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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-04-24

[]内分泌撹乱物質: 欧州委員会は農薬についての科学的基準を採択

Endocrine disruptors: Commission adopts scientific criteria for plant protection products

20 April 2018

http://ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-specific-archive-issue.cfm?archtype=specific&newsletter_service_id=327&newsletter_issue_id=8391&page=1&fullDate=Fri%2020%20Apr%202018&lang=default

欧州委員会は、農薬(植物保護製品: PPPs)規制法に鑑み、内分泌撹乱物質を識別するための科学的基準を採択した。これは、欧州理事会および欧州議会から、2018年4月9日までの審査期間中に反対の表明が無かったことを受けてのことである。PPPsに当てはめられるこれらの基準は、2018年11月10日に実効化される。

これにより、2016年に欧州委員会から提案された、内分泌撹乱物質に関する厳しい法律の採用が決定する。バイオサイドについても非常に近似した科学的基準が2018年6月7日から適用されることになる。これでEUは、世界で初めて、内分泌撹乱物質を識別するための、法的拘束力のある厳格な基準を持つことになる。本日採択された基準は、PPPに使用される活性物質に関する実施中の、あるいは将来実施される全ての評価に対して適用される。

*参考:食品安全情報(化学物質)No. 22/ 2014(2014. 10. 29)別添

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201422ca.pdf

[]意見

  • Syngenta Crop Protection AG社から出された遺伝子組換えトウモロコシ5307株の食品、飼料、輸入、加工用としての規則(EC) No 1829/2003に基づく市販申請(EFSA-GMO-DE-2011-95)に関して導出されたEFSAの科学的意見に対する追加毒性試験の結果を踏まえた補足説明

Statement complementing the EFSA Scientific Opinion on application (EFSA-GMO-DE-2011-95) for the placing on the market of genetically modified maize 5307 for food and feed uses, import and processing under Regulation (EC) No 1829/2003 from Syngenta Crop Protection AG taking into consideration an additional toxicological study

EFSA Journal 2018;16(4):5233 [9 pp.]. 11 April 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5233

GMOパネルはこれまで、eCry3.1Abタンパク質の適切な評価に必要とされる28日間毒性試験が不十分であったため、トウモロコシ5307株の食品/飼料としての安全性評価を完了できる状態ではなかった。欧州委員会からの委託を受けて、GMOパネルは、eCry3.1Abタンパク質に関して追加で実施された28日間マウス毒性試験(1,000 mg/kg 体重/日)の評価を行い、トウモロコシ5307株を食品や飼料として使用するための、および輸入や加工に供するための市販認可申請EFSA-GMO-DE-2011-95についての科学的意見を補足した。この追加の28日間毒性試験では、有害影響は示されなかった。以前の評価とこの新しい情報を考慮して、GMOパネルは、申請EFSA-GMO-DE-2011-95についての科学的意見(EFSA GMO パネル, 2015)と追加毒性試験での評価に基づくと、トウモロコシ5307株は、この申請の範囲内において、既存の対応株と同様に、安全で栄養価があると考えられると結論付けた。

  • 食品添加物としてのプロパン-1,2-ジオール(E 1520)の再評価

Re‐evaluation of propane‐1,2‐diol (E 1520) as a food additive

EFSA Journal 2018;16(4):5235 [40 pp.]. 5 April 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5235

食品科学委員会(SCF)は1996年に、プロパン-1,2-ジオールの許容一日摂取量(ADI)として、25 mg/kg体重/日を設定している。プロパン-1,2-ジオールは消化管から素早く吸収され、臓器や組織に広く分布すると考えられている。主な代謝ルートは乳酸やピルビン酸への酸化である。高濃度では、遊離のプロパン-1,2-ジオールが尿中に排泄される。亜慢性毒性試験では、投与による影響は認められなかった。得られたデータからは、遺伝毒性に関する懸念は浮かび上がらなかった。イヌの2年間試験では最高用量(5,000 mg/kg体重/日)において、代償性の造血増高を伴う赤血球の破壊を示唆する血液学的な変化が観察された。ラットの2年間慢性試験(最大2,500 mg/kg体重/日)では、有害影響は報告されていない。SCFはこの試験データを用いてADIを導出した。入手できた生殖および発達毒性試験では、有害影響は観察されなかった。プロパン-1,2-ジオール(E 1520)は、規則(EC) No 1333/2008 付属書IIIに基づいて、いくつかの食品の添加物、香料、酵素および栄養素として認可されており、最終食品まで引き継がれる。E 1520への食事による暴露量を、使用量と分析データに基づいて評価した。ANSパネルは、情報が得られている食品分野では、暴露が過大評価されている可能性があると考えている。パネルは毒性データベースを考慮して、25 mg/kg bw/日という現在のADIを改訂する理由はないと結論付けた。パネルはまた、報告されている使用量と分析結果に従ったブランドロイヤルシナリオで詳細暴露評価を行ったが、どの集団においても平均暴露用量や高暴露用量(95パーセンタイル)がADIを超えることはないと結論付けた。

