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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-07-18

[]意見等

  • 使用後のPETを食品接触材料へリサイクルするために使用される、Gneussテクノロジーに基づく" Gneuss 1"プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ’Gneuss 1’,based on Gneuss technology, used to recycle post-consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5324 13 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5324

原料は使用後に洗浄・乾燥したPETフレークで、食品に用いられていなかったPETの割合は5%未満である。これら原料は真空下で押出され、ペレット状またはシート状となる。この真空脱気押出が汚染物質除去に重要な段階と判断される。この段階における温度や圧力、押出保持時間などのパラメーターがよく検討されている。未確認汚染物質の食品への移行の可能性は、食品1 kgあたり0.1 µg未満となることが示された。

従って、Gneuss 1プロセスから得られるリサイクルPETは、製品の製造に100%使用しても、また室温での長期保存の条件であらゆる種類の食品と接触させても、安全上の懸念を生じないと判断される。ただし電子レンジでの使用は不可である。

  • 使用後のPETを食品接触材料へリサイクルするために使用される、Gneussテクノロジーに基づく" Gneuss 2"プロセスの安全性評価

Safety assessment of the process ’Gneuss 2’,, based on Gneuss technology, used to recycle post‐consumer PET into food contact materials

EFSA Journal 2018;16(7):5325 13 July 2018

https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5325

原料は使用後に洗浄・乾燥したPETフレークで、食品に用いられていなかったPETの割合は5%未満である。これら原料は真空下で押出され、ペレット状またはシート状となる。この真空脱気押出が汚染物質除去に重要な段階と判断される。この段階における温度や圧力、押出保持時間などのパラメーターがよく検討されている。未確認汚染物質の食品への移行の可能性は、食品1 kgあたり0.1 µg未満となることが示された。

従って、Gneuss 2プロセスから得られるリサイクルPETは、製品の製造に最大90%使用しても、また室温での長期保存の条件であらゆる種類の食品と接触させても、安全上の懸念を生じないと判断される。ただし電子レンジでの使用は不可である。

[]査察報告

  • スウェーデン−国内の監査制度

Sweden―National Audit System―2017-6029

13/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2017-6029

管轄機関の国内監査制度の評価のために、2017年11月13〜17日に実施した査察の報告書。

国内監査を受ける管轄機関としてピックアップしたのは、スウェーデン食糧庁、スウェーデン農業局、地方行政局、地方自治体である。

管轄機関を監査する団体は、スウェーデン食糧庁(NFA)の評価部、スウェーデン農業局(SBA)の国内監査部(IAU)、SBAの動物管理部(ACU)、地方行政局であったが、これらはほぼ監査団体としての要件を満たしていた。

SBAの動物管理部による監査は、動物衛生、飼料、および動物副産物の公的管理についての監査が認められず、監査の独立性は完全ではなかった。

植物保護製品の使用や市販に係る公的管理、および地方による動物衛生、飼料ならびに動物副産物の公的管理は、監査の対象から外れていた。NFAの評価部の監査は、SBAの各部の監査よりも高水準の保証を提供していたが、SBAの2つの部は、監査計画で協調していなかった。

SBAのIAUは、毎年自らの能力評価を実施し、国内監査基準(IPPF)に従って5年ごとに外部検証監査を受け、監査の独立性が高いレベルにある。NFAの評価部およびSBAのACUは監査に関する外部的な保証を欠いているが、北欧諸国間で第II次独立監査協力計画が進められており、こうした要件を満たす恒久的な合意の基礎が形作られようとしている。

監査結果は信頼性が高く、公的管理の質と一貫性の改善に役立てられている。

  • ドミニカ共和国共和国で運営されている公認管理団体によって適用されている有機生産基準および管理対策

Organic production standards and control measures applied by a recognised Control Body operating in the Dominican Republic

16/07/2018

http://ec.europa.eu/food/audits-analysis/audit_reports/details.cfm?rep_inspection_ref=2018-6392

2018年1月24日〜2月1日に実施された査察の報告書。

公認管理団体による検査は概ね有効であり、輸出関連の制度は全般的にEUの規則に適合している。

しかしその有効性は、全ての事業者が有機生産基準を遵守しているわけではなく、高リスクの事業者に対して必ずしもサンプリングや追加検査訪問が行われていないため、低減している。

