食品安全情報blog RSSフィード

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このサイトはuneyamaが収集した情報をアップしているサイトです。 このサイトの要約の間違い等はuneyamaの責任です。ご利用の際には原文を確認して下さい。
なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-10-24

[]台湾政府より‐ 台湾の基準に違反する濃度の着色剤Sudan IVが米国から輸入した「SPICE HUNTER 卡宴辣椒粉 (SH01171 081057-011713 RED PEPPER CAYENNE, (POWDER)) 」から検出された 。

The authority of Taiwan – Report of「SPICE HUNTER 卡宴辣椒粉 (SH01171 081057-011713 RED PEPPER CAYENNE, (POWDER)) 」 imported from the U.S. to Taiwan was found to contain a colouring matter, Sudan IV (蘇丹色素四號), at a level which is not complying with the Taiwan standard.

19 October 2018

https://www.cfs.gov.hk/english/rc/subject/files/20181019_1.pdf

[]リコール Jimmy's ブランドのパイ

Jimmy's brand pies

23 October 2018

https://www.mpi.govt.nz/food-safety/food-recalls/recalled-food-products/jimmys-brand-pies/

Jimmy's Pies Ltdは表示されない成分グルタミン酸ナトリウムのため、Jimmy's brand Mince Pie及びMince and Cheese Pieの一部製品を自主回収。製品写真あり。

[]食品基準通知

Notification Circular 61–18

23 October 2018

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular61–18.aspx

新規申請:加工助剤としてのAspergillus oryzaeのGM系統由来エンドイヌリナーゼ

改訂:加工助剤としてのサーモリシン(プロテアーゼ)

(天野申請)

[]英国は国際取り締まりの一環として200万ポンド以上の偽医薬品を押収

UK seizes more than £2 million of fake medicines as part of international crackdown

24 October 2018

https://www.gov.uk/government/news/uk-seizes-more-than-2-million-of-fake-medicines-as-part-of-international-crackdown

国際刑事警察機構による世界的共同作戦であるパンゲア作戦の一環として、10月9-17日にMHRAは偽の、及び未承認の医薬品と医療機器を発見した

注意

・オンラインで医薬品を買うことに注意

・自己診断・処方しない

・報告する

Operation Pangea

https://www.interpol.int/Crime-areas/Pharmaceutical-crime/Operations/Operation-Pangea

[]IARC長官が世界がんリーダーサミットでプレゼン

IARC Director’s presentation at World Cancer Leaders’ Summit

23/10/2018

http://www.iarc.fr/

プレゼンスライド

世界のがん負担を減らす:失敗は進行中の成功

がんはコントロールされない成長の病気

がんは異なる病気、地域により優先順位は違う

がんは不平等に苦しめる

がんはコストがかかる

がんには長期目標が必要

  • 新しいウェブサイト

SURVPOOL

http://survival.iarc.fr/Survpool/en/

肥満などの変えることができるリスク要因への生涯暴露ががん生存率に与える影響について探るプロジェクト

がんの原因、だけではなくがんの予後に与える影響

[]若者の問題ある薬物使用を予防する

Preventing Problematic Substance Use in Youth

October 23, 2018

https://www.canada.ca/en/public-health/news/2018/10/preventing-problematic-substance-use-in-youth.html

カナダ公衆衛生主任が2018年のカナダの公衆衛生報告書を発表

カナダでは若者のアルコール、大麻、オピオイドの問題のある使用が重大な問題である。2016年以降8000人以上がオピオイド中毒で死亡していて予防できたはずである。これ以上の死亡は総合対策で予防できる。ブリティッシュコロンビアの最新データによると、オピオイド危機のために国民平均寿命が短くなっている。カナダの若者は世界で一番多く大麻を使っていて、7年生から12年生の約半分が飲酒している。現在の、そして未来の世代に薬物が影響を与えることを予防するために今対応するのが重要である

The Chief Public Health Officer’s Report on the State of Public Health in Canada 2018: Preventing Problematic Substance Use in Youth

https://www.canada.ca/en/public-health/corporate/publications/chief-public-health-officer-reports-state-public-health-canada/2018-preventing-problematic-substance-use-youth.html

[]コーデックス委員会が世界的食品取引の誠実性を高め消費者を守るための現代的解決方法について議論する

Codex committee discusses modern solutions to enhance the integrity of the global food trade and protect consumers

