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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-03-07

[]評価等

  • ヘキサンを用いた抽出と魚油の置き換えによる魚肉からのダイオキシンとPCBsの汚染除去工程の評価

Assessment of a decontamination process for dioxins and PCBs from fish meal by hexane extraction and replacement of fish oil

EFSA Journal 2018;16(2):5173 [9 pp.]. 12 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5173

欧州委員会の要請を受けて、フードチェーンにおける汚染物質に関するEFSAのパネル(CONTAMパネル)は、魚肉の汚染除去工程の評価についての科学的意見を提出した。この工程では、溶媒(ヘキサン)を用いて魚肉から魚油を抽出することにより、ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン類(PCDDs)およびポリ塩化ジベンゾフラン類(PCDFs))、ダイオキシン様(DL-)ポリ塩化ビフェニル類(PCBs)、および非ダイオキシン様(NDL-)PCBsを除去し、その後魚油を除染したものに置き換える。

全ての飼料汚染除去工程は、欧州委員会規則2015/786に明記された許容基準を順守していなければならない。飼料事業者が提出したデータを、その工程の有効性、溶剤残留物の有無の観点から評価し、また、この工程により製品の性質と特徴に有害な影響を生じないことを示す情報に関して評価した。提出されたデータによると、この工程には、PCDD/Fsと DL-PCBsをおよそ70%、NDL-PCBsを約60%除去する効果がある。データでは、未処理の魚肉の汚染物質濃度が試験した試料でみられた範囲内であるならば、これらの汚染物質に関する現在のEUの要件を満たせることが示されている。最終製品に危険な物質(すなわちヘキサン)が残る可能性は低い。CONTAMパネルは、いくつかの有益な成分(例えば親油性ビタミン類)が激減する恐れがあるかもしれないが、魚油抽出を行って除染された魚油に置き換える行為が、魚肉の栄養組成に有害な変化をもたらすという根拠はないと判断した。飼料事業者は、廃棄物の安全な処分についての例示情報を提出している。 CONTAMパネルは、溶剤を用いた抽出と魚油の置き換えにより、魚肉からダイオキシン類(PCDD/Fs)とPCBsを除去するために提案された汚染除去工程は、2015年5月19日の欧州委員会規則2015/786に提出された許容基準を順守しているものと評価されると結論づけた。

  • 魚油の置き換えによる魚肉からのダイオキシンおよびPCBsの汚染除去工程の評価

Assessment of a decontamination process for dioxins and PCBs from fish meal by replacement of fish oil

EFSA Journal 2018;16(2):5174 [10 pp.]. 12 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5174

欧州委員会の要請を受けて、フードチェーンにおける汚染物質に関するEFSAのパネル(CONTAMパネル)は、魚肉の汚染除去工程の評価に関する科学的意見を提出した。この工程は、ダイオキシン類(ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン類(PCDDs)とポリ塩化ジベンゾフラン類(PCDFs))、ダイオキシン様(DL-)ポリ塩化ビフェニル類(PCBs)および非ダイオキシン様(NDL-)PCBsを削減するための、魚油の抽出、活性炭でのろ過や吸着、除染された魚油による置き換えからなっている。全ての飼料汚染除去工程は、欧州委員会規則2015/786に明記された許容基準を順守していなければならない。飼料事業者が提出したデータを、その工程の有効性に関して評価し、またその工程によって製品の特性や本来の性質が悪影響を受けないことが示されているかどうかについて評価した。この工程は、PCDD/FsならびにDL-およびNDL-PCBの除去に効果があった(PCDD/Fs:97%, PCBs 93%)。魚肉は、これらの汚染物質に関するEUの規制に適合したものが生産された。TCONTAMパネルは、魚油の置き換えとこれらの汚染物質の除去に活性炭を使用することが魚肉の性質に有害な変化を生じないことを証明するために、公表文献中に記載されている情報を参照することは、実用的な手段であると判断した。ただし、この工程はいくつかの有益な成分(例えば脂溶性ビタミン)を激減させる可能性があることは留意すべきである。I廃棄物を安全に処分できることを示す情報が提出されている。 CONTAMパネルは、飼料事業者が提出した情報に基づき、魚油の抽出を行ってその後汚染除去された魚油で置き換えることにより魚肉からダイオキシン類(PCDD/Fs)及び PCBsを除去するために提案された汚染除去工程は、2015年5月19日の欧州委員会規則2015/786で出された許容基準を順守していると結論づけた。

