugars”について誤解を与えない脈略の通った情報および特定の各製品で“added sugars”が何を意味するのかについての情報を提供する文言に、直接向かわせるようにすることを許可する方向で対応している。

さらに、新たな栄養成分表示の実施においては、1食分量に関する新たな要件が含まれることになる。1食分量により、人々が実際に飲食したものをより正確に把握できるようになる。これについては本日最終ガイダンス*3が発行され、様々な製品に関して通常消費される適切な参照量が収載されており、製造業者が適切な1食分量を決定し、製品ラベルに表示するのに役立つ。

これらのガイダンスは全て、これらの重要な主題に関してより詳しい情報が欲しいというフィードバックを反映したものになっている。我々が新しい表示の実施に向けて前進しているのに合わせて発行されたこれらのガイダンスは、上述の重要な主題に関するFDAの現在の考えを提示しており、業界がFDAから求めていた情報を得るのに役立つと考えている。

昨年、FDAは、業界が新しい要件を実施するための時間を確保するため、新しいラベル表示の遵守期限を延長した。より具体的には、遵守期限は2018年の11月であったのが、年間1千万ドル以上の売り上げがある食品製造業者に対しては2020年の1月1日に、それより小規模の製造業者に対しては2021年1月1日に延長された。これは新しいラベルを製造したり、必要に応じて製品の仕様を変更するのに十分な時間を付与するためである。FDAは、今年の春に最終的な規則を発効する予定である。

それに先立って私は、回避可能な死亡事例や疾患をより良い栄養を介して減らすためのより詳細な栄養戦略を提示するつもりである。これは、最新の栄養科学を実践的な方法に翻訳する試みとなるであろう。それらの方法により、消費者は自分の食事や健康についてより良く情報を得た上で決断を下せるようにさらに推し進められるであろう。この栄養戦略は、食品ラベル表示の明確化などにより消費者が健康的な食品選択を行うのを支援するツールを提供し、食品製造業者にはより健康的な製品を製造する動機を生じさせるであろう。全ての米国国民が、最も良い栄養情報にアクセスして、自分や家族のために健康的な選択をできるようになることを望んでいる。

発行されたガイダンス

*1: Guidance for Industry: Scientific Evaluation of the Evidence on the Beneficial Physiological Effects of Isolated or Synthetic Non-Digestible Carbohydrates Submitted as a Citizen Petition (21 CFR 10.30)

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm528532.htm

*2: Draft Guidance for Industry: Declaration of Added Sugars on Honey, Maple Syrup, and Certain Cranberry Products

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm595578.htm

*: Guidance for Industry: Proper Labeling of Honey and Honey Products

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm389501.htm

*: Guidance for Industry: Reference Amounts Customarily Consumed: List of Products for Each Product Category

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm535368.htm

*3: Guidance for Industry: Food Labeling: Serving Sizes of Foods That Can Reasonably Be Consumed at One Eating Occasion; Small Entity Compliance Guide

https://www.fda.gov/Food/GuidanceRegulation/GuidanceDocumentsRegulatoryInformation/ucm389501.htm

その他の関連文書

*4: FDA Issues Request For Information and Draft Guidance on Fiber on the Nutrition Facts Label

https://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm528534.htm

[]ネオニコチノイド:ミツバチへのリスクを確認

Neonicotinoids: risks to bees confirmed

28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180228

EFSAが実施した評価の結果が本日発表され、ネオニコチノイド類の農薬としての使用は多くの場合、野生ミツバチや養蜂用ミツバチにリスクを生じることが示された。EFSAは3つのネオニコチノイド類、すなわちクロチアニジン、イミダクロプリドおよびチアメトキサムのリスク評価を改訂済みであるが、これらの農薬ははミツバチに引き起こす脅威のため、現在EUで規制対象となっている。

これらの新しい結論は、2013年に発表された結論を更新するものであるが、2013年の発表以降、欧州委員会はこれらの化学物質の使用に規制措置を講じている。

今回の新しく実施した評価では、野生のミツバチであるマルハナバチや群居しないハナバチも対象とされ、EFSAの農薬担当ユニットは、体系的な文献レビューなど広範なデータ収集を行い、前回の評価以降発表された全ての科学的根拠を集積した。