22/10/2018

http://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1158955/

オーストラリアで食品輸出入検査・認証制度部会(CCFICS)開始

[]2018年10月議会評価開会挨拶− Chris Parker博士

Senate estimates October 2018 opening address – Dr Chris Parker

23 October 2018

https://apvma.gov.au/node/33456

オーストラリアの一次生産者は生産性向上のために最新製品への時宜に適ったアクセスを望んでおり、農薬や動物用医薬品業界は申請について、科学に基づいた効率的でタイムリーな評価を期待している。APVMAでは人々や動物や環境の健康と安全を守ることを主な任務としている。職員の半分は科学者でその多くはPhDを持っていて化学物質の安全性と有効性の評価のしかたを知っており正しく科学を適用するよう時間をかけている。

私は(議会の)委員会が我々の化学物質評価に質問したいだろうことを承知しているので、市販後調査について簡単に話したい。一旦認可され販売されている製品の安全性と有効性についてどう作業しているのかを示そう。我々はオーストラリア人のリスクを管理している。リスクアナリシスとリスク管理にとってハザードの同定は重要である。IARCはハザードを同定している。グリホサートは使用方法と管理方法を考慮した上でリスクの評価を必要としたため、我々はIARCの報告の引用文献とさらなる74の研究をレビューした。我々は科学を評価し、根拠の重み付けを行い、グリホサートを含む製品は安全だと評価した。我々の決定は透明でその知見は公開している。もし我々がリスクを同定したら、対応することを約束できる。今月はスプレードリフト事故を減らすために2,4-Dの表示の改訂を行った

(以下移転等に関して略)

[]年次報告書

Annual Report 2017-18

22 October 2018

https://apvma.gov.au/node/11031

[]健康食品安全コミッショナーVytenis Andriukaitisによる世界ポリオデーを前にした声明

Statement by Commissioner for Health and Food Safety Vytenis Andriukaitis ahead of World Polio Day 2018

23 October 2018

http://europa.eu/rapid/press-release_STATEMENT-18-6180_en.htm

10月24日は世界ポリオデーで、ポリオ根絶のための何千人もの医療従事者や研究者の努力を称賛する。ワクチンのおかげでEUのこどもたちはこの恐ろしい病気で死んだり後遺症に苦しむことはなくなった。予防接種のカバー率を維持するためには信頼が必須であるが新しい調査ではワクチンへの信頼が低下していることが示されている。欧州は世界の他の地域より低い。これはインターネットや政治的議論の場で間違った情報をひろめる多様な反ワクチン団体の影響が増加していることによる。またもうひとつの報告はEUの中でワクチン戦略に統一がないことを示している。どちらの研究もEUの対応が必要なことを確認する。

[]ピアス病、オリーブ スペインからベルギー

Xylella, olive - Belgium ex Spain

2018-10-22

http://www.promedmail.org/post/6105629

Date: Tue 16 Oct 2018 Source: Valencia Fruits [in Spanish, machine transl., summ. Mod.DHA, edited]

ベルギー当局が西フランダースの企業によりベルギーに持ち込まれた観賞用オリーブの木からXylella fastidiosaを検出した。ベルギーのフードチェーン安全性連邦機関(Fasfc)によると、問題のバッチはスペイン由来でこの細菌による症状が出ている。感染ロットの一部は既にガーデンセンターで販売された。会社の保有する感染オリーブは全て破棄された。病原体が拡散したかどうか調査は継続中

スペイン農業水産食料省は産地で陽性事例は見つかっていないと述べている。疑い事例もなく、特別調査計画を開始した

(ピアス病含む植物病原体はこれまでもたくさん報告されているがとってない。)

[]食品は我々の食卓の上にある以上のものである

Food is much more than what is on our plates

http://www.fao.org/fao-stories/article/en/c/1157986/

食品を愛し尊重するということの真の意味は?