また、事業者による化学物質の使用を管理団体が調査することなく、製品が有機生産品として市販されている。こうした欠点などについて、本報告書で助言を行っている。

[]RASFF 2018年第28週

警報通知(Alert Notifications)

スイス産ベビー用穀物食にアフラトキシン(B1 = 0.18 µg/kg)、トルコ産ポーランド経由ビターアプリコットカーネルでシアン化物高含有(1110 mg/kg)、インドネシア産冷凍キハダマグロにヒスタミン(3035 mg/kg)、ベトナム産トゲバンレイシ(サワーソップ)に未承認物質メタミドホス(0.04 mg/kg)及びアセフェート(0.026 mg/kg)、オランダ産おたまからの一級芳香族アミンの溶出(アニリン: 36.7; 4,4'-ジアミノジフェニルメタン: 5710 µg/l)、オランダ産クコの実に未承認物質ニコチン(0.36 mg/kg)、

注意喚起情報(information for attention)

ドイツ産ベーコン付き焼いたジャガイモで亜硫酸塩非表示(135 mg/kg)、ナイジェリア産挽いたオグボノにアフラトキシン(B1 = 19.3; Tot. = 25 µg/kg)、日本産乾燥コンブでヨウ素高含有(3400 mg/kg)、タイ産酢漬けキャベツにクロルピリホス(0.57 mg/kg)、モロッコ産生きたカタツムリにクロルピリホス(0.069 mg/kg)及びジフェノコナゾール(> 0.2 mg/kg)、スペイン産チルドスルメイカにカドミウム(2.6 mg/kg)、チュニジア産イワシフィレにヒスタミン(581 mg/kg)、チリ産チルドメカジキロインに水銀(1.7 mg/kg)、イタリア産ウサギ肉にオキシテトラサイクリン(145.6 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

トルコ産ドイツ経由チップスナックで着色料キノリンイエロー(E104)の未承認使用(121 mg/kg)、ハンガリー産鳥用混合飼料でナイカルバジン高含有(25800 mg/kg)、ドイツ産原料インド産ハッショウマメ粉に未承認新規食品成分ムクナ(黎豆)、中国産飼料用乾燥カワゲラにヒ素(3.1 mg/kg)、産出国不明スペイン経由食品サプリメントに未承認新規食品成分イカリソウ及び淫羊霍(インヨウカク)、スペイン産飼料用魚肉に反芻動物のDNAの存在、

通関拒否通知(Border Rejections)

中国産ピーナッツ穀粒にアフラトキシン(B1 = 24 µg/kg)、スーダン産飼料用ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 79; Tot. = 90 µg/kg)、トルコ産ペッパーにジメトエート(0.032 mg/kg)および未承認物質オメトエート(0.033 mg/kg)、インド産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 50; Tot. = 55 µg/kg)、トルコ産ヘーゼルナッツ穀粒にアフラトキシン(Tot. = 56.2 µg/kg)、ベトナム産冷凍メカジキに水銀(2.5 mg/kg)、米国産アーモンドにアフラトキシン(B1 = >24.0; Tot. = >24.0 µg/kg;Tot. = >24 µg/kg;B1 = 24.1 µg/kg;B1 = 24 µg/kg;B1 = 24 µg/kg)、インド産冷凍イカにカドミウム(1.3 mg/kg)、米国産トルコ経由ピスタチオ穀粒にアフラトキシン(B1 = 35.4; Tot. = 38.4 µg/kg)、中国産グラスジャーからのクロムの溶出(0.5 mg/kg)、米国産ピスタチオにアフラトキシン(B1 = 134.8; Tot. = 139.4 µg/kg;B1 = 39; Tot. = 42 µg/kg)、スーダン産ピーナッツにアフラトキシン(B1 = 200 µg/kg)、その他アフラトキシン等多数

[]委員会は健康プロモーション、疾患予防、非伝染性疾患管理のための常設委員会を設立

Commission establishes Steering Group on Health Promotion, Disease Prevention and Management of Non-Communicable Diseases

https://ec.europa.eu/health/non_communicable_diseases/steeringgroup_promotionprevention_en