  • 遺伝毒性の評価に関するいくつかの側面を明確化する意見案についてのパブリックコメント募集結果

Outcome of the public consultation on the draft opinion providing clarification of some aspects related to genotoxicity assessment

9 February 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1379e

欧州食品安全機関(EFSA)は、遺伝毒性の評価に関するいくつかの側面の明確化について、科学団体やあらゆる関係者加団体からの意見を求めるパブリックコメント募集を実施した。2017年7月24日から9月6日までパブリックコメントを募集し、EFSAは18団体から216のコメントを受け取った。EFSAの科学委員会は、これらのコメントを検討した。この意見は2017年11月16日の科学委員会本会議で議論、採択され、EFSA Journalで発表される。

[]食品・栄養計画の近代化に尽力するとのFDA長官の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on FDA’s commitment to modernizing food and nutrition programs

March 5, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm599398.htm

FDAは、FDAに振り分けられた新規および既存の資源を投じて、FDAが目指す国民の健康目標を確実に達成するため、国民の食品・栄養計画を近代化し、合理化することに尽力すると発表した。

米国食品医薬品局(FDA)は、世界で最も安全に食糧を供給することを求められており、国内食品供給の約80%の監視を支援している。こうした食品安全システム近代化し栄養という重要な分野におけるFDAの任務を前進させ続けることは、FDAの優先課題の一つである。

FDAの食品・栄養に関わる活動については、米国政府説明責任局(GAO)が、食品・栄養計画のいくつかの側面についてレビューを求められていたが、この度最終報告書が公表された。2011年から現在までの、規則、職員、予算、およびガイダンス文書が審査された。

その報告書には、2つの助言が記載された。1つは、FDAが、FDAの食品および獣医医薬品計画に関する長期計画*1の(8つの内)残っている3つの食品安全・栄養方策について、目標と時間枠を定めて達成水準を明確にすることである。もう1つは、FDAが、その長期計画を実現するために必要な特別な活動の決定、優先順位付け、時程の決定などの立案に尽力することである。

これらの助言に沿うように、FDAは次の段階へと進んできている。最近の数ヵ月においては、リコール手続き*2の見直しに着手し、食品の安全に関する公的警告の発行を支援する新しいガイダンス*3も公表した。 さらには、FDAの施策を合理化し、有効化し、消費者などへの透明性を高めるための様々なやり方を追い求め続けている。

FDAが重要だと考えている分野の1つは、食品安全システムを強化して国民の健康を推進することである。そのために、予防に重点を置き、食品を安全に取り扱い、健康的な食品選択を行うための消費者への情報提供を強化している。

これらの目標の達成には、米国食品安全近代化法(FSMA)を進めていくことが必要なものもある。一方で、FDAの規制関連業務室が行っている、計画機能の近代化を介して達成される目標もある。

A目標達成のための努力の一環として、FDAの現行の達成度の尺度を刷新して、成果に基づいた達成度の尺度を導入し、FDAの活動が国民の健康に及ぼす影響をより正確に反映したものにしようとしている。追加の施策段階についてより速やかに告知し、FDAの食品安全管理を向上させ、リコール手続きのやり方も改善していく。

もう1つの重要分野である栄養計画に関しては、新しい栄養成分表示(NFL)の実施などの活動を介して、健康的な食品の選択を促進する環境作りを続けている。FDAは先週、食品製造業者が順守日までに栄養表示の要件をクリアできるように、いくつかの重要なガイダンス*4:を発行した。新しい表示に関連した消費者向け教育キャンペーンも開始する意向である。より良い栄養を介して避けられる死亡や病気を低減する栄養戦略についてもまもなく詳しく紹介する予定である。

