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2018-07-31

[] Openfoodtox: EFSAの化学物質ハザードデータベースに300以上の化合物を追加

Openfoodtox: over 300 substances added to EFSA chemical hazards database

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180719

化学物質のハザードに関するEFSAのデータベース「OpenFoodTox」に321物質が追加され、4,750以上の化学物質のデータが含まれるようになった。データ検索のためにより多くの機能を備えたインターフェースへと改善されたため、このデータベースは現在またさらに利用しやすくなっている。

このデータベースの新バージョンではまた、健康影響に基づく指標値(許容一日摂取量、耐容一日摂取量など)が1,816件以上更新されている。データは、農薬、汚染物質、食品成分、食品および飼料添加物などの分野でEFSAが新たに行った132件の評価事例から抽出されている。

OpenFoodToxには、2002年にEFSAが作られて以来、ヒト、動物、環境の食品及び飼料の化学物質の安全量の設定のためにEFSAが使用した毒性データの概要が提示されている。このデータベースが2017年に初めて公表されて以来、食品や飼料検出される化学物質の毒性を予測することを目的として、重要なコンピューターモデルがいくつか開発されてきた。このようなツールは、動物を用いる従来の毒性試験の代替手段としてのリスク評価法の提供にも役立てることができる。

EFSAは最近、今後数年間にわたるOpenFoodToxデータベースの維持やさらなる進展を図るための支援を呼び掛けている。新たな特徴事項として、物理化学的性質、トキシコキネティクスデータ、暴露推定値の概要、様々な性質に関するin silicoモデル化を行って得られる予測毒性値などが含まれる予定である。

◇OpenFoodToxのウェブサイト

・ EFSAのデータウェアハウス経由のOpenFoodTox利用

OpenFoodTox access via EFSA’s Data Warehouse

https://www.efsa.europa.eu/en/data/chemical-hazards-data

・ EFSAの知識の交差点(Knowledge Junction)経由のOpenFoodToxダウンロード

https://zenodo.org/record/1252752#.W1aVMmD7Tcs

◇追加情報

・ エディトリアル: OpenFoodTox−EFSAの食品及び飼料の化学物質のハザードに関するEFSAのオープンソース毒性データベース

Editorial: OpenFoodTox – EFSA's open source toxicological database on chemical hazards in food and feed

EFSA Journal 2017;15(1):e15011 18 January 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e15011

・ EFSAのOpenFoodToxデータベースを用いて革新的なin silicoモデルを開発

Developing innovative in silico models with EFSA’s OpenFoodTox database

10 July 2017

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1206

・ EFSAの化学物質ハザードデータベースの維持更新

Update and maintenance of the EFSA's Chemical Hazards Database

04 July 2018

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.2903/sp.efsa.2018.EN-1438

[] 評価等

  • 内分泌かく乱物質同定のガイダンスについて様々に実施された意見募集の結果

Outcome of the different consultations on the Guidance for the identification of endocrine disruptors in the context of Regulations (EU) No. 528/2012 and (EC) No. 1107/2009

23 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1447

欧州食品安全機関(EFSA)と欧州化学庁(ECHA)は、欧州委員会から、内分泌かく乱物質(ED)と確定するのに用いるハザードに基づいたを基準を設定するための共通のガイダンス文書を作成するよう要請された。ガイダンス文書の作成を支援してもらい、完全なガイダンス文書を提供できるように、EFSAとECHAは対象を絞った意見募集を何回か実施した。また、一般人や全ての関係者がガイダンス作成に参加できるようパブリックコメント募集も開始された。欧州委員会はパブリックコメント募集終了後すぐに、加盟国のリスク評価専門家や他の利害関係者と共に、ブリュッセルで特別ワークショップを開催した。最後に2回のパブリックコメント募集がEFSAとECHAの化学リスク評価組織とリスク管理組織により実施された。この報告書では、EFSAとECHAが行ったこうした様々な意見・コメント募集におけるやり取りが要約されている。

  • 食品接触材料に使用するポリ((R)-3-ヒドロキシブチレート-co-(R)-3-ヒドロキシヘキサノエート)の安全性評価

Safety assessment of the substance poly((R)-3-hydroxybutyrate-co-(R)-3-hydroxy¬hexanoate) for use in food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5326 20 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5326

この物質は、遺伝子組換え微生物(Cupriavidus necator)でヤシ油を発酵させて製造する生物分解性(コ)ポリマーである。分子量が大きいため、遺伝毒性データは必要とされない。

オリゴマーの食品への移行は検出限界(食品1 kg当たり5 µg)未満である。他の物質の移行も検出されたが、既に認可されている物質やヤシ油由来物質であった。これらの移行結果から安全性の懸念は生じない。

単量体単位で優勢な方の3-ヒドロキシ酪酸は、脂肪酸代謝の中間体である。少ない方の3-ヒドロキシヘキサン酸は、細菌を用いた遺伝子突然変異試験で陰性であった。

分解生成物であるクロトン酸は、10日間40°Cの処理で食品1 kg当たり8 µg、同60°Cで25 µg検出されたが、特定移行限度(SML)が食品1 kg当たり0.05 mg/kgと定められていて、食品接触材料としての使用が認可されている。もう一方の分解産物である(E)-2-ヘキセン酸はCEFパネルにより、遺伝毒性を示さないことが2010年の香料物質のグループ評価FGE.05Rev2で確認されている。

CEFパネルは、ポリ((R)-3-ヒドロキシブチレート-co-(R)-3-ヒドロキシヘキサノエート)は、乾燥/固形食品と接触する用途に単独で、あるいは他のポリマーと混ぜて使用する場合、安全上の懸念を生じないと結論付けた。クロトン酸のSMLが満たされていれば、(E)-2-ヘキセン酸の溶出も食品1 kg当たり0.05 mgを超過することはない。

  • 鶏肥育用Calsporin® (Bacillus subtilis DSM 15544株)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of Calsporin® (Bacillus subtilis DSM 15544) for chickens for fattening

EFSA Journal 2018;16(7):5340 20 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5340

この添加物に対するこれまでの結論の再考を要するような新しい知見は確認されていないため、Calsporin®は対象動物種、この添加物を与えられた動物に由来する製品の消費者、使用者、環境に安全であるという以前の結論が支持された。

  • 第三国の伝統食品としてのハスカップベリーの市販通知を受けての技術報告書

Technical Report on the notification of berries of Lonicera caerulea L. as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

20 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1442

EFSAは、3種類のハスカップベリーの組成と利用歴に関して得られたデータから、安全上の懸念は生じないと判断した。入手可能なデータを検討して、EFSAは市販要請のあった第三国の伝統食品、すなわちハスカップベリーについて、EU内での販売に対して安全上の異議を唱えない。

  • 第三国の伝統食品としてのフォニオの外皮を取り除いた穀粒の市販通知を受けての技術報告書

Technical Report on the notification of decorticated grains of Digitaria exilis (Kippist) Stapf as a traditional food from a third country pursuant to Article 14 of Regulation (EU) 2015/2283

20 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1443

EFSAはフォニオの全粒および外皮を除いた穀粒の組成に関して得られたデータから、安全上の懸念は生じないと判断した。入手可能なデータを検討して、EFSAは市販要請のあった第三国の伝統食品、すなわち外皮を除いたフォニオの穀粒について、EU内での販売に対して安全上の異議を唱えない。

  • 食品添加物再評価:11月のEFSAのワークショップは生後16週齢未満の乳児用食品に焦点を当てる

Food additive re-evaluation: EFSA workshop in November focuses on foods for infants below 16 weeks of age

19 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180719-0

EFSAは生後16週齢未満の乳児用食品に使用することを目的とした多くの食品添加物の再評価に取り組んでいる。その中で、科学者たちはこれらの添加物に関してEFSAが以前に確認したデータギャップも取り扱っており、そのうち7件について、今週データ提供の呼び掛けが発表されている。

11月には、EFSAは現在取り組まれているこの業務の状況に関し、1日限りのワークショップを開催する。EUの組織、国際組織、国立機関、NGOs、産業界、研究所、学界の代表者はこのイベントに自由に参加できる。

こうした参加者には、FIP@efsa.europa.euに提案を送ってワークショップのプログラム作成を担うことも求めている。

イベントに関する追加情報や登録方法はEFSAのウェブサイトで追って発表される。お見逃しなく予定をあけておいてください!

  • 提出された補完データを踏まえたトリアゾール誘導体代謝物の農薬リスク評価についてのピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment for the triazole derivative metabolites in light of confirmatory data submitted

EFSA Journal 2018;16(7):5376 27 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5376

トリアゾール系農薬の有効成分であるシプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、マイクロブタニル、パクロブトラゾール、およびプロチオコナゾールについては、認可のために補完データの提出が求められていた。

しかし、提出された補完データは不十分で、消費者のリスク評価を完了することができず、いずれの有効成分についても結論を導出することはできなかった。

  • 有効成分フルチアニルについて統一のとれたハザード分類が為されたことが、その農薬リスク評価のピアレビューの結論に及ぼす影響

Statement on the impact of the harmonised classification on the conclusion on the peer review of the pesticide risk assessment of the active substance flutianil

EFSA Journal 2018;16(7):5383 27 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5383

フルチアニルは2011年に認可申請が出された新規有効成分で、2013年に報告担当加盟国(RMS)である英国から評価報告書案(DAR)がEFSAに提出された。EFSAがDARをピアレビューする時点でフルチアニルについて統一のとれたハザード分類が無かったため、EFSAは暫定的な分類を提示して結論を導出した。2016年になって欧州化学庁(ECHA)のリスク評価委員会(RAC)は、フルチアニルの分類を統一する提案についての意見を最終化した。

ハザード分類のいくつかの項目で、RACが提案する統一した分類はEFSAの結論で使用した暫定的な分類とは異なっていた。この違いは新情報に基づくもので、科学的な相違を意味するものではない。この文書により、EFSAは結論を更新してRACが提案した統一した分類を考慮に入れる。

この統一した分類により、EFSAの以前の結論における重要な懸念分野は再考された。新たな懸念分野は浮上しなかったが、以前に特定された懸念のいくつかは解決されないまま残された。

Re-evaluation of propane-1,2-diol alginate (E 405) as a food additive

EFSA Journal 2018;16(7):5371 27 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5371

ANSパネルは、アルギン酸プロピレングリコールエステル(E 405)の吸収、分布、代謝および排泄(ADME)のデータから、この添加物がプロピレングリコールとアルギン酸への加水分解されるという根拠を認めた。これらの2つの化合物は、食品添加物として使用する場合の安全性を最近再評価されている(EFSA ANS Panel, 2017, 2018)。そこでANSパネルは、これらの2つの加水分解誘導体の毒物動態学的および毒性学的な主要データを考慮に入れた。親化合物の亜急性および亜慢性混餌投与試験では、有害影響は報告されていない。食品添加物として親化合物使用する場合において、遺伝毒性の懸念はデータからは示唆されていない。親化合物、アルギン酸およびプロパン-1,2-ジオールに、発がん性に関する懸念は認められていない。ANSパネルは、親化合物の有害影響はいずれも、プロパン-1,2-ジオールに由来すると判断した。そのため、この食品添加物の許容一日摂取量(ADI)は、あらかじめ存在する遊離プロパン-1,2-ジオールと加水分解で放出されるプロパン-1,2-ジオールの量によって決められる。EUの規格書によると、遊離および結合型のプロパン-1,2-ジオールは、重量ベースで最大45%に達する。プロパン-1,2-ジオールの全身的利用能を最悪の100%と想定し、25 mg/kg体重/日というADIを考慮して、親化合物のADIとして55 mg/kg体重/日を導出した。食品添加物としてアルギン酸プロピレングリコールエステル(E 405)を使用しても、どの年齢集団の暴露推定量もADIを超えることはないとパネルは結論した。以上より、ANSパネルは認可された使用量で安全上の懸念は生じないと結論付けた。

  • 食品添加物としての硝酸アルミニウム化合物(E 520〜523)およびリン酸アルミニウムナトリウム(E 541)の再評価

Re‐evaluation of aluminium sulphates (E 520–523) and sodium aluminium phosphate (E 541) as food additives

EFSA Journal 2018;16(7):5372 27 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5372

ANSパネルは、暴露や毒性に関するデータは十分得られていると判断した。硝酸アルミニウム化合物類(E 520〜523)及びリン酸アルミニウムナトリウム(E 541)は、2、3の特定の製品においてのみ食品添加物として許可されており、それらへの暴露量はおそらくゼロに近い。アルミニウム化合物類の生物学的利用能は低く、急性毒性も低い。遺伝毒性と発がん性に関する懸念はない。亜慢性試験におけるアルミニウム化合物類の無毒性量(NOAEL)は、アルミニウムとしてラットで52 mg/kg体重/日、イヌで90 mg/kg bw/日、神経毒性に関するNOAELの最小値はラットにおける30 mg/kg体重/日、神経系の発達に関するNOAELの最小値はマウスとラットにおける10〜42 mg/kg体重/日だった。ANSパネルは、現在認可されている用途と使用量において、硝酸アルミニウム化合物類(E 520〜523)とリン酸アルミニウムナトリウム(E 541)により安全上の懸念は生じないと結論付けた。

  • 新規食品ホエイ塩基性タンパク質分離物の安全性

Safety of Whey basic protein isolates as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2018;16(7):5360 27 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5360

この新規食品(NF)は、無脂肪牛乳からイオン交換クロマトグラフィーによって得られる。乳児以降用の調製粉乳や食事代替飲料、特定医療用処方食、およびフードサプリメントとしての使用が企図されている。提案された使用法に基づく最大摂取量は、乳児(1歳未満)で24.8 mg/kg体重/日、幼児(1〜2歳)で27.8 mg/kg体重/日、成人で13 mg/kg体重/日と推算された。組成、規格、生産工程および安全性の情報からは安全上の懸念は認められない。栄養的な不利益も考えられない。遺伝毒性の懸念もない。ラットの13日間あ慢性試験における無毒性量(NOAEL)は、2000 mg/kg体重/日であった。暴露マージン(MOE)は、成人で154、乳児で81、幼児で72であり、これらはみな十分な値であると判断された。NDAパネルは、提案された用途と使用量でこのNFは安全であると結論付けた。

  • ウッドロジンのグリセロールエステル(E 445)の食品添加物としての再評価

Re-evaluation of glycerol esters of wood rosin (E 445) as a food additive

EFSA Journal 2018;16(7):5370 26 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5370

Pinus palustris (ダイオウマツ)やPinus elliottii (スラッシュパイン)由来のウッドロジンのグリセロールエステル(GEWR)について、1994年に食品科学委員会(SCF)は、許容一日摂取量(ADI) 12.5 mg/kg体重/日を設定した。ANSパネルは、このADIについて、全体的な毒性データベースに基づき、また生殖および発達毒性データがないことを考慮して、そうしたデータが提示されるまでの暫定値とすべきと結論付けていた。また、パネルは、ダイオウマツやスラッシュパイン由来のGEWRにおいて、特に毒性学的に重要な「グリセロールモノエステル」、「遊離樹脂酸」および「中性物質」の濃度が明確になっていないことを問題視した。したがって、ダイオウマツやスラッシュパイン由来のGEWRについて、化学的同等性評価はできない。また、安定性のデータや毒性データも入手できなかった。そのためパネルは、ダイオウマツやスラッシュパイン由来のGEWRの安全性評価を行うことができないと結論付けた。また、EUの規格において、GEWR (E 445)がグリセロールモノエステル、遊離樹脂酸および中性物質を含むこと明示すべきだと助言した。

The 2016 European Union report on pesticide residues in food

EFSA Journal 2018;16(7):5348 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5348

この報告書は、2016年にEU加盟国、アイスランドおよびノルウェーで行われた公的管理活動の実状を示すものである。詳細なデータ分析が、最重要食品における農薬の汚染実態や、欧州の消費者が食事を介して残留農薬に暴露されるリスクに関して行われた。全体として、84,657検体のうち96.2%(81,482検体)が規制値内に収まっていた。検体の50.7%が定量可能な量の残留物を含んでおらず(検出限界 (LOQ)以下の残留)、45.5%は最大残留基準(MRLs)を超えないが定量可能な量の残留物を含んでいた。残留農薬についての知見は次のように分類して示されている。植物由来製品、動物由来製品、輸入食品、オーガニック製品、およびベビー食品。急性およびび慢性食事リスク評価では、健康に悪影響を及ぼす可能性のあるレベルで残留農薬に暴露された欧州人の確率は低いことが示された。こうした分析結果に基づき、EFSAは消費者保護を高いレベルで確保する観点から、欧州の管理制度の有効性を高めるための多くの助言を提示した。

  • 使用後のPETを食品と接触する物質にリサイクルするために使用されるLinpac super cleanテクノロジーに基づく‘Linpac’プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ‘Linpac’, based on Linpac super clean technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5323 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5323

このプロセスから得られるリサイクルPETを、パック詰めされる水を除く全ての種類の食品と接触を企図する製品に100%使用しても、安全上の懸念とはならない。この製品は、20°Cで10日間という溶出試験がカバーする条件で使用すべきである。この品物は電子レンジやオーブンでは使用するべきではない。

  • 遺伝子組換えトウモロコシ1507 × NK603株の認可更新のための評価(申請EFSA-GMO-RX-008)

Assessment of genetically modified maize 1507 × NK603 for renewal of authorisation under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA-GMO-RX-008)

EFSA Journal 2018;16(7):5347 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5347

EFSA-GMO-RX-008の認可更新申請に際し、トウモロコシ1507 × NK603株の当初のリスク評価の結論(EFSA, 2006)を変えるような新規のハザード、暴露状況の変更、科学的不確実性の増悪の根拠は認められない。

  • および飼料としての使用、輸入、加工のための遺伝子組換え綿花GHB614 × T304-40 × GHB119株の評価(申請 EFSA-GMO-NL-2014-122)

Assessment of genetically modified cotton GHB614 × T304‐40 × GHB119 for food and feed uses, import and processing under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA-GMO-NL-2014-122)

EFSA Journal 2018;16(7):5349 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5349

綿花GHB614 × T304‐40 × GHB119株は、従来対照株や非GM参照株と同様、ヒトや動物の健康および環境に影響を及ぼす可能性に関して、安全であると結論付けられる。

  • Symbiosal®と血圧低減および高血圧のリスクの抑制:健康強調表示の評価

Symbiosal® and lowering of blood pressure and reduced risk of hypertension: evaluation of a health claim pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006

EFSA Journal 2018;16(7):5364 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5364

NDAパネルは、Symbiosal®摂取と血圧低減との間に因果関係は立証されなていないと結論付けた。

  • 食品添加物としてのフェロシアン化ナトリウム(E 535)、フェロシアン化カリウム(E 536)およびフェロシアン化カルシウム(E 538)の再評価

Re-evaluation of sodium ferrocyanide (E 535), potassium ferrocyanide (E 536) and calcium ferrocyanide (E 538) as food additives

EFSA Journal 2018;16(7):5374 25 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5374

フェロシアン化合物(E 535〜538)は、塩の代用品として2つの食品区分においてそれぞれ単独で認可されている。評価に当たり、食品添加物として使用するフェロシアン化合物(E 535〜538)への食事暴露量が、規制内の最大暴露量(最大許容量(MPL))を用いた評価シナリオと詳細暴露評価シナリオに基づいて、平均値と高用量の場合とが算出された。MPLシナリオでは、食品添加物として使用するフェロシアン化合物(E 535〜538)への最大暴露は子供と青年における0.009 mg/kg体重/日だった。詳細推定暴露シナリオでは、最大暴露は子供と青年における0.003 mg/kg bw/日だった。フェロシアン化合物の吸収は少なく、ヒトでは蓄積されない。遺伝毒性と発がん性に関する懸念はない。生殖試験のデータは得られなかったが、出生前発達毒性試験から、フェロシアン化ナトリウムの無毒性量(NOAEL)として1,000 mg/kg体重/日が特定された。腎臓はフェロシアン化合物の毒性の標的器官と考えられ、ラットの慢性試験(2年間)において、腎臓に対する影響に関し、フェロシアン化ナトリウムのNOAELとして4.4 mg/kg体重/日が特定された。この化合物の毒性はフェロシアンイオンのみによると思われることから、ANSパネルはフェロシアン化ナトリウム、カリウム、カルシウムのグループ許容一日摂取量(ADI)を、フェロシアンイオン換算で0.03 mg/kg 体重/日と設定した。パネルは、フェロシアン化合物(E 535〜538)は現在認可されている用途と用量で安全上の懸念を生じないと結論付けた。

  • 食品および飼料における新興リスクの特定–EFSAの手順の検証

Emerging risks identification on food and feed―EFSA

EFSA Journal 2018;16(7):5359 26 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5359

EFSAは、食品や飼料における新興リスクを特定するための手順を確立している。主な内容は以下のとおり。

(i) 新たに発生した問題の特定、影響の見極めおよび情報の伝搬を行い、関連ネットワークおよび国際機関との連携を確保する。

(ii) データの供給源の特定、および優先順位の高い新規発生問題のデータ収集やデータ生成を行う。

(iii) 収集した情報の評価付けを行い、新興リスクを特定する。

新興リスクに関する常設作業部会(SWG-ER)は、新興リスクの特定(emerging risks identification: ERI)作業で協働し、EFSAのERI手順に基づいて過去に実施されたあるいは実施中のプロジェクトに照らして、EFSAの業務に関して戦略的な方向性を提示する組織である。SWG-ERは、EFSAが確立したERIのための方法論およびその成果を検証した。

新たに発生した問題を特定するための、専門家のネットワークに基づいた体系的なアプローチは、EFSAのERI手順の大きな長所であったが、現在では短〜中期的な単一の問題に焦点が当てられ、一貫した重みづけや順位付けが為されず、フォローアップ活動を伴う形での新興リスクの明確な管理が行われていない。データ収集、分析、統合の面で弱点が指摘される。回避したリスクに照らしてその手順で得られた成果を推算する方法論が無く、データ不足や知見の不確実性およびリスク認識の問題に対処するための情報伝達戦略が緊急に必要とされている。

SWG-ERは、以下の3つの分野に関して助言を提示した。

(i) フードシステムに基づいた手法をさらに進展させる。それには、活動主体と規制主体との間の相互作用と動態関係をより良く理解するための社会科学の統合、および組織を横並びに捉えたプロトコルの開発が含まれる。

(ii) データ処理経路を改善して、ビッグデータ分析能力を備える。データ検証システムを実現する。また、相互恩恵を追求したデータ共有協定を推進する。

(iii) ERIのためのEFSAの手順を改定し、透明性を高め、コミュニケーションを改善する。

  • イライト、モンモリロナイトおよびカオリライトから成る全動物種向け天然混合物(Argile Verte du Velay)の安全性

Safety of natural mixture of illite, montmorillonite and kaolinite (Argile Verte du Velay) for all animal species

EFSA Journal 2018;16(7):5387 24 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5387

この添加物は、主成分としてイライト(約53%)、モンモリロナイト(約16%)およびカオリナイト(約17%)を含む天然混合物で、MIMKとも呼ばれる。2016年と2017年の科学的意見およびその後申請者から提出された家禽での耐容試験データに基づき、FEEDAPパネルは完全飼料1 kg当たり50,000 mg/kgは肥育鶏、育成期のマイナー家禽種、肥育牛、育成期のマイナー反芻獣、および育成豚にとって安全であると結論付けた。この濃度で仔豚における安全マージンが特定できなかったため、他の全ての動物種および他の飼育区分については少なくとも2.5の安全マージンが確保できる20,000 mg/kgが安全であると結論付けた。

  • 酪農用緬山羊向け飼料添加物としてのLevucell(レブセル)®SC(Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1077株)の認可更新申請審査

Assessment of the application for renewal of authorisation of Levucell®SC (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-1077) as a feed additive for dairy ewes and dairy goats

EFSA Journal 2018;16(7):5385 24 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5385

この製品は現在、馬、仔羊、酪農用羊、酪農用山羊、乳牛、肥育牛の飼料添加物として認可されている。この意見書では、酪農用緬山羊での用途についての認可更新を扱う。Saccharomyces cerevisiaeの安全性評価に関しては、QPR(安全性適格性推定)アプローチが適しているとされている。この添加物中の菌株は、特性が確立されており、対象動物種、消費者、環境にとって安全であると考えられる。Levucell® SCも、菌以外の成分に懸念を生じるものがないことから、同様に安全であると考えられる。申請者が提出したデータは、市場の製品が認可条件を満たしていることを示しており、また技術文書からも、FEEDAPパネルが以前に導出した結論を再考しなければならなくなるような新知見は示されていない。

  • 鶏肥育用Aviax 5% (セムズラマイシンナトリウム)の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of Aviax 5% (semduramicin sodium) for chickens for fattening

EFSA Journal 2018;16(7):5341 23 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5341

Aviax 5%の有効成分セムズラマイシンナトリウムは、抗コクシジウムイオノフォア剤であり、Actinomadura spp. (ATCC 53664株)が発酵により産生し、菌糸の中に含まれる(菌糸型)。

データ不足のため、FEEDAPパネルはAviax 5%の肥育鶏における安全性の結論を導出できなかった。菌糸型のセムズラマイシンナトリウムは、遺伝毒性を示さない。結晶型セムズラマイシンより毒性が高いという根拠は無く、結晶型の0.00125 mg/kgというADIは菌糸型にも当てはめられる。

休薬期間(24時間)が守られている場合、消費者は安全である。

Aviax 5%の皮膚刺激性、眼刺激性、皮膚感作性、呼吸器感作性については結論は導出できない。モデル化からは使用者の吸入暴露によるリスクが高いことが示されている。

最大用量の飼料1 kg当たり25 mg/kgでもAviax 5%が陸生環境にリスクを生じることは無いが、水性環境へのリスクや地下水汚染の可能性は除外できない。

Aviax 5%は、最小用量の飼料1 kg当たり20 mg/kgでコクシジウムに対して有効性を示す。

  • 鶏卵膜の加水分解産物の新規食品としての安全性

Safety of egg membrane hydrolysate as a novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283

EFSA Journal 2018;16(7):5363 23 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5363

この新規食品(NF)は、鶏卵の卵殻の内側を覆う薄膜をアルカリ処理することによって生産され、主にエラスチン、コラーゲンおよびグリコサミノグリカンを含んでいる。製造工程、バッチ間のばらつき、組成および規格の情報は十分に提示され、安全上の懸念を生じない。成人が最大1日量450 mgでフードサプリメントとして用いることを想定している。このNFが栄養的に害をもたらすことは無い。ヒトで行われた1件の試験(安全性が主目的の試験ではない)では、安全性の懸念は認められなかった。NDAパネルは、このNFは、450 mg/日の用量で、対象とする一般成人がフードサプリメントとして使用しても安全であると結論付けた。

  • 更新: 動物由来食品中に未承認の薬理有効成分を検出した際の規制のための参照基準を設定する場合に考慮すべき方法論的原則および科学的方法

Update: methodological principles and scientific methods to be taken into account when establishing Reference Points for Action (RPAs) for non-allowed pharmacologically active substances present in food of animal origin

EFSA Journal 2018;16(7):5332 24 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5332

この文書は、動物由来食品中に未承認の薬理有効成分を検出した際の措置の根拠となる参照基準(Reference Points for Action: RPAs)を設定するための、分析と毒性学の両面を考慮した簡潔で実用的な手法を提示するガイダンスである。RPAは、合理的に達成可能な判定限界(CCα)の下限値とみなされる。この濃度が消費者を適切に保護するのに十分低い値であるかどうかを検証する必要がある。提示されている段階的手法では、遺伝毒性、薬理活性、および他の作用に基づいた毒性学的スクリーニング値(TSVs)が採用されている。対象とする化学物質の合理的に達成可能なCCαに対応する最大食事暴露量が推算され、TSVと比較されることが求められる。最大食事暴露量の推算値がTSV以下である場合、合理的に達成可能なCCαはRPAとして許容される。TSVより大きい場合、分析法の感度の向上が求められる。短〜中期的に分析感度の向上が望めない場合、その化学物質固有のリスク評価が考慮されなければならない。それは、強力な発がん性物質、無機化学物質、ないしはアレルゲン作用のあるまたは造血機能障害を引き起こす化合物のように、潜在的な有害影響に関してこの意思決定木が使えない場合にも当てはまる。CONTAMパネルは、RPAsは食品マトリックスに左右される性質のものと結論付けている。非可食マトリックスも未承認の薬理有効成分の監視に供されるが、RPAsは、非可食マトリックスに当てはめることはできない。

[]査察報告

  • イスラエル−輸出管理−植物

Israel―Export Controls - Plants―2018-6493

27/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6493

2018年3月6〜15日に実施された査察の報告書。

イスラエルには包括的で好適に構成された植物輸出検疫制度があり、ほとんどの輸出植物(製品)は、EUの輸入要件を満たすようになっている。しかし、特に輸出用切り花のサンプリング制度に難があり、EUの検査で何度も有害生物が検出されている。

国家植物保護機関は、ニセシンクイガに関するEUの新たな要件を満たすために、柑橘系果実、ザクロ、モモおよびコショウの生産と検査に関連した幅広い対策を備えているが、実地経験はまだ無い。

EUの輸入遮断措置や国内での事例は十分に遡って調査され、適切な是正措置が適用されている。木製包装材の国内基準適用における欠点がEUの輸入遮断につながっている。

この文書には、上述の確認された欠点に関する助言が付されている。

  • ハンガリー−殺生物剤

Hungary―Biocides―2017-6014

24/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6014

2017年11月23日〜12月1日に実施された事実確認の報告書。

ハンガリーは多くの機関を有しているがそれらの役割定義は明確で、殺生物製品規制(Biocidal Products Regulation)の実施にも関わっている。現行の業務量をこなすに十分な数の担当者がおり、機関間の協調も良好である。

これまで300件の殺生物製品申請を扱い、ほとんどの期日は守られている。加盟国や申請者との協調も良好である。ただし、将来的な業務量の変動と予測不能性により、長期計画の策定は難しくなっている。

ハンガリーの管理制度は、殺生物剤製品の製造、市販、および使用をカバーしており、さらに殺生物剤処理を経て生産された製品の最初の市場流通も対象とされている。市販・使用可能な殺生物製品のリストは、部分的なものや重複したものが数多く存在している状態である。

[]消費者がテイクアウト用コーヒーのために自分専用のリフィルできるカップを使用することに関するよくある質問

Frequently asked questions about the use of customers' own refillable cups for Coffee to go

BfR FAQ26 June 2018

https://www.bfr.bund.de/en/frequently_asked_questions_about_the_use_of_customers_own_refillable_cups_for__coffee_to_go_-204853.html

「テイクアウト用コーヒー」のために自分専用のリフィル(再補充)できるカップを使用する消費者の行為は、かなり広くいきわたったものとなった。例えばガソリンスタンド、パン屋、カフェおよび遅くまで営業している店のように、ますます多くの販売者が、顧客が持ち込んだ再利用できるカップに温かい飲み物を注ぐ。外出先で1杯の温かいコーヒー、ティーまたはチョコレートドリンクを楽しみたいが、使い捨てのカップにより生じる無駄を避けたい人は、サーモマグなど、様々な再利用できるカップを選ぶことが可能である。ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)がここに示したFAQsのテーマは、飲み物のリフィル時に健康上のリスクが生じるのを避けるために、利用者個人が留意すべきことである。

衛生的観点から温かい飲み物を楽しむことを邪魔されないようにするには、リフィル用のカップは空の状態で清潔でなければならない。これが意味するのは、消費者が、温水および食器洗い洗剤で、または好都合ならば食洗機で、リフィル用カップを定期的に洗い、すすいだ後、完全に乾かさなければならないということである。飲料を注いでもらう場合でもセルフサービスで注ぐ場合でも、どのような細菌も拡散させないために、リフィル用カップは温かい飲み物の注ぎ口に接触させてはいけない。

リフィル用カップはステンレス製、磁器製、ガラス製またはプラスチック製があるだろう。竹のようないわゆる天然素材から作られた再利用できるカップは、メラミン樹脂のような合成素材が主体となっている。「天然の」素材は後から充填材としてこうしたプラスチックに加えられる。メラミン樹脂でできている製品は、温かい飲み物を注ぐときの一般的な温度である70°Cまでで使用されるならば、健康の観点からは何の支障もない。製品の使用上の注意は守らなければならない。

◇FAQS

消費者が店舗で温かい飲み物を自分のカップに注ぐとき、守らなければならないことはなにか?

持ち込まれるリフィル用カップは、滑らかな洗いやすい材質で作られたものが良く、また空の状態で清潔でなければならない。これは、消費者がリフィル用カップを温水および食器洗い洗剤で、またはもしカップが適合しているならば食洗機で、定期的に洗わなければならないことを意味している。その後カップは乾かすか完全に乾くまで使わずに置いておかなければならない。

販売員がカップに触れないよう、販売員がカップに注ぐ前に、すべての蓋やカバーは消費者が外さなければならない。細菌の拡散を防ぐために、例えば、ガソリンスタンドにあるドリンクディスペンサー、食堂やカフェテリアのようなセルフサービスの販売所でリフィル用カップを使用する場合は、自分のリフィル用カップが温かい飲み物が出てくる注ぎ口に接触しないようにしなければならない。自動の飲料注入システムが汚れていたり、衛生的でなさそうであったりする場合、カップに注がない方が賢明だろう。

再利用できるカップに温かい飲み物の補充をすることで、使用者に健康被害を引き起こされるか?

高温下で生存する細菌はほとんどいないため、感染のリスクは一般的に温かい飲み物では低いとされている。衛生勧告や適切な取扱方法が守られているならば、消費者が持ち込んだ再利用できるカップに温かい飲み物を補充するという行為で健康リスクが高まることは、実質的に予測されない。

リフィル用カップが清潔でない場合、どのような健康被害があるか?

原則として、リフィル用カップを使用することのリスクは、その中にいるかもしれない細菌が、カップに温かい飲み物が注がれるとその中に入る可能性があるということである。さらに体内に侵入できれば、有害な細菌の場合、ヒトに感染症を引き起こす可能性がある。それゆえ、見える汚れのあるカップには一般的に飲み物を注ぐべきではなく、まず常にあらかじめ洗浄しておくべきである。

リフィル用カップに適した素材は何か?

例えば磁器、ステンレス、形状・温度安定化プラスチックないしはガラスのような、滑らかで洗いやすい表面の素材から作られるカップが好適である。カップは、適用される法規定に従い、企図されたとおりまたは予見できるやり方で使用された際に、その成分がヒトの健康を害し得る量で食品や飲料に移行しないように製造されなければならない。素材は耐熱性で食洗機で安全に洗えるものであるべきで、理想的には殺菌効果やさびに対する耐性があると良い。リフィル用カップは、表面の滑らかさが維持され、細いひびや目に見える使用感が無い場合に限り使用すべきである。

いわゆる天然素材で作られているリフィル用カップは好適か?

竹のような「天然の」素材で作られていると表示されているリフィル用カップは、主にメラミン樹脂のようなプラスチックから成る。「天然の」素材は充填材としてこれらのプラスチックに加えられる。メラミン樹脂は基本構成要素であるメラミンとホルムアルデヒドから成るポリマーである。これらの素材は硬く壊れにくいので「テイクアウト用コーヒー」のリフィル用カップだけでなく他の皿やキッチン用品の製造にも使用される。メラミン樹脂で作られるリフィル用カップは、70°Cまでの温度で使用されるならば、健康リスクを生じない。こうしたカップに注ぐ温かい飲み物は、通常この条件に該当する。BfRは、皿やキッチン用品からのメラミンとホルムアルデヒドの遊離に関し、以下のサイトに科学的意見を発表している。

https://www.bfr.bund.de/cm/349/release_of_melamine_and_formaldehyde_from_dishes_and_kitchen_utensils.pdf

加えて消費者は何を守るべきか?

BfRは製造者の使用上の注意を守ることを勧める。これは、例えば製品によって、食洗機で洗浄できないかったり、電子レンジの使用できなかったりすることなどである。

衛生基準に適合するために守らなければならない規則は何か?

地方自治体それぞれが自身の食品監視に関し責任を負っている。根底にあるのは食品衛生法(LMHV)である。これはドイツ全体にわたり統一されたもので、食品の商業的な製造、処理および販売に関する衛生要件を規定している。これに基づき、消費者に販売される食品は、どのような種類であれ一切の否定的な影響にさらされてはならないとされる。これについての主な責任は、食品企業と温かい飲み物を提供する販売員の義務である。ただし、顧客が持ち込むリフィル用カップが飲み物を注ぐ対象として受け入れ可能かどうかは、販売員の確認と判断に委ねられている。

(この文書資料はドイツ語文書からの翻訳であり、法的拘束力を持つのは原本のドイツ語文書だけである。)

[] 妊娠中の電子タバコの喫煙やニコチンパッチの使用はゆりかご死に関連がある

Behind the headlines

Vaping and using nicotine patches in pregnancy linked to cot death

Thursday July 19 2018

https://www.nhs.uk/news/pregnancy-and-child/vaping-and-using-nicotine-patches-pregnancy-linked-cot-death/

「妊娠中に電子タバコやニコチンパッチを使用することが新生児のゆりかご死のリスクを高める可能性があることは初期の研究で判明している」とSky Newsは報道する。

ゆりかご死は、医師には乳幼児突然死症候群(SIDS)と呼ばれており、外見上健康的な乳幼児に突然、予期せず起こる原因不明の死である。

SIDSの原因はわかっていないが、タバコの煙または呼吸の障害のような環境ストレスが引き起こすと考えられている。

この研究の一環として研究者は、生まれる前のラットをニコチンに暴露させた。そのラットが生まれると、低酸素状態において、セロトニン欠乏症とそうでないマウスの子供とで、反応を観察した。

セロトニンは通常抑鬱のような気分障害に関連する神経伝達物質(化学的伝達物質)である。

しかし、この化学物質はまた、呼吸を調節する重要な役割も果たしている。自己蘇生として知られる反応を刺激すると考えられている。

これは、もし酸素レベルが危険な低いレベルに落ちた場合、あえぎ呼吸を身体に引き起こさせる神経系の自動的な反応である。

研究は、ニコチン暴露が、セロトニン欠乏を誘発されたラットにおいて、酸素の欠乏に対して反応する能力に影響を与えたことを明らかにした。

ニコチン暴露とセロトニン欠乏のどちらか一方だけが酸素欠乏から脱する能力を妨げるわけではなかった。

気がかりなことは、同じような影響が、セロトニン欠乏症の既往があってかつ妊娠中にニコチン製品を使用する母親に生まれた乳幼児にも起こるだろうということである。

もちろん、妊娠中に煙草を吸い続けるよりもニコチン代替製品を使用する方があなたや子供にとってはるかに健康的である。しかし、理想的には、ニコチンへの暴露を完全に避けるべきである。

[]RASFF 2018年第30週

警報通知(Alert Notifications)

イタリア産クコの実に未承認物質ニコチン(0.410 mg/kg)、産出国不明英国経由乾燥コンブでヨウ素高含有(3700 mg/kg)、イタリア産ナスにメソミル(0.20 mg/kg)およびクロフェンテジン(0.037 mg/kg)、中国産ベルギー経由竹製子供用カップからのメラミンの溶出(3.7; 4.5 mg/kg)、中国産英国経由竹製カップからのメラミンの溶出(3.6 mg/kg)、オランダ産有機白豆で亜硫酸塩非表示(32 mg/kg)、ジョージア産エストニア経由チリパウダーに未承認着色料スーダン1 (>1 mg/kg)、産出国不明英国経由バスマティ米にアフラトキシン(B1 = 3.61 µg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

オンラインで販売提供されていた2,4-ジニトロフェノール(DNP)(届け出国: 英国)、産出国不明香港経由メラミン皿からのメラミンの溶出(4.24 mg/kg)、スロバキア産ザワークラウトで亜硫酸塩非表示(60.9 mg/kg)、ペルー産アスパラガスにカドミウム(0.27 mg/kg)、トルコ産スイカにフェナミホス(0.089 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

スロバキア産ザワークラウトで亜硫酸塩高含有(133.4 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

スリランカ産メカジキロインに水銀(1.88 mg/kg)、ガーナ産未精製レッドパーム油に未承認着色料スーダン4 (0.5 mg/kg)、中国産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 4.7 µg/kg)、インド産冷凍エビに禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ) (5.5; 5.9 µg/kg)、中国産香港経由穴あきヘラからの一級芳香族アミンの溶出(0.051 mg/kg)、ニカラグア産飼料用ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 76 µg/kg)、マレーシア産パーム揚げ油にグリシジルエステル類(9365 µg/kg)、韓国産酢漬けラディッシュで着色料タートラジン(E102)の未承認使用、トルコ産レーズンにオクラトキシンA (14.1 µg/kg)、米国産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 15.5; Tot. = 17.8 µg/kg)、中国産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 10.3; Tot. > 24 / B1 = 4.8; Tot. = 5.7 µg/kg)、トルコ産乾燥角切りイチジクにアフラトキシン(B1 = 14.8; Tot. = 19.9 µg/kg)、インド産冷凍バナメイエビに禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ) (5 サンプルのうち4に検出)、イラン産トルコ経由殻付きピスタチオにアフラトキシン(B1 = 14; Tot. = 44 µg/kg)、トルコ産有機ヘーゼルナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 15.2; Tot. = 17.2 µg/kg)、米国産殻にとったアーモンドのアフラトキシン(B1 = 39; Tot. = 42.7 µg/kg)、トルコ産殻をとったヘーゼルナッツにアフラトキシン(B1 = 13; Tot. = 14.9 µg/kg)、

RASFF (Rapid Alert System for Food and Feed: 食品および飼料に関する欧州迅速警報システム)

[]RASFF 2018年第29週

警報通知(Alert Notifications)