17 July 2018に採択

https://ec.europa.eu/health/sites/health/files/major_chronic_diseases/docs/c2018_4492_en.pdf

[]国家化学物質残留監視プログラム2014〜2015年次報告

National Chemical Residue Monitoring Program 2014-2015 Annual Report

2018-07-11

http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2018-07-11/ncrmp/eng/1530632244911/1530632245212

要約

カナダ食品検査局(CFIA)は、食品、動物および植物の安全確保に専心しており、それによりカナダ国民、環境、および経済の健全性と福利を向上させている。国家化学物質残留監視プログラム(NCRMP)は、CFIAが毎年行う調査プログラムであり、食品が、化学物質残留や汚染物質に関し、カナダの基準やガイドラインを遵守しているかどうかを検証する。NCRMPで集められたデータは、他の調査活動で得られたデータと共に、CFIAが傾向を把握するのに役立てられ、特定された傾向は、順守状況を維持・向上させるために追加の管理戦略を策定する根拠となることもある。

NCRMPは、CFIAが採用するいくつかの有用なツールの一つであり、毎年遵守状況が非常に高く維持されているのに役立っている。NCRMPは、国際食品規格(Codex Alimentarius)の原則やガイドラインに沿って実施されており、カナダの食品に生じる恐れのあるハザードを監視するCIFA食品安全体制の重要な要素の一つとなっている。NCRMPは、カナダの食品生産システムおよびカナダの完成度の高い化学物質残留管理システムを支援するデータを提供する。これらのシステムは、米国やEUなど、カナダの主要な貿易相手国のものと同等である。

CFIAは、NCRMPをはじめとする調査計画の結果を農家、栽培・生産者、輸入業者、および小売業者に伝え、懸念のある分野を特定し、農薬の安全な使用および安全な農業規範を促進する。このような継続的な努力により、食品業界への影響を最小限にしながらカナダ国民が健康的な食品を継続的に入手することが保証される。

今回の報告は、2014年4月1日〜2015年3月31日の間に採取された食品検体の検査結果の要約である。獣医薬品、農薬、金属および汚染物質残留に関する検査は、14,141検体について述べ109,867件実施され、数百万の結果がえられた。これらは報告書のAppendix Bにまとめられている。NCRMPの一環として集められた検体の結果は、市場にある食品の圧倒的多数はカナダの食品安全基準を満たしていることを示している。全体的な遵守率は96.0%であり、これは過去何年かと変わりがない。

[]誤解を招く宣伝を避けるための6つの重要なコツ

Six top tips to avoid misleading advertising

CAP News | 06 Jul 2018

https://www.asa.org.uk/news/six-top-tips-to-avoid-misleading-advertising.html

2017年、ASAに寄せられた苦情の70%は誤解を招く広告についてであった。このことは消費者がこの問題を重要だと考えていることを示し、すべての広告業者は注意すべきである。

良くある間違いを避けるためのコツを示す

1.重要な情報を省かない

2.明確な価格表示

3.製品の性能を誇張しない

4.条件は明確に

5.宣伝文句には根拠

6.商品名に注意 (商品名も宣伝)

[]ASA裁定

18 July 2018

ASA Ruling on Elle Fox t/a Bubbling Life

https://www.asa.org.uk/rulings/elle-fox--a18-443476.html

自閉スペクトラム疾患にCEASE療法、ADHD/ADDや慢性疲労症候群等にGAPS療法を薦める代替療法機関。根拠についての照会に対してGeneral Regulatory Council for Complementary Therapies (GRCCT).に認証されているとだけ回答。広告基準違反

[]いつでも食べ頃:冷凍ブロッコリーの5つの食べ方

Always in Season: Frozen Broccoli 5-Ways

Jul 16, 2018

Posted by Mary Herrup, RD, Nutritionist,

https://www.usda.gov/media/blog/2018/07/16/always-season-frozen-broccoli-5-ways

夏はあなたの冷凍庫を野菜で一杯にするのにぴったり。冷凍野菜は一年中野菜を摂るための簡単な方法。特にブロッコリーは便利。

以下レシピ紹介。スープ、パン、キッシュ、キャセロール、チーズマカロニ。

(アメリカ人ブロッコリー好きだものね。こどもたちが嫌いになるくらい)