FDAの重要な任務を続けるに当たり、長期目標・方針についての明確な実施計画を持つことと同時に、食品の安全・栄養の規制において可能な限り透明性を保つことに献身しなくてはならない。

上述の目標を達成するために、GAOの助言を常に念頭に置いて活動を進めていく。

*1: https://www.fda.gov/AboutFDA/CentersOffices/OfficeofFoods/ucm273269.htm

*2: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm590423.htm

*3: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm592777.htm

*4: https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm598808.htm

食品の安全性と栄養: FDAは既存の取り組みに基づいて進捗状況の評価と重要な活動が実施できる

GAO (Government Accountability Office: 米国政府説明責任局)

FOOD SAFETY AND NUTRITION: FDA Can Build on Existing Efforts to Measure Progress and Implement Key Activities

Mar 5, 2018

https://www.gao.gov/products/GAO-18-174

概略(FAST FACT)

米国食品医薬品局(FDA)は、国内の食品供給の約80%について安全監視を行っており、良好な栄養を支えている。

FDAによると、2011年の法律により、FDAの焦点は、病気への対応から、食品の汚染防止にシフトしている。GAOは2011年以降FDAが食品の安全性および栄養について実施してきた活動を検証した。食品の安全性は、GAOが高リスク項目(high risk list*1)に位置づけてきた課題である。

最も目を引いたのは、FDAが年間少なくとも10億米ドルの予算を食品の安全性(98%)および栄養(2%)に割いていたことである*3。

GAOは、FDAが食品の安全性や栄養に関わる全ての目標について達成度の尺度を確立し、それらの分野に関連する長期的計画を遂行するための方策をどのように策定しているかを明確にするよう助言した*2。

*1: https://www.gao.gov/highrisk/improving_federal_oversight_food_safety/why_did_study

*2: https://www.gao.gov/products/GAO-18-174?mobile_opt_out=1#summary_recommend

*3主要部(HIGHLIGHT)から抜粋

会計年度で2011年から2016年まで、FDAは、毎年少なくとも10億米ドルの予算を食品の安全性および栄養に関わる活動に割り当てており、その中にはフルタイム相当(FTE)で4,300人分の職員に対する給与が含まれていた。毎年こうした資金の98%は食品の安全性に向けられ、約2%が栄養関連に向けられていた。

[]FDA、不正かつ未承認のインフルエンザ対策製品に対し警告

FDA warns of fraudulent and unapproved flu product

March 2, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm599223.htm

今シーズンのインフルエンザは米国各地で広く猛威をふるい、何百万人もの患者を出し、入院患者数は新記録となった。そのため、未承認のインフルエンザ対策製品で消費者をだましたり、偽造抗ウイルス薬をオンラインで購入させようとするウェブサイトが増えたりする問題が生じている。

そうした製品は安全性や有効性についてFDAの審査を受けておらず、FDAは、消費者が偽物のインフルエンザ対策製品に気づき、それらを遠ざけるように警告を発している。

インフルエンザの様な症状が出たり、インフルエンザによる深刻な合併症のリスクが高い人は、できるだけ早く医療従事者に診てもらい、抗ウイルス製剤で治療すべきかどうか判断してもらって欲しい。インフルエンザを予防したり完治させたりする薬には、合法的なOTC薬(店頭販売薬)は無いということを知って欲しい。ただし、インフルエンザで典型的にみられる熱、筋肉痛、鼻詰まりなどの症状を緩和するOTC薬は存在する。次のような言葉で売られているOTC製品は偽物である。

● インフルエンザの重症度を低減し、罹患期間を短くする

● 抗インフルエンザ薬を服用することなく、自然に免疫力を高める

● インフルエンザワクチンの安全で有効な代替品である

● インフルエンザにかかるのを防ぐ

● インフルエンザの有効な治療薬である

● インフルエンザから早く回復できる

● 体内の自然な免疫防御システムを支援し、インフルエンザを撃退する

FDAは、定期的に健康詐欺について、国民への注意喚起を行っている。しかし、不正を行う企業や個人がオンライン薬局の活動の場を新たなウェブサイトに移してしまうこともあって、多くの未承認製品や安全でない可能性が高い製品が、消費者に直接売られ続けている。オンライン薬局の中には、タミフルのような処方箋を必要とする高ウィルス薬を処方箋無しで購入できると宣伝しているものもある。このようなオンライン薬局の製品は、有効成分含量が非常に多過ぎる、あるいは少な過ぎる、正しい有効成分が含まれていない、有害な成分が含まれているなどの可能性が高く、病気を治療する上で危険である。次のようなオンライン薬局は要注意である。