我々はみんな食品を愛しているという、でも本当に?尊重している?世界的には生産される食品の約1/3を無駄にしている。

もっとよく食品を愛し尊重するのに役立つ6つの方法を示す。

1. 食品廃棄を減らす

2. 地元の生産者を支援

3. 生産者の労働を尊敬

4. より健康的で持続可能な食生活へ

5. 食品がどこから来るか学ぼう

6. 対話をしよう

(世界食糧デー関連)

[]FTCは最初の年次国際募金詐欺啓発週間の開始を発表

FTC Announces Kick-off of First Annual International Charity Fraud Awareness Week

October 22, 2018

https://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2018/10/ftc-announces-kick-first-annual-international-charity-fraud

10月22日から26日に消費者向けの募金のコツを提供

  • 消費者向けブログ

募金詐欺についての言葉を広めよう

Spread the word about charity fraud

October 22, 2018

https://www.consumer.ftc.gov/blog/2018/10/spread-word-about-charity-fraud

大切なお金が価値あることに使われるのを確実にするために、募金詐欺を知っておくことが重要

[]論文

  • 背の高い人は「細胞が多いため」がんリスクが高い

Tall people at greater risk of cancer 'because they have more cells'

24 Oct 2018

https://www.theguardian.com/science/2018/oct/24/tall-people-at-greater-risk-of-cancer-because-they-have-more-cells

報告によると身長とがんリスクの関連は単純に細胞が多いからであることを示唆

サイズの問題:身長、細胞数、がんリスク

Size matters: height, cell number and a person's risk of cancer

Leonard Nunney

Published 24 October 2018.

http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/285/1889/20181743

身長が10センチ増えるごとにがんリスクは10%増えるがその説明にはいくつかの説がある。細胞数仮説を23のがんで調べてみたところ、予想が正確に支持された。予期せず強い関連があったのは悪性黒色腫で追加の影響が示唆される。肥満の影響は身長とは無関係であった

(身長は変更不可能な要因なので心配してもしょうがない、でもアジア人有利なのは認識すべき)

  • 気候影響の少なさに関しては、菜食の方が地元産に勝つ

For a lower climate footprint, vegetarian diet beats local

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/iifa-fal102318.php

EUの食生活由来の温室効果ガス排出についての新しい研究がGlobal Food Securityに発表された。生産、土地の使用の変更、国際輸送を考慮すると平均的EU市民は年に1070kgのCO2に相当する食品由来の足跡となる。その75%以上が肉と乳製品である。この研究では輸入飼料で育てられた肉を食べることの負荷の大きさが強調されている

  • 新しい研究はニューヨーク州の家庭に有害農薬が潜んでいることを発見

New study finds harmful pesticides lurking in NYS homes

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/cu-nsf102318.php

JSM Health Education & Primary Health Careに発表されたニューヨーク州の田舎の家庭内の拭き取り検体を用いた農薬成分調査

(プレスリリースは煽り文句だらけだが例えば0.000019 マイクログラム/平方メートルという量が何を意味するのかは不明。これを根拠に家は掃除しやすいように堅いタイルのような表面にしてこまめに掃除しろと言っているが。

https://www.jscimedcentral.com/HealthEducation/healtheducation-3-1042.pdf

  • 根拠がないあるいは安全でない治療費のための医療クラウドファンディング

Medical crowdfunding for treatments unsupported by evidence or potentially unsafe

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/jn-mcf101818.php

ソーシャルメディアを使って医療費の支払いを援助してもらう医療クラウドファンディングは保険制度の不備を埋める可能性もあるが同時に科学的根拠のない無効なあるいは危険な治療法のためにお金を集める可能性もある。この研究は5つの治療法(がん治療のためのホメオパシーあるいはナチュロパシー、脳傷害の高圧酸素療法、脳や脊椎損傷の幹細胞療法、慢性ライム病の長期抗生物質療法)についてのクラウドファンディングを調べ、2015年11月以降1000以上のクラウドファンディングで680万ドル以上が集められたことを同定した。JAMA

Medical Crowdfunding for Scientifically Unsupported or Potentially Dangerous Treatments

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2708098

  • 研究はインドの未熟児と低体重の赤ちゃんの複雑な原因を解析

Study analyzes complex causes of premature and low-birthweight babies in India

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uoi-sac102318.php

水くみに使う時間、共同便所、ハラスメントが強い要因

PLOS ONE

  • 「ヒマラヤの金」が危機に

'Himalayan gold' on the brink

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/ssoe-go102318.php

ヒマラヤ全域で生重量あたりの値段が金より高い冬虫夏草が、現状の収穫と気候の傾向が続けば消えるかもしれない。PNAS

1990年代に催淫薬、不能の治療薬、SARSの薬として科学的根拠無く注目され世界的に需要が増加した。その後健康効果への信仰は増え市場価値は110億ドルに膨れあがり収穫量は持続不可能なレベルになった。違法取引が多く公式記録は信頼できない