このユニットは、農薬とミツバチのリスク評価用にEFSAが特別に作成したガイダンス文書も適用して業務を行った。

EFSAの農薬ユニット長であるJose Tarazona氏は次のように述べている。「これほど多くの量のデータやガイダンスを利用できるので、かなり細目に渡って結論を導き出せた。ミツバチの種類、この農薬の使用目的、暴露経路などの要因によって結論は異なってくる。リスクが低い場合も確認されているが、私達が調べた3種類のミツバチへのリスクは、全般的に立証されたといえる。」

EFSAは、EU加盟国の農薬専門家との2回の独立した協議を行って最終的な結論を導いた。これらの専門家はその結論を支持している。

前回の評価と同様に、これらの化学物質へのミツバチの暴露は、3つの経路について評価された。すなわち、蜂花粉や花蜜中の残留物を介する暴露、農薬処理した種子の種まきや播種中の粉塵の飛散による暴露、および水の摂取による暴露である。

次の段階

EFSAの結論は、欧州委員会や加盟国のリスク管理者と共有され、彼らは、これらの農薬の使用に関して講じられている現行の規制に対し、必要とされ得る修正を考慮していくことになる。

参考

  • 種子処理剤および粒剤としての使用が検討されている有効成分クロチアニジンについてのミツバチを対象とした農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment for bees for the active substance clothianidin considering the uses as seed treatments and granules

EFSA Journal 2018;16(2):5177 [86 pp.]. 28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5177

  • 種子処理剤および粒剤としての使用が検討されている有効成分イミダクロプリドについてのミツバチを対象とした農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment for bees for the active substance imidacloprid considering the uses as seed treatments and granules

EFSA Journal 2018;16(2):5178 [113 pp.]. 28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5178

  • 種子処理剤および粒剤としての使用が検討されている有効成分チアメトキサムについてのミツバチを対象とした農薬リスク評価ピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment for bees for the active substance thiamethoxam considering the uses as seed treatments and granules

EFSA Journal 2018;16(2):5179 [59 pp.]. 28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5179

  • EUにおいて種子処理剤および粒剤として使用する場合の、ミツバチへのリスク評価を更新するために行われたクロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムについてのデータの評価

Evaluation of the data on clothianidin, imidacloprid and thiamethoxam for the updated risk assessment to bees for seed treatments and granules in the EU

28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1378e

Q&A: Conclusions on neonicotinoids 2018 (PDF)

Parma, 28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/news/180228-QA-Neonics.pdf

<別途和訳有り>

Q&A: ネオニコチノイドについての結論2018年

Q&A: Conclusions on neonicotinoids 2018

Parma, 28 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/news/180228-QA-Neonics.pdf

1) 何を根拠にして、ネオニコチノイドによるミツバチへの全般的なリスクが確認されたとEFSAは結論づけたのか?

EFSAは、ミツバチが環境中で暴露されると予想されるネオニコチノイド系農薬について、推定暴露濃度と、ミツバチに影響が及ぶと考えられる濃度を比較した。環境中の汚染物質の推定量がミツバチにとって安全だと考えられる量より高い場合を、高リスクと結論づけた。これらの化学物質を屋外で使用した場合の全てにおいて、高リスクと判断される局面が少なくとも1つあり、そのため全般的にこれらのネオニコチノイド系農薬がミツバチへのリスクを示すという結論につながっている。

「全般的に」と言っているところが重要で、ある特定の使用態様において低リスクが確認された事例もいくつかあるが、そのほとんどで、同じ使用態様でに高リスクの事例も確認されている。例えば以下の表のとおりである。

ネオニコチノイドの種類 ハチの種類 作物 暴露ルート リスク

イミダクロプリド ミツバチ 菜種(冬と春) 花蜜の残留物と処置された作物の花粉 低い

イミダクロプリド ミツバチ 菜種(冬と春) 粉塵の飛散による残留物 高い

イミダクロプリド マルハナバチ 菜種(冬と春) 花蜜の残留物と処置された作物の花粉 高い

リスクの結論は、ハチの種類、その農薬の使用目的、暴露ルート(蜂花粉や花蜜の残留物;処置された種子の種まきや播種中に飛散した粉塵;水の摂取)などの要因により異なっている。だが、全体として、ネオニコチノイド類はミツバチにリスクを生じるという結論が確認された。

2) EFSAが確認したミツバチへのリスクとは何か?