[]オープンな科学に向かう進歩を加速させるために新しい枠組みと助言を提供する報告書

Report Proposes Recommendations and New Framework to Speed Progress Toward Open Science

July 17, 2018

http://www8.nationalacademies.org/onpinews/newsitem.aspx?RecordID=25116&_ga=2.135479736.880760757.1531882144-1857360147.1528085209

"デザインによるオープンサイエンスopen science by design”枠組みを提案

[]魚のホルマリンについてのガイダンスノート

Guidance Note No.01/2018 entitled "Issue Of Formalin In Fish. (Uploaded on: 16.07.2018)

http://www.fssai.gov.in/dam/jcr:057ee7b3-650f-4a67-aa3a-dc7f19220e8b/Guidance_Note_Formaline_Fish_16_07_2018.pdf

魚の摂取量が最近増えるに連れて、魚に認められていない化合物や添加物を加えている問題に注目が集まっている。ホルマリン(ホルムアルデヒド水溶液)は魚によく使われる違法行為である。業者は鮮魚の保存期間を延長し感覚的受容を良くするために使う。FSSAIの魚と魚製品の参照ラボであるCIFTが販売されている魚、輸送中の魚、輸送時に使われる氷からホルマリンを検出している。魚中ホルマリンは時間とともに減少するが完全に無くなることはない。ホルマリンを含む魚を食べることで腹部不快感や嘔吐、腎障害などの健康問題が起こりうる。このガイダンスノートはFSSAIとICAR-CIFTが消費者や販売業者、食品検査機関に魚のホルマリン混入を避ける、制限する、検出するための優良規範を提供するものである。

重要な助言

・消費者は魚を流水で良く洗うこと。ホルマリンは水に溶ける

・魚は内部が75℃以上になるまで良く加熱する。ホルマリンは加熱で除去に役立つ

・迅速検出キットを使って検出できる

・ホルマリンは食品使うことは許されていない

(日本なら信じがたいことも書いてあるがインドで消費者をやるには何種類もの○○検出キットを持って自衛しないといけないようだ。それでもppbレベルの残留農薬が心配とか言う人たちもいる)

[]ニューヨークの国連で食品安全に注目

Food safety highlighted at the UN in New York

13/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1145406/

持続可能な開発についてのハイレベル政治フォーラムのサイドイベントで食品安全と持続可能な開発についてとりあげる。

2019年7月7日を最初の世界食品安全デーに

[]フランスがJean-Luc Angotをコーデックス一般原則部会議長に任命

France appoints Jean-Luc Angot as chair of Codex General Principles Committee

17/07/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1145608/

Michel Thibierが15年勉めた後を引き継ぐJean-Luc AngotとのQ & A

フランス農業食料省動物公衆衛生総括監察官。

[]論文

  • 間違った選択にしがみつく

Sticking with the wrong choice

13-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uomm-swt071318.php

ミネソタ大学医学部の研究者らが「サンクコスト誤謬」についての新しい知見を得る

別の選択肢のほうが良いことが明らかになっていても一度選んだものにしがみつく行動を「サンクコスト誤謬」と呼ぶ。これはヒトに特有と思われていたがマウスとラットもヒトと同じ誤謬に陥ることをScienceに発表した

(今までずっと食品添加物を避けるのが正義と信じてやってきたのに意味がないなんてわかっても止められない!という心理。それは動物として自然だけど理性で克服できるはず。)

  • プロバイオティクスとプレバイオティクスの安全性を決めるにはさらなるデータが必要

More data needed to determine safety of probiotics and prebiotics

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/acop-mdn071018.php

Annals of Internal Medicineに発表されたレビュー。プロバイオティクスやプレバイオティクスのRCT論文384の有害事象報告を吟味したところ、ほとんどが無い・不十分・不適切であった。