(写真。北京では1kgあたり14万ドル以上で金の3倍)

  • オーガニック食品の摂取頻度とがんリスクの関連

Association of Frequency of Organic Food Consumption With Cancer Risk

Findings From the NutriNet-Santé Prospective Cohort Study

Julia Baudry, et al., JAMA Intern Med

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2707948

68946人のフランス成人で、オーガニック食品を多く摂取する人たちの間でがんリスクの低下が観察された。この結果が確認されれば、一般人にオーガニック食品を食べるよう薦めるのが期待できるがん予防対策になるかもしれない。

調査方法は16の製品について、オーガニック食品の摂取頻度を全く食べない、たまに、いつでも、で答えてもらうというもの。それを0-32ポイントのスコアにして計算した。

参加者の78.0%が女性、平均年齢44.2才。フォローアップ期間にがんと診断されたのは1340で最も多いのは乳がん459、前立腺がん180、皮膚がん135、大腸がん99、非ホジキンリンパ腫47、その他リンパ腫15。

(4分割なので各群17000人ほど。オーガニック食品スコアが高いほど女性の割合が多く、職業、学歴に差があり、家庭の収入が多いなど、全ての項目(年齢も身長も)で有意差がついている。有意差がついたと言っている非ホジキンリンパ腫の症例数はオーガニック指数の少ない方から15、14、16、2。非ホジキンリンパ腫が単一の病気のことではない(ホジキンリンパ腫以外という意味)ことを考えると高所得のオーガニック食品愛好家だけに他の要因がある可能性のほうが高いと思うけど。これはINRAとINSERMが如何に強固な先入観をもっているかを如実に示すもの

欧州はこういう人たちが政策を導いている)

エディトリアル

がん予防のためのオーガニック食品−投資に値するか?

Organic Foods for Cancer Prevention—Worth the Investment?

Elena C. Hemler et al.,

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2707943

この研究にはサンプルサイズの大きさ、前向きデザイン、フォローアップ期間の消失の少なさなどの強みはあるものの相当な弱点もある。最も重要なのはオーガニック食品の質問が妥当性を評価されていないことである。従って実際に何を計っているのかは不明である。オーガニック食品の摂取量を評価するのは難しいことで悪名高く、自己申告は最初の表で明らかなように交絡要因が多い。もう一つの重要な限界は、この論文全体を通じて、著者らは自己申告によるオーガニック食品の摂取量の多さが農薬暴露量の低さの指標だとみなしていることである。しかしその根拠はない。現段階ではオーガニック食品と摂取とがんリスクの関連は不明である。この研究はさらなる研究の理由にはなるかもしれない。

がんリスクとオーガニック食品の関係は不明であるものの、体重や運動、食事ががんリスクを下げることについては膨大な根拠がある。全体的な健康のために、慣行栽培の野菜や果物を食べることのメリットは農薬リスクを上回る。消費者は農薬が心配だからと慣行栽培の野菜や果物を避けるべきではない。確固たる根拠をもって、慣行栽培だろうとオーガニックだろうと野菜や果物をより多く食べるように薦めるべきである。

  • 「この種のものでは初めての研究で」世界中のヒトの排泄物からマイクロプラスチックが発見された

Microplastics discovered in human stools across the globe in 'first study of its kind'

22-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/sh-mdi101518.php

フィンランド、イタリア、日本、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの8人。調べた全ての排泄物にマイクロプラスチック(5mm以下のあらゆるプラスチック)が検出された。最も多かったのはポリプロピレンとPET。平均では10gの排泄物から20個。

(食べてもそのまま出るだけという話?学会発表のプレスリリースだがリンクが充実している)

吸われた大麻の肺の健康への影響はわかっていない:さらなる研究が必要

Effects of smoked marijuana on lung health unknown: More research is needed

22-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/cmaj-eos101618.php

CMAJ (Canadian Medical Association Journal)

大麻は比較的安全な薬物で無数の健康上のメリットがあると各種メディアが宣伝しているが、健康上のメリットが過剰宣伝され薬物の害が過小に言われていると懸念する人たちもいる。1964年以前のタバコがそうだったように。大麻はTHC以外はタバコに類似する。