農薬の使用態様により、ミツバチは複数の経路でネオニコチノイドに暴露される可能性がある。この評価においては、畑の中の農薬処理された作物の上で、あるいはその近辺で餌を求め飛び回るミツバチは、多くの場合、有害な量のネオニコチノイド系農薬に暴露される可能性があることが示されている。これは、農薬処理された作物の花粉や花蜜には残留農薬が含まれている可能性があり、また近辺の植物はその畑から舞い込む粉塵に汚染される可能性があるためである。

さらに、その作物が植えられた土壌もこの農薬に汚染される可能性がある。ある状況では、農薬は土壌に残り、蓄積する恐れがある。これらの残留物は、最後には新しく育つ植物の花粉や花蜜に入ることになる。この事象についての情報はやや限られているが、EFSAは、場合によってはミツバチがこのルートにより有害量のネオニコチノイド系農薬に未だに暴露されている恐れがあると結論づけた。

3) 評価担当者は野生ミツバチに関する影響を調べたか?

調査した。評価担当者は、ミツバチ以外に、養蜂用に用いたり野生種でいることもできるマルハナバチと、赤い粘土で巣を作り単独で生息するハチ(ハキリバチ)などのいくつか代表的な野生の単性ミツバチへのリスクも検証した。ただし、得られた情報の多くはミツバチに関するものだった。

4) 野生のミツバチのリスクはより高い?

得られた情報の多くはミツバチに関するものだった。すなわち、野生のミツバチに関する調査データははるかに少ない。そのような状況のため、ミツバチと野生のミツバチに関して行われた評価の結果を直接適に比較することは、適切ではないと考えられた。

一般的に、ネオニコチノイド系農薬の使用はほとんどの場合、養蜂用ミツバチと野生のミツバチの両方に高いリスクを生じると予測されるが、いくつかのシナリオにおいては、3つの農薬で異なる評価結果が得られた。これらの違いに関する特定のパターンはわかっていない。

5) EFSAは新評価のためにどのような証拠を検討したか?

2015年にEFSAは、検討中の使用態様に関連して、試験データ、調査データ、および監視活動データの提示を募った。EFSAは2013年の前回の評価のために行った体系的な文献レビューから得られたデータも検討した。さらに、この体系的な文献レビューを2016年6月に刷新*し、今回の評価に関連する全ての公表科学的文献を収集した。学界、養蜂家協会、化学企業、農業関係者、NGOs、国立機関からデータを受け取った。評価開始に先立ち1500件以上の試験・研究がEFSAによって検討された。*:https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1378e

6)リスクが確認されたら、EFSAはEU全域でネオニコチノイド類の禁止を助言する?

助言は行わない。EUの規制システムでは、EFSAは科学的リスク評価団体として活動し、農薬を含む規制対象製品の認可に関する意思決定は行わない。これはリスク管理者および法律制定者としての立場にある欧州委員会と加盟国機関の責任である。

[]RASFF 2018年第09週

警報通知(Alert Notifications)

中国産オランダ経由メラミン皿からのメラミンの溶出(5 mg/kg)、オーストリア産食品サプリメントに未承認物質シルデナフィル、トルコ産英国経由乾燥アプリコットにオクラトキシンA (21 µg/kg)、ブルガリア産ドイツ経由野生ニンニク(クマニラ)フレークにベンゾ(a)ピレン(20 µg/kg)及び多環芳香族炭化水素(PAH4の合計: 150 µg/kg)、ベラルーシ産生きた鯉に未承認物質ロイコマカライトグリーン(0.42 µg/kg)、スペイン産乾燥イチジクにアフラトキシン(B1 = 76; Tot. = 83 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

中国産アルミニウム製ピザカッターからのニッケルの溶出(0.29; 0.49; 0.59 mg/kg)、インド産冷凍洗浄済全形イカにカドミウム(2.6 mg/kg)、タイ産冷凍キハダマグロに鉛(0.45 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

スペイン産チルドスモークサーモンに亜硝酸塩未承認(27 mg/kg)、ポーランド産飼料用ハウチワマメにプロパモカルブ(0.36 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