  • 減量手術はがんリスクに影響するかもしれない

Weight loss surgery may affect the risk of cancer

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/w-wls071618.php

1997-2012年のイングランドの病院統計データから、減量のための胃の部分切除や結紮などの手術を受けた8794人の肥満患者と手術を受けていない8794人の肥満患者を比べたところ、手術群ではホルモン関連がん(乳がん、内膜がん、前立腺がん)リスクが77%低かった。胃バイパス手術がホルモン関連がんリスクを最も大きく減らしたが(84%)、直腸結腸がんリスクは2倍以上高くなった。BJS (British Journal of Surgery)

(肥満手術症例がたくさんあることのほうに驚く)

  • 子どもの頃の感染は学校成績に永続的に影響するかもしれない

Childhood infections may have lasting effects on school performance

16-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/wkh-cim071618.php

子どもの頃に入院につながるような重症感染症になることは、青年期の学業成績の低さに関連する。The Pediatric Infectious Disease Journalに発表された60万人近くのデンマークの子供たちについての全国調査。入院を必要としない軽度の感染症は影響がないようだった。

  • イチゴとトマトのアレルギー誘発性は品種による

Allergy potential of strawberries and tomatoes depends on the variety

13-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/tuom-apo071318.php

PLOS ONEと Nutrientsに発表された二つの論文で各種品種のアレルゲンとなるタンパク質の量を、栽培法や加工法による変化も含めて調べている。加熱はアレルギー誘発性を下げる場合があるが栽培法(慣行か有機か)はあまり影響ない。

  • 新しい試験が土壌の窒素量を測定できる

USDA ARS

New Test Can Determine Nitrogen Levels in Soil

By Sharon Durham July 16, 2018

https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2018/new-test-can-determine-nitrogen-levels-in-soil/

土壌中の「利用可能な」窒素量を栽培前に測定して適切な施肥を促すための研究の紹介

  • 中東と北アフリカの食糧安全保障

Lancetエディトリアル

Food security in the Middle East and north Africa

The Lancet Vol.392 | Number 10142 | Jul 14, 2018

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31563-0/fulltext

7月3日にOECDとFAOが発表したAgricultural Outlook 2018–2027報告によるとこの地域の農業は今や人口を支えられない。持続不可能な農業、紛争、政治的不安定、気候変動の中、約半分の食料や飲料が輸入されている。飢餓と栄養不良の多く残る中で一部の豊かな人たちは肥満が健康の主要リスク要因になっている。Agricultural Outlook 2018–2027ではこの地域の耕作可能な土地の約2/3が水を多く使う穀物の栽培に使われていることが食糧不足の一因となっていることなどを指摘し新しい農業技術の採用と作物の多様化を政府に薦めている。

  • ラットフリーPalmyra Atollの自生樹木は5000パーセント増えることを研究が示す

Study shows 5,000 percent increase in native trees on rat-free Palmyra Atoll

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/ic-ss5071718.php

PLOS ONEに発表された新しい研究はハワイの南1000マイルの野生生物保護区Palmyra Atollからラットを駆除したところ自生樹木に劇的な良い影響があったことを示す。

駆除する前は侵入ラットが種や芽、海鳥の卵やひよこを食べていた

  • 早い夕食が乳がんと前立腺がんのリスクの低さと関連

Early supper associated with lower risk of breast and prostate cancer

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/bifg-esa071218.php

早い時間(午後9時より前)に夕食をとるあるいは寝少なくとも2時間前にとることが、10時以降にとるあるいは食べてすぐ寝る人に比べて乳がんと前立腺がんのリスクの低さと関連する。International Journal of Cancerに発表されたスペインの研究。

  • オメガ3サプリメントの心臓や血管の健康への利点はほとんどあるいは全くない

Omega 3 supplements have little or no heart or vascular health benefit

17-Jul-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-07/uoea-o3s071718.php

新しいコクランレビューの結論はオメガ3サプリメントが心疾患や脳卒中や死亡リスクを減らすという信念に疑問を提示する

新しいコクラン系統的レビューでは112059人を含む79のRCTの結果を組み合わせ、そのうち25の研究が質が高く信頼性が高いと評価された。参加者は北米、欧州、豪州、アジアの男女で、健康な人と病気のある人を含む。通常の摂取量に加えてオメガ3脂肪を少なくとも1年間多く摂っている。調べたアウトカムのほとんどで長鎖オメガ3摂取量を増やすことは利益がほとんどあるいは全くなかった。体重や肥満度にもおそらく影響しない。