米国産リトアニアで包装された煎った塩味ピスタチオにオクラトキシンA (17.0 µg/kg)、ベルギー産ホタテガイ(イタヤガイ)に記憶喪失性貝毒(ASP)ドーモイ酸(57.8 mg/kg)、セネガル産ナスにメソミル(0.084 mg/kg)・ジメトエート(0.25 mg/kg)・未承認物質プロフェノホス(0.2 mg/kg)およびオメトエート(0.087 mg/kg)、イタリア産オリーブオイル漬けアンチョビフィレにヒスタミン(220; 260 mg/kg)、インド産ポルトガル経由赤パプリカにオクラトキシンA (28 µg/kg)、中国産ラトビア経由パプリカ粉にオクラトキシンA (30; 34 µg/kg)、トルコ産スペイン経由辛いパプリカ粉にアフラトキシン(B1 = 9.51; Tot. = 10.06 µg/kg)、ドイツ産子供用ムーズリにアフラトキシン(B1 = 0.4 µg/k)、米国産オランダ経由マルチビタミンフードサプリメンに未承認新規食品成分ホーリーバジル(神目箒)、ポーランド産ハーブティーにアトロピン(213 µg/kg)およびスコポラミン(44.7 µg/kg)、中国産オランダ経由乾燥藻類でヨウ素高含有(> 20 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ロシア産ポリアミドソーセージケーシングからの高濃度の総溶出(25.5 mg/dm²)、パキスタン産スパイスミックスにアフラトキシン(B1 = 6.2; Tot. = 6.2 µg/kg)、日本産調理済スープストックでヨウ素高含有(150 mg/kg)、イタリア産チルドメカジキにカドミウム(0.33 mg/kg)および水銀(1.9 mg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ベルギー産アルミニウムトレーからのアルミニウムの溶出(6.2 mg/kg)、ポーランド産お菓子で着色料ポンソー4R/コチニールレッドA(E124)高含有(916 mg/kg;105 mg/kg)、スリランカおよび英国産ドイツ経由ビスケットで着色料サンセットイエローFCF(E110)の未承認使用(6.1, 25,42, 154 mg/kg)、ベルギー産チルド内臓をとった豚肉胴体にドキシサイクリン(321 µg/kg)、米国産オランダ経由未承認遺伝子組換えトウモロコシ含有(0.4 %)調理済白トウモロコシひきわり粉、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産乾燥クコの実に未承認物質ヘキサコナゾール(0.43 mg/kg)、中国産殻をとったピーナッツにアフラトキシン(B1 = >24; Tot. = >24 µg/kg)、トルコ産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 101,71; Tot. = 112,06 µg/kg)、中国産ナイロン製食品トングからの一級芳香族アミンの溶出(0.042 mg/kg)、中国産冷凍ナミクダヒゲエビでポリリン酸(E452)高含有(6039 mg/kg)、ペルー産グリーンアスパラガスにカドミウム(0.28 mg/kg)、米国産飼料用ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 140 µg/kg)、スーダン飼料用産殻をとったピーナッツにアフラトキシン(B1 = 170 µg/kg)、ブラジル産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 15; Tot. = 19.1 µg/kg)、インド産冷凍バナメイエビに禁止物質ニトロフラン(代謝物質)フラゾリドン(AOZ) (3.8 µg/kg)、

[]乳製品の定義に関するFDAの基準をレビューし近代化するためにFDAがたどっているプロセスについて

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on the process FDA is undertaking for reviewing and modernizing the agency’s standards of identity for dairy products

July 26, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm614851.htm

最近多く議論され、より明確にされなくてはならない問題として、植物を主原料とした様々な食品が、基準を満たした乳製品の代わりに市場に出回っていることが挙げられる。これらの植物由来製品では、「ミルク」、「ヨーグルト」、「チーズ」といった用語が製品名につけられている場合が多い。しかし、これらの代替製品は、1938年に連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C Act)が制定される以前から米国民が知っている「ミルク」等の基準を満たしておらず、栄養成分含量にもばらつきがあることがある。

これは公衆衛生の面から重要である。例えば、コメを原料とした飲料を与えられていた幼児がクワシオルコル型栄養失調と呼ばれる深刻なタンパク質不足に陥った例がある。また、牛乳の代わりにダイズを原料とした製品を与えられた幼児がビタミンD不足からクル病となった事例もある。こうした代替製品の中には、牛乳と比べてタンパク質や他の栄養素をわずかしか含まないものもあるのである。

FDAは、こうした製品のラベル表示に変更を加えたり製品の栄養含量について医療従事者や子供の親を教育したりすることで、前述のような公衆衛生上の問題が防げるかどうかを考えている。このような側面から、FDAは食品の定義に関する基準を近代化し、食事に関する消費者向け情報を強化するための全体的なプロセスの一環として、乳製品の定義に関する基準に注意を向けている。

今週、FDAは、食品の定義に関するFDAの基準を大幅に近代化するプロセスを開始し、まず栄養改革戦略集会(Nutrition Innovation Strategy Public Meeting)の場で、関係者からの意見を集めることにしている。そして、集められた情報をレビューし、夏の終わりから秋の初め頃、ミルク等の用語を植物由来代替物に使用することについての消費者の意識や理解に関連する一連の質問をまとめ、追加の意見募集を行う予定である。また、来年1年をかけて、業界向けガイダンスの作成や、FDAの規制方針を示す新しい法令遵守政策の公表を含めた次の段階を考えていく予定である。

一方で、消費者の誤解を招き、健康を脅かすようなラベル表示に対しては、措置を講じ続けていく。

FDAは、問題となっている食品の定義に関する基準が消費者の期待に沿うものになっているかどうかについて意見を求めている。また、食品技術、栄養科学、栄養強化事例、市場傾向における変化についても、基準の見直しの観点から情報を得たいと考えている。食品の定義に関する基準のために、業界が製品組成の変更を避け、脂肪や食塩含量などを低減できないということも耳にしており、どのように基準を修正したらより健康的な食品の生産を促せるかについても意見を求めている。

FDAは、このプロセスが進捗している期間中常に市民に更新情報を送り続けるようにしたいと望んでいる。

[]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

  • 2018.7.6〜2018.7.12

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=42810

基準値100 Bq/kgを超過した例は無い。

  • 2018.7.13〜2018.7.19

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=42900

基準値100 Bq/kgを超過した例は無い。

[]貝類毒素発生および検査現況

(麻痺性貝毒基準: 0.8 mg/kg以下)

農畜水産物安全課

  • 2018.7.6

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=1042&pageNo=3&seq=42763

・貝類採取禁止海域 − 1沿岸地域

・貝類採取禁止解除要請海域 − 該当なし

・沿岸主要養殖場及び周辺海域麻痺性覇類毒所発生現況

基準値超過発生海域 − 今回の調査地点では不検出

基準値未満発生海域 − 1沿岸地域(ムール貝: 0.43 mg/kg)

  • 2018.7.11

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=1042&pageNo=2&seq=42850

・貝類採取禁止海域 − 1沿岸地域

・貝類採取禁止解除要請海域 − 該当なし

・沿岸主要養殖場及び周辺海域麻痺性覇類毒所発生現況

基準値超過発生海域 − 1沿岸箇所(ムール貝: 1.26〜1.68 mg/kg)

基準値未満発生海域 − 1沿岸箇所(ムール貝: 0.5 mg/kg)

  • 2018.7.13

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=1042&pageNo=2&seq=42851

・貝類採取禁止海域 − 該当なし

・貝類採取禁止解除要請海域 − 1沿岸地域

・沿岸主要養殖場及び周辺海域麻痺性覇類毒所発生現況

基準値超過発生海域 − 今回の調査地点では不検出

基準値未満発生海域 − 今回の調査地点では不検出

  • 2018.7.16

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=1042&pageNo=1&seq=42909

・貝類採取禁止海域 − 該当なし

・貝類採取禁止解除要請海域 − 該当なし

・沿岸主要養殖場及び周辺海域麻痺性覇類毒所発生現況

基準値超過発生海域 − 今回の調査地点では不検出

基準値未満発生海域 − 今回の調査地点では不検出

[]カドミウムが基準を超過して検出された輸入「ホタテ」の回収措置

2018-07-11 輸入流通安全課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42778

釜山市の食品輸入販売業者が輸入‧販売した日本産「活ホタテ貝」(輸入日時2018年6月8日)でカドミウム(基準: 2.0 mg/kg)が基準を超過して検出(2.5 mg/kg)され、販売中止・回収措置を取った。

[]食品衛生規定を繰り返し違反した業者の点検結果−23場所摘発

2018-07-17 食品総括対応チーム

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42840

最近3年間に流通期限を偽造‧変造するなど故意に食品関連法令を繰り返して違反した履歴がある食品製造‧加工業者など428ヶ所を点検(5月23日〜6月27日)した結果、23ヶ所が摘発措置となった。

主な違反内容は、表示基準違反(3ヶ所)、衛生的取り扱い基準違反(2ヶ所)、食品保管基準違反(1ヶ所)、原料受払い部未作成(5ヶ所)、自家品質検査未実施(2ヶ所)、その他(10ヶ所)。

以下に主要事例を示す。

・忠南道錦山郡の食品製造加工業は、澱粉製品を生産し、原産地を虚偽表示して2015年と2016年の二度摘発を受けたが、今回の点検でも混合澱粉製品生産に無表示原料(ジャガイモ澱粉、サツマイモ澱粉)と水質検査を受けていない地下水を使用して再摘発された。

・全北道高敞郡の食品製造加工業、は2016年に流通期限変造で摘発されたが、今回の点検でも漬け物類など9製品の生産において、自家品質検査(タール色素、保存料)を実施しなかっただけでなく、作業場天井にはカビが生えていて作業場床には大根かすをそのまま放置しているなど衛生的取り扱い基準に違反していたため再摘発された。

[]農薬ポジティブリスト制度施行の時前点検と軟着陸方策論議

2018-07-18 疎通協力課/有害物質基準課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42855

農薬ポジティブリスト制度(PLS)の施行(2019.1.1.)を控え、準備状況を点検して制度が軟着陸で施行される方策を論議するために「第5回食品・医薬品安全オープンフォーラム」が7月20日に開催される。

農薬PLSでは、農産物についての残留許容基準が設定されない農薬の場合、不検出水準(0.01 mg/kg以下)で管理を行うことになる。

今回のフォーラムの主な演題は、「食品中の残留農薬管理のためのPLS制度の導入」、「小面積作物用農薬の職権登録」、「農薬PLSに備えるための推奨事項および軟着陸方策」など。

農薬PLSについては、国内で安全使用基準が設定された農薬のみを使うように管理して農薬使用の誤濫用を防止することで安全な食品を国民に提供しようと2011年から推進されてきた。

2016年には堅果類、種実類および熱帯果実類に優先的にPLSを取り入れて施行による問題点などを点検した。

2019年1月の農薬PLS施行を控え、農家、食品業界、農薬製造会社、輸入業者などにPLSを積極的に知らせるために懇談会、説明会を行い、教育と広報を通じて国内農家や食品業界が農薬PLSに準備できるように積極的に支援している(利害関係者への情報提供のための懇談会7回、説明会39回、教育3回、およびオーダーメード型Q&Aの提供)。

残留基準を設定する農薬も拡大され、最近3年間に農薬3,198品目の残留基準(国内2,478品目、輸入720品目)が設定され、葉菜類・葉菜類に対して53グループの農薬の残留基準を設定した。

またPLSを軟着陸で施行するため、産業界や農業界などからの補助または改善要求に対しては、農林畜産食品部、農村進興庁と協議して対策を用意している。

小面積栽培農産物に必要な農薬は、職権登録(農食品部、農業振興庁)と残留基準設定(食薬庁)を行っている最中で、農産物栽培に追加で必要な農薬は農食品部および農業振興庁の需要調査などを土台に、現場の困難がないように迅速に登録と基準設定を推進する。

また、2019年1月に制度が施行されても、制度施行以前に収獲された農産物は以前の基準が適用されるように措置し、環境で長期間残留する農薬に対しては残留基準を設定するなど、農家の困難を解消できるようにする。

[]レッドドラムをニベと偽って売ることはできない

2018-07-20 新興有害物質対策チーム

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42896

−肉眼で区別しにくい食品原料など21種についての遺伝子分析法開発−

食品医薬品安全庁食品医薬品安全評価院は、「レッドドラム」を「ニベ」に、「バラムツ」を「メロ」に偽装して販売し不当利得を取る行為を防止するため、肉眼で区別しにくい動物性原料8種と植物性原料13種計21種類について、遺伝子分析法を利用した真偽判別法を開発した。

遺伝子分析真偽判別法は、似ている顔立ちで肉眼では区別しにくい点を悪用して割安な原料を高い原料と欺いて販売したり料理‧加工に用いるのを根絶するために開発された方法で、去る2011年から去年まで231種類についての遺伝子判別法を開発し、流通食品真偽判別に活用している。

今回分析法対象に加えられた食品は、ニベ、メロ、オオウナギ(済州鰻)・太平洋ヌタウナギ、イバラモエビ・アメリカザリガニ、ワラビ・ゼンマイ、西洋ワサビ・ワサビ、チェリー・桑の実、オレガノ・タイム・レモンバーベナなど。

またタイ葛のように、国内で食用で使うことができない原料についての遺伝子判別法も開発した。

開発された判別法は、種特異的遺伝子部位を増幅するポリメラーゼ連鎖反応(Species-specific PCR)を利用するもので、加工後にも遺伝子が残っている場合に判別が可能である。

安全評価院は今回開発された遺伝子分析法を収載した「食品中に使用される原料の真偽判別のための遺伝子分析方法(II)」を地方自治体、関連検査機関、協会・産業界などに配布して食品安全管理に積極的に活用してもらうことにしている。

[]海外製造事業者の登録、更新期間の到来

2018-07-24 現地実査課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42896

「海外製造事業所登録」の有効期間が来る8月から順次に満了するため、輸入者等に海外製造事業所登録更新を忘れないよう呼び掛けている。

※収入者等: 輸入食品などを国内に輸入しようとする者または海外製造事業所の設置・運営者

我が国へ輸出しようとする海外製造事業所は「輸入食品安全管理特別法」第5条によって食品医薬品安全庁に登録した上でのみ輸出が可能で、登録有効期間は2年であり、有効期間満了前に登録更新することが求められる。

海外製造事業所は、畜産物を除いた輸入食品などの生産・製造・加工・処理・包装・保管などを行う海外に所在する施設で、水産物を生産・加工する船舶も含まれる。

[]「汚染防止」マスク: 健康に良いことを示し、使用を推奨することを正当化するような十分なデータは得られていない

"Anti-pollution" masks: not enough data to demonstrate a health benefit and justify recommending their use

18/07/2018

https://www.anses.fr/en/content/anti-pollution-masks-not-enough-data-demonstrate-health-benefit-and-justify-recommending

ANSESの専門家による評価では、大気汚染から健康を守るために「汚染防止」マスクをすることについては、有効性を示すデータが無いことが判明した。繰り返し述べてきたように、大気汚染による健康影響を低減するには、汚染源への対処行動に優先順位をつけて汚染物質の放出を抑制することが必要である。毎日の大気汚染暴露を低減するために取るべき行動に関する情報を、市民に、とくに感受性の高い人たちに提供することも推奨される。

[]女性用衛生用品の安全性評価

Assessment of the safety of feminine hygiene products

19/07/2018

https://www.anses.fr/en/content/assessment-safety-feminine-hygiene-products

ANSESが女性用衛生用品について実施した安全性評価では、製品に化学物質がごく低濃度検出されたが、健康に有害影響をもたらす閾値を超えてはおらず、リスクは認められなかった。それでも製造業者には品質を向上して化学物質の排除や最小限化することが求められる。また、ANSESの専門家評価では、月経時の毒素性ショック症候群(TSS)が女性用衛生用品の使用条件と関連して引き起こされることが示された。そのためANSESは、使用者に対し、女性用衛生用品の使用上の注意を遵守し、とくに装着期間を守るように呼び掛けている。

2018-07-24

[]評価

  • 香料グループ評価203改訂2 (FGE.203Rev2): FGE. 19の化学サブグループ1.1.4に属し、二つ以上の共役二重結合があり、さらに非共役二重結合を有するまたは有していないα,β-不飽和脂肪族アルデヒドと前駆体

Scientific Opinion on Flavouring Group Evaluation 203, Revision 2 (FGE.203Rev2): α,β-unsaturated aliphatic aldehydes and precursors from chemical subgroup 1.1.4 of FGE.19 with two or more conjugated double-bonds and with or without additional non-conjugated double-bonds

EFSA Journal 2014;12(4):3626 [31 pp.]. 10 April 2014

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/3626.htm

香料グループ評価203改訂1(FGE.203Rev1)において、CEFパネルは、この香料グループについて遺伝毒性の可能性が排除できないと結論付けていた。香料業界は、代表化合物であるtrans,trans-2,4-デカジエナール[FL-no: 05.140]およびtrans,trans-2,4-ヘキサジエナール[FL-no: 05.057]について、追加の遺伝毒性試験データを提出した。また、2,4-ヘプタジエナール[FL-no: 05.084]、2,4-オクタジエナール[FL-no: 05.186]、およびtrans,trans-2,4-ノナジエナール[FL-no: 05.194]についても新たに試験データが提出された。

2,4-ヘプタジエナール、2,4-オクタジエナール、およびtrans,trans-2,4-ノナジエナールは、細菌試験系で遺伝子突然変異を誘発しなかった。trans,trans-2,4-ヘキサジエナールは、ほ乳類細胞を用いたin vitro試験系で遺伝子突然変異を誘発せず、1件のin vivo遺伝子突然変異試験でも陰性であった。trans,trans-2,4-ヘキサジエナールとtrans,trans-2,4-デカジエナールは、ラットに経口投与もしくは腹腔内投与で行ったin vivo骨髄および末梢血網状赤血球中小核形成試験で陰性結果を示した。

パネルは、代表化合物の遺伝毒性の懸念は排除され、このグループの他の化合物についても懸念はないと結論付けた。このグループの20の化合物は、「香料化合物評価手法」によって評価することが可能となる。

  • Saccharomyces cerevisiae CNCM I-3060株(セレン含量を高めた不活化酵母)から得られる全動物種向けセレノメチオニンの認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of selenomethionine produced by Saccharomyces cerevisiae CNCM I-3060 (selenised yeast inactivated) for all animal species First published in the EFSA Journal: 20 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5386

この製品(Sel-Plex®)については、2006年にFEEDAPパネルが科学的意見を提出し、その後EUが認可している。その科学的意見の結論を覆すような新しい根拠は、対象動物の安全性に関しても、消費者や環境の安全性に関しても検出されていない。特に、Sel-Plex®由来のセレンが飼料1 kg当たり最大0.2 mgで合計セレン量が同最大0.5 mgという条件が守られていれば、消費者にリスクを生じることがないことが再確認されている。使用者の安全性については、新規データが得られ、再検討を行った。粉塵になりやすいなどの性質から、吸入により呼吸器感作性を示す危険性があると判断されたが皮膚や眼への刺激性はないと考えられた。

[]査察報告

ボリビア−種子の同等性

Bolivia―Seed Equivalence―2018-6496

20/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6496

2018年3月14〜22日に実施された査察の報告書。

全般として、ボリビアには種子の生産や認証を司る良好に組織された制度が存在する。担当者の技術的知識や経験も良好で、種子生産農作物の野外検査も国の基準に適合して正確に実施されていた。OECDの認証を受けるための種子のサンプリングや検査は、国際種子検査協会(ISTA)の規則に沿って実施されていた。種子の包装は適切に封止されており、トレーサビリティも確保されていた。

種子の認証においてOECDのガイドラインに沿わない部分があり、また野外検査や検査室業務でEUの要件に合致しない部分があったが、これらの難点が克服されれば、ボリビアで生産され認証される穀物、油糧種子、繊維用種子は、EUで生産されるものと同等とみなされるであろう。

2017年の残留検査の結果から基準の遵守が依然として高い水準であることが示された

DAFM (Department of Agriculture, Food and the Marine: アイルランド農業・食料・海洋省)

Results of Residue Testing in 2017 Shows Continued High Levels of Compliance Date Released: 15 July 2018

https://www.agriculture.gov.ie/press/pressreleases/2018/july/title,118919,en.html

アイルランド農業・食料・海洋省(DAFM)は、国家残留物管理計画(NRCP)に基づいて実施した2017年の残留物検査の結果を公表した。

8部類の食品生産動物(牛、緬山羊、豚、馬、家禽、飼育猟獣類、野生猟獣類、および養殖水産物)、ミルク、卵、およびハチミツから18,513検体がサンプリングされ、基準値を超えたのは51検体だけであり、基準遵守率は99.7%と非常に高い水準であった。遵守率は2013年以降高水準で維持されている。

検体の多くは、違反残留物が含まれている可能性の高い動物や製品に的を絞るように策定した基準に従ってサンプリングされた(‘targeted sampling’*)。

基準値を超えた51件の内、22件が牛、1件が馬、2件がハチミツ、6件がミルク、14件が緬山羊、6件が野生猟獣類(鹿、野鳥)であった。多くは抗生物質や駆虫剤の残留であったが、牛の15件と緬山羊の2件で、EUのホルモン禁止規則の対象となる成長促進物質の使用を示すチオウラシルが検出された。DAFMの調査の結果、これは違法な投薬によるものではなく、飼料にアブラナ科植物が多く含まれていたことに由来する可能性が高いと判断した。野生猟獣類の6件は、化学元素(主に鉛)が検出されたものであった。

注 ‘targeted sampling’: 動物薬の違法な使用やMRL遵守状況を監視することを目的とした、EU加盟国の国家監視計画”National monitoring plan”で用いられるサンプリング手法。残留物質が検出される蓋然性が最も高い「動物/性/年齢」のグループを標的としてサンプリングする。

ちなみに、’suspect sampling’は、不適合が検出された、食品や飼料で生産から販売の段階で禁止物質の存在が確認された、あるいは違法使用や休薬期間の不正の疑いや根拠が確認されたことに起因して行われるサンプリング。

[]羅漢果抽出物由来食品添加物: パブリックコメント募集

Call for submissions – Application A1129: Monk Fruit Extract as a Food Additive 20 July 2018

http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Pages/A1129-MonkFruitFA.aspx

http://www.foodstandards.gov.au/code/applications/Documents/A1129%20CFS.pdf

申請者のサラヤ株式会社(大阪、日本)は、羅漢果を強力甘味料の工業的機能を有する食品添加物として使用する認可を得ようとしている。羅漢果抽出物は、中国南部原産で、ウリ科に属する多年生のつる植物Siraitia grosvenoriiの果実から得られる。甘味をもたらす抽出成分は、モグロシド類(ククルビタン配糖体)であり、主成分のモグロシドVは、ショ糖の250〜400倍の甘味を持つ。既に認可されている強力甘味料と比べ、苦みがほとんど無く、高温で安定で不快な後味がないため、焼き製品で砂糖の代わりに使えるなど、多くの利点を持っている。

FSANZのリスク評価では、この食品添加物を強力甘味料として、申請者の提案通りに使用しても、公衆衛生上および安全上の問題は生じないと結論付けた。利用可能な分析・検出法に関する情報が申請者から提出されている。また、ハザードが何も特定されないことから、一日摂取許容量(ADI)は「特定されない」が適当であると判断された。このため、食事暴露量の推算は求められない。

この羅漢果抽出物は、ジャム、菓子類、シリアル製品、小麦粉製品、ケーキ・パン類、特別医療用食品、乳製品などにおいて1,000〜1,100 mg/kg、ソース・トッピング類において5,000 mg/kg、食卓用甘味料において8000 mg/kgの濃度で使用することが企図されている。

パブリックコメントは、キャンベラ時間で2018年8月31日18時まで受け付けられる。

[] 警告

  • オンラインで販売されている'Li Da' と 'Chapter Plus'は禁止物質シブトラミンを含むことが分かった。

HSA ALERT: ‘LI DA’ AND ‘CHAPTER PLUS’ SOLD ONLINE FOUND TO CONTAIN BANNED SUBSTANCE SIBUTRAMINE

20 JULY 2018

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/Press_Releases/2018/lidachapterplussibutramine.html

HASはオンラインで販売されている「Li Da Weight Loss Capsule(Li Da)」「Chapter Plus By BackSlim (Chapter Plus)」2種類の減量製品は健康に深刻な影響を及ぼす恐れがあるとして購入や消費に警告している。HASの検査により禁止物質である、シブトラミンが検出された。製品写真あり。

http://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/Press_Releases/2018/HSA%20Press%20release_ChapterPlusLiDa_final.pdf

  • HSAは他国で発見された不正な健康製品に関する情報を更新(3月-4月2018)

HSA UPDATES ON ADULTERATED HEALTH PRODUCTS FOUND IN OTHER COUNTRIES (MARCH - APRIL 2018)

13 JULY 2018

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/HSA_Updates/2018/foreignalertsjanfeb20181.html

カフェイン、クロラムフェニコール、ジフェンヒドラミンフェノールフタレイン、PDE‐5阻害物質、シブトラミン、テオフィリン、トピラマートを含む製品を掲載。製品写真あり。

http://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/HSA_Updates/2018/HSAUpdates_Foreign%20Alert%20_2018_MarchApr.pdf

[] 消費者の食品安全‐貝類及びサバ科類似魚類

Shellfish and scombroid fish

21 Jul 2018

https://www.mpi.govt.nz/food-safety/food-safety-for-consumers/is-it-safe-to-eat/shellfish-and-scombroid-fish/

魚がどのように保管されているか、貝類の場合はどこで捕獲されたかに注意を払うことが重要である。

[] 貝のバイオトキシン警告−Taranaki及びWaikato地方

Shellfish biotoxin alert – Taranaki and Waikato region

20 Jul 2018

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-taranaki-and-waikato-region/

MPIはTaranaki及びWaikato地方における貝の捕獲に対する公衆衛生警告を発表した。影響のある地域はRaglan、及びRaglan Harbour、Urenui南部またAotea及びKawhia Harbours。定期検査で麻痺性貝中毒のレベルが安全基準0.8mg/kg以上であった。

https://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#taranaki-map

[]警告文書

  • Roorda Dairy 7/9/18

July 9, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm613621.htm

医薬品の残留、不純品の問題。牛の腎臓から65.05 ppmの筋肉組織から6.73 ppmのテトラサイクリンが検出される。

  • Aegle Nutrition LLC 7/6/18

July 6, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm613243.htm

ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品、不正表示の問題。製品のTropical Oasis Ultra Methyl B12のサンプルは、酸性食品でph値が3.02 – 3.17、水分活性値が0.978 – 0.98であった。

  • Holy Land Brand Inc. 6/29/18

June 29, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm613578.htm

食品のCGMP違反、製造、包装及び衛生管理、不純品の問題。FDAの検査により、施設に鼠が存在し、鼠の糞があることが確認された。

[]リコール

  • ALDI は地域店舗での不適切な温度での保管のためAnnaSea Wasabi Ahi Poke Hawaiian Poke Kits とLimu Ahi Poke Hawaiian Poke Kits回収措置。

ALDI Voluntarily Recalls AnnaSea Wasabi Ahi Poke Hawaiian Poke Kits and Limu Ahi Poke Hawaiian Poke Kits Due to Storage at Incorrect Temperature in Area Store

July 14, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm613673.htm

ALDIは北カロライナの小売店舗のAnnaSea Wasabi Ahi Poke Hawaiian Poke Kits とLimu Ahi Poke Hawaiian Poke Kitsを自主回収。製品は安全のため冷凍温度で保管すべきであるが、この店舗は冷蔵区域からの製品を陳列かつ販売した。製品写真あり。

  • MyNicNaxs, LLCは表示されない医薬品有効成分のためダイエタリーサプリメント各種を全国的に自主回収

MyNicNaxs, LLC Issues Voluntary Nationwide Recall of Various Dietary Supplements Due to Undeclared Active Pharmaceutical Ingredient (API)

July 6, 2018

https://www.fda.gov/Safety/Recalls/ucm613197.htm

FDAの検査により、製品各種に医薬品有効成分のシルデナフィルシブトラミン、ジクロフェナク及びフェノールフタレインが検出された。製品写真あり。

[] Health Leads UK Ltd は高濃度のシアン化水素酸(シアン化物)を含むとしてビターアプリコットカーネルを回収措置

Health Leads UK Ltd recalls Bitter Apricot Kernels because packs contain high levels of Hydrocyanic Acid (Cyanide)

17 July 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-38-2018

[]警告

  • 生の豚肉のサンプルに二酸化硫黄が検出された

Fresh pork sample found to contain sulphur dioxide

Friday, 13 July 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/press/20180713_7032.html

食物環境衛生署及び食品安全センターは、生の肉への使用が禁じられている保存料である二酸化硫黄が生の豚肉サンプルに検出された。定期的なサーベイランスプログラムの結果で、9ppmの二酸化硫黄汚染であった。

  • マカオ政府より‐ GB基準値を超える鉛が検出された中国本土からのJiabao Preserved Mandarin Peel (佳寶九制陳皮)に対して警告。

The authority of Macao – Alert on the Jiabao Preserved Mandarin Peel (佳寶九制陳皮) from Mainland China detected with lead exceeding GB standard.

13 July 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20180713_2.pdf

  • 法令違反サンプル結果。箱入りクッキーが栄養表示規則に違反している

The authority of Macao – Alert on the Jiabao Preserved Mandarin Peel (佳寶九制陳皮) from Mainland China detected with lead exceeding GB standard.

Monday, July 16, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180716_7035.html

食品安全センターが検査したところ、香港のFortune Cookies Limitedの「Chef Nic's Cookies (甜酸苦辣)」において、砂糖が100gあたり3gという申告のところ、100gあたり15.8gであっ

  • 法令違反サンプル結果。箱入りクッキーが栄養表示規則に違反している

Boxed cookies not in compliance with nutrition label rules

Monday, July 16, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180716_7035.html

食品安全センターが検査したところ、香港のFortune Cookies Limitedの「Chef Nic's Cookies (甜酸苦辣)」において、砂糖が100gあたり3gという申告のところ、100gあたり15.8gであった。

  • 法令違反サンプル結果。マンゴーのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in mango sample

Thursday, July 12, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180712_7023.html

食品安全センターが検査したところ、マンゴーのサンプルにおいて、エスフェンバレレートが最大基準値0.2ppmのところ、0.35ppm、フェンバレレート最大基準値0.2ppmのところ、0.35ppm検出された。

[] リコール:Loving Earth のココナッツチョコレートバター

Recall: Loving Earth Coconut Chocolate Butter

06 July 2018

http://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/recallsandadvisories/product-recall-loving-earth-coconut-choc-butter

Loving Earth Pty Ltd は予測されるより高濃度の木の実を含むためLoving Earth のココナッツチョコレートバターを健康食品、オーガニック及び食料品店から回収措置。この製品は「微量の木の実を含む可能性がある」と表示されている。

[] 警告

  • Schweppes 1783 600mlのボトル入りトニックウォーターは はボトルのキャップが突然外れる可能性がある製造ミスのために回収措置

Schweppes 1783 600ml glass bottles of tonic water recalled due to a manufacturing fault which may cause bottle caps to pop off

12 July 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-prin-37-2018

Schweppes はボトルのキャップが突然外れるいくつかの報告があったため、予防措置として1783 600mlのボトル入りトニックウォーターを回収すると決定した。

  • 消費者に、Rolkem ケーキデコレーション製品に注意するよう呼び掛けている

Consumers advised about Rolkem cake decoration products

10 July 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/alert/fsa-fafa-01-2018

FSAは南アフリカのRolkem 社の「Expressions in Colour」はケーキやお菓子に使われているが、製品の安全保証ができていないため、消費者に注意を呼び掛けている。2製品が以前、銅の値の上昇のため回収されたが、その後FSAとFSSに成分詳細に関する回答報告が適切に行われていない。

[] 論文

  • フィールドからの報告:工業的キッチン施設での一酸化炭素への職業暴露−ウィスコンシン、2017

Notes from the Field: Occupational Carbon Monoxide Exposure in an Industrial Kitchen Facility ― Wisconsin, 2017

MMWR / July 20, 2018 / 67(28);786

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/67/wr/mm6728a5.htm?s_cid=mm6728a5_w

9月5日に冷凍アペタイザー製造業者から工場でのCOリークの疑いに関する電話を受け取った。最大CO濃度はガスを使った揚げ物器(フライヤー)のエリアでの313ppmだった。調査の結果バーナーを交換したばかりのフライヤーが発生源で、換気が不適切だった

  • アメリカ人の大麻使用への見解は既存の根拠が支持するよりずっと好意的

Americans' view of marijuana use is more favorable than existing evidence supports

23-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/acop-avo071718.php

Annals of Internal Medicine。不正確な一般の見解は商業活動が原因だろう

  • 研究者らが栄養レビューで人気のある食品の流行を探る

Researchers explore popular food trends in nutritional review

23-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/acoc-rep071918.php

Journal of the American College of Cardiologyに発表された米国心臓学会心血管系疾患予防のための栄養とライフスタイル作業委員会による栄養に関する二番目のペーパー。

現在の心臓に健康的な食生活のための栄養助言は、野菜や果物、全粒穀物が多くナッツをほどほどに、というものだが、乳製品や砂糖、コーヒー、アルコールについては患者が混乱する議論がある。

乳製品については有益か害があるかについて明確なコンセンサスがない。米国では飽和脂肪と塩の主な摂取源であるため制限すべきであろう。

添加された糖は可能な限り排除することを薦める。

豆類は料理に取り入れるように薦める。

コーヒーは高血圧と関連はない。緑茶と紅茶も砂糖とミルクを加えないなら安全。

アルコールについては単純ではなく低から中程度の飲酒と心血管系疾患リスク削減に関連があるものの、転倒、がんや肝疾患リスクがあるため、心臓のために飲酒をすることは薦めない

(乳製品の塩はチーズ。アメリカ人チーズ食べすぎ。大体何でも食べ過ぎだけれど)

  • アマチュアウエイトリフターが強力な組み合わせステロイド使用後心疾患を発症

Amateur weight-lifter develops heart disease after using powerful combination steroid

23-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/b-awd072018.php

BMJ Case Reportsに報告された60才男性の症例報告。テストステロンの合成誘導体であるアナボリック−アンドロゲニックステロイド(略称AAS)の使用で、肺炎の後重症呼吸困難でICUに入院した。患者はウエイトリフト競技のためにトレーニングをしていて高用量ステロイドと違法幹細胞注射をしていた。彼は非虚血性心筋症と診断された。

(「アマチュア」でも60になってもそこまでやる?)

  • 我々は生き方を変えれば世界を食べさせることができる

We can feed the world if we change our ways

23-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/lu-wc072318.php

Elementa, Science of the Anthropoceneに発表されたLancaster大学の新しい研究によると、現在の作物の収量で2050年の予想世界人口を養うことができる、ただし劇的に食事を変えれば。ほとんどの肉とミルクを諦めて現在動物の飼料にしている飼料用トウモロコシを食べる。

  • 抗生物質耐性が水産養殖池の水面下で漏出

Natureニュース

Antibiotic resistance lurks below the surface of fish-farm ponds

23 July 2018

http://www.nature.com/articles/d41586-018-05787-6

水産養殖製品の摂取が耐性菌の保有と関連

中国でのmcr-1陽性(コリスチン耐性)大腸菌の調査。この遺伝子が養殖の多い地域と水産物を大量に食べるヒトで特に多い。Nature Microbiol. (2018)

(写真は中国でのカニの養殖。養殖甲殻類かぁ・・)

  • 肉の摂取、健康、そして環境

Meat consumption, health, and the environment

H. Charles J. Godfray et al.,

Science Vol 361, Issue 6399 20 July 2018 eaam5324

http://science.sciencemag.org/content/361/6399/eaam5324

レビュー

肉は栄養源として優れている。高所得国では肉の摂取量の多さとある種の疾患に関連がある、特に根拠が強いのは加工肉を多く食べることと直腸結腸がんリスクの増加である。

肉は植物由来食品より単位エネルギーあたりの排出量が多い。特に反芻動物は非反芻ほ乳類より排出量が多く鳥は通常ほ乳類より排出が少ない。農業は人類の活動のうち最も多く水(淡水)を使いその約1/3が家畜である。肉の生産はメタン、窒素、リンその他環境汚染物質の重要の発生源で生物多様性に影響する。

各国政府は汚染食品から健康を守ることと経済的目的のためには対応をするが、健康、環境、動物の福祉についてはそれほど合意形成はなされていない。

介入に反応する食行動の変化は遅いことが歴史から示唆されている。しかし社会常識は変えられるし変えるべきだ

(最も環境負荷の高い牛をたくさん食べている英国人に説教されたくはないとは思うけれど)

  • きれいな水への道のり

A path to clean water

Klaus Kümmerer et al.,

Science Vol 361, Issue 6399 20 July 2018 pp. 222-224

きれいな水のためには廃水処理能力の向上では限界があり、流入対策(環境中で完全に迅速に分解する化合物の開発)を考える必要がある

  • 化学物質混合物リスクを減らすために規制せよ

Regulate to reduce chemical mixture risk

Andreas Kortenkamp, Michael Faust

Science Vol 361, Issue 6399 20 July 2018 pp. 224-226

ヒトと野生生物は異なる発生源の異なる経路からの複数の化合物に、同時に及び続けて、常に暴露され続けている。そのような混合物の毒性が高いという科学的根拠は多く、規制は遅れている

(環境活動家二名による「展望」。

そだね〜食品が最大の化学物質混合物だけど規制は「遅れている」ものね〜)

  • 気候変動の季節毎の足跡

The seasonal fingerprint of climate change

William J. Randel

Science Vol 361, Issue 6399 20 July 2018 pp. 227-228

人類が原因の気候変動による影響を過去40年の衛星データから明らかにする研究をSanterらが今週号のScienceで報告している

  • ハッカーは簡単に人工知能を騙せる

Hackers easily fool artificial intelligences

Matthew Hutson

pp. 215

機械学習アルゴリズムを騙すのは非常に簡単

  • 幹細胞「治療」を研究として売る:クラウドファンディングキャンペーンからの顧客の期待

Selling stem cell ‘treatments’ as research: prospective customer perspectives from crowdfunding campaigns

Jeremy Snyder & Leigh Turner, Regenerative Medicine, Vol. 13, No. 4 |

https://www.futuremedicine.com/doi/10.2217/rme-2018-0007

オープンアクセス

研究だと言って根拠のない幹細胞治療のためのクラウドファンディングを募集している408件を検討した。全体として研究は信用できるもので、研究だから保険が効かない、科学の進歩に貢献するという主張が多かった。こうしたビジネスに対してNIHやFDAは懸念を表明している。合法的な研究と、根拠のない幹細胞治療にお金を出すことの違いについてのより良い情報が必要。

(治験に参加するのにお金を取られることはないし逆に法外な謝金をもらうこともない、というのは周知されるべき)

  • 治療可能ながん患者における補完医療の使用、がん標準療法の拒否と生存率

Complementary Medicine, Refusal of Conventional Cancer Therapy, and Survival Among Patients With Curable Cancers

Skyler B. Johnson, et al.,

JAMA Oncol. Published online July 19, 2018

https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/fullarticle/2687972

オープンアクセス

キーポイント

問い:がんの補完医療の使用に関連する患者の特徴はどんなものか、その補完医療との関連は治療順守や生存にどう関連するか?