トルコ産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 10.45; Tot. = 26.09 µg/kg)、中国産湯がいたピーナッツにアフラトキシン(B1 = 6.7; Tot. = 7.8 µg/kg)、イスラエル産殻付きピーナッツにアフラトキシン(B1 = 18.8; Tot. = 21.1 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 20.8; Tot. = 87.2 µg/kg)、インド産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 18; Tot. = 21 µg/kg)、中国産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 12.4; Tot. = 59.7 µg/kg)、スーダン産飼料用殻をむいた全形ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 61.2 µg/kg)、ベトナム産紅茶にアセタミプリド(0.35 mg/kg)・イミダクロプリド(0.17 mg/kg)及び未承認物質ジノテフラン(0.062 mg/kg)、スーダン産飼料用全形ピーナッツにアフラトキシン、トルコ産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 15.4; Tot. = 24.8 µg/kg)、

[]過剰なカロリー摂取を減らす計画発表

Plans to cut excess calorie consumption unveiled

6 March 2018

https://www.gov.uk/government/news/plans-to-cut-excess-calorie-consumption-unveiled

子どもの肥満対策のために2024年までに人気のある食品のカロリーを20%減らす

One Youキャンペーンでは、成人に対して朝食400昼食と夕食600カロリーを推奨する

砂糖削減計画同様、企業はカロリー削減のために3つの方法が採用できる

・レシピ変更

・サイズ削減

・消費者に低カロリー製品を購入するよう勧める

この計画でカバーされる食品カテゴリーはピザや出来合食品、サンドイッチ、肉製品、スナック菓子も含まれる

  • 報告書

カロリー削減:対応の展望と熱望

Calorie reduction: the scope and ambition for action

Published 6 March 2018

https://www.gov.uk/government/publications/calorie-reduction-the-scope-and-ambition-for-action

子どものカロリー摂取についての根拠とカロリー削減計画の詳細、主に食品業界と公衆衛生団体向け

(報道多数。英国人は国を挙げてダイエット)

[]2018年2月6-7日の会合の議題とペーパー

COT Meeting: 6 -7 February 2018

Last updated: 22 February 2018

https://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/cot-meeting-27-october-2015-0

ペーパーと議事録がアップされている

子どものオクラトキシンやメチル水銀

ホライゾンスキャンニングで内分泌撹乱物質の健康影響についてのレビューが挙げられている

[]論文

  • 健康的な食事は塩の摂りすぎを相殺しないかも

Healthy diet may not offset high salt intake

5-Mar-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/icl-hdm030218.php

Hypertensionに発表された4000人以上の食事を解析した研究。塩を多く摂っている人は、食生活全体がどんなに健康的でも血圧が高かった。

1997-1999年に行われた、40-49才の4680人の米国、英国、日本、中国人の食事を調べたINTERMAP研究のデータを用いた。4日間追跡して尿を2回とり、身長、体重、血圧を測定している。尿中ナトリウム濃度で測定した塩の摂取量の多さは血圧の高さと関連し、尿中カリウムや食事からの栄養素の摂取量が多くても関連は無くならなかった。

英国での塩の推奨摂取量は1日6gだがこの研究では平均10.7gで、英国人は8.5g、米国人は9.6g、中国人は13.4g、日本人は11.7gだった。

  • 学会が糖尿病ガイドラインで不一致

Major Medical Associations Feud Over Diabetes Guidelines

March 5, 2018

https://www.npr.org/sections/health-shots/2018/03/05/590922698/major-medical-associations-feud-over-diabetes-guidelines

American Diabetes AssociationとAmerican College of Physiciansが糖尿病治療の際のA1cの目標値で異なる。

Hemoglobin A1c Targets for Glycemic Control With Pharmacologic Therapy for Nonpregnant Adults With Type 2 Diabetes Mellitus: A Guidance Statement Update From the American College of Physicians

Published: Ann Intern Med. 2018. DOI: 10.7326/M17-0939

2018 American College of Physicians

http://annals.org/aim/fullarticle/2674121/hemoglobin-1c-targets-glycemic-control-pharmacologic-therapy-nonpregnant-adults-type

  • 米国子ども病院でのオピオイド関連救命救急診療資源の利用

Opioid-Related Critical Care Resource Use in US Children’s Hospitals

Jason M. Kane et al.,

Pediatrics  March 2018

http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2018/03/01/peds.2017-3335