主著者のLee Hooper博士は「我々は一般的な信念に反するこのレビューの知見を確信している」という。

(予備的研究の知見が質の高い研究では否定されるのは良くあること。時代とともにベースラインの人々の健康状態も変わるので必ずしも初期の知見が間違っているというわけでもない。問題はどんなにしっかりした科学的根拠があってもサプリのマーケティングに負けるということ。)

SMC

UK

  • 飲酒と男性生殖能の研究への専門家の反応

expert reaction to research on alcohol intake and male fertility

July 18, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-research-on-alcohol-intake-and-male-fertility/

Andrologyに発表された研究で軽度飲酒と精子の容量・濃度・総数の多さとの関連を調べた

Imperial College London生殖内分泌学者Channa Jayasena博士

この研究は週に2パイント(約1L)飲む男性が週に1パイント飲む男性より僅かに精子が良いという事実を研究している。しかし全く飲まない人のほうが精子の質がベストであることが重要である。精子の質を良くしようと飲酒量を増やさないように。

CARE Fertility創設者Simon Fishel教授

この研究は他の研究よりサイズが大きく合理的に行われている。他のこの種の研究同様、自己申告によるため不正確であるリスクがある。精子数などのパラメーターが上がっていることについては他の研究と矛盾するため確認が必要である。さらに精子数が増えても生殖能力が良くなるとは限らない、精子が少なくても不妊とは限らないように。また参加者は一般人ではなく不妊カップルである。妊娠への影響は報告されていない。

また暴飲が有害であることにすべての人が同意できるが、中程度飲酒の影響についてはリスクがないかもしれないが個人によるだろう。

Sheffield大学男性病学教授Allan Pacey教授

これは興味深い研究で、一見アルコールが健康に悪いという常識に反するように見える。しかし私は中程度飲酒が男性の生殖能力にとって意味のあるリスク要因だと思ったことはない。だからといって見境無く飲んでいいということにはならない。暴飲は精子の質の悪さに関連するという研究がある。

  • ヒト生殖におけるゲノム編集についてのNuffield生命倫理評議会の新しい報告への専門家の反応

expert reaction to Nuffield Council on Bioethics new report into genome editing in human reproduction

July 17, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-nuffield-council-on-bioethics-new-report-into-genome-editing-in-human-reproduction/

のNuffield生命倫理評議会が「ゲノム編集とヒト生殖:社会的倫理的問題」という新しい報告書を発表した

(略。この分野はいつもイギリスが先頭。)

  • プラスチックの化合物とラットの脳を調べた研究への専門家の反応

expert reaction to study looking at plastic chemicals and rat brains

July 16, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-plastic-chemicals-and-rat-brains/

JNeurosciに発表された新しい研究で、生まれる前とほ乳期に化学物質混合物に暴露されたラットは、暴露されていないラットよりも、成獣になってからの前頭葉前部皮質が小さく注意切り替えタスクの成績が悪いと報告している

Cincinnati大学環境健康教授Daniel Nebert教授

著者の要旨では「妊娠中の母獣は妊娠期間中と授乳中10日間、0, 200, あるいは1000 μg/kg/dayのフタル酸を経口摂取した。」と記述してある。文献によるとフタル酸のNOAELは4.8 mg/kg bodyでヒトTDIは0.05 mg/kg body weight per dayである。著者らは「環境中に存在する程度の混合物」と書いているが、彼らがラットに与えた量はTDIの4倍および20倍である。従ってこれらの知見が「エキサイティング」や「予期せぬ」とは言えない

Cambridge大学小児科名誉教授Ieuan Hughes教授

これは齧歯類を使った実験で機能の研究と脳の詳細な探索を組み合わせている。この研究からはどうしてこのようなことがおこるのか正確にはわからず、それが内分泌撹乱によるものなのかどうかについても著者らは確かではない。確かに著者らはフタル酸類(それぞれ異なるいくつかの物質からなる)がステロイド酵素や大麻やニコチン受容体、インスリン信号伝達、甲状腺機能などの多様なシステムに自由自在に作用すると議論している。しかしこのラットの実験からヒトでの精神疾患の原因だとどうして飛躍できるのだろう?