知見:この1,901,815人のコホート研究で、補完医療の使用はいくつかの要因により変動し、それはがん標準療法の拒否と関連していた。そして補完医療を使っていない患者に比べて死亡リスクが2倍だった。

意味すること:補完医療を受けている患者はそれ以外のがん標準治療を拒否する可能性が高く、補完医療を全く使っていない患者より死亡リスクが高い;しかしながらこの生存率の差はすべての推奨されるがん標準治療への順守により調停可能であろう。

米国のデータを用いた研究で、「治療可能ながん」とは非転移性の乳がん、前立腺がん、肺がん、直腸結腸がん。補完医療は「医師ではない人物の提供する有効性が証明されていないがん治療法」と定義(かなり悪質なもののみ)。全体の中で258人しかいない。

SMC

  • 肉を食べることの健康と環境への影響−専門家の反応

SMC NZ

Health, environment impacts of meat consumption – Expert reaction

Published: 20 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/20/health-environment-impacts-of-meat-consumption-expert-reaction/

Scienceに発表されたレビューが肉の多い食事の帰結について検討し、将来の世界の肉消費の変化が健康と環境の両方に大きく影響するだろうという。著者らは健康と環境への影響の間で、世界での人口増加と肉の消費量増加に並行して、どうすれば人々に肉の消費量を減らすことを納得させられるかについてもっと知る必要があると主張する。

SMCは専門家のコメントを求めた

オタゴ大学上級研究フェローCristina Cleghorn博士

加工肉と赤肉の摂取量を減らすことは健康の損失を減らしニュージーランドの医療費を減らすだろう。肉を食べずに栄養を摂ることは可能で全体としては健康に良い影響があるだろう。世界がん研究基金は週に赤肉を500g以内にするよう薦め、世界疾病負担プロジェクトでは週に100g以上食べないように提案している。

ニュージーランドの経済は肉の生産に投資しているため肉摂取量を減らすことは進まないだろう。畜産主体の農業から植物由来の肉代用品生産へのシフトの機会だろう

Massey大学応用数学教授持続可能な未来センターRobert McLachlan教授

これは多方面にわたる包括的レビューである。

健康面では加工肉や赤肉を食べることの大腸がんリスクの増加が主な結論である。

環境面では主な問題は窒素とリンの粒油津、水の使用、水質、温室効果ガス排出である。

肉と乳製品が農業由来の温室効果ガスの主な排出源である。しかしニュージーランドではメタンが主な要因である。

残念ながらこのレビューでは肉の消費に影響できるツールは限られていて影響が不明であると結論している。しかし不可能ではない。ニュージーランドではたった10年で赤肉の摂取量が58%も減って豊かな国と同程度になった

WellingtonのVictoria大学心理学部Taciano L. Milfont准教授

このScienceの論文は最新の根拠のレビューで、肉摂取の集団の健康や環境への影響を定量化するのは簡単ではないことを明らかにした。しかし根拠は世界の肉消費がヒトの健康や環境に悪影響であることを示している。

この論文では個人の消費の好みを変えることができる介入について集中して取り上げているが、このアプローチは責任を市民に押しつけて政府の責任を免除している。行動変容は政府の肉業界への介入と並行して行われるべきである

WellingtonのVictoria大学政治学部上級研究者Mike Joy博士

Beef + Lamb New Zealand社栄養部長Fiona Greig

著者らは赤肉が良い栄養源であり、肉の少ない食事は代用品がないと健康への負の影響がある可能性に言及している。ニュージーランドでは牛と羊は必須栄養素の効果的で持続可能な摂取源である。多くの根拠が脂肪の少ない赤肉を適量食べることは健康的な食生活の一部になりうることを支持している。ニュージーランド保健省の食生活と運動ガイドラインでは週に500gの調理した赤肉を含むよう薦めている。単一の食品についてではなく、食生活のパターン全体を協調することがテーマである

オタゴ大学PhD候補Garrett Lentz

WellingtonのVictoria大学地学環境地球科学部Dave Frame教授

オタゴ大学ヒト栄養学部Sheila Skeaff准教授

Massey大学持続可能なエネルギー教授Ralph Sims教授

Beef + Lamb New Zealand社環境戦略部長Julia Beijeman

(いろいろ略。NZは関心高い)

  • 硝酸を使った肉製品の摂取と躁病エピソードについての研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study on consumption of nitrated meat products and manic episodes

July 18, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-consumption-of-nitrated-meat-products-and-manic-episodes/

Molecular Psychiatryに発表されたあたらしい研究が硝酸を使った肉製品の摂取と躁病エピソードについて調べた

King’s College London精神科心理学神経科学研究所(IoPPN)精神薬理学と情動障害教授で精神科相談医Anthony Cleare教授

この分野の新しい知見は歓迎するが、これは非常に初期の仕事である。患者や一般向けに何かを推奨する前にもっとしっかりした根拠が必要である

  • 英国におけるHPV予防接種計画を青少年の男の子に拡大するかどうかについてのJCVI()政府の予防接種に関する合同委員会)声明への専門家の反応

expert reaction to JCVI statement on whether to extend the HPV vaccination programme to adolescent boys in the UK

July 19, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-jcvi-statement-on-whether-to-extend-the-hpv-vaccination-programme-to-adolescent-boys-in-the-uk/

(専門家の反応各種略。今やHPVは男の子にも推奨するのが標準になりつつある)

その他

  • がんの「治療」の新しい道 Ralph Lee Smithによる覆面調査

New Traffic in 'Cures' for Cancer  An Undercover Investigation by  Ralph Lee Smith

Saturday Evening Post, 1968  posted on July 21, 2018

(1968年のSaturday Evening Postの記事)

https://www.cancertreatmentwatch.org/reports/cures_1968.shtml

Tijuanaがんクリニックというところでがん治療を求める人々が如何に騙されているかを報告した記事。脂肪腫について尋ねたら悪性黒色腫だと告げられたり。50年以上前の記事だが、今でも同じようなことが行われている

オーガニックを謳った健康食品店でがんの治療には食事が大事と宣伝してローズヒップやごま油を売る太った女店主が、米国では治療できないがメキシコのTijuanaがんクリニックではがんが治せると宣伝する。そのクリニックでは「細胞療法」と称して殺したばかりの羊の細胞を注射する。「ナチュラル」食品には自然に病気を治すものが入っていると信じている、等。

2018-07-23

[]評価等

  • Ensifer spp.が産生し、全動物種向け飼料添加物として使用されるビタミンB12(シアノコバラミン)の、VITAC EEIG社が提出した書類に基づく安全性と有効性

Safety and efficacy of vitamin B12 (in the form of cyanocobalamin) produced by Ensifer spp. as a feed additive for all animal species based on a dossier submitted by VITAC EEIG First published in the EFSA Journal: 18 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5336

この文書では、Ensifer adhaerens SCM 2034株ないしはCICC 11008s株、またはEnsifer fredii CMCC (B) 70000株を用いた発酵により産生されるシアノコバラミンの安全性と有効性を扱う。E. adhaerens CICC 11008s株とE. fredii CMCC (B) 70000株については、適切な同定と特徴付けができるデーターが申請者から提示されなかったため、FEEDAPパネルはそれらが産生するビタミンB12の安全性(対象動物、消費者、使用者および環境)に関し、結論を導出できなかった。E. adhaerens SCM 2034株については、抗菌剤耐性遺伝子の存在、製品における生産菌株の生きた細胞やDNAの有無など、菌株の同定および安全性に関し、大きな不確実性があり、FEEDAPパネルは同菌株が産生するビタミンB12の安全性(対象動物、消費者および環境)について結論を導出できなかった。E. adhaerens SCM 2034株はまた、内毒素含量が多く、予備混合物の取り扱いで吸入暴露が起きやすく、また皮膚や眼に刺激性があることが報告されていることから、使用者にリスクを生じると判断された。これらの3菌株が産生するビタミンB12は、動物の栄養要求性に適合し、有効であるとみなされる。

  • 汚染化学物質への食事を介した暴露量の推定において、検討対象候補のデータセットの検出限界に対しカットオフ値を適用して対象を絞ることについて

Use of cut-off values on the limits of quantification reported in datasets used to estimate dietary exposure to chemical contaminants First published in EFSA Supporting Publications: 20 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1452

EFSAが科学的資料作成を行う中で食事を介した暴露量を評価する場合に使用するデータ、すなわち食品や飼料中の汚染化学物質の分析データは、多数の左打ち切りデータ、つまり定量限界や検出限界に届かないデータが含まれていることが多いそうした場合、EFSAでは、いわゆる代入法を用いて、それらのデータを評価に組み入れようとする。しかし、左打ち切りデータの存在は、検出限界や定量限界の分布範囲の広さとともに、食事を介した暴露量の推定で生じる不確実性の重要な発生源となる場合が多い。この技術報告書では、データセットの打ち切り限界値に対して最適なカットオフ値を選択するための以下の段階的アプローチについて記載する。1) 法的要件に基づく、2) 典型的な拡張不確実性水準に基づく、ないしは3) 定量値の分布と定量限界の報告値に基づく。この手法は、左打ち切りデータが食事を介した暴露量の推定で生じる不確実性に対して及ぼす影響を最小限にすることを目的としている。

  • 動物性加工タンパク質により生じるBSEリスクの量的評価に関する最新情報

Updated quantitative risk assessment (QRA) of the BSE risk posed by processed animal protein (PAP) First published in the EFSA Journal: 17 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5314

EFSAに委託された3つの事案についての検討結果報告。

事案1: 飼料中の反芻獣由来成分の検出に関し、「飼料原料中の動物性タンパク質を調べるEUリファレンスラボ」(EURL-AP)から、‘technical zero’という技法が提示されている。この技法は、定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)法に基づくが、合法的に加えられた牛由来物質と無許可混入物とが判別できない、何らかの反芻獣由来物質が検出されてもBSE感染との関連性を確定することはできない、現行の技術より検出感度を上げることはできないと判断された。

事案2: BSEの推定発生件数に関し、最新のモデルを用いて算出を行った。2011年の推算に比べて飼料からのBSE感染性は4分の1になっており、年間のBSE新規発生件数は1件を下回ると予想される。

事案3: 反芻獣由来成分についてqPCRで飼料を検査した場合の結果を予測した。検体の反芻獣由来成分による汚染率が5%に増加した場合(現在は農家、飼料、国境検体でそれぞれ0.5、0.65、1.9%)、qPCRの判定点(技術的検出限界)を300 DNAコピーとすると、汚染が有りながら検出陽性とならない飼料の割合は4倍(0.0037%→0.014%)となると試算された。

  • EFSAに通知され、意図的に食品や飼料に添加される生物剤で、QPSを適用して評価することが推奨される生物剤のリストの更新第8回: 2018年3月までにEFSAに通知された分類単位にQPSを推奨することの適切性

Update of the list of QPS-recommended biological agents intentionally added to food or feed as notified to EFSA 8: suitability of taxonomic units notified to EFSA until March 2018 First published in the EFSA Journal: 17 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5315

安全性適格性推定(Qualified presumption of safety: QPS)は、EFSAの各科学パネルが実施する生物剤の安全性リスク評価を支援するために、統一のとれた汎用的な予備評価手順を提供する目的で開発されたものである。妥当性のあるやり方で分類された各菌および各菌群(分類単位)に関して、特性、根幹を成す知見、安全性の懸念、および薬剤耐性の評価が行われている。ある分類単位において特定された安全性の懸念は、数的に可能性や合理性が示される場合、「適格性(qualifications)」に反映される。この適格性は、EFSAの各科学パネによって菌株ごとに評価される。2017年9月から2018年3月の審査期間には、以前にQPSが推奨された分類単位、およびそれらの適格性に変更をもたらすような新たな情報は入手されなかった。BIOHAZパネルは、「生産目的だけに限る」という適格性は、生産菌株の生きた細胞が最終製品に存在しないことを意味し、微生物バイオマス法で生産された食品や飼料にも当てはめることができることを確認した。今回の審査期間には、市販認可申請されている微生物製剤のうち、46件がQPS推奨の判断を求めてEFSAに通知されている。これらのうち28件の生物剤は既にQPS推奨の判断(QPSステータスの付与)が行われた状態であり、15件はQPSステータスの付与から除外された。それらの除外例は、QPS推奨に関する以前の審査例に基づくもの(10件は糸状菌、1件はバクテリオファージ)、今回の審査において更なる評価が必要なもの(放線菌に関するもの2件、および大腸菌に関するもの1件)、および植物保護製品(PPP)のリスク評価に必要な補強データが求められているもの(シュードモナス属菌1件)である。また3件の分類単位について評価あるいは再評価が行われた。Paracoccus carotinifaciensとPaenibacillus lentusは、それぞれ2008年と2014年に評価されているが、今回再評価される。Yarrowia lipolyticaは今回初めて評価を受ける。P. carotinifaciensとP. lentusは、科学的知見が不足しており、QPSステータスを付与できない。Y. lipolyticaにはQPSが推奨されるが、その場合の用途は生産目的に限定される。

[]査察報告

  • セネガル−マグロ類由来の水産物

Senegal―Fishery products derived from tuna species―2018-6397

20/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6397

2018年2月28日〜3月8日に実施された査察の報告書。

公的管理制度は、法律に基づき、EUへの輸出証明を得るための適切な手順で行われているが、法律の内容はEUの規則の一部に適合しておらず、法律どおりだとブライン凍結温度やブライン凍結されたマグロ類の最終用途がEUの要件を満足しない(実際はEUの要件に見合う温度で凍結されており、丸ごとの魚体や缶詰製品が輸出されている)。

公的管理は製造チェーンに沿って適切に実施されているが、全ての事例において完全に実施されているわけではなく、特に冷凍船では活魚倉の二重目的利用やHACCP計画や温度記録に関する問題が見受けられた。

所轄機関は重視している欠点について早急に対処しようと活動計画を提示しており、これらは冷凍船における活魚倉の二重目的利用の中止や、冷凍温度に関する法律変更などをカバーするものとなっている。

  • ミャンマー−水産物

Myanmar―Fishery products―2018-6510

20/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6510

2018年2月20日〜3月1日に実施された査察の報告書。2016年の査察以降、様々な対策が取られ、正確なサンプリングや分析が国家残留物監視計画に基づいて実施されるようになっており、担当者の教育にも相当な努力が払われている。その結果、管理制度や認証制度はEUの要件が満たされていることを信頼性高く保証できるようになっている。ただし、重要管理点や原料の管理に関しては難点も認められ、この文書にそれらに関する助言を付した。

  • ウクライナ−家禽肉および家禽肉由来製品

Ukraine―Poultry meat and products derived therefrom―2018-6453

20/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6510

2018年2月27日〜3月9日に実施された査察の報告書。ウクライナの公的管理制度は、家禽肉や家禽肉由来製品の製造の全段階をカバーしており、信頼性のある検査結果を提供する認定公的検査室網により支えられている。EUの要件は、屠殺前検査、屠殺後検査、HACCPによる管理、トレーサビリティ、証明手続き一般に関して大体満たされている。

しかし、この制度の有効性は、地域の所轄機関の管理・監視能力が低く、EUの要件を満たしているという保証(特にEUがリストアップした施設の遵守状態に関して)が、昔から業務に当たっている公務員獣医師の能力に左右されるという状態になっている。そのため、公的管理手続きの統一性や文書化、および実地訓練が不足している。本来検出されるべき、施設の不遵守事例も見過ごされており、食品事業者による改善が行われないままになっている。

2010年の査察以降の是正行為は、これらの様にまだ実効化されていない面もあるが、他の行動計画は中央所轄機関によって十分に実施されている。

  • スペイン−殺生物剤

Spain―Biocides―2018-6358

19/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6358

2018年2月20日〜3月1日に行われた事実確認の報告書。

スペインでは、1980年代に殺生物剤の好適な登録制度が構築されている。所轄官庁は殺生物剤の市場流通および使用の管理を高水準で実施している

有効成分の評価制度および殺生物剤の認可制度は良好に確立・構築されているが、内分泌かく乱性を持つ有効成分の評価のレビューの必要性があり、申請者が一つの殺生物製品群の申請で広く多様な殺生物剤の認可を求める傾向がみられるため、殺生物剤規則の期限が守られない状態が続いている。

  • ベルギー−有機農法

Belgium―Organic Farming―2017-6073

19/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6073

2017年9月19〜29日に実施された査察の報告書。

ベルギーの有機生産の管理制度は部分的で、有機製品の輸入管理を担当する所轄官庁は無く、市場管理も苦情処理だけである。管理機関による事業者の検査は全体として有効で、抜き打ち検査やサンプリングの回数はEUの要件を上回っているが、地域の所轄官庁による監督が満足ではなく、深刻な再犯事例に対する強制執行力が特に弱い。このことは、違反事例が管轄機関に報告もされず、管轄機関がそうした事例を徹底して検査することもないことと合わせ、管理制度の有効性を低減させている。これらの欠点に対する助言がこの報告書に付されている。

  • デンマーク−地理的表示

Denmark―Geographical indications (PDO, PGI, TSG)―2018-6404

19/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6404

保護された原産地呼称(PDO)、保護された地理的表示(PGI)、伝統特産品保証(TSG)などに関し、2017年9月19〜29日に実施された査察の報告書。

PDO/PGI/TSG全般にわたり、適切な公的管理制度が存在し、所轄官庁は製造業者、加工業者および市場レベルでの管理を任命されている。ただし、公的管理はまだ完全な実施ではなく、査察時には市場管理は予備的段階であった。管理機関の所轄官庁による監督は十分ではない。強制執行力に関しては、課された制裁が有効であったという根拠は無い。これらの欠点に対する助言がこの報告書に付されている。

[]食品中のミネラルオイル成分についてのQ&A

Questions and answers on mineral oil components in food

Updated BfR FAQ of 12 December 2017

http://www.bfr.bund.de/en/questions_and_answers_on_mineral_oil_components_in_food-132254.html

ミネラルオイル成分が食品中に検出される可能性があるという知見に照らして、ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、食品中のミネラルオイル成分が健康リスクを引き起こす可能性があるかどうかを判断するための評価を実施した。

BfRは長年にわたり、再生ボール紙に含まれたミネラルオイル成分は食品へ移行し得るものであり、実際にそうした事態が想定されることを指摘してきた。これは、再生ボール紙の製造では、材料の1つとして印刷された回収紙が使われており、これには新聞の印刷インクのミネラルオイル成分が含まれている可能性があるためである。今日まで、これらの物質の移行はとりわけ、米やセモリナ粉など表面積の広い乾燥食品で認められている。

食品包装材に由来するミネラルオイル成分で食品が汚染されるのは望ましいことではない。

以下に、包装材から食品に移行し得るミネラルオイル成分に関し、よくある質問と答えをまとめた。

◇FAQS

ミネラルオイル成分はどのようにして食品に入り込むのか?

ボール紙製造に使用される回収紙は印字されている新聞も含んでおり、新聞で最も一般的に使用されている印刷インクはミネラルオイルを含んでいる。目下のところ、再生工程でインクを十分落とすことは不可能であるため、再生ボール紙製の食品包装材に紛れ込む可能性がある。他に可能性のある食品への移行源は、食品加工機器の潤滑油、収穫機の排気ガス、製造あるいは包装工程中に潤滑油や剥離剤として使用されるミネラルオイルなどである。

食品分野での「ミネラルオイル」という言葉の意味は?

食品に検出されるミネラルオイル混合物は、飽和炭化水素や芳香族炭化水素から成る。

化学用語では、飽和炭化水素は、鎖式(非環式)炭化水素および環式炭化水素を指し、これらを「ミネラルオイル飽和炭化水素」(MOSH)と呼ぶ。芳香族炭化水素は「ミネラルオイル芳香族炭化水素」(MOAH)と呼ばれる。包装材から食品に移行するMOAHは主にアルキル化芳香族炭化水素の複合混合物から成る。

ミネラルオイル成分は包装材からどの食品に移行する可能性がある?

BfRは包装材から食品へのミネラルオイルの移行は、特に小麦粉、セモリナ粉、米、パン粉、朝食用シリアルなど、表面積の大きい乾燥食品に想定されると考えている。

包装材から食品に移行するミネラルオイル成分の問題にBfRが注目したのはいつ?

スイスのチューリッヒ州立研究所の調査結果を踏まえて、BfRは2009年に食品に移行するミネラルオイル成分の問題に注目した。

この研究所は、8ヵ月間ボール紙製の箱に保管された米にミネラルオイル成分を検出した。検出された移行は主として、ボール紙からのミネラルオイルガス放出の結果によるものと合理的に判断された。

ミネラルオイルに知られている健康リスクは?

特定の炭素鎖長のミネラルオイル飽和炭化水素類(MOSH)は、ヒトの体に吸収され、いくつかのヒトの臓器で検出される場合もある。動物実験では、特定の系統のラットの肝臓にこれらに類する化合物を含むミネラルオイル混合物が蓄積し、炎症性影響につながる可能性が示されている。ただし、この知見とヒトとの関連性はまだ不明確である。

食品中に検出されるミネラルオイル芳香族炭化水素類(MOAH)は、様々な供給源から移行する可能性がある。通常、これらは主としてアルキル化された多環芳香族炭化水素を含む複合混合物であり、それらの多環芳香族炭化水素には発がん性物質も含まれる。十分なデータがないため、健康リスク評価はできない。

この種の食品汚染は一般に望まれるものではなく、そのためBfRは、再生紙やボール紙からのミネラルオイルの移行は、他の供給源からの移行と同様に最小限に抑えるべきだと確信している。

MOSHとMOAHだけが食品中で検出され得るミネラルオイル炭化水素か?

MOSHとMOAHに加えて、食品が特定のプラスチックで作られた容器に保管されたり、特定の種類のプラスチックフィルムで包装されていると、食品はいわゆるPOSH(ポリオレフィン飽和炭化水素オリゴマー)も含む可能性がある。

POSHとは?

ポリオレフィン飽和炭化水素オリゴマー(POSH)は、ポリオレフィンとして知られる特定のプラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン)のオリゴマーとして生じる飽和炭化水素である。この種の素材が食品の包装や保管に使用されると、POSHがこれらの食品へ少量移行する可能性がある。

食品中のPOSHが引き起こす健康リスクとは?

BfRはPOSHに関する毒性学的データは何も持っていないため、今日までこれらの物質の健康リスク評価を行えていない。

消費者は食品を通して包装からどのくらいの量のミネラルオイル成分を摂取しているのか?

欧州食品安全機関(EFSA)は2012年に、成人は食品を通して飽和炭化水素(MOSH)を0.03 〜0.3 mg/kg体重/日の用量で摂取しており、摂取量は子供の方が高い恐れがあると推定している。EFSAの推定量に基づき、芳香族炭化水素(MOAH)の摂取量は、MOSHで観察された値のおよそ20%で、0.006〜0.06 mg/kg体重/日と算出された。体重10 kgの子供の場合、これは最大で0.6 mgという一日摂取量に相当する。

アドベントカレンダーのチョコレート中のミネラルオイル成分による健康リスクに関するBfRの見解は?

2015年にStiftung Warentest(ドイツの財団法人で、商品検査を行っている)が提供したデータに基づき、BfRはチョコレート中のミネラルオイル成分が引き起こす健康リスクの予備評価を行った。最も高濃度、すなわちチョコレート1 kgあたり7 mg含まれるという最悪のケースを想定して、アドベントカレンダー(クリスマスまでの日数を数えるためにチョコレートの入った窓が設けられ、その窓を毎日1つずつ開けていくカレンダー)の個々のチョコレート1個の芳香族炭化水素の濃度を0.022 mg/kgと推算した。1日1個チョコレートを食べるという想定では、これは、食品からの芳香族ミネラルオイル炭化水素の摂取に関して欧州食品安全機関が推定(EFSA 2012)した一日摂取量をほんのわずか超過していることになる。この超過量はとても少ないにもかかわらず、現在、これらの物質が発がん性を引き起こすという可能性を排除できないため、芳香族炭化水素はやはり食品に好ましくないとされる。

ミネラルオイル成分はボール紙包装材から冷凍食品にも移行される事がある?

今のところBfRが持っているミネラルオイル成分の冷凍食品への移行に関するデータは限られている。だが、ミネラルオイル成分は冷凍温度条件でガス化放出されないため、移行はこうした温度では起こりそうもない。

ミネラルオイル成分の食品への移行量に制限値は設けられている?

現在のところ食品のミネラルオイル成分の量を管理する法規定は施行されていない。ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は再生ボール紙から食品へのこれらの物質の移行を規制するための条例の作成を進めている。

包装材からの芳香族炭化水素(MOAH)と飽和炭化水素(MOSH)の食品への移行量に関し、BfRが推奨する制限値は?

MOAHの限度量を評価したり導出するために必要な毒性データは得られていない。再生ボール紙から移行する芳香族炭化水素の発がん性の可能性を除外できないというBfRの意見は、2012年にEFSAが発表した専門家の意見(EFSA 2012)で支持されている。包装材から食品へのMOAH移行が検出されていないのはこのためだと思われる。

再生ボール紙から移行可能な分子量の範囲のMOSHの評価には、十分なデータが得られていない。国連食糧農業機関/世界保健機関合同食品添加物専門家委員会(JECFA)は2012年に、低粘度の流動パラフィンの暫定ADI値を取り下げた(JECFA 2012)。ADIは「許容一日摂取量」のことで、健康リスクが発現すること無く一生涯毎日(経口で)摂取できる特定の物質量の尺度である。

BfRは、C10〜C16もしくはC16〜C20の炭素鎖長のMOSHを含む溶剤の食品への移行量の参照値として、それぞれ12 mg/kgおよび4 mg/kgを導出した。

現在の知見に基づくと、分子量や炭素鎖長の範囲によっては特定の系統のラットの肝臓での蓄積や炎症反応が引き起こされていると行くことは、MOSHの健康リスク評価に決定的な意味を持つ。EFSAは、食品に検出されていて、これまで対象としてきた種類から逸脱した構成の炭化水素を持つMOSHの評価に関し、研究計画を支援した(EFSA Supporting publication 2017:EN-1090)。この研究の知見に基づくEFSAの結論はまだ得られていない。データからは前述の系統のラットにおいて、構造および臓器特異的なMOSHの蓄積があることが示された。しかしながら、現在のところこれらの知見からは、ヒトにおける毒性やこのデータのヒトとの関連性に関して言えることはない。

現在、再生ボール紙から移行し得る分子量範囲のMOSHによる健康影響を明確に評価することができず、また特定の系統のラットの肝臓で観察された炎症反応の具体的な原因を明確に特定することもできない。このような状況のため、包装材からこれらの物質をさらに移入・移行させることは、技術的に可能な限り最小限に抑えるべきである。

ボール紙包装材から食品へのミネラルオイル成分の移行を最小化するためにBfRが推奨することは?

ミネラルオイル成分の移行は包装材中の濃度だけでなく、保管状況や食品の種類によっても影響を受ける。未使用の繊維ベースのボール紙やミネラルオイルフリー印刷インクを用いたり、包装のデザインに機能性バリアを組み込むことで移行を防ぐことができる。こうした措置を考える場合、直接食品と接する包装材だけでなく、それより外層の包装材からの移行の可能性も考慮に入れるべきである。

[]植物検疫と市民による科学: ANSESはオオブタクサの調査活動に参加する

Plant health and citizen science: ANSES takes part in an operation to detect giant ragweed

News of 12/07/2018

https://www.anses.fr/en/content/plant-health-and-citizen-science-anses-takes-part-operation-detect-giant-ragweed

テラ・ボタニカ協会およびオオブタクサ観測所と提携した市民の調査活動に参加する。

オオブタクサ(Ambrosia trifida)は外来種で、ヒトにアレルギーを生じたり、農産物の生態系に侵入して生産量を低下させる。

現在、テラ・ボタニカ協会主導で、一般市民からも調査データを集め、自然と景観に関する情報システム(SINP)に組み入れている。

ANSESの植物検疫所はデータの分析を担い、フランス国立農業研究所と協力して、オオブタクサが繁殖しやすい要因をより良く理解し、早期発見やリスク予見に役立てようとしている。

[]日本からの食料品輸入の要件変更

Changes in Import Requirements of Food Products from JAPAN

16 July 2018

https://www.ava.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/circular_japan-imports-to-singapore-(16-7-2018).pdf

日本の福島県で制限が残っていた楢葉町、川俣町、川内村からの食品輸入が直ちに解禁となる。これらの3地域からの輸入品も他の福島県産の輸入品と同様に、AVAによる留め置き検査に供される。日本からの輸入食料品積送品については、今後も原産地(原産県)証明(COO)が求められる。

[]各国が抗菌剤耐性対策に前進

Countries step up to tackle antimicrobial resistance

18 July 2018

http://www.who.int/news-room/detail/18-07-2018-countries-step-up-to-tackle-antimicrobial-resistance

FAO/OIE/WHOが発表した報告書によると、各国は抗菌剤耐性(AMR)対策に意味のある前進をしているが、緊急対応が必要な重大なギャップは残る。

この報告では154ヶ国の進捗状況を図示し、大きな差があることを明らかにしている

特に動物と食品分野で喫緊の投資と対応が求められる。また環境と植物部門ではデータがない

データベースと報告書は以下から

Country progress in the implementation of the global action plan on antimicrobial resistance: WHO, FAO and OIE global tripartite database

http://www.who.int/antimicrobial-resistance/global-action-plan/database/en/

[]新しい報告は2030年までに食品と農業研究を進歩させるための緊急課題に対応する5つの科学的革新を同定

New Report Identifies Five Breakthroughs to Address Urgent Challenges and Advance Food and Agricultural Sciences by 2030

July 18, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25059&_ga=2.76383516.880760757.1531882144-1857360147.1528085209

NASEMの新しい報告書は、米国の食糧と農業システムの持続可能性を増すために今後10年に達成することが可能な最も期待できる科学的革新を同定した。

2030年までに食品と農業研究を進歩させるための科学的革新

Science Breakthroughs to Advance Food and Agricultural Research by 2030

https://www.nap.edu/read/25059

報告書ハイライト

https://www.nap.edu/resource/25059/ScienceBreakthroughs2030ReportBrief.pdf

インタラクティブインフォグラフィクス

https://www.nap.edu/resource/25059/infographic

5つの革新分野を同定。

1.学際研究とシステムアプローチ

2.センシング(測定)技術

3.データサイエンスとインフォマティクス

4.ゲノミクスと精細交配

5.マイクロバイオーム

(動画もある。ウェブセミナーとレセプションも開催。将来のための投資を求めることもあり、非常に力の入った報告書。)

その他

  • 担当部署と科学者はCFCsの違法発生源を突き止めるのに助けが必要

Natureエディトリアル

Officials and scientists need help to track down rogue source of CFCs

18 July 2018

http://www.nature.com/articles/d41586-018-05743-4

オゾン層破壊化学物質排出が中国の企業のせいだと非難されているがまだ確認されていない

環境対策の成功例としてオゾン層を守ったはずが思わぬ危機に見舞われている。新しい発生源の同定と削減が必要である。先週のモントリオールプロトコールOEWGで取り上げられた。CFC-11には中国の地方のフォーム製造企業が批判されているが韓国や日本を含む東及び南アジアにも監視強化が求められている

  • 米国の国立公園は主要都市と同じくらいの大気汚染がある

Natureニュース

US national parks have just as much air pollution as major cities

18 July 2018 Jeremy Rehm

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05756-z

Science Advancesに発表された研究によると米国の国立公園の空気は大都市の空気と同様のオゾン汚染がある。1990年から2014年の間に米国の33の国立公園と20の大都市のオゾン濃度を比較した

2018-07-18

[]意見等

  • 使用後のPETを食品接触材料へリサイクルするために使用される、Gneussテクノロジーに基づく" Gneuss 1"プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ’Gneuss 1’,based on Gneuss technology, used to recycle post-consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5324 13 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5324

原料は使用後に洗浄・乾燥したPETフレークで、食品に用いられていなかったPETの割合は5%未満である。これら原料は真空下で押出され、ペレット状またはシート状となる。この真空脱気押出が汚染物質除去に重要な段階と判断される。この段階における温度や圧力、押出保持時間などのパラメーターがよく検討されている。未確認汚染物質の食品への移行の可能性は、食品1 kgあたり0.1 µg未満となることが示された。

従って、Gneuss 1プロセスから得られるリサイクルPETは、製品の製造に100%使用しても、また室温での長期保存の条件であらゆる種類の食品と接触させても、安全上の懸念を生じないと判断される。ただし電子レンジでの使用は不可である。

  • 使用後のPETを食品接触材料へリサイクルするために使用される、Gneussテクノロジーに基づく" Gneuss 2"プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ’Gneuss 2’,, based on Gneuss technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5325 13 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5325

原料は使用後に洗浄・乾燥したPETフレークで、食品に用いられていなかったPETの割合は5%未満である。これら原料は真空下で押出され、ペレット状またはシート状となる。この真空脱気押出が汚染物質除去に重要な段階と判断される。この段階における温度や圧力、押出保持時間などのパラメーターがよく検討されている。未確認汚染物質の食品への移行の可能性は、食品1 kgあたり0.1 µg未満となることが示された。

従って、Gneuss 2プロセスから得られるリサイクルPETは、製品の製造に最大90%使用しても、また室温での長期保存の条件であらゆる種類の食品と接触させても、安全上の懸念を生じないと判断される。ただし電子レンジでの使用は不可である。

[]査察報告

  • スウェーデン−国内の監査制度

Sweden―National Audit System―2017-6029

13/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6029

管轄機関の国内監査制度の評価のために、2017年11月13〜17日に実施した査察の報告書。

国内監査を受ける管轄機関としてピックアップしたのは、スウェーデン食糧庁、スウェーデン農業局、地方行政局、地方自治体である。

管轄機関を監査する団体は、スウェーデン食糧庁(NFA)の評価部、スウェーデン農業局(SBA)の国内監査部(IAU)、SBAの動物管理部(ACU)、地方行政局であったが、これらはほぼ監査団体としての要件を満たしていた。

SBAの動物管理部による監査は、動物衛生、飼料、および動物副産物の公的管理についての監査が認められず、監査の独立性は完全ではなかった。

植物保護製品の使用や市販に係る公的管理、および地方による動物衛生、飼料ならびに動物副産物の公的管理は、監査の対象から外れていた。NFAの評価部の監査は、SBAの各部の監査よりも高水準の保証を提供していたが、SBAの2つの部は、監査計画で協調していなかった。

SBAのIAUは、毎年自らの能力評価を実施し、国内監査基準(IPPF)に従って5年ごとに外部検証監査を受け、監査の独立性が高いレベルにある。NFAの評価部およびSBAのACUは監査に関する外部的な保証を欠いているが、北欧諸国間で第II次独立監査協力計画が進められており、こうした要件を満たす恒久的な合意の基礎が形作られようとしている。

監査結果は信頼性が高く、公的管理の質と一貫性の改善に役立てられている。

  • ドミニカ共和国共和国で運営されている公認管理団体によって適用されている有機生産基準および管理対策

Organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in the Dominican Republic

16/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6392

2018年1月24日〜2月1日に実施された査察の報告書。

公認管理団体による検査は概ね有効であり、輸出関連の制度は全般的にEUの規則に適合している。

しかしその有効性は、全ての事業者が有機生産基準を遵守しているわけではなく、高リスクの事業者に対して必ずしもサンプリングや追加検査訪問が行われていないため、低減している。

また、事業者による化学物質の使用を管理団体が調査することなく、製品が有機生産品として市販されている。こうした欠点などについて、本報告書で助言を行っている。

[]RASFF 2018年第28週

警報通知(Alert Notifications)

スイス産ベビー用穀物食にアフラトキシン(B1 = 0.18 µg/kg)、トルコ産ポーランド経由ビターアプリコットカーネルでシアン化物高含有(1110 mg/kg)、インドネシア産冷凍キハダマグロにヒスタミン(3035 mg/kg)、ベトナム産トゲバンレイシ(サワーソップ)に未承認物質メタミドホス(0.04 mg/kg)及びアセフェート(0.026 mg/kg)、オランダ産おたまからの一級芳香族アミンの溶出(アニリン: 36.7; 4,4'-ジアミノジフェニルメタン: 5710 µg/l)、オランダ産クコの実に未承認物質ニコチン(0.36 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ドイツ産ベーコン付き焼いたジャガイモで亜硫酸塩非表示(135 mg/kg)、ナイジェリア産挽いたオグボノにアフラトキシン(B1 = 19.3; Tot. = 25 µg/kg)、日本産乾燥コンブでヨウ素高含有(3400 mg/kg)、タイ産酢漬けキャベツにクロルピリホス(0.57 mg/kg)、モロッコ産生きたカタツムリにクロルピリホス(0.069 mg/kg)及びジフェノコナゾール(> 0.2 mg/kg)、スペイン産チルドスルメイカにカドミウム(2.6 mg/kg)、チュニジア産イワシフィレにヒスタミン(581 mg/kg)、チリ産チルドメカジキロインに水銀(1.7 mg/kg)、イタリア産ウサギ肉にオキシテトラサイクリン(145.6 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

トルコ産ドイツ経由チップスナックで着色料キノリンイエロー(E104)の未承認使用(121 mg/kg)、ハンガリー産鳥用混合飼料でナイカルバジン高含有(25800 mg/kg)、ドイツ産原料インド産ハッショウマメ粉に未承認新規食品成分ムクナ(黎豆)、中国産飼料用乾燥カワゲラにヒ素(3.1 mg/kg)、産出国不明スペイン経由食品サプリメントに未承認新規食品成分イカリソウ及び淫羊霍(インヨウカク)、スペイン産飼料用魚肉に反芻動物のDNAの存在、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 24 µg/kg)、スーダン産飼料用ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 79; Tot. = 90 µg/kg)、トルコ産ペッパーにジメトエート(0.032 mg/kg)および未承認物質オメトエート(0.033 mg/kg)、インド産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 50; Tot. = 55 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒にアフラトキシン(Tot. = 56.2 µg/kg)、ベトナム産冷凍メカジキに水銀(2.5 mg/kg)、米国産アーモンドにアフラトキシン(B1 = >24.0; Tot. = >24.0 µg/kg;Tot. = >24 µg/kg;B1 = 24.1 µg/kg;B1 = 24 µg/kg;B1 = 24 µg/kg)、インド産冷凍イカにカドミウム(1.3 mg/kg)、米国産トルコ経由ピスタチオ穀粒にアフラトキシン(B1 = 35.4; Tot. = 38.4 µg/kg)、中国産グラスジャーからのクロムの溶出(0.5 mg/kg)、米国産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 134.8; Tot. = 139.4 µg/kg;B1 = 39; Tot. = 42 µg/kg)、スーダン産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 200 µg/kg)、その他アフラトキシン等多数

[]委員会は健康プロモーション、疾患予防、非伝染性疾患管理のための常設委員会を設立

Commission establishes Steering Group on Health Promotion, Disease Prevention and Management of Non-Communicable Diseases

https://ec.europa.eu/health/non_communicable_diseases/steeringgroup_promotionprevention_en

17 July 2018に採択

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/major_chronic_diseases/docs/c2018_4492_en.pdf

[]国家化学物質残留監視プログラム2014〜2015年次報告

National Chemical Residue Monitoring Program 2014-2015 Annual Report

2018-07-11

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2018-07-11/ncrmp/eng/1530632244911/1530632245212

要約

カナダ食品検査局(CFIA)は、食品、動物および植物の安全確保に専心しており、それによりカナダ国民、環境、および経済の健全性と福利を向上させている。国家化学物質残留監視プログラム(NCRMP)は、CFIAが毎年行う調査プログラムであり、食品が、化学物質残留や汚染物質に関し、カナダの基準やガイドラインを遵守しているかどうかを検証する。NCRMPで集められたデータは、他の調査活動で得られたデータと共に、CFIAが傾向を把握するのに役立てられ、特定された傾向は、順守状況を維持・向上させるために追加の管理戦略を策定する根拠となることもある。

NCRMPは、CFIAが採用するいくつかの有用なツールの一つであり、毎年遵守状況が非常に高く維持されているのに役立っている。NCRMPは、国際食品規格(Codex Alimentarius)の原則やガイドラインに沿って実施されており、カナダの食品に生じる恐れのあるハザードを監視するCIFA食品安全体制の重要な要素の一つとなっている。NCRMPは、カナダの食品生産システムおよびカナダの完成度の高い化学物質残留管理システムを支援するデータを提供する。これらのシステムは、米国やEUなど、カナダの主要な貿易相手国のものと同等である。

CFIAは、NCRMPをはじめとする調査計画の結果を農家、栽培・生産者、輸入業者、および小売業者に伝え、懸念のある分野を特定し、農薬の安全な使用および安全な農業規範を促進する。このような継続的な努力により、食品業界への影響を最小限にしながらカナダ国民が健康的な食品を継続的に入手することが保証される。

今回の報告は、2014年4月1日〜2015年3月31日の間に採取された食品検体の検査結果の要約である。獣医薬品、農薬、金属および汚染物質残留に関する検査は、14,141検体について述べ109,867件実施され、数百万の結果がえられた。これらは報告書のAppendix Bにまとめられている。NCRMPの一環として集められた検体の結果は、市場にある食品の圧倒的多数はカナダの食品安全基準を満たしていることを示している。全体的な遵守率は96.0%であり、これは過去何年かと変わりがない。

[]誤解を招く宣伝を避けるための6つの重要なコツ

Six top tips to avoid misleading advertising

CAP News | 06 Jul 2018

https://www.asa.org.uk/news/six-top-tips-to-avoid-misleading-advertising.html

2017年、ASAに寄せられた苦情の70%は誤解を招く広告についてであった。このことは消費者がこの問題を重要だと考えていることを示し、すべての広告業者は注意すべきである。

良くある間違いを避けるためのコツを示す

1.重要な情報を省かない

2.明確な価格表示

3.製品の性能を誇張しない

4.条件は明確に

5.宣伝文句には根拠

6.商品名に注意 (商品名も宣伝)

[]ASA裁定

18 July 2018

ASA Ruling on Elle Fox t/a Bubbling Life

https://www.asa.org.uk/rulings/elle-fox--a18-443476.html

自閉スペクトラム疾患にCEASE療法、ADHD/ADDや慢性疲労症候群等にGAPS療法を薦める代替療法機関。根拠についての照会に対してGeneral Regulatory Council for Complementary Therapies (GRCCT).に認証されているとだけ回答。広告基準違反

[]いつでも食べ頃:冷凍ブロッコリーの5つの食べ方

Always in Season: Frozen Broccoli 5-Ways

Jul 16, 2018

Posted by Mary Herrup, RD, Nutritionist,

https://www.usda.gov/media/blog/2018/07/16/always-season-frozen-broccoli-5-ways

夏はあなたの冷凍庫を野菜で一杯にするのにぴったり。冷凍野菜は一年中野菜を摂るための簡単な方法。特にブロッコリーは便利。

以下レシピ紹介。スープ、パン、キッシュ、キャセロール、チーズマカロニ。

(アメリカ人ブロッコリー好きだものね。こどもたちが嫌いになるくらい)

[]オープンな科学に向かう進歩を加速させるために新しい枠組みと助言を提供する報告書

Report Proposes Recommendations and New Framework to Speed Progress Toward Open Science

July 17, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25116&_ga=2.135479736.880760757.1531882144-1857360147.1528085209

"デザインによるオープンサイエンスopen science by design”枠組みを提案

[]魚のホルマリンについてのガイダンスノート

Guidance Note No.01/2018 entitled "Issue Of Formalin In Fish. (Uploaded on: 16.07.2018)

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:057ee7b3-650f-4a67-aa3a-dc7f19220e8b/Guidance_Note_Formaline_Fish_16_07_2018.pdf

魚の摂取量が最近増えるに連れて、魚に認められていない化合物や添加物を加えている問題に注目が集まっている。ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)は魚によく使われる違法行為である。業者は鮮魚の保存期間を延長し感覚的受容を良くするために使う。FSSAIの魚と魚製品の参照ラボであるCIFTが販売されている魚、輸送中の魚、輸送時に使われる氷からホルマリンを検出している。魚中ホルマリンは時間とともに減少するが完全に無くなることはない。ホルマリンを含む魚を食べることで腹部不快感や嘔吐、腎障害などの健康問題が起こりうる。このガイダンスノートはFSSAIとICAR-CIFTが消費者や販売業者、食品検査機関に魚のホルマリン混入を避ける、制限する、検出するための優良規範を提供するものである。

重要な助言

・消費者は魚を流水で良く洗うこと。ホルマリンは水に溶ける

・魚は内部が75℃以上になるまで良く加熱する。ホルマリンは加熱で除去に役立つ

・迅速検出キットを使って検出できる

・ホルマリンは食品使うことは許されていない

(日本なら信じがたいことも書いてあるがインドで消費者をやるには何種類もの○○検出キットを持って自衛しないといけないようだ。それでもppbレベルの残留農薬が心配とか言う人たちもいる)

[]ニューヨークの国連で食品安全に注目

Food safety highlighted at the UN in New York

13/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1145406/

持続可能な開発についてのハイレベル政治フォーラムのサイドイベントで食品安全と持続可能な開発についてとりあげる。

2019年7月7日を最初の世界食品安全デーに

[]フランスがJean-Luc Angotをコーデックス一般原則部会議長に任命

France appoints Jean-Luc Angot as chair of Codex General Principles Committee

17/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1145608/

Michel Thibierが15年勉めた後を引き継ぐJean-Luc AngotとのQ & A

フランス農業食料省動物公衆衛生総括監察官。

[]論文

  • 間違った選択にしがみつく

Sticking with the wrong choice

13-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uomm-swt071318.php

ミネソタ大学医学部の研究者らが「サンクコスト誤謬」についての新しい知見を得る

別の選択肢のほうが良いことが明らかになっていても一度選んだものにしがみつく行動を「サンクコスト誤謬」と呼ぶ。これはヒトに特有と思われていたがマウスとラットもヒトと同じ誤謬に陥ることをScienceに発表した

(今までずっと食品添加物を避けるのが正義と信じてやってきたのに意味がないなんてわかっても止められない!という心理。それは動物として自然だけど理性で克服できるはず。)

  • プロバイオティクスとプレバイオティクスの安全性を決めるにはさらなるデータが必要

More data needed to determine safety of probiotics and prebiotics

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/acop-mdn071018.php

Annals of Internal Medicineに発表されたレビュー。プロバイオティクスやプレバイオティクスのRCT論文384の有害事象報告を吟味したところ、ほとんどが無い・不十分・不適切であった。

  • 減量手術はがんリスクに影響するかもしれない

Weight loss surgery may affect the risk of cancer

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/w-wls071618.php

1997-2012年のイングランドの病院統計データから、減量のための胃の部分切除や結紮などの手術を受けた8794人の肥満患者と手術を受けていない8794人の肥満患者を比べたところ、手術群ではホルモン関連がん(乳がん、内膜がん、前立腺がん)リスクが77%低かった。胃バイパス手術がホルモン関連がんリスクを最も大きく減らしたが(84%)、直腸結腸がんリスクは2倍以上高くなった。BJS (British Journal of Surgery)

(肥満手術症例がたくさんあることのほうに驚く)

  • 子どもの頃の感染は学校成績に永続的に影響するかもしれない

Childhood infections may have lasting effects on school performance

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/wkh-cim071618.php

子どもの頃に入院につながるような重症感染症になることは、青年期の学業成績の低さに関連する。The Pediatric Infectious Disease Journalに発表された60万人近くのデンマークの子供たちについての全国調査。入院を必要としない軽度の感染症は影響がないようだった。

  • イチゴとトマトのアレルギー誘発性は品種による

Allergy potential of strawberries and tomatoes depends on the variety

13-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/tuom-apo071318.php

PLOS ONEと Nutrientsに発表された二つの論文で各種品種のアレルゲンとなるタンパク質の量を、栽培法や加工法による変化も含めて調べている。加熱はアレルギー誘発性を下げる場合があるが栽培法(慣行か有機か)はあまり影響ない。

  • 新しい試験が土壌の窒素量を測定できる

USDA ARS

New Test Can Determine Nitrogen Levels in Soil

By Sharon Durham July 16, 2018

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2018/new-test-can-determine-nitrogen-levels-in-soil/

土壌中の「利用可能な」窒素量を栽培前に測定して適切な施肥を促すための研究の紹介

  • 中東と北アフリカの食糧安全保障

Lancetエディトリアル

Food security in the Middle East and north Africa

The Lancet Vol.392 | Number 10142 | Jul 14, 2018

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31563-0/fulltext

7月3日にOECDとFAOが発表したAgricultural Outlook 2018–2027報告によるとこの地域の農業は今や人口を支えられない。持続不可能な農業、紛争、政治的不安定、気候変動の中、約半分の食料や飲料が輸入されている。飢餓と栄養不良の多く残る中で一部の豊かな人たちは肥満が健康の主要リスク要因になっている。Agricultural Outlook 2018–2027ではこの地域の耕作可能な土地の約2/3が水を多く使う穀物の栽培に使われていることが食糧不足の一因となっていることなどを指摘し新しい農業技術の採用と作物の多様化を政府に薦めている。

  • ラットフリーPalmyra Atollの自生樹木は5000パーセント増えることを研究が示す

Study shows 5,000 percent increase in native trees on rat-free Palmyra Atoll

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/ic-ss5071718.php

PLOS ONEに発表された新しい研究はハワイの南1000マイルの野生生物保護区Palmyra Atollからラットを駆除したところ自生樹木に劇的な良い影響があったことを示す。

駆除する前は侵入ラットが種や芽、海鳥の卵やひよこを食べていた

  • 早い夕食が乳がんと前立腺がんのリスクの低さと関連

Early supper associated with lower risk of breast and prostate cancer

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/bifg-esa071218.php

早い時間(午後9時より前)に夕食をとるあるいは寝少なくとも2時間前にとることが、10時以降にとるあるいは食べてすぐ寝る人に比べて乳がんと前立腺がんのリスクの低さと関連する。International Journal of Cancerに発表されたスペインの研究。

  • オメガ3サプリメントの心臓や血管の健康への利点はほとんどあるいは全くない

Omega 3 supplements have little or no heart or vascular health benefit

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoea-o3s071718.php

新しいコクランレビューの結論はオメガ3サプリメントが心疾患や脳卒中や死亡リスクを減らすという信念に疑問を提示する

新しいコクラン系統的レビューでは112059人を含む79のRCTの結果を組み合わせ、そのうち25の研究が質が高く信頼性が高いと評価された。参加者は北米、欧州、豪州、アジアの男女で、健康な人と病気のある人を含む。通常の摂取量に加えてオメガ3脂肪を少なくとも1年間多く摂っている。調べたアウトカムのほとんどで長鎖オメガ3摂取量を増やすことは利益がほとんどあるいは全くなかった。体重や肥満度にもおそらく影響しない。

主著者のLee Hooper博士は「我々は一般的な信念に反するこのレビューの知見を確信している」という。

(予備的研究の知見が質の高い研究では否定されるのは良くあること。時代とともにベースラインの人々の健康状態も変わるので必ずしも初期の知見が間違っているというわけでもない。問題はどんなにしっかりした科学的根拠があってもサプリのマーケティングに負けるということ。)

SMC

UK

  • 飲酒と男性生殖能の研究への専門家の反応

expert reaction to research on alcohol intake and male fertility

July 18, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-research-on-alcohol-intake-and-male-fertility/

Andrologyに発表された研究で軽度飲酒と精子の容量・濃度・総数の多さとの関連を調べた

Imperial College London生殖内分泌学者Channa Jayasena博士

この研究は週に2パイント(約1L)飲む男性が週に1パイント飲む男性より僅かに精子が良いという事実を研究している。しかし全く飲まない人のほうが精子の質がベストであることが重要である。精子の質を良くしようと飲酒量を増やさないように。

CARE Fertility創設者Simon Fishel教授

この研究は他の研究よりサイズが大きく合理的に行われている。他のこの種の研究同様、自己申告によるため不正確であるリスクがある。精子数などのパラメーターが上がっていることについては他の研究と矛盾するため確認が必要である。さらに精子数が増えても生殖能力が良くなるとは限らない、精子が少なくても不妊とは限らないように。また参加者は一般人ではなく不妊カップルである。妊娠への影響は報告されていない。

また暴飲が有害であることにすべての人が同意できるが、中程度飲酒の影響についてはリスクがないかもしれないが個人によるだろう。

Sheffield大学男性病学教授Allan Pacey教授

これは興味深い研究で、一見アルコールが健康に悪いという常識に反するように見える。しかし私は中程度飲酒が男性の生殖能力にとって意味のあるリスク要因だと思ったことはない。だからといって見境無く飲んでいいということにはならない。暴飲は精子の質の悪さに関連するという研究がある。

  • ヒト生殖におけるゲノム編集についてのNuffield生命倫理評議会の新しい報告への専門家の反応

expert reaction to Nuffield Council on Bioethics new report into genome editing in human reproduction

July 17, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-nuffield-council-on-bioethics-new-report-into-genome-editing-in-human-reproduction/

のNuffield生命倫理評議会が「ゲノム編集とヒト生殖:社会的倫理的問題」という新しい報告書を発表した

(略。この分野はいつもイギリスが先頭。)

  • プラスチックの化合物とラットの脳を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at plastic chemicals and rat brains

July 16, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-plastic-chemicals-and-rat-brains/

JNeurosciに発表された新しい研究で、生まれる前とほ乳期に化学物質混合物に暴露されたラットは、暴露されていないラットよりも、成獣になってからの前頭葉前部皮質が小さく注意切り替えタスクの成績が悪いと報告している

Cincinnati大学環境健康教授Daniel Nebert教授

著者の要旨では「妊娠中の母獣は妊娠期間中と授乳中10日間、0, 200, あるいは1000 μg/kg/dayのフタル酸を経口摂取した。」と記述してある。文献によるとフタル酸のNOAELは4.8 mg/kg bodyでヒトTDIは0.05 mg/kg body weight per dayである。著者らは「環境中に存在する程度の混合物」と書いているが、彼らがラットに与えた量はTDIの4倍および20倍である。従ってこれらの知見が「エキサイティング」や「予期せぬ」とは言えない

Cambridge大学小児科名誉教授Ieuan Hughes教授

これは齧歯類を使った実験で機能の研究と脳の詳細な探索を組み合わせている。この研究からはどうしてこのようなことがおこるのか正確にはわからず、それが内分泌撹乱によるものなのかどうかについても著者らは確かではない。確かに著者らはフタル酸類(それぞれ異なるいくつかの物質からなる)がステロイド酵素や大麻やニコチン受容体、インスリン信号伝達、甲状腺機能などの多様なシステムに自由自在に作用すると議論している。しかしこのラットの実験からヒトでの精神疾患の原因だとどうして飛躍できるのだろう?