● 処方箋無しに処方箋薬が購入できる

● 米国の州が発行した薬剤師免許を有しかつ疑問に答えることができる薬剤師がいない

● 信じられないほど極端な低価格を提示してくる

● 所在地が米国外であったり、世界中に出荷している

FDAは、処方箋薬は、地元の薬局で購入するか、オンライン薬局については、正式な処方箋の提示を求めてくる薬局で、地元の州の薬局委員会で認可を受けている薬局に限って利用することを薦める。

FDAは、医療従事者や消費者がこうした製品で生じた有害事象を、MedWatch programを介して報告してくれるよう要請している。

[]警告文書

PA Constans - Minnesota Emu 2/23/18

February 23, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm598478.htm

エミュオイル等の各種ダイエタリーサプリメントの「抗炎症」や「かゆみや赤みに効いた」という個人の体験談の宣伝が未承認新規医薬品

(皮膚の万能薬と宣伝されている。トリの脂っていうとイメージが良くないからオイルと呼んでいるのかな?)

[]FDAは特別な管理のもとで、BRCA乳がん遺伝子の3つの変異を検出する消費者に直接販売される検査を認可

FDA authorizes, with special controls, direct-to-consumer test that reports three mutations in the BRCA breast cancer genes

March 6, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm599560.htm

この検査はBRCA遺伝子について知られている1000以上の変異のうちのたった3つだけを検査し、陰性の結果はがんリスクの増加を排除しない

23andMe

(乳がん検診の代わりには全くならない、とのこと)

[]AMRとの戦いを強化:大西洋横断AMR専門委員会会合、アトランタ、ジョージア、2018年3月7-9日

Strengthening Partnerships in the Fight Against AMR: Meeting of the Transatlantic Taskforce on AMR, Atlanta, Georgia, 7-9 March 2018

http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?newsletter_service_id=327&newsletter_issue_id=7607&page=1&fullDate=Sun%2003%20Jun%202018&lang=default

米国CDC主催のTATFAR会合が、EU、米国、カナダ、ノルウェー、WHO等代表や学会、企業、NGOの参加で三日間の予定で開催される。議題は以下を含む

・ヒトと動物での抗生物質の使用を改善する

・感染とその拡大の予防

・医薬品パイプラインの強化

[]肉を減らして水道水を多くすることが健康と環境に利益がある

Less meat and more tap water benefits health and the environment

06 March 2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/Less_meat_and_more_tap_water_benefits_health_and_the_environment

RIVMがBMC Public Healthに発表した研究。2007-2010のオランダ国民食事摂取量調査に基づく。

夕食時の赤肉及び/又は加工肉を食べる量を減らすことで環境影響を減らせる。ソフトドリンクとアルコールを水道水に置き換えることも有効。

[]RIVMは食品安全基準を確立するより広範な視点のための枠組みを開発

RIVM develops a framework for a broader view of establishing food safety standards

06 March 2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/RIVM_develops_a_framework_for_a_broader_view_of_establishing_food_safety_standards

欧州では食品の安全性には厳密な要求項目が当てはめられている。食品安全基準は国際レベルで決められている。食品の安全性を確保するために、製品に含まれる有害物質については最大許容基準が設定されている。しかし食品安全基準にも影響する社会的経済的帰結については必ずしも同じようには考慮されていない。そのためRIVMは単なる有害影響だけではなく、より広範に検討するための枠組みを開発した。意志決定における透明性と標準化は、食品安全基準を定める際に重要である。