  • レタス、サラダ野菜、ホウレンソウおよび類縁葉物野菜におけるフェンピラザミンの既存MRLsの改訂

Modification of the existing maximum residue levels for fenpyrazamine in lettuces, salad plants, spinaches and similar leaves

EFSA Journal 2018;16(3):5231 [23 pp.]. 3 April 201

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5231

フェンピラザミン残留物の管理するための実用的な分析方法が利用可能となっている。これらの方法では、0.01 mg/kg(定量限界(LOQ))以上の範囲での定量が求められる農作物中の残留物を定量できる。EFSAは、報告されている農業慣行に従っている限り、マーシュ/コーンサラダ、レタス、クレソン、ランドクレス、ローマンロケット/ルッコラ、レッドマスタード、ホウレンソウ、スベリヒユ、チャード/ビーツの葉に対してフェンピラザミンを使用することにより生じる残留物の短期および長期摂取が、消費者の健康におけるリスクを生じる可能性は低いと結論付けた。国際短期摂取量推定法(IESTI:International Estimated Short-Term Intake)によると、エンダイブにフェンピラザミンを企図される用法で使用した場合、急性参照用量(ARfD)を超過することはなかったが、その97.6%に達することから、安全性のマージンは狭い。

  • 食品中の残留農薬についての監視データ:有機栽培食品vs通常栽培食品の比較結果

Monitoring data on pesticide residues in food: results on organic versus conventionally produced food

11 April 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1397e

食品および飼料における農薬の最大残留基準に関する規則 (EC) No 396/2005に基づき、EU加盟国であるアイスランドとノルウェーは、食品試料における残留農薬量を監視し、その結果をEFSAに提出した。この報告書は、特別な目的に合わせてデータを抽出した結果や、有機栽培食品および通常栽培食品における監視データの比較結果を提示している。データの抽出は、参照期間である2013、2014および2015年にEUが調整した管理計画の枠組みにおいて取り上げられた試料に焦点を当てて行われた(通常栽培食品試料合計28,912点、有機栽培食品試料合計1,940点)。全体として、通常栽培食品試料44%は、1種類以上の定量可能な残留物を含んでおり、対して有機栽培食品では測定可能な残留農薬を含む試料の頻度は低かった(有機栽培食品試料の6.5%)。通常栽培食品および有機栽培食品のMRL超過率は、それぞれ検査された試料の1.2%と0.2%であった。1食品試料中の農薬数の平均値を算出したところ、有機栽培食品と通常栽培食品とで同等であるとみなされた。

  • 有効成分イプロジオンのMRLsのフォローアップ評価

Follow up assessment of MRLs for the active substance iprodione

6 April 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1404e

イプロジオンの認可は欧州委員会実施規則2017/2091により更新されないこととなったが、イプロジオンを含む農薬製品は2018年6月5日まで使用できるという猶予期間が設けられている。結果として欧州委員会は、既存のMRLsの改訂(LOQの設定)や、イプロジオンの経過措置を認めることが妥当かどうか、認めるとしてもどの農作物に認めるのかを加盟国と議論する必要がある。欧州食品安全機関(EFSA)は欧州委員会から、イプロジオンのMRLsを、2016年のピアレビューの結論において設定された新しい毒性参照値を用いて再評価するよう求められた。ここに示す情報は、欧州委員会と加盟国が、経過措置について決定を下す際の根拠の一つになるであろう。経過措置が取られた場合は、2018年6月5日の猶予期間を超えて長期間にわたり、既存のMRLsが維持される。今回の報告では、評価の限界と不確実性を考慮して結論を導出した結果、既存のMRLsを使用すると、27種類の未加工農作物と11種類の加工農産物で、急性参照用量の超過が生じることが明確にされた。さらに、推定長期食事摂取評価ではADIの超過が示された。