Leeds大学環境毒性学名誉教授Alastair Hay教授

ラットでの実験は確かによくできている。過去に行われた実験に比べて用量はヒトでの高摂取量に比較できる程度になっている。フタル酸により神経細胞とシナプスの数が減るという知見は懸念があるので他の研究者によって確認が必要である。

脳への影響を評価するのは複雑で他の影響を排除するには詳細な実験が必要である。さらなる研究が必要である。

UCL医学統計学者Graham Wheeler博士

使ったラットの数が少ないため結論には注意が必要である。タスクを行ったラットは脳の測定を行ったラットとは別のラットである。フタル酸の用量が増えると間違いが多くなると予想されるが、高用量群のほうがしばしば間違いが少ない。

メルボルンRMIT大学分析化学准教授Oliver Jones博士

興味深い研究である。この研究自体は賢いものの、動物実験の結果が必ずしもヒト、あるいは他の動物にすら、あてはまらないことに注意する必要がある。例えばアスピリンはマウスの先天障害を誘発するがヒトではおこらず、コルチゾンはマウスで先天障害を誘発するがラットではしない。フタル酸は消費者からの圧力で既に多くの商品から消えつつある。しかしこの問題の答えを得るにはまだ研究が必要だと思う。

  • オメガ3脂肪についてのコクランレビュー−専門家の反応

SMC NZ

Cochrane review on omega-3 fats – Expert Reaction

18 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/18/expert-reaction-cochrane-review-on-omega-3-fats/

79のRCTの結果を検討したコクランレビューが、魚油などの長鎖オメガ3サプリメントを摂ることに心臓の健康上のメリットや脳卒中あるいは何らかの原因による死亡リスクを下げることはないという強力な根拠を発見した。

植物油のオメガ3には心臓と循環器系をほんの少し保護するかもしれないという幾分かの根拠を見出した。

SMCは専門家のコメントを集めた。

オーストラリアNSWの Wollongong大学医学部Barbara Meyer教授

私はこれが極めて重要なレビューだとは思わない、なぜならメタ解析に血中オメガ3濃度が1%しか増えない低用量オメガ3の研究が含まれているから。現在の心血管系疾患の治療を受けている人が血中オメガ3濃度が1%増えたことで死亡率や疾患に影響がないのは驚くことではない。

このコクランレビューでは長鎖オメガ3脂肪は死亡率やCVDイベントに、ポジティブにもネガティブにも大きな影響はないと結論しているが、この結論の文脈をみてみよう。

歴史的にはグリーンランドエスキモーが欧州や米国のCV死亡率(全死因の45%)よりCV死亡率が低い(全死因の7%)ことが報告され、彼らは魚やシーフードを多く食べ血中長鎖オメガ3脂肪酸が多かった。その後の介入試験ではコレステロールを減らす薬を飲んでいる人を対象にした。メタ解析に含まれた研究の多くは心血管系イベントの発生率が低く、治療を受けていることが原因のひとつだろう。しかし使用した用量が少ないせいかもしれない。またDHAの量のほうが重要かもしれない。そしてすべての研究で血中長鎖多価不飽和脂肪酸濃度を測定しているわけではない

英国心臓財団上級栄養士Victoria Taylor

この試験はサプリメントをみたもので魚を食べることではない。オメガ3サプリメントについての助言は数年前に変わっていて、最早心臓発作の既往症がある人にサプリメントは薦めていない。サプリメントは健康的な食事の代わりにはならない。数年前に更新したガイダンスはこの研究に一致している。心臓や循環器の病気を予防するためのオメガ3サプリメントは薦めない。しかしそれは油分の多い魚やくるみなどを食べるなという意味ではない。我々のメッセージは明確である−サプリメントではなく健康的な食生活を。

Sheffield大学心血管系医学教授で名誉心臓相談医Tim Chico教授

食事は心疾患予防に十四杖あるが、それは複雑なもので食品中に含まれる単一要因だけに関連することはありそうにない。さらに食事の影響は直接食べたもののせいなのか収入などの他の要因によるものなのかを知ることは難しい。

これまでの経験から、ある種の食事法が心疾患のリスクの低さと関連することが示されたとしても、その食事の中の有用な要素を同定してそれをサプリメントで摂ろうとしても一般的にほとんどあるいは全く利益がない。ビタミンがそうだった。ビタミン類の多い食生活は心疾患リスクの低さと関連するが、人々にビタミン錠剤を与えると利益がないどころか害すらあった。この解析はオメガ3サプリメントが心疾患を減らさないことを明確に示す。サプリメントはお金がかかるので、私の助言はそんなものにお金を使うのは止めて野菜を買おう、である。

Quadramバイオサイエンス研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士

これはヒト介入試験の質の高い、包括的解析で、その結果はオメガ3脂肪酸に重要な利益があるという根拠はほとんど無いことを示す。これまでの疫学研究からの強力な根拠を考えると、この結論は幾分驚くかもしれないが、重大に受け止める必要がある。集団で観察された油分の多い魚を摂取することの保護的作用は、何らかのメカニズムにより精製したオメガ3サプリメントの比較的短い介入では再現できないのか、あるいは油分の多い魚の摂取に関連する同定されていない環境要因によるのかであろう。

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

このレビューの大きな限界は、過去20年のオメガ3脂肪摂取量増加を評価できないことである。食品企業が加工食品に使う油のオメガ6と3のバランスを考慮し部分水素添加植物油の使用を止めキャノーラや大豆油を使うようになってリノレン酸の摂取量が増えた。

また多くの試験は心血管系疾患既往の患者でそれも一般人にあてはめる場合の制限になる。

このレビューでは考慮していないこれまでの観察研究データからは、心血管系疾患リスク増加に関連する閾値は1日1g以下のアルファリノレン酸摂取量で、従ってこれ以上摂ることでさらなる利益はないだろう。必須栄養素としての必要量は僅かなので、それ以上摂っても良くはならない。

これまでの観察研究では魚の摂取はより一貫して心血管系疾患リスクの減少と関連している。魚に蓄積する長鎖オメガ3脂肪酸はアルファリノレン酸とは異なる影響をもつがそれらは1日3g以上でのみ明確になり、それは多くの試験で使われた量(1g/日)より多い。

現在の食事ガイドラインはサプリメントを摂るのではなく魚を食べることを薦めている。この研究はこの食事助言を変えるべきだという根拠にはならない。

(この記事の写真がなかなか)

その他

  • 予防接種に関する基準

ブリティッシュコロンビアナチュロパス医学会(ナチュロパスの服務規程を定めている団体)

The College of Naturopathic Physicians of British Columbia

Immunization

Updated May 25, 2018

http://www.cnpbc.bc.ca/wp-content/uploads/2018-05-25-Immunization-Standard.pdf

ナチュロパスは反ワクチン活動をしてはならない

ワクチンの「代用品」を宣伝するのは禁止されている

ホメオパシーに基づくCEASE療法(Complete Elimination of Autism Spectrum Expression)を禁止

  • 製品レビュー クロムサプリメントレビュー

コンシューマーラボ

Chromium Supplements Review

Initial Posting: 7/7/18

https://www.consumerlab.com/reviews/chromium_supplements/chromium/

ベストなクロムサプリメント同定−強度で

製品により含量にばらつきがあり、もしラベルだけを頼りにしたら摂りすぎあるいは不十分になる可能性がある

(マイクログラムレベルで微量しか必要ないものの表示が頼りにならないようなものが平気で販売されてるのがおかしくないか?)

  • 中国は違法薬物使用を取り締まるため下水の調査を拡大

Natureニュース

China expands surveillance of sewage to police illegal drug use

16 July 2018

David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05728-3

多くの国では疫学調査目的で排水中薬物代謝物を調べているが中国は違法使用者を突き止めることを目的とする

mototchenmototchen 2018/07/19 19:23 λόγος=ratio=reason で克服できればいいのですが。嘆息
https://matome.naver.jp/odai/2139688245873974501

2018-07-13

[]健康的な習慣をもつ母親の子供は肥満になる「可能性が低い」

Behind the headlines

Mums with healthy habits 'less likely' to have obese children

Friday July 6 2018

https://www.nhs.uk/news/pregnancy-and-child/mums-healthy-habits-less-likely-have-obese-children/#what-did-the-researchers-conclude

「5つの健康的な習慣をもつ母親の子供は肥満になる可能性が低い」とMail Onlineは報道する。

この見出しは9歳から14歳の子供を対象とする最新の米国の調査に基づいて書かれている。24,000人以上の子供を対象とした調査が実施され、肥満は5%にしか認められなかった。

調査では、子供たちが成長する中で母親が以下のようであった場合、子供たちが肥満になる可能性が低いということがわかった。

● 健康的な体格指数(BMI)である

● 推奨される量の運動を毎週行っている

● 禁煙者である

● 適度に飲酒をする

5番目の健康的な習慣は、健康的な食生活を守ることである。この習慣がそのまま子供の肥満と有意な関連を有するとは認められなかった。しかしこれら5つのすべての健康的な習慣を身に着けた母親の子供では、肥満のリスクが75%低減していた。

この調査がこれら5つの母親側の要因と子供の肥満リスク低減とが関連している可能性を示す一方、これらの要因の欠如が子供の肥満を直接的に引き起こしているという証明はできていない。しかし、子供が健康的なライフスタイルを持つ両親とともに成長するならば、子供ら自身が健康的なライフスタイルを身に着ける可能性が高いということは理にかなっている。

健康的なライフスタイルを身に着けることについてや、同時に、子供が肥満になるかもしれないという心配に対する選択肢については、以下のサイトから助言を得ることができる。

[]より早期に固形物を与えられた乳児は「よりよく眠る」

Babies fed solids earlier 'sleep better'

Tuesday July 10 2018

https://www.nhs.uk/news/pregnancy-and-child/babies-fed-solids-earlier-sleep-better/

「固形物を早く乳児に与えると眠るのに役立つ可能性がある」とThe Guardianは報じている。この記事は、新しく親となって睡眠を奪われている多くの人の注意を惹くだろう。

この見出しはイングランドとウェールズの1,300人の健康かつ完全母乳哺育の3ヵ月齢の乳児を対象とした最新の調査結果に基づいている。

被検乳児は、3ヵ月齢で固形食(アレルギーを引き起こす可能性がある食品を含む)を開始しようとする群と、6ヵ月齢(現在NHSが推奨している)で開始しようとする群とに、無作為に割り当てられた。

全体として、6ヵ月齢の段階では、6ヵ月齢になって固形物を開始したばかりの乳児に比べて、早期に固形物を開始した群の乳児は、平均で17分長く眠ることがわかった。

彼らはまた、1週間のうち夜に起きる回数が2回少なかった。この群間差は、6ヵ月経つと小さくなった。

この調査の長所は、デザインが適切で大規模であることである。この調査で得られた知見は、固形食導入に関するNHSガイダンスに影響を与える可能性はあるが、ほかの関連するエビデンスとともに専門家によってよく検討される必要があるだろう。

この調査の知見のいくつかは、乳児によっては他の乳児に比べ固形物を早く始める準備ができているかも知れないということを示唆していると思われる。

6ヵ月になる前に固形物を乳児に与え始めることを考えている両親は、保健師または家庭医に調べてもらった方が良い。

この調査においては、すべての母親が、たとえ早く固形物を開始したとしても母乳は続けるよう奨励され、実際にほとんどがそうしたということに留意することも重要である。

[]ビタミンDが脳を健康に保つ確かな証拠はない

'No solid evidence' vitamin D keeps the brain healthy

Thursday July 12 2018

https://www.nhs.uk/news/neurology/no-solid-evidence-vitamin-d-keeps-brain-healthy/

ビタミンDは認知症の予防にはならない」とMail Onlineは報じている。

この見出しは、ビタミンDが神経系疾患に及ぼす影響を検討したこれまでの研究のレビューに基づいて書かれている。

それらの研究の著者は、特にアルツハイマー病、運動ニューロン疾患、多発性硬化症、およびパーキンソン病に関心を寄せていた。

彼らは、ビタミンDサプリメントの効果または日光浴(ビタミンD生成を刺激するのに役立つ)の効果のいずれかについて検討を行っており、何らかの決定的なエビデンスを得ようと腐心している。

こうした困難は主として、ヒトを対象とした無作為化試験などの信頼性の高い試験方法で行われた研究がほとんど無かったためであった。

実際、研究の多くはマウスで行われており、その結果がヒトにおいても同様かどうかは判らない。

ビタミンDは骨、歯およびび筋肉を健康に保つことがわかっている。しかし、入手された研究データに基づくと、ビタミンDが脳において効果を示すかどうかは判らない。

ビタミンDに関する助言*1をさらに読むと、サプリメントでの補給がどのような人に効果を示すか*2がわかるだろう。

*1: https://www.nhs.uk/conditions/vitamins-and-minerals/vitamin-d/

*2 https://www.nhs.uk/conditions/vitamins-and-minerals/vitamin-d/#should-i-take-a-vitamin-d-supplement

[]意見等

  • AB Vista社の提出文書に基づく全動物種向け無水ベタインの安全性と有効性

Safety and efficacy of betaine anhydrous for food-producing animal species based on a dossier submitted by AB Vista First published in the EFSA Journal: 12 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5335

ベタイン(トリメチルグリシン)は、生物中で起きるメチル基転移反応においてメチル基を提供する。脊椎動物の様々な組織に存在し、浸透圧保護を担う浸透圧調節物質である。

投与対象動物において無水ベタイン(97%, 96%ないしは91%)は、飼料1 kg当たりベタインとして2,000 mgまで安全であるとみなされる。

消費者においても、動物に対して飼料1 kg当たり2,000 mgの飼料添加で安全上の懸念を生じない。

ベタインの液状製品には高い割合で未知の物質(乾総物質で約30%)を含んでおり、FEEDAPパネルは液状製品については対象動物や消費者における安全性について結論を導出できない。

使用者の安全についてはデータが無く、結論を導出できない。

環境に対しては、飼料添加によりリスクを生じることは無い。

有効性に関しては、特にメチオニンやコリンからメチル基の供給ができない場合、飼料に添加することにより食品生産動物の飼養に役立つ。

  • BASF SE社の提出文書に基づくAshbya gossypii ■■■■■(非公表)株が産生する全動物種向けビタミンB2 (リボフラビン)の安全性と有効性

Safety and efficacy of vitamin B2 (riboflavin) produced by Ashbya gossypii ■■■■■ for all animal species based on a dossier submitted by BASF SE

First published in the EFSA Journal: 12 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5337

遺伝子組換えAshbya gossypii非公表株が産生するリボフラビン添加物(最小含量80%, 残りは使用した培地)は、あらゆる飼養目的のあらゆる動物向けに飼料中に用いることが企図されている。この遺伝子組換えにより安全上の懸念が生じることは無い。対象動物に対しては、安全マージンも広く、安全である。この添加物を動物に使用することで消費者に安全上の懸念が生じることは無い。使用者が吸入することによるリスク、および皮膚や眼への刺激性については、FEEDAPパネルは最終的な結論を導出することはできなかった。この添加物に皮膚感作性は無いが、リボフラビンは光線感作物質であることが知られている。この添加物を動物飼料に使用しても、環境にリスクを生じることは無い。この添加物は、動物が必要とするリボフラビンの飼料を介した供給源として有効であるとみなされる。

  • 遺伝子組換えトウモロコシBt11 × MIR162 × 1507 × GA21株およびこれら組換え遺伝子の組合せから成るが組換え遺伝子の起源株とは異なる3株についての、規則(EC) No 1829/2003に基づく食品や飼料としての評価(申請番号: EFSA-GMO-DE-2010-86)

Assessment of genetically modified maize Bt11 × MIR162 × 1507 × GA21 and three subcombinations independently of their origin, for food and feed uses under Regulation (EC) No 1829/2003 (application EFSA-GMO-DE-2010-86)

First published in the EFSA Journal: 11 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5309

GMOパネルは以前、これらの組換え遺伝子の一つを持った4種類の組換え体と、それらの組換え遺伝子の組合せを持った7種類の組換え体について評価を行っているが、安全性の懸念は認められていない。その後、この結論を覆すような新しいデータは確認されていない。分子的、栽培学的、表現型的および組成的特性に基づくと、これらの4種の組換え遺伝子の組合せにより食品や飼料の安全性に問題が生じることは無いと判断された。栄養学的評価でも、これらの遺伝子組換え(GM)トウモロコシは、非GMトウモロコシと同等と考えられる。Bt11 × MIR162 × 1507 × GA21株の生きた穀粒が環境に放出されても、環境の安全に懸念は生じない。今回申請された3種類の組合せ株については、組合せ遺伝子間の相互作用の可能性が評価されたが、安全上の懸念は生じないと結論付けられた。

  • 遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-AV株由来の食品酵素α-アミラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme α-amylase from a genetically modified Bacillus licheniformis (strain NZYM-AV)

First published in the EFSA Journal: 12 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5318

この食品酵素は、Novozymes A/S社が作出した遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-AV株が産生するα-アミラーゼ(4-α-D-グルカン グルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)である。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素は生産菌株やそのDNAを含まず、環境にも安全上の懸念を生じない。α-アミラーゼは、デンプンに作用させてブドウ糖果糖液糖や蒸留アルコールの生産に用いられる。残留物は、総有機固形物(TOS)としては蒸留および精製工程で(99%以上)取り除かれるため、食事暴露は算出されなかった。遺伝毒性試験では安全上の懸念は認められなかった。げっ歯類における90日間経口投与毒性試験から、無毒性量(NOAEL)はTOS換算で796 mg/kg体重と算出された。アミノ酸配列の照合で、既知のアレルゲン1種類との一致をみたが、CEFパネルは、企図された使用条件下でアレルギー性感作や食事暴露による反応の発現の可能性は除外できないものの、それらの可能性は低いと判断した。これらのことから、CEFパネルは、この食品酵素が企図された使用条件下で安全上の懸念を生じることは無いと結論付けた。

  • 遺伝子組換えBacillus licheniformis (NZYM-AN株)由来食品酵素α-アミラーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme alpha-amylase from a genetically modified Bacillus licheniformis (strain NZYM‐AN)

EFSA Journal 2018;16(7):5317 6 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5317

この食品酵素はNovozymes A/S社が作出した遺伝子組換えBacillus licheniformis NZYM-AN株で生産したα-アミラーゼ(4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.1)である。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素は生産菌株や組換えDNAを含まず、環境にも安全上の懸念を生じない。残留酵素は、ブドウ糖果糖液糖の生産に用いられる場合、蒸留および精製工程で(99%以上)取り除かれるため、食事暴露は算出されなかった。遺伝毒性試験では安全上の懸念は認められなかった。アミノ酸配列の照合でも既知のアレルゲンとの一致をみなかった。CEFパネルは、この食品酵素は企図された使用条件下で安全上の懸念を生じることはないと結論付けた。

  • 遺伝子組換えAspergillus oryzae (NZYM-KP株)由来食品酵素グルコースオキシダーゼの安全性評価

Safety evaluation of the food enzyme glucose oxidase from a genetically modified Aspergillus oryzae (strain NZYM-KP)

EFSA Journal 2018;16(7):5319 6 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5319

この食品酵素はNovozymes A/S社が作出した遺伝子組換えAspergillus oryzae NZYM-KP株で生産したグルコースオキシダーゼ(β-D-グルコース:酸素1-オキシドレダクターゼ; EC 1.1.3.4)である。この遺伝子組換えは安全上の懸念を生じない。この食品酵素は、生産菌株やそのDNAを含まず、環境にも安全上の懸念を生じない。最大推奨使用量とEFSAの包括的欧州食品摂取データベースの個々の摂取データに基づき、この食品酵素への食事暴露量は、総有機固形物(TOS)換算で、欧州人では最大0.156 mg/kg体重/日になると推定された。亜慢性毒性は齧歯類の90日間反復経口投与毒性試験で評価され、無毒性量は341 mg TOS/kg体重/日と算出された。パネルはこの食品酵素は企図された使用条件下で安全上の懸念を生じることはないと結論付けた。

  • 遺伝子組換え植物の分子特性解析におけるDNAシーケンシングの品質に関する技術的注意事項

Technical Note on the quality of DNA sequencing for the molecular characterisation of genetically modified plants

EFSA Journal 2018;16(7):5345 11 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5345

遺伝子組換え(GM)植物のリスク評価(RA)のため、申請者はGM植物ゲノムに挿入されたDNA配列の分子特性解析を行うことが求められる。EFSAは、欧州委員会の要請により、そうした申請者に向けて、DNAシーケンシングの方法論、実際の分析および報告の質に関して、技術的注意事項をまとめた文書(テクニカルノート)を作成する。

このテクニカルノートには、サンガーシーケンシングや次世代シーケンシング技術を用いて、特に各挿入部位や隣接領域にある挿入遺伝物質の特性解析に関連して検出可能な全挿入物の複製数を測定する場合や、挿入物の遺伝的安定性の分析を行う場合の要件や助言がまとめられている。

このテクニカルノートは、2018年10月1日から、挿入領域や隣接領域の検証と品質評価に関連して欧州委員会共同研究センター(JRC)が2016年に発行したガイドライン(2017年4月更新)の後継となる予定である。

  • 子羊肥育用、マイナー酪農反芻動物用、馬および豚肥育用のActisaf® Sc47 (Saccharo¬myces cerevisiae CNCM I-4407株)の認可更新申請の評価

Assessment of the application for renewal of authorisation of Actisaf® Sc47 (Saccharomyces cerevisiae CNCM I-4407) for lambs for fattening, minor dairy ruminants, horses and pigs for fattening

EFSA Journal 2018;16(7):5339 11 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5339

FEEDAPパネルはActisaf Sc47について、2006年、2007 年および2008年に、子羊の肥育、マイナー酪農反芻動物の飼育、馬および豚の肥育に使用する場合の安全性と有効性を認める科学的意見を採択している。現在では、雌豚飼育用、子豚飼育用、豚肥育用、牛肥育用、子牛育成用、乳牛飼育用、酪農バッファロー飼育用、子羊肥育用、酪農羊飼育用、酪農ヤギ飼育用、馬飼育用、ウサギ肥育用および非食用ウサギ飼育用に認可されている。以前の意見の再考が必要になるような新しい証拠は見つかっていないため、添加物Actisaf SC47は消費者、使用者、環境に対し、従来通り安全であると判断される。

  • アーモンドにおけるフェナザキンの輸入トレランス設定

Setting of an import tolerance for fenazaquin in almonds

EFSA Journal 2018;16(7):5330 11 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5330

定量限界(LOQ) 0.01 mg/kgで農作物におけるフェナザキンの残留物や代謝物質を管理できる適切な分析手段が得られている。リスク評価結果に基づき、EFSAは、報告されている農法に従ってフェナザキンを使用している限りにおいては、残留物の短期および長期摂取により欧州の消費者にリスク生じる可能性は低いと結論付けた。欧州でフェナザキンの使用が認可されている作物について、代謝物質2-(4-tert-ブチルフェニル)エタノール(TBPE)の生成に関する情報が不足しているため、消費者の慢性リスク評価は、非標準的不確実性により負の影響を受けている。

  • 鶏肥育用および産卵鶏育成用COXAM® (アンプロリウム塩酸塩)の安全性と有効性

Safety and efficacy of COXAM® (amprolium hydrochloride) for chickens for fattening and chickens reared for laying

EFSA Journal 2018;16(7):5338 11 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5338

COXAM®に由来する抗コクシジウム剤アンプロリウム塩酸塩は、完全飼料1 kgあたり125 mgの濃度で肥育鶏に安全だと考えられている。安全性のマージンは少なくとも5である。この結論は、育成期の産卵鶏に拡大される。アンプロリウム塩酸塩は、問題となる抗細菌作用を何ら有していない。申請者は、吸収・分布・代謝・排泄(ADME)に関する情報や、この添加物や有効成分の毒性情報を提出していない。そこで、動物用医薬品委員会(CVMP)の1999年〜2001年の概要報告書に引用されていた試験データをアンプロリウムのMRL設定に用いた。しかし、原データは得られておらず、それ以降の期間の文献検索は行われていない。そのため、FEEDAPパネルは今回の申請に関連するすべてのデータを独自に評価できず、消費者における安全性の結論を導出できなかった。陽性結果を示した抗コクシジウム感受性試験が3件必要なところ2件しか得られておらず、FEEDAPパネルは産卵鶏育成に用いた場合の有効性に関する結論も導出できなかった。

[]FDAはその支援を農産物安全活動の実施を進める州に拡げる

FDA expands its support for states to advance implementation of produce safety activities

July 12, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm613302.htm

FDAは、ハワイ州、ケンタッキー州およびミシシッピ州と、FDAの食品安全近代化法(FSMA)の農産物安全規則の実施に向けた活動の支援に関し、提携契約プログラム(CAP)に基づき、新規の提携契約を結んだ。他の43州についても契約を更新した。農産物安全規則は、ヒト向けの果物や野菜の安全な栽培、収穫、包装および保管について、科学的根拠に基づく最小限の基準を設定するものである。

農産物安全規則の遵守期限は、大規模農家については2018年1月である(発芽野菜生産および農業用水要件を除く)。農産物安全規則に基づく検査は、2019年から始められる。それに備えてできるだけ多くの州がCAPに参加することが重要である。検査は州の提携組織によって実施されることが予想され、将来的に各州は、CAPによって得られる資金の多くを農産物検査の実施に充当することになるからである。

提携契約の受益者はまた、供給される資金を、職員の採用、農村支援計画創出のために必要な教育の検討ならびに教育制度の実現、安全な農産物生産者教育の実施、および「農場側の準備状況把握」(OFRRs)に用いることができる。

CAPは2016年3月に始められ、9月までに42州と契約を結び、2017年7月には43州となったことが報告された。そして現在46州と提携契約が結ばれており、2018年7月12日付で3,250万米ドルの資金供給が発表された。

[]FDA、前面がガラス張りの自動販売機におけるカロリー表示に関する特定の要件を改定する案を提示

FDA Proposes to Revise Certain Requirements for Calorie Labeling on Glass-Front Vending Machines

July 11, 2018

http://s2027422842.t.en25.com/e/es?s=2027422842&e=109182&elqTrackId=B1F0B909CCF90C71B9C490C37BFE6647&elq=359efeb0dc1e4bf483f1cf859603aa75&elqaid=4213&elqat=1

FDAは、前面がガラス張りの自動販売機で売られる包装済み食品に求められる包装前面表示(FOP)の文字サイズ要件を改定する案*1を提示している。変更はカロリー表示についてのみである。

2014年に最終決定された規則*2では、カロリー表示文字はラベルで使われる最も大きな文字の50%以上であることが求められていたが、これによると文字の大きさの変動が大きく、技術的な困難を生じ、遵守が難しいという意見が出されていた。

改定案では、正味内容量を表示する文字の150%以上の大きさとすることが提示されている。これに伴い、前面がガラス張りの自動販売機で売られる製品については、ラベル表示規則の遵守期限を2018年7月26日から2020年1月1日に延期する。

FOPラベルを施すには小さすぎるガムやキャンディ―などの製品については、今後検討を行う意向であり、これらについては遵守期限は2020年1月1日以降になる。

*1: https://www.federalregister.gov/documents/2018/07/12/2018-14906/food-labeling-calorie-labeling-of-articles-of-food-sold-from-certain-vending-machines-front-of

*2: https://www.federalregister.gov/documents/2014/12/01/2014-27834/food-labeling-calorie-labeling-of-articles-of-food-in-vending-machines

[]食品のリスクを認識し評価する−ドイツでだけでなく

Recognising and evaluating food risks - not only in Germany

24/2018, 09.07.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/24/recognising_and_evaluating_food_risks___not_only_in_germany-204912.html

第7回BfR夏の学校に世界中から参加者(22ヶ国40人)

[]査察報告

  • ベルギー−One Health推進国訪問の一環としてベルギーで実施した抗菌剤耐性関連対策調査の報告

Report of a One Health country visit to Belgium to discuss policies relating to antimicrobial resistance ―Belgium

11/07/2018 Audit number 2017-6293

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6293

ベルギー当局からワンヘルス(One Health)理念に基づいた抗菌剤耐性(AMR)への取り組みに対する支援の要請があり、2017年11月16〜24日に調査を行った。

ベルギーでは、AMR対策の多くがヒトと動物で分け隔てられており、環境におけるAMRについてはほとんど注意が払われていない。コンパニオン動物についてはAMR関連計画の対象にされていない。様々な分野間での協力・協調が望まれる

[]発光ダイオードについての最終意見

Final Opinion on Light Emitting Diodes (LEDs)

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scheer_consultation_05_en

LEDの使用に関連するヒト健康リスクについて、パブリックコメントを経て最終化

結論としては一般人の通常の使用による直接的有害健康影響の根拠はない

夜遅く光を浴びるとサーカディアンリズムに影響するかもしれないという低いレベルの根拠があるが、現時点ではそれが有害健康影響かどうかははっきりしない。

要約

Are LED lights safe for human health?

https://ec.europa.eu/health/scientific_committees/leds_en

一般向けファクトシート

So far, no health risks dim LED lights’ bright future

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/scientific_committees/docs/citizens_leds_en.pdf

ブルーライトが悪いという説も検討しているがまだわからない。世間ではもう悪いものとして対策グッズを売っているけれど)

[]食品安全文化はうまく根付いているがやるべきことはまだある

Food safety culture in good shape but more to do

05 Jul 2018

http://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/food-safety-culture-in-good-shape-but-more-to-do/

ニュージーランド食品安全庁と食品安全保障諮問委員会(FSAAC)は、ニュージーランドの食品事業者における食品安全文化に関する調査結果を公表した。ニュージーランド食品安全庁の食品規制室長のPaul Dansted氏は以下のように述べている。

「フードサプライチェーンの全分野から900件の食品事業者と193名の従業員を選択して調査した。」

「全般的に、食品事業者は、食品の安全に対し強い責任感を抱いている。調査した食品事業者の95%が食品安全リスクを特定して対処するための適切なポリシーと規則を有していた。調査した従業員の75%が、食品安全のための具体的な支援を管理者から受けており、管理者は言行一致して食品安全文化のリーダーシップを取っていると答えている。」

「しかし、組織全体にわたる食品安全の責任感の共有において改善の余地がある。調査した食品事業者の3%しか、食品安全実務成績のデータを従業員にフィードバックしていない。食品事業やサプライチェーン全体にわたる一貫した食品安全確保についてもやらなければならないことがある。」

[]飲料水2017

Drinking water 2017

http://www.dwi.gov.uk/about/annual-report/2017/index.html

飲料水視察団年次報告書

(水道法改正に意見があるなら読んでみたら?)

[]論文

  • 新しいガイドラインは何百万人もの人を高血圧とラベルする

New guidelines label millions more people as having high blood pressure

11-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/b-ngl071018.php

米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)が最近高血圧と判断される血圧を現行より低くすることを薦めるガイドラインを発表した。その影響を米国と中国で試算したところ、高血圧と判断される人が劇的に増える。BMJ

  • 5,300年前のアイスマンの最後の食事はおそろしく高脂肪

5,300-year-old Iceman's last meal reveals remarkably high-fat diet

12-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/cp-5il070518.php

1991年にドイツ人の旅行者がアルプスで発見した最古の自然にできたミイラ、アイスマンの胃の内容物についての詳細な解析がCurrent Biologyに発表された。

最後の食事は脂肪が多く、アイベックスや赤鹿の野生の肉、ヒトツブコムギの穀物、痕跡程度の有毒ワラビ、が含まれる。脂肪はおそらくアイベックスのもの

  • 研究がアルコールと死亡率の関連を発見

Study finds potential link between alcohol and death rates

12-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/aru-sfp071218.php

過剰飲酒は必須臓器の負担となる鉄負荷を引き起こす。Clinical Nutrition。

サハラ以南のアフリカの877人の女性の健康を中央値9年フォローした結果、血中フェリチン濃度が飲酒者で高く死亡率と関連する。

(アフリカとは珍しい)

  • 系統的レビューがくるみ摂取の心血管系リスク要因への影響を検討する

Systematic review examines walnut consumption on cardiovascular risk factors

12-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/es-sre071218.php

カリフォルニアくるみ協会の資金提供によるAm J Clin Nutrに発表されたレビュー。参加者1059人を含む26のRCTが含まれる

その他

  • フランスの肉屋が警察に完全菜食主義活動家から守って欲しいと頼む

French butchers ask for police protection from vegan activists

Wed 27 Jun 2018

https://www.theguardian.com/world/2018/jun/27/french-butchers-ask-for-police-protection-from-vegan-activists

フランス肉屋同盟が内務大臣宛に、店にニセの血糊ペイントをされたり落書きされたりしていると手紙に書いている。メディアが菜食主義をますます礼賛するため肉屋の安全性が脅かされている。4月にHauts-de-France地域の7つの肉屋が襲われてニセの血液をスプレーされた。南フランスでも別の事件がおきた。北部では肉屋と魚屋の窓が割られ“ストップ種偏見Stop speciesism”とスプレーペイントされていた。昨年はリヨンでチーズ屋が「ミルクはレイプ」「ミルクは殺人」とペイントされた。

3月にはビーガン用チーズの製造業者が、テロで殺されたスーパーの肉屋に同情しない、肉屋になるのは殺人者になるのと同じようなものだ、とフェイスブックに書いてテロ容認の罪で7か月の執行猶予付き拘留の判決を受けた

肉の販売は減っているが、肉屋を脅かしているのは5%しかいない菜食主義者ではなく50%の肉を減らそうと思っている人たちである、と動物愛護団体のSébastien Arsacは言う。

肉屋は店舗に警察を配置して欲しいと言っているわけではなく、過激派を監視して欲しいという。

  • アメリカの高血圧ガイドラインと米国と中国のどれだけの人が高血圧に分類されるかを調べた研究への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to study looking at American blood pressure guidelines and how many people in the USA and China would be classed as having high blood pressure

July 11, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-american-blood-pressure-guidelines-and-how-many-people-in-the-usa-and-china-would-be-classed-as-having-high-blood-pressure/

BMJに発表された新しい研究で2017 ACA/AHA高血圧ガイドラインの影響を検討している

グラスゴー大学Regius医学教授Anna Dominiczak教授

ACA/AHAガイドラインは実用的ではなく英国で採用すべきではない。そのガイドラインは根拠に基づいていて詳細な文献解析を行っているが問題は用語の使い方である。収縮期圧120-129 mmHg、拡張期圧80 mmHgを高血圧と呼ぶのは正しくない。多くの国際及び国のガイドラインはこのような値を採用せず、そのような値は正常と考えられる。

このガイドラインが最初に発表された雑誌はAHAの発行するHypertensionである。この雑誌の編集長として、私は各地の高血圧学会にこの米国ガイドラインに関して反応や議論を要請し、それは今年初めに出版されている

英国とアイルランド高血圧学会長でWarwick大学心血管系医学と疫学Cephalon教授Francesco Cappuccio教授

これは興味深い解析である。ACA/AHAガイドラインはこれまで相当数の意見を呼びこれからもそうであろう。現在の英国のガイドラインがすぐ変わるわけではないが今後何らかの影響があるだろう。欧州高血圧学会の2018年の新しいガイドラインでは140/90 mmHgを高血圧と定義している。

(長いコメント略)

英国心臓財団医学副部長Jeremy Pearson教授

提案されたガイドラインは根拠に基づいているが、この論文の著者の言うように中国と米国で高血圧になる人が相当数増えるだろう。英国でも同様だろう。英国での適用要求はこの理由だけでも希薄であろう。医薬品を処方するかどうかは他のリスク要因との組み合わせによる定量的アプローチが最適なように思える。しかし現時点では現在の定義での高血圧に気がついていない人をもっと効果的に同定し治療するよう説得することが最も重要であろう


  • 苦境に立つ科学:Trumpのトラブルだらけの環境機関の影で

Natureニュース

Science under siege: behind the scenes at Trump’s troubled environment agency

12 July 2018  Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05706-9

米国EPAの科学者にとっては、不確か、敵意、不適切がいまや日常生活の一部

Donald Trumpが米国大統領になった日、EPAのメイン研究所の雰囲気は陰鬱だった。不安になる理由はあった。選挙戦の間何度もEPAを閉鎖すると脅迫していた。そしてScott Pruittを長官に任命した。2017年1月20日に正式に大統領に就任したとき、多くのEPAの科学者は誰が最初に解雇されるのか疑い、新政権はメールなどを監視してどんなコメントでも批判に使うだろうと恐れてお互いに警戒しあった。

当時大気・気候・エネルギー研究計画部長だったDan CostaはEPAで32年働いてきて、何度も政治的困難を経験しているため、それほど心配してはいなかった。しかしそれから18か月、Costaは懸念が増加した。

NatureはEPAで働く1000人以上の科学者にとってどういうものだったのか知るためこの一年半、何十ものインタビューをしてきた。日常の研究はあまり変わっていない。しかし仕事のすべての点についての終わりのない不確実性と見え隠れする敵意により士気が失われていた。科学者にとって最も大きな問題はEPAの科学の使い方を損なおうとする試みである。科学は無視されている。