Leeds大学環境毒性学名誉教授Alastair Hay教授

ラットでの実験は確かによくできている。過去に行われた実験に比べて用量はヒトでの高摂取量に比較できる程度になっている。フタル酸により神経細胞とシナプスの数が減るという知見は懸念があるので他の研究者によって確認が必要である。

脳への影響を評価するのは複雑で他の影響を排除するには詳細な実験が必要である。さらなる研究が必要である。

UCL医学統計学者Graham Wheeler博士

使ったラットの数が少ないため結論には注意が必要である。タスクを行ったラットは脳の測定を行ったラットとは別のラットである。フタル酸の用量が増えると間違いが多くなると予想されるが、高用量群のほうがしばしば間違いが少ない。

メルボルンRMIT大学分析化学准教授Oliver Jones博士

興味深い研究である。この研究自体は賢いものの、動物実験の結果が必ずしもヒト、あるいは他の動物にすら、あてはまらないことに注意する必要がある。例えばアスピリンはマウスの先天障害を誘発するがヒトではおこらず、コルチゾンはマウスで先天障害を誘発するがラットではしない。フタル酸は消費者からの圧力で既に多くの商品から消えつつある。しかしこの問題の答えを得るにはまだ研究が必要だと思う。

  • オメガ3脂肪についてのコクランレビュー−専門家の反応

SMC NZ

Cochrane review on omega-3 fats – Expert Reaction

18 July 2018

https://www.sciencemediacentre.co.nz/2018/07/18/expert-reaction-cochrane-review-on-omega-3-fats/

79のRCTの結果を検討したコクランレビューが、魚油などの長鎖オメガ3サプリメントを摂ることに心臓の健康上のメリットや脳卒中あるいは何らかの原因による死亡リスクを下げることはないという強力な根拠を発見した。

植物油のオメガ3には心臓と循環器系をほんの少し保護するかもしれないという幾分かの根拠を見出した。

SMCは専門家のコメントを集めた。

オーストラリアNSWの Wollongong大学医学部Barbara Meyer教授

私はこれが極めて重要なレビューだとは思わない、なぜならメタ解析に血中オメガ3濃度が1%しか増えない低用量オメガ3の研究が含まれているから。現在の心血管系疾患の治療を受けている人が血中オメガ3濃度が1%増えたことで死亡率や疾患に影響がないのは驚くことではない。

このコクランレビューでは長鎖オメガ3脂肪は死亡率やCVDイベントに、ポジティブにもネガティブにも大きな影響はないと結論しているが、この結論の文脈をみてみよう。

歴史的にはグリーンランドエスキモーが欧州や米国のCV死亡率(全死因の45%)よりCV死亡率が低い(全死因の7%)ことが報告され、彼らは魚やシーフードを多く食べ血中長鎖オメガ3脂肪酸が多かった。その後の介入試験ではコレステロールを減らす薬を飲んでいる人を対象にした。メタ解析に含まれた研究の多くは心血管系イベントの発生率が低く、治療を受けていることが原因のひとつだろう。しかし使用した用量が少ないせいかもしれない。またDHAの量のほうが重要かもしれない。そしてすべての研究で血中長鎖多価不飽和脂肪酸濃度を測定しているわけではない

英国心臓財団上級栄養士Victoria Taylor

この試験はサプリメントをみたもので魚を食べることではない。オメガ3サプリメントについての助言は数年前に変わっていて、最早心臓発作の既往症がある人にサプリメントは薦めていない。サプリメントは健康的な食事の代わりにはならない。数年前に更新したガイダンスはこの研究に一致している。心臓や循環器の病気を予防するためのオメガ3サプリメントは薦めない。しかしそれは油分の多い魚やくるみなどを食べるなという意味ではない。我々のメッセージは明確である−サプリメントではなく健康的な食生活を。

Sheffield大学心血管系医学教授で名誉心臓相談医Tim Chico教授

食事は心疾患予防に十四杖あるが、それは複雑なもので食品中に含まれる単一要因だけに関連することはありそうにない。さらに食事の影響は直接食べたもののせいなのか収入などの他の要因によるものなのかを知ることは難しい。