食品には有害物質は可能なかぎり少ないほうがいい。健康安全基準は健康をまもるために決められている。しかし有害性以外の要因も食品安全基準に影響する。例えば科学的評価の不確実性による社会的懸念、のようなものであるまた食品の基準値を決めることによる大きな経済的影響、例えば価格の上昇、も予想される。これらの要因は意志決定プロセスで考慮されてはいるが必ずしも標準化されておらず透明でもない。

RIVMは食品中有害物質の規制対策の社会経済的評価の枠組み:SEATSを開発した。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20180301#p4

[]栄養成分表示規則に従っていない包装済みキャンディ検体

香港食品安全センター

Sample of prepackaged candy not in compliance with nutrition label rule

March 6, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180306_6809.html

台湾森永が製造した森永ブランドの黒糖ミルクキャラメル

栄養成分表示のナトリウム含量が100gあたり20mgだったのに実際には42mgだった

販売中止を指示

(こんなのいくら摘発したって何のメリットもない。)

[]救急診療データがオピオイド過剰使用の急激な増加を示す

Emergency Department Data Show Rapid Increases in Opioid Overdoses

Tuesday, March 6, 2018,

https://www.cdc.gov/media/releases/2018/p0306-vs-opioids-overdoses.html

CDCの最新バイタルサイン報告によると、救急診療のデータは米国のオピオイド過剰使用の流行が悪化し続けていることを示す。

(各種データへのリンク、インフォグラフィクスあり)

[]東ティモール民主共和国:安全な食品摂取を確保するための強力な国の食品管理システム

Timor-Leste: a strong national food control system to ensure safe food consumption

05/03/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1105255/

2018年2月20日に東ティモール民主共和国政府が公式にコーデックス委員会の188番目のメンバーになった

以下この国の状況と今後の支援について

[]論文

  • ワクチンはあなたの子どもの免疫系に過剰な負荷をかけない−あるいは他の感染症のリスクを増やさない

Scienceニュース

Vaccines won’t overload your child’s immune system—or increase their risk of other infections

By Kimberly HickokMar. 6, 2018

http://www.sciencemag.org/news/2018/03/vaccines-won-t-overload-your-child-s-immune-system-or-increase-their-risk-other

世界的に反ワクチンムーブメントが大きくなっていて、子どもに予防接種を受けさせない米国の保護者の数も同様である。2015年時点で2才未満の推奨予防接種スケジュールに従っていないのは10-15%と推定されている。今回新しい研究が彼らの恐れる一つの要因、ワクチンが免疫系に過負荷をかけて他の感染症になりやすくなる−には根拠がないことを示した。研究者らは2003年から2013年の間の米国西部の6つの病院での900人以上の乳児の医療記録を検討した。JAMAに発表。

この研究に参加していないフィラデルフィア子ども病院のPaul Offit医師はこの結果は驚くことではない、という。新生児は無菌の子宮から細菌だらけの世界に出てきたときに「お膨大な細菌ショック」を経験する。予防接種由来の影響はそれに比べれば僅かなものだ。

  • 科学を悪用?補完代替医療クリニックの幹細胞療法マーケティングの系統的解析

Exploiting science? A systematic analysis of complementary and alternative medicine clinic websites’ marketing of stem cell therapies

Blake Murdoch et al.,

BMJ Open / Volume 8, Issue 2

http://bmjopen.bmj.com/content/8/2/e019414

英語サイトの解析。243のウェブサイトが幹細胞療法を提供していた。脂肪由来(112)、骨髄由来(100)、血液由来(28)、臍帯由来(26)幹細胞の他に植物由来幹細胞(20)も宣伝されていた。治療対象の病気は広範にわたる。治療を行うのは医師(130)、カイロプラクター(53)、ナチュロパス(44)。重要な情報である、効果がないという根拠があるという情報がウェブサイトに記載されていたのはわずか12.76%、有効についての根拠が限られる、は18.93%、一般的リスクについての言及は24.69%、その治療法のリスクについては5.76%、規制の状態については30.86%、証明されていないあるいは実験的治療であることは33.33%。一方誇大宣伝は31.69%。

(scienceploitation(科学の悪用)という言葉が使われている。最先端とみなされる幹細胞が現代医療否定のナチュラル志向の人たちによって誇大宣伝される、というのはカオス。もともと理論的整合性なんてない業界だけど。)