大麻が合法化されたので大麻を巡る謎と神話を解き明かすさらなる研究が必要である。

SMC UK

  • ヒトの排泄物にマイクロプラスチックを発見したという学会要旨への専門家の反応

expert reaction to conference abstract that reports finding microplastics in human stools

October 23, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-conference-abstract-that-reports-finding-microplastics-in-human-stools/

欧州消化器病週間で発表された要旨でヒトの排泄物からマイクロプラスチックを見つけている

ヨーク大学環境科学教授Alistair Boxall教授

私は今年のもっと早い時期にオスロで開催されたEmCon2018学会でこのポスター発表を見ている。我々は日常的にマイクロプラスチックに暴露されていることを示す興味深い研究で、人体中マイクロプラスチックを探している他の研究もある。この知見には全く驚かないし心配でもない。マイクロプラスチックは水道水やボトル入り水、魚、貝、ビールからもみつかっている。ハウスダストや食品包装、プラスチックボトルの使用でも暴露されている。だからそれが肺や消化管はいるのは避けられない。

実験室でのヒト以外での研究で取り込みや影響を調べたものもあるが通常それは極めて高濃度を用いていてヒト健康リスクについては結論できない。現実的な暴露での研究が必要である。この研究は極めて初期的なもので、要旨を読む限りこれが環境暴露だとは結論できない。これらがどこから来たのかは根拠が無く、ハウスダストやプラスチック容器、あるいは乾燥機のナイロン繊維かもしれず、それらのほうが環境由来より多いだろう。暴露源を詳細に調べた後でないとどこからきたのか、もし健康上の懸念になるならどこに介入すればいいのかはわからない

コンサルタント毒性学者Peter Jenkinson博士

要旨を書いたときよりデータは増えていると思うが、要旨とプレスリリースでは調べたプラスチックの数が違う。要旨では11、プレスリリースでは10、これは変わるはずがない。要旨では分析したのはたった5検体でそのうち2検体から2種類のプラスチック(PSとPU)しか検出されていない。しかしプレスリリースではPPとPETが全ての検体から検出されたと言っている。方法や結果がわからず意味のあるコメントはできない。

結果は驚くようなものではなく、検出されない方が不思議だ。問題はそれが健康に影響するかどうかだがこの点については何の情報もない

King’s College London研究員Stephanie Wright博士

この要旨からは、マイクロプラスチックが体内にあるという根拠はなくただ通り過ぎたこと、つまり蓄積されているという根拠はない。検体数が少ないなど限界がある。多くのものからマイクロプラスチックが検出されているので驚くべき結果ではない。健康影響があるという根拠はない。大きな粒子ほどただ通り過ぎるだけだろう。むしろこれらに化学汚染があるかどうか、溶出するかどうかの方が問題だろう

  • ハードなEU離脱は「英国の科学を毀損する可能性がある」声明への専門家の反応

expert reactions to statement that a hard Brexit ‘could cripple UK science’

October 23, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-statement-that-a-hard-brexit-could-cripple-uk-science/

フランシス・クリック研究所が職員の調査を完了して英国のEU離脱は英国の科学に重大なダメージを与える可能性があると警告した

たくさんの科学者の意見。離脱を半年以内に控えて、交渉が進んでいないため(‘no deal’ Brexit)危機感を表明。

  • オーガニック食品とがん

organic food and cancer

October 22, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/organic-food-and-cancer/

Before the Headlines(見出しの前に:ジャーナリスト向け事前説明)

・タイトルと出版日と雑誌

‘Association of Frequency of Organic Food Consumption With Cancer Risk – Findings From the NutriNet-Sante Prospective Cohort Study’ JAMA Internal Medicine

・研究の主要な主張とそれがデータによって支持されているか

この研究はオーガニック食品摂取頻度が高いこととがんリスクの低さが関連すると主張する。著者は最もオーガニック食品摂取頻度が高い1/4の人は最も低い1/4の人に比べて約25%がんリスクが低いことを発見した。著者が関連を同定したのは事実だが、これは観察研究なので(著者自身が注記している)オーガニックががんリスクを減らすことを示したわけではない。オーガニック食品を食べる人は他の方法でもより健康的だと考えられるので、解析で考慮されていない他の健康的ライフスタイル要因のせいである可能性がある。著者らは多様な変数を考慮しようとしているがそれでもそうした要因が原因である可能性は残る。この研究は食品中の農薬とがんリスクの関連を見つけているわけではない。著者らがメカニズムとして仮定しているだけで、その根拠はこの論文にはない。この研究の結論は「一般人にオーガニック食品を食べるよう薦めればがん対策になるかもしれない」であるが、これは単なる推測で、因果関係を示していないため全面的には正当化できない。