(いろいろ長い。でも日本も公務員への敵意で既に相当破壊されてるけど?地方も国も公務員さえ減らせばいいという政治が毎年ヒトも予算も減らしてきたので。)

2018-07-12

[]アカロア湾で採れた貝は食べないで

Do not eat or collect shellfish from Akaroa Harbour

04 Jul 2018

http://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/do-not-eat-or-collect-shellfish-from-akaroa-harbour/

カンタベリー州のアカロア湾で採取した貝の定期的検査で、下痢性貝毒がMPI(ニュージーランド第一次産業省)が設定した安全上限の0.16 mg/kgを超えて検出された。

食べてはいけないのは、イガイ類、カキ類、トゥアトゥア貝、ピピ貝、トヘロア貝、ザルガイ類、ホタテ貝類、キャッツアイ、ウニ、その他の二枚貝全てである。

貝を調理しても、貝毒は除去できない。

パウア貝、カニ、エビガニは、毒素が蓄積する内臓を調理前に完全に除去すれば、食べられる。内臓が除去されていないと、内容物が調理中に貝の身を汚染する可能性がある。

下痢、悪心、嘔吐、痙攣性の腹痛といった症状が、摂食後1時間半以内に現れ、約24時間持続する。

なお、商業的に収獲された貝、すなわち商店やスーパーで販売されている貝や輸入された貝は、MPIによる厳格な水質および鮮度監視手続きに供されたものであり、安全に食べられる。

[]連邦裁判所は、薬剤残留違反によりミネソタ州の酪農場に対する同意判決を下す

Federal judge enters consent decree against Minnesota dairy farm for drug residue violations

July 10, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm612998.htm

ミネソタ州のTodd & Patty Meech Dairy Farmに対し、不良化肉を州にまたがって市場に送り出し、食品生産動物への薬剤投与に関する連邦基準を逸脱したとして、恒久的差止め命令が下された。

この農場の違反の歴史は長い。検査においては数回にわたり、飼養牛に投与された薬剤量や、薬剤投与後出荷や搾乳が可能になる日などについて、適切な記録が残されていないことが指摘されている。2016年6月28日には、抗生物質のスルファジメトキシンの残留物が法律上の上限を超えていた牛を出荷している。

農場は、特定の要件を満たすようになり、それがFDAの検査で文書により認定されるまで、動物や肉の出荷は禁止される。それらの要件には、可食部位に動物用医薬品が上限を超えて含まれている動物を流通させないシステムの実行、動物薬のリストや動物識別記録をより良く構築・維持するシステムを所持することなどが挙げられる。

[]査察報告

  • リトアニア−EU加盟における食品接触材料

Food contact materials in EU Member States ―Lithuania

06/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6374

この査察は2018年3月6〜14日に実施された。2017年から2018年にかけて食品接触材料に関して加盟国で行っている一連の査察の6番目に当たる。

食品接触材料を担当する中央管轄機関と国立リファレンスラボは指定済みである。管轄機関は、どの事業者が食品接触材料チェーンに関わっているかを認識している。公的管理は手順書とチェックリストによって支えられており、これらの手順書やチェックリストにより検査官は法令遵守申告を公的に検証するための要件を満たすことができている。また、国家権力により強制措置を取る制度も整備されている。

ただし、国立リファレンスラボは採用している方法のために能力が限られている。また、公的管理は実証や評価を欠いた法令遵守申告の存在を確認することだけに限られており、食品接触材料が全ての関連法的要件を満たしていることを管轄機関が検証できるようにはなっていない。したがって、非遵守製品が検出されない可能性があり、関連法規の適切な適用が実施されていないことになる。

  • ラトビア−国家査察制度

National Audit Systems ―Latvia

10/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6024

この査察は2017年10月9〜13日に実施された。査察の目的は、規則(EC) No 882/2004第4条6項(飼料および食品法や動物の健康および福祉規則が遵守されていることを検証する公的管理を行う管轄機関に対する査察に関する規則)を実施するための制度を評価することである。

ラトビアでは、食品・獣医サービス局(FVS)によって、規則(EC) No 882/2004第4条6項の要件に対応するための査察の計画が立てられている。

FVSは内部的な査察を、体系的に、独立性を持って、透明性のあるやり方で実施している。これらの査察により、活動や関連する結果が実施計画通りであるかどうかを判断でき、かなりの程度まで、それらの計画が効果的に実施されたかどうかが検証可能である。ただし、査察では、実施計画が目的達成に適切であったかどうかは評価されず、査察制度は、査察計画がリスクに基づいたものであることを示すことができない。

FVSは、査察で示された助言をフォローアップする制度を有しており、査察に結果に照らして有効な行動が取られていることを明確にしている。FVSによる査察制度は、規則(EC) No 882/2004第4条6項で要求されている独立した監査を受けている。この監査は、委員会決議2006/677/ECのガイドラインに沿うものであり、国家的査察制度に関する加盟国専門家ネットワーク(NAS Network)の文書を考慮に入れたものになっている。

ラトビアの国家植物防疫サービス(SPPS)は、規則(EC) No 882/2004第4条6項の要件に適合するように植物保護製品を市販・使用することに関する公的管理を内部監査できるように整備されてはいない。

[]医薬品成分含有製品の輸入・販売業者拘束

2018-07-03 危害事犯中央調査団/先端分析チーム

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42673

− 医薬品成分を添加した事実を隠して虚偽輸入申告 −

食品医薬品安全処は、食品に入っていてはならない医薬品成分「アセチルシステイン」を含有した「L-TAAX」など8製品を輸入‧販売した業者を「輸入食品安全管理特別法」及び「健康機能食品に関する法律」違反の疑いで拘束した。

*アセチルシステインは、咳止め、去痰および肝解毒強化作用のある医薬品成分

また、「L-TAAX」、「C&M」、「Women’s formula」など8製品に対して市中に流通中のすべての製品を回収している。

捜査の結果、A氏は去る2014年3月から2018年4月まで、「L-TAAX」製品に医薬品成分である「アセチルシステイン」が入っていることを知りながら、輸入申告書に「アセチルシステイン」の代わりに食品添加物「L-システィン」を使ったと偽って申告して輸入した後、販売(計23,535個、時価35億ウォン相当)したことが確認された。

「L-TAAX」製品を検査した結果、医薬品成分である「アセチルシステイン」がカプセル1個当り121 mgずつ含有していたことが判明した。

該当の製品に表示された方法(1回4カプセルずつ1日2回摂取)で摂取した場合、「アセチルシステイン」成分を含有する医薬品の1日最大服用量(600 mg)の1.5倍以上となる。

さらに、食品に使うことができない原料(冬虫夏草、松樹皮抽出物、蔓荊子)と成分(クロムポリニコチネート、クエン酸亜鉛クエン酸マグネシウム)が使われたことを知りながら「C&M」、「Women’s formula」、「MUNO-CARE」など7製品を輸入し、他の成分と欺いて全国に流通‧販売(計225,051個、時価158億ウォン相当)していたことも判明した。

[]虚偽・誇大広告と原材料の含有量虚偽表示で消費者を騙した食品製造・販売業者など13ヶ所摘発

2018-07-04 サイバー調査団/食品総括対応チーム

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42681

食品医薬品安全処は、食品が疾病予防と治療に効能・効果があるとブログなどを通じて虚偽・誇大広告したり、製品表示事項に虚偽の原材料含量を記載して販売した食品製造‧販売業者など計13ヶ所(28件)を摘発し、行政処分および告発を行った。

今回の点検は同じ違反事項を改めずに再度摘発されたり、国民申聞鼓(苦情を受け付けるオンライン行政サービス)を介して虚偽・誇大広告の指摘を繰り返し受けた業者など18ヶ所を対象に、4月17日から6月7日まで実施された。

主な違反内容は、虚偽・誇大広告(9件)、原材料含量虚偽表示(3件)、表示基準違反(5件)、原料受領簿未作成(2件)、衛生的取り扱い基準違反など(9件)など。

虚偽・誇大広告で摘発された9業者は、パワーブロガー*などを試用者として募集し、製品を無償で提供したり広告手数料を支給したりするやり方で、個人ブログなどに該当製品が高血圧・糖尿病など疾病の予防および治療に効能・効果があるという内容で広告を行った。

*パワーブロガー: 訪問者が多く影響力が大きいインターネットブログ運営者

原材料含量を虚偽で表示した3業者は、実際使ったよりも多くの原料を使ったように製品に虚偽表示し、このうち2ヶ所は虚偽・誇大広告でも摘発されている。

ソウルのある食品製造加工業は、「白いタンポポ汁」(類型: 液状茶)を製造し、タンポポが80%が使われたと表示していたが実際では2.4%であるなど13製品の原材料含量を虚偽表示して販売したため摘発された。また広告代理店を通じて試用者を募り、製品を無償で提供して試用者がブログに成人病、皮膚疾患、関節炎効果などがあるというレビューを作成するというやり方で虚偽・誇大広告を行っていた。

ソウルのある即席販売製造加工業社は「桔梗汁」(類型: 液状茶)を製造し、実際は桔梗を5%しか使用していないが製品には80%と表示するなど、16製品で原材料含量虚偽表示を改めずに継続販売していたため摘発された。この業者の職員がブログを開設して自社製品が脳梗塞、中風、胃炎・腸炎、食道炎の予防および治療に効能・効果があるように虚偽・誇大広告していた。

ソウルのある流通専門販売業社は、「自然いっぱい発酵ハナビラタケ」製品(類型: 穀類加工品)を販売して自社ショッピングモールホームページに「ハナビラタケ」がコレステロール低下、高血圧改善などに効能・効果があるように広告して販売していたため摘発された。 またブロガー試用者を募集し、個人ブログに該当製品が免疫機能活性化、がん細胞増殖と再発抑制、血糖血中コレステロール減少に効能・効果を有すると広告していた。

済州市のある卸小売業者は、「スーパー腸酵素」製品(類型:その他加工品)を販売し、製品服用前‧後写真を比べる体験記を利用したり、腸内有害菌抑制、腹部肥満などダイエットに効果があるという内容で日刊紙に全面広告したりして摘発された。

[]食品衛生法を違反した大型フランチャイズ加盟店など7ヶ所摘発

2018-07-04 食品総括対応チーム

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42682

2018年6月12日から26日まで大型フランチャイズ業者15ヶ所と該当加盟店45ヶ所を対象に特別点検を実施した結果、食品衛生法に違反した7ヶ所を摘発して行政処分と告発を行った措置したと明らかにしました。

今回の点検は、フランチャイズ業者では本社が加盟店(直営込み)に各種食材を供給する形態を取っており、ひとたび食品事故が発生すると全国的に拡散する可能性があり、食品安全管理を強化する必要があるため、加盟店を多数運営している大型フランチャイズ業者を中心に実施された。

主な違反内容は、流通期限経過製品使用(1ヶ所)、衛生的取り扱い基準違反(2ヶ所)、食品保管基準違反(3ヶ所)、食品などの虚偽表示・広告(1ヶ所)。

主な違反事例は以下のとおり。

光州市南区のある食品接客業者は、流通期限が経過した「サツマイモトッピング」(類型:即席摂取食品)を使ってサツマイモピザを作って販売したため摘発された。

ソウル市江南区のある食品接客業者は、冷蔵保管しなければならない「赤唐辛子調味料」と「辛味調味料」製品を室温に保管して鶏の足の料理を調理するのに使っていたため摘発された。

ソウル市松坡区のある業者(自由業)は、遺伝子組換え食品(GMO)表示*と関係のないオリーブ油に対して「GMOの心配無し、GMOとは全く無関係」と製品包装ボックスに表示して消費者を誤認混同させる可能性がある表示・広告を行ったため摘発された。

*遺伝子組換え食品などの表示基準第5条(表示方法)9項: GMO表示対象ではない製品に「非遺伝子組換え食品、無遺伝子組み換え食品、Non-GMOGMO-free」またはこれと類似の用語を使って消費者に誤認‧混同を与えてはならない。食品用として承認されたGMO農産物は、大豆、トウモロコシ、綿花、キャノーラ、テンサイ、アルファルファの6種。

[]ガラスの異物混入に輸入炭酸飲料の回収措置

2018-07-05 輸入流通安全課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42706

ソウル市江南区の食品輸入販売業者が輸入‧販売したドイツ産「有機農法レモンエイドライム」(食品類型:炭酸飲み物)製品でガラス破片異物(長さ: 約7 ?)が製造過程において混入していたため、該当製品を販売中断及び回収措置を講じた。回収対象は流通期限が2018年10月18日の「有機農法レモンエイドライム」製品。

[]機能性原料認定活性化のための認定審査の改善

2018-07-06 食品基準課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=1&seq=42727

「健康機能食品機能性原料及び基準・規格認定に関する規定」改正案を7月6日行政予告する。この改正では、機能性原料認定審査時には、現行では機能(指標)成分含量の資料をすべての製造段階別に提出することとしていたが、成分含量変化が起こる可能性がある主要製造段階(抽出、濾過、濃縮など)に限って提出するように改める。

また今回の改正案は、安全性資料提出範囲に、摂取根拠資料として日常的(25年以上)使用に関連する資料と、摂取量評価根拠資料として国内で食品で最近5年間流通‧販売された実態資料を追加することを明確にした。

[]違法大麻サイトは科学から隠すことはできない

Illegal Marijuana Sites Can’t Hide from Science

Posted by Diane Banegas, Research and Development, USDA Forest Service in Forestry

Jul 11, 2018

https://www.usda.gov/media/blog/2018/07/11/illegal-marijuana-sites-cant-hide-science

森の中の違法大麻農場が増加している。一部の州で大麻が合法化されているものの、違法大麻もまだ増加している。

20年前は違法大麻の栽培はメキシコから来た貧しい農家である傾向があった。今は国際薬物組織がロシアやアジアなどから人を連れてきている。彼らは農家ではなく金儲けだけが目的である。そうした栽培は野生生物や水質に壊滅的影響を与える。彼らは大量の殺鼠剤を使い森の食物連鎖に悪影響を及ぼし下流の都市の水を汚染する。

これらの違法栽培地を見つけるのに環境DNAあるいは eDNAが高感度検出法になる。コップ一杯の水から上流に大麻があることを検出できる。さらに衛星画像からも大麻栽培地を検出するコンピューターアルゴリズムを開発している

[]魚よ!ホルマリンを含む?

メディアコーナー

Oh fish! They have formalin?

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:f2da9f46-da4f-44b6-9d29-2f1112b32374/FSSAI_News_Fish_Formalin_IndianExpress_11_07_2018.pdf

魚に長持ちさせるためのホルマリンが使われているという騒動で、FSSAIが4つの市場から18の魚を集めた。結果は数日ででるだろう

(でもこの写真、ホルマリン心配するまえに魚が傷むことを心配したほうが)

他各紙塩砂糖脂肪を減らすという話題

[]RIVMはWHOによる国の食品由来疾患負担測定能力構築を支援する

RIVM supports WHO in national capacity building for measuring foodborne disease burden

11 July 2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/RIVM_supports_WHO_in_national_capacity_building_for_measuring_foodborne_disease_burden

コーデックス総会のサイドイベントにRIVMの食品と水中の病原体のリスク評価のための共同センターが招待された。このイベントは食品由来疾患の負担を推定する、国の能力構築の重要性について強調する

[]現代のバイオテクノロジーの急速な発達はリスク評価にとって課題である

Rapid developments in modern biotechnology are a challenge for risk assessment

09 July 2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/Rapid_developments_in_modern_biotechnology_are_a_challenge_for_risk_assessment:51h27CPmRCaNTXBu_R-_uw

現在のリスク評価方法が適切かどうかを約30の新しい方法について調べた。約半分は現在の方法が適切に思われるが残り半分については最早適切ではないあるいは情報が足りない。

[]論文

  • ひとつのがんの膨大な遺伝的変異を数え上げる

Tallying a cancer’s vast array of genetic changes

11 July 2018

http://www.nature.com/articles/d41586-018-05670-4

進化した配列決定方法が乳がん細胞系統の複雑な肖像を得る

個々のDNA鎖の徹底的な配列解読で、重要ながん細胞系統のごちゃごちゃのゲノムが明らかになった。Genome Res. (2018)に発表された研究で、これまでの短いDNA断片を使った配列決定ではわからなかった遺伝子の融合や約2万のゲノム構造の変異をみつけた。

(継代培養されているがん細胞って何のモデルなんだかわからないこと多い)

The right diet can boost potency of cancer drugs

11 July 2018

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05694-w

natureに7月11日に発表された研究で、マウスの餌にアミノ酸ヒスチジンを加えるとメトトレキセートの白血病細胞への効果が高くなることを発見した。先週はインスリン濃度に影響を与える食事が別の抗がん薬の効果を上げることが報告されている。どちらのチームもヒトでも効果があるかどうかを見つけようとしている。

抗がん剤の効果が増すってことは毒性が高くなる?)

  • トップ医学雑誌が不祥事をおこした気管外科医の論文を取り下げ

Top medical journal retracts papers by disgraced trachea surgeon

10 July 2018

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05687-9

The LancetがPaolo Macchiariniが共著の論文2報を取り下げた

  • 新しいデジタル化学スクリーニングは動物実験排除に役立つ可能性

Scienceニュース

New digital chemical screening tool could help eliminate animal testing

By Vanessa ZainzingerJul. 11, 2018 ,

http://www.sciencemag.org/news/2018/07/new-digital-chemical-screening-tool-could-help-eliminate-animal-testing

Toxicological Sciencesに発表された、既存の安全性に関する膨大なデータベースの上に構築されたコンピュータを使ったツールは皮膚感作や目の刺激などの動物実験の結果にマッチするように見える。しかし限界もある;例えば発がん性については信頼性が不足している。そして規制機関が採用するかどうかは不透明である

毒性学的ビッグデータの機械学習は構造活性相関のリードアクロス(類推、読み取り)(RASAR)で動物実験の再現性を上回る

Machine learning of toxicological big data enables read-across structure activity relationships (RASAR) outperforming animal test reproducibility

Thomas Luechtefeld et al.,

Toxicological Sciences, kfy152, https://doi.org/10.1093/toxsci/kfy152

Published: 11 July 2018

https://academic.oup.com/toxsci/advance-article/doi/10.1093/toxsci/kfy152/5043469

オープンアクセス

Natureでも取り上げている

Software beats animal tests at predicting toxicity of chemicals

11 July 2018

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05664-2

  • ILSIニュース

ILSI

ILSI News | July 2018

http://ilsi.org/ilsi-news-july-2018/

Nutrition Reviewsの持続可能性バーチャル特集号

Sustainability Virtual Issue

https://academic.oup.com/nutritionreviews/pages/sustainability_virtual_issue

  • ロブスター(貿易)の秘密の生活:我々は苦境に立たされている?

The secret life of lobster (trade): Could we be in hot water?

11-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uom-tsl071118.php

Frontiers in Marine Scienceにロブスターの世界的取引ルートの地図とその影響を示す論文が発表された。現在の世界ではシーフードがどこからくるのかを追跡するのは難しい。この研究ではアジアのロブスター市場、特に中国、がこれまで考えられていたより相当大きいことが示された

  • 新しい研究は全脂肪乳製品を摂取することの罪悪感をなくせるかも

New research could banish guilty feeling for consuming whole dairy products

11-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoth-nrc071118.php

American Journal of Clinical Nutritionに発表された研究によると、全脂肪乳、ヨーグルト、チーズ、バターを楽しむことが人々を墓に早くはいらせる可能性はないようだ。65才以上の成人約3000人の血漿中の脂肪酸の複数回測定で乳製品摂取を推定して22年以上フォローした研究。自己申告による摂取量推定より客観的。

Dariush Mozaffarianらのチーム。現行の食事ガイドラインでは乳製品は低脂肪のものを薦めているが見直しを推奨。

(低脂肪にすると美味しくないからってチョコレートミルクにするくらいなら全脂肪のほうがいいと思う。でも時々のミルメークは嬉しかったな)

その他

  • NZ SMC

環境中で生分解される、堆肥にできる(コンポスト可)プラスチック−専門家の反応

Biodegradable and compostable plastics in the environment – Expert Reaction

Expert Reactions | Published: 12 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/12/biodegradable-and-compostable-plastics-in-the-environment-expert-reaction/

議会環境議長が政府に環境に優しいプラスチックを巡る混乱を整理するよう依頼した。

議長は消費者向けのこの複雑な問題に取り組むための資料をオンラインに投稿したが、政府には責任をもって取り組む必要があるという。

SMCは専門家の意見を求めた

ニュージーランド廃棄物管理研究所長Paul Evans

生分解性や分解性、堆肥にできるなどの用語について小売業者や消費者に混乱がある。そのため表示の基準が必要である。私は消費者に使い捨ては良い選択ではないと言いたい。

Scion製造とバイオ製品GM Elspeth MacRae氏

明確化は歓迎する。バイオ原料プラスチックが生分解性で石油原料プラスチックはそうでないと考えることはできない。生分解性プラスチックは石油原料のものにもバイオ原料のものにもある。「生分解性」と「堆肥にできる」は同じではなくバイオ原料も生分解性とは違う

(以下略。Biodegradable and compostable plastics in the environment

https://www.pce.parliament.nz/publications/biodegradable-and-compostable-plastics-in-the-environment?utm_source=SMCNZ+mailing+list&utm_campaign=9d70d4d7ee-EMAIL_CAMPAIGN_2018_04_12_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_30d28a93e4-9d70d4d7ee-137601733のインフォグラフィクスがわかりやすい)

  • 新しいAptamil乳児用、フォローアップ、グローアップミルクについての保護者向け情報

Information for parents on our new Aptamil Infant, Follow On and Growing Up Milks

https://www.aptaclub.co.uk/article/aptamil-follow-on-milk

古いバージョンより溶けにくいという苦情が一部から寄せられている。新しい製品は調整方法が少し変わっていて、特にほ乳瓶を10秒間激しく振ることが重要。また赤ちゃんは新しいものに馴れるのに時間が必要な場合がある

(SNSで苦情が出て炎上しているらしい)

UK parents complain their babies are ill after using new Aptamil milk formulas

July 10, 2018

https://edition.cnn.com/2018/07/10/health/danone-aptamil-baby-formula-illness-intl/index.html

  • あなたの近くの実験室でもうすぐ?遺伝子組換え大麻

Natureニュース

Coming soon to a lab near you? Genetically modified cannabis

10 July 2018

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05659-z

カンナビジオール(CBD)製剤がてんかん発作用の医薬品としてFDAに認可されたことを受けて遺伝子組換え微生物でカンナビノイドを作らせることに企業が関心を高めている

  • 英国の大学は不正調査報告が不十分

UK universities fall short on reporting misconduct investigations

11 July 2018

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05697-7

国会喚問は研究の完全性(インテグリティー)委員会を作ることを薦める

7月11日に英国の大学の4つのうち1つは6年前に発表された研究のインテグリティーガイドラインに従っていないことを明らかにする報告書が発表されたことを受けて、英国は大学が適切に不正の調査を行っているかどうか監視する委員会を作るべきと議長は言う

ひかるひかる 2018/07/17 12:23 >The right diet can boost potency of cancer drugs
>(抗がん剤の効果が増すってことは毒性が高くなる?

 イヤイヤイヤ・・・ 増殖しにくい環境になるとか、
特定の免疫機構が活性化されるとか、被検体個別の特異性の問題とか、
普通に被検体が健康になっただけとか・・・

2018-07-11

[]FDAは電子システムの機能を拡張して輸出事業施設の全リストを包含する

FDA Expands Electronic System to Include All Export Lists

July 9, 2018

http://s2027422842.t.en25.com/e/es?s=2027422842&e=108004&elqTrackId=B1F0B909CCF90C71B9C490C37BFE6647&elq=7d88495064524bcbad39d781a778ae37&elqaid=4174&elqat=1

FDAは、FDAの登録・一覧統合システム(FURLS)に、輸出事業施設登録・一覧モジュール(ELM)を付加し、輸出事業施設のFDA管理リストへの登録、登録内容修正、登録更新を電子的に受け付けられるようにした。

EU、中国、チリなどの外国の管轄機関は、乳製品、粉ミルク、コラーゲン、ゼラチンおよび海藻の輸入に際して、FDAが提供する米国の輸出事業施設に関する情報を確認している。今後はELMを介してそうした情報提供が行われる。

[]日本産輸入食品の放射能検査の結果

輸入検査管理課

  • 2018.6.22〜2018.6.28

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=42645

基準値100 Bq/kgを超過した例は無い。

  • 2018.6.29〜2018.7.5

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=676&seq=42720

基準値100 Bq/kgを超過した例は無い。

[]輸入カナダ産小麦と小麦粉に未承認遺伝子組換え小麦は不検出

2018-06-26 輸入検査管理課/輸入流通安全課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=3&seq=42596

輸入‧通関後暫定的に流通‧販売中止に置かれていたカナダ産小麦20件と小麦粉13件について、未承認遺伝子組換え小麦(MON 71200)の混入を検査した結果、全件で検出されず、該当製品に対する流通‧販売中止措置を解除した。

また、輸入段階のカナダ産小麦1件を検査した結果でも、未承認遺伝子組換え小麦(MON 71200)は検出されなかった。

今回の検査は、6月14日にカナダ食品検査庁(CFIA)がカナダのアルバータ州南部地域で未承認遺伝子組換え小麦を検出したと発表したことを受けて実施した。

[]2018年下半期に予定される食品・医薬品安全政策の変革

2018-06-28 食品安全政策課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=3&seq=42614

◈ 事業所以外でもIoT(モノのインターネット)自動販売機設置‧運営を容認(7月) − IoT自動販売機による食肉販売業の営業申告の簡素化および設置基準緩和

◈ 即席販売製造加工業小分け販売品目拡大など(7月) − 営業活性化のための規制改善(食品衛生法施行規則公布・施行、2018.6.28)

即席販売製造加工業者が味付け肉などのような食肉加工品を量り売りできるようになる。

◈ 健康機能食品異常事例表示命令制施行(12月) − 消費者健康保護のために営業者が摂取時注意事項を表示するように改善

◈ HACCPおよびGMP義務適用拡大施行(12月) − 2013年売上高が1億ウォン以上で従業員が6人以上である、子供嗜好食品など8品目*を製造・加工する業者および2016年売上高が20億ウォン以上である食肉加工業者にHACCP義務化施行 − 2017年売上高が20億ウォン以上の健康機能食品製造業社にGMP義務適用

*?お菓子・キャンディー類?パン類·餅類?チョコレート類?魚肉ソーセージ?飲み物類?即席摂取食品?麺・油で揚げた麺類?特殊用途食品

◈ 個人治療目的医療機器輸入手続き簡素化(7月) − 事業者登録番号提出廃止および外国許可事項確認は管轄機関が実施など、輸入要件免除申請提出書類の簡素化

◈ 紙綿類医薬外品の全成分表示制度施行(10月) − 消費者の知る権利強化のために生理用ナプキン、マスクなど紙綿類医薬外品にすべての成分を表示するよう改善

◈ 臨床試験対象者権利保護福利のための安全管理強化(10月) − 生物学的同等性試験と臨床試験の統合管理、臨床試験検体分析機関指定制度導入、臨床試験関連記録作成における虚偽に対する処罰強化、臨床試験対象者募集公告時の必須要件策定

◈ 携帯用空気・酸素を医薬外品に指定・管理強化(11月) − 消費者の健康保護ため、「携帯用空気・酸素」を医薬外品に指定して安全管理実施(品質基準および安全性・有効性評価が義務化)

◇その他

● 製品に関連するすべての受賞事実を、外国の評価、民間の評価に関わらず表示・広告することができるようする。7月からは製品開発や品質向上において獲得した受賞事実を営業者が営業で活用することができるようになる。

● 医薬品全成分表示が、12月からは医薬品全成分表示制施行(2017.12月)以前に製造‧輸入され国内に流通しているすべての医薬品まで拡大適用される。

[]国民多消費食品のカビ毒素検出量を公表する予定

2018-06-28 危害物質基準課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42622

過去4年間(2012~15年)に国民が多く摂取した食品(16,912件)で実際に検出されたカビ毒素8項目*それぞれの検出量を食薬処ホームページを通じて公表する。7月末からの予定。

*カビ毒素8項目: 総アフラトキシンアフラトキシンB1、オクラトキシンA、フモニシン、ゼアラレノン、デオキシニバレノール、パツリン、アフラトキシンM1

[]機張郡の養殖場(3ヶ所)のヒラメに水銀が基準を超過して検出される

2018-07-03 農畜水産物安全課

http://www.mfds.go.kr/index.do?mid=675&pageNo=2&seq=42670

検出された養殖場ヒラメは全量廃棄及び回収措置を推進中。

「2018年水産用医薬品使用地図監督点検計画」によって釜山、済州、莞島などの養殖場98ヵ所について薬品・重金属の検査を進行している中で、機張郡の養殖場の一部(3ヶ所)のヒラメで水銀が基準値(0.5 mg/kg)を超過(0.6~0.8 mg/kg)して検出された(6月29日)。

原因究明のために関係機関と共同で海水、飼料などについて追加調査を進行中。

出荷された養殖水産物の状況、回収措置、原因究明および今後の措置事項について7月3日中に発表する予定。

[]シガテラ毒素 バハマ:ホラ貝、警告

Ciguatera toxin - Bahamas: (NEW PROVIDENCE) conch, alert

2018-07-05

http://www.promedmail.org/post/20180705.5890117

Date: Thu 5 Jul 2018 Source: EW News [edited]

New Providenceでホラ貝中毒が4症例確認され、保健省が警告。さらに6人が入院

  • シガテラ毒素 バハマ(第2報):ホラ貝、訂正、Vibrio sp.検査室で確認

Ciguatera toxin - Bahamas (2): (NW) conch, correction, Vibrio sp. laboratory confirmation

2018-07-07

http://www.promedmail.org/post/5892262

Date: 5 Jul 2018 Source: The Nassau Guardian [edited]

保健省が最近のホラ貝中毒について昨日(2018年7月4日)警告した。Potter's Cay由来ホラ貝の中毒4症例が72時間以内に確認され_Vibrio parahaemolyticus_(腸炎ビブリオ)と確認された。

[]「正しく食べよう運動」開始:生活習慣病の負の傾向と戦うための跳躍

‘The Eat Right Movement’ Launched: A Leap Forward to Combat Negative Nutritional trends to Fight Lifestyle Diseases

(Uploaded on: 10.07.2018)

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:35db87eb-e29f-4b43-b500-b0ed39f6f631/Press_Release_Eat_Right_Movement_10_07_2018.pdf

二つの柱「健康的に食べる」「安全に食べる」の上に構築される「正しく食べよう運動」は市民が自分の健康と福祉を向上させるために参加し実践できるようにすることを目指す。

[]個別の研究結果を参加者に返す 新しい研究パラダイムのためのガイダンス

Returning Individual Research Results to Participants

Guidance for a New Research Paradigm (2018)

https://www.nap.edu/catalog/25094/returning-individual-research-results-to-participants-guidance-for-a-new

研究の参加者に結果を返すのが適切なのはどういうときか?その利益と害、コストについての現在の根拠をレビューし、倫理的、社会的、運営上及び規制上の問題についても検討した。各種関係者向けに12の助言を提供している。

[]論文

  • マルチビタミンは心血管系健康を増進しない

Multivitamins do not promote cardiovascular health

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/aha-mdn070518.php

Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomesに発表された18研究の新しい解析によると、マルチビタミン・ミネラルサプリメントの使用は心臓発作、脳卒中、心血管系による死亡を予防しない。主著者のJoonseok Kim医師は「心臓発作、脳卒中、心血管系による死亡を予防するためにマルチビタミンやミネラルを使用することには臨床上の利益が発見できなかった」という。

米国FDAによれば、医薬品と違って、ダイエタリーサプリメントは販売前に安全性や有効性を認可される必要はなく、病気の診断や治療や予防効果を宣伝することもできない。

マルチビタミン・ミネラルサプリメントはほどほどの使用なら害はないかもしれないが、心臓の健康を守るためには個々人のリスク要因を理解してリスクを減らすため効果があることが証明された対策をとることを強く薦める。それは健康的食事や運動や禁煙、血圧や血中コレステロール濃度の管理などを含む。米国心臓協会は心血管系疾患予防のためにマルチビタミン・ミネラルサプリメントを使うことは薦めない。

  • 米国がん学会は21世紀のがん対策の青写真を描く

American Cancer Society outlines blueprint for cancer control in the 21st century

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/acs-acs070518.php

社会経済的不平等をなくすことが米国のがんによる死亡の1/4を予防できる

CA: A Cancer Journal for Cliniciansに発表される一連の論文。

もしすべてのアメリカ人に大学卒業程度の教育があれば。

  • テストステロン処方はここ数年で急激に低下

Testosterone prescriptions have sharply dropped in the past few years

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uotm-tph070918.php

JAMA。米国では2001年から2011年の間にテストステロンの使用が3倍になった、主に明確な適用のない男性で。しかしテストステロンの使用が心臓発作と脳卒中に関連するという報告の後有意に減っている。

(2014年にFDAが安全性情報を発表している。「男性更年期」は短いブームに終わったようだ。いいかげんなこと言って保険の効かない「治療」をしている病院はあるようだが。)

Vitamin D no defense against dementia

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoa-vdn071018.php

Nutritional Neuroscienceに発表された系統的レビュー。ビタミンD多発性硬化症パーキンソン病アルツハイマー病、その他脳に関連する疾患の予防にはならない。

過去の研究で神経変性性疾患の患者は血中ビタミンD濃度が低い傾向があることが報告されていたため、ビタミンDサプリメントを摂れば良い影響があるのではと考えられた。しかしそうではなさそうだ。

  • 新しいヒト試験:レッドラズベリー摂取後の血管機能の短期改善

New human study: Short-term improved vascular function after consuming red raspberries

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/wh-nhs070918.php

Archives of Biochemistry and Biophysicsに発表された米国加工ラズベリー協会の資金提供を受けた研究。

10人の18-35才の健康な男性に冷凍ラズベリー200-400gで作ったドリンクを飲んでもらって2時間と24時間後の血管機能を血流依存性血管拡張反応を指標にして測定

(簡単な試験で結果も凡庸なのに宣伝がすごい。実験そのものよりマーケティング会社への支払いが多そう。こういうのが多いので食品に関するニュースは信頼できないといわれる)

  • 養殖サケの胡散臭い化合物

Fishy chemicals in farmed salmon

10-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uop-fci071018.php

Environmental Science & Technologyに発表された、ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs)と呼ばれる合成難燃剤のサケ中存在についての研究。環境汚染の高い地域では飼料の影響はあまり重要ではないが、環境規制が行われているところでは飼料のほうが重要。

その他

  • CVSはホメオパシー医薬品の販売についてCFIから詐欺で訴えられる

CVS Sued by CFI for Fraud Over Sale of Homeopathic Medicines

JULY 10, 2018

https://www.mdmag.com/medical-news/cvs-sued-by-cfi-for-fraud-over-sale-of-homeopathic-medicines

NPOのCenter for Inquiry (CFI)がヘルスケア用品大手のCVSをホメオパシー医薬品の販売で消費者を騙したと訴えた。

(FDAの対策強化案と並行して、今後の動向に注目)

  • 米国による母乳決議への反対はWHOの担当者を驚かせる

Opposition to Breast-Feeding Resolution by U.S. Stuns World Health Officials

July 8, 2018

https://www.nytimes.com/2018/07/08/health/world-health-breastfeeding-ecuador-trump.html

この春のジュネーブでの世界保健総会で母乳を薦める決議が採択される予定だったが米国が反対した。

(以下陰謀論。過激なミルク禁止の文言を変えようとしたができなかったので反対せざるを得なかった、と読める。この紙面では母乳が出ないなら他人から寄付してもらえばいいと主張していて、そういうところがダメだろうと思うのだが母乳教の信者にはわからないらしい)

  • 「複雑で不透明な」安全システムがフィプロニルスキャンダルに寄与した、オランダの調査が発見

“Complex and unclear “ safety system contributed to fipronil scandal, Dutch probe finds

09-Jul-2018

https://www.foodnavigator.com/Article/2018/07/09/Complex-and-unclear-safety-system-contributed-to-fipronil-scandal-Dutch-probe-finds

フィプロニル事件に関する報告書は政府と卵生産者が食品安全を十分優先していなかったと結論

欧州規制によると、食品の安全性にまず最初に責任があるのは製造販売業者。

この部分は不十分だった。多くの農家が食品安全上のリスクを適切に評価せず、規制上の義務の理解もあまりにも限定的だった。ほとんどの農家は食品安全上の事故があった場合にどうするのかを準備していなかった。さらに自主的なサプライチェーン品質管理計画である卵の統合チェーン管理では、認証計画に依存していて最低限の基準を満たすことが確保できなかった。この認証当局の査察は事前に通知されていた。さらに2018年になっても不適切な卵が販売されるのを阻止できていない。

オランダの当局であるNVWAは2016年の内部告発情報を適切にフォローできなかった。

中央政府は問題の大きさを過小評価し反応が遅すぎた

(オーガニック認証は安全性を保証しないという認識に欠けているのは今でもそうなのでは。)

  • 実際にはダイエットの妨げになる9つのよくある「健康的」選択

9 common 'healthy' choices that are actually sabotaging your diet

http://www.businessinsider.com/healthy-habits-that-ruin-your-diet-2018-7

良くある間違い

1.十分食べない

2.食事を抜く

3.サラダしか食べない

4.炭水化物を抜く

5.分量を忘れる

6.「健康的」おやつの罠にはまる

7.「低脂肪」ラベルに騙される

8.誤魔化す

9.飲み物のカロリーを過小評価

  • マルチビタミンとミネラルサプリメントはあなたを心臓死から救わない、研究が発見

Multivitamins and mineral supplements won't save you from heart disease deaths, finds study

Alex Matthews-King

https://www.independent.co.uk/news/health/vitamins-supplements-minerals-heart-attack-disease-stroke-cardiovascular-a8439931.html

何千億ドルもの業界を主著者が誇大宣伝と非難する

マルチビタミンは心臓の健康のためにはお金の無駄だと研究者が言う

Multivitamins a waste of money for heart health, researchers say

CBS News/ July 10, 2018

https://www.cbsnews.com/news/multivitamins-a-waste-of-money-for-heart-health-researchers-say/

Circulationの論文の件

いくつかのメディアが報道している。

  • Maple Ridgeのナチュロパスは違法美容注射で免許を失う

Maple Ridge naturopath loses licence over illicit cosmetic injections

Phil Melnychuk/ Jul. 10, 2018

https://www.mapleridgenews.com/news/naturopath-surrenders-licence-for-four-years/

College of Naturopathic Physicians of B.C.の調査でDr. Allan Straussが患者に「適切な情報を与えた上での同意」を得ずにフェノールを注射したことを認めた。フェノール注射はナチュロパスの服務範囲ではない。ボトックス注射の代用品と宣伝していた

Lawsuits alleging Roundup caused cancer can move forward

July 10, 2018

https://business.financialpost.com/pmn/business-pmn/judge-experts-can-testify-that-roundup-linked-to-cancer

火曜日に米国の判事ががんの犠牲者と家族はラウンドアップ非ホジキンリンパ腫に関連するという専門家の証言を提示できると判断したため、何百もの裁判が大きなハードルを越えた。Vince Chhabria地方判事はグリホサートががんの原因だという根拠は弱いものの、裁判で相手にすべきではない「ジャンクサイエンス」ではないと判断した。このことで主張は前に進むことができるが、グリホサートが個々のがんの原因だと確信させるのは手強いだろうと警告した。

(がん患者も弁護士の被害者でしかないので救いがない)

おまけ

文春オンライン

「週刊新潮」の「食べてはいけない『国産食品』」は本当に食べてはいけないのか?

週刊文春 2018年7月5日号

http://bunshun.jp/articles/-/8116?page=5

http://b.hatena.ne.jp/entry/bunshun.jp/articles/-/8116

報道には科学的根拠が必要

週刊文春さん、この見出し忘れないでね!