小児科のオピオイド関連入院が急激に増加している。2004年から2015年の小児ICUへのオピオイド摂取による入院を解析した。この間入院数は2倍になり、PICUに占める割合も1万人あたり24.9から35.9に増加した

SMC UK

  • PHEの過剰なカロリー摂取を減らす計画への専門家の反応

expert reaction to PHE plans to cut excess calorie consumption

March 6, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-phe-plans-to-cut-excess-calorie-consumption/

PHEが政府の肥満対策の一環として過剰なカロリー摂取を減らす計画を発表した

Imperial College Londonプライマリーケア教授Sonia Saxena教授

食品企業にカロリー含量を20%減らし一食分を小さくするよう求めるのは歓迎する。低カロリーの選択肢が本当に健康的で、家庭にとって魅力的で入手可能なら効果はあるだろう。この計画は食品業界すべてが関係するので期待できる。

Exeter大学医学部肥満研究者で糖尿病と体重管理のコンサルタントKatarina Kos博士

これは期待できる計画である。食品のカロリー含量を減らすのに業界の責任を大きくする

小児科と子ども健康王立学会健康増進担当Russell Viner教授

PHEが食品業界にカロリー削減を要請したのは正しい。これは必要な対策で我々は強く支持する。

グラスゴー大学代謝医学教授Naveed Sattar教授

これは正しい方向への前進である。

(いろいろ略。珍しくみなさん絶賛)

  • カルシウムサプリメントとポリープへの専門家の反応

expert reaction to calcium supplements and polyps

March 1, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-calcium-supplements-and-polyps/

Gutに発表された新しい研究が、カルシウムサプリメントは、ビタミンDと一緒あるいは単独で、大腸の小さな増殖−ポリープと呼ばれる−リスクを上げるかもしれないことを調べた。

King’s College London栄養科学部長で栄養学教授Kevin Whelan教授

この研究はカルシウムとビタミンDが単独あるいは組み合わせで大腸にポリープができるリスクに影響するかどうかを調べたRCTの解析である。3-5年経ってサプリメントの使用を中止した時には影響は見られなかった。しかしこの新しい研究で重要なことは、もっと長く、使用し始めてから6-10年後の解析を行ったことである。カルシウムとビタミンDはポリープのある人の数には影響しなかったが、カルシウムサプリメントを使用していた人は大腸がんの前駆体と考えられる特定の種類のポリープ(無茎鋸歯状ポリープ)ができる可能性が2.5倍だった。

この研究の強みは年齢や性、BMI、喫煙などを考慮してサプリメント以外で説明できるかどうか検討していることである。この研究は既にポリープがある人を対象にしているため、そうでない人に同じ影響があるかどうかはわからない。一般人での影響についてはさらなる研究が必要であろう。

また現在喫煙している人の鋸歯状ポリープ発生リスクは2倍以上であることやカルシウムサプリメントを摂った女性は6-10年時点での鋸歯状ポリープ発生が男性より2.5倍高いことも報告している。この研究で使われたカルシウムサプリメントは1200 mg/日で健康食品店で販売されているものと同等であるが推奨されている量(英国700mg米国1000mg)よりは多い。重要なことは食事由来のカルシウムにはポリープリスクへの影響はないことで、カルシウムを含む食品を減らすべきではない

Birmingham大学Cancer Research UKの先進臨床科学者で直腸結腸外科コンサルタントAndrew Beggs氏

これは質の高い研究の解析で、カルシウムサプリメントを使用していた人たちに全がん病変のポリープの数の小さな増加を見つけた。この研究の大きな欠点は、希なタイプのポリープがあると同定された患者数が少ないことである。従って関連は確実ではなく、医師からカルシウムサプリメントを使用するよう助言されている患者は使用を続けるべきである。

その他

  • クサギカメムシ−専門家のQ&A

SMC NZ

Brown Marmorated Stink Bug – Expert Q&A

March 6th, 2018.

