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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-08-21

[]ヒトの病気を予防・治療するための生きた微生物ベースの製品の科学と規制の進歩に関するFDA長官Scott Gottlieb医師の声明

Statement from FDA Commissioner Scott Gottlieb, M.D., on advancing the science and regulation of live microbiome-based products used to prevent, treat, or cure diseases in humans

August 16, 2018

https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm617168.htm

過去数年、健康維持と疾患予防や治療に果たす微生物の役割への科学的及び一般からの関心が増加している。今日、かつてないほど消費者が「善玉」細菌というフレーズに慣れ親しみ、それが各種疾患予防に役立つのではないかと期待している。分野が発展するに従い、FDAはこの進化する分野の科学と虚構を区別するのに重要な役割を果たす。

我々は細菌感染やその抗生物質治療のようなある種の医学的問題が、自然に体内にいる微生物の構成をかく乱する可能性があることを知っている。体表面及び体内にいる生物の集合体である微生物叢は、患者の薬物への反応に影響する可能性があり、微生物叢の操作でがん治療の改善の可能性を示した研究があることも知っているまたある種の微生物がある種の疾患の予防に役立つかもしれないという予備的根拠もある。

たとえば、研究者らはプロバイオティクスの形である種の微生物を投与することが未熟児の壊死性腸炎予防に役立つかどうかを研究している。この最も弱い集団のことを考えると、これが可能かどうかはもっと研究する必要がある。

これまでのところ未熟児で集めたデータは異なるプロバイオティクス製剤がしばしば他の介入方法と一緒に使われていて解釈が困難である。未熟児にプロバイオティクスを使うことが臨床上意味のある効果があるか、どのタイプが最も有効かを理解するのは重要である。この集団での使用で重大な副作用が報告されているからである。我々はこうしたリスクを非常に心配し使用を監視している。こうしたリスクは、重大な病気を予防する利益についてのより決定的根拠の必要性を強調する。リスクの可能性を正当化するだけのベネフィットがあることを確認する必要がある。こうした製品が最も弱い患者に使われているため、特に重要である。我々は安全でないあるいは違法な製品には対応を検討するだろう。

2016年にFDAはプロバイオティクスを医薬品として研究している研究者らが早期臨床試験に必要な要求事項を満たすためにどうすればいいのかを説明したガイダンス文書を発表している。こうした製品の安全性と有効性を適切に理解するために臨床科学を進展させるには各種関係者とFDAの継続した協力関係とさらなる作業が必要である。我々はその目標に向かって作業している。

またFDAは生きた生物治療製品(LBP)、ヒトの病気を治療または予防するために使われる生きた生物を含む生物製剤、としてワクチン以外にはどのようなプロバイオティクス製品も認可してはいない。しかしながらFDAが規制対象とするダイエタリーサプリメントを含む食品にはプロバイオティクスを含むものが広く販売されている。これらはどんな病気でも治療・緩和・予防するために販売することは違法である。2016年のガイダンスでは一部の食品又はダイエタリーサプリメントとして合法に販売されているLBPを研究目的で使用するためにはどうすればいいかも明確にしている。

FDAはまたサプリメントの成分表示にプロバイオティクスのコロニー形成単位と重量を明示して情報をさらに明確にする方法を検討している。ダイエタリーサプリメントを含む食品中のプロバイオティクスの利益の可能性について関心が高まり続けていることを理解し、消費者がより情報を与えられた上での選択をするのに役立つ情報を提供する努力を業界とともに行っている。

この分野への強い関心と急速に進化する科学を鑑み、FDAは9月17日にNIHと共催でマイクバイオームベースの製品とマイクロバイオームの操作が各種疾患の治療や予防に使える可能性について議論するワークショップを開催する。生きたマイクロバイオームベースの製品の規制枠組み、ヒト疾患予防や治療に使用した場合の安全性と有効性、系統選択などを含む各種トピックについてプレゼンが行われるであろう。パネルディスカッションも含む。

このワークショップはこの分野のレギュラトリーサイエンスを進化させ、我々の規制対象製品の評価のための現代的で効果的政策を作るのを確実にするためのより広範な努力の一部である。我々はこれら製品の提供する利益の可能性を認識しているが、同時にある種のリスクも同定している。これらが医薬品として販売されるなら適切に評価され、普通の食品やダイエタリーサプリメントとして使われるなら消費者にはその決定の根拠となるより良い情報を持っていることを確実にする必要がある。質の高い臨床試験実施を促すことで、FDAとNIHはマイクロバイオームの新しい科学の全ての可能性が認識され個人と公衆衛生の両方に利益となることを望む。

(日本では医薬品ではないものを新生児に与えているけど何かあったらどうするんだろうttps://mainichi-nyuulife.com/material/bifidobacterium_M-16V.html)

  • 2016年ガイダンス文書

Early Clinical Trials with Live Biotherapeutic Products: Chemistry, Manufacturing, and Control Information