2018-07-10

[]RASFF 2018年第27週

警報通知(Alert Notifications)

韓国産乾燥海藻でヨウ素高含有(373.5 mg/kg)、オランダ産ピスタチオナッツにオクラトキシンA (430 µg/kg)、フランス産生きたホンタマキガイに下痢性貝毒(DSP) (346 µg/kg)、ドイツ産乾燥アプリコットで亜硫酸塩非表示(1500 mg/kg)、中国産スイス及びスロバキア経由プラスチック皿セットからのホルムアルデヒド(15.98; 17.9 mg/kg)およびメラミン(3.8; 4.5 mg/kg)の溶出、中国産オランダ経由竹製ボウルからのホルムアルデヒドの溶出(18.75 mg/item)、インド産未承認新規食品ビンロウの実、

注意喚起情報(information for attention)

トルコ産飼料用ベントナイトに鉛(31 mg/kg)、ブラジル産湯がいた玄米に未承認物質トリシクラゾール(0.092mg mg/kg)、スペイン産飼料用家禽の羽毛粉及び血粉に反芻動物のDNAの存在、ロシア産食品サプリメントで未承認照射、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

ロシア産リコリスシロップに未承認ソルビン酸(E200)(22.4 mg/kg)、英国産食品サプリメントでクルクミン高摂取量(最大 285 mg/日)、モルドバ産チェコ共和国経由ハーブティーに未承認新規食品成分クワの葉、オーストリア産煎ったスパイシー粒状トウモロコシで着色料ポンソー4R/コチニールレッドA(E124)の未承認使用(81 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

インド産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 67.6 µg/kg)、トルコ産ペッパーにホルメタネート(0.127 mg/kg)、中国産湯がいたピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 3.4; Tot. = 4 µg/kg)、米国産アーモンドにアフラトキシン(B1 = 24 µg/kg)、中国産ランチボックスからのDEHP−フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)の溶出(13.9 mg/kg)、アルゼンチン産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 32; Tot. = 44 µg/k)、中国産殻付きピーナッツにアフラトキシン(B1 = 66.81; Tot. = 75.45 µg/kg)、トルコ産煎った角切りヘーゼルナッツにアフラトキシン(B1 = 10.98 µg/kg;B1 = 20.1; Tot. = 23.7 µg/kg)、中国産ナイロン製食品トングからの一級芳香族アミンの溶出(0.040 mg/kg)、米国産アーモンドにアフラトキシン(Tot. = 24 µg/g)、

[]食品と飼料に用いられるナノテクノロジーに関する新ガイダンス

New guidance on nanotechnologies in food and feed

4 July 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180704

EEFSAはナノサイエンスやナノテクノロジー適用事案の安全性をどのように評価するかについてガイダンスを発表した。このガイダンスには、必要とされる検査の種類や適用できる手法についての実用的な提案が収載されている。

EFSAでリスク評価を担当する科学者であるReinhilde Schoonjans氏は、以下のように述べている。「このガイダンスは、申請者にはナノテクノロジー関連の申請書類を完成するのに必要とされるツールを提供し、EFSAなどのリスク評価者には、そうした技術の安全性を評価するための適切なツールを具備させるものになっており、まさに今求められているものである。」

このガイダンス文書は、ヒトと動物の健康の安全性評価に焦点を絞っており、3ヵ月間のパブリックコメント募集で受け取った全てのコメントを考慮に入れて、最終案が作られている。

このガイダンスは、新規食品、食品と接触する物質、食品及び飼料添加物、農薬などの分野を対象とし、全ての関連団体、特にリスク評価者、リスク管理者および申請者向けに作られている。

このガイダンスはこのあと、2019年末までに終了の予定で、試験的運用段階に入る。

2019年には2つ目のガイダンスの作成が進められ、こちらでは食品および飼料チェーンにおけるナノサイエンスとナノテクノロジー適用事案についての環境リスク評価に焦点が当てられることになっている。

ガイダンス本文は、以下のウェブサイトから閲覧できる。

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5327

[]食品酵素:EFSA、自分で暴露推定ができるツールを稼働開始

4 July 2018

Food enzymes: EFSA launches DIY exposure tool

https://www.efsa.europa.eu/en/press/news/180704-0

EFSAは、様々な食品加工工程で使用される食品酵素への慢性食事暴露を推定するためのツール、食品酵素摂取モデル(FEIM)を発表した。

FEIMは、EFSAの食品と接触する物質、酵素、香料、加工助剤に関するパネル(CEFパネル)が2016年に推奨した方法論に従っている。加盟国が収集し、EFSAの包括的欧州食品摂取データベースに保存されている実際の食品摂取データを基にして開発された。

取扱が簡単なツールなので、申請者、リスク評価者、およびリスク管理者は、焼き、醸造などのそれぞれの食品製造工程で使用される食品酵素への食事暴露を推定しやすい。このツールは、EFSAの「知識の交差点(Knowledge Junction)」から利用でき、より工程特異的な算出プログラムが作成されてくるため、毎年更新される予定である。

  • FEIM (Food Enzyme Intake Model: 食品酵素摂取モデル)ツールへのリンク

www.efsa.europa.eu/en/applications/foodingredients/tools

[]支援文書

  • 補完データを踏まえたオキサチアピプロリンの農薬リスク評価に関する加盟国、申請者、EFSAの意見募集結果

Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for oxathiapiprolin in light of confirmatory data

5 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1434

評価の対象とされた典型的な使用法は、べと病病原菌(Plasmopara viticola)抑止のための食用ブドウおよびワイン用ブドウへの散布と、疫病菌(Phythophthora infestans)抑止のためのジャガイモ、トマトおよびナスへの散布である。この報告書には、報告担当加盟国のアイルランドが主宰した意見募集の結果の概要、および個別に受け取ったコメントについてのEFSAの科学的見解と結論が提示されている。

  • EFSAの分野横断的ガイダンスの一連の流れ

EFSA cross-cutting guidance lifecycle

5 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1446

この文書は、EFSAの分野横断的ガイダンス文書の一連の流れを説明するものである。分野横断的ガイダンス文書は、2つ以上のパネルが取り扱う科学分野に影響を与える領域において横に広がる性質の事柄を扱うものである。分野横断的ガイダンス文書を策定する目的は、EFSAにおける食品および飼料の安全性リスク評価を整合の取れたものにすることである。この文書は、分野横断的ガイダンス文書の必要性の確認、ガイダンス文書の新規作成、実行、レビュー、および改訂の手順を概説している。

[]クルミが糖尿病を予防するという根拠はない

Behind the headlines

No proof walnuts prevent diabetes

Monday July 2 2018

https://www.nhs.uk/news/diabetes/no-proof-walnuts-prevent-diabetes/

「1日大匙3杯のクルミを食べると2型糖尿病の発症する可能性が半分になる」とMail Onlineは報じている。この記事は、カリフォルニアクルミ協会から一部資金提供を受けて実施された研究に関するものである。

研究者は、大規模な米国の健康・栄養調査に由来する既存データを検討した。彼らは、1999年から2014年に行われた8つの調査の結果を集め、3万4千人におけるナッツ類の食習慣を調べた。彼らはまた、この同じ集団の人が糖尿病を罹患しているかどうかも調べた。

過去24時間にナッツ類を食べたと答えた人は、ナッツ類を全く食べなかったと報告した人に比べると、糖尿病の罹患率が約半分であったということが判明した。

しかしこの研究にはいくつかの欠点がある。被検者の分析は一時点だけでしか行われておらず、クルミの摂取と糖尿病との間に関連性があるとしても、それがどのような方向のものなのかを決定するのは難しい。例えば研究では、クルミを食べることが糖尿病の予防になっているのか、あるいは糖尿病の患者ではクルミの摂取がより少なくなっているのかが判然としない。

多くの健康要因やライフスタイル要因が全体像を複雑にしていると考えられる。クルミを食べる人は全般的により健康的な食事をするだろうし、そのため糖尿病になる可能性も低くなるであろう。しかし、研究者は他の食事要因を考慮していないので、これが当てはまるかどうかは判らない。

全体としてこの研究は、糖尿病がクルミを食べることで予防できるという十分なエビデンスを示しているわけではない。しかしながら、ナッツ類はいずれの種類でも、健康的でバランスの取れた食生活の一部を形成する可能性がある。

[]コーヒーが早期死亡のリスクを減らす可能性を示す研究がさらに発表された

Another study finds coffee might reduce risk of premature death

Tuesday July 3 2018

https://www.nhs.uk/news/food-and-diet/another-study-finds-coffee-might-reduce-risk-premature-death/

「コーヒーをもう1杯飲もう!1日に6杯飲むと早期死亡のリスクが16%減る可能性がある。」と、Mail Onlineは報道している。この見出しは、コーヒーの摂取と死亡のリスクの関連を評価することを目的とした、米国主導で実施されたが英国人を対象とした研究に基づいている。

過去、医療専門家の中には、興奮や不眠につながり得るという理由で、カフェイン入りコーヒーを多量摂取しないよう警告する者もいた。

しかし、いくつもの研究が、昨年に我々が調べた最新の研究も含め、コーヒーの摂取が病気や死亡のリスクを低下させることに関連があるということを示している。

こうした背景に基づき、研究者は、約50万人の英国の成人に関するデータを調べた。これには遺伝学的データも含まれた。それは、特定の遺伝子に変異があると、カフェインの分解(代謝)速度に影響が及ぶことが、これまでの研究によって示唆されているからである。

本研究では、コーヒーの摂取は全般的に死亡のリスクを減らすことと関連があることが判明した。カフェインの代謝が平均より早いまたは遅いことを示す遺伝子を持っているかどうかで違いは生じなかった。

ただし、結果は大局的にみる価値がある。例えば、1日1杯未満のコーヒー摂取の場合、死亡リスクは6%低減しており、6〜7杯の摂取では死亡リスクが16%低減している。この差は小さすぎると考え、毎日より多量のコーヒーの摂取を正当化できないとする人もいるであろう。

これらの潜在的メリットは、コーヒーがカフェイン入りの場合でもカフェイン抜きの場合でも同等であった。したがって、夜よく眠るために、夜はもっぱらデカフェにしようと思われるかもしれない。

[]オランダにおける食品からの残留植物保護製品への累積暴露

Cumulative exposure to residues of plant protection products via food in the Netherlands

06-07-2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2018/juli/Cumulative_exposure_to_residues_of_plant_protection_products_via_food_in_the_Netherlands

甲状腺に影響する可能性のあるものと神経系に影響する可能性のあるものを含む。甲状腺については影響する可能性はありそうになく、神経系についてはリスクが排除できない。理由は計算された暴露量と安全とみなされる量の差が比較的小さいからである。実際の暴露量はほとんどの場合計算された量よりもっと低い。

累積評価グループに分類してNOAEL や BMDLをもとにした相対強度係数をわりあてる

食品の摂取量は国民摂取量調査のデータを用いる

残留データはオランダ人がよく食べる30の農作物、そのうち28はEU協調計画に含まれている。EU協調計画とオランダモニタリング計画で分析したデータを用い、RASFF通知や監視強化対象は除外。最小検査数は10に設定しそれ以下では調整。農作物から食品への換算はオランダ食品換算モデルを使う。そのまま食べるもの(リンゴや梨やキュウリなど)はそのまま。ピザの場合、まず小麦粉、タマネギ、トマトといった成分に分割。しれから換算係数を用いて生の原材料に変換。

左側打ち切りデータ(検出限界以下)については、農薬の使用頻度データがあれば使う。

例えばその農薬をリンゴの10%に使っているのであれば10%に対して1/2LOQをわりあて残り90%はゼロとみなす。使用データがない場合には検出頻度で代用する

暴露評価は確率論的アプローチ(モンテカルロリスク評価ソフト8.2)

リスクを評価するためにはNOAELとの暴露マージンを使用

99、99.9、99.99パーセンタイルでMOEを評価したところ99.99パーセンタイルの一部がMOE 100以下、99.9パーセンタイルで100より少し大きいだけになった。これを「神経系についてはリスクが排除できない」と評価

神経影響で寄与が大きいのはほうれん草のピリミカルブ、現在MRLは引き下げられている

(MOE 100以上なら問題なし、でいいと思うのだが。RIVMはいつも農薬にだけ一桁くらい厳しいパーセンタイル使う)

[]健康と農地の近くに明確な関連はない

No clear links between health and proximity of agricultural plots

06 July 2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Common_and_Present/Newsmessages/2018/No_clear_links_between_health_and_proximity_of_agricultural_plots

一般的に農地の近くと健康の間に明確な関連はない。むしろ農地の近くに住む人の方が遠くに住む人より少しだけ健康的に見える、一般論としてこれはライフスタイルに関連する可能性がある。この全体的傾向とは対照的に、トウモロコシの栽培農地の近くに住む人では気道の病気に関連した死亡率が高い。これが農薬のせいかどうかはわからない。

他にさらなる研究が必要だろう特定の作物との関連として夏の大麦畑の近くで生まれた赤ちゃんの体重が重い、果樹園の近くでパーキンソン病と目の刺激、穀物とビートとジャガイモのローテーション栽培を行っているところの近くで白血病などがみられた。実際の農薬暴露量は不明なため、この関連は自宅と農地の距離と表面積を調査したものである。

この調査と並行してRIVMは農地のすぐそばに住む人の実際の農薬暴露についての研究を調整している。その最初の結果は今年後半に予定されている。その結果とこの結果をあわせて今後の研究課題の指針となるだろう。

[]オランダの子どもと青少年のエネルギードリンクの摂取と健康リスク

Consumption and health risks of energy drinks by Dutch children and adolescents

06-07-2018

https://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2018/juli/Consumption_and_health_risks_of_energy_drinks_by_Dutch_children_and_adolescents

2015年には13-18才のオランダの青少年の80%はエネルギードリンクを全く飲まないあるいは週に1回以下である。ほとんどの若い消費者にとってエネルギードリンクは懸念とはならない。しかしエネルギードリンクは添加されている糖が多いため健康的食生活にはフィットしない。

少数(1-2%)の青少年がエネルギードリンクを1日に最低3缶飲んでいて、このグループは健康上の問題を生じるリスクがあるかもしれない。彼らはエネルギードリンクを多く飲むだけではなく、過剰飲酒や喫煙などの他の不健康な行動も示す。

過剰摂取を減らす対策は可能である

[]ASA裁定

  • ASA Ruling on E-Drinks Ltd

04 July 2018

https://www.asa.org.uk/rulings/e-drinks-ltd-a18-409495.html

飲み物の味を良くするアプリの宣伝について。痩せるのに役立つという効果の宣伝への苦情とパルサー技術により水分子の状態を変えて飲み物の味を良くするという宣伝への苦情、の2件。事業者から資料が提出されているが客観的根拠とはみなされず、基準違反

  • ASA Ruling on Mondelez UK Ltd t/a Cadbury

04 July 2018

https://www.asa.org.uk/rulings/mondelez-uk-ltd-a18-446273.html

3月の、イースターを楽しもうというNational Trust for Scotlandと協力した宣伝で、ウサギがキャドバリーのチョコレートエッグを持っているイメージがあり絵本がダウンロードできる。その絵本はイースターバニーがスコットランドの自然の中に隠したチョコレートエッグをこどもたちが探す物語。これに対して肥満健康同盟Obesity Health Allianceが、脂肪塩砂糖の多い(HFSS)食品を子ども向けに宣伝していると苦情。キャドバリーはウェブサイトの利用者は保護者や大人だと説明するがASAは絵本等は明らかに子ども向けであり基準違反と判断。

(こうなるのか)

  • ASA Ruling on Racing Greens Nutraceuticals Ltd

04 July 2018

https://www.asa.org.uk/rulings/racing-greens-nutraceuticals-ltd-a18-443816.html

粉末野菜ジュースの「1日5単位の野菜や果物、のうち6単位とれる」という宣伝。製造業者はそれが野菜や果物を粉末にしたものだからもとの野菜や果物の量でそのくらいだと主張。ASAは粉末を水に溶かして飲むことが野菜や果物を食べようという政府の助言に適合しないと考える。PHEに尋ねたところ2018年6月12日に野菜や果物の粉末は1日5単位に数えないと言っている。粉末がもとの野菜や果物と同じ健康上のメリットがあるという根拠は不十分である。従って宣伝は誤解を招くもので基準違反。

(「一日分の野菜」問題)

  • ASA Ruling on Walkers Snacks Ltd

04 July 2018

https://www.asa.org.uk/rulings/walkers-snacks-ltd-a18-443999.html

SNS(インスタグラム)でのスナック菓子(ポテトチップス)の「ビールにぴったり」という宣伝について18才未満へのアルコール飲料の宣伝および16才未満への高脂肪塩砂糖製品の宣伝に相当するという苦情申し立て。事業者は宣伝が表示される年齢制限をしており、適切にターゲッティングしている。従って違反ではない

[]第41回会合は科学と合意への関与を再確認

41st Commission reaffirms commitment to science and consensus

09/07/2018 http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144570/

121ヶ国650人の代表と84のオブザーバー団体の参加した会合で30以上の基準が採択され食品基準として発表されるだろう。

[]論文

  • 乳児の睡眠と固形食の早期導入に何が関連?

What is association of infant sleep, early introduction of solid foods?

9-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/jn-wia070518.php

離乳食の早期導入と赤ちゃんが夜寝ないことについての研究。JAMA Pediatrics

固形食の早期導入時に母乳を続けるよう母親に勧めることが乳児の睡眠の僅かだが有意な改善を示唆する。

Association of Early Introduction of Solids With Infant Sleep

A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial

https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2686726

6か月まで母乳のみの群に比べて離乳食早期導入群で重大な睡眠の問題が少ない

英国の研究

(お腹空いてるんじゃ?今はアレルギー対策のために6か月より前に導入するよう言われているし「6か月まで母乳のみ」にこだわっているのは母乳教の信者くらいなのでは)

  • トウモロコシからコーンフレークへ:健康増進フェノール酸は加工時に失われる

From corn to flake: Health-promoting phenolic acids lost during food processing

9-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoic-fct070918.php

イリノイ大学の科学者が、トウモロコシがコーンフレークに加工される際にフェノール酸に何がおこるのかをJournal of Agricultural and Food Chemistryに発表した。19の遺伝子型のトウモロコシのフェルラ酸とp-クマリン酸含量を調べ、最終製品のコーンフレークでどうなるかを調べた。結果はあまり良いニュースではない。最初のトウモロコシにどのくらい含まれていたかはあまり関係なく、ほとんどのフェノール酸はドライミル工程で失われる

  • ゲノムで語るアフリカのイネの物語

The story of African rice, as told by genomics

06 July 2018

http://www.nature.com/articles/d41586-018-05635-7

人類はイネを少なくとも二回栽培作物にした−一度はアジアで、一度はアフリカで、それぞれ別の野生のイネから。アフリカのイネの進化の歴史を描くため、アフリカのイネ(Oryza glaberrima) 163品種とその野生近縁種Oryza barthii 83検体のゲノムを解析した。

ゲノムのデータからはアフリカのイネは約2000年前に拡大し500年ほど前に急激に減少している−多分アジアのイネ(Oryza sativa L.)の広範な輸入による

Curr. Biol. (2018)

その他

SMC NZ

  • 2人の死亡後サモアがMMRワクチンを中止−専門家の反応

Samoa pulls MMR vaccine following two deaths – Expert Reaction

10 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/10/samoa-pulls-mmr-vaccine-following-two-deaths-expert-reaction/

金曜日に1才の子ども二人がMMRワクチンを受けて数分以内に死亡したことを受けてサモア政府がMMRワクチンの供給を停止

SMCが専門家の意見を求めた。現在詳細が不明なため、さらなる情報が入手できれば更新される

オークランド大学ウイルス学者、予防接種助言センター研究部長Helen Petousis-Harris博士

ニュージーランドではMMRワクチンの接種に関連した死亡は報告されたことがない。このようなことがおこる可能性として、医療ミスやワクチンの汚染が考えられるが情報が足りない

  • ノビチョク神経剤中毒で英国の女性死亡−専門家の反応

UK woman dies after Novichok nerve agent poisoning – Expert Reaction

Published: 09 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/09/uk-woman-dies-after-novichok-nerve-agent-poisoning-expert-reaction/

(略、まだよくわかっていないようだ)

  • 私は乳がん。でも私は検診の一部は良いことより悪いことのほうが多い場合があることを知っている

I’ve had breast cancer. But I know some screening can do more harm than good

Fay Schopen

Mon 9 Jul 2018

https://www.theguardian.com/commentisfree/2018/jul/09/breast-cancer-screening-genetic-risk-study

過剰診断の説明

  • がんリスクを下げるための10の安全のためのコツ

Ten safe grilling tips to lower your cancer risk

July 9, 2018

http://thechronicleherald.ca/dartmouthtribune/1582827-ten-safe-grilling-tips-to-lower-your-cancer-risk

夏の最大の楽しみのひとつはバーベキューである。残念ながら、他の多くのもの同様、焼いた肉にはがんのリスクがある。でもバーベキューのない夏なんて雪のない冬のようなもの。ここにがんリスクを下げるコツを示す(HCAやPAHの削減方法)

1.脂肪の少ないものを選ぶ。皮や脂は外す

2.低温で長時間

3.焼く部分を熱源から遠ざける

4.頻繁にひっくりかえす

5.焼く前にレモンジュースや酢のような酸性のものでマリネしておく

6.バーガーにはブルーベリーやチェリーを加える

7.野菜を多く焼く

8.穴をあけたホイルに肉を包む

9.食べる前に焦げを取り除く

10.グリルは使うたびに確実にきれいにする

  • 子どもに予防接種をしないオーストラリアの保護者は罰金−そしてそれは有効

Australian Parents Who Don't Vaccinate Their Kids Are Getting Fined — and It's Working

July 9, 2018 by Murphy Moroney

https://www.popsugar.com/moms/Parents-Fined-Vaccinating-Kids-Australia-45020410

豪州の"予防接種をしなければ福祉は受け取れないno jab, no pay"政策の一環として、さらに厳しく税制優遇措置から差し引く。2016年のno jab, no pay以降予防接種カバー率は増加し92.2%になっている。

  • 大麻中毒になる率が高く、犬が「ハイ」になっているのは笑い事ではない

ACSH

With High Rates of Marijuana Poisonings, Dogs Getting ‘High’ Is No Laughing Matter

By Jamie Wells, M.D. — July 9, 2018

https://www.acsh.org/news/2018/07/09/high-rates-marijuana-poisonings-dogs-getting-%E2%80%98high%E2%80%99-no-laughing-matter-13171

獣医サービスによるペット中毒相談電話によると、過去6年で448%相談が増加した。これは各州での大麻合法化に伴う。動物、特に犬は、その好奇心と嗅覚から、受動喫煙や食用大麻を食べたりして大麻中毒になりやすい。無責任に道に捨てられていたものや家に置いてあるものは犬に影響がある。米国動物虐待防止協会は大麻は犬に有害であるとしている(猫にも馬にも)。

昔は死亡することは希だったが、近年大麻のTHC濃度が増加しているためリスクが高くなっている。さらにチョコレートやレーズンなどいろいろな食品に添加されていると犬にとってはさらに有害である

(長い記事。犬はすぐ食べちゃうから・・・)

2018-07-09

[]質の高い料理に科学を持ち込む

Bringing science to high-quality cuisine

06/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144266/

有名シェフがWHOの食品安全のための5つの鍵について披露

ミシュラン三つ星シェフのHeinz Beckがコーデックスのメンバーとオブザーバーに安全で美味しい料理のための彼の手法について紹介する。Beckは食品衛生の重要性を強調。

手や表面やユニフォームはいつでもきれいにして生肉は他の食品とは分けて、食品はしっかり加熱する、野菜や果物は冷蔵して使う前に水で洗う。

[]靴と服:消費者は皮膚のアレルギーと刺激リスクからもっと守られる必要がある

Footwear and textile clothing: consumers need better protection from the risks of skin allergies and irritation

04/07/2018

https://www.anses.fr/en/content/footwear-and-textile-clothing-consumers-need-better-protection-risks-skin-allergies-and

衣服や靴に関連する皮膚のアレルギーや刺激は定期的に報告がある。ANSESは本日こうした場合の原因である可能性のある化合物についての専門家の評価結果を発表した。さらにANSESはこうしたアレルギーや刺激から消費者をより良く守るための助言も発表した。

皮膚症状に関係する可能性のあるものとしてベンジジン、6価クロム、ニッケル、4-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、アゾ色素を同定。助言としてはクロムやニッケルの規制値を設定する、など。

[]研究:目を見張るような、だが間違っている?

Research: Spectacular but wrong?

03.07.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/23/research__spectacular_but_wrong_-204842.html

試験管内での「低温」核融合、免疫系をコントロールする「極めて強力な」ホメオパシー物質、遺伝子にヒ素を含む「宇宙から来た細菌」−これらは目を見張るようなものだがおそらく間違っているという共通点がある。これらの結果は第三者が再現できなかった。自然科学にとっては再現性が非常に重要であるにも関わらず。現在特に議論が盛んなのは、「再現性の危機」がささやかれている神経科学のトピックである。今度ベルリンに神経科学者が集まってこの危機を脱する方法について議論する。「科学的結果への信頼性を強化するには、プロセスが信頼できて透明で包括的でなけらばならない」とシンポジウムを共催したBfR長官は言う

2018年7月6日、欧州最大の神経科学会FENS Forum of Neuroscienceにて。

(ホメオパシーは日本では話題にならなかったのでSTAP細胞かな)

[]ニュースレター

NTP Update July 2018

https://ntp.niehs.nih.gov/update/index.html

戦略的再編成としてのNTPトランスレーショナルトキシコロジーパイプライン計画

「化学物質についての公衆衛生上の決定のために情報を提供するには我々は現在の問題への答えが必要である」

科学理事会で人工芝のゴムチップ、携帯電話の電磁波、BPAについての情報更新

動物実験を減らす計画について公聴会

  • 毒性試験に関係するJ:DOマウスの基本性質について

Abstract for RR-06

Baseline Characteristics of Diversity Outbred (J:DO) Mice Relevant to Toxicology Studies

June 2018

https://ntp.niehs.nih.gov/results/pubs/rr/reports/abstracts/rr06/index.html

DOマウスは近交系129S1/SvImJ, A/J, C57BL/6J, CAST/EiJ, NOD/ShiLtJ, NZO/HlLtJ, PWK/PhJ,および WSB/EiJの交配により作られたもので、ヒト集団の多様性への考察に使う目的。

[]法神経学:新興神経学的技術の法的意味を探る:ワークショップの概要

Neuroforensics: Exploring the Legal Implications of Emerging Neurotechnologies: Proceedings of a Workshop

July 6, 2018

http://nationalacademies.org/hmd/reports/2018/neuroforensics-exploring-the-legal-implications-of-emerging-neurotechnologies-proceedings.aspx

特にニューロイメージングについて。

[HK] 違反警告

  • 法令違反サンプル結果。エンツァイのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in water spinach sample

Friday, June 29, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180629_6993.html

食品安全センターが検査したところ、エンツァイのサンプルにおいて、メタミドホスが最大基準値0.05ppmのところ、0.21ppm検出された。

  • 法令違反サンプル結果。箱入りクッキーが栄養表示規則に違反している

Boxed cookies not in compliance with nutrition label rules

Wednesday, July 4, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180704_7001.html

食品安全センターが検査したところ、香港のFortune Cookies Limitedの「Chef Nic's Cookies (甜酸苦辣)」において、砂糖が100gあたり3gという申告のところ、100gあたり17.6gであった。

  • 法令違反サンプル結果。きゅうりのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in cucumber sample

Thursday, July 5, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180705_7002.html

食品安全センターが検査したところ、きゅうりのサンプルにおいて、ピメトロジンが最大基準値0.1ppmのところ、0.5ppm検出された。

  • 法令違反サンプル結果。キャベツのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Pesticide residue exceeds legal limit in Cabbage sample

Wednesday, June 27, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180627_6984.html

食品安全センターが検査したところ、キャベツのサンプルにおいて、メタミドホスが最大基準値0.05ppmのところ、0.12ppm検出された。

  • リコール。イタリア産アンチョビ2種がヒスタミンに汚染されているので、消費しないよう注意喚起

Stop consuming two kinds of prepackaged anchovy fillets detected with histamine

25.6.2018

http://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_fa/2018_337.html

イタリア産アンチョビのサンプルからヒスタミンが100gあたり220mg及び260mg検出された。

  • リコール。米国から台湾へ輸入された「KRAFTKRAFT 卡夫經典烤肉醬 (1R524300 KRAFT ORIGINAL BARBECUE SAUCE)」が台湾の基準を満たさない値の防腐剤であるソルビン酸が検出された。

The authority of Taiwan – Recall of 「KRAFTKRAFT 卡夫經典烤肉醬 (1R524300 KRAFT ORIGINAL BARBECUE SAUCE)」imported from the U.S. to Taiwan was found to contain a preservative, sorbic acid, at a level which is not complying with the Taiwan standard.

19 June 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20180619_4.pdf

  • リコール。米国から台湾へ輸入された「卡夫烤肉醬(210000522800 18Z KR ORIG BBQ 12)」が台湾の基準を満たさない値の防腐剤であるソルビン酸が検出された。

The authority of Taiwan – Recall of 「卡夫烤肉醬(210000522800 18Z KR ORIG BBQ 12)」imported from the U.S. to Taiwan was found to contain a preservative, sorbic acid, at a level which is not complying with the Taiwan standard.

19 June 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20180619_3.pdf

  • 香采のサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in a Chinese parsley sample

Tuesday, June 19, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180619_6974.html

食品安全センターが検査したところ、香采のサンプルにおいて、ビフェントリンが最大基準値0.05ppmのところ、0.34ppm検出された。

  • アイスクリームが香港食品薬品成分及び表示規則に違反している

Prepackaged ice cream not in compliance with Food and Drugs (Composition and Labelling) Regulations

Thursday, June 14, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180614_6969.html

食品安全センターが検査したところ、Magnumブランドの英国産アイスクリーム「Magnum Classic Ice Cream Bar」「Magnum Almond Ice Cream Bar」「Magnum Honeycomb Ice Cream Bar」において、乳脂肪以外の乳固形分がそれぞれ6.5%、6.4%及び5.7%であった。

  • トマトのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Pesticide residue exceeds legal limit in Tomato sample

Tuesday, Jun 5, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180605_6952.html

食品安全センターが検査したところ、とまとのサンプルにおいて、アセタミプリドが最大基準値0.2ppmのところ、0.39ppm検出された。

  • ほうれん草2つのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in two Spinach samples

Friday, June 8, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180517_6921.html

食品安全センターが検査したところ、ほうれん草2サンプルにおいて、クロルピリホスが最大基準値0.1ppmのところ、それぞれ0.41ppm及び0.2ppm検出された。

  • ニラのサンプルに基準値超過の農薬が検出された

Excessive pesticide residues found in a Chinese chives sample

June 11, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180611_6963.html

食品安全センターが検査したところ、ニラにおいて、エンドスルファンが最大基準値0.1ppmのところ、0.19ppm検出された。

  • ボトル入り食用油が栄養表示規則に違反している

Bottled edible oil not in compliance with nutrition label rules

Tuesday, June 12, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/unsat_samples/20180612_6966.html

  • 食品安全センターが検査したところ、Colavitaブランドのイタリア産食用油「Colavitaグレープシードオイル(750ml)」において、トランス脂肪0 mg per 100ml申告のところ、0.96g per 100ml検出された。

[MPI] Akaroa Harbourの貝の消費、捕獲をしないよう呼びかける

Do not eat or collect shellfish from Akaroa Harbour

04 Jul 20183

https://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/do-not-eat-or-collect-shellfish-from-akaroa-harbour/

MPIはカンタベリーのAkaroa Harbour全体で、捕獲した貝の採取や消費をしないよう呼びかける公衆衛生警告を本日発表した。

http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

[]貝のバイオトキシン警告−Pelorus 海峡及びホークスベイ/Gisborne地方

Shellfish biotoxin alert – Pelorus Sound and the Hawke's Bay/Gisborne region

31 May 2018

http://www.mpi.govt.nz/news-and-resources/media-releases/shellfish-biotoxin-alert-pelorus-sound-and-the-hawkes-bay-gisborne-region/

  • MPIはPelorus 海峡及びホークスベイ/Gisborne地方における貝の捕獲に対する公衆衛生警告を延長した。定期検査で麻痺性貝中毒のレベルが安全基準0.8mg/kg以上であった。

http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#map

http://www.mpi.govt.nz/travel-and-recreation/fishing/shellfish-biotoxin-alerts/#marlborough-sounds-map

[]警告文書

  • Up Inya Gear 6/7/18

June 7, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm610604.htm

未承認の医薬品、不正表示の問題。

  • KPC Products Inc 6/20/18

June 20, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm612338.htm

未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品、不正表示の問題。

  • LNZRO Pizza Empire, Inc. 6/11/18

June 11, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm610626.htm

水産食品HACCP、食品CGMP規則違反、不純品、衛生管理の問題。

  • Kaltec Food Packaging Inc. 6/8/18

June 8, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm610611.htm

酸性食品、不純品、不正表示の問題。

  • The Health Management Group Inc. 6/6/18

June 6, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm610661.htm

未承認の医薬品、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品、不正表示の問題。

  • LiquidCaffeine.com 5/29/18

May 29, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm609529.htm

ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品の問題。

  • Dual Health Body and Mind 5/29/18

May 29, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm609527.htm

ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、不純品の問題。

  • Silver Armor, Inc. 5/17/18

May 17, 2018

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm609437.htm

未承認の医薬品、不正表示、ダイエタリーサプリメントのCGMP違反、未承認の動物新医薬品の問題。

[]安全性警告

  • Herba Banyumas Kapsul Tongkat Ali Power Plus

6 Jun 2018

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/Health_Products_Regulation/Safety_Information_and_Product_Recalls/Product_Recalls/2018/herba-banyumas-kapsultongkatalipowerplus.html

検査により、基準値を超えるヒ素が検出されたため、リコール。

  • Herba Banyumas Kapsul Tongkat Ali Super Power Gold

6 Jun 2018

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/Health_Products_Regulation/Safety_Information_and_Product_Recalls/Product_Recalls/2018/herba-banyumas-kapsultongkatalisuperpowergold.html

検査により、基準値を超えるヒ素が検出されたため、リコール。

  • HSAは他国で発見された不正な健康製品に関する情報を更新。

HSA UPDATES ON ADULTERATED HEALTH PRODUCTS FOUND IN OTHER COUNTRIES (JAN-FEB 2018)

25 APRIL 2018

http://www.hsa.gov.sg/content/hsa/en/News_Events/HSA_Updates/2018/foreignalertsjanfeb2018.html

ビサコジル、カフェイン、ハイドロキノン、リグノカイン、水銀、オルリスタット、フェノールフタレイン、PDE‐5阻害物質、シブトラミン、トレチノインを含む製品を掲載。製品写真あり。

http://www.hsa.gov.sg/content/dam/HSA/News_and_Events/HSA_Updates/2018/HSAUpdates_Foreign%20Alert%20_2018_Jan_Feb.pdf

[] ファクトシート更新

  • パントテン酸

Pantothenic Acid

Fact Sheet for Consumers

Updated: June 12, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/PantothenicAcid-Consumer/

消費者向けファクトシート更新:June 12, 2018

  • パントテン酸

Pantothenic Acid

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: June 12, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/PantothenicAcid-HealthProfessional/

医療関係者向けファクトシート更新:June 12, 2018

Table1の乳幼児の値の修正。

  • オメガ-3脂肪酸

Omega-3 Fatty Acids

Fact Sheet for Consumers

Updated: June 8, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-Consumer/

消費者向けファクトシート更新:June 8, 2018

  • オメガ-3脂肪酸

Omega-3 Fatty Acids

Fact Sheet for Health Professionals 

Updated: June 8, 2018

https://ods.od.nih.gov/factsheets/Omega3FattyAcids-HealthProfessional/

医療関係者向けファクトシート更新:June 8, 2018

ドライアイの疾患に関する項目が追加され、心疾患の項目が更新された。

[]助言:未承認の製品が深刻な健康被害をもたらす可能性がある。

Unauthorized products may pose serious health risks

June 5, 2018

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2018/66890a-eng.php

ヘルスカナダは精力剤や減量のための未承認の健康製品を検査し危険な成分を含んでいることがわかった。ラウオルフィア、ヨヒンビンが検出された。

[]安全性警告

  • One Night Lover錠剤

One Night Lover tablets

28 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/one-night-lover-tablets

TGAの検査により、One Night Lover 錠剤に表示されない成分シルデナフィルが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • Gold Maka 錠剤

Gold Maka tablets

28 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/gold-maka-tablets

TGAの検査により、Gold Maka 錠剤に表示されない成分シルデナフィルが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • Need for Seal 錠剤

Need for Seal tablets

28 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/need-seal-tablets

TGAの検査により、Need for Seal 錠剤に表示されない成分シルデナフィルが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • Platinum - Male Enhancer カプセル

Platinum - Male Enhancer capsules

19 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/platinum-male-enhancer-capsules

TGAの検査により、Platinum - Male Enhancer カプセルに表示されない成分シルデナフィル、サルフォシルデナフィル及びスルホアイルデナフィルが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • Bulbao Male Enhancer錠剤

Bulbao Male Enhancer tablets

19 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/bulbao-male-enhancer-tablets

TGAの検査により、Bulbao Male Enhancer錠剤に表示されない成分シルデナフィルタダラフィル及びヨヒンビンが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

  • Meltz – Instant Energy For Males錠剤

Meltz – Instant Energy For Males tablets

19 June 2018

http://www.tga.gov.au/alert/meltz-instant-energy-males-tablets

TGAの検査により、Meltz – Instant Energy For Males錠剤に表示されない成分バルデナフィルが検出された。製品写真あり。濃度の記載なし。

[]論文

  • スマートドラッグの使用増加

Natureニュース

Use of ‘smart drugs’ on the rise

05 July 2018 Arran Frood

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05599-8

欧州諸国は脳を活性化する効果を求めてリタリンのような興奮薬の使用が最大の増加

これまでで最大規模の研究により、メンタルパフォーマンス向上を期待する薬物の使用が世界中で増加していることがわかった。何万人もの調査で、2017年に過去12か月以内に少なくとも1回刺激剤を使ったと報告したのは14%で、2015年の5%から増加している。

しばしばスマートドラッグと言われる記憶力や集中力を増やすための医学的目的ではない医薬品の使用は調査した15ヶ国すべてで増加している。この調査ではAdderall や RitalinのようなADHD治療薬、睡眠障害治療薬モダフィニル、そしてコカインのような違法興奮剤も含まれる。

International Journal of Drug Policyに発表。

使用率が最大なのは米国で約30%、しかし増加率が最大なのは欧州でフランスは3%から16%、英国は5%から23%。

処方薬の治療目的ではない使用が脳のパフォーマンスを高めるかどうかについては議論が続いている

(この15ヶ国に日本は入っていない)

  • 美味しい食品は脳への影響を介して健康的な食事を促進するかもしれない

Savory foods may promote healthy eating through effects on the brain

6-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/bidm-sfm070618.php

Neuropsychopharmacologyに発表されたうまみ(MSG)による食欲抑制研究。味の素からの研究費助成。

  • 死亡アウトブレイクに関連するアフリカ伝統飲料に毒素ボンクレキン酸の同定

Identification of the potent toxin bongkrekic acid in a traditional African beverage linked to a fatal outbreak.

Falconer TM, et al.,(米国FDAの人たち)

Forensic Sci Int. 2017 Jan;270:e5-e11.

2015年1月、モザンビークの村で葬儀に参加した後、75人が死亡し177人が入院した。死亡はpombeという伝統的飲料摂取に関連する。問題のPombe検体をいろいろ分析し、最終的にLC-MSでボンクレキン酸とイソボンクレキン酸を同定した。定量分析では致死量が検出された。ボンクレキン酸は細菌Burkholderia gladioli pv. Cocovenenansが作る。Pombeからこの細菌は検出されなかったが原料となるトウモロコシ粉からは分離された。この細菌を同じくコーンフラワーから検出されたRhizopus oryzae(クモノスカビ)と一緒にプレートに撒くとボンクレキン酸の相乗的産生が観察された。

  • アロエベラによる急性肝障害:症例報告と文献レビュー

Aloe vera-induced acute liver injury: A case report and literature review.

Parlati L , et al.,

Clin Res Hepatol Gastroenterol. 2017 Sep;41(4):e39-e42.

フランスの68才女性の症例。最近のデータによると肝障害の原因として二番目に多いのがハーブやダイエタリーサプリメント

  • 乳酸菌:そんなに優しくない細菌

Lactobacillus: the not so friendly bacteria.

Pararajasingam A, Uwagwu J.

BMJ Case Rep. 2017 Sep 13;2017

Lactobacillus paracaseiの肝膿瘍と菌血症になった65才の糖尿病患者の症例報告

  • ケニアにおけるアフリカの自然に発酵した乳製品、便中Streptococcus infantarius subsp. Infantarius、直腸結腸腺がん

Investigating the association between African spontaneously fermented dairy products, faecal carriage of Streptococcus infantarius subsp. infantarius and colorectal adenocarcinoma in Kenya.

Kaindi DWM, et al.,

Acta Trop. 2018 Feb;178:10-18.

アフリカの伝統的発酵乳製品(tFDP)は1mLあたり10^8個のStreptococcus infantarius subspecies infantarius (Sii)を摂取する。ケニアの病院で直腸内視鏡検査を行った患者から選んだ病院ベースの調整しない症例対照研究。便中Siiの検出は大腸腫瘍とポリープのある患者で有意に多い(8.4% vs 21.6%: OR: 4.6; CI 1.3–15.9)。tFDP摂取は直腸結腸がんのリスク要因ではないがSiiは関連する

(伝統的発酵食品ががんに関連、というのは「発酵食品万歳」な人たちには都合が悪いだろう。)

  • 母乳に優しく、でもミルクを拒否しない

Breast-Feeding Friendly, but Not Formula Averse.

Lewis J.

Pediatr Ann. 2017 Nov 1;46(11):e402-e408.

母乳は新生児に最適であるが一部の母親には困難で新生児の栄養不良を招くことがあり時に長期にわたって重大な悪影響を及ぼす。適切な時期にミルクの賢明な補充を検討

  • プロバイオティクス治療後の小児科患者の酵母真菌血症

SACCHAROMYCES CEREVISIAE FUNGEMIA IN A PEDIATRIC PATIENT AFTER TREATMENT WITH PROBIOTICS.

Romanio MR, et al.,

Rev Paul Pediatr. 2017 Jul-Sep;35(3):361-364.

1才のダウン症患者、栄養不良で小児ICUに入院していて抗生物質の使用後の下痢があったためプロバイオティクスを使用したところ敗血症ショック

  • Ocimum basilicum(バジル)の健康への影響:薬理学的および毒性学的研究のレビュー

The potential effects of Ocimum basilicum on health: a review of pharmacological and toxicological studies.

Sestili P, et al.,

Expert Opin Drug Metab Toxicol. 2018 Jul;14(7):679-692.

安全上の懸念はアルキルベンゼン類の変異原性と発がん性。食品として料理に使うのは安全だろうがエッセンシャルオイルにはアルキルベンゼン類の上限を設定すべきだろう

  • 脂質低下治療の紅麹による勃起不全の症例

A case of erectile dysfunction induced by red yeast rice in lipid-lowering therapy.

Liu Z, Chen P.

Phytother Res. 2018 May;32(5):953-954.

自分で紅麹を3週間使用していた39才男性の症例報告。使用中止して5週間以内に回復

An (Un)Fortune Cookie: A 2-Year-Old With Altered Mental Status.

Friedman N, et al.,

Pediatr Emerg Care. 2017 Dec;33(12):811-814.

カナダの症例。ナロキソン投与されている。親の友人が車においていったフォーチュンクッキーを食べたらしい

(よくある大麻入りクッキーかな?)