[]コーデックス委員会は食品中の動物用医薬品の基準を検討する

Codex committee deliberates limits to set on veterinary drugs in foods

24/04/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1119333/

コーデックス第24回残留動物用医薬品部会が本日からシカゴで開催

議題に含まれるのはジルパテロール塩酸(牛の脂肪、腎臓、肝臓、筋肉)、アモキシシリン(魚切り身、筋肉)、フルメトリン(ハチミツ)、ルフェヌロン(サーモンとマスの切り身)、モネパンテル(牛の脂肪、腎臓、肝臓、筋肉)のMRLなど。この技術委員会は通常残留動物用医薬品の検討の優先順位を決め、MRLを助言し、服務規程を開発し食品中の残留動物用医薬品を決めるためのサンプリングと分析法を検討する。

コーデックスでの議論に先立ち、これらの化合物はJECFAで検討されその評価結果が報告されている。

[]英国政府は海のゴミ対策に国民を集結

UK Government rallies Commonwealth to unite on marine waste

20 April 2018

https://www.gov.uk/government/news/uk-government-rallies-commonwealth-to-unite-on-marine-waste

プラスチックストロー、かき混ぜ棒、柄がプラスチックの綿棒を販売停止する野心的計画

企業と協力して代用品を開発し、十分な時間を与える。また医学的理由でのプラスチックストローの例外も提案する。

  • スポーツ業界はプラスチック汚染削減のリーダーとなれる

Sports industry can be top of the league in reducing plastic pollution

18 April 2018

https://www.gov.uk/government/news/sports-industry-can-be-top-of-the-league-in-reducing-plastic-pollution

スポーツ部門の代表者達が海のプラスチック汚染対策に何ができるかを探る

スポーツイベントではしばしば75万本のプラスチックボトルと7トンのゴミが出る。

[]論文

  • 遺伝子兵器は世界の主要作物破壊者の一つと戦えるか?

Scienceニュース

Can a genetic weapon combat one of the world’s major crop destroyers?

By Roni DenglerApr. 23, 2018

http://www.sciencemag.org/news/2018/04/can-genetic-weapon-combat-one-world-s-major-crop-destroyers

オウトウショウジョウバエDrosophila suzukiiは未熟な果物の内部に卵を産み世界中のラズベリー、イチゴ、サクランボに害を与える。現在科学者はジーンドライブという戦略で対策法を検討している。D. suzukiiはかつて日本にしかいなかったが現在は南極を除く全ての大陸に侵入し米国には10年前に入ってきた。カリフォルニアのラズベリー産業だけでも2009-2014年の損害は4000万ドルになる。現在のコントロール法はマラチオンに過度に依存しているが常に有効とは限らず耐性への懸念もある。

科学者らはかつてショウジョウバエで試みたジーンドライブをD. suzukiiに適用している。PNASに今月発表。

  • がん検診で偽陽性だった人は将来検診を受ける可能性が高い

People with false-positive cancer screening results may be more likely to receive future screening

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/w-pwf042018.php

CANCERに発表。がん検診に偽陽性はよくあり、10年の間に、毎年マンモグラムを受ける女性だと100人中50-60人、便検査だと100人中23人、前立腺がん検査を受ける男性は100人中10-12人が偽陽性になる。偽陽性の結果がその後のがん検診に与える影響について、50-75才の92405人の10年の記録を検討した。

マンモグラム偽陽性だった女性は乳がん検診は少なくとも43%、大腸がん検診は少なくとも25%受けやすい。前立腺がん偽陽性だった男性は少なくとも22%大腸がん検診をうけやすい。偽陽性が多ければ多いほどさらなるがん検診を受けることとの関連が強い。しかし便潜血検査で偽陽性だった女性が乳がん検診を受けやすいことはない。

(がんかも、って言われた経験が不安を惹起してるんじゃないかなぁ。偽陽性って陰性より陽性に近いのだと理解されているような。人を不安にするのは簡単だけれど安心させるのは困難)