Guidance for Industry

https://www.fda.gov/downloads/BiologicsBloodVaccines/GuidanceComplianceRegulatoryInformation/Guidances/General/UCM292704.pdf

[]論文

  • 妊娠に関連した嘔吐や吐き気のある女性は大麻を多く使う、研究が発見

Study finds women with pregnancy-related nausea, vomiting use marijuana more

20-Aug-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-08/kp-sfw081618.php

JAMA Internal Medicine。最近の研究で妊娠中に大麻を使う女性が増加していることが示されていたが、その寄与因子としてつわりがあるのではないかと考えられる。

国のガイドラインでは妊娠中に大麻の使用は止めるように薦めている。

(大麻業界が「責任あるマーケティング」などするわけがない)

  • 我々の環境中のナノ粒子は思っているより有害かも

Nanoparticles in our environment may have more harmful effects than we think

20-Aug-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-08/uosd-nio082018.php

Nanotoxicoloyに発表された南デンマーク大学のFrank Kjeldsen教授らの研究。ナノ銀とカドミウムに同時に暴露されると細胞の死亡率が相乗的に上がる。

(培養ヒト肝がん細胞。ナノ銀、ってgoogleに入れるとナノ銀除染という詐欺がトップでオススメされるんだけど。この論文によるとナノ銀が共存すると環境中にもともとあるカドミウムの毒性が高くなる可能性があるそうですよ。詐欺師に騙されて失うのは金銭だけではない)

  • 米国では200万エーカー近くが燃えている

Near 2 million acres on fire in the United States

20-Aug-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-08/nsfc-ntm082018.php

NASAの発表。米国西海岸は110の大きな火事の煙に包まれている

欧州地域ではしか症例過去最高

WHO欧州事務所

Measles cases hit record high in the European Region

Copenhagen, Denmark, 20 August 2018

http://www.euro.who.int/en/media-centre/sections/press-releases/2018/measles-cases-hit-record-high-in-the-european-region

2018年の最初の6か月ではしか症例が41000人を超えた。この数はここ10年の年間総数を遥かに超える

(グラフあり。反ワクチン運動の「成果」なんですかね?以下関連)

  • 欧州のはしかが過去最高になりワクチン恐怖が非難される

Vaccine fears blamed as measles cases hit record high in Europe

August 20 2018,

https://www.thetimes.co.uk/article/european-measles-death-toll-hits-37-after-antivax-campaigns-ztmwl9f3q

  • イタリアのポピュリスト政府が危険な反ワクチン法を認めたことに医師らが激しい怒り

Doctors are furious at Italy’s populist government for approving a dangerous anti-vax law

By Tim Hume Aug 7, 2018

https://news.vice.com/en_us/article/ywkqbj/italy-doctors-anti-vax-law-measles

  • 反ワクチンの確信にDunning-Kruger効果が働いているという論文

ものをしらない方が確信をもって断言できる現象

Knowing less but presuming more: Dunning-Kruger effects and the endorsement of anti-vaccine policy attitudes

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S027795361830340X

  • 欧州のはしか事例への専門家の反応

SMC UK

expert reaction to measles cases in Europe

August 20, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-measles-cases-in-europe/

WHOが欧州地域で2018年の上半期に41000人以上がはしかに感染したと発表し、PHEはイングランドでは1月1日から8月13日までの間に828例が確認されたと更新した。

UCL Great Ormond Street子ども健康研究所子どもの健康教授Helen Bedford巨樹

最新の欧州の数字は、21世紀の高所得国でもはしかは重大な感染症であるということを再確認する。欧州では今年37人がこの予防可能な病気で死亡した。MMRは安全で効果的なワクチンである

英国免疫学会長Peter Openshaw教授

MMR予防接種率を高く維持しなければならない。もしまだならすぐに。

London School of Hygiene & Tropical Medicine予防接種信頼性プロジェクトチーム共同部長Pauline Paterson准教授

予防接種には効果がある

(いろいろ略)

その他

  • 「誇張されたインチキ」:中国ハーバリストが患者死亡で起訴される

'Dressed-up quackery': Chinese herbalist charged after patient died

By Lucy Cormack 17 August 2018 https://www.smh.com.au/national/nsw/chinese-herbal-medicine-practitioner-charged-with-manslaughter-20180817-p4zxzg.html

52才の中国ハーブ医薬品コンサルタントYun Sen Luoが、2か月以上前に死亡した56才の中国籍のChaun Ying Xiaの件で木曜日の午後殺人罪で逮捕された。Xia氏は糖尿病だったがLuo漢方医は彼女が使っていた全ての医薬品を止めて自分の処方した漢方薬だけを使用するように指示した。Luoはフェイスブックで鍼と中国ハーブ医薬品で不妊やテニス肘やその他の病気を治療すると宣伝していた。