これまでの経験から、ある種の食事法が心疾患のリスクの低さと関連することが示されたとしても、その食事の中の有用な要素を同定してそれをサプリメントで摂ろうとしても一般的にほとんどあるいは全く利益がない。ビタミンがそうだった。ビタミン類の多い食生活は心疾患リスクの低さと関連するが、人々にビタミン錠剤を与えると利益がないどころか害すらあった。この解析はオメガ3サプリメントが心疾患を減らさないことを明確に示す。サプリメントはお金がかかるので、私の助言はそんなものにお金を使うのは止めて野菜を買おう、である。

Quadramバイオサイエンス研究所栄養研究者で名誉フェローIan Johnson博士

これはヒト介入試験の質の高い、包括的解析で、その結果はオメガ3脂肪酸に重要な利益があるという根拠はほとんど無いことを示す。これまでの疫学研究からの強力な根拠を考えると、この結論は幾分驚くかもしれないが、重大に受け止める必要がある。集団で観察された油分の多い魚を摂取することの保護的作用は、何らかのメカニズムにより精製したオメガ3サプリメントの比較的短い介入では再現できないのか、あるいは油分の多い魚の摂取に関連する同定されていない環境要因によるのかであろう。

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

このレビューの大きな限界は、過去20年のオメガ3脂肪摂取量増加を評価できないことである。食品企業が加工食品に使う油のオメガ6と3のバランスを考慮し部分水素添加植物油の使用を止めキャノーラや大豆油を使うようになってリノレン酸の摂取量が増えた。

また多くの試験は心血管系疾患既往の患者でそれも一般人にあてはめる場合の制限になる。

このレビューでは考慮していないこれまでの観察研究データからは、心血管系疾患リスク増加に関連する閾値は1日1g以下のアルファリノレン酸摂取量で、従ってこれ以上摂ることでさらなる利益はないだろう。必須栄養素としての必要量は僅かなので、それ以上摂っても良くはならない。

これまでの観察研究では魚の摂取はより一貫して心血管系疾患リスクの減少と関連している。魚に蓄積する長鎖オメガ3脂肪酸はアルファリノレン酸とは異なる影響をもつがそれらは1日3g以上でのみ明確になり、それは多くの試験で使われた量(1g/日)より多い。

現在の食事ガイドラインはサプリメントを摂るのではなく魚を食べることを薦めている。この研究はこの食事助言を変えるべきだという根拠にはならない。

(この記事の写真がなかなか)

その他

  • 予防接種に関する基準

ブリティッシュコロンビアナチュロパス医学会(ナチュロパスの服務規程を定めている団体)

The College of Naturopathic Physicians of British Columbia

Immunization

Updated May 25, 2018

http://www.cnpbc.bc.ca/wp-content/uploads/2018-05-25-Immunization-Standard.pdf

ナチュロパスは反ワクチン活動をしてはならない

ワクチンの「代用品」を宣伝するのは禁止されている

ホメオパシーに基づくCEASE療法(Complete Elimination of Autism Spectrum Expression)を禁止

  • 製品レビュー クロムサプリメントレビュー

コンシューマーラボ

Chromium Supplements Review

Initial Posting: 7/7/18

https://www.consumerlab.com/reviews/chromium_supplements/chromium/

ベストなクロムサプリメント同定−強度で

製品により含量にばらつきがあり、もしラベルだけを頼りにしたら摂りすぎあるいは不十分になる可能性がある

(マイクログラムレベルで微量しか必要ないものの表示が頼りにならないようなものが平気で販売されてるのがおかしくないか?)

  • 中国は違法薬物使用を取り締まるため下水の調査を拡大

Natureニュース

China expands surveillance of sewage to police illegal drug use

16 July 2018

David Cyranoski

https://www.nature.com/articles/d41586-018-05728-3

多くの国では疫学調査目的で排水中薬物代謝物を調べているが中国は違法使用者を突き止めることを目的とする

mototchenmototchen 2018/07/19 19:23 λόγος=ratio=reason で克服できればいいのですが。嘆息
https://matome.naver.jp/odai/2139688245873974501