  • 中程度/高カフェイン量への胎児暴露は子ども期の過剰な体重増加と関連

Fetal exposure to moderate/high caffeine levels linked to excess childhood weight gain

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/b-fet042018.php

母親はカフェインをカットすべき?と研究者は問う

BMJ Open。2002-2008年のノルウェー母子コホート研究の51000の母親と乳児のペアのデータを用いた。妊娠22週での母親の食事調査からカフェイン摂取量を推定し、1日0-49 mg (低); 50-199 mg (平均); 200-299 mg (高); および 300 + mg (非常に高い)に分類。子どもの身長体重は8才まで11回測定。妊婦のカフェイン摂取量は46%が低いと分類され高いは7%、非常に高いは3%だった。摂取量が多いと30才以上、子どもが一人より多い、カロリー摂取量が多い、妊娠中に喫煙の確率が高い。カフェイン摂取量が非常に高い女性は教育をあまり受けていない、妊娠前に肥満だった可能性が高い

(交絡じゃないかと思われる要因をたくさん並べておいて、それでもカフェインのせいだと考察する。)

  • 乳がんリスクの高い女性の7人中6人は予防対策としてのタモキシフェンを避ける

Six in 7 women at high risk of breast cancer shun tamoxifen as a preventative measure

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/cru-sis042318.php

Cancer Research UKが資金提供しBreast Cancer Research and Treatmentに発表された研究によると、乳がん家族歴がある女性の7人中6人は予防対策としてのタモキシフェンを使用しない。イングランドの258人の健康でリスクの高い女性に質問した。医薬品を使用しない理由として、がんは運命だと考えていること、医薬品一般に不信、副作用が怖い、など。しかし子どものいる女性はタモキシフェンをとる可能性が高かった。社会階級、教育、人種による影響はない。

(がん化学予防で効果が認められているものはタモキシフェンくらいしかないのだけれど、あまり使われていない。そして根拠のない健康食品は盛んに使われるという現状。)

  • ECDCの報告では十代と若年成人のはしか予防接種のギャップを強調

Measles vaccination gaps in teenagers and young adults highlighted in ECDC's report

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/ecfd-mvg042318.php

ECDCののデータは、2017年にはしかになった十代と若年成人の最大80%は予防接種をしていないことを示す。全体として予防接種率の高い国であっても予防接種をしていない集団があることを示唆する

予防接種がまだできない、最も影響の大きい乳児は「集団免疫」でしか守れない。

4月23-27日は欧州予防摂取週間

  • あたらしい研究は出産前の大麻使用は低出生体重と関連することを示す

New study shows prenatal cannabis use associated with low birth weights

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/uoca-nss042318.php

コロラド大学公衆衛生学部による研究で、妊娠中に大麻を使用した女性では低出生体重が50%増加することを示す。The Journal of Pediatrics

コロラド州では大麻の使用率は妊婦で5.7%、授乳中の女性で5%だった。主著者のTessa Crume准教授はこの数字は驚くべきものだが大麻に関する態度の変化を反映しているという。「大麻はますます利用しやすく、ますます強力になっていて、声の大きい大麻支持者が運動を展開しているため大麻は安全で妊娠中に使ってもいいという認識が作られている」

  • 脆弱な乳児への殺菌供与ヒト乳使用を検討した特集シリーズ

Special series examines the use of pasteurized donor human milk for vulnerable infants

23-Apr-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-04/uops-sse042318.php

未熟児あるいは健康上の問題で生後すぐに入院が必要な乳児への医療介入としてのヒトの乳は、母親がHIV陽性などの場合や十分量供給できない場合には殺菌供与ヒト乳(PDHM)が代用品として推奨されている。米国とカナダでは2016年には525万オンスのPDHMが病院に供与された。このPDHMに関する特集シリーズがJournal of Obstetric Gynecologic and Neonatal Nursingに発表された。

PDHMへの関心が世界的に高まっていて、どうやってドナーを募り安全性を確保するのか、PDHMの使用の帰結、コスト等への理解が必要である

SMC UK

  • 妊娠中のカフェインと子どもの体重を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at caffeine in pregnancy and weight gain in children