  • 単発のPSA前立腺がん検診は命を救わない

One-off PSA screening for prostate cancer does not save lives

6-Mar-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/cru-ops030518.php

Cancer Research UKが出資した10年以上に渡る過去最大規模の前立腺がん試験の結果がJAMAに発表された。症状のない男性にPSA検査をすると、害をおこす可能性のない何らかの病気を検出する一方で、進行性の命に関わる前立腺がんの一部は見逃す。

英国の50-69才の男性40万人以上の参加したCAP試験。

症状のない人にはPSA検査を薦めない

(検査しないほうがいいものはたくさんある)

  • 研究は各種ダイエット計画の長期の有効性にはほとんど差がないことを発見

Research finds little difference among diet plans' long-term effectiveness

6-Mar-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-03/tes-rfl030618.php

内分泌学会の科学的声明は肥満管理の課題を検討する

内分泌学会の発表した肥満管理についての科学声明によると、低炭水化物だろうと低脂肪だろうと、あるいは他のダイエット法だろうと、どれでも一部の人が健康リスクの改善可能性の少しの長期減量を達成するのに役立つ。地中海食やDASH食は心血管系疾患に利益があり、その低カロリーバージョンは減量にも役立つ可能性がある。

肥満治療には各種ダイエット法、医薬品、手術が利用可能で、個人にとってベストな方法は遺伝子や健康状態や特定の方法にどのくらい従えるかによる、と著者は結論している。しかし長期に減量を維持することは相変わらず課題で、肥満の人は治療を止めると再び体重が増える。

科学声明を作るための専門委員会の座長を務めたルイジアナ州立大学のPennington 生命医学研究センターGeorge A. Bray医師は「この病気にまつわる烙印が肥満を公衆衛生上の問題として対策することを難しくしている。」という。「患者の美容上の目標と、食事と運動で達成できる現実的目標との間にしばしばミスマッチがある。5-10%の少しの減量は相当な健康上の利益になるが、それは患者が求めるような見かけの変化にはつながらないかもしれない」

この声明で各種ダイエット法や市販のダイエットプラン、医薬品、各種肥満手術についての最新の科学的根拠を検討している。400異常の研究と論文をレビューし、すべての肥満介入は有効性に関しては大きくばらつくことを発見した。

「個々の減量法は一部の人には効果があり一部の人には効果がない」。Brayは言う。「現在特定の人にどの介入方法が効果があるかを予想できるような遺伝子やその他の情報は乏しい。」

手術は他の方法より大きく長い効果がある傾向がある。

多くの消費者がFDAが評価していないダイエタリーサプリメントを使用しているが、これらに効果があるという根拠はほとんど無く、安全性すらわからない。FDAにダイエタリーサプリメントを監視する権限を与えこれらの製品の安全性と有効性に関する標準をもっと高く引き上げることが公衆衛生にとって利益があるだろう。

The Science of Obesity Management: An Endocrine Society Scientific Statement

https://academic.oup.com/edrv/advance-article/doi/10.1210/er.2017-00253/4922247

オープンアクセス

(面白いのでオススメ。

各種医薬品の試験のまとめの図など、全ての試験でプラセボ群も体重が減っている。試験期間110週でも。これをトクホの製品のデータと比べると期間も人数も少ないのにトクホはプラセボ以下ってことに(介入の密度が違うからだと思うが)。

サプリメントについてのまとめもある。1994 DSHEAは安全でない、効果がない、根拠のない宣伝をする製品をプロモーションすることを可能にしたことにより、合法的な体重管理方法への信頼性を失わせる一因となっている、と書いている。そのアメリカのダイエタリーサプリメント以下なのが日本の「健康食品」なのだが。

「あなたにあったダイエット法がわかる遺伝子検査」なんて嘘。)

その他

  • 中国がスモッグ対策として巨大なエアクリーナーをテストする

Natureニュース

China tests giant air cleaner to combat smog

06 March 2018 David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-018-02704-9

この試作品は大きな公衆衛生問題への革新的解決法を提供する

(コスモクリーナー)

  • 中国は生命医学詐欺の世界的リーダー?