  • タバコの無い世界に向けて前進

The Lancet エディトリアル

Progress towards a tobacco-free world

Volume 392, No. 10141, p1, 7 July 2018

先週世界のタバコ対策の努力が前進した。豪州でプレーン包装への異議申し立てに勝利、FCTCのタバコ製品の違法取引排除計画の発効、中国が列車の喫煙車両を無くす判決、日本の東京で国より厳しい喫煙対策が採択された。

Lancetは2040年までにタバコの無い世界キャンペーンを支持している

  • 中国の減塩

Action on Salt China

Feng J He et al.,

Volume 392, No. 10141, p7–9, 7 July 2018

中国は2017年にAction on Salt Chinaの活動開始

https://www.georgeinstitute.org/projects/action-on-salt-china

その他

  • Nature書評

フリントの水危機:如何にして市民科学者が害のある政治を暴露したか

The Flint water crisis: how citizen scientists exposed poisonous politics

06 July 2018  Mark Peplow

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05651-7

Mark Peplowが壊れたパイプとミシガンの約束についての二冊の本を激賞する

Anna Clark著「毒された都市:フリントの水とアメリカの都会の悲劇The Poisoned City: Flint’s Water and the American Urban Tragedy」とMona Hanna-Attisha著「見えていないもの:アメリカの都市の危機と抵抗と希望の物語What the Eyes Don’t See: A Story of Crisis, Resistance, and Hope in an American City」

2014年半ばにLeeAnne Waltersの家族は何ヶ月も健康状態の悪化に悩まされ3才の双子の一人は成長が止まった。2015年1月までにフリントにある彼女の家の水道水は茶色に変色した。彼女が水の入ったボトルを役人に見せたところ、彼らはそれがキッチンの水道水だとは信じなかった。(写真有り)

フリントの水は鉛に汚染されていた。当局は否定し嘘を言ったが科学者と医者と技術者がスキャンダルを暴いた。しかし最終的に潮目を変えたのは重要な水質データを作ったフリントの住人である。この二冊の本はこの危機について記述している。

1960年代からフリントの水はデトロイト上下水局(DWSD)経由でHuron湖から来ていた。しかし水道料金が高く、お金に困った市は自分で給水することにした。2014年4月にDayne Walling市長が切り替え、鉛の水道管から鉛が溶出し始めることになる

(経緯いろいろ略)

フリントの危機を役人のせいだと非難するのは簡単である。しかしどちらの本の著者もより深いところにある要因を指摘する。フリントは典型的なラストベルトの都市である:工場が閉鎖するとともに人口が減った。納税者が減り個人の負担が大きくなった。フリントの水道ネットワークはもっと大きな人口のためにデザインされていたので維持費がかかる。2011年に財政難で「緊急管理者」を置いた。その結果説明されない決定が多数なされ予算削減で環境保護は対応できなくなった。そして最も影響が大きかったのは貧しい地域だった。

(お金がないと健康や環境は守れないというのはどこでも一緒。)

奄美のくろうさぎ奄美のくろうさぎ 2018/07/18 19:10 2015年1月までにフリントにある彼女の家の水道水は茶色に偏食した。→変色
応援

uneyamauneyama 2018/07/19 11:10 ありがとうございます。

2018-07-06

[]意見

  • 鶏およびマイナー家禽種肥育用飼料添加物としてのTrichoderma reesei DSM 32338株由来ムラミダーゼの安全性と有効性

Safety and efficacy of muramidase from Trichoderma reesei DSM 32338 as a feed additive for chickens for fattening and minor poultry species

EFSA Journal 2018;16(7):5342 4 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5342

このムラミダーゼ生産菌株は、遺伝子組換え微生物である。導入された遺伝子配列は安全上の懸念を生じることはなく、この生産菌株の生細胞やDNAがこの添加物に検出されることはない。肥育鶏における耐容試験の結果、最大推奨量の飼料1 kg当たり45,000 LSU(F)の10倍でも良好な耐容性が示された。そのためFEEDAPパネルは、この添加物は肥育鶏に安全だと結論付け、肥育期のマイナー家禽種にこの結論を外挿した。この添加物を調製するのに使用した酵素ろ過液を用い、遺伝毒性試験や亜慢性経口毒性試験が実施されたが、消費者の安全性に懸念を生じる根拠は認められなかった。またパネルは、この製品の使用により環境へのリスクを生じることはないと結論付けた。この添加物は畜産添加物として使用される場合、機能分類は「他の添加物」となる。有効性を示すために、申請者は同様の試験デザインによる3件の試験のデータを提出した。最小推奨量(飼料1 kg当たり25,000 LSU(F))でこの添加物を投与されたトリにおいて、飼料要求率が有意に改善された。この結論は、肥育期のマイナー家禽種にも外挿された。

  • 飼料添加物として使用される二酸化チタン(E171)の潜在的な毒性に関する4件の新規試験の評価

Evaluation of four new studies on the potential toxicity of titanium dioxide used as a food additive (E 171)

EFSA Journal 2018;16(7):5366 4 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5366

既存のEFSAの科学的意見の再考を開始する必要を生じるかどうかという観点から、新規に入手された4件の試験、すなわちBettini et al. (2017)の発がん試験、Proquin et al. (2017)のin vitro遺伝毒性試験、Guo et al. (2017)の二酸化チタン人工ナノ粒子の影響を調べた試験、Heringa et al. (2016)が行った二酸化チタンナノ粒子の経口暴露によるリスクの検討(試験というよりは評価である)、が評価された。

これら4件の試験は、いくつかの懸念を浮き彫りにしたが、不確実性が大きく、リスク評価における重要性は乏しいと判断された。これらの不確実性を縮小するためにさらに試験が必要であると考えられた。したがって、これらの4件の試験結果は、二酸化チタン(E 171)の安全性に関する既存のEFSAの科学的意見の再考を促すには値しないと結論付けられた。

  • 有効成分ホセチルについての農薬リスク評価のピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance fosetyl

EFSA Journal 2018;16(7):5307 3 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5307

ブドウ、柑橘類、および仁果類において防カビ剤として使用することについて評価し、結論を導出した。残留や環境への影響などの分野において必要なデータが不足していることが確認され、多方面で安全上の懸念が指摘された。

  • 有効成分1-メチルシクロプロペンについての農薬リスク評価のピアレビュー

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance 1-methylcyclopropene

EFSA Journal 2018;16(7):5308 3 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5308

リンゴの植物成長調整剤として典型的に使用した場合の評価を行い、結論を導出した。哺乳類における毒性や土壌微生物などの分野において必要なデータが不足していることが確認され、リスク評価ができない懸念が指摘された。

  • 食品及び飼料チェーンへのナノサイエンス及びナノテクノロジー適用のリスクの評価に関するガイダンス案についての意見募集結果:パート1、ヒトと動物の健康

Outcome of the public consultation on the draft guidance on risk assessment of the application of nanoscience and nanotechnologies in the food and feed chain: Part 1, human and animal health

4 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1430

近年、新規食品、食品/飼料添加物、殺生物剤、農薬、食品接触材料などの分野において、ナノカプセル送達システムやナノ複合材料の適用が促進することが指摘されている。そのため、このガイダンス案には、ナノ材料の物理化学的性質、暴露評価、およびハザードの特性解析についてより詳細な情報を与える新規の科学的試験データを考慮に入れた。

パブリックコメントは2018年1月12日から3月4日まで募集され、EFSAは30の団体からおよそ400件のコメントを受け取った。このガイダンス案は2018年5月28〜29日に開催される科学委員会本会議で議論・採択された後、EFSA Journalで発表され、EFSA内で試用段階に入る。

  • 補強データを踏まえたテブフェノジドの農薬リスク評価についての加盟国、申請者、EFSAの意見募集結果

Outcome of the consultation with Member States, the applicant and EFSA on the pesticide risk assessment for tebufenozide in light of confirmatory data

3 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1429

評価された典型的な使用法は、ブドウおよび仁果類において害虫防除のために葉に噴霧するというものである。この報告書には、報告担当加盟国のドイツが主宰した意見募集の結果の概要、および個別に受け取ったコメントについてのEFSAの科学的見解と結論が提示されている。

[]査察報告

  • フィンランド−調理済み食品

2017-6101 - Ready-to-eat food - Finland

Published 02/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6101

2017年11月6日〜17日にフィンランドで実施された査察の報告書。

リスクに基づいた検査が、調理済み食品製造におけるいくつかの重要な点に標的を絞って行われている。食品事業者は、HACCP原則と規則(EC) No 2073/2005の要件の理解に悪戦苦闘しているが、それに関連した非遵守事例は検出されていない。

様々な消費習慣および業界慣行が管轄機関に問題を提起し、そのことが現行法の要件や管理対象に変更を加えるきっかけになっている。管轄機関は、現行のシステムをさらに洗練し、食品事業者等に管理の全体像を示し、リスク管理においてはその決定を完全に支持できるようにすべきであることを認識している。

管轄機関は確認された問題に対処する方法を見つけ出そうとしており、調理済み食品に関連するリスクに対処するための様々な方策を既に実地に移している。

FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)第86回会議 要約および結論

Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives, Eighty-sixth meeting, Geneva, 12–21 June 2018, Summary and Conclusions

Issued 3 July 2018

http://www.who.int/foodsafety/areas_work/chemical-risks/JECFA86-Summary-Report.pdf

〔毒性評価および食事暴露評価が行われた8種類の食品添加物を抜粋〕

アニオン性メタクリル酸共重合体(AMC)

JECFAは評価を完了していない。残留単量体のメタクリル酸に遺伝毒性の懸念が残っている。

塩基性メタクリル酸共重合体(BMC)

JECFAはADIを「特定しない」と定めた。

エリスロシン

JECFAは従前のADIである0〜0.1 mg/kg体重を再確認した。前回の評価以降入手されたデータは、従前のADIを改定する理由を提示するものではない。

食用青色2号(Indigotine)

JECFAは従前のADIである0〜5 mg/kg体重を再確認した。前回の評価以降入手されたデータは、従前のADIを改定する理由を提示するものではない。

ルテイン

JECFAはTagetes erecta由来のルテインおよびルテインエステル化合物、ならびにゼアキサンチン(合成物)について、グループADIを「特定しない」と定めた。メソゼアキサンチンについては現時点で規格が得られておらず、グループADIに含めていない。

中性メタクリル酸共重合体(NMC)

JECFAはADIを「特定しない」と定めた。ただし、規格が暫定的なものであるため、このADIも暫定的なものとする。

ソルビトールシロップ

JECFAはADIを「特定しない」と定めた。既に評価されているソルビトール、マルチトールシロップ、およびポリグリシトールシロップとの化学成分の類似性に基づき、それらとは別に評価を行う必要はないと判断した。

スピルリナ抽出物

JECFAはADIを「特定しない」と定めた。ただし、規格が暫定的なものであるため、このADIも暫定的なものとする。

[]消費者はアフラトキシン汚染のある包装済みショウガパウダー摂取しないように

Consumers urged not to consume prepackaged ginger powder contaminated with aflatoxins

July 5, 2018

http://www.cfs.gov.hk/english/press/20180705_7005.html

インド産、SpiceBoxオーガニックジンジャーパウダー

アフラトキシン20µg/ kg(基準15µg/kg)

(気温の高い、湿気の多い地域で、もともと欧州の夢想家が考えたオーガニックとかやるの、やめたほうがいいと思うけど)

[]質の低い医療が世界的に疾病負担と健康コストを増やしている

Low quality healthcare is increasing the burden of illness and health costs globally

5 July 2018

http://www.who.int/news-room/detail/05-07-2018-low-quality-healthcare-is-increasing-the-burden-of-illness-and-health-costs-globally

OECD、WHO、世界銀行の新しい共同報告書によると、すべての所得レベルの国で、質の悪い医療が健康増進の進歩を引き戻している。

不正確な診断、医療ミス、不適切あるいは必要のない治療、不適切あるいは安全でない病院や治療、適切な訓練を受けていない専門性のない医療提供者の問題はすべての国で蔓延している。

Delivering Quality Health Services – a Global Imperative for Universal Health Coverage

http://www.who.int/servicedeliverysafety/quality-report/en/

[]食品安全上の緊急事態に世界規模で対応する

Tackling food safety emergencies on a global scale

05/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144193/

CAC41サイドセッションで国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)のプレゼン

INFOSAN は2004年から食品安全上の緊急事態における迅速な情報交換を促してきた

  • 取引上の問題を避けるために情報共有を促進する

Facilitating information-sharing to avoid trade issues

05/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144187/

WTO ePingシステムの利点について探るサイドセッション

ePingシステムはSPSとTBT通知をタイムリーに知ることができるオンラインシステム

  • 安全な貿易促進の経験と教訓

Experiences and lessons in facilitating safe trade

05/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144080/

食品安全対策のための世界的資金提供についてのサイドセッション

各国が国際基準に適合して市場へのアクセスを得、維持することを援助するStandard Trade Development Facility (STDF)のサイドイベント

世界最大残留許容量(MRL)プロジェクトでは熱帯果物の市場アクセス促進を目指した。アフリカではマンゴーに集中し、害虫管理ツールを探して次に残留農薬に対処した。そしてアフリカ諸国が共通のMRLを提案してコーデックスで基準を設定するプロセスにのせた。

セネガルはSTDFプロジェクトで受けた資金を西アフリカの小規模漁業者の市場アクセス改善に役立てた。農産物の取引と移動が増えることはSPS(衛生・植物検疫)の問題がますます増えるためより強力な国のシステムが必要になる。

[]論文

  • 伝染性のがんがアメリカの最初の犬を全滅させた可能性がある

Nature

Contagious cancer could have wiped out America's first dogs

05 July 2018 Colin Barras

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05645-5

古代ゲノム研究が北米と南米の原産の犬は他の家畜犬から約15000年前に分かれたことを発見

Scienceに発表されたこれまでで最大の研究のひとつは、かつてアメリカにいた原産家畜犬の痕跡は、奇妙な伝染性のがん以外は何も残っていないと報告している。

  • 新しい研究が食品と栄養の研究の質を改善する方法を指摘

New study pinpoints ways to improve quality of food & nutrition research

5-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/fl-nsp070318.php

詳細な統計解析は2000年以降研究の質が改善していることを発見、著者らは人々の信頼を増すための新しい戦略を要請

PLOS ONE。研究発表に関する詳細なガイドラインを採用し始めた2000年以降、コクランの定義した「バイアスリスク(ROB)ドメイン」に意味のある改善が確認された。

この結果に基づき、さらなる改善のために、研究者に訓練をする、バイアスのもとになる可能性に対処するための栄養専用報告ガイドラインを発表する、改善状況を継続的にモニターする、透明性を改善する、を提案。

研究の質の予想因子は企業がお金を出しているかどうかではなく論文の出版年数と研究デザイン。官民協力のような出資者が複数のもののほうが質が高い。ILSI北米。

各種ガイドライン

EQUATORネットワーク

http://www.equator-network.org/

  • てんかんのこどもの治療に使われた違法大麻抽出物の中身がわかった

Content of illicit cannabis extracts used to treat children with epilepsy revealed

5-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uos-coi070518.php

子どものてんかんを治療するために医療用大麻を使ったオーストラリアの両親は圧倒的に(75%)その抽出物に効果があったと考えている。しかし両親の期待とは裏腹に、それら抽出物にカンナビジオールは少ししか含まれていない。含まれていたのはテトラヒドロカンナビジオール(THC)とその類似化合物THCAで、量は中毒量以下である。Scientific Reports。また「有効」と評価されたものと「無効」と評価されたもののTHC濃度に差はなかった。大麻抽出物の使用は医者から処方されている薬の服用低下に関連した。

  • データ共有ウェブサイトは新規違法薬物への対応を加速するかもしれない

Data-sharing website may speed the response to new illegal drugs

5-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/nios-dwm070518.php

法化学者の新規薬物同定に'NPS Data Hub'が役立つかもしれない

Forensic Chemistryに発表

Novel Psychoactive Substance (NPS) Data Hub

https://www.nist.gov/programs-projects/novel-psychoactive-substance-nps-data-hub

  • 世界で最も貧しい人たちの一部に熱帯林の保全の負担がかかっている

Some of the world's poorest people are bearing the costs of tropical forest conservation

5-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/p-sot062918.php

世界の保全目標は最も貧しい人たちの犠牲の上に行うべきではない。保全のためのコストの保障政策を評価した最初の研究が、善意にもかかわらず貧しい人が大損していることを明らかにする。PeerJ。

  • グリズリー熊のサケ中毒

Study examines salmon poisoning disease in grizzly bears

5-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/w-ses070418.php

米国北西のサーモンはしばしば熊にサケ中毒salmon poisoning disease (SPD)という恐ろしい病気をひきおこす細菌を含む吸虫をもっている。現在感染サケのいる地域での熊の保全で内地の熊を使うことが提案されているがSPD感染経験のない熊はSPDにかかりやすい可能性がある。The Journal of Wildlife Managementに発表された知見によるとSPD耐性熊を探すのは困難だろう

(熊も生魚で食中毒になるんだな)

  • 乳がんリスクの低い女性はがん検診をしない方がよい、研究が発見

No screening is better for women with low breast cancer risk, finds study

Sarah Boseley Thu 5 Jul 2018 17.29 BST

https://www.theguardian.com/society/2018/jul/05/no-screening-better-for-women-with-low-breast-cancer-risk-finds-study

JAMA Oncology

過剰診断の害があるので個人のリスクに応じて対応する方向に。

その他

  • 視点:反GMO活動家は農業が「よりシンプルだった時代」に戻ることを熱望している。それが壊滅的である理由

Viewpoint: Anti-GMO activists crave a return to 'simpler times' in farming. Here's why that would be disastrous.

Mary Mangan | Genetic Literacy Project | July 3, 2018

https://geneticliteracyproject.org/2018/07/03/viewpoint-anti-gmo-activists-crave-a-return-to-simpler-times-in-farming-heres-why-that-would-be-disastrous/

私の主な専攻は生物科学だが、歴史も大好きだった。学生時代は生まれ育ったマサチューセッツLowellで国立公園のレンジャーもしていた。Lowellはアメリカの歴史の驚くべき移り変わり:工業化 を教える歴史的公園である。かつては静かな農地だったところが大きく変わった。最初の変化は女性だった。家事と姑の監視に飽き飽きしていた孤独な女性たちがハイテク縫製機器を使って働いた。教育を受け選択肢が拡がった。昔は良かった、企業がすべてをダメにしたという主張を聞くといつもこの時代の女性たちのことを思う。もし私が200年前に生まれていたら?

以下Mark Lynasの新しい本「Seeds of Science: Why we got it so wrong on GMOs.」を紹介しつつの長い記事

Mark Lynasの新しい本についてのポッドキャスト

Seeds of Science

June 30, 2018

http://www.talkingbiotechpodcast.com/140-seeds-of-science/

かつて反GMO活動家だったMark Lynasがどうして変わったのか

  • Wiltshireの二人がノビチョク神経剤中毒になったニュースへの専門家の反応

SMC UK

expert reaction to news that Wiltshire pair were poisoned by Novichok nerve agent

July 5, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-news-that-wiltshire-pair-were-poisoned-by-novichok-nerve-agent/

現時点で5人の専門家の意見(驚き、警察発表があるまでよくわからない等)

  • Science 06 July 2018 Vol 361, Issue 6397

の特集は隠された利益相反?

FDAが新薬を承認した後に製薬企業が好意的意見を出したレビューメンバーに何らかの支払いをする、FDAの職員の多くが製薬会社に転職する、問題について

アメリカの失われた犬、は81ページから

  • 追い詰められた米国環境庁長官辞任

Embattled head of US environment agency resigns

05 July 2018 Jeff Tollefson

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05661-5

Scott Pruittは一連のスキャンダルの中で7月5日EPA長官を辞任した

Pruittはオクラホマの前司法長官で、何度もEPAの規制について法廷で異議を唱えてきて2017年2月にEPA長官になってから健康環境規制を縮小するために積極的に活動してきた。特に発電所や石油やガス開発、その他産業からの温室効果ガスの排出規制を減らすことを模索してきた。さらに科学研究の扱い方で科学者や環境団体からの反発を招いていた。

Donald Trump大統領はPruittの辞任を了解したとツイートしている。EPAはコメントを拒否した。

  • 飲料水質報告書−専門家のQ&A

SMC NZ

Drinking water quality report – Expert Q&A

Published: 05 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/05/drinking-water-quality-report-expert-qa/

保健省の最新のニュージーランドの飲料水年次報告書によると19%の人々がすべての基準を満たしていない水に暴露されている。保健大臣は既存の飲料水安全性計画の改善と改革のスピードアップを発表した。SMCは専門家にコメントを求めた、

オタゴ大学公衆衛生教授Michael Baker教授

この統計から我々の水の安全性基準が許容できる水準にあると考える?

まずこの報告は水質のモニタリングが人口の約80%しかカバーしていないことを示す。残りの20%は監視されていない。それらは質が低い可能性が高く、許容できないと考える。

二つ目は監視されているもののうち約20%がすべての基準を満たしていない。このことは一部の集団は感染リスクが高いことを意味する。これが許容できるかどうかはその集団の判断になる。例えばある地域では水より道路の安全のほうが大事だと判断するだろう。そのような決定には良い情報が必要でこの報告はそれに役立つだろう。

何故細菌基準が最も重要なのか?

公衆衛生にとって水の効果的処理は最も重要であることを歴史が示している

飲料水安全基準を厳しくすべき?

基準そのものは適切だと思われる。問題は基準が守られていないこと。

塩素処理で利益があるロビー団体がこの議論に関わることに懸念は?

ロビー団体は多くの問題に意見をする。それは利益相版を明確にする限り妥当であろう

一般的コメント

この報告はニュージーランドの水質にとって役にたつまとめである

ESRリスクと反応と社会システムグループ科学リーダーChris Nokes博士

この統計から我々の水の安全性基準が許容できる水準にあると考える?

基準を満たさないことは必ずしも水が安全でないことを意味しない。細菌基準には二つの要素がある。ひとつは水質に関するもの、ひとつはサンプリングに関するもの。指標微生物の存在はその水が最近糞便と接触したことを示すが病原体がいることを示すわけではない。可能性があるので適切に対処する必要がある。

そして一部の水は安全でない許容できないリスクがあることを示している。これらは資金不足のシステムだろう。

何故細菌基準が最も重要なのか?

ニュージーランドでの水が原因の疾患アウトブレイクの事例はこの文書の表1.3に記載してある。その主なものが細菌である

塩素処理で利益があるロビー団体がこの議論に関わることに懸念は?

科学的根拠に基づいた主張をしているなら特に問題はない。塩素処理の利益は安全な水を得られる利益を伴う

(水道水の塩素処理に反対する人たちがいて事故をおこしていることのほうがむしろ驚きなのだが自治体の体力が無くなっていて水道が維持できなくなりつつある日本も他人事ではない)

2018-07-05

[]亜硝酸イソブチル、β-ピコリン、およびいくつかのアクリル酸エステルの発がん性

Carcinogenicity of isobutyl nitrite, β-picoline, and some acrylates

Published: 28 June 201

https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(18)30491-1/fulltext

https://doi.org/10.1016/S1470-2045(18)30491-1

2018年6月14日のIARC専門家会議において、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、トリアクリル酸トリメチロールプロパン(TMPTA)、亜硝酸イソブチル、およびβ-ピコリンの発がん性評価が確定された。

アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、工業用グレードのTMPTAおよび亜硝酸イソブチルは、Group 2Bの「ヒトに対する発がん性が疑われる」に分類された。これは、実験動物において発がん性の十分な根拠が示されていること、およびヒトについてはデータもしくは十分な根拠が無いことに基づいている。一方、β-ピコリンは、Group 3の「ヒトに対する発がん性が分類できない」に分類された。これは実験動物における発がん性の根拠が限定的であり、ヒトにおけるデータが無いことに基づいている。

アクリル酸メチルは、げっ歯類においては容易に吸収され、体内に広く分布し、カルボキシルエステラーゼにより代謝されてアクリル酸とメタノールに加水分解されたのち、呼気中にCO2としてあるいは尿中にメルカプツール酸抱合体として排出される。また、アクリル酸メチルは、ラットを用いた1件の吸入試験において、軟部組織肉腫、白血病、リンパ腫、リンパ肉腫の発生率(合計)を雄で増加させ、下垂体選手の発生率を雌で増加させた。さらに、別の吸入試験では、アクリル酸メチルにより、雌雄両方で鼻腔の扁平上皮がんが引き起こされ、副腎の褐色細胞腫(良性と悪性の合計)が雌で増加した。

アクリル酸エチルは、ラットにおいては速やかに吸収され、体内に広く分布し、ほとんどがカルボキシルエステラーゼによって代謝されてアクリル酸とエタノールになり、その後CO2となる。グルタチオンやタンパク質と共有結合することが示されている。アクリル酸エチルをマウスやラットに強制経口投与した試験では、前胃の扁平上皮乳頭腫および肉腫の発生率が上昇した。長期投与の場合に前胃部のみに腫瘍が生じており、作用機序もDNAとの反応に依らないため、ヒトとの関連性は低いと考えられるが、アクリル酸エチルに吸入暴露した場合には、雄マウスで甲状腺濾胞細胞腺腫の発生率上昇、雄ラットで甲状腺濾胞細胞の腺腫ないしは肉腫(合計)の発生率上昇が認められている。さらに、アクリル酸エチルは、げっ歯類を用いたin vivoおよびin vitroでの遺伝毒性アッセイのいくつかで陽性を示している。ただし、この所見は、再現性が低く一貫していないため、不明確である。アクリル酸エチルは、慢性的な炎症と細胞増殖性の変化、すなわち細胞死または栄養供給増強を誘発し、ラットやマウスに2年間強制経口投与した場合には、前胃に過形成や炎症を引き起こしている。

アクリル酸2-エチルヘキシルは、ラットにおいては速やかに吸収され、体内に広く分布し、カルボキシルエステラーゼが触媒する代謝、およびグルタチオン抱合を経て、主にCO2として呼気に、メルカプツール酸抱合体として尿中に排泄される。アクリル酸2-エチルヘキシルは、雄マウスへの経皮投与試験において、扁平上皮乳頭腫、扁平上皮乳頭腫とがん(合計)、角化扁平上皮がん、および悪性黒色腫と線維肉腫の発生率を上昇させた。全般的に作用機序に関わるデータはわずかで、入手できた試験では遺伝毒性について陰性という結果が示されている。

工業用グレードのTMPTAは、げっ歯類に経皮投与試験において、肝細胞がん、肝芽腫、肝細胞胆管がん、子宮間質ポリープ、子宮間質のポリープないしは肉腫(合計)の発生率を雌マウスで、精巣鞘膜の悪性中皮腫の発生率を雄ラットで上昇させた。またTMPTAは、トランスジェニックマウスを用いた1件の経皮投与試験において、雌雄に皮膚扁平上皮乳頭腫を、雌に前胃扁平上皮乳頭腫を引き起こした。ラットでは尿中排泄が主流で呼気へのCO2排泄がそれに続くが、マウスではこれらの両経路で同等の排泄が行われる。慢性経皮暴露を受けたげっ歯類では、複数の種類の皮膚細胞で過形成が認められた。他には作用機序に関するデータはほとんど得られていない。

亜硝酸イソブチルは、げっ歯類においては速やかに代謝され、亜硝酸塩とイソブチルアルコールになる。暴露されたウサギの呼気からは、一酸化窒素が検出されている。遺伝毒性試験の結果は全般的に陽性であるが、入手できた試験はわずかである。マウスでは複数の試験で、抗原特異的抗体産生の用量依存的な抑制が認められている。げっ歯類の吸入試験では、細気管支肺胞の腺腫およびがんの発生率増加が雄ラットで、細気管支肺胞の腺腫ないしはがん(合計)の発生率増加が雌雄のマウスおよび雌ラットで、甲状腺濾胞細胞の腺腫ないしはがん(合計)の発生率増加が雄マウスで認められた。

β-ピコリンは、げっ歯類において、速やかに吸収され、チトクロムP450媒介性の酸化により代謝されるが、発がんメカニズムに関するデータは乏しい。ラットやマウスに飲水投与した試験では、雌マウスにおいて肝細胞がん、肝細胞がんないしは肝芽腫(合計)、および細気管支肺胞の腺腫ないしはがん(合計)の発生率増加が認められ、雄マウスと雌ラットにおいて細気管支肺胞の腺腫の発生率増加が認められた。

[]欧州全域でのリステリアアウトブレイクにより冷凍野菜は調理するよう予防的助言

Precautionary advice on cooking frozen vegetables following Europe-wide listeriosis outbreak

3 July 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/precautionary-advice-on-cooking-frozen-vegetables-following-europe-wide-listeriosis-outbreak

冷凍コーンを含む冷凍野菜は食べる前に調理するよう再確認

(9人死亡を含む47症例が欧州で報告されている。冷凍野菜を加熱調理しないで食べる人が結構いるのだなぁ。)

[]Amesburyでの事件についてのPHEの声明

PHE statement on incident in Amesbury

4 July 2018

https://www.gov.uk/government/news/phe-statement-on-incident-in-amesbury

PHEサウスウエストの健康保護副長官Mike Wadeは言う:

現在の助言は、犠牲者の数が少ないことから、より広範な一般人への有意なリスクはない、ということである。しかし高度に予防的措置として、警察が本日同定した5ヶ所に6月29日の午後10時から6月30日日曜日の午後6:30までの間にいたことがある人は以下の対応をするよう薦めている。

・着ていた服を普通に洗う

・携帯電話やバッグなどの持ち物は赤ちゃん用ウェットティッシュなどで拭き取ってティッシュは捨てる

(Amesburyで2人が未知の毒物で重体、の件。ノビチョク疑い→ノビチョク確認)

[]象牙の禁止はカバ、セイウチ、イッカクを守れる

Ivory ban could protect hippos, walruses and narwhals

Published 4 July 2018

https://www.gov.uk/government/news/ivory-ban-could-protect-hippos-walruses-and-narwhals

象牙法をカバ、セイウチ、イッカク保護に拡大することについて意見募集

象牙だけではなく他の動物の牙の取引も禁止する提案

大麻分類レビュー:パート1

英国保健福祉省

Cannabis scheduling review: part 1

3 July 2018

https://www.gov.uk/government/publications/cannabis-scheduling-review-part-1

英国政府の主任医療アドバイザーSally Davies教授が大麻ベースの医薬品の治療上のベネフィットについて根拠をレビューした。Schedule 1分類から変えるよう結論している。Schedule 1の定義は治療に使える可能製はないあるいはほとんどない、である。これに基づいて薬物誤用に関する助言委員会(ACMD)の二次レビューが行われる。ACMDはSally Davies教授のレビューを再評価するのではなく、公衆衛生上の必要性と有害性のバランスに基づき評価する。

[]警告文書

  • American Chinese Medicine Association 6/26/18

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm612377.htm

アメリカ中国薬協会社?(一企業?)

各種がんを治すという製品の宣伝が未承認薬

(医者が見放したがんが治せる、5年生存率100%とか宇宙とつながるとかべらぼうな主張。それでも信じたい人がいるのだろう)

  • KPC Products Inc 6/20/18

https://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/ucm612338.htm

ダイエタリーサプリメントCGMP違反。指摘への回答不十分。植物の表示が規則に従っていない

[]団体が食品偽装と真正性について議論する

Organizations discuss food fraud and authenticity

04/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144013/

国際機関とNGOが二つのサイドイベントを開催

食品偽装と真正性に関連する問題を扱うにはコーデックスが適していると国際機関とNGOが合意した

食品偽装については用語の定義と統一した使い方が必要であるとし、意図的異物混入や代用品の使用、間違った表示、希釈や詐欺に関連するリスクを緩和する対策をとるべきである。最近の食品スキャンダルのため、この問題の解決法を探る必要性がある。食品偽装対策にはいくつかの取組が既にあるが、食品偽装は経済的要因だけではなく健康リスクにもなる可能性があり、コーデックスが定義や基準のハーモナイゼーションに向けた努力を調整するのに適任である。

出発点として、安全性管理システムの一部として脆弱性評価を行い、どこが最大の弱点かを理解しそれに対応することが可能だろう。他にトレーサビリティシステム、電子文書化、表示を偽装しにくくする技術革新などもこの問題の対策に寄与するであろう。

一旦定義が合意できたら、すべての食品偽装に同時に対応しようとするより、生産的アプローチで特定の問題を優先できるだろう。

あるNGOはワインのような製品の取引には知的財産、消費者詐欺、国内および国際基準違反、収穫年の誤表示などの問題が起こりうると指摘した。食品偽装対策には税関が中心的役割を果たす。次世代シークエンシングやブロックチェーンを含む新しい技術の役割もあるだろう。食品偽装の議論の中心には消費者の信頼があり、基準は食品偽装対策のための食品表示や組成にとっても中心的役割を果たす。

[]あなたの国にはどれだけ食中毒事例がある?

How many cases of foodborne disease are there in your country?

04/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1144063/

安全でない食品についてのサイドイベント

この質問に答えるのは非常に難しい。まず最初に、何か食べてお腹を壊したとき、どれだけの人が病院に行く?食品由来疾患による真のコストの大きさはしばしば報告されていない、調査されていない、認識されていないためにわからない。実際の数値はわからないものの、食品由来疾患はすべての社会のすべての人に影響している。重症度は下痢から各種がんや死亡まで様々であるが。

安全でない食品の影響についてより正確な数値を得ることは、政策決定者が食品安全管理・予防・介入のために適切な資源を割りあてることを可能にする。そのためWHOは2019年初めに各国が能力を構築するのに役立つツールとともに国のガイダンスマニュアルを発表する予定である。WHO食品安全と人獣共通感染症部長Kazuaki Miyagishima博士が言う。

(DALYの説明)

[]論文

  • 母親が健康的なライフスタイルの場合子どもの肥満が少ない

Children are less likely to be obese if mothers stick to a healthy lifestyle

4-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/b-cal070218.php

BMJ.

5つの健康習慣の母親は子どもの肥満リスクを下げるかも

Mothers who follow five healthy habits may reduce risk of obesity in children

4-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/htcs-mwf062818.php

健康的な食事、定期的運動、健康体中、飲酒はほどほど、タバコは吸わない、の5つの習慣のある母親の子どもはこれらに従わない場合より75%肥満になる可能性が少ない

(そんなのあたりまえだろうと言ってはいけないのだろうな)

その他

  • 欧州人生殖発生学会(ESHRE)で発表されたナッツを食べることと精子の質についての要旨への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to conference abstract about eating nuts and measurements of sperm quality and quantity, being presented at the ESHRE conference (European Society of Human Reproduction and Embryology)

July 4, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-conference-abstract-about-eating-nuts-and-measurements-of-sperm-quality-and-quantity-being-presented-at-the-eshre-conference-european-society-of-human-reproduction-and-embryology/

Sheffield大学男性病学教授Allan Pacey教授

栄養サプリメントや食生活の精子の質に与える影響についての研究は多数ある。たとえば「質の良い」食事をしている男性は「質の悪い」食事をしている男性より一般的に精子の質がよいというデータはたくさんある。このことは一般的に質の良い食生活が微量栄養素や抗酸化物質などを多く摂っているからだと解釈されているが私は効果を示すのはたったひとつの要素ではないだろうと思う。従ってこの研究については、ナッツの多い食生活が質の良い精子と関連することに驚きはない。この研究の強みは無作為化していることである。しかし実験方法には疑問がある。例えばナッツはどういう形で摂って対照群には何を与えたのか?もしあなたがナッツ群に割りあてられて、ナッツを与えられたら自分がナッツ群だとわかってしまう。そうすると盲検ではなく多くの交絡が生じる。残念ながら学会の要旨からは詳細は不明である。

さらに人々は精子の質の指標と、パートナーの妊娠可能性との間には大きな差があることを知るべきである。実際に興味があるのは後者だね?

2018-07-04

[]食品安全基準

Implementation of Food Safety and Standards (Health Suppliments, Nutraceuticals, Food for Special Dietary Uses, Food for Special Medical Purposes, Functional Foods and Novel Food) Regulations, 2016. (Uploaded on: 29.06.2018)

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:9d3561a0-ca5c-42a9-8a63-cd19986a39f8/Implementation_Health_Suppliments_29_06_2018.pdf

サプリメント、栄養補助食品、特定医療目的食品、機能性食品、新規食品に関する基準の履行について

パラアミノ安息香酸バナジウム、二酸化セレンなどについて安全上の懸念があるので使用禁止、D-リボース、イプリフラボン、polypodium leucotomos(ダイオウウラボシ)の使用は止めるように、アーティチョーク、ケール粉末、チア、カシューフルーツ、パッションフルーツ、キウイフルーツ抽出物、ブロッコリー、酵素(ペクチナーゼとキシラナーゼ)を健康サプリメントとして使うのは止めること(健康効果を謳わなければ使える)、ラズベリーケトン、ノコギリヤシ、ティーツリーオイルなどはデータがないので使用しないことなど

  • メディアコーナー

「使用済み調理油」についての新しい規制発効

New regulations for ‘used cooking oil’ come into effect

Jul 02

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:7a401427-8af2-4c0c-9fb2-f64e39d1fc7b/FSSAI_News_Cooking_Oil_BusinessLine_03_07_2018.pdf

7月1日から、「使用済み調理油」の規制発効。最大総極性化合物Total Polar Compound (TPC)を25%に設定し、すべての食品事業者は監視し遵守しなければならない。

これを実施するためには3つのEが必要で、最初のEは教育、2つ目は執行、三つ目は使用済み油をバイオディーゼルにするエコシステムの開発。

[]FTCは詐欺的「無料お試し」を提供しているオンライン販売業者を止めさせる

FTC Halts Online Marketers Responsible for Deceptive “Free Trial” Offers

July 3, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/07/ftc-halts-online-marketers-responsible-deceptive-free-trial

無料お試しに申し込むと消費者はその製品の全額とさらに高額な継続購入計画に知らないうちに加入させられる。裁判所は本日FTCの要請により操業の一時停止と資産凍結を命令した。サンディエゴにあるインターネットマーケティング業者のグループは、美容クリーム、電子タバコ、ダイエタリーサプリメントなど様々なものをオンライン販売している。

  • 消費者向けブログ

「無制限に」お金を取られないように

Don’t let “FREE” cost you

July 3, 2018 by Emma Fletcher

https://www.consumer.ftc.gov/blog/2018/07/dont-let-free-cost-you

もし無料で試せるものなら試さない理由はないと思う?

やらない理由がある。無料お試しのつもりがたくさんのお金を払うことになるから。詐欺師はしばしば無料お試しといいながらお金のかかる会員プログラムに参加する用語を埋め込んだり隠したりしている。詐欺にあわないためには

・調べてみよう その会社についての評判は?会社名と「苦情」あるいは「詐欺」のような単語を並べて検索しよう

・条件や用語に注意 理解できない単語があったらサインしない

・キャンセル方法を探す

・カレンダーに記をつける

・クレジットカードの支払い記録に注意 注文していないものの代金が引き落とされていないか?

[]コーデックスに参画するための国の能力を構築する

Building national capacities to engage in Codex

03/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1143929/

コーデックストラストファンド2プロジェクトの最初の結果についてのイベント

ガーナ、キルギス、マダガスカル、セネガルが2016年に資金提供を受けていて、第二回に資金提供を受ける10ヶ国にその経験とコツを提供する。

  • 各国がコーデックス基準を取り入れるのを支援する

Supporting countries to implement Codex standards

03/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1143770/

学習経路についてのサイドイベント

加盟国はサイドイベントで最近の食品安全関連能力開発イニシアチブについて議論した

間もなく出版されるFAO/WHO食品コントロールシステム評価ツールについて発表した。

[]砂糖入り飲料

Sugary Drinks

https://www1.nyc.gov/site/doh/health/publications/health-bulletin/health-bulletin-18-06.page

基本的に飲むなというメッセージ

砂糖入り炭酸飲料だけではなく、コーヒー飲料、ミルクシェイク、スムージー、ホットチョコレートも。

(他に13言語で提供されているがその中に日本語はない。中国語は繁体と簡体両方あるのに)

[]鳩に餌を与えた二人の男性に罰金

Two men fined for pigeon feeding

3 July 2018

http://www.ava.gov.sg/docs/default-source/default-document-library/press-release_two-men-fined-for-pigeon-feeding7a94951875296bf09fdaff00009b1e7c.pdf

62才男性に450ドル、68才の男性に1500ドルの罰金刑。鳩に餌を与えるのは禁止されている。鳩は環境を汚し食べ残した餌はラットのような公衆衛生上のリスクとなる病気を運ぶ他の害獣を呼ぶ。鳩には餌をやらないように、そして鳩に餌を与えている人を見かけたら通報するように

(シンガポール)

[]原因不明の病気、致死 ジンバブエ:(MATABELELAND NORTH)メタノール疑い

Undiagnosed illness, fatal - Zimbabwe: (MN) methanol susp.

2018-07-03

http://www.promedmail.org/post/5886474

Date: 2 Jul 2108 Source: Ewn.co.za [edited]

ビクトリアの滝で旅行者が残していった赤ワインと考えていたものを飲んだ後、男性一人が死亡し他に最大70人が病気になった。観光地のゴミ捨て場にあったのは汚染飲料であると考えられる。政府の保健当局は飲んだ液体を検査のため採取した

(いろいろと不明な点の多いニュース)

[]論文

  • 気候変動と健康:PLOS Medicine特集号

Climate change and health: A special issue in PLOS Medicine

3-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/p-cca062618.php

気候変動による作物の栄養変化、エアコン需要増によるさらなる温室効果ガス排出、中国都市部のオゾン関連死亡率の変化など

  • 集団への穀物強化による胎児期の葉酸暴露と脳の発達

Fetal folic acid exposure through population-wide fortification of grains and brain development

3-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/jn-ffa062918.php

20年前に米国政府は穀物製品への葉酸強化を義務化した。この研究はそれが生後の脳の発達に影響したかどうかをMRIスキャンによる皮質の厚さの測定と若者の精神疾患リスクで検討した。JAMA Psychiatry

出生前の葉酸強化食品暴露は精神疾患リスクを減らすかもしれない

Prenatal exposure to folic acid fortification of foods may reduce mental illness risk

3-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/mgh-pet062918.php

こちらのプレスリリースは結果の詳細

葉酸強化をしていない国はしたほうがいいかもと考察

  • チリの砂糖税の影響:ほろ苦い成功?

The impact of the sugar tax in Chile: A bittersweet success?

3-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoy-tio070218.php

チリは2014年にソフトドリンクに砂糖税を導入し、砂糖入り飲料の摂取を減らすのに有効だった。しかし摂取量が減ったものの、食事関連健康の不平等を減らすのに十分ではないだろう。

チリでは100mLあたり6.25g以上の砂糖を加えた飲料に対して、既存の税を13%から18%に増やし、それ以下の場合は13%を10%に減らして8%の税の差をつけた。これはもし値上げ分がすべて値段に反映されるなら、500mLの砂糖入り飲料は500ペソから525ペソになり、砂糖が入っていないものは485ペソになる計算である。差額は比較的小さいが、砂糖の多い飲料の購入は減る兆候があり、特に社会経済的地位の高い集団でそうだった。砂糖の少ない飲料は税が減ったものの購入量は増えていない

PLOS Medicine。

(僅かな差でも貧しい人にとっては大きいから影響が大きいはず、という説だったのだが)

その他

  • ポーク:もうひとつの赤肉

Pork: The Other Red Meat

by Wellness Letter July 03, 2018

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food/article/pork-other-red-meat

豚肉は米国の歴史に興味深い役割をもつ。「サムおじさん(アメリカ政府)」という言葉は多分ニューヨークの肉包装業者Sam Wilsonに由来する、彼は1812年戦争(米英戦争)の時に何百バーレルもの豚肉を米軍に送った。それからずっとアメリカ人は贅沢な(豚の多い)暮らしをしている。

通常飽和脂肪と塩とその他好ましくないものが多いベーコン、ソーセージ、スペアリブ、ホットドッグその他の原料に使われるため、豚肉はここ数十年評判が悪い。業界はそれに反論しようと豚肉を「もうひとつのホワイトミート」として宣伝するキャンペーンを行った、牛肉より明るい色なので。肉のタンパク質をはかる赤肉と白肉の定義によると、豚肉は牛肉(赤肉)と鶏肉の間にある。しかしUSDAやほとんどの食品科学者や栄養学者は豚肉は赤肉だと考えている。

豚肉はここ数年脂肪が減ってきた。豚の交配や餌により数十年前より少なくとも30%脂肪が少ない。実際一部の部位は最も脂肪の少ない肉のひとつである。例えば脂肪の部分を切り落としたテンダーロインは皮をとったトリ胸肉と同じくらいの脂肪しかない。そして飽和脂肪の割合は牛肉やラムより少し少ない。他の肉同様、豚肉はビタミンB類(特にチアミン)、亜鉛、鉄の素晴らしい摂取源である。しかし脂肪の多い部位や製品(ソーセージやベーコンやリブ)はまだ健康的に毎日食べるものとは言い難い。

より健康的、ほんとう?

豚肉と牛肉や羊肉の健康リスクの可能性について比較した研究の結果は一致しない

安い豚肉の真のコスト

健康はわきにおいて、豚肉の主要問題は環境と動物福祉である。豚は狭いところで多数飼育されて大量の廃棄物に囲まれている

豚肉を食べるなら

焼きすぎないこと

(料理の紹介もあるが、アメリカ人は肉を薄切りにしないから料理の幅が狭いような。脂の全くない豚肉は魅力半減だと思うけど。豚は放牧されないから可哀想というのはどうなんだろう。牛と豚は食べられるものが全然違って飼料効率がいいので安いという側面は無視?)