April 23, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-caffeine-in-pregnancy-and-weight-gain-in-children/

妊娠中の母親のカフェイン摂取とその子どもの最大8才までの体重増加と過体重リスクの関連について調べた研究がBMJ Openに発表された。

マンチェスター大学応用統計学准教授Thomas House博士

この研究は5万組以上の母子でカフェイン摂取は子どもの肥満と正の関連があると主張するニュースの見出しになった。一日一杯のインスタントコーヒーを母親のカフェイン摂取量の目安に使ってこの結果について簡単な計算をしてみよう。

もし最も少ないカフェイン摂取量(1杯未満)の母親のグループから3才のこどもを100人選ぶと、約11人が肥満である;次のグループ(1-4杯)は一人多い12人、その次(4-6杯)はさらに二人増えて14人、そして最も多いグループ(6杯以上)ではさらに3人増えて17人である。

この研究の主な問題は、母親のカフェイン摂取が他の関係ある要因と強く関連していることであり、これらは調整されるべきである。著者の統計解析では、彼らの使った「ベストフィット」モデルでは3才の時点での追加の子どもの肥満のうち約半分が、母親のカロリー摂取ではなくカフェインによって説明されるという。しかしカフェインとカロリーの摂取量が相関しているので、両方を同じ重みづけした「ベストフィット」モデルの存在は、我々は母親のカロリー摂取だけで子どもの肥満が同様によく説明できる可能性について何も言えない。また子どものカロリー摂取のような新しい説明を含めることでモデルが変わるかどうかについてもわからない。

従ってこの研究で提示されている因果関係の根拠は極めて薄弱で、著者による「カフェインは完全に避けるべきと助言できる」という声明は正当化できない、特にそのような制限の影響が母親の福祉に与える影響を考えると。

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

人生の早い時期に成長速度が速いことが長期にわたる健康影響となることは確立されている。しかしながらこの研究は最初の年の成長率の増加が骨や筋肉量によるのか体脂肪によるのかを区別していない。この研究は妊娠中のカフェイン摂取と人生の最初の年の成長率増加に弱い関連を示しただけである。大きな限界は人工乳か母乳かを調整していないことである。母乳で育てるとミルクより成長速度が遅いのでこれは重要である。

カフェイン摂取量の多い女性はより高齢で教育レベルが低いあるいは妊娠前に肥満で妊娠中に喫煙している可能性が高い−全ての要因が母乳を与える可能性の低さと関連する。妊娠中のカフェイン摂取と人生の最初の年の乳児の成長の関連は疑似相関である可能性がある。

ブリストル大学小児及び周産期疫学名誉教授Jean Golding教授

この研究は世界でも有名なノルウェーMoBA研究に参加した5万人以上の母親の提供した情報を用いた。女性は妊娠中期に食品や飲料についての質問に答え、子ども達は8才まで身長と体重を測定している。研究者らはこれらのデータを用いてカフェイン摂取量を計算し、子どもの成長と比較した。子どもの成長に影響しそうな他の要因、喫煙など、を調整した後、カフェイン摂取量の少ない女性の子どもよりカフェイン摂取量の多い女性の子どもが体重が多く(でも身長は高くない)、特に最初の1年での成長の早さと関連した。

この研究は先の二つの研究の知見を確認しているが、注意すべきいくつかの点がある。身長体重は母親の報告であり妥当性は評価されていない。体重増加が筋肉なのか脂肪なのかわからない。余分な体重は非常に多いカフェイン摂取群以外では8才までに減っている。さらに年をとってからカフェインの影響があるかどうかをみる必要があるだろう。

  • 飲酒と月経前症候群についての系統的レビューとメタ解析への専門家の反応

expert reaction to systematic review and meta-analysis on alcohol intake and premenstrual syndrome

April 23, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-systematic-review-and-meta-analysis-on-alcohol-intake-and-premenstrual-syndrome/

PMS発症における飲酒の役割についての系統的レビューとメタ解析がBMJ Openに発表された

Queen Charlotte’s and Chelsea病院とChelsea and Westminster病院の産婦人科相談医で92 Harley Street のHormone Health 所長Nick Panay博士