Is China the World Leader in Biomedical Fraud?

By Alex Berezow | February 28, 2018

http://foreignpolicy.com/2018/02/28/is-china-the-world-leader-in-biomedical-fraud/

周近平はインチキではなく根拠に基づいた医学を推進すべきである

2015年にオーストラリアで6才の糖尿病の子どもが死亡した。両親は彼にインスリンを与える代わりに中国伝統医療の医師だと自称するHongchi Xiaoのところに連れて行って拍打拉筋という治療を受けた。Xiaoの犠牲者は彼が初めてではない。Hongchi Xiaoは世界中でワークショップを行ってイングランドでも糖尿病の女性が死亡している。

(以下長い記事。反ワクチンから論文不正まで)

  • グリホサート禁止を解除

Lifting the glyphosate ban

March 3rd, 2018 (スリランカ)

http://www.lankaweb.com/news/items/2018/03/03/lifting-the-glyphosate-ban/

公式に発表されていないが、国の経済評議会がグリホサート禁止を解除するという報道は主に茶業界に歓迎されている。プランテーション産業大臣Navin Dissanayakeは、間違った助言に基づく禁止に反対し解除を希望していたが成功しなかった。手での除草は不可能で茶畑に雑草が溢れ生産が落ちお茶の価格が上がり、国の経済に打撃となった。

グリホサートの禁止理由はPolonnaruwa地方のコメ農家が慢性腎障害になった原因とされたから。

禁止されていても実際には一部で使われていた(し別のものも使って日本でも検出されて問題になった)

Cancer claim for Monsanto’s Roundup gets judge’s scrutiny

https://www.washingtonpost.com/business/judge-weighs-science-behind-monsanto-roundup-cancer-claim/2018/03/05/57d71ee0-208b-11e8-946c-9420060cb7bd_story.html?utm_term=.a7d6507fc234

月曜日から始まった一週間の公聴会でサンフランシスコの連邦判事Vince Chhabriaが自分でレビューする。Chhabria はがん患者やその家族がモンサントを訴えている300以上の訴訟の裁判長を務めている。判事が判断するのは科学的事実かどうかではなく、(グリホサートが発がん性だという)主張がどのくらい広く科学コミュニティーに受け容れられていたかである。

  • ブリティッシュコロンビアでは薬物過剰使用による死亡の増加は新年も続く

New year continues the trend of increasing overdose deaths in B.C.

Mar 06, 2018

http://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/125-drug-overdose-deaths-january-2018-1.4564582

1月の違法薬物過剰使用疑いの死亡は125人。12月は100人

  • 白砂糖、黒砂糖、生、ハチミツ:どの砂糖がベスト?

White, brown, raw, honey: which type of sugar is best?

The Conversation By Sze-Yen Tan

http://www.abc.net.au/news/2018-03-07/white-brown-raw-honey-which-type-of-sugar-is-best/9522712

(いろいろなタイプを説明している、略。生(ロー)というのは精製していないという意味らしい。)

結局、我々の体内に入った糖は糖である。だからどの糖が他の糖「より良い」としても、みんな砂糖の摂取量を減らすべきである

  • ナショナリストとポピュリストの党が議席を増やしたことにイタリアの科学者は懸念

Scienceニュース

Rise of nationalist and populist parties has Italian scientists worried

By Luca Tancredi Barone Mar. 6, 2018

http://www.sciencemag.org/news/2018/03/rise-nationalist-and-populist-parties-has-italian-scientists-worried

イタリアの日曜日の議会選挙の結果ナショナリストとポピュリストの党が議席を増やしたことはEUでのイタリアの政治的立場への明確な警告である。しかしこの結果は科学にも負の影響があるだろう。大きく増えたのはポピュリストのウェブをベースにしたFive Star Movement (M5S)と極右の反移民同盟。どちらも予防接種や動物実験などのテーマで反科学の立場をとってきた。この二つの党が議席の3/4を占める。

(イタリアはオリーブの感染症対策も上手にできなかったし)