この論文にはコメントがついていて、それがこの研究をよく説明している。コメントでこの研究の限界について詳細に記している

・強み

規模が大きい。69000人の、インターネットが使えるフランス人ボランティアからなる。

・欠点

食事調査は自己申告による。オーガニック食品摂取頻度調査に使った質問の妥当性評価はされていない。また統計学的に有意なのは閉経後の乳がんとリンパ腫だけである。著者らが検討した他のがんは有意ではなく、また僅かのがんしか検討していないが何故それを選んだのかは説明されていない

・用語

妥当性評価:信頼できることがわかっている他の食事評価方法と比較

・この論文に必要な統計以外の専門性

私はコホート研究のデザインと解析には経験があるが食事や環境暴露の研究は経験がない

  • オーガニック食品とがんの関連についての専門家の反応

expert reaction to organic food and cancer relationship

October 22, 2018

http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-organic-food-and-cancer-as-published-in-jama-internal-medicine/

King’s College London遺伝疫学教授Tim Spector教授

これはしっかりした観察コホート研究でオーガニック食品とがんリスクを調べたものの中では最大規模のものである。観察研究につきものの全てのバイアスがある。オーガニック植物をたくさん消費している人たちで小さいが有意なある種のがんお削減が示唆された。非ホジキンリンパ腫ではこれまで別の2つの研究で同じような予防効果が報告されているので最も信用できる。このデータは殺生物剤や農薬の安全性をもっと厳密に検討することを促す。

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

これは観察研究でRCTではない。オーガニックを最も多く食べていると報告した人たちは非喫煙者が多くBMIが低く飲酒量が少ない−全てがんを少なくする要因である。乳がん、前立腺がん、大腸がんのような最もよくあるがんに差がないがリンパ腫で低リスクだった。リンパ腫はウイルスによるものもあるが慢性炎症や化合物も関連する。非ホジキンリンパ腫の頻度の低さは英国の研究と同様である。この研究では既知のリスク要因を補正しようとしているがそれでも残る可能性が高い。従ってオーガニックが原因かどうかはわからない。さらに非ホジキンリンパ腫は他のがんに比べて症例数が少ない。一般人にがん予防のためにオーガニック食品を薦めようという結論は誇大である

Oxford大学疫学教授Tim Key教授

オーガニックを選ぶ人たちが非ホジキンリンパ腫リスクが低いという観察は少数の事例に基づくが英国のミリオンウーマン研究と同様であるのでさらなる研究に値するだろう。

その他

  • 肉代用品調査

Action on Salt

Meat Alternatives Survey 2018

http://www.actiononsalt.org.uk/salt-surveys/2018/meat-alternatives-survey/

Action on Saltは「健康的」加工肉代用品の塩の量が多いことを暴露

肉無しバーガーは肉入りバーガーより平均で塩が多い

28%は2017年12月31日に達成すべき塩の目標値を上回った

多くの人が肉を含まない代用品を「健康的」と信じているがそうではない

ビーガン協会栄養士からのコメント有り

豆腐はスパイスで食べるように、とのこと

  • オーストラリア人はがんを避けるためにソフトドリンクを減らすよう強く求められる

Aussies urged to cut out soft drinks to avoid cancer

Oct 23, 2018

https://www.9news.com.au/national/2018/10/23/14/55/aussies-urged-to-cut-out-soft-drinks-to-avoid-cancer

がん評議会がソフトドリンク摂取を減らすよう強く呼びかける。新しい啓発キャンペーンでは肥満とがんの関連を強調する。治療法より大きな問題である、避けられる可能性がある、とがん評議会のAhmad Aly博士は言う。最初のステップとして加工食品に添加されている砂糖を対象にした。砂糖は毒ではないが、摂りすぎが問題である。オーストラリア人の3人中2人が過体重又は肥満である

  • プロバイオティクス:このサプリメントはあなたの健康にどれだけ良いの?