PMSの原因や悪化に関する要因発見に貢献する質の高い研究は歓迎する。PMSと飲酒に因果関係の可能性があるという知見は興味深いが、アルコールのホルモンや神経伝達に与える影響を考えると驚くべきことではない。

この系統的レビューとメタ解析は質が高く交絡要因についても考慮されている。しかしもともと飲酒の影響を一次アウトカムにしていない研究デザインの研究が多く含まれるために有用性が限定されている。従ってこの知見を確認するためのさらなる研究が必須である。

その他

  • Friends of the Earthカナダ

禁止された農薬がオンタリオのガーデンセンターの植物から検出された

Banned pesticides found in plants at Ontario garden centres

April 18, 2018

http://foecanada.org/en/2018/04/banned-pesticides-found-in-plants-at-ontario-garden-centres/

環境団体がオンタリオの環境権利法のもとでの調査を要求

ガーデンセンターで販売されている花の苗からネオニコチノイドを含む、禁止されている美観用農薬を検出した、という発表

私の庭に毒が!

BREAKING NEWS: Toxics in my garden!

John Bennett on April 19, 2018

http://foecanada.org/en/2018/04/breaking-news-toxics-in-my-garden/

(オンタリオでは美観のための農薬の住宅での使用が禁止されている。しかし観賞用の花の苗でほんの僅かでも検出されたら毒だ違法だって言われたらガーデニングどころではないだろう。観賞用植物の中には生物に毒性があるものなんていくらでもあるのに。)

  • より多くのアメリカ人が砂糖を避けている−しかし彼らが代わりに欲しいのは何?

More Americans are avoiding sugar – but what do they want instead for sweetness?

23-Apr-2018

https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2018/04/23/More-Americans-are-avoiding-sugar-but-what-do-they-want-instead-for-sweetness

Nielsenの新しい研究によると、砂糖の健康への悪影響の可能性について認識が増え、多くのアメリカ人が砂糖を減らしていると言っている。しかし甘いものが欲しい人の間では何がベストの選択肢なのか明確ではない。

消費者調査では砂糖を減らすのが重要だと回答する人が多い。しかし甘いものを欲しくないわけではない。人工甘味料は人気が無く「ナチュラル」甘味料が人気である。ステビアとハチミツが増えている。

(砂糖の代わりにハチミツ。それでは健康にはならないよね)

  • 砂糖、人工香料と着色料がシリアルに復活中

Sugar, Artificial Flavors & Colors Making A Cereal Comeback

Apr 21, 2018

https://www.forbes.com/sites/clarkwolf/2018/04/21/sugar-artificial-flavors-colors-making-a-cereal-comeback/#7740c8be4c30

何年か続いた健康ブームの後、人工的にカラフルで明るい、甘いシリアルが復活の兆しを見せている。

ここしばらく、主要食品企業は合成着色料や保存料の排除や昔のレシピへの回帰、「ナチュラル成分」の宣伝などが流行していたが、見た目が悪く味が良くないという苦情が増え「化学的」バージョンに戻るものが出てきている。

  • 砂糖の推奨一日摂取量とは?

What is the recommended daily sugar intake?

Faima BakarMonday 23 Apr 2018

http://metro.co.uk/2018/04/23/recommended-daily-sugar-intake-7489723/

今朝、フルーツヨーグルトに子どもの推奨一日摂取量全部の砂糖が入っていると聞いたばかり。食べ過ぎが悪いのはみんな知っているけれど、実際どれだけ食べていてどのくらいだとリスクになるのか?NHSによると総摂取カロリーの5%以上を添加した糖でとってはならない。約30gである。

  • 英国の肥満との戦い:何故我々は負けつつあるのか

Britain's Fat Fight: Why we're losing

By Hugh Fearnley-Whittingstall

http://www.bbc.com/news/health-43838655

近頃はどこへ行っても食品を買って食べろと強く勧められる−そしてそれは決して良いものではない、野菜や果物やバランスのとれた食事ではなく、ポテトチップやチョコレートやバーガーや炭酸飲料である。

こうしたことが良い食生活を信じられないほど困難にしている。今や我々の25%は肥満である

BBC Oneのために英国の肥満との戦いシリーズを作成した。

・子どもと一緒にスーパーマーケットを歩く

・非難合戦は「役にたたない」

・「私のワイン摂取量はコーク22缶に相当」