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/03/06/brown-marmorated-stink-bug-expert-qa/

先月たくさんの輸入車がクサギカメムシのため国境で返却された。この虫はもともとの生息地である東アジアから世界中に拡散していて、国境監視において最も警戒されているもののうちの一つである。

この農業害虫はまだ国内にはいないが、MPIは一般の人々向けに注意を呼びかけている。バイオセキュリティの専門家はこの虫の固有植物や輸出農産物への影響を心配している。

SMCはQ& Aを準備した

(ニュースになっていたのは日本からの輸出。米国とイタリアからの荷物については既に臭化メチル・フッ化スルフリル・熱処理が義務となっていたがそれにアジアも加えることが検討されている。もし侵入したらカメムシ防除のために農産物に殺虫剤を使わないといけなくなるだろうとのこと。でも日本には既にいる。)

  • 健康のために砂糖を止める必要はない

You don’t need to quit sugar to improve your health

March 6, 2018  Tara Leong

http://theconversation.com/you-dont-need-to-quit-sugar-to-improve-your-health-92032

砂糖についての4連続シリーズの第1部。

写真は「砂糖をデーツに代えても砂糖と同じカロリーがある」

しばらく前は脂肪が悪魔であった。その前は塩だった。今は砂糖フリーが健康業界で流行している。シュガーフリーダイエットでは普通の砂糖(ショ糖)やハチミツ、メープルシロップ、精製した小麦粉、ケチャップなどの調味料、スフとドリンク、お菓子、バナナなどの果物を避けるように勧める。一部は乳製品も排除あるいは制限する。砂糖の過剰摂取が健康にとって問題であることとオーストラリア人が食べ過ぎであることは正しいが、あなたが健康のために砂糖を排除する必要はない

(以下略)

シュガーフリーレシピで砂糖の代わりに麦芽糖やデーツを使うというがほぼ意味はない

ほとんどの人はちょっと減らせばよくて止める必要はない、等

  • 科学研究を報道するときの5つのヒント

GroundTruth Project

(新世代のジャーナリストを支援するためのNPOメディア)

Five tips for reporting on scientific studies

February 7, 2018 By Qainat Khan

http://thegroundtruthproject.org/five-tips-reporting-scientific-studies/

科学的研究のひどい報道が蔓延している。良い報道のためのヒントを提示しよう

ジャーナリストはいつでも間違った科学を拡散することの被害に遭う。実際、かつてある科学ジャーナリストがこの問題について注目させようと、世界のメディアを騙して健康/栄養についてのクリックを誘いやすい話題:チョコレートと減量、についての誤報を広めたことがあった。チョコレートと減量は大した問題ではないように見えるかもしれないが、科学研究の質にについて批判的に吟味することなく間違った情報や疑似科学を拡散することで、ジャーナリストは公益に反している。我々はSense About Science USAのSTATS部長であるRebecca Goldin博士にコツを聞いた

1.その研究について自分自身で評価する。プレスリリースに頼るな

2.独立した専門家に尋ねる

3.記事には研究デザインの詳細を記す。サンプルサイズ、研究の限界、そして統計学的有意差ではなく臨床上意味があるかどうか

4.パーセンテージの文脈を記す。相対リスクではなく絶対リスク。

5.利益相反を開示する。利益相版がある研究を報道すべきではないということではないが、情報は含めるべき。

  • 政府はFCKD UPのような強力なプレミックスドリンクへの対応を求める請願を無視した、と公衆衛生専門家が言う

Government ignored pleas to act on potent pre-mixed drinks like FCKD UP, say public health experts

Mar 05, 2018

http://www.cbc.ca/news/canada/montreal/athena-gervais-advocates-call-on-government-1.4562257

政府が対応していたら14才のAthena Gervaisの死亡は防げたのに、とケベックの節酒促進NPOのÉduc'alcoolのHubert Sacyは言う。Athenaは死亡する前、月曜日のランチの時間にFCKD UPを少なくとも一缶飲んで歩行困難になっていた。警察はこの情報を確認していないが事故であるとは言っている。検視の報告を待っている状況だがアルコールも要因であったろうと言う。FCKD UPのメーカーはこの死亡を受けて製造を中止していると発表している

FCKD UPは11.9%の麦芽アルコールを含み砂糖と高濃度カフェインを含む。

ケベックの議員André Pratteは詳細は明確になっていないが高校生がランチにFCKD UPのようなものを買って飲めることは問題であるという

(これ1缶で586mLと量も多い)