Probiotics: How good are the supplements for your health?

Olivia Petter

https://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/probiotoics-are-they-good-for-you-benefits-health-gut-a8597241.html

プロバイオティクスはかつてサプリメント業界の神童だった。腸の健康改善、皮膚の症状の治療、過敏性腸症候群の緩和と言われた。現在、専門家は生きた細菌を摂取することの有害影響の可能性を指摘して、この広告業界のマーケティングによって売られてきた神話を再考するように強く求めている

プロバイオティクスは多数の病気の治療用に宣伝されているがNHSはその多くは根拠がないという

(一部のみ。主流メディアでこういう報道されるようになった)

  • 科学は水の中のフッ素は子どもに良いという。では何故これらの町はそれを禁止しているのか?

Science says fluoride in water is good for kids. So why are these towns banning it?

Oct. 17, 2018 By Elizabeth Chuck

https://www.nbcnews.com/news/us-news/science-says-fluoride-water-good-kids-so-why-are-these-n920851

「反フッ素活動家」は科学的根拠無しにフッ素がIQを低下させるとかアルツハイマーからがんまであらゆるものの原因だと主張する

水道水へのフッ素添加は、CDCが20世紀における最大の公衆衛生の成果の一つであると称賛し無数の研究が安全性と有効性を証明してきた。しかしこの天然に存在する虫歯予防物質は、アメリカの水に最初に添加されてから70年経った今でも過熱した議論を引き起こす。

少ないながらも声の大きい「反フッ素活動家」は長く確立されている科学に異議を唱えIQを低下させるとかアルツハイマーからがんまであらゆるものの原因だと主張する。こうしたビリーバーはネット上で活発だが政治活動も活発で、過去5年で74の市が水道水へのフッ素添加を廃止した。今年は13の投票があり少なくとも3つ11月に住民投票がある、2つが禁止、1つは元に戻すことについて。

フッ素への不安はワクチンへの根拠のない不安を連想させる。フッ素陰謀論は1950年代からある−当時の主張はフッ素添加は共産主義者によるアメリカ人の知能低下作戦であるというものだった。引退した小児歯科医でNPOアメリカフッ素添加学会の会長であるJohnny Johnson博士は反フッ素活動を「カルトのようだ」という。「少数の人たちの思いつきで公衆衛生政策を決めてはならない。そんなことをするとたくさんの人に害を与える」

しかし反フッ素活動家はフッ素支持者が公衆衛生を害していて政府はフッ素を使ってマインドコントロールをしている、あるいは砂糖推進団体が虫歯になることなく甘いものを食べさせようと画策している、あるいは役人は今までやってきたことを否定したくない、等と主張する。彼らはフェイスブックでフッ素が有害だという説を広め、Redditでフッ素が細菌を殺すと言いTwitterでフッ素は発がん性の神経毒だと言う。それらはオフラインでも活動している

(以下長い記事略。最後のほうに砂糖を食べずに毎回歯を磨いてまめに歯医者に行けばいいという「貴族」の主張が紹介してあって、これが日本では全ての母親に要求されている。)

  • ノー、オーガニック食品はがんリスクを下げない。生物学的に不可能。

No, Organic Food Doesn't Reduce Cancer Risk. That's Biologically Impossible

By Alex Berezow — October 22, 2018

https://www.acsh.org/news/2018/10/22/no-organic-food-doesnt-reduce-cancer-risk-thats-biologically-impossible-13538

  • オーガニック食品と健康についてフランスが口を挟む

The French Chime In On Organic Food And Health

By Chuck Dinerstein — October 22, 2018

https://www.acsh.org/news/2018/10/22/french-chime-organic-food-and-health-13530

  • オーガニック食品はがんリスクを下げるか?

Do Organic Foods Reduce Cancer Risk?

by Berkeley Wellness Published October 22, 2018

http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/food-safety/article/do-organic-foods-reduce-cancer-risk

JAMA Internal Medicineにフランスの研究が発表された

(略)

エディトリアルが述べるように、オーガニック食品とがんリスクの関係はまだ不明である。

「確固たる根拠をもって、慣行栽培だろうとオーガニックだろうと野菜や果物をより多く食べるように薦めるべきである。」

(これは最後にEWGのリンクがなければ良かったんだけど)