  • 欧州最大の研究出資団体が「倫理ダンピング」を取り締まる

Natureニュース

Europe’s biggest research fund cracks down on ‘ethics dumping’

03 July 2018 Linda Nordling

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05616-w

「倫理ダンピング」とは自国では倫理的に問題があるとみなされる研究を、倫理規定の緩い他国で行うことで、EUが資金を出した研究では根絶すると先週発表した。Horizon 2020による研究費から新しい規則が適用される

  • 中国の赤ちゃんの巨大研究が膨大な健康データを生んでいる

Gigantic study of Chinese babies yields slew of health data

02 July 2018 David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05522-1

何万人もの赤ちゃんとその母親を追跡した野心的中国の研究が成果を出しつつある。最初の母子をリクルートしてから6年経った。

この広州生まれコホート研究Born in Guangzhou Cohort Studyでは2012年から約33000人の赤ちゃんと母親が参加している。目標は2020年までに5万組の母子。さらに今年は母方の祖母5000人も参加要請し始めた。多世代研究を可能にするためである。

マイクロバイオーム研究も含まれ、便、血液、胎盤、臍帯検体を収集し食事や精神衛生その他家のカビなどのライフスタイル要因についての詳細な調査も含む。

既に発表された成果もあり、家の中で香を焚くことは妊娠中の女性の高血圧リスクをあげることを発見している。別の研究では妊娠中のプロゲステロンの処方が早すぎることを報告している。中国最大のゲノム配列決定機関であるBGIは英国の大学と協力して赤ちゃんのマイクロバイオームが経膣分娩と帝王切開でどう違うのかを調査している

(純粋にすごいな。BGIがあるからできることも含めて、中国がこれからの時代を引っ張るのだろう)

  • フィプロニル卵危機の背後の会社破産

Company behind Fipronil-eggs crisis goes bankrupt

Wednesday, 27 June 2018

http://www.brusselstimes.com/belgium/health/11750/company-behind-fipronil-eggs-crisis-goes-bankrupt

Poultry-VisionのオーナーであるPatrick Remijsenの所属している企業Agro Remijsenが破産したとベルギーの地元新聞が報道している

Remijsenがオランダの二人の容疑者にフィプロニルを売ったと報道されている

  • コンシューマーレポート:バナナは健康的?

Consumer Reports: Are bananas healthy?

http://wlos.com/news/consumer-reports/consumer-reports-are-bananas-healthy-07-02-2018

バナナは世界でも最もポピュラーな果物のひとつである。しかし一部の消費者が炭水化物が多いとして食べない。バナナは健康的?

コンシューマーレポートによるとバナナは確かに糖が多い−でも砂糖入り炭酸飲料より少ない。栄養士でもバナナのせいで太ることはないというだろう。バナナの炭水化物のうちいくらかは食物線維の形であることに注意。さらに緑のバナナだと難消化性デンプンで血糖を上げないだろう

  • 英国はタバコとの戦いに勝ちつつある、保健担当官が主張

Britain is winning the war on tobacco, health chief insists

Tue 3 Jul 2018

https://www.theguardian.com/society/2018/jul/03/britain-is-winning-the-war-on-tobacco-health-chief-insists

統計事務所によると、成人の喫煙率が減っている

(図あり。1974年の45.6%から2017年は16.8%に)

  • カナダの新しい健康的食生活戦略は大きな見返りがあるだろう

Canada’s new Healthy Eating Strategy will pay huge dividends

Posted 3 July 2018

http://www.netnewsledger.com/2018/07/03/canadas-new-healthy-eating-strategy-will-pay-huge-dividends/

長くかかっているカナダの食事ガイドと栄養表示の見直しがもうすぐ現実のものになるだろう。そしてそれは良いニュースだ。

まとめてカナダの健康的食生活戦略Healthy Eating Strategyと呼ばれているが、意見募集中である。

kurousagikurousagi 2018/07/18 19:17 啓蟄分娩->ちょっと楽しい

uneyamauneyama 2018/07/19 11:08 ありがとうございます、修正しました。

2018-07-03

[]コーデックス年次会合始まる

Codex annual meeting opens

02/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1143700/

コーデックス委員会は第41回セッションで新しい基準の採択を待つ

‘転換の機会Transformational opportunities’が本日の開会式全体のテーマである。コーデックス基準は持続可能な開発という世界的課題の中心を担う。

FAOの副本部長Maria Helena Semedoは、「世界の直面する大きな課題のひとつは増加する人口に十分量の安全な食品を確保することである」と、食品取引における公正と安全を確保するための基準を設定する際には将来のことを遥かに見据えて欲しいと代表者を激励しながら言う。「経済発展と貧困解決を促進する市場へのアクセスを可能にするためには食品安全は必須である」

(以下略)

[]イングランドの最も貧しい地域はファストフードのホットスポット

England’s poorest areas are fast food hotspots

Published 29 June 2018

https://www.gov.uk/government/news/englands-poorest-areas-are-fast-food-hotspots

PHEの新しい数字はイングランドの最も貧しい地域にファストフードの販売店が多いことを示す

Fast food outlets: density by local authority in England

https://www.gov.uk/government/publications/fast-food-outlets-density-by-local-authority-in-england

(人口あたりの店舗数。最小26で最大232)

[]化粧品中高度精製ミネラルオイル:現在の知見からは健康リスクは予想されない

Highly refined mineral oils in cosmetics: Health risks are not to be expected according

to current knowledge

https://www.bfr.bund.de/cm/349/highly-refined-mineral-oils-in-cosmetics-health-risks-are-not-to-be-expected-according-to-current-knowledge.pdf

医薬品としての純度基準を満たしたあるいは食品添加物として認可されたミネラルオイルについて。

口紅を含め、規格を遵守していれば健康リスクとはなりそうにない。

[]科学評議会がロンドンで会合

Science Council meets in London

29 June 2018

https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/science-council-meets-in-london

独立した科学評議会が今週ロンドンで会合した

FSAのすべての仕事の中心に科学を

議題は以下から

Science Council meetings

https://science-council.food.gov.uk/science-council-meetings

[]担当官は異物混入食品取り締まりのドライブで315リットルのミルクを破棄

メディアのコーナー

Officials destroy 315 litres of milk during drive against adulterated food

NEHAL JAIN | JUNE 30, 2018

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:d95ce1cb-9725-4aa1-a841-1f3e851e2a87/FSSAI_News_Milk_GPlus_01_02_2018.pdf

品質基準を満たさないミルク(水や粉末を混入)

FSSAIは異物混入食品の懲罰の上限を終身刑に厳罰化することを提案して政府は歓迎している

[]FTCは詐欺的に宣伝されたトコジラミ用製品を買った人たちに総額$214,000以上の返金チェックを送る

FTC Sends Refund Checks Totaling More Than $214,000 to People Who Bought Deceptively Marketed Bed Bug Treatments

July 2, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/07/ftc-sends-refund-checks-totaling-more-214000-people-who-bought

FTCはシダー油を使ってトコジラミを防ぐと宣伝されていた製品を購入した消費者に852件の返金小切手を郵送している。これは2018年1月のケミカルフリーソリューション社への苦情による。同社はCedarcide Originalという一連のトコジラミ用製品を販売していたがFTCは科学的根拠のない宣伝で2013年の命令に違反していると主張した。

(例によって100%ナチュラル、こどもに安全、などと宣伝していた)

[]論文

  • 家庭でのDNA検査のユーザーは人種バイアスに基づき結果の都合の良いところだけつまみ食いをしている、研究が言う

Users of home DNA tests 'cherry pick' results based on race biases, study says

Sun 1 Jul 2018

https://www.theguardian.com/science/2018/jul/01/home-dna-test-kits-race-ethnicity-dna-ancestry

American Journal of Sociologyに発表されたブリティッシュコロンビアのバンクーバー大学の研究者らによる研究。多様な人種の100人のアメリカ人に、遺伝子検査を受けて人種や民族性についての認識にどう影響したかをインタビューした。検査の結果新しい情報を受け取っても59%は自分のアイデンティティに変化はなかった。遺伝子検査の結果を決定的だとは思わず、気に入らない結果は時に無視されている

  • 大規模研究で、大麻は慢性痛には利益がなかった

In major study, cannabis shows no benefit for chronic pain

By Liam Mannix 3 July 2018

https://www.smh.com.au/national/in-major-study-cannabis-shows-no-benefit-for-chronic-pain-20180702-p4zp0z.html

これまでで最も規模が大きく深く探った研究で、大麻は痛みを減らさず、オピオイドの代わりにならず、全体として不安が多くなるようだ。

Lancet Public Health

  • コアラの食生活ではほとんどのほ乳類は死ぬ。ゲノムが何故生きられるのかを明らかにする

Scienceニュース

A koala’s diet would kill most mammals. Their genome reveals how they survive

By Elizabeth PennisiJul. 2, 2018 ,

http://www.sciencemag.org/news/2018/07/koala-s-diet-would-kill-most-mammals-their-genome-reveals-how-they-survive

コアラのゲノム配列とその発現解析から、苦味を感じる味蕾の数が非常に多いことがわかった。Nature Geneticsに発表。さらに葉の水分評価ができる遺伝子を余分なコピー数もっていて、甘味味蕾遺伝子も多い。こうした遺伝子が食べものの栄養価を評価する能力を精細に調整している。そして葉の毒素を解毒する遺伝子も普通でない多数持っている。

  • よく知られている動物の健康のための医薬品がマラリアとジカウイルスのアウトブレイクを止められるかも

A well-known animal health drug could stop outbreaks of malaria and Zika virus

2-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/sri-awa062718.php

ペットをノミ・ダニから守るために使われているイソキサゾリン類(fluralaner (Bravecto ) や afoxolaner (NexGard ))が経口でヒトにこれらの医薬品を投与することで病気を運ぶ蚊も殺せる。1/3のヒトに投与することで最大97%感染が予防できる可能性があるというPNASに発表されたモデル研究。

  • コーヒーを多く飲むことは死亡リスク低下に関連するか?

Is drinking more coffee associated with lower risk of death?

2-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/jn-idm062818.php

英国での観察研究では1日8杯以上飲むヒトも含めて、コーヒーを多く飲むことと死亡リスクの低さが関連した。カフェイン代謝の早い人でも遅い人でも、挽いたコーヒーでもインスタントでもデカフェでも。観察研究なので因果関係を証明したものではない。

JAMA Internal Medicine

  • 週に45時間以上働くことは女性の糖尿病リスクの高まりと関連

Clocking up 45+ working hours/week linked to heightened risk of diabetes in women

2-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/b-cu4062818.php

BMJ Diabetes Research & Care

(皆さん、仕事止めて早く帰りましょう)

  • モデルが食べるもの

What models eat

Daniel Engber

Nature Medicine volume 24, pages692–695 (2018)

https://www.nature.com/articles/s41591-018-0055-1

半世紀過ぎても科学者はまだ実験動物を太らせるのに最良の方法について議論している

食べものでネズミを太らせることが可能だとわかったのは1955年の夏、NIHの栄養学者が成功したときである。当時の常識では健康なラットやマウス(そしてヒト以外の他の動物)は必要な量しか食べないと考えられていた。強制給餌や特殊な遺伝的変異や食欲を制御する視床下部損傷などの場合には齧歯類が太ることは知られていた。しかしNIHの研究者らは脂肪と砂糖の多い食事でネズミを太らせることが可能であることを報告した。

それから60年、この高脂肪食の改変型がいまだに広く使われている。しかしこの分野の同僚批判者によるとこのやり方が実際には代謝研究の障害になっている。例えばヒトの健康における脂肪の役割についての異論の理論を存続させる役割を果たした。さらに問題なのは研究に使われる高脂肪食がしばしばきちんと管理されていないあるいは定義さえされていない、不十分であるということである。初期の高脂肪食はカロリーの85%が脂肪由来だった。現代版は60あるいは45%であるが統一されてはいない。米国人は平均して1/3が脂肪である。そして実験に使う脂肪は様々だった。植物ショートニング、オリーブ油、ココナツ油、バターの脂肪、牛脂、魚油など。さらにかさ増しのために使われる線維(セルロースやイヌリン)も代謝に影響した可能性がある。

(対照群も含む各種餌開発の歴史略)

こうした研究から、人々があまりにも広範な、妥当ではない結論を出していることに懸念を抱く生理学者もいた。研究者が自分たちの使っている方法にもう少し気を遣うようになって欲しい。

(ラットと人間は同じではない、ことももっと強調してほしい)

  • WHO紀要

Bulletin of the World Health Organization

Volume 96, Number 7, July 2018, 441-512

http://www.who.int/bulletin/volumes/96/7/en/

ニュースのコーナーで日本のプライマリー医療改革(かかりつけ医)についてYoshitake Yokokura医師会長に聞く

・中国の2015年のたばこ税増加の初期評価

2014年から2016年の間に小売価格は11%上昇、タバコの価格に占める税率は51.7%から55.7%に増加。成人喫煙率は0.2-0.6%低下し税収は14%増加。

その他

  • SumOfUsは如何にして脆弱な人々を操作し欺いたのか

How SumOfUs Manipulate and Deceive Vulnerable People

Posted by RiskMonger on July 2, 2018

https://risk-monger.com/2018/07/02/how-sumofus-manipulate-and-deceive-vulnerable-people/

「ナチュロパシー」狂信者集団のなかには多くの異なるタイプの信者がいる

・大多数は正しいことをしようとする善き人である。彼らはメディアや科学者や規制機関からの(食品安全やワクチンや医薬品などの)大量のいろいろなメッセージにより混乱していて不安になっている。彼らは力がないと感じ、ソーシャルメディアですぐにみつかるナチュロパシーの教祖を信頼する。

・特権的食事法や豪華なライフスタイルで他者を従え目立つエリート階級の人たちがいる

・大きな集団を集める教祖がいる

・これら全てがナチュロパシーカルトヒエラルキーにより支えられている。オーガニック製品販売業者、ブランド、ホメオパシーサプリメント製造業者、メディア等はカルトが大きくなると利益が増える。

マーケティングの管理者以外は善意の、自然が一番、と信じている(残念ながら間違った情報を与えられて)人たちである。ナチュロパシーは、狂信的な人たちがいなければ他の人たちと共存できる平和な信仰であっただろう。狂信者たちは企業や科学や規制機関やその他誰でも彼らに疑いをもつ人たちと戦う。

そうした過激な狂信者団体のひとつがSumOfUsである。彼らは「反企業集団」で1500万人の会員がいるという。反企業の機会があればどこにでもいく。彼らは新世代の活動家で、小規模、迅速、お金持ち、そして説明しない。世界中のリビングでデジタルコミュニティーで活動する。中核となるオフィスはなく、集団内の文化もない。そのような文化は正直さや公正のような価値観にとって重要で、それがないと半独立活動家が嘘をつきながら走り回る集団になるリスクがある。SumOfUsはクラウドファンディングでお金を集める技術に長ける。

(以下SumOfUsとのやりとり等、長い)

SumOfUsは「我々にはあなたがたの法律や倫理基準なんて関係ない。我々は自分たちのお金で自分たちがやりたいことをする、あなたがたがどうだろうと知ったことではない。」と言っている。これが狂信的活動家でなくて何だろう。

  • スコットランドの大臣はジャンクフードの宣伝を取り締まる計画

Scots ministers plan crackdown on junk food promotion

2 July 2018

https://www.bbc.com/news/uk-scotland-44682484

スコットランドの成人の2/3は過体重で29%は肥満で過去10年変わらない。政府は新しい戦略で子どもの肥満を減らすことを特に集中的に対策する。塩、砂糖、脂肪の多い食品のマーケティングを制限する計画をたてている。

  • ウシの血液製品が国際的陰謀でオーストラリアに違法に密輸されている

Bovine blood products illegally smuggled into Australia in international conspiracy

http://www.abc.net.au/news/2018-07-02/international-conspiracy-smuggle-blood-products-into-australia/9932156

Four Corners(オーストラリアのテレビ番組)の調査で金儲けのための国際的詐欺が暴かれた。

農務省が13000リットルのウシ胎仔血清(FBS)を押収したことを確認し、「許容できないバイオセキュリティリスク」と言っている。製品の多くは輸入を禁止されている、口蹄疫を含む深刻な動物の病気の発生歴がある南アメリカ諸国由来である。虚偽表示をしてオーストラリアに船で運ばれ、到着したらオーストラリア産と表示されて販売されていた。陰謀の中心はオーストリアにあるPAA Laboratoriesという会社で、2011年にGE傘下になっている。GEはこの詐欺を発見して豪州当局に報告した。

Four Cornersの調査で誤表示された血清は、生きたウシに、豪州トップの科学機関CSIROで新しいウシの系統を作るための幹細胞実験に使われていた。

農務省はPAAの文書を10年以上過去に遡って調査している。

2007年の2月2日、PAAの重役で株主のHarry Brackが従業員に虚偽文書を作ることを命令した。

(いろいろ略。長く複雑な経緯があるようだが。動物を使わないとか言って培養細胞系で血清使っているのをみるといつもなんだかなと思う)

Dad Dies After Becoming Obsessed With The Gym And Taking Steroids

http://www.ladbible.com/news/uk-dad-dies-after-becoming-obsessed-with-the-gym-and-taking-steroids-20180702

「健康」な若い父親がジムに熱中して脳卒中で死亡し、悲しみにくれる家族がステロイドの危険性を訴える

28才のLuke Stoneは体格を良くしようとして時に1日に3回ジムにいくほどでステロイドを約3年使用していた。妻と離婚後はますます筋肉を作るのに夢中になった。2017年3月に胸の痛みで入院し、心臓に血栓があることがわかったがさらに状態は悪化し脳に血栓が見つかって手術したが助からなかった。

彼の父親は「一人でもステロイドを止める人が増えることを希望する」という

お知らせ

カンピロバクター関連情報

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/microbial/campyindex.html

を新たに追加しました。

おまけ

ホウレンソウはやっぱり食べ過ぎないほうがよいらしい

https://www.asahi.com/articles/SDI201806282201.html

という記事に「「生で1kg以上食べなければ特に問題はない」などと書いてあるサイトはたくさんある」とあったので検索してみたらほんとうにぞろぞろ出てきたので。

EFSAが新興リスクとしてシュウ酸摂取量の増加の可能性(グリーンスムージー、要するに青汁が流行)を2015年に指摘

Annual report of the Emerging Risks Exchange Network

2015

European Food Safety Authority

https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/sp.efsa.2016.EN-1067

ここでは1日180 mg以上の摂取を結石リスクの参照値とするとある。

ほうれん草のシュウ酸含量はこの報告が引用している論文

Oxalate content of foods and its effect on humans. Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition, 8,1, 1999,64-74.

http://apjcn.nhri.org.tw/server/apjcn/8/1/64.pdf

だと100gあたり400-900 mg

USDAの調査

Making Spinach with Low Oxalate Levels

https://agresearchmag.ars.usda.gov/2017/jan/spinach/

だと647.2 -1286.9 mg/100 g

1kgどころか50gだって「問題ない」とは言えないはず。

ネットの無責任な記事はほんとうにひどい、という話でした。

2018-07-02

[]プロバイオティクスは「高齢者の骨の強化に役立つ可能性がある」

Behind the headlines

Probiotics 'may help strengthen bones' in older adults

Monday June 25 2018

https://www.nhs.uk/news/older-people/probiotics-may-help-strengthen-bones-older-adults/

「高齢者は骨を守るためにプロバイオティクスを摂取するべきである」と、Mail Onlineは主張する。これは、女性の小規模のグループにサプリメントを投与したスウェーデンの試験に基づいている。

研究者は、いわゆる「善玉菌」を含むプロバイオティクスサプリメントの摂取が、ヒトの骨の健康、特に骨の弱化(骨粗鬆症)のリスクがある高齢者の骨の健康に役立つかどうかを確認しようとした。骨粗鬆症は、高齢女性においては閉経に起因して問題となることがある。

骨ミネラル密度が低い75歳から80歳までの合計90名の女性が、プロバイオティクスサプリメント摂取群ないしは同様の外観のプラセボ摂取群に無作為に振り分けられた。

以前に行われたマウスの試験では、Lactobacillus reuteriという菌種が新しい骨細胞の成長を刺激するのに役だつ可能性があることが示されたため、研究者はその菌種を使用した。

12ヶ月後、骨密度が再度測定された。

両グループとも骨ミネラル密度の低下が認められたが、プロバイオティクスを摂取した女性はプラセボ摂取の女性より約1%低下が少なかった。

研究者は、この効果は骨粗鬆症治療薬(ビスフォスフォネート)で期待されるものより小さかったと結論付けた。

しかし研究者は、このようにプロバイオティクスを使用することで、顎骨の損傷のようなビスフォスフォネートの長期使用に関連する、稀ではあるが深刻な副作用のリスクを減らせる可能性があると指摘した。

問題はこの小さな変化がヒトの日常生活や骨折のリスクに対し有意な相違をもたらすかどうか、そして長期的な効果が不明確なサプリメントを摂取する価値があるかどうかである。

年を取ってから骨を維持するのに役立つ別の方法として、定期的な運動、健康的な食事、およびビタミンDサプリメントを毎日摂取することが挙げられる。

骨の強化の維持に関しての助言が以下のサイトに記載されている。

https://www.nhs.uk/live-well/healthy-body/keep-your-bones-strong-over-65/

[]アルツハイマー患者にとっての「打開策」だという主張は評価に値しない

Claims of a 'breakthrough' for Alzheimer's patients lack merit

Thursday June 21 2018

https://www.nhs.uk/news/neurology/claims-breakthrough-alzheimers-patients-lack-merit/

「これはアルツハイマー病の解決策なのか?」とMail Onlineは問いかける。悲しいことにその見出しは、小規模で質が悪く、かつ間違いなく過剰宣伝である研究にする度を過ぎた反応である。

研究者は、アルツハイマー病患の患者25人に、栄養サプリメントを混合した2種類の調製物を試した。プラセボのサプリメントを摂取したり別の治療法を受けたりする比較グループは設けられなかった。

効果の可能性については、検証された精神衛生評価法に基づいたものではなく、患者の介護者の幾人かが、患者の記憶、意識及び情調が改善されたと看護師に伝えたという報告に基づいていると思われる。

研究報告書を読むと、この研究がアルツハイマー病の症状に対するサプリメントの効果を測定することを目的としたものではなく、サプリメントが患者の血中栄養素の濃度にどのような影響を与えるか調べることを目的としたものであることが明確となる。

サプリメントは、野菜や魚に見られるキサントフィルカロチノイドやオメガ-3脂肪酸などであった。

当然だが、サプリメントの摂取によって、これらの栄養素の血中濃度は上昇することが示された。

研究者は、一方の混合サプリメント調製物を飲んでいた患者おいて、「非常に顕著な違い」が認められたため、研究報告書にこれらの知見を含めることにした。

他の認知症の専門家はこの研究を「低級で裏付けに乏しいエビデンスにすぎない」とし、さらにこの研究に関連した自己宣伝について、「認識が甘いあるいは全く冷笑に付される」と評している。

[]若い成人男性において短時間で大量の飲酒が血圧を引き上げる可能性がある

Binge drinking may raise blood pressure in younger men

Thursday June 28 2018

https://www.nhs.uk/news/lifestyle-and-exercise/binge-drinking-may-raise-blood-pressure-younger-men/

「わずか4杯の酒でも一晩に一気に飲むと若い成人は心疾患のリスクにさらされる」とMail Onlineは報道する。

米国の研究者は、1年に数回1日に5杯以上のアルコール飲料を飲んだ男性が、そうでない男性に比べ、血圧や総コレステロールが高いことを見出した。

この研究は、18歳から45歳の男女のデータを用いた米国の成人の調査に基づくものであった。

調査では、大量の飲酒と定義された1日に5杯のアルコール飲料(女性の場合は4杯)を飲むことが、過去一年間に何度あったかを尋ねた。

大量の飲酒をしたと報告された女性では高血糖になる傾向が強かったが、大量の飲酒は女性の血圧や総コレステロールの値には関連がないと思われた。。

研究の性質上、大量の飲酒を原因として、男性の血圧や総コレステロールが高くなったり、女性の血糖がより高くなったりするのかどうかはわからない。

また、これらの人々をその後追跡していないため、これらの変化が将来の健康に影響するかどうかわからない。

しかし、心疾患に関する知見に照らすと、高血圧や高総コレステロールによってある程度の有害影響がもたらされない方が驚くべきことだろう。

これらの研究結果は決定的なものでないが、大量の飲酒は、二日酔いから肝臓の損傷まで、考慮すべき他の健康問題をもたらす。

英国では、週に14ユニット以上のアルコールを飲まず、週を通して均等配分して飲酒することが助言されている。

[]食品・飲料業界向けの食品グレードの炭酸ガスが最近不足していることについて(更新情報1)

Current Shortages of Food Grade Carbon Dioxide for the Food and Beverage Industry (UPDATE 1)

Friday, 29 June 2018

https://www.fsai.ie/news_centre/food_grade_carbon_dioxide_29062018.html

最近の炭酸ガスの不足は、「食品グレード」の炭酸ガスの調達に支障をきたしている。そのためFSAIは、英国のFSAと、非食品グレード炭酸ガス供給源について英国FSAが行っているリスク評価の中間結果に関して話し合いを行っている。FSAIは英国FSAの知見を支持し、以下のように助言する。

屠殺前にニワトリやブタを気絶させるため、および食品のガス置換包装(MAP)で使用するために特定の「非食品グレード」炭酸ガスを暫定的に使用することは、消費者に大きなリスクをもたらすことは無い。それでも食品事業者(FBOs)は、まず第一に、それらの目的についても「食品グレード」の炭酸ガスをどこかで調達できないかどうか模索すべきである。「食品グレード」の炭酸ガスの在庫が無い場合、FBOsは純度99%以上の炭酸ガスを代用しても良い。FBOsは、一般食品法(規則Regulation 178/2002 Article 14)に基づき、安全な食品のみを市場に供給するという義務を思い起こすことが求められる。したがってFBOsは、炭酸ガスの供給には十分な配慮を尽くし、使用する炭酸ガスが求められる規格以上のもので信頼できる供給元から得られていることを保証することが求められる。炭酸ガスの吐出機器は、場合によっては、「非食品グレード」の炭酸ガス(純度99%超)を使用している間に汚染物が蓄積しないよう、適切に清浄されることが必要である。「非食品グレード」の代用は一時的に許可されるものであり、現在の炭酸ガス不足の間だけ適用される。FBOsは、「食品グレード」の炭酸ガスが入手可能になれば、できるだけ早く「食品グレード」の炭酸ガスの利用に戻らなくてはならない。

FBOsは、炭酸ガスの不足により生じた問題については、管轄機関と話し合いをするべきである。

[]Barkatオーガニックグルテンフリーポリッジフレークの蛾の侵入によるリコール

Recall of Barkat Organic Gluten Free Porridge Flakes Due to Moth Infestation

Friday, 29 June 2018

https://www.fsai.ie/news_centre/food_alerts/Barkat_moths.html

消費者からの、麦蛾とその幼虫がいるという苦情により予防的にリコール

(この手の虫は家庭でも入ることがあるのとオーガニックというのだから虫がいるのは当然なんじゃないのかというのと両方で微妙)

[]FTCは残りのAuraVieスキンケア販売者に詐欺的マーケティングと課金を止めさせる裁判所命令を得る

FTC Obtains Court Order Barring Remaining AuraVie Skincare Sellers from Deceptive Marketing and Billing Practices

June 29, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/06/ftc-obtains-court-order-barring-remaining-auravie-skincare

FTCは2015年に発表した、スキンケア製品の販売にあたって「リスクフリーのお試し」という虚偽の宣伝手法を使っていた一連の業者の中で残っていたものに対して裁判所の命令を獲得した。合計32人。

「お試し」の送料としてクレジットカードナンバーの提供を求めそれから毎月同意無く引き落としを継続する。

[]ホップにおけるクロラントラニリプロールの輸入トレランスの設定

Setting of an import tolerance for chlorantraniliprole in hops

First published in the EFSA Journal: 29 June 2018

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5312

DuPont de Nemours社によってフランスの管轄機関に輸入トレランスを設定するための申請が提出された。現在、暫定的なMRLとして10 mg/kgが設定されているが、米国で認可されている用法を支持するかたちで40 mg/kgとする案を導出するのに十分なデータが提出された。ホップ中のクロラントラニリプロールの残留物を管理することができる適切で実用的な分析法が利用可能であり、その検証された定量限界(LOQ)は0.01 mg/kgである。EFSAは、報告されている農法に従ってクロラントラニリプロールが既存の認可された用途で使用されている限りにおいては、生じる残留物を消費者が長期摂取しても、健康上のリスクを生じる可能性は低いと結論付けた。規制目的のリスク評価で用いるのに適した信頼できるエンドポイントが提示されている。

[]乳幼児用食品中の農薬に関する科学的意見

Scientific opinion on pesticides in foods for infants and young children

EFSA Journal 2018;16(6):528 28 June 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5286

EUの食品科学委員会は、乳幼児用食品中の農薬残留物の最大残留基準値(MRL)をデフォルト値の0.01 mg/kgに設定していたが、EFSAのPPRパネルは、健康影響に基づく指標値(HBGV)が0.0026 mg/kg体重/日以上である有効成分に関しては、そのデフォルト値の0.01 mg/kgでは、生後16週間以内の乳児において、容認できない暴露が生じる可能性は低いと結論付けた。

HBGVsがこの値以下である有効成分に対しては、さらに低いMRLsが推奨される。生後16週間以降のの乳幼児には、HBGVs設定のために確立された手法を取ることが適切であると判断される。生後16週間以内の乳児に対しては、そうした手法は適切でない可能性があり、生後16週間以内の乳児用食品に存在する化学物質のリスク評価に関するEFSAのガイダンスを適用することが推奨される。

農薬残留物への総暴露量に対する通常食品の寄与は、乳幼児用食品によるものよりはるかに高い。幼児では通常食品の摂取が増えるため、農薬残留物へのて暴露量が最大となるのに対し、生後3〜6か月の乳児では一般的に暴露量は低目である。乳幼児における農薬残留物への累積暴露の影響は、一般人のものと変わりなく、EFSAの累積リスク評価方法論はこれらの年齢集団にも適用することができる。規則(EC)No 396/2005に基づいて設定される残留物定義は、一般に乳幼児用食品においても適切であると判断される。しかしながら、農薬の加水分解の可能性を処理過程を模してtier 1分析した結果に基づくと、加工食品を対象としたモニタリングのための既存の残留物定義は、乳幼児用食品についても通常食品についても、それほどまで適切であるかどうかは疑義が残る。

[]タトゥー:身体装飾にはリスクがある

Tattoos: Body decoration with risks

21/2018, 07.06.2018

https://www.bfr.bund.de/en/press_information/2018/21/tattoos__body_decoration_with_risks-204813.html

今回のBfRの科学雑誌BfR2GOではタトゥーの問題を取り上げている。「タトゥーの色素は皮膚局所に留まらず、体内に移行する」という。「紫外線や加齢により一部の色素は有害物質に分解する。BfR2GO最新号を読んで最新の情報を得よう」

(PDFダウンロード可)

[]第二回FOOD 2030ハイレベルイベントでのAndriukaitisコミッショナーのスピーチ

2ND FOOD 2030 HIGH LEVEL EVENT "RESEARCH AND INNOVATION FOR FOOD AND NUTRITION SECURITY: TRANSFORMING OUR FOOD SYSTEMS". SUSTAINABLE PRODUCTION OF FOOD FOR A HEALTHIER EUROPE. PLOVDIV, BULGARIA. 14 JUNE 2018

https://ec.europa.eu/commission/commissioners/2014-2019/andriukaitis/announcements/2nd-food-2030-high-level-event-research-and-innovation-food-and-nutrition-security-transforming-our_en

より科学に基づいた食品政策が必要

科学的革新だけでは足りない、市民社会の懸念に対応しなければならないがそれは困難が伴う。リスクや不確実性について人々は白か黒かで判断しがちで不確実性があると人々の心に疑いが生じる。市民と革新を再構築するには意味のある対話を促進する必要がある

(実際全然できていないことを要求しているようだ。)

[]アメリカの恐怖の館

The American Chamber of Horrors

Posted on June 29, 2018 by FDA Voice

https://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2018/06/the-american-chamber-of-horrors/

FDAの歴史館から

20世紀初頭、アメリカ人は効果がなく危険な医薬品と異物混入されて詐欺的表示をされた食品に囲まれていた。

例えばLash Lureというアイブロウ用の色素は「パーソナリティを輝かせる」のに役立つと宣伝されていたが実際には眼球を変性させ角膜に潰瘍を作る毒を含んでいた。Banbarというエリキシル剤はインスリンの代わりに糖尿病を治療すると宣伝されていたが実際には何の役にもたたず、効果のあるインスリン治療をこれに代えた患者には害を及ぼした。食品製造業者は安価な成分に置き換えることで消費者を騙した。例えばピーナッツバターと表示されたものにはラードがほとんどでピーナッツは僅かで、「ジャム」として販売されていたものに果物は全く入っていなかった。恥知らずな業者は農家に虚偽の動物治療薬を販売し、Lee’s Gizzard カプセルと呼ばれた製品はシチメンチョウの病気を治すどころか群れを丸ごと殺した。

FDAはこうした安全でない、誤解を招く製品の排除を探ったが、1906純粋食品医薬品法ではその権限は大きく制限されていた。

危険な医薬品は特に問題だった。ラジウム水のような明らかに危険な製品であっても排除できなかった。薬品製造業者が治療効果について裁判所を信じさせることができれば勝てた。化粧品や医療機器を取り締まる権限はなく食品の基準も作れず、消費者のためにできることは少なかった。当時の人気本「1億匹のモルモット:日常の食品、医薬品、化粧品の危険性」では消費者が実験動物のように使われていてFDAが対応しないことを非難していた。しかし法律の限界を指摘していない。

法の欠陥を人々に知らしめるためにFDAの主任教育担当官Ruth deForest Lambとその主任検査官George Larrickは1933年にFDAが取り締まり権限をもたない100の危険な、詐欺的、意味のない製品を強調した移動展示を作った。それは「アメリカの恐怖の館」として各地イベントで展示された。Eleanor Roosevelt大統領夫人も見た。それは大成功で、最終的に1938食品医薬品化粧品法の立法につながった。

80 Years of the Federal Food, Drug, and Cosmetic Act

https://www.fda.gov/AboutFDA/History/VirtualHistory/HistoryExhibits/ucm612270.htm

[]病気の場合の特定の栄養要求を検討する:ワークショップの概要

Examining Special Nutritional Requirements in Disease States: Proceedings of a Workshop

June 29, 2018

http://nationalacademies.org/hmd/Reports/2018/examining-special-nutritional-requirements-in-disease-states-proceedings.aspx

生まれつきの代謝障害や火傷、外科的外傷、がん、炎症性腸疾患など

[]論文

  • 特集 がんは多細胞性の崩壊?

Is cancer a breakdown of multicellularity?

Elizabeth Pennisi

Science 29 Jun 2018:Vol. 360, Issue 6396, pp. 1391

新しいデータは腫瘍細胞の増殖が単細胞だった先祖の遺伝子により活発化していることを示唆

10年前、がんについての過激な理論が出てきた:それは多細胞生物の災いで、細胞が進化の時計を逆転させて単細胞生物のようにふるまうようになったものだという。最近メルボルンのPeter MacCallumがんセンターの計算がん生物学者David Goodeらがこの考えを支持する根拠を発見した。7つの固形腫瘍の遺伝子発現を調べ、活性化している遺伝子の祖先を追跡したのだ。昨年PNASに発表している。

多数の力

The power of many

Elizabeth Pennisi

Science 29 Jun 2018:Vol. 360, Issue 6396, pp. 1388-1391

  • 書評:GMOについて正しく理解する

Getting it right on GMOs

Science 29 Jun 2018: Vol. 360, Issue 6396, pp. 1407

Mark Lynas 著「科学の種:何故我々はGMOについてこんなに間違ってしまったのかSeeds of Science: Why We Got It So Wrong on GMOs」のJosé R. Dinnenyによる書評

評者は植物生物学者で私の発見が食糧生産のための環境負荷を減らすのに役立ったら嬉しいと思う。けれどGM技術は議論が続いている。この本の著者のMark Lynasは反GM運動のパイオニアの一人で、彼のたどった道筋のように反GMから始まってひとつひとつ科学的根拠を調べていき、7章の終わりには科学が議論に勝つ。しかし消費者はそうではない。では何が間違っていたのか?Lynasは除草剤耐性作物を最初に応用したのが間違いだったと主張する。農家が使う農薬を減らすことができる害虫耐性農作物が最初だったら物語は違っていただろうという。

農業でGM技術を使えるのは規制にかかる膨大な費用をまかなえる少数の多国籍企業だけである。Lynasはそれがグリーンピースのおかげであると指摘する。活動家たちがやっていることは小規模や一般人を動員して実際には大規模少数企業しか生き残れないようにすることである。Lynasは「我々は既に20年も、貧困対策と農業の持続可能性に貢献できるだろうただの交配技術と戦うことに時間を無駄にしてきた。さらに20年を無駄にしないように」と書く

(いろいろ略)

  • 農業の発展が革新を阻害する反対を招く

Agricultural advances draw opposition that blunts innovation

Anne Q. Hoy

Science 29 Jun 2018:Vol. 360, Issue 6396, pp. 1413-1414

農業科学者Alison Van Eenennaamは、AAASの聴衆に対して、科学者は食糧生産を増やし環境影響を緩和するために技術を使っているが、その進化が、科学的根拠のない主張によって疑問だとされ一般の人々の不信と懸念の原因になっている、という。

Van Eenennaamは農業の革新への反対活動の誕生を追跡している。例えばGM作物の採用を巡る議論とそれに対する誤解を招く「パラレルサイエンス」の勃興。「これはこの分野の一例に過ぎない。農業に関することでは、誰かの世界観や本能的直感に基づいて、根拠を無視した間違った決定がなされる。そして真に重要なトレードオフが議論されることはない」。多くの科学者はGM作物の安全性のようなトピックに飛び込むことを避け、「沈黙のスパイラル」ができ、科学的知見と一般人の認知のギャップが拡大する。我々は客観的事実を擁護する必要がある

(論点を多く含む。農業は命を育むだの宇宙の神秘だのやけに感情的にこうあるべき、みたいな主張する人の多い分野であることはどこでも同じなんだな)

  • 大気汚染は世界の糖尿病に有意に寄与

Air pollution contributes significantly to diabetes globally

29-Jun-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/wuis-apc062718.php

たとえ低レベルの汚染でも健康リスクとなりうる

The Lancet Planetary Healthに発表された、退役軍人の医療データとEPAの大気汚染監視システムやNASAの観察データを用いた研究

  • 飲酒は若年成人の代謝物プロファイルを変える

Drinking changes young adults' metabolite profile

29-Jun-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-06/uoef-dcy062918.php

Alcoholに発表された東フィンランド大学とKuopio大学病院の新しい研究によると、若者の飲酒は代謝物プロファイルの変化に関連する。例えば大量飲酒する若者は1-メチルヒスタミンの濃度増加を示すが、それは脳の灰白質容量の減少と関連する。

  • 世界的にNCDを減らす:環境リスク要因の過小認識

Reducing NCDs globally: the under-recognised role of environmental risk factors

The LANCET

Published: 28 June 2018

環境ハザードと非伝染性疾患についての英国CAPABLE計画研究評議会を代表して

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31473-9/fulltext

今月WHOのNCDに関する独立ハイレベル委員会が2030年までにNCDを減らす持続可能な開発目標3.4の進行を加速するための一連の助言を発表した。残念ながらこの世界的に重要な報告書で無視されている大きなことがある:普通の行動要因(喫煙、飲酒、運動不足、不健康な食事)以外の環境リスク要因の役割である。

最初に、ヒ素や銅、鉛、カドミウム、水銀のような環境中有害元素に言及がない。

二つ目は家庭内および屋外の空気の汚染について、この報告では屋外汚染について簡単に仄めかすに留まっている。

三つ目にこれまでWHOが報告してきた鉛や大気中微粒子がNCDの重要なリスク要因であるという報告と一貫していないようだ。

  • やりかた:NCDについての国連ハイレベル会合からのメッセージ

The how: a message for the UN high-level meeting on NCDs

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31475-2/fulltext

1.政治の最高レベルに説明責任をおく

2.財政的政策を優先(タバコ酒砂糖に課税)

3.追加の財源確保

4.汚染や都市化の影響にも対処(運動を促す都市デザイン等)

5.意味のある市民参加を支援

6.公正、人絹、ジェンダー平等の基本原則

最後に、独立した説明責任

その他

SMC UK

expert reaction to the ongoing CO2 shortage

June 29, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-ongoing-co2-shortage/

欧州全体で二酸化炭素が不足していると報道されている

Keele大学環境持続可能性とグリーンテクノロジー講師Sharon George博士

メインテナンスが不足の原因で、特に問題になるのは肉と家禽肉の生産。それは動物を「人道的に」屠殺するのと輸送中の鮮度維持に使われる。炭酸飲料の需要は助けにならない。このことはサプライチェーンのどこかに脆弱性があると波及効果があるということと、我々が食品生産上の問題に、何か問題がおこらないとどれだけ気がつかないかを強調する。

Reading大学有機化学教授で化学分析施設長Laurence Harwood教授

現在欧州で二酸化炭素を作っている工場のいくつか(少なくとも5つ)がメンテナンスのため止まっていて不足が生じている。些細なことではReading大学の化学部がドライアイスがない。リアル・エールやシャンパンが好きな人は心配ない、その二酸化炭素は発酵で生じるものなので。

Cardiff Metropolitan大学フードサイエンス&テクノロジー上級講師Simon Dawson博士

問題は他の代用品がなかなかないことである。

バッグに入ったサラダは通常CO2 15%、窒素80%、酸素5%である。CO2だけを抜いても同じ保存期間にはならない

HAZTECH コンサルタント社Tony Ennis氏

我々の使っているCO2の大部分はアンモニア製造の副産物である。アンモニアは肥料を作るために作られている。メンテナンスのための閉鎖は何ヶ月も前から計画されている。夏に閉鎖されるのは農家の肥料の需要が夏が最も少ないからである。大気中の二酸化炭素を分離するのは高価で一般的にわりにあわない。また長距離輸送も比較的困難で輸入は現実的ではない。

  • 主任科学者の護衛の変更−ニュースから

SMC NZ

Changing of the Chief Scientist guard – In the News

July 2nd, 2018.

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/02/changing-of-the-chief-scientist-guard-in-the-news/

Peter Gluckman卿が後任のJuliet Gerrard教授に引き継ぐにあたり、首相の主任科学アドバイザーのオフィスの護衛をこの週末交替している。

週末Peter Gluckman卿はラジオニュージーランドやテレビニュージーランドに出演し、メタンフェタミン検査や遺伝子組換え生物などについて話した

  • ワクチンに批判的なカリフォルニアの医師が2才の少年にすべての子どものワクチンを免除したことで懲罰

California doctor critical of vaccines is punished for exempting 2-year-old boy from all childhood immunizations

By Soumya Karlamangla Jun 29, 2018

http://www.latimes.com/local/california/la-me-ln-sears-license-20180629-story.html

カリフォルニア医事当局がワクチン拒否に親和的なことで有名な小児科医Bob Sears医師に35か月の謹慎を命令した

(医学的に不適切な治療をした医者を再教育という制度は日本にはない)