  • ナチュロパシーの教科書

Naturopathy Textbook

Harriet Hall on August 14, 2018

https://sciencebasedmedicine.org/naturopathy-textbook/

「Textbook of Natural Medicine」はナチュロパシーの学生がどんな教育を受けているのかを明らかにする。それは科学的だと自称しているが、実のところナチュロパシーが如何に非科学的であるかを暴露している。それは良い科学と悪い科学、疑似科学、事実の明確な間違い、生気論、哲学、古代史、迷信、騙されやすさ、間違った提示、形而上学、宗教、うわさ、意見、逸話の混合物である

注意:この記事は異常に長い、それだけ言いたいことがある。時間のない人は結論だけ読んで。

Textbook of Natural Medicineはナチュラルメディシンのゴールドスタンダードと呼ばれる教科書で252ドル1944ページの本。第4版で著者は90人以上。

(ほんとに長い記事、しかもコメントが237)

結論:良い科学ではない

21世紀にこのような教科書がどうして存在できるのか、どうやったらこれが科学だと言えるのか信じがたい

  • Jacqueline Rowarth(土壌科学者):ミツバチの終焉の物語はもうたくさん

Jacqueline Rowarth: Enough of the bee-apocalypse stories

16 Aug, 2018

https://www.nzherald.co.nz/business/news/article.cfm?c_id=3&objectid=12108166

ミツバチが終わりを迎えていてヒトの食糧システムがすぐにも破綻するといったメディアの物語はもう少し現実的になるべきだ。

ニュージーランドで管理されているミツバチの巣は過去最高の数で、世界的にもミツバチの巣は増加している。そして食糧の1/3はミツバチのおかげだという主張がたくさんあるが、主食であるトウモロコシ、小麦、コメ、ジャガイモ、キャッサバはミツバチに依存しない。それらは風で授粉したり芋を作ったりする。

確かにミツバチはアーモンドやイチゴやアプリコットなどの食事を美味しくするものには寄与するが、砂糖やバナナやブドウは関係ない。チョコレートも。

過去50年で世界のミツバチは45%増加している。ミツバチは消滅したりはしない。

どんな季節でもミツバチが死ぬことはある。彼らの寿命はたった4-6週間で、巣の中では毎日1000匹が死んでいる−でも1600匹が生まれる。

ニュージーランドは養蜂家が増えミツバチも増え2004年以降2倍以上になった。ニュージーランドのミツバチに問題はおこっていない。

(ハチミツも養蜂もブーム。みなしごハッチは長生きしすぎ)

  • 欧州の遺伝子編集作物の拒否決定は、持続可能な農業への参画を失いつつあることの兆候

Europe’s decision to reject gene edited crops signals it is losing its commitment to sustainable agriculture

Jens Sundström, Torbjörn Fagerström | Genetic Literacy Project | August 20, 2018

https://geneticliteracyproject.org/2018/08/20/europes-decision-to-reject-gene-edited-crops-signals-it-is-losing-its-commitment-to-sustainable-agriculture/

スウェーデンの新聞Dagens Nyheterに発表されたものの転載

スウェーデンの農業が近年希に見る干ばつに影響されている時に、欧州司法裁判所がこの暑い夏だけではなくずっとスウェーデンの農業に影響を与える決定をした。ゲノム編集はGMだという。この決定は欧州の植物研究者の悲劇に留まらない。近年ますます明確になっているより広範なパターンを強固にするものだ:農業研究の課題や応用がますます科学的基礎のない環境団体の机上の考えに基づいて行われるようになっている。従って、農業研究は科学的には意味のない疑問に関して、あるいは科学的な深みのないイデオロギーに基づいた疑問についてのものになっている。

(欧州の研究費の目的が有機農業の推進等になっていて新しい技術には出さないものが増加していることを懸念)

  • General Millsが「グリホサートを含む」チェリオスについて訴えられる

General Mills hit with lawsuit over 'glyphosate-containing' Cheerios

August 21, 2018

https://www.reuters.com/article/products-general-mills-glyphosate/general-mills-hit-with-lawsuit-over-glyphosate-containing-cheerios-idUSL2N1VB1MY

チェリオスに痕跡量のグリホサートが含まれることを消費者に警告しなかったとする集団訴訟

(アメリカっぽい。農薬関連の各種騒動に食品企業はほぼ傍観者を決め込んでいたけれど否応なく巻き込まれる)

  • ハーバードの教授がココナツオイルが良いという神話を否定し、「ただの毒」とよぶ

A Harvard professor just busted the myth that coconut oil is good for you, calling it 'pure poison'

https://www.businessinsider.com/harvard-speaker-busts-coconut-oil-health-myth-calling-it-pure-poison-2018-8

Karen Michels教授の50分の講義動画「ココナツオイルとその他の栄養上の間違い」がYouTubeで40万回も再生されるヒットになった。ココナツオイルは健康的ではないと明言し、さらに避けるように言う。「ココナツオイルは純粋な毒で、食べられるものの中では最悪のもののひとつ」という。

ココナツオイルのスーパーフードとしての地位は既に昨年調査対象となっている

(そういえばココナツオイル最近見ない。無責任な宣伝でブームを作り、高いお金で買った人にそれ毒って言うのか。「毒」ではないと思うけど、南国とは違うかもね)